JP3029007B2 - 石油燃焼器の放電点火装置 - Google Patents
石油燃焼器の放電点火装置Info
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Description
芯に点火する石油燃焼器の放電点火装置に関するもので
ある。
気エネルギーを必要とせず、点火装置の電源として乾電
池を使っている。そして、従来の点火装置は細いフィラ
メントに電流を流して赤熱させ、発生する熱で燃焼芯に
点火させるものが一般的である。しかし、白金細線など
によるフィラメントを用いる点火ヒーターはフィラメン
トが芯に触れて変形したり断線がしばしば発生して消耗
が激しく、結局、点火ヒーターを交換せずにマッチ等の
火で点火する使い方が大部分となっている。
電極を用い、火花放電によって点火する方法が提案さ
れ、この方式では放電電極の消耗は全くなく、長時間に
わたって電池交換だけで点火装置が利用できると考えら
れている。
源で放電電極から飛ばすことのできる放電火花のエネル
ギーは弱く、また使用によって放電が進んだ乾電池はま
すます電気容量が少なくなるから、期待した点火性能を
長期間継続して得ることは困難であった。更に、放電電
極の問題とは別に、燃焼時間が経過すると燃焼芯の高さ
が変化したり、へたったり、タールが付着するなどし
て、燃焼芯の表面が変化して、芯と放電電極との寸法が
狂うことがあり、放電していても火花が燃焼芯から離れ
て全く点火しなかったり、白煙が出るだけで点火できな
いものがあった。
にもかかわらず、長期間安定した点火を得るものであ
り、芯内筒1と芯外筒2との間に芯上下軸の回転によっ
て上下動する燃焼芯3を装置し、露出した燃焼芯3に放
電電極4をのぞませて燃焼芯3に点火する石油燃焼器に
おいて、放電電極4の絶縁碍子4aから突出するプラス
極の先端に対して、斜め後方にマイナス極5の先端を位
置させ、該放電電極4は燃焼芯3に対してマイナス極5
のない側に傾斜し、かつ、上昇した燃焼芯3の側面から
燃焼芯3の内部に向けて、放電電極4の先端を押付ける
と共に、放電電極4の先端とマイナス極5の先端との間
に放電火花を発生するものである。
発明ではプラス極を構成する放電電極4の絶縁碍子4a
の外側にマイナス極5を取付けて一体に形成し、放電電
極4は燃焼芯3に対して傾斜した状態で、放電しながら
燃焼芯3の側面へ移動すると共に、芯外筒2の上部には
燃焼芯3の側面を露出させる点火扉6を設け、移動した
点火扉6によって形成した開口7から放電電極4を燃焼
芯3の所定位置へ押付けながら点火している。
極5の先端を位置させ、放電電極4の先端を燃焼芯3の
側面に押付けており、燃焼芯3がやせたり、劣化して
も、放電電極4の先端は確実に燃焼芯3に触れ、燃焼芯
3のケバが放電電極4とマイナス極5との間に位置する
ものである。この為、放電火花は燃焼芯3の側面のケバ
の中を飛び、燃焼芯3の側面に着火できるものである。
5のない側に傾斜しているから、着火位置が放電電極4
のマイナス極5側に特定でき、この着火した火種が燃焼
芯3の上端に移り火する時、火種によって形成される上
昇空気流は放電電極4に邪魔されることなく流れ、弱い
小さな火種であってもスムーズに燃焼芯3の上端に点火
できるものである。
と、1は芯上下式石油燃焼器の油タンクの底面から立設
する芯内筒、2は油タンクの上面と連接する芯外筒、3
は芯内・外筒1・2との間隙内に保持した燃焼芯であ
り、燃焼芯3は図示せざる芯上下軸を回転することによ
って芯内・外筒1・2の間隙を上下動する。
放電電極であり、該放電電極4は金属細線で形成した導
電体の外側を絶縁碍子4aでおおっており、導電体は絶
縁碍子4aの端から両端を突出させて、プラス極を構成
する。そして、燃焼芯3側のプラス極の先端が放電電極
4の先端となっている。該放電電極4の固定において、
絶縁碍子4aの上部と側部をおおう取付板8に対して、
絶縁碍子4aの下部をおおう板バネ8aを設け、該板バ
ネ8aの両端を取付板8に係止することによって、取付
板8と板バネ8aの間で放電電極4を固定している。ま
た、放電電極4を固定した取付板8は石油燃焼器本体側
の点火器ベース9に取付けている。
した乾電池を使った弱い放電火花でも確実に点火する必
要があり、従来では点火の確実性を増すために燃焼芯3
の上端のたくさんあるケバの部分に放電火花を飛ばすこ
とが行われており、具体的には点火電極の先端から上方
に向けて、ケバの部分を通過するように放電火花を飛ば
