JP3027785B2 - 放電加工で生成された加工紛から磁性体を製造する方法 - Google Patents

放電加工で生成された加工紛から磁性体を製造する方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、放電加工により得られ
る加工粉を用いて所定形状の磁性体を製造する放電加工
で生成された加工粉から磁性体を製造する方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】図8は従来の放電加工装置を示す構成図
であり、加工槽1には油(鉱物油)や水などの加工液2
が満たされ、鉄などの金属を材料とする被加工物3を固
定し、銅等を材料とする電極4がサーボ機構5により被
加工物3に対して、相対的に電極4と被加工物3間の間
隙を制御する。一方、電圧源6は、制御回路9によって
オン、オフ制御するスイッチ7(ここでは、トランジス
タで示している)と電流を決める抵抗器8の直列体を被
加工物3と電極4との間に接続し、放電加工の電力を供
給する。
【0003】次に、上記のような構成の放電加工装置の
動作について説明する。サーボ機構5により電極4と被
加工物3間の間隙が狭くなると、スイッチ7をオンする
ことにより電圧源6の電圧が電極4と被加工物3の間に
印加され、絶縁破壊と同時に極小部分に放電が発生す
る。この放電が発生する間隙は数μm〜30μmであ
る。また、放電の強さは抵抗8とスイッチ7がオンして
いる時間によって制御される。
【0004】図9の(a)は従来の放電加工装置の電極
と被加工物の部分を示す拡大図、(b)は加工粉を示す
拡大図であるが、放電10が発生した部分の加工液2は
その放電10の熱により爆発的に蒸発する。また、被加
工物3側の放電が発生した部分11は高密度の電流によ
り溶融する。加工液2が蒸発した爆発力により溶融した
被加工物3が吹き飛ばされ加工粉13が生成する。ま
た、電極4の放電が発生した部分12は同様に高密度の
電流が流れ溶融する場合もあるが、銅等の熱伝導の良い
金属を使えば溶融する量は非常に少ない。
【0005】なお、従来のこの種の放電加工により加工
粉を発生させる技術に関連するものとして、例えば、特
開昭64−25905号公報、特開平3−226508
号公報、特開昭58−100602号公報、特開昭59
−85807号公報、特開昭59−85808号公報に
掲載の技術がある。特開昭64−25905号公報に
は、気中で連続したアーク放電により溶融した金属を、
電極を回転させて遠心力で飛散させることにより、金属
粉を生成する技術と、同じく気中で連続したアーク放電
により溶融した金属を、高速回転するディスク(円板)
に落下させて、遠心力を利用して側壁部に飛散させるこ
とにより金属粉を生成する技術が示されている。また、
特開平3−226508号公報にも、気中アーク放電に
よる遠心力を利用してベリリウム球状粒子を製造する方
法が開示されている。そして、特開昭59−85807
号、特開昭59−85808号公報には、気中アーク放
電により、電極の金属を溶融し蒸発させ、この蒸気を凝
固して金属超微粒子を生成する技術が示されている。
【0006】図10は従来の磁性体の製造手順を示すも
ので、まず、(a)のように鉄やこれに属する磁性材料
を溶融し、精製後凝固させたのち、(b)のように粉砕
し、(c)のように加熱圧縮して、(d)のような形状
の磁性体を成形する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の磁
性体の製造方法では、次に述べるような問題点が存在し
ていた。図10の(a)に示す磁性材料が溶融後凝固す
る時間は比較的長く、結晶が生じていた。これは、図1
0の(b)のように粉砕しても同じであるから、これを
加熱圧縮成形しても、磁性特性の高周波損失はそれほど
改善できず、100KHz程度までしか使用できなかっ
た。
【0008】また、その磁性材料の一つとして、高純度
電解鉄が用いられるが、通常、鉄は粘りが強く粉砕する
のはかなり困難であった。さらに、図10の(b)のよ
うに粉砕すると、その粒度は大小様々で、10μm〜5
0μmのものができ、その粒度を一定にすることはでき
