JP3028589B2 - 論理回路検証装置のエラー検出制御方法 - Google Patents

論理回路検証装置のエラー検出制御方法

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JP3028589B2
JP3028589B2 JP2300881A JP30088190A JP3028589B2 JP 3028589 B2 JP3028589 B2 JP 3028589B2 JP 2300881 A JP2300881 A JP 2300881A JP 30088190 A JP30088190 A JP 30088190A JP 3028589 B2 JP3028589 B2 JP 3028589B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、カスタムLSI(Large Scale Integration:
大規模集積回路)や、プリント基板などの論理回路設計
に用いる論理回路検証装置に係り、特に、波形の不整合
を自動的に検証し、オペレータのシミュレーション結果
チェック処理を効率良く行なうのに好適な論理回路検証
装置のエラー検出制御方法に関するものである。
[従来の技術] 従来、半導体集積回路の設計技術等において、その論
理回路の正しさを確認する論理検証が重要なものとなっ
ており、特に、集積度の増大に伴い、論理シミュレーシ
ョンを用い、コンピュータにより自動的に設計結果の正
しさを確認する論理検証方法が取り入れられている。
すなわち、設計対象である集積回路の設計言語による
記述と、シミュレーション実行制御データを入力として
論理シミュレーションし、結果として動作を表すタイム
チャートを出力する。そして、オペレータは、このタイ
ムチャートの内容を確認することにより、論理回路の不
良解析を行う。
このような、論理シミュレーションに関しては、電子
情報通信学会編「電子情報通信ハンドブック」(1988
年、オーム社発行)のPP853〜854、および、PP1657〜16
58に記載されている。
さらに、シミュレーション結果と、設計者が期待して
いた値とが同じであるか否かを自動的にチェックするこ
とを目的として、シミュレーション用テストパターン
に、例えば、ASIC(特定用途向けCIC)等の出荷検査で
用いるLSIテスタ用テストパターンの考え方であるサイ
クリックな考えを用いて、そのサイクル毎の期待値を入
力しておき、その期待値と、シミュレーション結果とを
比較(コンペア)し、エラーを自動的に検出するものも
ある。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来の論理回路検証装置の比較機能(コンペア)で
は、或るディレイ値で実行したシミュレーション結果
と、設計者が入力した期待値、または、シミュレーショ
ン結果より抽出を行なった期待値とを用いて、そのサイ
クルでのストローブポイント(Strobe:データを取り込
むための信号)を設定することにより、そのストローブ
ポイントでのシミュレーション結果の値を、期待値と比
較することにより行なっている。
また、そのストローブポイントでのシミュレーション
結果が安定しているかを見るために、テスタに対応する
スキュー幅を持たせて、安定していることを確認するこ
とも良く行なわれている。
しかし、このような従来のコンパアでは、一つのディ
レイ値で実行したシミュレーション結果のみをターゲッ
トとしている。そのため、例えば、論理回路のシミュレ
ーションで良く行なわれている仮想配置、配線長のディ
レイを用いた最小ディレイ(Min)、標準ディレイ(TY
P)、最大ディレイ(Max)によるシミュレーションや、
実配置、配線長を用いた最小、標準、最大の各ディレイ
によるシミュレーションに対して、それぞれ、最小ディ
レイのシミュレーション結果と期待値とのコンペア、標
準ディレイのシミュレーション結果と期待値とのコンペ
ア、最大ディレイのシミュレーション結果と期待値との
コンペアの3回のコンペアを行なわなくてはならない。
このようなシミュレーションでは、手間が多くかか
り、さらに、それぞれのディレイ値でのシミュレーショ
ン結果間の整合性は、各サイクルのストローブポイント
での期待値に対する比較でしか見れず、波形の整合性の
チェックはできない。そのため、各ディレイ値毎のシミ
