JP3028688U - 音声案内システム - Google Patents

音声案内システム

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JP3028688U
JP3028688U JP1996001278U JP127896U JP3028688U JP 3028688 U JP3028688 U JP 3028688U JP 1996001278 U JP1996001278 U JP 1996001278U JP 127896 U JP127896 U JP 127896U JP 3028688 U JP3028688 U JP 3028688U
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和夫 佐々木
健二 樋口
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ユニテック株式会社
名鉄エンジニアリング株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ランダムアクセス可能な記録媒体を使用可能
とした音声案内システムを実現する。 【解決手段】 録音装置がトラック単位でL,Rチャン
ネル側にそれぞれ放送用の音声信号と運行情報とを収録
すると共に、所定のトラックに法定放送用の固定文を収
録した光磁気ディスクMOを作成する。一方、再生装置
では、CPU5の制御の下にMDプレーヤ8が光磁気デ
ィスクMOにトラック単位で収録された放送用の音声信
号および運行情報、あるいは法定放送用の固定文の内、
バス運行操作の内容に応じて指定されるトラック位置の
音声信号および運行情報、又は法定放送用の固定文を再
生出力する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、例えば、路線バス等の公共交通機関に用いて好適な音声案内システ ムに関する。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、ワンマン化された路線バスでは、停留所毎に路線系統あるいは 次の停留所を案内放送したり、この案内放送の合間に宣伝を車内放送する音声案 内システムを搭載している場合が多い。 この種のシステムでは、通常、録音媒体として8トラックのカセットテープが 用いられており、そのテープの往復各4トラックには、それぞれ路線の運行順序 に従って業務放送、車外放送および停留所案内用の音声信号の他、整理券発券お よび運賃表示に必要な各種制御信号(以下、これを運行情報と称す)が録音され ている。
【0003】 このようなシステムによれば、例えば、停留所通過前になされる運転手の起動 釦操作等に応じてテープ再生を開始して路線系統あるいは次の停留所を案内放送 すると共に、この案内放送に同期して他のトラックに記録された運行情報を再生 して整理券発券機および運賃表示器に供給することができる。 なお、整理券発券機および運賃表示器では、音声案内システム側から再生出力 される運行情報に基づき、停留所通過毎の運賃額を表示制御したり、整理券の発 券番号を更新する。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来の音声案内システムでは、以下の(イ)〜(ハ)に示 す問題がある。 (イ)従来のシステムに用いる8トラックの録音テープは、多くの場合、路線系 統毎に作成されるので、複数の路線系統を運行するバスにおいては、運行する路 線系統が変る度に録音テープにセットし直さなければならず、操作が煩わしいと いう弊害がある。
【0005】 (ロ)また、録音テープを使用しているため、シーケンシャルな録音再生しか行 えず、所望の収録部分を指定して再生したり、録音し直すことができないという 問題もある。
【0006】 (ハ)さらに、従来の音声案内システムでは、バスが「左折」あるいは「後退」 する際に、その旨を車内または車外に放送する放送機能を設ける場合、従来では これらの放送機能は案内放送する機能とは別に、ROMに記憶される音声データ を読み出して音声合成する方式によって実現しており、これが製品コスト高を招 致する一要因にもなっている。
