JP3029260B1 - 欠陥部マ―キング方法、欠陥部マ―キング装置及び結束装置 - Google Patents

欠陥部マ―キング方法、欠陥部マ―キング装置及び結束装置

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JP3029260B1
JP3029260B1 JP11163319A JP16331999A JP3029260B1 JP 3029260 B1 JP3029260 B1 JP 3029260B1 JP 11163319 A JP11163319 A JP 11163319A JP 16331999 A JP16331999 A JP 16331999A JP 3029260 B1 JP3029260 B1 JP 3029260B1
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Abstract

【要約】 【課題】 長尺物の周面360度に確実で容易にマーキ
ングでき、マーキングの除去も容易で、線状弾性体の両
端を固着してリング状にする必要の無い実用的な構成を
提供する。 【解決手段】 線状弾性体2′の元になる長尺弾性体2
が弾性体供給機構6により供給され、一対のピンチャー
51により摘持される。回転機構52により一対のピン
チャー51が回転して、長尺弾性体2が保持具3に巻き
付けられる。絡巻機構4の接触ピン41が前進して長尺
弾性体2を絡ませ、一方のピンチャー51に設けられた
切断具516が長尺弾性体2を切断して線状弾性体2′
とし、一対のピンチャー51から線状弾性体2′が開放
される。さらに接触ピン41が前進して線状弾性体2′
が保持具3から開放され、弾性により長尺物1の欠陥部
の付近に巻き付けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願の発明は、電線、パイ
プ、ホース等の長尺物に対して、欠陥部の位置を示すマ
ーキングを施す方法及び装置、並びに、複数の長尺物を
結束する結束装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電線、各種パイプ、各種材質のホース、
さらには棒状又は線状の鋼材、ガラス、プラスチック等
の長尺物が、それぞれの用途のために盛んに製造されて
いる。このような長尺物の製造現場では、製造された長
尺物の表面に存在する傷等の欠陥部を特定の方法で検出
することが行われている。例えば、電線等の場合には、
超音波探傷装置や渦電流を利用した検出装置等を使用し
て表面の傷を検出するようにしている。このような方法
により欠陥部を検出した場合、製造ラインを停止して欠
陥部を調べたり、欠陥部の位置を自動的にコンピュータ
に記録したりすることが行われている。ただ、コンピュ
ータ記録しただけでは、製品自体にマーキングされてい
る訳ではないので、欠陥部分を切断して取り除いて製品
を使うような場合、欠陥部を発見しづらく不都合であ
る。そこで、幾つかの方法により製品自体に対して欠陥
部の位置を示すマーキングを施すことが従来より行われ
ている。従来行われているマーキングの方法としては、
例えば製品の表面にインクを吹き付けたり、またはシー
ルを貼り付けたりする方法等が挙げられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のマーキング方法は以下のような問題があった。即
ち、まずインクを吹き付ける方法では、長尺物が巻き取
り等のため走行している状態で吹き付けを行う場合が多
く、走行速度が高くなるとインクが薄くなってしまう問
題がある。また、欠陥部を実際に調べてみた結果、欠陥
部では無いと判断された場合には、そのマーキングを取
り除く必要があるが、インク吹き付けの場合にはそれが
困難であるという問題もある。さらに、インクの吹き付
けは長尺物の周面すべてに行うことが困難である。つま
り、長尺物の周面の特定の部分にしかマーキングが施さ
れない。この場合、そのマーキングを発見することはそ
れほど容易ではなく、マーキングを見逃してしまう場合
もある。また、シールを貼り付ける方法では、まず、長
尺物の表面状態によっては貼り付けが元々困難な場合が
ある。また、剥離容易なシールを用いることによってマ
ーキングの除去も容易となるが、あまり剥離し易いもの
用いると、運搬等の際に剥がれてしまって用を成さない
問題もある。さらに、インク吹き付けの場合と同様に、
周面360度すべてにマーキングを施すことが困難なた
め、後のマーキング箇所の発見が困難であるという問題
もある。
【0004】このような課題を解決するものとして、特
開平9−202532号公報には、長尺物に輪ゴムのよ
うなリング状弾性体を巻き付けてマーキングする技術が
開示されている。同公報は、リング状弾性体を供給する
構成として、一定の長さの線状弾性体の両端を固着して
リング状弾性体を作成して供給する構成を開示してい
る。しかしながら、このような構成では、固着のための
構成が大がかりになる他、固着部分の強度が問題にな
る。つまり、巻き付け強度を高くするためリング状弾性
体の弾性力を大きくすると、固着部分が切れてしまう恐
れが生ずる。また、マーキングを除去するには、リング
