JP3029045U - 推進機 - Google Patents

推進機

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JP3029045U
JP3029045U JP1996001812U JP181296U JP3029045U JP 3029045 U JP3029045 U JP 3029045U JP 1996001812 U JP1996001812 U JP 1996001812U JP 181296 U JP181296 U JP 181296U JP 3029045 U JP3029045 U JP 3029045U
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connecting rod
propulsion
end side
tip head
ground
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JP1996001812U
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純二 石川
隆一 間仁田
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Osaka Gas Co Ltd
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Osaka Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 接続ロッドの脱着時間を短縮し、発進立坑の
掘削時間も短縮する。 【解決手段】 接続ロッド6の終端部は、推進駆動手段
14の受け口15に挿入するだけで、外形の多角形部を
利用して軸線7まわりの回転駆動力が伝達される。先端
ヘッド5から噴出する水などの滑剤液は、Oリング25
によって液漏れ防止を図りながら供給する。推進機10
のフレーム11は、アウトリガー12によって発進立坑
2の前面壁3および背面壁4に対して支持される。前面
壁3および背面壁4に装着される反力板23に対して、
球面継手であるカートリッジ形ユニット29を介して接
続される接触部材24は、面接触するので発進立坑2が
高精度に掘削されていなくても充分に推進機10を支持
することができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、地中にガス管や上下水道管などを非開削工法で埋設するために使用 される推進機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、ガス管、上下水道管などを地中に埋設する際には、非開削工法の1 つとして推進工法が採用されている。推進工法では、先端ヘッドに複数の接続ロ ッドを後続させ、終端側から地中に押込む。先端ヘッドおよび後続ヘッドを地中 に押込むための推進機は、発進立坑と呼ばれ、一般的には矩形の断面形状で地盤 を垂直下方に掘削した立坑の底面に設置される。推進機は発進立坑の一側面を前 方とし、先端ヘッドおよび後続する接続ロッドを押込む。発進立坑の前方の壁面 に対向する背面側の後方壁面に発生する地盤からの支持によって、推進機から推 進駆動力を発生させることができる。推進駆動中に、先端ヘッドからは地盤中に 水などの滑剤液が噴出され、地盤の土壌を流動化させて推進が容易に行えるよう にしている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
推進工法では、先端ヘッドおよびその後続の接続ロッドは、相互にねじ結合さ れているので、最後端の接続ロッドと推進機の受け口との間の結合もねじ結合に よる場合が多い。特に、先端ヘッドから水などの滑剤液を噴出させる構造では、 液漏れ防止のためにねじで強固に結合する必要がある。しかしながら、推進工法 においては、接続ロッドの長さ分だけ終端側から押込むと、次に押込んだ接続ロ ッドの終端に新たな接続ロッドの先端を結合し、結合した新たな接続ロッドの後 端を改めて推進機の受け口にねじ結合することを繰返すので、ねじの脱着に時間 がかかる。
【0004】 推進機が接続ロッドの終端を押込む推力は、手動レバーの揺動変位などによっ て発生させる。手動レバーで発生させるトルクの上限を規制するような構造でな い限り、先端ロッドが地中で他の埋設物に当接するような場合に、その埋設物を 損傷させるようなことも生じうる。