【0007】 そこで本考案は、上記(イ)〜(ハ)に示した各問題を解決すべく、ランダムアクセ ス可能な記録媒体を使用可能とした音声案内システムを提供することを目的とす る。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的達成のため、請求項1記載の考案による音声案内システムは、トラッ ク毎にランダムアクセス可能な媒体であって、この媒体の第1および第2のチャ ンネルにそれぞれ案内用の音声信号と運行情報とをトラック単位で収録してなる 録音媒体を再生するシステムであって、運行操作の内容に応じて前記録音媒体の 再生トラック位置を指定するトラック指定手段と、このトラック指定手段によっ て指定された再生トラック位置から第1のチャンネルに収録された案内用の音声 信号を再生して音声案内しつつ、第2のチャンネルに収録された運行情報を再生 出力する再生手段とを具備することを特徴とする。
【0009】 好ましい態様として、上記請求項1に従属する請求項2記載の考案によれば、 前記トラック指定手段は、運行操作の内容を再生すべきトラック位置に変換する 変換テーブルを有し、この変換テーブルが発生するトラック位置と再生開始とを 前記再生手段に指示することを特徴とする。
【0010】 また、上記請求項2に従属する請求項3記載の考案では、前記録音媒体の所定 トラックに前記変換テーブルを記録しておき、電源投入直後のイニシャライズ期 間に、そのトラックから当該変換テーブルを読み出して記憶手段にストアさせ、 前記トラック指定手段がこの記憶手段にストアされた変換テーブルを参照して再 生トラック位置を指定することを特徴とする。
【0011】 また、好ましい態様として、上記請求項1に従属する請求項4記載の考案によ れば、前記再生手段は、前記録音媒体から再生した可聴周波数信号形式の運行情 報を復調してディジタル信号形式の運行情報に変換して出力することを特徴とす る。
【0012】 請求項5に記載の音声案内システムでは、トラック毎にランダムアクセス可能 な録音媒体の第1および第2のチャンネルにそれぞれ案内用の音声信号と可聴周 波数信号形式の運行情報とをトラック単位で録音する録音手段を有することを特 徴とする。
【0013】 上記請求項5に従属する請求項6記載の考案によれば、前記録音手段は、録音 媒体として光磁気ディスクを用いるミニディスクレコーダから構成され、トラッ ク単位でLチャンネル側には案内用の音声信号を、Rチャンネル側にはFSK変 調された可聴周波数の制御信号をそれぞれ収録すると共に、所定トラックのLチ ャンネル側に個別に車内・車外放送用の音声信号を収録することを特徴とする。
【0014】 本考案では、録音手段がトラック毎にランダムアクセス可能な録音媒体の第1 および第2のチャンネルにそれぞれ案内用の音声信号と可聴周波数信号形式の運 行情報とをトラック単位で録音すると、トラック指定手段が運行操作の内容に応 じて前記録音媒体の再生トラック位置を指定し、再生手段がこのトラック指定手 段によって指定された再生トラック位置から第1のチャンネルに収録された案内 用の音声信号を再生して音声案内しつつ、第2のチャンネルに収録された運行情 報を再生出力する。 これにより、ランダムアクセス可能な記録媒体を使用可能とした音声案内シス テムが実現し得る。
【0015】
【考案の実施の形態】
本考案による音声案内システムは、例えば、乗合い路線バスや観光バス、ある いは観光タクシー・ハイヤー等の車両に適用され得る。以下、本考案の実施の形 態について、乗合い路線バスに適用した実施例として、図面を参照して説明する 。
【0016】 A.実施例の構成 本考案による実施例は、大別すると、各種放送用の音声信号および運行情報を 録音媒体に収録する録音装置と、この録音装置にて作成された録音媒体を再生し て車内あるいは車外に各種放送を行いつつ、各種制御信号を再生出力する再生装 置とから構成されており、以下、各装置の構成について説明する。 (1)録音装置の構成 図1は、本実施例による録音装置の概略構成を示すブロック図である。この図 において、1は各種放送用の音声信号が録音された媒体を再生して音声信号AS を出力する音声再生装置である。