なかった。したがって、密度の高いふるいにより一定の
粒度のものを選別する必要があった。このことは、ふる
いにより漉された小粒度のものは利用できないことにな
り、利用効率が低かった。
【0009】さらに、図10の(c)に示したように、
一粒々の形状が一定していないので、成形後の磁性特性
にバラツキが生じ、高品質のものができなかった。他の
先行技術である特開平2ー166202号公報には、少
なくとも一方を消耗電極とした電極を液中に対向配置
し、電極間の放電によっては小径で組織にむらのない均
質な金属粒を得る金属粒の製造方法の技術が、また、特
公昭59ー21362号公報には、対向電極の一方を回
転電極とし、電極間の放電、電蝕により小径の金属微粒
子を形成し、更に高周波電界により生成微粒子を分解す
る微粒子の製造方法の技術が、特開昭63ー73503
号公報には、アモルファス合金粉末に樹脂を結合剤とし
て用いた電磁石用ヨークを形成する技術が開示されてい
る。そして、特開昭62ー232102号公報には、結
晶質相を30%未満含有するアモルファス合金からな
り、微粉末粒子間が電気的に実質的に絶縁されている圧
粉磁心を形成する技術が、また、特開昭61ー1669
02号公報には、アモルファス合金粉末の粒子表面被覆
材として耐熱性有機被覆材を全体に均一に分布させた状
態で含有するアモルファス合金粉末プレス成形体からな
るアモルファス合金粉末電磁部品を形成する技術が、
に、特開平1ー162705号公報には真空に近い低圧
容器内の不活性ガス雰囲気中で、直流の定電流電源によ
るアーク放電で材料を蒸発させて超微粒子を製造する技
術が開示されている。しかし、例えば、特開平2ー16
6202号公報の技術では、アーク放電を発生させてそ
のエネルギーで金属を溶融し、そして、液体によってそ
れを急冷するものであるから、アーク放電の大きさ及び
消耗電極の消耗速度、冷却液温度等によって粉体粒度が
決定され、現実には、その粉体粒度の制御が困難なた
め、粒度が一定の球状の非晶質の金属粉を得ることが出
来ない。また、特公昭59ー21362号公報、特開昭
63ー73503号公報、特開昭62ー232102号
公報、特開昭61ー166902号公報には、高周波特
性が良く、かつ、高品質な非晶質の磁性体粉を生成する
という技術が開示されていない。更にまた、特開平1ー
162705号公報の技術では、粒子の大きさは電流と
雰囲気圧力で調整しており、溶融部分が連続して溶融
し、蒸発による粒子形成であって、本発明のように、放
電発生前は溶融しておらず、放電発生と共に発生する急
峻な熱により微小部分が溶融し、同時に、加工液の部分
的爆発蒸発により溶融金属を吹き飛ばしたものが再凝縮
し、粒子として形成され、その後、放電終了と共に溶融
部分は冷えて凝固する、と言う動作を繰り返すものとは
粒子形成方法が異なるもので、この方法により得られる
磁性体粉を用いても、高周波特性の良い、高品質の磁性
体が得られない。
【0010】そこで、本発明は、上記のような問題点を
解消するためになされたもので、放電加工により粒度が
一定の磁性体粉を生成し、この磁性体粉を結合させて所
定形状の磁性体を製造する放電加工で生成された加工粉
から磁性体を製造する方法を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にかかる
放電加工で生成された加工粉から磁性体を製造する方法
は、加工液中で対向する電極及び被加工物のうちの少な
くとも一方が磁性材料からなり、前記電極と被加工物と
の間にパルス状の加工エネルギーを供給すると共に、前
記パルス状の加工エネルギーを制御して放電加工を行う
ことにより、所定粒度で、かつ、加工液中での絶縁破壊
によって吹き飛ばされて瞬時に急速冷却されて凝固した
非晶質の球状磁性体粉を生成し、前記磁性体粉を結合さ
せて所定形状の磁性体を製造するものである。
【0012】請求項2の発明にかかる放電加工で生成さ
れた加工粉から磁性体を製造する方法は、請求項1の発
明において、電極及び被加工物のうちの少なくとも一方
に用いる磁性材料を、異なる回転軸を有する円筒状とす
ると共に、前記電極及び被加工物の一方または双方を低
速回転させながら放電加工を行なうものである。
