JP3028718B2 - 感光性ペースト - Google Patents

感光性ペースト

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JP3028718B2
JP3028718B2 JP5300540A JP30054093A JP3028718B2 JP 3028718 B2 JP3028718 B2 JP 3028718B2 JP 5300540 A JP5300540 A JP 5300540A JP 30054093 A JP30054093 A JP 30054093A JP 3028718 B2 JP3028718 B2 JP 3028718B2
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photosensitive
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感光性ペーストに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】溶剤現像の感光性ペーストは、一般に感
光性ビークルと粉体材料から成る。感光性ビークルは分
散剤と硬化剤と光重合開始剤と光重合促進剤から成り、
粉体材料としては無機物質が用いられる。
【0003】例えば、無機物質である粉体材料として蛍
光体を用いれば、蛍光表示管等における蛍光体の表示パ
ターンを、この感光性ペーストを利用してフォトリソグ
ラフィ法で製造できる。即ち、図4(a)に示すように
感光性ペースト100をスクリーン印刷で基板101の
表面に塗布し、同図(b)に示すようにマスク102を
介して紫外線を照射するフォトリソグラフィの手法によ
り、照射された部分103のみを硬化させる。そして同
図(c)に示すように、111トリクロロエタンによる
現像工程で、硬化していない未露光部分を除去し、所望
のパターンを形成する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記手法によるパター
ン形成は、体色が白色の蛍光体を粉体材料にした場合に
は問題なく行えた。しかしながら、体色が黄色の蛍光
体、例えば(ZnCd)S:Ag,Cl等のようなオレ
ンジ・赤色系統の発光色を有する蛍光体を粉体材料と
し、これを感光性ビークルに混合して形成した感光性ペ
ーストを用いると、前述したような手法によるパターン
形成がうまくいかなかった。
【0005】前記感光性ペーストは、光重合開始剤とし
て2,4−ジエチルチオキサントン(DETX)を有し
ている。図5(a)にその構造式を示す。このDETX
の吸収波長は、図5(b)に示すように200〜420
nmの範囲しかない。そして、黄色の蛍光体がこの波長
帯の光を吸収してしまう為、露光された部分の特に内部
が充分に硬化せず、現像後に所望のパターンが得られな
くなるものと考えられる。
【0006】本発明は、フォトリソグラフィ法でパター
ン形成ができる体色が黄色の蛍光体を粉体材料として含
む感光性ペーストを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載された感
光性ペーストは、分散剤と硬化剤と光重合開始剤と光重
合促進剤を含有している感光性ビークルと、粉体材料と
から成る感光性ペーストにおいて、前記光重合開始剤が
2,4−ジエチルチオキサントン(DETX)と3,
3,4,4−テトラ−(トリ−ブチルペルオキシカルボ
ニル)ベンゾフェノン(BTTB)から成り、前記光重
合促進剤が第3級アミンから成り、前記粉体材料が、体
色が黄色である蛍光体を含有していることを特徴とす
る。
【0008】請求項1に記載された感光性ペーストは、
請求項1記載の感光性ペーストにおいて、前記第3級ア
ミンがトリエタノールアミンであることを特徴とする。
【0009】
【0010】
【作用】感光性ペーストの膜に紫外線を照射すると、B
TTBが開裂し、ラジカルを発生する。発生したラジカ
ルは紫外線が届かない感光性ペーストの膜の内部や下方
にまで拡散し、硬化剤の重合を進める。
【0011】
【実施例】図1〜図3及び表1を参照して本発明の第1
実施例を説明する。本実施例の感光性ペーストは、感光
性ビークルと、粉体材料としての蛍光体を有している。
感光性ビークルは、次の1)〜5)の成分を含む。 1)分散剤としての水溶性のセルロース誘導体、例えば
メチルセルロースやエチルセルロース。 2)硬化剤として、アクリロイル基、メタクリロイル基
を有し、溶剤可溶性の光重合モノマー、例えばDPCA
60。 3)光重合促進剤として、溶剤可溶性の第3級アミン、
例えばトリエタノールアミン。
【0012】4)光重合開始剤として、2,4−ジエチ
ルチオキサントン(DETX)と、3,3,4,4−テ