【0005】 さらに、推進機を発進立坑の底面に固定するためには、発進立坑の前面や背面 に反力板等を設け、反力板等と推進機との間に角材をあてがうか、推進機にアウ トリガーを設けて反力板に押当てる方法が一般的である。この場合に、反力板の 表面の平面が、先端ヘッドから後続する接続ロッドの軸線に正確に垂直となって いないと、推進機を確実に支持することができないので、推進される先端ヘッド および接続ロッドの進路も変わってしまうおそれがある。このため発進立坑は正 確な矩形断面形状で、正確に垂直下方に掘り下げなければならない。そのような 正確な発進立坑を形成するのは、掘削に時間がかかってしまう。
【0006】 本考案の目的は、接続ロッドの付け代えに要する時間を短縮し、発進立坑を高 精度に掘削する必要がなく、発進立坑を簡易かつ迅速に掘削することができる推 進機を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は、先端ヘッドに終端部が多角形の外形を有する接続ロッドを順次的に 接続し、軸線まわりに回転駆動しながら先端ヘッドから滑剤液を地盤中に噴出さ せ、発進立坑中に設置されて、軸線方向の終端側から先端ヘッドおよび後続の接 続ロッドを地盤中に押込む推進機において、 接続ロッドの多角形の外形に適合した形状の受け口が形成され、接続ロッドを 差込んだ状態で接続ロッドを回転駆動しながら軸線方向に押込んで推進させる推 進駆動手段と、 接続ロッドを推進駆動手段の受け口に差込んだ状態で、接続ロッド内に滑剤液 を供給する際の液漏れを防止する漏液防止手段とを含むことを特徴とする推進機 である。 本考案に従えば、接続ロッドを推進駆動手段の受け口に差込むだけで、軸線ま わりの回転駆動を接続ロッドの外形の多角形部分を介して行わせることができる 。先端ロッドから噴出させるための滑剤液を供給する部分には漏液防止手段が設 けられているので、接続ロッドを受け口に差込むだけでも確実に滑剤液の供給を 行うことができる。
【0008】 また本考案は、先端ヘッドに終端部が多角形の外形を有する接続ロッドを順次 的に接続し、軸線まわりに回転駆動しながら先端ヘッドから滑剤液を地盤中に噴 出させ、発進立坑中に設置されて、軸線方向の終端側から先端ヘッドおよび後続 の接続ロッドを地盤中に押込む推進機において、 接続ロッドの多角形の外形に適合した形状の受け口が形成され、接続ロッドを 差込んだ状態で接続ロッドを回転駆動しながら軸線方向に押込んで推進させ、予 め定める上限値を越える推進力が発生することを防止する過推進力防止手段を備 える推進駆動手段と、 接続ロッドを推進駆動手段の受け口に差込んだ状態で、接続ロッド内に滑剤液 を供給する際の液漏れを防止する漏液防止手段とを含むことを特徴とする推進機 である。 本考案に従えば、推進駆動手段には予め定める上限値を越える推進力が発生す ることを防止する過推進力防止手段が備えられているので、先端ヘッドが地中で 他埋設物に接触するようなときには推進駆動手段から接続ロッドの後端に与える 推力の発生を停止し、他埋設物の破損を防止することができる。
【0009】 また本考案は、先端ヘッドに終端部が多角形の外形を有する接続ロッドを順次 的に接続し、軸線まわりに回転駆動しながら先端ヘッドから滑剤液を地盤中に噴 出させ、発進立坑中に設置されて、軸線方向の終端側から先端ヘッドおよび後続 の接続ロッドを地盤中に押込む推進機において、 接続ロッドの多角形の外形に適合した形状の受け口が形成され、接続ロッドを 差込んだ状態で接続ロッドを回転駆動しながら軸線方向に押込んで推進させ、予 め定める上限値を越える推進力が発生することを防止する過推進力防止手段を備 える推進駆動手段と、 接続ロッドを推進駆動手段の受け口に差込んだ状態で、接続ロッド内に滑剤液 を供給する際の液漏れを防止する漏液防止手段と、 発進立坑の壁面に当接して推進駆動手段に対する支持力を発生させるための当 接手段であって、 壁面に当接する接触面を有する接触部材と、 壁面からの支持力を先端側に受け、基端側で推進駆動手段を支持する支持部 材と、 支持部材の先端側に装着され、接触部材との間で支持力を伝達する球面継手 とを備える当接手段とを含むことを特徴とする推進機である。 本考案に従えば、発進立坑の壁面に当接して推進駆動手段に対する支持力を発 生させるための当接手段を含む。当接手段の接触部材は、支持部材の先端に設け られる球面継手を介して支持力を伝達するので、支持部材が壁面に垂直に当接し ない場合でも、接触部材の接触面を壁面に面接触させることができる。接触部材 が壁面に面接触すれば、確実に支持力を得ることができるので、発進立坑の掘削 を精度よく行わないでも、充分な支持を行うことができる。このため発進立坑の 掘削に要する時間を短縮することができる。