【0017】 2はパーソナルコンピュータ(以下、パソコンと略称する)である。パソコン 2では、例えば、運行情報作成プログラムの処理により各路線系統毎の運行情報 が作成され、キー入力操作に応じて指定される路線系統の運行情報がシリアルイ ンタフェース(図示略)を介して出力されるようになっている。なお、このパソ コン2において生成される運行情報とは、前述したように、整理券発券機および 運賃表示器等を制御するデータであり、その内容については追って説明する。
【0018】 3は、上記パソコン2からシリアル出力される運行情報(各種制御データ)を FSK変調して可聴周波数帯の制御信号CSに変換して出力するFSK変調器で ある。4は録音再生用のMD(ミニディスク)レコーダであり、Lチャンネル側 にテープデッキ1から出力される音声信号ASを、Rチャンネル側にFSK変調 器3から出力される制御信号CSをそれぞれ録音する。MDレコーダ4は、各チ ャンネルに入力される信号を光磁気ディスクMOにディジタル記録する。
【0019】 ここで、図2を参照して光磁気ディスクMOにディジタル記録される音声信号 ASおよび制御信号CSの記録フォーマットについて説明する。この図に示すよ うに、L,Rチャンネルに録音される音声信号ASと制御信号CSとは、それぞ れ1トラックT間に略同期して録音される。 このフォーマット例の場合、Lチャンネル側には、「業務放送」〜「停留所E ND」の音声データがトラックT間に順次録音され、これに続いて法定放送用の 音声データである「固定文1」〜「固定文3」が録音される。Rチャンネル側で は、「業務放送」および「停留所1案内」〜「停留所END」の各音声データが 収録されたトラックT間に略同期して制御信号CSが録音される。 すなわち、「業務放送」には路線系統および往路・復路を表わす「系統番号/ 往・復信号」が、「停留所1〜n案内」には各々の停留所および運賃・整理券の 切替えを表わす「停留所コード/切替信号」がそれぞれ録音される。そして、「 停留所END」では、「停留所ENDコード」が録音される。
【0020】 ところで、実際に収録される制御信号CSは、2重化された運行情報にヘッダ HD、デリミタDM、データ区切りコードおよびエンドコードECを付加したデ ータから形成されている。 つまり、「系統番号/往・復信号」は、[ヘッダHD]+[系統番号]+[デ リミタDM]+[往・復信号]+[データ区切りコードSP]+[系統番号]+ [デリミタDM]+[往・復信号]+[エンドコードEC]となる。これを具体 的な例として記述すると、”##0581*0/0581*0#”になる。ここ で、「##」がヘッダHD、「0581」が系統番号、「*」がデリミタDM、 「0」が往路を表わす往・復信号、「/」がデータ区切りコードSPに相当する 。
【0021】 「停留所コード/切替信号」の場合には、[ヘッダHD]+[停留所コード] +[デリミタDM]+[切替信号]+[データ区切りコードSP]+[停留所コ ード]+[デリミタDM]+[切替信号]+[エンドコードEC]となる。 このように運行情報を2回繰り返して冗長化したのは、繰り返し再生される運 行情報が互いに一致した時にそのデータを有効と判断し、一致しなければ再生エ ラーと見做して制御を禁止する為である。
【0022】 (2)再生装置の構成 次に、図3を参照し、上述した録音装置によって各種放送用の音声データおよ び運行情報が収録された光磁気ディスクMOを再生して車内あるいは車外に各種 放送を行いつつ、各種制御信号を再生出力する再生装置の構成ついて説明する。 図3において、5は装置各部を制御するCPUであり、その動作については後 述する。6はCPU5にロードされる制御プログラムやテーブルデータが記憶さ れるROMである。このROM6に格納されるテーブルデータは、バス運行操作 に応じて発生するイベント内容と再生トラック番号とを対応付けたものであり、 CPU5が再生トラックを指定する際に参照するものである。
【0023】 7はCPU5のワークエリアとして使用されるRAMであり、各種レジスタデ ータおよびフラグデータが一時記憶される。8は、走行振動の影響を受けないよ うに免震機構を介して装置に装着される再生専用のMDプレーヤであり、光磁気 ディスクMOにディジタル記録されたデータをD/A変換して再生出力する。こ のMDプレーヤ8は、後述するパラレルI/Oインタフェース回路12から供給 される再生制御信号DCにより再生トラック位置や、再生スタート/ストップが 制御される。