状弾性体を挟み等で切断しなければならない。長尺物を
切断する場合には切断部分から取り除くことはできる
が、欠陥部分ではないと判断されたり、生産プロセスと
の関係で長尺物を切断できない場合には、やはり挟み等
でリング状弾性体切断しなければならず、面倒である。
【0005】本願の発明は、上記課題を解決するために
なされたものである。即ち、本願の発明は、長尺物の走
行速度が高くなっても確実にマーキングが可能であり、
必要であればそのマーキングを後に除去することが容易
であって且つ運搬中等ではマーキングが欠落することが
無く、さらに、長尺物の周面360度すべてマーキング
を施すでことが可能であるためマーキング箇所の発見が
極めて容易であるとともに、線状弾性体の両端を固着し
てリング状にする必要の無い実用的な構成を提供する技
術的意義を有する。
【0006】また、本願発明は、長尺物を結束する結束
装置において、結束の解除をより容易にすることを別の
課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本願の請求項1記載の発明は、長尺物の欠陥部に目
印を施す欠陥部マーキング方法であって、自由長が長尺
物の外周よりも短い線状弾性体を長尺物の外周よりも長
い周を成すようにして絡んだ状態で保持し、線状弾性体
を解放して弾性により収縮させ、これによって長尺物の
欠陥部又はその付近の位置で線状弾性体を長尺物の周面
に絡めて巻き付けるという構成を有する。上記課題を解
決するため、請求項2記載の発明は、長手方向に走行す
る長尺物の欠陥部に目印を施す欠陥部マーキング装置で
あって、自由長が長尺物の外周よりも短い線状弾性体を
長尺物の外周よりも長い周を成すようにして絡んだ状態
で保持する保持具と、当該保持を解放して線状弾性体を
弾性により収縮させ長尺物の欠陥部又はその付近の位置
で線状弾性体を長尺物の周面に絡ませて巻き付ける絡巻
機構とを有するという構成を有する。上記課題を解決す
るため、請求項3記載の発明は、上記請求項2の構成に
おいて、前記線状弾性体の倍以上の長さを有する長尺弾
性体を所定の長さで切断して前記線状弾性体とする切断
具と、この切断具に長尺弾性体を供給する弾性体供給機
構とを有しているという構成を有する。上記課題を解決
するため、請求項4記載の発明は、上記請求項2の構成
において、前記保持具は、前記長尺物の外周よりも長い
周に沿って一周以上伸張させた状態で前記線状弾性体を
保持するものであるという構成を有する。上記課題を解
決するため、請求項5記載の発明は、複数の長尺物を結
束する結束装置であって、束ねられた複数の長尺物の外
周よりも自由長が短い線状弾性体を当該複数の長尺物の
外周よりも長い周を成すようにして絡んだ状態で保持す
る保持具と、当該保持を解放して線状弾性体を弾性によ
り収縮させ線状弾性体を当該束ねられた複数の長尺物の
周囲に巻き付ける解放機構とを有するというという構成
を有する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施の形態につ
いて説明する。図1は、本願発明の欠陥部マーキング装
置の実施形態の正面概略図である。図1に示す欠陥部マ
ーキング装置は、自由長が長尺物1の外周よりも短い線
状弾性体(図1中不図示)を長尺物1の外周よりも長い
周を成すようにして絡んだ状態で保持し、線状弾性体を
解放させて弾性により収縮させ、これによって線状弾性
体を欠陥部又はその付近の位置で長尺物1の周面に巻き
付けることでマーキングを行う装置である。具体的に
は、図1に示す装置は、線状弾性体を長尺物1の外周よ
りも長い周を成すようにして絡んだ状態で保持する保持
具3と、保持を解放して線状弾性体を弾性により収縮さ
せ線状弾性体を欠陥部又はその付近の位置で長尺物1の
周面に絡めて巻き付ける絡巻機構4とを有している。そ
して、線状弾性体を保持具3に巻き付ける巻き付け機構
5と、巻き付け機構5に線状弾性体の元になる長尺弾性
体2を供給する弾性体供給機構6とが設けられている。
【0009】図1及び図2を使用して、保持具3、巻き
付け機構5及び弾性体供給機構6の構成について説明す
る。図2は、図1に示す装置のうち、保持具3、巻き付
け機構5及び弾性体供給機構6等について示した斜視概
略図であり、構造を解りやすくするため、一部が断面に
なっている。
【0010】保持具3は、本実施形態では、図1及び図
2に示すように円筒形である。保持具3は、垂直な姿勢
のベース板7に固定されている。マーキングが施される
長尺物1は、図2に示すように、保持具3の中心軸上に
設定された走行路Lに沿って走行するようになってい
る。以下の説明では、長尺物1の走行方向を単に「走行
方向」とし、長尺物1が進む側を「前」、その反対側を
「後ろ」とする。
【0011】線状弾性体は、上記円筒形の保持具3の周
囲に巻き付け機構5によって巻き付けられ、絡巻機構4
によって長尺物1に絡巻されるようになっている。巻き
付け機構5の詳細について、図1及び図2を使用して説
明する。巻き付け機構5は、長尺弾性体2の先端の点と
先端から所定の長さの点で摘持する一対のピンチャー5
1と、ピンチャー51を一体に回転させて長尺弾性体2
の先端から所定の長さの部分を保持具3に巻き付ける回
転機構52等から構成されている。