【0010】 また本考案は、先端ヘッドに終端部が多角形の外形を有する接続ロッドを順次 的に接続し、軸線まわりに回転駆動しながら先端ヘッドから滑剤液を地盤中に噴 出させ、発進立坑中に設置されて、軸線方向の終端側から先端ヘッドおよび後続 の接続ロッドを地盤中に押込む推進機において、 接続ロッドの多角形の外形に適合した形状の受け口が形成され、接続ロッドを 差込んだ状態で接続ロッドを回転駆動しながら軸線方向に押込んで推進させ、予 め定める上限値を越える推進力が発生することを防止する過推進力防止手段を備 える推進駆動手段と、 接続ロッドを推進駆動手段の受け口に差込んだ状態で、接続ロッド内に滑剤液 を供給する際の液漏れを防止する漏液防止手段と、 発進立坑の壁面に当接して推進駆動手段に対する支持力を発生させるための当 接手段であって、 壁面に当接する接触面を有する接触部材と、 壁面からの支持力を先端側に受け、基端側で推進駆動手段を支持する支持部 材と、 支持部材の先端側に装着され、接触部材との間で支持力を伝達する球面継手 とを備える当接手段とを含み、 前記接続ロッドは軸線方向の基端側にめねじ部、先端側におねじ部がそれぞれ 形成され、軸心部に滑剤液の通路が形成され、めねじ部の端部には予め定める長 さだけねじ山のない平坦部が形成されており、 前記漏液防止手段は、前記推進駆動手段の受け口に接続ロッドのめねじ部を挿 入した状態で、ねじ山が形成されている部分に対する平坦部の境界となる位置に 保持されるOリングを備えることを特徴とする推進機である。 本考案に従えば、接続ロッドはおねじ部を先端側、めねじ部を終端側とし、終 端側のめねじ部には端部にねじ山を有しない平坦部が形成されている。推進駆動 手段の受け口内には、接続ロッドのめねじ部の端部の平坦部がねじ山を形成され ている部分のその境界部にOリングをあてがうことができる。これによって、推 進駆動手段の受け口に挿入するだけで確実に滑剤液の漏れを防止することができ る。
【0011】
【考案の実施の形態】
図1は、本考案の実施の一形態による推進機の基本的構成を示す。地盤1に対 して断面が矩形の発進立坑2を掘削し、前面壁3と背面壁4との間で支持された 推進機10は、先端ヘッド5に後続する複数の接続ロッド6を地盤1の前方に押 込む。推進機10が押込むストロークは、接続ロッド6の1本分以上であり、各 接続ロッド6間の接合はねじ結合によって行う。推進機10によって1本分の接 続ロッド6が発進立坑2から地盤1中に押込まれると、押込まれた接続ロッド6 の終端に、新たな接続ロッド6の先端をねじ結合し、新たな接続ロッド6の終端 を改めて推進機10に接合して再び押込みを開始する。
【0012】 推進機10のフレーム11は、概略的に矩形の形状を有し、その4隅に設けら れるアウトリガー12によって前面壁3および背面壁4に対して押圧力を与え、 その反力で支持される。フレーム11の中央の前方寄りには、接続ロッド6の外 周面を案内するロッド用ガイド13が設けられ、接続ロッド6の軸線方向の終端 を推進駆動手段14の受け口15に差込んだ状態で、推進駆動手段14が一対の 推進ガイド16に沿って前進しながら接続ロッド6の終端部を地盤1中に押込む 。推進ガイド16は、接続ロッド6の軸線7に平行に、その幅方向の両側に間隔 をあけて設置される。推進ガイド16の一方に隣接してラック17が設けられ、 推進駆動手段14に設けられるピニオン18と噛合する。ピニオン18は、駆動 レバー19によって駆動されるので、駆動レバー19を作業者が揺動変位させる ことによって、推進駆動手段14による接続ロッド6の押込みが可能になる。押 込み中に先端ヘッド5および接続ロッド6を軸線7まわりに回転駆動するために 、推進駆動手段14内には回転駆動手段20が設けられ、油圧ジョイント21を 介して供給される作動油の圧力によって回転駆動力を発生し、受け口15から接 続ロッドの外周の多角形部を介して回転トルクを接続ロッド6に伝達する。推進 駆動手段14の背面側には、先端ヘッド5の先端から噴出させるための滑剤液を 供給する滑剤液ジョイント22が設けられる。先端ヘッド5から水などの滑剤液 を噴出させることによって、地盤1の流動化を促進し、円滑に推進させることが できる。
【0013】 アウトリガー12が前面壁3および背面壁4と当接する部分には、反力板23 をそれぞれ装着し、反力板23の面で力を受け、力の集中を避ける。反力板23 は発進立坑2の前面壁3および背面壁4側にそれぞれ装着され、反力板23には アウトリガー12の先端に設けられる接触部材24がそれぞれ接触する。