ュレーション結果の波形が一致しない危険性を含んでい
た。
このように、従来の論理回路検証装置の比較動作、す
なわち、エラー検出制御方法においては、各ディレイ値
毎のシミュレーション結果は、それぞれ一つのモードで
あり、それぞれのシミュレーション結果と期待値とを単
にコンペアするものであり、各ディレイ値毎のシミュレ
ーション結果の波形の整合性のチェックを行なうことが
できなかった。
また、シミュレーション結果に無視可能なエラーがあ
る場合には、以降のシミュレーションでのエラー検出を
回避するために、オペレータは、当該するエラーに対し
て手作業でマスクをかけていおり、オペレータに負荷が
かかっていた。さらに、そのマスク処理は保持されてお
らず、例えば、上司等による第三者からの確認を得るこ
とができなかった。
本発明の目的は、これら従来技術の課題を解決し、各
ディレイ値の差による波形の不整合エラーの発生を自動
的に検出し、かつ、無視可能なシミュレーション結果エ
ラーに対するマスク処理を自動的に行ない、さらに、無
視可能としたエラーに対する第三者による再評価を可能
とし、オペレータのエラー識別作業の負荷の軽減とシミ
ュレーションの信頼性の向上を可能とする論理回路検証
装置のエラー検出制御方法を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、本発明の論理回路検証装置
のエラー検出制御方法は、(1)それぞれ異なるディレ
イ値に基づくシミュレーション結果のそれぞれの波形の
時間的変化を比較し、この比較結果に基づき、それぞれ
異なるディレイ値に基づくそれぞれのシミュレーション
結果の波形の不整合エラーを検出することを特徴とす
る。
また、(2)上記(1)に記載の論理回路検証装置の
エラー検出制御方法において、任意に設定されたサイク
ル毎に検出した値の不一致エラーおよび波形の不整合エ
ラーのシミュレーション結果に、このシミュレーション
結果に対するオペレータのエラー無視指示を識別するマ
スク指示識別情報を付与して画面に表示し、このマスク
指示識別情報によるオペレータのエラー無視指示の識別
に基づき、画面に表示した値の不一致エラーおよび波形
の不整合エラーに対応してマスクをかけ、以降繰返すシ
ミュレーションでは、マスクをかけた値の不一致エラー
および波形の不整合エラーの検出を行なわないことを特
徴とする。
そして、(3)上記(2)に記載の論理回路検証装置
のエラー検出制御方法において、マスクをかけた値の不
一致エラーおよび波形の不整合エラーを保持し、任意の
オペレータからの出力指示に基づき、保持した値の不一
致エラーおよび波形の不整合エラーのシミュレーション
結果を出力することを特徴とする。
〔作用〕
本発明においては、従来のストローブポイントにおけ
る各ディレイ値のシミュレーション結果と期待値とのエ
ラー検出に加えて、各サイクルにおける最小ディレイシ
ミュレーション結果と、標準ディレイシミュレーション
結果、および、最大ディレイシミュレーション結果など
のそれぞれの波形の時間的変化を比較し、波形の不整合
エラーを自動的に検出する。
例えば、最小、標準、最大によりディレイ値を与える
場合、正常な波形は全て、最小、標準、最大の順で時間
的変化(イベント)が起きるはずであり、そのような正
常な波形になっているかを、最小、標準、最大ディレイ
の三つのシミュレーション結果ファイルをトレースし比
較することにより判別する。
このことにより、オペレータの波形の不整合チェック
作業に係るミスの防止と負荷の軽減が可能となる。
また、サイクリックな考え方を用いたテストパターン
によるシミュレーションで検出された期待値との不一致
エラーおよび波形の不整合エラーを、各サイクル毎に画
面上に逐次出力する。
この時、この表示中のシミュレーション結果に対応す
るオペレータのエラー無視指示入力を識別する識別情報
を付与して同じ画面上に表示する。
そして、オペレータのエラー無視の指定を、識別情報
を介して認識し、その無視可能なエラーにマスクをかけ
る。
以降、このサイクルにおけるシミュレーション結果を
エラーとして扱わないものとする。すなわち、以降の繰
返しシミュレーションにより得られるシミュレーション
結果(前回のシミュレーション結果での不具合を修正し
て得られるものなど)に対して比較を行なう時には、マ
スクの指定が有るシミュレーション結果にエラーが有っ
ても無視する。このことにより、オペレータのエラー識