【0024】 9は、MDプレーヤ8のRチャンネルから再生出力される信号、すなわち、F SK変調された制御信号CSを運行情報(各種制御データ)に復調して出力する 復調器である。10はシリアルI/Oインタフェース回路であり、CPU5の制 御の下に復調器9から復調出力される運行情報を、バスBを介してRAM7の所 定記憶エリアにストアする。11は、MDプレーヤ8のLチャンネルから再生出 力される音声信号ASを増幅して車内スピーカSP1あるいは車外スピーカSP 2に供給する出力アンプである。この出力アンプ11は、セレクタを備え、パラ レルI/Oインタフェース回路(後述する)から供給される信号SELに応じて アンプ出力を車内スピーカSP1あるいは車外スピーカSP2のいずれかに切替 えるように構成されている。 つまり、MDプレーヤ8が前述した「業務放送」あるいは「停留所案内」を再 生する時には車内スピーカSP1側にアンプ出力を供給し、一方、「車外放送」 あるいは「固定文1〜3」の法定放送の時には車外スピーカSP2側にアンプ出 力を供給する。
【0025】 パラレルI/Oインタフェース回路12は、バス運行操作に応じて各部から供 給される操作信号を、バスBを介してCPU5側へ供給すると共に、この操作入 力に応じてCPU5が発生する各種の制御信号DC,SEL,FC,CCを外部 出力する。 なお、バス運行操作に応じて各部から供給される信号としては、例えば、運転 手の起動釦操作に応じて生成される案内起動信号BU、バス後退時に発生する後 退信号RV、左折ウインカ作動時に発生する左折信号LT、乗客が降車する際に 発生する降車信号GO、乗車扉開閉時に発生する信号IDおよび降車扉開閉時に 発生する信号ODがある。
【0026】 B.実施例の動作 次に、図4に示すバス運行シーケンスを参照して上記構成による再生装置の動 作について説明する。 まず、上記構成による再生装置に電源が投入されると、CPU5はROM6か ら所定の制御プログラム(図示略)を読み出して自身にロードした後に実行する 。この制御プログラムが実行されると、CPU5はレジスタ・フラグ類を初期化 するイニシャライズ処理を行った後、イベント待ち状態に入る。イベント待ち状 態とは、バスの各部から供給される操作信号入力を指す。
【0027】 ここで、例えば、運行開始に際して運転手が案内起動釦を操作すると、その操 作に応じて生成された案内起動信号BU1(図4参照)が上述のパラレルI/O インタフェース回路12を介してCPU5に供給される。そうすると、CPU5 は、ROM6に格納されるテーブルデータを参照して案内起動信号BU1が供給 された場合の再生トラック番号を読み出し、これに基づき再生トラック位置と再 生スタートとを指示する再生制御信号DCを発生させ、インタフェース回路12 を介してMDプレーヤ8に供給する。これにより、MDプレーヤ8は、指定され たトラックを再生してLチャンネルから「業務放送(図2参照)」の音声信号を 出力する。
【0028】 この時、CPU5は再生指示したトラック番号から再生出力する音声信号が車 内放送されるものと判断し、出力アンプ11に対して車内スピーカSP1側にア ンプ出力を切替える制御信号SELを発生する。この結果、車内には路線系統お よび往路・復路を表わす業務放送MSG1(図4参照)が行われる訳である。 そして、この「業務放送」の再生が完了次第、CPU5はMDプレーヤ8を自 動的にホルト(再生一時停止)させる再生制御信号DCを発生する。
【0029】 ところで、業務放送MSG1の音声信号が再生されている時、MDプレーヤ8 は、Rチャンネルから「系統番号/往・復信号」を表わす制御信号CSを再生出 力して復調器9に入力する。復調器9に入力された制御信号CSは、運行情報に 変換されてシリアルI/Oインタフェース回路10を介してRAM7の所定エリ アにストアされる。RAM7の所定エリアに「系統番号/往・復信号」がストア されると、CPU5はこれに基づいて図示されていない表示器に路線系統および 往路・復路を表示あるいはデータ出力する。