【0014】 図2、図3および図4は、図1に示す推進機10についての構造を、平面図、 正面図および左半分を断面とする左側面図でそれぞれ示す。推進駆動手段14の 受け口15内には、図1の接続ロッド6の終端を挿入したときに、滑剤液の液漏 れを防止するためのOリング25が配置される。受け口15の外周側には、接続 ロッド6を差込んだときに確実に保持するための締付ねじ用のねじ孔26が形成 される。
【0015】 当接手段であるアウトリガー12は、支持部材であるねじ軸27がフレーム1 1に設けられるねじ孔に結合しており、固定ナット28で固定可能である。固定 されない間には、球面継手であるカートリッジ形ユニット29が設けられている 先端部の突出量を調整することができる。発進立坑2を形成した後で、推進機1 0をその底面に設置し、アウトリガー12のねじ軸27を伸長させて、カートリ ッジ形ユニット29によって接合される接触部材24が反力板23に接触するよ うに、前面壁3および背面壁4側にねじ軸27をそれぞれ伸長させる。充分な反 力を得ることができるまで伸長させた後、固定ナット28でねじ軸27をフレー ム11に対して固定する。
【0016】 図5は、接続ロッド6の終端部を推進駆動手段14の受け口15に装着する状 態を示す。接続ロッド6の終端側には外周に多角形部30が形成され、受け口1 5は多角形部30の形状に適合する凹所として形成される。受け口15に接続ロ ッド6を挿入するだけで、受け口15側から接続ロッド6に対して回転駆動力を 伝達することができる。
【0017】 図6は、滑剤液を液漏れ防止を図りつつ供給するための構成を示す。接続ロッ ド6は、軸線方向の終端側にめねじ部31、先端側におねじ部32を有する。接 続ロッド6の軸心部には滑剤液の通路33が形成され、終端側から供給された滑 剤液を先端側から、さらに前段に接続される接続ロッドに供給し、最終的には先 端ヘッドから地盤中に噴出させることができる。
【0018】 めねじ部31の端部から予め定める長さの範囲には、ねじ山が形成されていな い平坦部34を有する。平坦部34の奥にはねじ山部35が形成される。推進駆 動手段14の受け口15側では、Oリング25を、接続ロッド6を挿入した状態 で平坦部34のねじ山部35との境界に位置するように保持している。このよう に受け口15に接続ロッド6の終端部を差込むだけで、軸線7まわりの回転駆動 力の伝達と滑剤液の液漏れ防止とを行うことができるので、受け口15への接続 ロッド6の装着を短時間でかつ液漏れを防止しながら確実に行うことができる。
【0019】 接続ロッド6の先端側のおねじ部32では、めねじ部31に対応して、奥側に 平坦部36が形成され、端部側にはねじ山部37が形成される。奥側の平坦部3 6の軸線方向長さは、めねじ部31の軸線方向長さに等しくする。ただし、おね じ部32に関しては、全体をねじ山部とすることもできる。
【0020】 図7は、過推力防止手段の構成を示す。ラック17は、軸線方向両端で、フレ ーム11の挿入穴38に挿入されて支持される。挿入穴38は、ラック17の先 端よりも少し大きくなるように形成され、ラック17は一定範囲で変位可能であ る。ラック17の歯に噛合しているピニオン18には、推進に必要な力と、ピニ オン18の歯の接触部の半径との積で表されるトルクが作用する。このトルクが 大きくなると、ラック17は仮想線で示すように側方に撓み、ピニオン18との 噛合状態が解消され、過大なトルクを発生することができなくなってしまう。
【0021】 推進工法は、図1の地盤1として比較的柔らかい砂地などに対して行われ、通 常の発生トルクは比較的小さい。地中に他の埋設物などが存在すると、ピニオン 18とラック17との間のトルクが大きくなり、ラック17が仮想線で示すよう に撓めば過大なトルク発生を防止することができる。埋設物が地中に存在すると 判断されるときには、埋設物の性状に応じ、推進する進路を変更したり、地表か ら埋設物を除去したりすることができる。過トルク防止構造の推力上限値として は、たとえば0.2〜0.3トン程度の推力に設定させることができる。このよ うな推力以下に制限することによって、先端ヘッド5が塩化ビニール樹脂製等の 埋設管に当たっても、貫通して破損することを防止可能である。
【0022】 図8および図9は、アウトリガー12における球面継手であるカートリッジ形 ユニット29の効果を示す。反力板23を装着する前面壁3や背面壁4が正確に 、推進方向に垂直な平面として掘削されていない場合であっても、カートリッジ 形ユニット29によって接触部材24の角度を自在に変えて、接触部材24の接 触面と反力板23とが面接触するようにした状態でねじ軸27を介してフレーム 11を確実に支持することができる。