別作業の負荷が軽減される。
また、マスクを付与したエラーに関するデータ(マス
クを付与した位置、理由など)を保持し、オペレータか
らの出力指示に基づき、出力する。
このことにより、上司等の第三者による期待値マスク
の付与理由の正当性のチェックが可能となり、シミュレ
ーション結果の信頼性が向上する。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を、図面により詳細に説明す
る。
第1図は、本発明を施した論理回路検証装置の本発明
に係る構成の一実施例を示すブロック図である。
本実施例の論理回路検証装置は、論理回路のシミュレ
ーションを実行するデータ処理部1、シミュレーション
結果などを表示出力する画像表示部2、オペレータが操
作し、ストローブポイントやスキュー幅などを入力する
キーボード3、画面表示部2上の操作指示画面に基づき
オペレータが入力操作するマウス4、そして、論理回路
検証装置の動作プログラム等を格納するメモリ5から構
成され、サイクル毎のシミュレーション結果を出力す
る。
また、本発明に係るシミュレーション動作を行なうデ
ータ処理部1は、論理回路のシミュレーション動作全体
を制御する主制御部10、シミュレーション結果の保持動
作を行なうシミュレーション結果保持制御部11、キーボ
ード3からの入力に基づくストローブポイントの設定を
行なうストローブポイント設定制御部12、キーボード3
からの入力に基づきテスターなどのスキュー幅の設定を
行なうスキュー幅設定制御部13、そして、本発明に係る
エラー検出を行なうエラー検出制御部14から構成され
る。
さらに、エラー検出制御部14は、本発明に係り、最
小、標準、最大の三種類のディレイ値でのシミュレーシ
ョン結果の波形の比較を行ない、波形の不整合エラーを
検出するディレイ波形比較制御部15、従来のエラー検出
動作、すなわち、期待値と各ディレイ値のシミュレーシ
ョン結果のストローブポイントでの不整合エラー等を検
出する対期待値比較制御部16、この対期待値比較制御部
16とディレイ波形比較制御部15とで検出した不整合エラ
ーをエラー情報やワーニング情報として保持するエラー
保持制御部17、エラー保持制御部17で保持したエラー情
報やワーニング情報と、これらエラー情報やワーニング
情報に対するオペレータからのエラー・ワーニング無視
指示入力を識別するマスク指示識別情報を画像表示部2
に出力する比較結果出力制御部18、画像表示部2に表示
したマスク指示識別情報に基づくオペレータからのエラ
ー・ワーニング無視指示に基づき、当該する期待値にマ
スク(期待値マスク)を付与する期待値マスク制御部1
9、期待値マスク制御部19で付与した期待値マスクの位
置や理由などに関するデータの保持動作を行なう期待値
マスクデータ保持制御部20、キーボード3を介してのオ
ペレータからの出力指示に基づき、期待値マスクデータ
保持制御部20で保持したデータの画像表示部2への出力
制御を行なう期待値マスクデータ出力制御部21から構成
されている。
このような構成により、本実施例の論理回路検証装置
は、各サイクルにおける期待値、最小ディレイシミュレ
ーション結果、標準ディレイシミュレーション結果、お
よび、最大ディレイシミュレーション結果のそれぞれを
比較し、ストローブポイントでの値の不整合エラーや、
波形の不整合エラー等を検出する。以下、その動作を説
明する。
まず、主制御部10で、メモリ5を介して入力した論理
回路のシミュレーションを、キーボード3からストロー
ブポイント設定制御部12とスキュー幅設定制御部13を介
し設定された条件下で行なう。そして、その結果を全て
シミュレーション結果保持制御部11で保持する。
次に、エラー検出制御部14で以下の動作を行なう。
ディレイ波形比較制御部15により、シミュレーション
結果保持制御部11で保持したシミュレーション結果に基
づき、各サイクルにおける最小ディレイシミュレーショ
ン結果、標準ディレイシミュレーション結果、および、
最大ディレイシミュレーション結果のそれぞれの波形を
比較する。
ここで、例えば、最小、標準、最大によりディレイを
与える場合、正常な波形は全て、最小、標準、最大の順
で時間的変化(イベント)が起きるはずであり、そのよ
うな正常な波形になっているかを、最小、標準、最大デ
ィレイの三つのシミュレーション結果ファイルをトレー