【0030】 次に、バスが始発ターミナルに停車して乗車扉を開けると、これに対応して発 生する乗車扉信号IDに基づき、CPU5は、ROM6に格納されるテーブルデ ータを参照して「車外放送(図2参照)」部分に対応する再生トラック位置から 再生スタートさせる再生制御信号DCを発生する。また、CPU5は再生トラッ ク位置から車外に放送するものと判断し、出力アンプ11に対して車外スピーカ SP2側にアンプ出力を切替える制御信号SELを発生する。この結果、MDプ レーヤ8が再生出力する行先案内MSG2(図4参照)が乗車扉を開くと同時に 車外に放送される。
【0031】 そして、バスが始発ターミナルを発車して停留所1へ向う途中で、運転手が起 動釦を操作すると、案内起動信号BU2(図4参照)がパラレルI/Oインタフ ェース回路12を介してCPU5に供給される。これにより、CPU5から「停 留所1案内(図2参照)」部分の再生トラック位置で再生スタートを指示する再 生制御信号DCがMDプレーヤ8に供給され、「停留所1案内」が再生出力され る。 この場合、CPU5は再生トラック位置から車内に放送するものと判断して出 力アンプ11に対して車内スピーカSP1側にアンプ出力を切替える制御信号S ELを発生する。この結果、車内に停留所1を案内する案内放送MSG3(図4 参照)が行われる。
【0032】 案内放送MSG3が車内放送される時、MDプレーヤ8はRチャンネルから「 停留所1コード/切替信号」を表わす制御信号CSを再生出力する。この制御信 号CSは、復調器9にて運行情報に変換された後、シリアルI/Oインタフェー ス回路10を介してRAM7の所定エリアにストアされる。 そうすると、CPU5はRAM7の所定エリアにストアされた「停留所1コー ド/切替信号」を読み出して停留所切替え信号BST1を発生し、パラレルI/ Oインタフェース回路12から外部へ出力する。停留所切替え信号BST1は、 運賃表示器に供給され、停留所毎に運賃表示を更新させる際の信号として用いら れる。
【0033】 以後、停留所で乗車扉を開ける毎に、CPU5は乗車扉信号IDに基づき、「 車外放送(図2参照)」部分の再生トラック位置から再生スタートさせる再生制 御信号DCをMDプレーヤ8に供給し、当該MDプレーヤ8のLチャンネルから 「車外放送」を再生出力させる一方、出力アンプ11に対して車外スピーカSP 2側にアンプ出力を切替える制御信号SELを供給して車外に行先案内を放送す る。 また、起動釦が操作された時には、その都度、CPU5は対応するトラックか らの再生スタートを指示する再生制御信号DCをMDプレーヤ8に供給し、当該 MDプレーヤ8のLチャンネルから「停留所案内放送」を再生出力しながら、出 力アンプ11に対して車内スピーカSP1側にアンプ出力を切替える制御信号S ELを供給し、車内に停留所案内を放送する。
【0034】 そして、停留所3の案内放送MSG7(図4参照)が再生されている場合には 、CPU5がRAM7の所定エリアにストアされた「停留所3コード/切替信号 」を読み出して停留所切替え信号BST3および整理券切替信号CC1を発生す る。この整理券切替信号CC1は、図示されていない整理券発券機に供給されて 整理券の番号更新に用いられる。整理券発券機がリレー制御される構成であれば 、整理券切替信号CC1はメーク接点制御用の信号形式となる。 また、停留所nの案内放送MSGnが再生されている場合には、CPU5がR AM7の所定エリアにストアされた「停留所nコード/切替信号」を読み出して 停留所切替え信号BSTnおよび運賃切替信号FC1を発生する。この運賃切替 信号FC1は、図示されていない運賃表示器に供給されて運賃表示額の更新に用 いられる。運賃表示器がリレー制御される構成であれば、運賃切替信号FC1は メーク接点制御用の信号形式となる。
【0035】 ところで、図4の運行シーケンスには図示されていないが、バスが「左折」あ るいは「後退」する際の車外固定放送は、次のようにして行われる。 いま、例えば、左折ウインカの操作により生成される左折信号LTがパラレル I/Oインタフェース回路12を介してCPU5に供給されたとする。そうする と、CPU5は、ROM6に格納されるテーブルデータを参照して「固定文1( 図2参照)」部分のトラック位置から再生スタートさせる再生制御信号DCを発 生する。 MDプレーヤ8は、この再生制御信号DCに従って、Lチャンネルから左折す る旨のメッセージを表わす「固定文1」を再生出力する。この時、CPU5は再 生スタートしたトラック位置に基づき、車外に放送するものであると判断して車 外スピーカSP2側にアンプ出力を切替える制御信号SELを発生する。これに より、例えば、「左折します。ご注意下さい。」という固定文が車外に法定放送 される。 尚、乗車ドア「開」で車外放送をしている時に、左折信号LTが供給された時 には、その車外放送の終りを待って上記と同様の動作を行う。