【0023】 図10は、本考案の実施の他の形態による滑剤液の液漏れ防止構造を示す。図 10(a)は図2に示すねじ孔26を用いて、受け口15に装着した接続ロッド 6を外周側から締付けねじ39で締付け、滑剤液の圧力を高くしても、接続ヘッ ド6が受け口から抜け出さないように保持する状態を示す。図10(b)は、滑 剤液の圧力をあまり必要としないときに、Oリング25に代えて、平パッキン4 0で液漏れ防止を行う構成を示す。接続ロッド41には、めねじ部42に平坦部 を形成する必要がなく、従来の接続ロッドをそのまま使用することもできる。滑 剤液の圧力は、地盤1の土質に応じて調整し、必要に応じて図10(a)や図1 0(b)の構成を選択するようにすればよい。
【0024】 以上の各実施形態で、アウトリガー12の伸長や短縮は、ねじを利用して行っ ているけれども、リンク機構など他の方法で行うこともできる。また、過推力防 止手段は、ピニオン18とラック17との間で過大なトルクで噛合状態が外れる 構造を有しているけれども、ピニオン18の軸に一般的なトルクレンチと同様の 構造を設けてトルクを制限することもできる。
【0025】 以上の各実施形態で、接続ロッド6,41の脱着の際に、ねじ結合が不要とな るので、これによる時間短縮として、10分/5m程度の効果が得られる。また 発進立坑2の壁面は比較的精度が低い状態でも充分に使用可能であるので、発進 立坑2の掘削時間を約30分短縮することができる。また過推力防止手段によっ て、地中の他の埋設物の損傷防止を図ることができる。
【0026】
【考案の効果】
以上のように本考案によれば、推進機の推進駆動手段と接続ロッドの終端との 結合を、ねじを用いないで行うので、短時間にかつ確実に行うことができる。
【0027】 また本考案によれば、先端ヘッドが地中で他埋設物に当接するようなときに、 他埋設物を破損するのを防止可能である。推進を続けるためには、他埋設物を避 けるように経路変更を行ったり、他埋設物を地表から除去すればよい。
【0028】 また本考案によれば、推進機を設置する発進立坑の掘削精度が低くても確実に 推進駆動手段を支持することができる。これによって発進立坑の掘削に要する時 間短縮が可能である。
【0029】 また本考案によれば、接続ロッドのめねじ部に平坦部を形成しておき、めねじ 部から推進駆動手段の受け口に差込んだ状態で、Oリングによって平坦部とねじ 山が形成されている部分との境界で滑剤液漏れ防止のための封止を行うことがで きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施の一形態による推進機の基本的構
成を示す平面図である。
【図2】図1の実施の一形態の推進機10の平面図であ
る。
【図3】図1の実施の形態による推進機10の正面図で
ある。
【図4】図1の実施形態による推進機10の半分を断面
で示す左側面図である。
【図5】図1の実施形態で接続ロッドの受け口への装着
状態を示す部分的な斜視図である。
【図6】図1の実施形態で受け口への接続ロッドの装着
状態を示す部分的な断面図である。
【図7】図1の実施形態で過推力防止手段の構成を示す
簡略化した平面図である。
【図8】図1の実施形態でアウトリガーの構成を示す簡
略化した断面図である。
【図9】図1の実施形態でアウトリガー12の効果を示
す部分的な平面図である。
【図10】本考案の実施の他の形態による滑剤液の液漏
れ防止のための構成を示す部分的な断面図である。
【符号の説明】
1 地盤 2 発進立坑 3 前面壁 4 背面壁 5 先端ヘッド 6,41 接続ロッド 7 軸線 10 推進機 11 フレーム 12 アウトリガー 14 推進駆動手段 15 受け口 17 ラック 18 ピニオン 19 駆動レバー 20 回転駆動手段 23 反力板 24 接触部材 25 Oリング 26 ねじ孔 27 ねじ軸 29 カートリッジ形ユニット 30 多角形部 31 めねじ部 32 おねじ部 33 通路 34 平坦部 35,37 ねじ山部 38 挿入穴 39 締付けねじ 40 平パッキン

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端ヘッドに終端部が多角形の外形を有
    する接続ロッドを順次的に接続し、軸線まわりに回転駆
    動しながら先端ヘッドから滑剤液を地盤中に噴出させ、
    発進立坑中に設置されて、軸線方向の終端側から先端ヘ
