JP3026709B2 - 水利用のワーク洗浄装置 - Google Patents

水利用のワーク洗浄装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水洗いしてワークに付
着した異物を除去するとともに短時間内にワークを乾燥
させることのできる水利用のワーク洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図3において、1は成型機で合成樹脂
(例えば、ポリプロピレン)製のバンパー(ワーク)を
成型する。このワークは、セッティングゾーン5で搬送
手段(図示省略)にセッティングされた後にワーク搬送
方向X1に沿って搬送され、洗浄装置10において洗浄
される。つまり、ワークの表面に付着した塵埃,油脂等
の異物が除去される。しかる後に、ワーク搬送方向X2
の下流側に配設された例えば塗装装置100で所定の塗
装が行われる。
【0003】ここに、従来洗浄装置10は、ワークを洗
浄液の蒸気中にさらし、あるいは洗浄液中にワークを浸
漬しかつ必要によって揺動させつつ洗浄する構造とさ
れ、洗浄液としては主に即乾性の点から例えばトリクロ
ロエタン等の有機性溶液が採用されている。したがっ
て、ワーク乾燥迄を含む洗浄時間が短く装置も小型化で
きる等の利点を有する。
【0004】ところが、かかる有機性洗浄液の使用は、
公害防止に関する法規制上、許され難くなっている。そ
こで、代替洗浄液の研究が種々に行われ、その有力候補
の1つとして水利用が注目されて来た。試行によれば、
ワーク洗浄という本来目的を十分に達成し得ると確認さ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、水の性
状,ワークの形態,経済性等に係る諸問題が解決未了の
ために普及拡大されていないのが実状である。
【0006】すなわち、水の性状上、ワーク洗浄後の乾
燥時間が非常に長くなってしまうので生産性が著しく低
下する。この乾燥時間の短縮に関しては、乾燥炉内で加
熱乾燥することが考えられるが、炉内に充満する蒸発水
分の処理が難しい。また、蒸発水分処理のため強力換気
を行うと熱効率が悪く経済的不利が大きい。しかも、ポ
リプロピレン等の材質からなるワークでは、例えば85
℃〜90℃以上に加熱することができないので、装置大
型化や経済的負担増大の割には必要十分な時間短縮が期
待できない。
【0007】ここに、ワークから蒸発する水分処理が容
易で、ワーク材質上制限される上限温度以下の加熱乾燥
で大幅な時間短縮が図れ、かつ熱効率が高く小型で低コ
ストの洗浄装置の開発と提供とが可能となるならば、無
公害化,生産性向上および低コスト化等に大きく貢献で
きること明白である。
【0008】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、その目的とするところは、ワーク材質に対する適応
性が広く乾燥時間の大幅な短縮を達成できるとともに、
小型で熱効率が高く低コストで無公害な水利用のワーク
洗浄装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る水利用のワ
ーク洗浄装置は、水洗してワークに付着した異物を除去
する洗浄ゾーンと,暖気を吹付けてワークに付着した水
分を除去するエアブローゾーンと,温風を利用して予熱
しワークに付着した水分を除去する予熱ゾーンと,加熱
乾燥してワークに付着した水分を完全に除去する乾燥ゾ
ーンとをこの順にワーク搬送方向に整列配設し、該予熱
ゾーンから吸引された温風と外気とを混合して暖気を生
成しかつこの暖気を該エアブローゾーンに供給するとと
もに、連通する各ゾーン内の空気を該洗浄ゾーン側から
外部に強制排気するように構成したことを特徴とする。
【0010】
【作用】上記構成による本発明の場合、ワークは洗浄ゾ
ーンで水洗されその付着異物が除去され、引続きエアブ
ローゾーンで表面に付着した水分がエアブローにより吹
飛ばされる。このブローエアが予熱ゾーンから吸引され
た温風と低湿度の外気とを混合して生成された暖気であ
るから、ワークを予熱しつつ水分蒸発をより促進でき
る。
【0011】次に、ワークは予熱ゾーンに搬送され、乾
燥ゾーンから流れ込む熱風とエアブローゾーンから流れ
込む暖気の一部とが混合された温風によって予熱され