スして比較することにより判別する。
この比較の結果、不整合エラーとして検出したシミュレ
ーション結果を、エラー保持制御部15により、エラー情
報やワーニング情報としてまとめて保持する。
同様に、対期待値比較制御部16により、シミュレーシ
ョン結果保持制御部11で保持したシミュレーション結果
に基づき、各サイクルのストローブポイントにおける期
待値、最小ディレイシミュレーション結果、標準ディレ
イシミュレーション結果、および、最大ディレイシミュ
レーション結果のそれぞれの比較等のチェックを行な
う。
これらのチェックの結果、値の不整合エラーなどとし
て検出したシミュレーション結果を、エラー保持制御部
15により、エラー情報やワーニング情報としてまとめて
保持する。
ここで、これらのシミュレーション結果により検出さ
れるエラーには、例えば、後述の第4図で示される次の
五つのエラーケースに分類される。
(a)エラーケース(1):ストローブポイントが不安
定な位置に有る。
(b)エラーケース(2):ストローブポイントとスト
ローブポイントの間にパルスが存在する場合。
(c)エラーケース(3):不規則なパルスが存在する
場合。
(d)エラーケース(4):パルスの立上りが、一サイ
クル以上遅れている場合。
(e)エラーケース(5):期待値とシミュレーション
結果が不一致の場合。
さて、ディレイ波形比較制御部15と対期待値比較制御
部16による全てのサイクルにおける比較処理、および、
エラー保持制御部15による保持処理が終了すれば、比較
結果出力制御部18により、結果保持制御部15で保持した
エラー情報やワーニング情報と、これらエラー情報やワ
ーニング情報に対するオペレータからのエラー・ワーニ
ング無視指示入力を識別するマスク指示識別情報とを、
画面表示部2に表示出力する。
オペレータ、画面表示部2に表示されたこれらのエラ
ー情報やワーニング情報(期待値、最小ディレイシミュ
レーション結果、標準ディレイシミュレーション結果、
および、最大ディレイシミュレーション結果の各波形の
表示)に基づき、最小ディレイシミュレーションと最大
ディレイシミュレーション間の波形の整合性をチェック
し、図面やテストパターン、あるいは、ストローブポイ
ントの位置の修正を行なう。
ここで、オペレータが、表示されたエラーを無視でき
るものとして判断した場合は、オペレータは、マウス4
などを用いて、画面表示部2のマスク指示識別情報を介
してその旨を入力する。
このオペレータの入力に基づき、期待値マスク制御部
19により、このエラー対して期待値マスクを付与する。
このことにより、このサイクルの期待値に対する以降の
シミュレーションでの比較処理を禁止する。
尚、期待値マスクの実行方法は、一般的なマスクビッ
トを用いた選択処理で可能であり、その説明は省略す
る。
このようにして、以降、このサイクルにおけるシミュ
レーション結果を、エラーとして扱わないものとする
(期待値マスクを設定する)。
すなわち、これ以降の繰返しシミュレーションにより
得られるシミュレーション結果(前回のシミュレーショ
ン結果での不具合を修正して得られるものなど)に対し
て、ディレイ波形比較制御部15による比較を行なう際
に、期待値マスクの指定が有るサイクルおよび信号の場
所にエラーや、ワーニングが有っても無視する。
このことにより、オペレータのエラー識別作業量が減
少し、負荷が軽減される。
さらに、期待値マスクデータ保持制御部20で、期待値
マスクを何処に、何故指定したのかなどを示す期待値マ
スクデータを保持する。そして、キーボード3からの指
示に基づき、期待値マスクデータ出力制御部21により、
期待値マスクデータ保持制御部20で保持した期待値マス
クデータを、画像表示部2に表示する。
このことにより、上司等の第三者による期待値マスク
の正当性のチェックが可能となる。
以上のように、本実施例の論理回路検証装置によれ
ば、各ディレイ(最小、標準、最大)シミュレーション
間での波形の時間的変化のチェックに基づき、波形の不
整合エラーの発生を自動的に検出する。さらに、エラー
チェックをする上において無視可能なエラーやワーニン
グ情報等に対するシミュレーション毎のチェックを不要
とする。さらに、エラーやワーニング情報を無視可能と
した理由やその位置を表示し、第三者のチェックを可能
とする。このことにより、論理シミュレーションの実行
時におけるオペレータのエラー識別作業の負荷軽減と、