【0013】請求項3の発明にかかる放電加工で生成さ
れた加工粉から磁性体を製造する方法は、請求項1ある
いは請求項2の発明において、磁性体粉を合成樹脂と共
に練り合わせて所定形状の磁性体を製造するものであ
る。
【0014】
【作用】請求項1の発明の放電加工で生成された加工粉
から磁性体を製造する方法においては、加工液中で対向
する電極及び被加工物のうちの少なくとも一方が磁性材
料からなり、前記電極と被加工物との間にパルス状の加
工エネルギーを供給すると共に、前記パルス状の加工エ
ネルギーを制御して放電加工を行うことにより、所定粒
度で、かつ、加工液中での絶縁破壊によって吹き飛ばさ
れて瞬時に急速冷却されて凝固した非晶質の球状磁性体
粉を生成し、これを所定形状に成形するものであるか
ら、この放電加工の加工粉は球状で非晶質であり、磁性
体の高周波特性を改善できる。
【0015】請求項2の発明の放電加工で生成された加
工粉から磁性体を製造する方法においては、磁性材料を
電極及び被加工物に用い、この磁性材料を円筒状にし、
電極及び被加工物を油または水等の絶縁性の加工液中で
対向させて一方または双方を回転させながら放電加工を
行ない、その結果生成した加工粉を結合させて所定形状
に成形したものであるから、放電加工により球状で非晶
質の加工粉が連続して生成でき、磁性体の高周波特性を
改善できる。
【0016】請求項3の発明の放電加工で生成された加
工粉から磁性体を製造する方法においては、磁性材料を
電極及び被加工物に用い、この電極及び被加工物を油ま
たは水等の絶縁性の加工液中で対向させて放電加工を行
ない、その結果生成した加工粉と合成樹脂とを練合わせ
て所定形状に成形したものであるから、この放電加工の
加工粉は球状で非晶質であるため、磁性体の高周波特性
を改善でき、しかも、任意の形状の磁性体を形成でき
る。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明をする。
図1は本発明の第一実施例を説明するもので、放電加工
により加工粉を製造する装置例を示す構成図である。図
において、加工粉を得ようとする磁性材料16,17の
塊をそれぞれ放電加工装置の電極と被加工物として取付
ける。この電極と被加工物との間隙に放電を発生させる
と磁性材料16,17から加工粉が生成される。この加
工粉は加工液2中に浮遊するので、濾過器14を通し、
ポンプ15で加工液2を加工槽1に循環させることによ
り、濾過器14に加工粉が蓄まる。磁性材料16,17
の塊は放電加工により双方が消耗するが、同一の材料と
することによって異種の金属粉が生じない。
【0018】次に、他の装置例を図2に示す。図2は本
発明の第二実施例を説明するもので、放電加工により加
工粉を製造する他の装置例を示す構成図である。図にお
いて、加工粉を得ようとする磁性材料18,19を図に
示すように、異なる回転軸を有する円筒状とすると共
に、一方または双方を低速回転させながら放電加工を行
なうことにより、連続的に加工粉13を生成できる。即
ち、この図は、図1の磁性材料16,17の塊を円筒状
の磁性材料18,19にしたものである。この装置にお
いても、加工粉13は加工液2中に浮遊するので、濾過
器14を通し、ポンプ15で加工液2を加工槽1に循環
させることにより、濾過器14に加工粉13が蓄まる。
【0019】図3は本発明の第一及び第二実施例の放電
加工の加工粉で構成した磁性体の製造方法を示す説明図
である。図のように、図1または図2の装置の濾過器1
4に蓄まった加工粉13を金型20,21,22の間に
入れ、金型21,22をプレス等を使用して高圧力をか
けることにより、加工粉13どうしが結合し、図4のよ
うな形状の磁性体を製造することができる。このとき、
金型20,21,22または加工粉13を直接加熱する
ことにより、結合の強度を増加させることもできる。図
4の(a)及び(b)は本発明の放電加工の加工粉で構
成した磁性体例を示す斜視図である。
【0020】特に、本実施例においては、加工液2中で
の微小なパルス放電による絶縁破壊により、加工液2の
瞬時局部蒸発により溶融した金属が吹き飛ばされた瞬間
に加工液2によって急速に冷却され凝固するので、磁性
材料16,17,18,19から非晶質で球状の加工粉