【0036】 以上説明したように、本実施例によれば、録音装置がトラック単位でL,Rチ ャンネル側にそれぞれ放送用の音声信号と運行情報とを収録すると共に、所定の トラックに法定放送等の固定文を収録した光磁気ディスクMOを作成する。光磁 気ディスクMOは、ランダムアクセス可能な記録媒体である上、従来の8トラッ クカセットテープに比して記憶容量が大きい。 したがって、複数の路線系統の案内情報および運行情報を同一媒体上に収録で き、従来のように、運行系統が変る毎に録音テープにセットし直すという煩わし さを解消できる。しかも、指定トラックの再生が可能な為、収録内容の編集も極 めて容易に行える。さらに、長期間繰り返し再生しても、テープのように音質劣 化や音飛びを起こす虞がない。
【0037】 一方、再生装置は、光磁気ディスクMOにトラック単位で収録された放送用の 音声信号および運行情報、あるいは法定放送等の固定文の内、バス運行操作の内 容に応じて指定されるトラック位置の音声信号および運行情報、又は法定放送等 の固定文も再生し得るので、従来、案内放送用の機能とは別に設けられていた音 声合成による法定放送等の機能を省略することが可能になり、これ故、製品コス トの低減に寄与できる訳である。
【0038】 なお、上述した実施例では、トラックT間に「業務放送」、「車外放送」ある いは「停留所案内」等の案内情報を連続的に収録したが、これに限定される必要 はなく、ランダムなトラック位置に案内情報を録音することも勿論可能である。 要は、案内放送用の音声信号とこれに対応する運行情報とを同一トラックのL, Rチャンネルに収録しておくと共に、再生トラック位置を指定する際に必要な情 報として、バス運行操作に応じて発生するイベント内容と再生すべきトラック番 号とを対応付けたテーブルデータを用意しておけば、どのような収録形態でも良 い。
【0039】 ところで、テーブルデータは、前述したように、予めROM6に登録しておく か、あるいはROM6とは別にE2PROMなどの電気的に書き換え消去可能な 不揮発性メモリを設け、ここに格納するようにしても良い。 また、光磁気ディスクMOの所定トラックにテーブルデータを記録し、装置電 源投入後の初期化の際に、そのトラックからテーブルデータを読み出してRAM 7の所定記憶エリアにストアする形式にすることも可能である。この場合、光磁 気ディスクMOの収録内容が変更された場合、それに対応して所定トラックに記 録されるテーブルデータを修正すれば良く、ROM6に登録する方式に比してメ インテナンス性に優れる利点がある。
【0040】 また、本考案では、ランダムアクセス可能な録音媒体として光磁気ディスクM Oを用いたが、これに替えてフラッシュメモリ等、大記憶容量の固体メモリに置 換することも勿論可能である。そうした場合、録音装置では、案内音声をサンプ リングしたPCMデータを案内放送用の音声データとして、パソコン2により作 成される運行情報と共に固体メモリに書き込む。その際、固体メモリの書き込み アドレスをあたかも光磁気ディスクMOのトラックと見做すようにアドレス変換 させれば良い。
【0041】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案によれば、録音手段がトラック毎にランダムアク セス可能な録音媒体の第1および第2のチャンネルにそれぞれ案内用の音声信号 と可聴周波数信号形式の運行情報とをトラック単位で録音すると、トラック指定 手段が運行操作の内容に応じて前記録音媒体の再生トラック位置を指定し、再生 手段がこのトラック指定手段によって指定された再生トラック位置から第1のチ ャンネルに収録された案内用の音声信号を再生して音声案内しつつ、第2のチャ ンネルに収録された運行情報を再生出力するので、ランダムアクセス可能な記録 媒体を使用可能とした音声案内システムが実現できる。 