JP3027099U - 理容鋏 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 同一形状（構造）の理容鋏を簡単に区別でき
る構造とする。 【構成】 一方の刃体１ａに螺合する枢結螺子４で枢結
する理容鋏に於いて、枢結螺子４の頭部４２を薄く形成
して刃体１ｂの表面側の嵌合凹部３２に埋没させると共
に、頭部４２の上方に着色したカバー部材５を嵌合装着
する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は理容鋏における枢結軸部分の改良に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

鋏の基本的構成は、周知の通り一対の刃体をＸ状に交叉させ、両刃体を貫通す る軸孔を穿設し、該軸孔に挿通した枢結軸で交叉部を枢結してなるものである。 枢結軸部分は、軸方向に緩いとスムーズな切断作用を発揮しないので、ある程 度強く緊締する必要があり、且つ強く緊締すると刃体の回動がスムーズにならな い虞がある。そこで従来より強い緊締でも刃体がスムーズに動作するように刃体 間に樹脂ワッシャやベアリング体を介在している手段が知られているが、基本的 には、一方の刃体側に螺子を刻設し、他方刃体には、螺子軸部が遊挿される透孔 を穿設し、適宜な枢結螺子で両刃体を枢結している。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

前記の基本的な枢結構造を採用した場合に、螺子軸の頭部が刃体の外部に突出 しないように皿型頭部の螺子を採用している。 ところで、理容鋏は必ずしも一本のものを使用しているとは限らない。同一人 が数本の理容鋏を使用しているが、鋏の機能が一致していれば、同一の構造の鋏 の方が全体のバランスが統一して使用し易いことは言うまでもないが、然し理容 鋏に於いては同一構造同一形態の鋏であっても、現実の使用に際しては、微妙に 切れ味の相違がある。 そこで本考案は、簡単で同一構造を採用し且つ美観を損なわずに、理容鋏の区 別が可能な手段を提案したものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案に係る理容鋏は、一対の刃体をＸ状に交叉させ、交差部を枢結してなる 理容鋏に於いて、枢結部を、一方の刃体に螺子孔を形成し、他方刃体に螺子軸部 の透孔並びに螺子頭部の嵌合凹部を形成し、前記嵌合凹部の深さより薄く、且つ 磁気吸着可能な材質で形成されている頭部を具備した枢結螺子を以て枢結し、枢 結螺子頭部上の底面部分に磁石を内装し、必要に応じて着色されいる目印用のカ バー部材を嵌合装着してなることを特徴とするものである。

【０００５】

【作用】

而してカバー部材の色彩や、カバー部材に付した目印等で同一構造のもので外 観上区別し難いものであっても、容易に区別できるうるものである。

【０００６】

【実施例】

次に本考案の実施例について説明する。 本考案の理容鋏は、基本的には従前のものと同様で、刃体１ａ，１ｂの端部に 指孔２ａ，２ｂを形成し、この刃体をＸ状に交叉させ、交叉部に枢結螺子４で枢 結するための枢結軸用孔３ａ，３ｂを穿設したものである。特に枢結軸用孔３ａ は螺子孔に形成し、他方の枢結枢結軸用孔３ａは、その摺合対向面側に、枢結螺 子４の螺子軸部４１が遊挿される透孔３１を形成し、表面側に螺子４の頭部４２ の嵌合凹部３２を形成したものである。 また枢結螺子４の頭部４２は、前記嵌合凹部３２の深さより薄く且つ磁気吸着 可能な材質で形成し、枢結螺子４の螺子部４１を枢結軸用孔３ａに螺合して刃体 １ａ，１ｂを枢結してなり、更に所定の着色樹脂で本体を形成し且つ底面部分に 磁石５１を内装したカバー部材５を、嵌合凹部３２内の枢結螺子４の頭部４２の 上方に嵌合装着してなる。

【０００７】 而して理容鋏は従前と同様に使用されると共に、その枢結部の表面にカバー部 材５が露出することになり、同一形状の鋏であっても容易に区別できるものであ り、而もカバー部材５は枢結螺子４の頭部４２に磁気吸着しているものであるか ら、その使用中に離脱することなく、且つ必要に応じて容易に取り外すことがで き、更に枢結部が突出していないので、その使用並びに収納に何ら支障がない。

【０００８】

【考案の効果】

以上の通り一方の刃体に螺合する枢結螺子で枢結する理容鋏に於いて、枢結螺 子の頭部を薄く形成して刃体の表面側凹部に埋没させると共に、頭部上方にカバ ー部材を磁気吸引せしめて嵌合装着したもので、カバー部材の種別や色彩で容易 に区別できるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例の分解斜視図。

【図２】同枢結部の断面図。

【符号の説明】

１ａ，１ｂ 刃体 ２ａ，２ｂ 指孔 ３ａ，３ｂ 枢結軸用孔 ３１ 透孔 ３２ 嵌合凹部 ４ 枢結螺子 ４１ 螺子軸部 ４２ 頭部 ５ カバー部材

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 一対の刀体をＸ状に交叉させ、交差部を
   枢結してなる理容鋏に於いて、枢結部を、一方の刃体に
   螺子孔を形成し、他方刃体に螺子軸部の透孔並びに螺子
   頭部の嵌合凹部を形成し、前記嵌合凹部の深さより薄
   く、且つ磁気吸着可能な材質で形成されている頭部を具
   備した枢結螺子を以て枢結し、枢結螺子の頭部上に底面
   部分に磁石を内装した目印用のカバー部材を嵌合装着し
   てなることを特徴とする理容鋏。
2. 【請求項２】 請求項１記載の理容鋏に於いて、カバー
   部材の本体を着色樹脂で形成したことを特徴とする理容
   鋏。