トラ−(トリ−ブチルペルオキシカルボニル)ベンゾフ
ェノン(BTTB)。ここで、図2はBTTBの構造式
であり、図3にはBTTBの吸収波長を示す。 5)反応性希釈剤として、粘度調整作用のあるHEMA
(2−ヒドロキシメタクリレート)。
【0013】粉体材料としては蛍光体(ZnCd)S:
Ag,Clを用いる。
【0014】前記感光性ビークルと前記蛍光体を混合し
て、本実施例の感光性ペーストを得た。前記感光性ビー
クルの各成分と前記蛍光体の組成の一例を、従来例の感
光性ペーストの場合と比較して重量%で表1に示す。
【0015】
【表1】
【0016】次に、本実施例の感光性ペーストを用いて
所定パターンの蛍光体膜を形成する工程について図1
(a)〜図1(d)を参照して説明する。
【0017】 図1(a)に示すように、感光性ペー
スト1をスクリーン印刷法で基板2上に所定の厚さで一
様に塗布する。
【0018】 図1(b)に示すように、所定パター
ンの開口が設けられたマスク3を通して紫外線を露光す
る。紫外線の照射を受けた部分4が硬化する。
【0019】 図1(c)に示すように、前記基板2
を110〜130℃で5〜10分間加熱する。これによ
って、感光性ペースト1内において、紫外線によるラジ
カル反応が膜の下方まで拡散し、硬化剤の重合を早め
る。この工程は、形成しようとする蛍光体の膜厚が30
μm以上である場合に特に有効である。なお、形成しよ
うとする蛍光体のパターンの精度が低い場合または厚さ
が小さい場合には、この工程は省略してもよい。
【0020】 図1(d)に示すように、1,1,1
−トリクロルエタンをスプレーで所定の圧力をかけて前
記基板2に噴射し、紫外線の照射されていない未硬化部
分を除去する。これによって前記マスク3に対応した所
定パターンの蛍光体パターンが形成される。
【0021】 前記基板2を乾燥する。
【0022】本実施例の感光性ペーストは、体色が黄色
の蛍光体を含むにもかかわらず、フォトリソグラフィ法
における紫外線の露光により、従来例に比較して充分な
硬化反応が得られ、正確かつ精密なパターン形成が行え
た。具体的な一例を挙げれば、ラインアンドスペースが
50μmという高精度なパターンが形成できた。
【0023】これは、BTTBを加えたことによって感
光性ペーストが高感度化したためであると考えられる。
露光時の反応としては、DETXとBTTBがレドック
ス反応をし、更にトリエタノールアミンは、DETX及
びBTTBとそれぞれ電荷移動錯体の形成を経て水素引
き抜き反応を行うと考えられる。
【0024】
【発明の効果】本発明の感光性ペーストは、光重合開始
剤としてDETXに加えてBTTBを含んでいるので、
粉体材料として含む蛍光体の体色が黄色であってもパタ
ーン形成が可能となり、特に形成される蛍光体のパター
ンの微細化が可能となった。
【0025】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の工程図である。
【図2】本考案の一実施例で用いられるBTTBの構造
式を示す図である。
【図3】本考案の一実施例で用いられるBTTBのUV
吸収曲線を示す図である。
【図4】従来の感光性ペーストによる蛍光膜の形成を示
す工程図である。
【図5】(a)はDETXの構造式を示す図であり、
(b)はDETXのUV吸収曲線を示す図である。
【符号の説明】
1 感光性ペースト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−94040(JP,A) 特開 平2−37349(JP,A) 特開 平2−99585(JP,A) 特開 昭63−27830(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03F 7/027 - 7/038 G03F 7/004 503 G03F 7/004 505

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分散剤と硬化剤と光重合開始剤と光重合
    促進剤を含有している感光性ビークルと、粉体材料とか
    ら成る感光性ペーストにおいて、 前記光重合開始剤が2,4−ジエチルチオキサントン
    (DETX)と3,3,4,4−テトラ−(トリ−ブチ
    ルペルオキシカルボニル)ベンゾフェノン(BTTB)
    から成り、 前記光重合促進剤が第3級アミンから成り、 前記粉体材料が、体色が黄色である蛍光体を含有してい
    ことを特徴とする感光性ペースト。
  2. 【請求項2】 前記第3級アミンがトリエタノールアミ
    ンであることを特徴とする請求項1記載の感光性ペース
    ト。
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