こうした音声案内システムでは、複数の路線系統の案内情報および運行情報を 同一媒体上に収録でき、従来のように、運行系統が変る毎に録音テープにセット し直すという煩わしさを解消できる。また、指定トラックの再生が可能な為、収 録内容の編集も極めて容易に行える。さらに、長期間繰り返し再生しても、テー プのように音質劣化や音飛びを起こす虞がない。しかも、従来、案内放送用の機 能とは別に設けられていた音声合成による法定放送等の機能を省略でき、これ故 、製品コストの低減に寄与することができる、という各種効果を達成する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例である音声案内システムにお
ける録音装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】光磁気ディスクMOの記録フォーマット例を示
す図である。
【図3】音声案内システムにおける再生装置の構成を示
すブロック図である。
【図4】実施例の動作を説明するための運行シーケンス
の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 音声再生装置 2 パーソナルコンピュータ 3 FSK変調器 4 MDレコーダ(録音手段) 5 CPU(トラック指定手段、再生手段) 6 ROM(トラック指定手段、再生手段) 7 RAM(トラック指定手段、再生手段) 8 MDプレーヤ(再生手段) 9 復調器 10 シリアルI/Oインタフェース回路 11 出力アンプ 12 パラレルI/Oインタフェース回路

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トラック毎にランダムアクセス可能な媒
    体であって、この媒体の第1および第2のチャンネルに
    それぞれ案内用の音声信号と運行情報とをトラック単位
    で収録してなる録音媒体を再生するシステムであって、 運行操作の内容に応じて前記録音媒体の再生トラック位
    置を指定するトラック指定手段と、 このトラック指定手段によって指定された再生トラック
    位置から第1のチャンネルに収録された案内用の音声信
    号を再生して音声案内しつつ、第2のチャンネルに収録
    された運行情報を再生出力する再生手段とを具備するこ
    とを特徴とする音声案内システム。
  2. 【請求項2】 前記トラック指定手段は、運行操作の内
    容を再生すべきトラック位置に変換する変換テーブルを
    有し、この変換テーブルが発生するトラック位置と再生
    開始とを前記再生手段に指示することを特徴とする請求
    項1記載の音声案内システム。
  3. 【請求項3】 前記録音媒体の所定トラックに前記変換
    テーブルを記録しておき、電源投入直後のイニシャライ
    ズ期間に、そのトラックから当該変換テーブルを読み出
    して記憶手段にストアさせ、前記トラック指定手段がこ
    の記憶手段にストアされた変換テーブルを参照して再生
    トラック位置を指定することを特徴とする請求項2記載
    の音声案内システム。
  4. 【請求項4】 前記再生手段は、前記録音媒体から再生
    した可聴周波数信号形式の運行情報を復調してディジタ
    ル信号形式の運行情報に変換して出力することを特徴と
    する請求項1記載の音声案内システム。
  5. 【請求項5】 トラック毎にランダムアクセス可能な録
    音媒体の第1および第2のチャンネルにそれぞれ案内用
    の音声信号と可聴周波数信号形式の運行情報とをトラッ
    ク単位で録音する録音手段を有することを特徴とする音
    声案内システム。
  6. 【請求項6】 前記録音手段は、録音媒体として光磁気
    ディスクを用いるミニディスクレコーダから構成され、
    トラック単位でLチャンネル側には案内用の音声信号
    を、Rチャンネル側にはFSK変調された可聴周波数の
    制御信号をそれぞれ収録すると共に、所定トラックのL
    チャンネル側に個別に車内・車外放送用の音声信号を収
    録することを特徴とする請求項5記載の音声案内システ
    ム。
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