JP3026563U - 分割式傾斜橋 - Google Patents
分割式傾斜橋Info
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- JP3026563U JP3026563U JP1996000002U JP296U JP3026563U JP 3026563 U JP3026563 U JP 3026563U JP 1996000002 U JP1996000002 U JP 1996000002U JP 296 U JP296 U JP 296U JP 3026563 U JP3026563 U JP 3026563U
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 フォークリフト用の傾斜橋を、不使用時には
長さ方向に分割して積み重ね邪魔にならぬように、かつ
移動と格納を容易にする。 【解決手段】 傾斜橋Aを前後に分割して、前部傾斜橋
Bの分割面の後端板10に、左右方向を向いて上面開口
するU字溝状の複数の連結溝11を設け、後部傾斜橋C
の前端分割面に連結溝11に上方より弛みなく嵌合しう
る連結杆15を設け、また前後部両傾斜橋BCの下面
に、側方よりフォークリフトのフォークを挿入しうる1
対ずつのフォーク受け14、17を設ける。
長さ方向に分割して積み重ね邪魔にならぬように、かつ
移動と格納を容易にする。 【解決手段】 傾斜橋Aを前後に分割して、前部傾斜橋
Bの分割面の後端板10に、左右方向を向いて上面開口
するU字溝状の複数の連結溝11を設け、後部傾斜橋C
の前端分割面に連結溝11に上方より弛みなく嵌合しう
る連結杆15を設け、また前後部両傾斜橋BCの下面
に、側方よりフォークリフトのフォークを挿入しうる1
対ずつのフォーク受け14、17を設ける。
Description
【0001】
本考案は、海上コンテナや大型トラック等の荷台に、重量ある多数の荷をフォ ークリフトにより積み降ろしする際に、フォークリフトが荷台へ乗り入れられる ように荷台と地面の間に掛け渡し、不使用時には長さ方向に分割して積み重ね、 邪魔にならぬように、かつ移動と格納を容易にした傾斜橋に関するものである。
【0002】
海上コンテナや大型トラック等の広い荷台に、重量ある多数の荷を積み降ろし する際には、しばしば荷台と地面との間に傾斜橋を掛け渡して、荷台にフォーク リフトを乗り入れて、荷の積み降ろしをする。
【0003】
しかし傾斜橋は、荷を積んだフォークリフトが通過しうるように強固に製作さ れているので重量が重く、しかも緩傾斜(約9゜)で長尺(約12m)なため、移動 が困難で不使用時の保管には広い面積を必要とした。
【0004】
本考案によれば、次のようにして、上記課題は解決される。 (1)フォークリフトにより、地面と高さの異なる荷台等に荷を積み降ろしする 際に使用する傾斜橋を、長さ方向に複数に分割して、対向する両分割面に、掛け 外し自在の相互連結手段を設けるとともに、各分割傾斜橋の下面に、フォークリ フトのフォークを側方より挿入しうる、前後1対の水平に並ぶ入口を角孔状とす る。
【0005】 (2)フォークリフトにより、地面と高さの異なる荷台等に荷を積み降ろしする 際に使用する傾斜橋を、長さ方向に複数に分割して、一方の分割傾斜橋の分割面 に、上面開口し左右方向を向くU字溝状の連結溝を設けるとともに、他方の分割 傾斜橋の分割面に、前記連結溝と上下方向に係合離脱する連結杆を設け、さらに 、各分割傾斜橋の下面に、フォークリフトのフォークを側方より挿入しうる、開 口周囲がロ字型に閉塞する入口を下端部に備えるフォーク受け前後1対を、下端 の入口を水平に並べて設ける。
【0006】
本考案の傾斜橋は、分割した傾斜橋を連結手段により連結すれば、通常の傾斜 橋と同様に使用することができる。
【0007】 分割した傾斜橋を、入口が角孔状をなすフォーク受けを利用して、フォークリ フトにより積み重ねれば、全長が著しく短尺となり、かつ角孔状の入口は、水平 に設けられているので、フォークの差し込みが容易であるとともに、持ち上げに 片当たりすることなく、確実に両方のフォークで受支し、移動に便利でかつ安全 であり、放置しても邪魔になることが少く、場合により倉庫等に搬入して格納す ることもでき、しかも分割と連結が容易かつ確実である。
【0008】
図1と図2は、本考案の傾斜橋(A)の使用時の姿勢を示すもので、前後に長尺 の傾斜橋(A)の基枠(1)の左右両側面には側板(2)が張設され、同じく基枠(1) を構成する左右の側板(2)の上端部に囲桁に組まれた桟材の上面には、フォーク リフト(図示省略)を走行させるエキスパンドメタルによる走行板(3)が張設され ている。