【0012】ピンチャー51の構成について図2及び図
3を使用して説明する。図3は、図1及び図2に示す巻
き付け機構5のピンチャー51の断面概略図である。図
3中、(1)及び(3)は断面概略図、(2)は(1)
のピンチャー51を矢印方向から見た図である。図3に
示すように、ピンチャー51は、ピンチングロッド51
1と、ピンチングロッド511が内部に挿通された可動
スリーブ512と、可動スリーブ512が内部に挿通さ
れた固定スリーブ513等から構成されている。
【0013】ピンチングロッド511は、全体がほぼ丸
棒状である。ピンチングロッド511の先端部分には、
断面が半円状になるように切り欠きが形成されている。
ピンチングロッド511の先端には、図3に示すよう
に、径の大きな端板514が設けられている。可動スリ
ーブ512は、ピンチングロッド511の外径に適合し
た内径の円筒状の部材である。また、固定スリーブ51
3は、可動スリーブ512の外径に適合した内径を有す
るほぼ円筒状の部材である。可動スリーブ512は、ピ
ンチングロッド511と固定スリーブ513との間に挟
まれた状態で軸方向に移動可能となっている。
【0014】また、ピンチングロッド511の後端部分
には、フランジ状の部分が形成されている。そして、こ
の部分と可動スリーブ512とを繋ぐようにしてコイル
スプリング515が設けられている。このコイルスプリ
ング515の弾性は、ピンチングロッド511の後端が
可動スリーブ512から遠ざかる向きにピンチングロッ
ド511を移動させる(即ち、後退させる)よう作用す
るものとなっている。長尺弾性体2は、図3(1)に示
すように、ピンチングロッド511の先端部分の切り欠
きのところに通されるようになっている。この状態で、
コイルスプリング515の弾性によりピンチングロッド
511を後退させると、端板514と可動スリーブ51
2の端面との間に長尺弾性体2が挟まれて摘持された状
態となる。
【0015】また、ピンチャー51は、長尺弾性体2を
切断する切断具516を備えている。図3に示すよう
に、固定スリーブ513の前側の端面のうち上側半分は
僅かに前方に突出しているとともにテーパ面となってい
る。そして、このテーパ面の中心軸側の縁はナイフエッ
ジとなっており、この縁の部分が切断具516になって
いる。上述したように長尺弾性体2が端板514と可動
スリーブ512の端面との間に摘持された際、これだけ
では長尺弾性体2は切断されないが、後述するようにさ
らに力を加えてピンチングロッド511を後退させる
と、図3(3)に示すように、切断具516に長尺弾性
体2が押し当てられて切断されるようになっている。
【0016】上述した構成の一対のピンチャー51は、
一対のピンチャー駆動部53,54によって駆動される
ようになっている。図4を使用して、ピンチャー駆動部
53,54の構成について説明する。図4は、図1に示
す欠陥部マーキング装置におけるピンチャー駆動部5
3,54や絡巻機構4等を示した斜視概略図である。一
対のピンチャー駆動部53,54のうちの一方のピンチ
ャー駆動部(以下、第一ピンチャー駆動部)53は、弾
性体供給機構6による長尺弾性体2の供給位置の付近に
設けられている。他方のピンチャー駆動部(第二ピンチ
ャー駆動部)54は、走行路Lを挟んで第一ピンチャー
駆動部53とは反対側に配置されている。
【0017】第一ピンチャー駆動部53は、ピンチング
ロッド511の後端を押す後端用駆動板531と、後端
用駆動板531を駆動する後端用駆動源532と、ピン
チングロッド511の前側の端板514を押す前端用駆
動板533と、前端用駆動板533を駆動する前端用駆
動源534とから主に構成されている。図4に示すよう
に、後端用駆動板531及び前端用駆動板533ともに
垂直に立てた姿勢の板である。後端用駆動板531及び
前端用駆動板533は、ガイドロッド535に保持され
ている。ガイドロッド535は、走行方向に長いもので
あり、前後の端部がロッド保持板536に固定されて保
持されている。ロッド保持板536は、第一ピンチャー
駆動部53全体を保持した駆動部保持板537の両端に
固定されている。ガイドロッド535は、後端用駆動板
531及び前端用駆動板533に設けられた孔に挿通さ
れており、後端用駆動板531及び前端用駆動板533
の走行方向の変位をガイドするものである。
【0018】後端用駆動源532及び前端用駆動源53
4は、エアシリンダのような直線駆動源である。後端用
駆動源532が駆動されると、後端用駆動板531が走
行方向前方に変位し、ピンチングロッド511の後端を
押す。この結果、コイルスプリング515の弾性に逆ら
ってピンチングロッド511が前方に変位するようにな
っている。この状態は、図3(1)に示すように、ピン
チングロッド511の切り欠きの部分が可動スリーブ5
12より前方に位置した状態である。また、前端用駆動
源534が駆動されると、前端用駆動板533がピンチ
ングロッド511の前側の端板514を押す。この結
果、前述したように、端板514がさらに後方に押し込
まれ、長尺弾性体2が切断具516によって切断され
る。
【0019】尚、第二ピンチャー駆動部54は、前端用
駆動板533及び前端用駆動源534に相当する部分が