せている。そして、放電火花を飛ばしながら燃焼芯を上
昇すると、ケバの部分が放電火花に対して最適位置とな
った時に点火するものである。
ボサしたケバの部分を利用する点火装置では、燃料切れ
の使用を繰返す使い方をすると、短時間で燃焼芯上端の
ケバが焼損するものであり、このような使い方では3〜
5年間安定点火を期待した点火装置が短期間で点火不能
となるものであり、この燃焼芯の上端のケバの部分を利
用する点火方法は改善すべき余地が残されている。
現われて、燃焼芯の側面は芯の劣化が少ないものであ
る。この燃焼芯の側面を利用して点火する時、消耗した
乾電池を使って従来品のように燃焼芯と直交した放電電
極によって点火しようとすると、白煙を出したり、着火
できても火種が小さく、放電火花を止めるとすぐ消えて
しまうことが実験で確認されており、従来の構造の延長
で側面点火方式の実用化は困難であった。
るプラス極の先端の斜め後方に位置したマイナス極であ
り、図に示す実施例において、絶縁碍子4aの上部をお
おう取付板8の一部を燃焼芯3側に伸ばしてマイナス極
5を形成しており、一方、プラス極を構成する金属細線
は上方へ折り曲げて放電電極4の先端をマイナス極5の
側方に位置させている。この為、この発明の放電点火装
置の放電火花は芯から離れる横方向に飛び、燃焼芯3の
上方へ芯に沿って飛ぶ従来の放電点火装置とは異なった
飛び方である。
側面点火のフィラメント式の点火ヒーターや、従来の放
電点火装置の放電電極のように、燃焼芯3に対して直交
して取付けるものではなく、燃焼芯3に対してマイナス
極5のない側に20〜30度傾けて取付けており、か
つ、放電電極4の先端は燃焼芯3の厚さの1/3程度内
部に向けて押付けている。
に、少ないながらも燃焼芯3の側面のケバが入り込んで
おり、放電火花によって芯側面に容易に着火し、着火し
た火種は放電電極4の側方に小さく位置している。放電
火花及び着火した火種によって加熱された空気は放電電
極4に邪魔されることなくすみやかに上方へ流れるか
ら、火種もこの上昇気流によって上方へ移火し、燃焼芯
3の上端に点火できるものである。
の先端を燃焼芯3と接触するほど近付けて、燃焼芯3に
沿って消耗した乾電池で放電火花を飛ばす時には、放電
火花が芯の側面によって冷やされて、白煙を出すだけで
着火できない。しかし、この発明のように燃焼芯3から
離れるように飛ぶ放電火花は強い火花となり、芯に触れ
た、もしくは芯に埋まった放電電極4の先端は火花によ
る高温雰囲気を作り、燃焼芯3の側面のケバが焼損した
後でもすぐに着火して火種が発生するものである。
外筒2に固定して、燃焼芯3を上昇しながら側面に放電
電極4を位置させる構造でも、点火器ベース9を可動し
て、放電電極4が燃焼芯3の側面に接近する構造でも実
用化できるものであり、例えば放電電極4の先端を燃焼
芯3の上方に向けて折り曲げ、点火器ベース9を芯外筒
2に固定した時は、燃焼芯3が上昇する時は上方に折り
曲げた放電電極4の先端によって押されながら上昇し、
燃焼芯3の側部に放電電極4が位置した時には放電火花
を発生させて着火する。この時、燃焼芯3の側部に充分
広い空間を作って上昇空気流が発生しやすくなるよう
に、芯外筒2の上部や芯内・外筒1・2に載架する燃焼
筒を局部的に広げておくと良い。
点火式の点火装置を使い、点火ヒータに代えて放電電極
4を取付けたもので、10は可動する点火器ベース9の
支軸、11は点火器ベース9をバネ12に抗して押す点
火つまみ、6は点火器ベース9と連動する点火扉、7は
上昇した燃焼芯3の側方に形成した開口である。該開口
7は通常燃焼時は点火扉6によって閉ざされており、点
火つまみ11を押して点火器ベース9が動くと、連動す
る点火扉6も移動して開口7が開くものである。更に点
火つまみ11を押すと点火器ベース9に取付けた放電電
極4は開口7から燃焼芯3の側面に当接し、燃焼芯3を
強く押す。
閉ざす点火スイッチであり、点火スイッチ13が閉路と
なると図示せざる高圧発生回路が作動して、放電電極4
の先端とマイナス極5との間で火花放電するものであ
る。そして、放電電極4は先端付近に放電火花による高
温雰囲気を作りながら燃焼芯3の側面に近づき、強く押
付けるので、燃焼芯3に放電電極4を押付けてから放電
火花を発生する時よりも、素早く着火して火種を作るこ
とが出来る。
と、新鮮な空気が開口7から燃焼芯3側面の火種に向っ
て流れるものであり、放電火花及び火種によって強い上
昇流が形成でき、火種はすみやかに燃焼芯3の上端に移