る。したがって、ワークに付着していた水分のほとんど
が蒸発され、薄い水膜が残存する程度に乾燥できる。か
くして、乾燥ゾーンでは、非常に薄い水膜を蒸発乾燥す
ればよいので、ワーク材質に応じて制限される上限温度
以下の温度でも迅速に完全乾燥できる。
【0012】ここに、乾燥ゾーン内の熱風が予熱ゾーン
およびエアブローゾーンで有効利用されるので、熱効率
が高い。しかも、エアブローゾーンへ供給される暖気
は、外気が混合された低湿度空気であるから水分除去作
用が高い。また、連通する各ゾーン内の空気は、洗浄ゾ
ーン側つまり雰囲気中の含有水分量の多少が水分蒸発作
用にいささかの影響をも与えることのない洗浄ゾーン側
から排出されるので、エアブローゾーン,予熱ゾーン,
乾燥ゾーンにおける蒸発作用を安定促進できるととも
に、洗浄ゾーンから前置のセッティングゾーン側へおよ
び乾燥ゾーンから後置の例えば塗装装置側へ熱風等が吹
出されてしまうことを完全に防止できる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。この水利用のワーク洗浄装置(10)は、図1に
示す如く、洗浄ゾーン12,エアブローゾーン15,予
熱ゾーン17,乾燥ゾーン19をこの順にワーク搬送方
向Xに整列配設し、予熱ゾーン17とエアブローゾーン
15との間に暖気生成供給手段20を設けるとともに、
洗浄ゾーン12の上流側に排気手段30が接続された排
気ゾーン11を設け、洗浄後のワーク40を2〜5分以
内で完全乾燥できるように構成されている。
【0014】この洗浄装置10の前後には、従来例(図
3)の場合と同様に、セッティングゾーン5と塗装装置
100とが配設されているが図1では図示省略してい
る。また、ワーク搬送方向XはUターン方式やエンドレ
ス方式としてもよいが、この実施例の場合は、直線一方
向としている。なお、ワーク40は、図2に示す自動車
用のバンパーとされ、ポリプロピレン材質の成型品であ
る。
【0015】さて、各ゾーン11,12,15,17,
19は、周囲が気密構造とされているが、ワーク搬送方
向Xには開放連通し搬送手段(図示省略)によってワー
ク40を連続的に搬送することができる。したがって、
各ゾーン内の空気は、自然状態において、上流側へも下
流側へも流動することが可能である。
【0016】さて、洗浄ゾーン12は、ワーク40を水
洗してそれに付着している異物を除去するゾーンで、こ
の実施例の場合は温湯シャワーゾーン13で付着異物の
ほとんどを除去し、純水シャワーゾーン14で残り小量
の異物を完全除去するとともに、温湯シャワーゾーン1
3で付着した温湯中の不純分がワーク40に付着して下
流側へ持出しされないように形成してある。つまり、完
全乾燥後のワーク40の表面クリーン度を高く保つため
である。
【0017】次に、エアブローゾーン15は、暖気Fm
を吹付けてワーク40に付着している水分を除去するも
のとして設けられている。具体的には、図2に示すバン
パー(40)の表面側41と裏面42(垂下部43,4
4)との水滴の溜り易い箇所に向けた複数のノズル16
から暖気Fmをブローして行う。この暖気Fmは、暖気
生成供給手段20によって生成されかつ供給される。
【0018】すなわち、暖気生成供給手段20は、フィ
ルター機能を有する混合器22と,これとダクト25を
介して接続されたブロワ24とからなる。混合器22の
入口側には、外気吸込口23と,予熱ゾーン17内の温
風吸込口18とが接続されている。21は吸込ダクトで
ある。一方、ブロワ24の吐出口には、吹出ダクト26
を介して複数のノズル16が接続されている。
【0019】したがって、ブロワ24を回転駆動する
と、混合器22に吸込まれた外気Fa2と詳細後記の温
風Fwとが混合され温風温度(T1)よりも低温の暖気
Fmが生成され、ブロワ24で加圧して各ノズル16に
供給することができる。温風Fwだけを循環供給するの
でなく、温風Fwに低湿度の外気Fa2を混合して暖気
Fmを生成するように形成したのは、ノズル16からワ
ーク40に吹付けるブローエアの含有水分量を減少させ
るための策である。
【0020】ここに、エアブローゾーン15では、ワー
ク40へ比較的に低湿度の暖気Fmを吹付けることがで
きるので、ワーク40からの水分除去作用が促進されか