無いことを除いて、第一ピンチャー駆動部53とほぼ同
様の構成である。即ち、後端用駆動板541が後端用駆
動源542によって前後に変位するようになっている。
後端用駆動板541は、ガイドロッド545に保持され
ガイドされながら前後に変位する。ガイドロッド545
は一対のロッド保持板546によって保持され、ロッド
保持板545は、駆動部保持板546の両端に固定され
ている。
【0020】次に、回転機構52の構成について、図1
及び図2を使用して説明する。図1及び図2に示すよう
に、上述したピンチャー51は、保持具3を挟んで両側
に設けられている。二つのピンチャー51はいずれも同
じ構成である。一つのピンチャー51を一体に回転させ
る回転機構52は、ピンチャー51を保持した回転体5
21と、回転体521に挿通されたトルクピン522
と、トルクピン522を保持したピン保持体523と、
ピン保持体523を固定したプーリ524と、ベルト5
25を介してプーリ524を回転させるモータ526と
から主に構成されている。
【0021】回転体521は、図2に示すように、ほぼ
円筒状の部材であり、保持具3と同軸になるように設け
られている。保持具3は、回転体521の内部に位置し
ており、保持具3と回転体521との間は隙間がある。
回転体521の側面には、ピンチャー51を取り付ける
取付板527が固定されている。取付板527は、図2
から解るように平面視でL字状の板である。取付板52
7はピンチャー51を取り付ける開口が形成されてお
り、この開口にピンチャー51の固定スリーブ513が
固定され、これによってピンチャー51が取付板527
に取り付けられている。
【0022】また、回転体521には、軸方向に長い挿
通孔が180度離れて二つ形成されている。そして、ト
ルクピン522は、この挿通孔に挿通されており、回転
体521の前面から少し突出している。トルクピン52
2を保持したピン保持体523は、回転体521の後方
に設けられたほぼ円筒状の部材であり、回転体521と
同様に保持具3と同軸となっている。ピン保持体523
は、前側の端面にトルクピン522の後端を固定してい
る。ピン保持体523は、ベアリング520を介してベ
ース板7に保持されている。
【0023】プーリ524は、ピン保持体523の外面
に固定されており、ピン保持体523や保持具3と同軸
である。プーリ524の下方には、モータ526の出力
軸に固定された補助プーリ528が設けられており、ベ
ルト525は、プーリ524と補助プーリ528との間
に張架されている。ベルト525を介してモータ526
がプーリ524を回転させると、ピン保持体523を介
してトルクピン522も回転する。この結果、回転体5
21も回転し、この回転に伴ってピンチャー51も一体
に回転するようになっている。尚、この回転の軸は、保
持具3の軸に一致し、従って長尺物1の走行路Lに一致
している。また、保持具3は、不図示の固定具によって
ベース板7に固定されている。そして、図2に示すよう
に、保持具3とピン保持体523との間にはベアリング
31が設けられている。従って、上記ピン保持体523
の回転の際にも保持具3は回転しないようになってい
る。
【0024】上述した回転機構52は、回転角度を検出
する角度検出具55を備えている。図5は、図2に示す
角度検出具55の構成について説明する図である。角度
検出具55は、プーリ524の後面に取り付けられた検
出板551と、検出板551に設けられた切り欠きの存
在を検出するフォトセンサ552とから主に構成されて
いる。図2及び図5から解るように、検出板551はほ
ぼ円環状であり、切り欠きは、検出板551の周縁に1
80度離れて二つ設けられている。切り欠きの位置は、
一対のピンチャー51の取付位置に対応している。フォ
トセンサ552は透過型であり、走行路Lに対して垂直
で且つ水平方向に延びる線上に設けられている。
【0025】フォトセンサ552が検出板551のいず
れか一方の切り欠きを検出している状態では、一対のピ
ンチャー51が走行路Lに垂直で且つ水平方向に延びる
線上に位置する。そして、上述したように回転機構52
が動作し、回転体521が180度回転すると、フォト
センサ552がもう一方の切り欠きを検出する状態とな
る。この状態は、一対のピンチャー51が互いに位置を
入れ替わった状態となる。このように、角度検出具55
は、回転体521の180度毎の回転を監視するものと
して設けられている。
【0026】次に、上記巻き付け機構5に長尺弾性体2
を供給する弾性体供給機構6の構成について図1及び図
2を使用して説明する。本実施形態における線状弾性体
は、所定の長さのゴム紐である。従って、長尺弾性体2
は、線状弾性体より遥かに長いゴム紐である。弾性体供
給機構6は、このような長尺弾性体2を巻いたボビン6
1と、ボビン61から引き出される長尺弾性体2をガイ
ドする二つのガイド筒62と、二つのガイド筒62の間
に設けられた案内プーリ63と、ガイド筒62からピン
チャー51への長尺弾性体2の供給路上に設けられたテ
ンションプーリ64等から主に構成されている。
【0027】テンションプーリ64は、ピンチャー51
に供給される長尺弾性体2に所定のテンションを与える
ためのものである。長尺弾性体2が接触するテンション