    ッドおよび後続の接続ロッドを地盤中に押込む推進機に
    おいて、 接続ロッドの多角形の外形に適合した形状の受け口が形
    成され、接続ロッドを差込んだ状態で接続ロッドを回転
    駆動しながら軸線方向に押込んで推進させる推進駆動手
    段と、 接続ロッドを推進駆動手段の受け口に差込んだ状態で、
    接続ロッド内に滑剤液を供給する際の液漏れを防止する
    漏液防止手段とを含むことを特徴とする推進機。
  2. 【請求項2】 先端ヘッドに終端部が多角形の外形を有
    する接続ロッドを順次的に接続し、軸線まわりに回転駆
    動しながら先端ヘッドから滑剤液を地盤中に噴出させ、
    発進立坑中に設置されて、軸線方向の終端側から先端ヘ
    ッドおよび後続の接続ロッドを地盤中に押込む推進機に
    おいて、 接続ロッドの多角形の外形に適合した形状の受け口が形
    成され、接続ロッドを差込んだ状態で接続ロッドを回転
    駆動しながら軸線方向に押込んで推進させ、予め定める
    上限値を越える推進力が発生することを防止する過推進
    力防止手段を備える推進駆動手段と、 接続ロッドを推進駆動手段の受け口に差込んだ状態で、
    接続ロッド内に滑剤液を供給する際の液漏れを防止する
    漏液防止手段とを含むことを特徴とする推進機。
  3. 【請求項3】 先端ヘッドに終端部が多角形の外形を有
    する接続ロッドを順次的に接続し、軸線まわりに回転駆
    動しながら先端ヘッドから滑剤液を地盤中に噴出させ、
    発進立坑中に設置されて、軸線方向の終端側から先端ヘ
    ッドおよび後続の接続ロッドを地盤中に押込む推進機に
    おいて、 接続ロッドの多角形の外形に適合した形状の受け口が形
    成され、接続ロッドを差込んだ状態で接続ロッドを回転
    駆動しながら軸線方向に押込んで推進させ、予め定める
    上限値を越える推進力が発生することを防止する過推進
    力防止手段を備える推進駆動手段と、 接続ロッドを推進駆動手段の受け口に差込んだ状態で、
    接続ロッド内に滑剤液を供給する際の液漏れを防止する
    漏液防止手段と、 発進立坑の壁面に当接して推進駆動手段に対する支持力
    を発生させるための当接手段であって、 壁面に当接する接触面を有する接触部材と、 壁面からの支持力を先端側に受け、基端側で推進駆動手
    段を支持する支持部材と、 支持部材の先端側に装着され、接触部材との間で支持力
    を伝達する球面継手とを備える当接手段とを含むことを
    特徴とする推進機。
  4. 【請求項4】 先端ヘッドに終端部が多角形の外形を有
    する接続ロッドを順次的に接続し、軸線まわりに回転駆
    動しながら先端ヘッドから滑剤液を地盤中に噴出させ、
    発進立坑中に設置されて、軸線方向の終端側から先端ヘ
    ッドおよび後続の接続ロッドを地盤中に押込む推進機に
    おいて、 接続ロッドの多角形の外形に適合した形状の受け口が形
    成され、接続ロッドを差込んだ状態で接続ロッドを回転
    駆動しながら軸線方向に押込んで推進させ、予め定める
    上限値を越える推進力が発生することを防止する過推進
    力防止手段を備える推進駆動手段と、 接続ロッドを推進駆動手段の受け口に差込んだ状態で、
    接続ロッド内に滑剤液を供給する際の液漏れを防止する
    漏液防止手段と、 発進立坑の壁面に当接して推進駆動手段に対する支持力
    を発生させるための当接手段であって、 壁面に当接する接触面を有する接触部材と、 壁面からの支持力を先端側に受け、基端側で推進駆動手
    段を支持する支持部材と、 支持部材の先端側に装着され、接触部材との間で支持力
    を伝達する球面継手とを備える当接手段とを含み、 前記接続ロッドは軸線方向の基端側にめねじ部、先端側
    におねじ部がそれぞれ形成され、軸心部に滑剤液の通路
    が形成され、めねじ部の端部には予め定める長さだけね
    じ山のない平坦部が形成されており、 前記漏液防止手段は、前記推進駆動手段の受け口に接続
    ロッドのめねじ部を挿入した状態で、ねじ山が形成され
    ている部分に対する平坦部の境界となる位置に保持され
    るOリングを備えることを特徴とする推進機。
JP1996001812U 1996-03-15 1996-03-15 推進機 Expired - Lifetime JP3029045U (ja)

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