JP3027694U - たわみ軸駆動の小型ベルトコンベヤ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 搬送長さ可変及びベルトの張力調整が容易
で、ベルト回転方向が正逆運行でき、かつ薄型の小形で
狹隘な場所での使用することを目的としている。 【構成】 ベルト張力調整装置５の腕軸受１１，１１に
架承した尾部調車１９と溝形機枠１前端部架承の頭部調
車１８との間に無端ベルト２０が張られ、ドライブロー
ラ１８に直接たわみ軸２１を接続できるまたは接続した
ことを特徴としている。 【効果】 ギヤ，変速機など不要でコンパクトで小型化
できる。またベルトコンベヤの長さ可変及びベルト張力
調整が簡単容易に行える。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は小型ベルトコンベヤに改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】

ポータブル小型ベルトコンベヤは、近年、プレス機械加工などきわめて広く利 用されているもので、短距離運搬，傾斜運搬などに欠くことのできない機械であ る。 即ちこのポータブル小型ベルトコンベヤは、コンベヤとして最も広く使われて いる機械で、工場内の運搬機械として機械の部分品や、箱のようなかさ物の運搬 小型スクラップ排出に利用していろいろ優れた特性をもっている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが従来のベルトコンベヤでは構造的に煩瑣となることは避けられなく、 軽量，小型化されて狹隘な場所空間に簡単に設備使用することがむつかしかった 。 またベルトコンベヤの搬送長さを自由に容易に可変できる構造のものやベルト の張力調整が正確で安定性良く簡単に行えるものがなかった。そして特に高価な ものは長さ自由調整のものがあるが小形軽量で低価格のものがなかった。 本考案は上記に鑑みなされたものであって、ギヤ，変速機など配設のスペース がいらなく、かつ搬送長さ即ちコンベヤのフレーム長さが段階的に可変及びベル トの張力調整が平滑容易で、ベルト回転方向が正逆運行できることを目的として いる。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記課題を解決するためになされたものであって、その要旨とすると ころは、溝形機枠内に前後方向位置可変に挿嵌取付けられていて先端の可動体を 前後進退動させるゆるみ止め板ばね付き左右調整ねじを備えた主体と、該主体の 先部に嵌合されて調整ねじが衝合する衝合壁を有する腕軸受付きの可動体とから なるベルトセンター調整装置をかねたベルト調力調整装置の上記左右腕軸受に架 承した尾部調車と溝形機枠前端部架承の頭部調車との間に無端ベルトが巻掛けさ れ、ドライブローラである頭部調車に直接たわみ軸を接続できるまたは接続した ことを特徴とするたわみ軸駆動小型ベルトコンベヤである。 次に本考案を以下実施例について図面を参照しながら詳しく説明する。 先ず図３において１は、ウエブ１ａの左右両側に適宜等間隔で複数の止ねじ孔 ２を夫々有するフランジ１ｂが設けられた溝形機枠である。なお該溝形機枠１内 の前後端縁には枠框内に除塵材が嵌装された巻込み防止装置４が夫々設けられて いる。次に５はベルトセンター調整装置をかねたベルト張力調整装置であって、 次のように構成されている。主として図４及び図５について説明する。即ち溝形 機枠１内に前後方向位置可変に挿嵌取付けられていて先端の可動体１０を前後進 退動させる左右側突部７ａ，７ａのゆるみ止め板ばね９付き左右調整ねじ８，８ を備えた主体７と該主体７の先部に嵌合されて調整ねじ８が衝合する衝合壁１２ を有する腕軸受１１，１１付きの可動体１０とからなっている。 なお６は主体７と一体の基枠で、該基枠６の左右側フランジ６ａには夫々等間 隔で複数の止ねじ孔１４が夫々設けられている。 そこで本考案では、上記のように構成ベルト張力調整装置５の左右腕軸受１１ ，１１に尾部調車１９が架承されている。そしてこの尾部調車１９と溝形機枠１ 前端部の腕軸受３，３に架承の頭部調車１８との間に無端ベルト２０が巻掛けさ れている。なお１４は、基枠６の左右側フランジ６ａに、また１６はベルトガイ ド１５の左右側フランジ１５ａ，１５ａに夫々適宜等間隔で設けられた複数の止 ねじ孔である。しかして溝形機枠１，基枠６，ベルトガイド１５を適宜嵌合して 各止ねじ２，１４，１６に通した止ねじ１７によって相互に組成一体化されるも のである。 従ってベルト張力調整装置５の基枠６を溝形機枠１内で前後に適宜スライド位 置可変してコンベヤ搬送長さが段階的に変えられる。また六角レンチ１３を使用 して左右調整ねじ８を夫々操作して無端ベルト２０の張力調整及びベルトセンタ ー調整を容易に行うことができる。なお調整ねじによって頭部調車１８側のベル トセンター調整が行えるようにベルト調整装置２３が施される。 そしてこの考案ではドライブローラである頭部調車１８に直接たわみ軸２１が 接続されたものまたは接続できる方式のものである。

【０００５】

【考案の効果】

本考案では、ギヤ，変速機など不要でコンパクトで小型化できる。またベルト コンベヤの長さ可変及びベルト張力調整とベルトセンター調整が簡単容易に行え る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のベルトコンベヤの全体斜視図である。

【図２】本考案実施例要部の分解説明図である。

【図３】本考案の組立要部の説明斜視図である。

【図４】本考案のベルト張力調整装置の説明図である。

【図５】本考案のベルト張力調整装置の要部斜視図であ
る。

【符号の説明】

１ 溝形機枠 1a ウエブ 1b フランジ ２ ねじ 3,11 腕軸受 ４ 巻込防止装置 ５ ベルト張力調整装置 ６ 基枠 6a 側フランジ ７ 主体 ８ 調整ねじ 7a 側突部 ９ 板ばね 10 可動体 12 衝合壁 13 六角レンチ 14,16 止ねじ孔 15 ベルトガイド 15a 側フランジ 17 止ねじ 18 頭部調車 19 尾部調車 20 無端ベルト 21 たわみ軸 22 ねじ孔 23 ベルトセンター調整装置

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 溝形機枠１内に前後方向位置可変に挿嵌
   取付けられていて先端の可動体１０を前後進退動させる
   ゆるみ止め板ばね９付き左右調整ねじ８，８を備えた主
   体７と、該主体７の先部に嵌合されて調整ねじ８が衝合
   する衝合壁１２を有する腕軸受１１，１１付きの可動体
   １０とからなるベルトセンター調整装置をかねたベルト
   張力調整装置５の上記左右腕軸受１１，１１に架承した
   尾部調車１９と溝形機枠１前端部架承の頭部調車１８と
   の間に無端ベルト２０が巻掛けされ、ドライブローラで
   ある頭部調車１８に直接たわみ軸２１を接続できるまた
   は接続したことを特徴とするたわみ軸駆動の小型ベルト
   コンベヤ。