プーリ64の表面には適当な摩擦力が生ずるようになっ
ている。テンションプーリ64には、トルクモータ65
の出力軸が接続されている。トルクモータ65は、出力
軸の回転を妨げるトルクを発生させるものであり、発生
トルクの大きさが調整できるようになっている。トルク
モータ65は、二つの磁石を使用し、磁力の作用によっ
てトルクを発生させる。トルクモータ65が発生させる
トルクを調整することにより、ピンチャー51に供給さ
れる長尺弾性体2のテンションが調整されるようになっ
ている。
【0028】また、テンションプーリ64とピンチャー
51との間の長尺弾性体2の供給路上には、図1及び図
2に示すように、よせ棒66が設けられている。よせ棒
66は、図2に示すように、走行方向に対して垂直な水
平方向に沿って延びるよう配置されている。よせ棒66
は、棒保持体661に保持されており、棒保持体661
にはエアシリンダのようなよせ棒駆動源662が接続さ
れている。よせ棒駆動源662が駆動されると、よせ棒
66が走行方向に変位するようになっている。
【0029】次に、図6乃至図9を使用して、巻き付け
機構5による長尺弾性体2の巻き付けについて説明す
る。図6乃至図9は、巻き付け機構5による長尺弾性体
2の巻き付けについて説明する図である。図6乃至図9
の各図の(1)は正面図、(2)は側面図である。
【0030】図6に示すように、一方のピンチャー51
により長尺弾性体2の先端が摘持されている。この状態
で、回転機構52が動作し、一対のピンチャー51が一
体に回転する。180度回転すると、図7(1)に示す
ように、一方のピンチャー51と他方のピンチャー51
との位置が入れ替わる。この際、図7(2)に示すよう
に、第一ピンチャー駆動部53の後端用駆動源532は
動作しておらず、従って、他方のピンチャー51のピン
チングロッド511は前方に変位していない。つまり、
この際には他方のピンチャー51に長尺弾性体2は摘持
されない。従って、図7(1)に示すように、長尺弾性
体2は、右側に位置する一方のピンチャー51に先端が
摘持されながら、保持具3の左側の側面に接触して引っ
掛かった状態となる。
【0031】そして、さらに180度回転して一方のピ
ンチャー51と他方のピンチャー51との位置が入れ替
わると、図8(1)に示すように、長尺弾性体2は、左
側に位置する一方のピンチャー51に先端が摘持されな
がら、保持具3にほぼ一周巻き付けられた状態となる。
テンションプーリ64は、ピンチャー51による摘持位
置に対して僅かに後方に位置している。従って、一周巻
かれた長尺弾性体2が重ならないようになっている。
【0032】この状態からさらに360度回転すると、
図9に示す状態となり、巻き付け動作が終了する。この
際、よせ棒用駆動源662及び後端用駆動源532が動
作して、他方のピンチャー51が長尺弾性体2を摘持す
る。即ち、図9(2)に示すように、よせ棒66が後方
に少し変位し、この状態で他方のピンチャー51が上方
の位置から左側の位置に回転してくる。他方のピンチャ
ー51が左側の位置に位置すると、後端用駆動源532
が駆動され、コイルスプリング515の弾性に逆らって
ピンチングロッド511を前進させる。この結果、図3
(1)に示すように、ピンチングロッド511の切り欠
きのところに長尺弾性体2が位置する状態となる。この
状態で、後端用駆動源532が逆向きに後端用駆動板5
31を駆動する。この結果、コイルスプリング515の
弾性によってピンチングロッド511が後退する。これ
により、他方のピンチャー51に長尺弾性体2が摘持さ
れる。
【0033】尚、上述した説明から解るように、回転機
構52は、図6に示す状態から回転体521を720度
(二回転)回転させる。従って、巻き付け機構5は長尺
弾性体2を二周にわたって保持具3に巻き付けることに
なる。また、角度検出具55は、上述したような回転を
180毎に監視する。
【0034】次に、絡巻機構4の構成について、図1、
図2及び図4を使用して説明する。絡巻機構4は、巻き
付けられた長尺弾性体2に接触する接触ピン41と、接
触ピン41を直線移動させる直線移動機構42とから主
に構成されている。接触ピン41は、図2に示すよう
に、走行方向に延びる部材であり、保持具3の上側と下
側に二つ設けられている。接触ピン41の後端は折れ曲
がっており、この部分が回転体521の前面に固定され
ている。接触ピン41の走行路L側の表面は、巻き付け
られた長尺弾性体2に接触する面であり、この面(以
下、接触面)は、ゴムなどの大きな摩擦力が生ずる材料
で形成されている。直線移動機構42は、接触ピン41
を固定した回転体521を直線移動させるようになって
いる。直線移動機構42は、回転体521に填め込まれ
た一対のローラ421と、ローラ421を介して回転体
521を直線移動させる絡巻用駆動源422とから主に
構成されている。
【0035】回転体521は、図4に示すように、フラ
ンジ状の部分を有し、この部分に断面コ状の凹部を形成
している。一対のローラ421は、この凹部内に填め込
まれている。一対のローラ421は、走行路Lを挟んで
水平な面上で対向している。一対のローラ421は、第
一第二ピンチャー駆動部53,54の駆動部保持板53
7,547に固定されている。そして、両駆動部保持板