シミュレーション結果の信頼性が向上する。
次に、データ処理部1の処理動作を、フローチャート
を用いて説明する。
第2図は、第1図における論理回路検証装置の本発明
に係る処理動作の一実施例を示すフローチャートであ
る。
最小、標準、最大の各ディレイ値のシミュレーション
結果ファイルが或るか否かをチェックする(ステップ20
1)。無ければ、第1図の主制御部10でシミュレーショ
ンを行ない、シミュレーション結果保持制御部11によ
り、新規のシミュレーション結果ファイルを作成する
(ステップ202)。
このようにして作成したシミュレーション結果ファイ
ルから、波形のチェックを行なうため、データを取り込
む(ステップ203)。そして、第1図のディレイ波形比
較制御部15により、最小ディレイシミュレーション、標
準ディレイシミュレーション、最大ディレイシミュレー
ションの順に波形がでているかをチェックする(ステッ
プ204)。
ここで、最小、標準、最大によりディレイ与える場
合、正常な波形は全て、最小、標準、最大の順で時間的
変化(イベント)が起きるはずであり、そのような正常
な波形になっているかを、最小、標準、最大ディレイの
三つのシミュレーション結果ファイルをトレースするこ
とにより判別している。
もし、波形の不整合に関するエラーが有れば、上述の
エラーケース(4)にあてはまるか(ステップ205)、
エラーケース(3)にあてはまるか(ステップ206)を
チェックする。
さらに、第1図の対期待値比較制御部16により、各サ
イクルのストローブポイントにおける期待値、最小ディ
レイシミュレーション結果、標準ディレイシミュレーシ
ョン結果、および、最大ディレイシミュレーション結果
のそれぞれの値の整合性や、ショートパルスエラー等の
チェックを行なう(ステップ207)。
エラーが有れば、エラーケース(2)にあてはまるか
(ステップ208)、または、エラーケース(1)にあて
はまるか(ステップ209)、さらに、エラーケース
(5)にあてはまるか(ステップ210)、それぞれチェ
ックする。
エラーケース(1)〜(5)のいずれかにあてはまっ
たものに関しては、第1図のエラー保持制御部17によ
り、そのデータをエラー情報としてまとめ、保持する
(ステップ211)。また、どのエラーケースにもあては
まらない場合は、全てのデータのチェックが終了したか
を確認する(ステップ212)。
次のデータが有ればステップ203に戻り、無ければ、
第1図の比較結果出力制御部18により、ステップ211で
まとめたエラー情報やワーニング情報、および、これら
エラー情報やワーニング情報に対するオペレータからの
エラー・ワーニング無視指示入力を識別するマスク指示
識別情報を、第1図の画像表示部2に表示する(ステッ
プ213)。
第1図の画像表示部2に表示したエラー情報やワーニ
ング情報に対して、オペレータが、問題の有るエラーと
して、第1図のキーボード3を介して指定すれば(ステ
ップ214)、さらに、オペレータからの強制終了するか
否かの指定を待ち(ステップ215)、強制終了であれば
終了する。また、強制終了でなければ、次のエラー情
報、ワーニング情報が有るか否かをチェックし(ステッ
プ218)、無ければ処理を終了し、有れば、ステップ213
に戻り、次のエラー情報、ワーニング情報を表示する。
一方、ステップ214で、問題が無ければ、おオペレー
タのマスク指示識別情報の指示に基づき、第1図の期待
値マスク制御部19により、表示中のエラー情報に対して
期待値マスクをかける(ステップ216)。そして、第1
図の期待値マスクデータ保持制御部20により、期待値マ
スクを実行した位置やその理由を保持する(ステップ21
7)。
このようにして、本実施例の論理検証装置では、各デ
ィレイ(最小、標準、最大)シミュレーション間での波
形チェックを自動的に行ない、従来のコンペアでは達成
できなかった最小ディレイ、最大ディレイの差による波
形の不整合が発生していないか自動的にチェックし、チ
ェック者(オペレータ)の目による煩雑な作業を不要と
する。
また、波形チェックをする上において、無視しても良
いエラーやワーニング等が数多く出力される場合に、一
度、そのエラーや、ワーニングを無視すると指定する
と、修正をした後の次のシミュレーション結果とのコン
ペアでは、そのエラーや、ワーニングが発生していても
無視する。このことにより、以降のエラーやワーニング