【0009】 基枠(1)をなす左右の側板(2)の上端には、走行板(3)の両側を区画するよう に、走行板(3)より上方に突出して、フォークリフトの側方転落を防止する左右 側1対の案内杆(4)が設けられている。
【0010】 走行板(3)の全長は約12mで、前部(図1の左部)の水平部(3a)と、それより 長尺の後部約9゜後下方に傾斜する傾斜部(3b)とよりなり、傾斜部(3b)の後端の 補強案内板(3c)は接地している。
【0011】 基枠(1)の下面前部と中央部より若干前方には、それぞれ左右1対の高さ調節 可能の前脚(5)と後脚(6)が垂設され、両前脚(5)と両後脚(6)の間には、それ ぞれ前車輪(7)と後車両(8)が枢設されて、使用時は前脚(5)と後脚(6)と走行 板(3)の後端が接地している。
【0012】 基枠(1)の前端には、トラック等の荷台(図示省略)に近接した傾斜橋(A)より 、フォークリフトを乗り入れる際に掛け渡す、上下揺動自在の渡り板(9)が枢設 されている。
【0013】 傾斜橋(A)は、中央において前部傾斜橋(B)と後部傾斜橋(C)に分割され、図 3と図5に示すように、前後両脚(5)(6)を有する前部傾斜橋(B)の後端板(10) には、左右方向を向き、所定間隔を設けて一直線上に並ぶ、上面開口するU字溝 状の複数の、例えば3個の連結溝(11)が、取付板(12)をもって固設され、各係合 溝(11)の前後幅は上方程若干拡幅し、後端板(10)の両端には、係合溝(11)と等高 をなす案内板が後向突設されている。
【0014】 基枠(1)の下面中央には、側方よりフォークリフトのフォークを余裕をもって 挿入しうる、前後1対の互に等高をなし、かつ入口の形状が角孔状をなす第1フ ォーク受け(14)が固設されている。
【0015】 後部傾斜橋(C)の前端分割面には、左右方向を向いて、上記連結溝(11)内に上 方より弛みなく嵌合しうる径で、上記左右両案内板(13)の間に嵌入しうる長さの 連結杆(15)が、基枠(1)の前上部下面に吊支板(16)を介して垂設されている。
【0016】 後部傾斜橋(C)の基枠(1)の下面中央部には、それぞれ上記第1フォーク受け (14)と同様の第2フォーク受け(17)が、前後方向の重量バランスを考慮して、ほ ぼ重心を中央にして1対固設されている。
【0017】 上述構成の本考案の傾斜橋(A)は、使用時には図6に示すように、掛け外し自 在の連結手段、即ち前部傾斜橋(B)の各連結溝(11)に、両案内板(13)の誘導によ り、後部傾斜橋(C)の連結杆(15)を上方より係合させて、図1と図2に示すよう に一体に連結すれば、従来の傾斜橋と同様に使用することができる。
【0018】 不使用時には、連結した後部傾斜橋(C)の水平に並ぶ両第2フォーク受け(17) に、フォークリフトのフォークを差し込んで上昇させれば、連結杆(15)は連結溝 (11)より離脱して、後部傾斜橋(C)は上昇するので、図1の想像線で示すように 、フォークリフトを前方に移動させて、後部傾斜橋(C)を前部傾斜橋(B)上に載 置することができる。
【0019】 この時等長の前後傾斜橋(B)(C)の前端同士を上下に揃えれば、両第2フォー ク受け(17)は前部傾斜橋(B)の走行板(3)の水平部(3a)上方の、水平をなす案内 杆(4)に乗るので、両第2フォーク受け(17)は水平に並び、後部傾斜橋(C)が安 定に支持されるとともに、この後部傾斜橋(C)をフォークリフトで取り去る際好 都合であり、積み重ねた上方の後部傾斜橋(C)は、上述と逆の操作により、図1 に示すように連結することができる。
【0020】 また積み重ねた両傾斜橋(B)(C)は前部傾斜橋(B)の第1フォーク受け(14)に フォークを差し込んで、フォークリフトとともに、あるいはトラックに移載して 所望の個所に移動させることができ、この時傾斜橋(A)の全長は使用時の半分な ので、移動が容易であり、また不使用時は専有面積が著しく狭くなるので邪魔に なることが少い。
【0021】 第1、第2のフォーク受け(14)(17)ともに、フォークを差込む入口の部分が、 開口周囲がロ字型に閉塞する角孔状を呈しており、フォークを一旦差込むと、持 上げられた傾斜橋が何かに当接してバランスが崩れて多少傾こうとしても、フォ ークが外れて傾斜橋を落とす危険性がない。 また、分離したそれぞれの傾斜橋に設けられた1対のフォーク受け(14)(17)は 、前部と後部の傾斜橋(B)(C)が連結された状態で、対のフォーク受け(14)(14) と(17)(17)同士は、互いに角孔を水平位置になるようにしてあるので、フォーク が片当たりした状態で持ち上げるような危険な作業をすることなく、かつフォー クの抜き差しに無理を生じない。
【0022】 なお、上述の実施例においては、前部傾斜橋(B)に連結溝(11)を設け、後部傾 斜橋(C)に連結杆(15)を設けたが、前部傾斜橋(B)に連結杆(15)を設け、後部傾 斜橋(C)に連結溝(11)を上下逆に設けてもよい。