537,547は支柱43によって支持されており、支
柱43の下端は可動板44に固定されている。可動板4
4は、走行方向に垂直な水平方向に長い部材であり、リ
ニアガイド45に架設されている。可動板44には、軸
取付板46を介して絡巻用駆動源422の出力軸423
が取り付けられている。絡巻用駆動源422は、エアシ
リンダのような直線駆動源又はボールネジを備えたサー
ボモータ等であり、可動板44を走行方向に直線移動さ
せるようになっている。可動板44が移動すると、支柱
43及び駆動部保持板537介してローラ421が移動
し、ローラ421が回転体521を押し出す。これによ
って、回転体521が移動し、接触ピン41も移動する
ようになっている。
【0036】上述した絡巻機構4による絡巻について、
図10を使用して説明する。図10は、絡巻機構4によ
る絡巻について説明する図であって、下方から見た平面
図である。図10(1)は、巻き付け機構5による巻き
付けが終了した状態を示している。この状態で絡巻用駆
動源422が動作し、上述したように接触ピン41が前
進する。この前進に伴い、接触ピン41の接触面が長尺
弾性体2に接触する。さらに接触ピン41が前進する
と、接触ピン41の接触面の摩擦力により長尺弾性体2
が捉えられるため、図10(2)に示すように、長尺弾
性体2が絡んだ状態となる。この際、前述したように、
第一ピンチャー駆動部53の前端用駆動源534が動作
して、長尺弾性体2が切断具516により切断される。
即ち、長尺弾性体2から、線状弾性体2′が作られる。
また、同時に、第二ピンチャー駆動部54の後端用駆動
源542が動作して後端用駆動板541が前方に変位す
る。この結果、線状弾性体2′の先端がピンチャー51
から開放される。さらに絡巻用駆動源422が動作し、
接触ピン41を所定距離前進させると、接触ピン41は
絡巻された線状弾性体2′を保持具3の表面上で摺動さ
せる。線状弾性体2′が保持具3の先端縁を越えて摺動
すると、その弾性力により急激に収縮し、図10(3)
に示すように、長尺物1に絡巻される。
【0037】次に、欠陥部マーキング方法の発明の実施
形態の説明も兼ねて、上述した構成の欠陥部マーキング
装置の全体の動作について説明する。上述した構成の欠
陥部マーキング装置は、長尺物1の欠陥部を検出する不
図示の欠陥部検出装置と、欠陥部検出装置からの信号に
より欠陥部マーキング装置を制御する不図示の制御部等
とともに使用される。
【0038】前述したように巻き付け機構5を動作させ
て保持具3に長尺弾性体2を巻き付け、絡巻機構4を動
作させて保持具3に線状弾性体2′を絡めて巻き付けた
状態としておく(図10(2)の状態)。この状態が、
スタンバイ状態である。この状態で、欠陥部検出装置が
欠陥部を検出すると、制御部に信号を送る。この信号に
より、制御部が欠陥部マーキング装置に駆動信号(以
下、マーキング信号)を送る。このマーキング信号によ
り、絡巻用駆動源422が動作し、接触ピン41をさら
に前進させて図10(3)に示すように線状弾性体2′
を長尺物1に絡巻させる。
【0039】欠陥部検出装置は、欠陥部マーキング装置
よりも後方の走行路L上に設けられている。長尺物1は
制御された速度で走行しており、検出された欠陥部が欠
陥部マーキング装置の保持具3の先端縁に達するタイミ
ングで、上記駆動信号が送られるようになっている。こ
のため、検出された欠陥部又はその付近の位置に線状弾
性体2′が絡巻される。
【0040】上述した本実施形態の欠陥部マーキング方
法及び欠陥部マーキング装置は、従来のものに比べ、以
下のような長所を有している。まず、線状弾性体2′を
長尺物1に巻き付ける構成なので、長尺物1の周面36
0度にマーキングを行うことができる。従って、マーキ
ング箇所の検出が確実であり、見逃してしまうことが無
い。また、巻き付けられた線状弾性体2′は、一端をつ
まんで引っ張ることで容易に長尺物1から取り除くこと
ができる。従って、誤ってマーキングを施したとして
も、容易に訂正することができる。
【0041】また、インク吹き付けやシール貼り付けの
ように高速走行時のマーキングが困難になることがな
く、高速走行時でも確実にマーキングを行うことができ
る。さらに、インク吹き付けやシール貼り付けの場合に
は、下地となる長尺物1の材料や表面状態が限定されて
しまう場合があるが、本実施形態の場合にはそのような
ことはなく、どんな材料や表面状態の長尺物1に対して
もマーキングを行うことが可能である。長尺物1の表面
が鏡面等の場合には、線状弾性体2′が滑ってズレ易い
とも考えられるが、線状弾性体2′が相当程度大きな弾
性を有するようにしておけば、実用上問題となることは
殆どない。
【0042】また、線状弾性体2′の両端を固着してリ
ング状にするのではなく、線状弾性体2′を絡巻させて
マーキングするので、装置の構成が大がかりになる問題
や固着部分の強度の問題等が発生しない。また、前述し
た通り、絡巻された線状弾性体2′の一端を掴んで引っ
張るだけで容易に線状弾性体2′を長尺物1から取り除
けるので、マーキングの除去作業もリング状弾性体の場
合に比べ極めて容易である。
【0043】上述した実施形態の構成において、巻き付