つワーク40自体を加温することができる。但し、この
エアブローを行っても、ワーク40には小径(例えば、
2mm)の水滴が残る場合が多々に生ずる。
【0021】かくして、その下流側に設けられた予熱ゾ
ーン17は、温風Fwを利用してワーク40を予熱しつ
つワーク40上に残る水分(水滴)を除去する。温風F
wとは、乾燥ゾーン19から流れ込む熱風Fhとエアブ
ローゾーン17から流れ込む暖気Fmの一部Fm1との
混合空気流である。
【0022】この実施例では、熱風Fhの温度T2が7
5℃〜80℃で、一部暖気Fm1の温度が25℃〜30
℃とされているので、温風Fwの温度T1すなわち予熱
ゾーン17内の平均的雰囲気は約50℃となる。すなわ
ち、詳細後記の排気手段30により乾燥ゾーン19内の
熱風Fhを予熱ゾーン17の熱源として有効利用し全体
としての熱効率を高めるとともに、乾燥ゾーン19から
下流に設置されている塗装装置100側へ熱風Fhが吹
出さないようにしてある。
【0023】したがって、予熱ゾーン17において、ワ
ーク40を予熱するとともにその温風Fwによって付着
水分を効率良く除去できる。ワーク40上には水滴が見
られずμmオーダーの薄い水膜が残る程度に水分除去で
きる。しかも、ワーク40が乾燥ゾーン19に近づくに
つれて80℃(ゾーン内温度T2)の熱風Fhに直接さ
らされるので、一段と確実に水分除去できる。
【0024】また、乾燥ゾーン19は、予熱ゾーン17
から搬送されて来たワーク40を完全乾燥するもので、
その雰囲気温度T2はワーク40の材質(ポリプロピレ
ン)に応じて選択された80℃とされている。したがっ
て、ワーク40が変形することもない。熱源は熱風循環
方式でも輻射加熱方式等でもよいが、この実施例では輻
射加熱方式としている。ワーク40に付着した薄い水膜
を完全乾燥するだけでよいので、ゾーン長さも短くてよ
い。例えば、5〜6mでよい。
【0025】次に、各ゾーン12,15,17,19の
最上流側には排気ゾーン11が配設され、この排気ゾー
ン11から排気手段30(排気ファン31,排気ダクト
32)の働きにより、各ゾーン12,15,17,19
内の空気をワーク搬送方向Xと反対の方向RXに流動さ
せつつ大気に強制排出する。排気空気量は、セッティン
グゾーン5側から吸込まれた外気Fa3の流量と,外部
から乾燥ゾーン19に流れ込んだ外気Fa1の流量と,
混合器22で吸込んだ外気Fa2の流量との総和流量で
ある。
【0026】かくして、乾燥ゾーン19から外部へ熱風
Fhが吹出され、かつセッティングゾーン5側へ一部暖
気Fm2が吹出されてしまうことを完全に防止すること
ができることはもとより、エアブローゾーン15,予熱
ゾーン17,乾燥ゾーン19内の雰囲気を比較的に低湿
度に保持できるから水分蒸発作用を高能率で安定して促
進することができる。したがって、各ゾーン15,1
7,19のワーク搬送方向Xの寸法も短縮化できる。こ
の実施例の場合、10m以下とすることができる。
【0027】次に、この実施例の作用を説明する。排気
手段30(排気ファン31)と暖気生成供給手段20
(ブロワ24)と乾燥ゾーン19内の加熱を開始する。
すると、各ゾーン11,12,15,17,19内の空
気は、全体として、ワーク搬送方向Xと反対の方向RX
へ流動する。したがって、この空気流動もワーク40の
水分蒸発作用を助長するとともに、乾燥ゾーン19から
下流側の塗装装置100側へ熱風Fhが吹出されず、か
つ排気ゾーン11からセッティングゾーン5側へ多湿の
暖気Fm2を吹出させないですむ。
【0028】さて、搬送手段によってセッティングゾー
ン5から搬入されたワーク40は排気ゾーン11内を通
る。この際、空気流量によってワーク40に付着してい
た塵埃等は吹飛ばされる。
【0029】引続き、X方向に進み洗浄ゾーン12を形
成する温湯シャワーゾーン13で温湯洗浄されて塵埃・
油脂等の異物が除去される。しかる後に、純水シャワー
ゾーン14で純水洗浄される。ワーク40は完全洗浄さ
れ、かつワーク40がその表面に温湯中の不純物が付着
されたまま後置ゾーン(15)へ搬送されることはな
い。
【0030】また、この洗浄ゾーン12内における両シ
ャワーゾーン13,14からの蒸発水分は、RX方向の
空気流動によって排気ゾーン11側へ排出されかつ排気
手段30によって強制排出されるので、エアブローゾー