【0023】 また傾斜橋(A)を3分割して、各分割面に上記同様の連結手段を設けることも できる。
【0024】
本考案の分割式傾斜橋は、連結すれば従来の傾斜橋と同様に使用することがで き、分割して積み重ねれば全長が著しく短縮するので、移動が甚だ容易であると ともに、専有面積が狭くなるので、放置しても邪魔にならず、小型の倉庫に格納 することもできる。
【0025】 しかも連結分解が甚だ簡単かつ確実であり、連結部の構成は単純で、ギヤやピ ン等の小部材を使用せず枢着部等がないので、港湾等の潮風の強い場所で長期使 用しても、故障する恐れがない。
【0026】 1対のフォーク受けの下端部に設けたフォークを差し込む入口の部分は、開口 周囲がロ字型に閉塞する角孔状を呈しており、フォークを一旦差込むと、持上げ られた傾斜橋が何かに当接してバランスが崩れて多少傾こうとしても、フォーク が外れて傾斜橋を落とす危険性がない。
【0027】 また、分離したそれぞれの傾斜橋に設けられた1対のフォーク受けは、前部と 後部の傾斜橋が連結された状態で、対のフォーク受け同士は、互いに角孔を水平 位置になるようにしてあるので、フォークが片当たりした状態で持ち上げるよう な危険な作業をすることなく、かつフォークの抜き差しに無理を生じないので、 安全に作業を行える。
【図1】本考案傾斜橋の連結時の側面図である。
【図2】本考案傾斜橋の連結時の平面図である。
【図3】図2のX−X線拡大断面図である。
【図4】図2のY−Y線拡大断面図である。
【図5】図2のZ−Z線の分割時の拡大断面図である。
【図6】図2のZ−Z線の連結時の拡大断面図である。
(A)傾斜橋 (B)前部傾斜橋 (C)後部傾斜橋 (1)基枠 (2)側板 (3)走行板 (3a)水平部 (3b)傾斜部 (3c)補強案内板 (4)案内杆 (5)前脚 (6)後脚 (7)前車輪 (8)後車輪 (9)渡り板 (10)後端板 (11)連結溝 (12)取付板 (13)案内板 (14)第1フォーク受け (15)連結杆 (16)吊支板 (17)第2フォーク受け
Claims (2)
- 【請求項1】 フォークリフトにより、地面と高さの異
なる荷台等に荷を積み降ろしする際に使用する傾斜橋
を、長さ方向に複数に分割して、対向する両分割面に、
掛け外し自在の相互連結手段を設けるとともに、各分割
傾斜橋の下面に、フォークリフトのフォークを側方より
挿入しうる、前後1対の水平に並ぶ入口を角孔状とした
フォーク受けを設けた分割式傾斜橋。 - 【請求項2】 フォークリフトにより、地面と高さの異
なる荷台等に荷を積み降ろしする際に使用する傾斜橋
を、長さ方向に複数に分割して、一方の分割傾斜橋の分
割面に、上面開口し左右方向を向くU字溝状の連結溝を
設けるとともに、他方の分割傾斜橋の分割面に、前記連
結溝と上下方向に係合離脱する連結杆を設け、さらに、
各分割傾斜橋の下面に、フォークリフトのフォークを側
方より挿入しうる、開口周囲がロ字型に閉塞する入口を
下端部に備えるフォーク受け前後1対を、下端の入口を
水平に並べて設けた分割式傾斜橋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996000002U JP3026563U (ja) | 1996-01-04 | 1996-01-04 | 分割式傾斜橋 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996000002U JP3026563U (ja) | 1996-01-04 | 1996-01-04 | 分割式傾斜橋 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3026563U true JP3026563U (ja) | 1996-07-16 |
Family
ID=43216878
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1996000002U Expired - Lifetime JP3026563U (ja) | 1996-01-04 | 1996-01-04 | 分割式傾斜橋 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3026563U (ja) |
-
1996
- 1996-01-04 JP JP1996000002U patent/JP3026563U/ja not_active Expired - Lifetime
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