のチェックが不要となり、エラーの識別作業が容易にな
る。
そして、無視するよう指定したエラーやワーニング情
報を保持し、何時でも抽出できるようにすることによ
り、指定ミスなどのチェックを、第三者が行なうことが
可能となり、シミュレーション結果の信頼性が向上す
る。
次に、第1図の論理回路検証装置を用いて行なうシミ
ュレーション制御の具体的な操作、および、動作に関し
て説明する。
第3図は、第1図における論理回路検証装置の画像表
示部に表示されるエラー情報の具体的な一実施例を示す
説明図である。
第1図の画像表示部2におけるエラー情報画面31は、
エラーとして検出されたサイクルにおけるそれぞれのデ
ィレイ値(最小/MIN、標準/TYP、最大/MAX)での信号の
シミュレーション結果を波形で示す波形表示部32と、エ
ラー内容とオペレータの入力操作や注意を促すガイダン
ス部33から構成されるている。
オペレータは、このエラー情報画面31に基づき、図面
やテストパターンの修正、ストローブポイントの位置修
正、あるいは、このエラーを無視するよう指定するかを
選択し、第1図のキーボード3やマウス4を用いて、選
択した指示を入力することができる。
ここで、エラー情報画面31として表示されるシミュレ
ーション結果は、エラーや、ワーニング対象のものだけ
であり、オペレータのエラー識別作業は軽減される。
また、特に、ガイダンス部33には、このエラーを無視
する識別子が付与されている。オペレータが、この識別
子を介して、エラーを無視するよう指定すれば、第1図
の期待値マスク制御部19で、当該する期待値に自動的に
マスク処理を行なう。そして、次のシミュレーション実
行時には、第1図のディレイ波形比較制御部15によるこ
のエラーに対する比較処理は実行されず、エラー情報画
面31として表示されなくなる。このことにより、シミュ
レーション効率が良くなる。
第4図は、第1図における論理回路検証装置で検出す
るエラーの具体例を示す説明図である。
第4図(a)は、エラーケース(1)であり、ストロ
ーブポイントが不安定な位置に有ることを示している。
第4図(b)は、エラーケース(2)であり、ストロ
ーブポイントとストローブポイントの間にパルスが存在
する場合(ショートパルス)を示している。
第4図(c)は、エラーケース(3)であり、不規則
なパルスが存在する場合を示している。
第4図(d)は、エラーケース(4)であり、パルス
の立上りが、一サイクル以上遅れている場合を示してい
る。
このようなエラーを発生したシミュレーション結果
は、例えば、第3図で示したエラー情報画面31のように
して、第1図の画像表示部2に表示される。
尚、エラーには、第1図で説明したように、エラーケ
ース(5)として、期待値とシミュレーション結果が不
一致の場合のものもある。
以上、第1図〜第4図を用いて説明したように、本実
施例の論理回路検証装置によれば、各サイクルにおい
て、最小、標準、最大の各ディレイ値でのシミュレーシ
ョン結果の波形の不整合エラーが発生しているか否かを
自動的にチェックする。そして、この波形の不整合エラ
ーを含み、エラー発生したシミュレーション結果を表示
する。このことにより、オペレータの目による煩雑な波
形の不整合エラーチェック作業を不要とし、人為的なチ
ェックミスが無くなる。
また、表示されたそれぞれのシミュレーション結果に
関するエラー情報や、ワーニング情報の内、問題となら
ないエラーに関しては、画面に表示した識別子を介して
認識し、自動的に期待値マスクをかる。そして、次の修
正後のシミュレーション時には、エラーや、ワーニング
として表示しなくなる。このことにより、問題とならな
いエラーに対する手作業によるマスク処理が不要とな
り、かつ、修正シミュレーション毎に、同じエラーや、
ワーニングをチェックする手間が無くなり、オペレータ
のエラー識別作業が容易になる。
さらに、無視した(期待値マスクをかけた)エラー
や、ワーニングの位置や、理由などを示すデータを保持
し、随時に提供する。このことにより、第三者による期
待値マスクの正当性の再確認ができ、勘違い等による人
為的なミスを減少させることができる。
尚、本実施例においては、検出したエラーを、波形を
含むエラー情報を画面に表示出力したが、波形を用い
ず、文字等によりエラー内容を示し、かつ、紙に印字出
力する方法でも良い。
また、最小、標準、最大の三つのディレイ値でのシミ