け機構5が長尺弾性体2を二周にわたって保持具3に巻
き付ける構成は、線状弾性体2′の長尺物1への絡巻を
充分に行う上で重要な意義を有する。二周にわたって巻
き付けられている長尺弾性体2を接触ピン41で絡める
と、絡みが複雑になり、従って、線状弾性体2′が長尺
物1に絡巻された際にも、複雑に絡んですぐには解けな
い状態となる。二周より少ない巻き付け、例えば一周半
の巻き付けであると、絡みがやや単純になり、ちょっと
した衝撃で線状弾性体2′の絡巻が解けてしまう恐れが
ある。その一方、二周にわたって巻き付けて絡巻させた
場合でも、人の手で取り外す場合には、線状弾性体2′
の一端を摘んで引っ張ると、容易に絡巻を解くことがで
きる。但し、原理的には、巻き付け機構5による巻き付
けは、一周(360度)より長いものであればよい。少
しでも重なっているところがあれば、その部分を絡める
ことで長尺物1に対するマーキングを行うことができ
る。
【0044】また、長尺弾性体2を切断して線状弾性体
2′とする構成は、装置をより実用的にする意義を有す
る。即ち、請求項2の装置の実施形態としては、多数本
の線状弾性体2′を用意して、それを一本ずつ使用して
マーキングを行う構成も可能である。しかしながら、こ
のような構成によると、予め長尺弾性体2を切断してそ
のような線状弾性体2′を多数作成しておく作業が必要
であり、煩雑となる。また、用意された線状弾性体2′
を一本ずつ取り出してその両端を摘持する機構は、複雑
に成り易く、機械設計は容易ではない。従って、前述し
たように、長尺弾性体2を所定の長さで切断して線状弾
性体2′とする構成は、極めて実用的である。尚、長尺
弾性体2は、原理的には線状弾性体2′の倍以上の長さ
が有れば良い。但し、より長い長尺弾性体2をボビン6
1に巻いておくと、ボビン61の交換頻度が少なくなる
ため好ましい。
【0045】以上説明した本実施形態の欠陥部マーキン
グ方法及び欠陥部マーキング装置において、長尺物1の
例としては、上述の電線の他にも各種のものが使用可能
である。例えば、ケーブルや光ファイバ、ゴムやプラス
チック製のパイプ又はホース、水道管やガス管等の各種
配管、さらには、各種用途に用いられる丸棒状や角棒状
の鋼材等である。また、線状弾性体2′としては、天然
ゴムや熱可塑性エラストマー等の各種の弾性材料より成
るものを使用することができる。
【0046】前述した構成では、長尺弾性体2を保持具
3に巻き付けた後に切断して線状弾性体2′としたが、
切断して線状弾性体2′とした後に巻き付けを行っても
よい。さらに、切断具516はピンチャー51に備えら
れていることは必須ではなく、ピンチャー51とは別に
切断のための部材を設けてもよい。但し、ピンチャー5
1は切断具516を備える構成は、長尺弾性体2の摘持
と切断のための構成が兼用されるため、機構的に簡略に
なる長所を有する。尚、長尺物1は断面円形であるもの
には限られない。楕円形、方形等の他の断面形状のもの
であってもよい。また、保持具3も円筒形のものに限ら
れず、角筒形等であってもよい。また、保持具3は、周
を成すようにして絡めた線状弾性体2′を保持できるも
のであれば、筒形である必要はなく、例えば、複数のフ
ックに引っかけて線状弾性体2′を保持するような構成
も採用し得る。
【0047】また、本願発明の構成は、欠陥部のマーキ
ングとともに欠陥部以外のマーキングを行う場合につい
ても応用することが可能である。例えば、切断等の際の
長さの目印にするため、長尺物1に対して所定の間隔で
マーキングを行うことが必要になるが、このようなマー
キングも上述したのと同様な構成によって行うことがで
きる。この場合、所定間隔のマーキングを行いながら、
欠陥部を検出した際に欠陥部マーキングも上述のように
併せて行うようにする。
【0048】次に、結束装置の発明の実施形態について
説明する。上述したマーキング装置の実施形態の構成
は、そのまま結束装置の発明の実施形態に適用できる。
例えば花屋等で花を束ねる際、実施形態の結束装置を使
用することができる。この場合には、長尺物は花の茎の
部分ということになる。複数本の花の茎の部分をそろえ
て束ね、図2に示す保持具3の前側の開口から少し保持
具3内に差し込む。そして、前述したように保持具3に
絡巻された線状弾性体2′を前進させ、束ねられた複数
本の茎の周囲に絡巻させて結束する。このように結束さ
せると、前述したのと同様に、線状弾性体2′の一端を
摘んで引っ張るだけで線状弾性体2′を除去でき、結束
の解除が容易に行える。また、必要であれば、取り外し
た線状弾性体2′を結束に再利用できる。花以外にも、
各種製品の結束に使用できる。例えば、アスパラガスの
ような長尺な野菜の結束に使用できる。
【0049】
【実施例】次に、上述したマーキング方法及びマーキン
グ装置の実施形態に属する実施例を説明する。例えば、
長尺物1としては外径30mm程度の電線が使用され、
この電線の表面の傷や欠け等の欠陥部をマーキングする
場合について説明する。長尺弾性体2としては、スチレ
ン25重量%及びブタジェン75重量%を主成分とする
合成ゴムが使用され、その太さは1.5mm程度であ
る。この長尺線状弾性体2は、巻き付け機構5や絡巻機
構4によって400〜500%程度の長さに伸張され線