ン15内の高湿化を防止できる。
【0031】さて、エアブローゾーン15内では、図2
に示すワーク40の適所に複数のノズル16から25℃
〜30℃の暖気Fmが吸付けられ、ワーク40の表面に
付着した水分はその大部分が除去される。この暖気Fm
は、50℃の温風Fwに低湿度で常温(例えば、20
℃)の外気Fa2を混合させて生成された25℃〜30
℃の空気であるから、水分蒸発作用も促進する。したが
って、ワーク40には例えば直径2mm程度の水滴が残
る程度に乾燥される。
【0032】続いて、ワーク40は予熱ゾーン17にお
いて、温風Fwで予熱乾燥される。すなわち、ワーク4
0は温度T1が50℃の雰囲気をX方向に進み、かつ乾
燥ゾーン19から流れ込む熱風Fhに相対流動接触され
るので、ワーク表面に付着していた水滴は蒸発し、ワー
ク40にはμmオーダーの薄い水膜が残るだけである。
乾燥ゾーン19から放出された熱風Fhを利用するから
熱効率も高い。
【0033】しかる後に、乾燥ゾーン19内に搬送さ
れ、温度T2(80℃)の雰囲気内において完全乾燥さ
れる。純水利用の洗浄であるから完全乾燥後のワーク表
面に不純物が残ることなくクリーンである。しかも、乾
燥ゾーン19内には、低湿度の外気Fa1が流入しかつ
その熱風Fhが予熱ゾーン17側へ流動される。したが
って、乾燥ゾーン19内を低湿度に保てるから、水分除
去作用を一段と高能率で安定して行える。
【0034】しかして、この実施例によれば、水利用の
洗浄ゾーン12とエアブローゾーン15と予熱ゾーン1
7と乾燥ゾーン19とをこの順でワーク搬送方向Xに整
列配設し、予熱ゾーン17から吸引された温風Fwと外
気Fa2とを混合して生成した暖気Fmをエアブローゾ
ーン15へ供給し、かつ各ゾーン19,17,15,1
2内の空気をワーク搬送方向Xとは反対の方向RXへ流
動させて洗浄ゾーン12側から外部へ強制排気する構成
とされているので、ワーク40の材質に対する適応性が
広く乾燥時間の大幅な短縮を達成できるとともに、小型
で熱効率が高く低コストで無公害な水利用のワーク洗浄
装置を確立できる。
【0035】また、洗浄ゾーン12が温湯シャワーゾー
ン13と純水シャワーゾーン14とを含み、温湯により
異物除去を行うとともにワーク40を純水洗するので、
ワーク40に不純物が付着されたまま乾燥されることが
ない。よって、完全乾燥後のワーク40の表面クリーン
度を高く保てる。
【0036】また、洗浄ゾーン12からの蒸発水分がそ
の上流側の排気ゾーン11を通して外部へ強制排気され
るものと形成されているので、後置各ゾーン15,1
7,19内の雰囲気を低湿度に維持でき、水分蒸発作用
を一段と促進することができる。
【0037】また、ワーク40が高速空気流動する排気
ゾーン11を通して搬入されて来るので、ワーク40に
付着した異物の一部が排気ゾーン11で除去される。し
たがって、洗浄ゾーン12の負担を軽減できるとともに
洗浄ゾーン12の小型化も図れる。
【0038】また、エアブローゾーン15が複数のノズ
ル16からワーク40の適所に暖気Fmを吹付けるもの
と形成されているので、ワーク40の凹部に溜っていた
水滴等を高能率で吹飛ばすことができる。
【0039】また、エアブローゾーン15でのブローエ
アーが低湿度の暖気Fmとされているので、ゾーン15
内の多湿化を防止できかつワーク40の付着水膜等も蒸
発させることができる。しかも、熱風Fhを有効利用す
るものとされているので、熱効率が高くかつワーク40
の加温にも役立つ。
【0040】また、予熱ゾーン17において、乾燥ゾー
ン19からの熱風Fhを利用して予熱乾燥しかつワーク
40がX方向に進むにしたがって乾燥ゾーン19からの
80℃の熱風Fhに直接接触するように形成されている
ので、ワーク40に付着した水分のほとんどを迅速に除
去でき、専用の熱源を必要としない。
【0041】また、乾燥ゾーン19ではワーク40に残
存付着しているμmオーダーの薄い水膜を蒸発除去させ
るだけでよいので、消費熱量が少なくかつワーク40に
変形を生じさせるような超高温としなくとも迅速に完全
乾燥できる。塗装装置100側から低湿度の外気Fa1
が連続的に流れ込むので、乾燥ゾーン19内の低湿度が
保持される。したがって、この点からも高能率で水分除
去できる。
【0042】また、排気手段30に接続された排気ゾー