ュレーション例を示したが、この組み合わせに限るもの
ではない。
〔発明の効果〕
本発明によれば、各ディレイ値(最小、標準、最大)
のシミュレーション結果間での波形の不整合エラーの発
生を自動的にチェックし、かつ、波形チェックをする上
において無視可能なエラーやワーニング等に対するマス
ク処理を自動的に行ない、さらに、無視可能としたエラ
ーやワーニング情報を保持し出力してエラー無視指定ミ
スなどの第三者によるチェックを可能とし、オペレータ
のエラー識別作業の負荷の軽減、および、シミュレーシ
ョンの信頼性の向上を可能とする。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示し、第1図は本発明を施した
論理回路検証装置の本発明に係る構成の一実施例を示す
ブロック図、第2図は第1図における論理回路検証装置
の本発明に係る処理動作の一実施例を示すフローチャー
ト、第3図は第1図における論理回路検証装置の画像表
示部に表示されるエラー情報の具体的な一実施例を示す
説明図、第4図は第1図における論理回路検証装置で検
出するエラーの具体例を示す説明図である。 1:データ処理部,2:画像表示部,3:キーボード,4:マウス,
5:メモリ,10:主制御部,11:シミュレーション結果保持制
御部,12:ストローブポイント設定制御部,13:スキュー幅
設定制御部,14:エラー検出制御部,15:ディレイ波形比較
制御部,16:対期待値比較制御部,17:エラー保持制御部,1
8:比較結果出力制御部,19:期待値マスク制御部,20:期待
値マスクデータ保持制御部,21:期待値マスクデータ出力
制御部,31:エラー情報画面,32:波形表示部,33:ガイダン
ス部。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シミュレーション用テストパターンを用い
    て、論理シミュレータにより論理回路のシミュレーショ
    ンを行ない、該シミュレーション結果を出力する論理回
    路検証装置であり、かつ、任意に定めたそれぞれ異なる
    ディレイ値に基づく複数のシミュレーション結果と、予
    め入力した期待値とを比較し、該比較結果に基づき、上
    記期待値と上記それぞれ異なるディレイ値に基づくシミ
    ュレーション結果のそれぞれの値との不一致エラーを検
    出する論理回路検証装置のエラー検出制御方法におい
    て、上記それぞれ異なるディレイ値に基づくシミュレー
    ション結果のそれぞれの波形の時間的変化を比較し、該
    比較結果に基づき、上記それぞれ異なるディレイ値に基
    づくそれぞれのシミュレーション結果の波形の不整合エ
    ラーを検出することを特徴とする論理回路検証装置のエ
    ラー検出制御方法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の論理回路検証装置のエラ
    ー検出制御方法において、任意に設定されたサイクル毎
    に検出した上記値の不一致エラーおよび波形の不整合エ
    ラーのシミュレーション結果に、該シミュレーション結
    果に対するオペレータのエラー無視指示を識別するマス
    ク指示識別情報を付与して画面に表示し、該マスク指示
    識別情報による上記オペレータのエラー無視指示の識別
    に基づき、上記画面に表示した値の不一致エラーおよび
    波形の不整合エラーに対応してマスクをかけ、以降繰返
    すシミュレーションでは、該マスクをかけた値の不一致
    エラーおよび波形の不整合エラーの検出を行なわないこ
    とを特徴とする論理回路検証装置のエラー検出制御方
    法。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の論理回路検証装置のエラ
    ー検出制御方法において、上記マスクをかけた値の不一
    致エラーおよび波形の不整合エラーを保持し、任意のオ
    ペレータからの出力指示に基づき、該保持した値の不一
    致エラーおよび波形の不整合エラーのシミュレーション
    結果を出力することを特徴とする論理回路検証装置のエ
    ラー検出制御方法。
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