13が生成できる。したがって、高周波特性の良い磁性
体を構成できる。
【0021】加工粉13は放電の強さにより、その大き
さを適宜制御できるので、任意の直径の球状の加工粉1
3を生成できる。また、その加工粉13の直径は1μm
から50μm程度まで、従来のような粉砕では不可能で
あった微細な加工粉13を生成できるので、高性能の磁
性体を構成することができる。
【0022】また、磁性材料としては、高純度電解鉄を
用いたが、本実施例の方法によれば他のコバルト、ニッ
ケル、銅などを含む磁性体など従来粉砕することのでき
なかった磁性材料であっても容易に加工粉として生成で
きるので、高性能の磁性体を構成することができる。
【0023】このように、本実施例の放電加工の加工粉
で構成した磁性体は、油または水等の絶縁性の加工液2
中で微小間隙離れて対向する電極及び被加工物のうちの
少なくとも一方が磁性材料16,17からなり、前記電
極及び被加工物にパルス状の放電を発生させて放電加工
を行なうことによって発生する加工粉13を図3のよう
に結合させ、図4のような形状に成形したものである。
【0024】したがって、粒度が一定の球状の非晶質の
磁性体粉を放電加工により生成でき、この磁性体粉を加
圧成形して所定形状の磁性体にしたものであるから、磁
性体の高周波特性が改善できる。
【0025】また、図2のように、電極及び被加工物に
用いる磁性材料18,19を円筒状にし、前記電極及び
被加工物の一方または双方を低速回転させながら放電加
工を行なうことによって加工粉13を発生させ、その加
工粉13を結合させて所定形状に成形して磁性体を構成
すれば、連続して加工粉13を生成できるので、生成効
率が高まる。しかも、この場合も、放電加工の加工粉1
3は球状で非晶質であるため、磁性体の高周波特性を改
善できる。
【0026】図5は本発明の一実施例である放電加工の
加工粉で構成した磁性体の加工粉と合成樹脂とを練合わ
せた磁性体例を示す部分拡大図である。図において、2
4は加工粉13と合成樹脂23とを練合わせた磁性体で
ある。合成樹脂23としては、エポキシ樹脂、シリコン
樹脂など初期は液体であって凝固剤または加熱等により
固化するものが良い。加工粉13はできるだけ合成樹脂
23に比べ多いほうが磁性体24の透磁率が高くなる。
磁性体の構成方法は図3に示したような金型に入れて、
プレスで圧力をかけて成形する方法がある。この場合、
加工粉13のみを高圧で結合させる圧力よりも、かなり
低い圧力であっても成形ができる。したがって、図4の
ような形状に限定されることなく、また、大きな形状の
磁性体24を容易に形成できる。
【0027】図6は図5に示した加工粉と合成樹脂とを
練合わせた磁性体例の用途を説明するための説明図であ
る。図6に示すものは、容器25の内面に、図5に示し
た合成樹脂と練合わせた磁性体24を被覆したものであ
り、電磁シールドに有効である。なお、図6は容器25
の内面を磁性体24で被覆したものであるが、容器25
の外面に磁性体24を被覆してもよい。
【0028】図7は図5に示した加工粉と合成樹脂とを
練合わせた磁性体例の用途を説明するための説明図であ
る。図7に示すものは、電線26を図5に示したシリコ
ン樹脂などの弾性のある柔らかい合成樹脂と練合わせた
磁性体24で被覆したものであり、屈曲自在な電線であ
る。したがって、電線からの電波輻射が少なく、電磁シ
ールドに有効である。
【0029】このように、磁性材料16,17,18,
19を電極及び被加工物に用い、この電極及び被加工物
を油または水等の絶縁性の加工液2中で対向させて放電
加工を行ない、その結果生成した加工粉13と合成樹脂
23とを図5のように練合わせて、図6や図7のような
形状の磁性体24に成形すれば、任意の形状の磁性体2
4を容易に形成できる。しかも、この場合も、放電加工
の加工粉13は球状で非晶質であるため、磁性体24の
高周波特性を改善できる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明の
放電加工で生成された加工粉から磁性体を製造する方法
は、電極及び被加工物のうち少なくとも一方に磁性材料
用い、この電極及び被加工物を加工液中で対向させて