動し点火が完了する。従って、放電電極4を固定した時
よりも開口7から新鮮な空気が流入させる構成の方が、
装置の全体が複雑となるものの点火性能は向上するもの
である。
て、点火つまみ11の押圧をやめれば、バネ12の力で
点火器ベース9及び点火扉6が旧位置に戻ることは従来
の点火ヒータ方式のものと同様である。
の劣化が先端と比べて表れにくい燃焼芯3の側面に放電
電極4を使って確実に点火できるようになり、乾電池の
ような容量の制限を受ける電源を使って、初めて長期間
にわたって安定した点火性能が維持できるようになった
ものである。
極を構成する放電電極4とマイナス極5との位置関係を
特定し、放電電極4を燃焼芯3に対して傾斜して燃焼芯
3の側面に押付ける非常に単純構成であり、傾斜した放
電電極4を固定して上昇する燃焼芯3が放電電極4に押
される点火構造でも、また、上昇した燃焼芯3に対して
可動する放電電極4が側面に接近する構成でも実現で
き、芯上下式石油燃焼器のほとんどに放電火花による点
火装置が実現できるようになった。
タ方式の点火装置として数多くの実績があるから、従来
のフィラメントを用いる点火ヒータに代わって、マイナ
ス極5と一体となった放電電極4を、放電電極4が傾い
た状態で燃焼芯3に接近するように取付ければ、従来の
フィラメント式の点火装置に代えて、放電火花による点
火装置が実現でき、簡単な改造で、放電火花による長期
間の安定着火が得られるようになったものである。
平面図である。
況を示す平面図である。
況を示す側面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 芯内筒1と芯外筒2との間に芯上下軸の
回転によって上下動する燃焼芯3を装置し、露出した燃
焼芯3に放電電極4をのぞませて燃焼芯3に点火する石
油燃焼器において、 放電電極4の絶縁碍子4aから突出するプラス極の先端
に対して、斜め後方にマイナス極5の先端を位置させ、
該放電電極4は燃焼芯3に対してマイナス極5のない側
に傾斜し、かつ、上昇した燃焼芯3の側面から燃焼芯3
の内部に向けて、放電電極4の先端を押付けると共に、
放電電極4の先端とマイナス極5の先端との間に放電火
花を発生させてなる石油燃焼器の放電点火装置。 - 【請求項2】 プラス極を構成する放電電極4の絶縁碍
子4aの外側にマイナス極5を取付けて一体に形成し、
放電電極4は燃焼芯3に対して傾斜した状態で、放電し
ながら燃焼芯3の側面へ移動すると共に、芯外筒2の上
部には燃焼芯3の側面を露出させる点火扉6を設け、移
動した点火扉6によって形成した開口7から放電電極4
を燃焼芯3の所定位置へ押付けてなる請求項1記載の石
油燃焼器の放電点火装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6232258A JP3029007B2 (ja) | 1994-08-31 | 1994-08-31 | 石油燃焼器の放電点火装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6232258A JP3029007B2 (ja) | 1994-08-31 | 1994-08-31 | 石油燃焼器の放電点火装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0875164A JPH0875164A (ja) | 1996-03-19 |
JP3029007B2 true JP3029007B2 (ja) | 2000-04-04 |
Family
ID=16936453
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6232258A Expired - Lifetime JP3029007B2 (ja) | 1994-08-31 | 1994-08-31 | 石油燃焼器の放電点火装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3029007B2 (ja) |
-
1994
- 1994-08-31 JP JP6232258A patent/JP3029007B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0875164A (ja) | 1996-03-19 |
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