状弾性体2′となって保持具3に絡巻される。長尺物1
は、100mm/分の速度で走行し、レーザ光の散乱を
用いた欠陥部検出装置を使用して欠陥部が検出される。
欠陥部の検出場所と線状弾性体2′の絡巻場所との距離
は1m程度であり、従って、欠陥部の検出信号を受信し
てから10ミリ秒程度のタイムラグでマーキング信号が
送られて長尺物1に線状弾性体2′が絡巻される。この
ような構成により、電線である長尺物1の欠陥部に確実
に線状弾性体2′を巻き付けてマーキングとすることが
可能である。
【0050】
【発明の効果】以上説明した通り、本願の請求項1乃至
4の発明によれば、長尺物の周面360度のマーキング
が容易に可能となり、しかも装置の実用性が極めて高
い。また、後のマーキングの除去が極めて容易であるた
め誤ったマーキングの訂正が極めて容易であり、さら
に、長尺物が高速走行する場合でも確実にマーキングを
行うことができる。また、線状弾性体の両端の固着して
リング状弾性体とすることはしないので、機構的に簡略
なものとなり、また固着部分の強度の問題も生じない。
また、請求項3の発明によれば、上記請求項2の発明の
効果に加え、長尺弾性体を切断して線状弾性体とするの
で、装置の構成がさらに実用的なものとなる。さらに、
請求項5の発明によれば、線状弾性体の一端を引っ張る
だけで結束が解除できるので、解除の容易な結束装置が
提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の欠陥部マーキング装置の実施形態の
正面概略図である。
【図2】図1に示す装置のうち、保持具3、巻き付け機
構5及び弾性体供給機構6等について示した斜視概略図
であり、構造を解りやすくするため、一部が断面になっ
ている。
【図3】図1及び図2に示す巻き付け機構5のピンチャ
ー51の断面概略図である。
【図4】図1に示すマーキング装置におけるピンチャー
駆動部53,54や絡巻機構4等を示した斜視概略図で
ある。
【図5】図2に示す角度検出具55の構成について説明
する図である。
【図6】巻き付け機構5による長尺弾性体2の巻き付け
について説明するであり、(1)は正面図、(2)は側
面図である。
【図7】巻き付け機構5による長尺弾性体2の巻き付け
について説明するであり、(1)は正面図、(2)は側
面図である。
【図8】巻き付け機構5による長尺弾性体2の巻き付け
について説明するであり、(1)は正面図、(2)は側
面図である。
【図9】巻き付け機構5による長尺弾性体2の巻き付け
について説明するであり、(1)は正面図、(2)は側
面図である。
【図10】絡巻機構4による絡巻について説明する平面
図であって、下方から見た平面図である。
【符号の説明】
1 長尺物 2 長尺弾性体 2′ 線状弾性体 3 保持具 4 絡巻機構 41 接触ピン 42 直線移動機構 5 巻き付け機構 51 ピンチャー 516 切断具 52 回転機構 521 回転体 53 第一ピンチャー駆動部 54 第二ピンチャー駆動部 6 弾性体供給機構

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺物の欠陥部に目印を施す欠陥部マー
    キング方法であって、自由長が長尺物の外周よりも短い
    線状弾性体を長尺物の外周よりも長い周を成すようにし
    て絡んだ状態で保持し、線状弾性体を解放して弾性によ
    り収縮させ、これによって長尺物の欠陥部又はその付近
    の位置で線状弾性体を長尺物の周面に絡めて巻き付ける
    ことを特徴とする欠陥部マーキング方法。
  2. 【請求項2】 長手方向に走行する長尺物の欠陥部に目
    印を施す欠陥部マーキング装置であって、自由長が長尺
    物の外周よりも短い線状弾性体を長尺物の外周よりも長
    い周を成すようにして絡んだ状態で保持する保持具と、
    当該保持を解放して線状弾性体を弾性により収縮させ長
    尺物の欠陥部又はその付近の位置で線状弾性体を長尺物
    の周面に絡ませて巻き付ける絡巻機構とを有することを
    特徴とする欠陥部マーキング装置。
  3. 【請求項3】 前記線状弾性体の倍以上の長さを有する
    長尺弾性体を所定の長さで切断して前記線状弾性体とす
    る切断具と、この切断具に長尺弾性体を供給する弾性体
    供給機構とを有していることを特徴とする請求項2記載
    の長尺物の欠陥部マーキング装置。
  4. 【請求項4】 前記保持具は、前記長尺物の外周よりも
    長い周に沿って一周以上伸張させた状態で前記線状弾性
    体を保持するものであることを特徴とする請求項2記載
    の欠陥部マーキング装置。
  5. 【請求項5】 複数の長尺物を結束する結束装置であっ
    て、束ねられた複数の長尺物の外周よりも自由長が短い
    線状弾性体を当該複数の長尺物の外周よりも長い周を成
    すようにして絡んだ状態で保持する保持具と、当該保持
    を解放して線状弾性体を弾性により収縮させ線状弾性体
    を当該束ねられた複数の長尺物の周囲に巻き付ける解放
    機構とを有することを特徴とする結束装置。
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