放電加工を行ない、その結果生成した加工粉を結合させ
て所定形状に成形することにより、粒度が一定の球状の
非晶質の磁性体粉を加圧成形して所定形状の磁性体が構
成でき、高周波特性の良い、高品質の磁性体を得ること
ができる。
【0031】請求項2の発明の放電加工で生成された加
工粉から磁性体を製造する方法は、磁性材料を電極及び
被加工物に用い、この磁性材料を円筒状にし、電極及び
被加工物を加工液中で対向させて一方または双方を回転
させながら放電加工を行ない、その結果生成した加工粉
を結合させて所定形状に成形することにより、粒度が一
定の球状の非晶質の磁性体粉を放電加工によって連続し
て生成でき、それを加圧成形して磁性体が構成されるの
で、高周波特性の良い、高品質の磁性体を得ることがで
きる。
【0032】請求項3の発明の放電加工で生成された加
工粉から磁性体を製造する方法は、磁性材料を電極及び
被加工物に用い、この電極及び被加工物を加工液中で対
向させて放電加工を行ない、その結果生成した加工粉と
合成樹脂とを練合わせて所定形状に成形することによ
り、粒度が一定の球状の非晶質の磁性体粉を放電加工に
よって生成でき、それを加圧成形して磁性体が構成され
るので、高周波特性が良く、高品質で、しかも任意の形
状の磁性体を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第一実施例を示す構成図であ
る。
【図2】図2は本発明の第二実施例を示す構成図であ
る。
【図3】図3は本発明の第一及び第二実施例の放電加工
の加工粉で構成した磁性体の製造方法を示す説明図であ
る。
【図4】図4は本発明の実施例による磁性体例を示す斜
視図である。
【図5】図5は本発明の実施例による磁性体粉と合成樹
脂とを練合わせた磁性体例を示す部分拡大図である。
【図6】図6は図5に示した磁性体例の用途を説明する
ための説明図である。
【図7】図7は図5に示した磁性体例の他の用途を説明
するための説明図である。
【図8】図8は従来の放電加工装置を示す構成図であ
る。
【図9】図9の(a)は従来の放電加工装置の電極と被
加工物の部分を示す拡大図、(b)は加工粉を示す拡大
図である。
【図10】図10の(a)から(d)は従来の磁性体の
製造手順を説明するための説明図である。
【符号の説明】
1 加工槽、2 加工液、3 被加工物、4 電極、1
0 放電、13 加工粉、14 濾過器、16〜19
磁性材料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−166202(JP,A) 特開 昭63−73503(JP,A) 特開 昭62−232102(JP,A) 特開 昭61−166902(JP,A) 特開 平1−162705(JP,A) 特公 昭59−21362(JP,B2)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加工液中で対向する電極及び被加工物の
    うちの少なくとも一方が磁性材料からなり、前記電極と
    被加工物との間にパルス状の加工エネルギーを供給する
    と共に、前記パルス状の加工エネルギーを制御して放電
    加工を行うことにより、所定粒度で、かつ、加工液中で
    の絶縁破壊によって吹き飛ばされて瞬時に急速冷却され
    て凝固した非晶質の球状磁性体粉を生成し、前記磁性体
    粉を結合させて所定形状の磁性体を製造する放電加工で
    生成された加工粉から磁性体を製造する方法。
  2. 【請求項2】 前記電極及び被加工物のうちの少なくと
    も一方に用いる磁性材料は、異なる回転軸を有する円筒
    状とすると共に、前記電極及び被加工物の一方または双
    方を低速回転させながら放電加工を行うことを特徴とす
    る請求項1記載の放電加工で生成された加工粉から磁性
    体を製造する方法。
  3. 【請求項3】 前記磁性体粉を剛性樹脂と共に練り合わ
    せて所定形状の磁性体を製造する請求項1あるいは請求
    項2記載の放電加工で生成された加工粉から磁性体を製
    造する方法。
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