ン11が最上流側に配設されているので、各ゾーン1
2,15,17,19内の空気流動をワーク搬送方向X
と反対の方向RXに形成することができるから、ワーク
40との接触相対速度を高められる。したがって、この
点からもワーク40からの水分蒸発をより促進できる。
【0043】また、本装置(12,15,17,19)
からセッティングゾーン5側や塗装装置100側へ熱風
Fh等を一切吹出ししないものと形成されているので、
作業の安全を保障できる。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、水利用の洗浄ゾーンと
エアブローゾーンと予熱ゾーンと乾燥ゾーンとをこの順
でワーク搬送方向に整列配設し、予熱ゾーンから吸引さ
れた温風と外気とを混合して生成した暖気をエアブロー
ゾーンへ供給し、かつ各ゾーン内の空気をワーク搬送方
向と反対の方向に流動させて洗浄ゾーン側から外部へ強
制排気する構成とされているので、次のような優れた作
用効果を奏することができる。 洗浄液が水であるから、無公害でかつ低コストであ
る。 洗浄後のワークをエアブロー,予熱および加熱乾燥
工程を通し、かつ乾燥ゾーンから放出された熱風を熱源
としているので、完全乾燥までの大幅な時間短縮と装置
小型化とが達成でき、かつ熱効率が高い。 エアブローゾーンにおける暖気は、乾燥ゾーンから
放出された熱風に基づきかつ予熱ゾーンから吸引された
温風に外気を混合させて生成されるものであるから、低
湿度であり水分除去作用をより促進できる。 予熱ゾーンでは乾燥ゾーンからの熱風を利用してワ
ーク予熱と水分除去とを行いかつワークが進むにしたが
ってその熱風に直接接触させるように形成されているの
で、ワークを一段と確実に乾燥できる。 各ゾーン内の空気はワーク搬送方向と反対の方向に
流動されかつ最上流側の洗浄ゾーンから外部へ強制排出
されるので、洗浄ゾーンにおける蒸発水分が後置ゾーン
内の少湿化にいささかの影響を与えることがなく、かつ
乾燥ゾーン等から外部へ熱風等を吹出してしまうことが
ないので作業の安全を保障できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す全体構成図である。
【図2】同じく、ワークを説明するための図である。
【図3】従来例を説明するための図である。
【符号の説明】
1 成型機 5 セッティングゾーン 10 洗浄装置 11 排気ゾーン 12 洗浄ゾーン 13 温湯シャワーゾーン 14 純水シャワーゾーン 15 エアブローゾーン 16 ノズル 17 予熱ゾーン 18 温風吸込口 19 乾燥ゾーン 20 暖気生成供給手段 22 混合器 23 外気吸込口 24 ブロワ 30 排気手段 31 排気ファン 40 ワーク Fa1,Fa2,Fa3 外気 Fh 熱風 Fw 温風 Fm 暖気
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−31417(JP,A) 特開 昭62−160159(JP,A) 実開 昭58−163565(JP,U) 実開 昭61−19477(JP,U) 実開 昭63−118976(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B05C 9/10 B08B 3/04 C23G 3/00 F26B 21/00,3/02,3/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水洗してワークに付着した異物を除去す
    る洗浄ゾーンと,暖気を吹付けてワークに付着した水分
    を除去するエアブローゾーンと,温風を利用して予熱し
    ワークに付着した水分を除去する予熱ゾーンと,加熱乾
    燥してワークに付着した水分を完全に除去する乾燥ゾー
    ンとをこの順にワーク搬送方向に整列配設し、該予熱ゾ
    ーンから吸引された温風と外気とを混合して暖気を生成
    しかつこの暖気を該エアブローゾーンに供給するととも
    に、連通する各ゾーン内の空気を該洗浄ゾーン側から外
    部に強制排気するように構成したことを特徴とする水利
    用のワーク洗浄装置。
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