JP3026537U - 釜 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 釜の外表面を保温材で被覆することにより、
熱効率を良くし、周囲の環境を悪くすることなく、また
湯気により栄養のある味を逃がすことのない釜を提供す
る。 【構成】 釜１の上と下の外周に断面がＬ型の鍔２，３
をそれぞれ下向きと上向きに設け、この釜１の胴部１ａ
の外表面を保温材４で被覆し、その外側に金属板５を巻
き付け、金属板５の上と下の縁５ａ，５ｂを上記鍔２，
３の内側に挿入してなる。また、上記釜１はラーメンス
ープ煮出し用の大釜である。また上記釜１の上端には溢
流部６を有する上釜７を嵌合し、上記釜１の下部には水
位計兼注口となる透明パイプ８を有する水道栓９を回動
すべく設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は釜、特にラーメンスープ煮出しに好適な大釜に関する。

【０００２】

【従来の技術】

現在、ラーメンスープ煮出し用の大釜は円筒状の胴部と球状の底部とより成る 容量５〜１０リットルの鉄製の大釜を用い、その金属面が露出している。一方、 加熱部を保温材で被覆したものがあるが、これは小型の温水器である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、従来のラーメンスープ煮出し用の大釜はその金属面が露出しているた め熱効率が悪いと共に、発散する熱により周囲の環境を悪くする。また湯気によ り栄養のある味を逃がす。 本考案はかかる欠点を除去するもので、釜の外表面を保温材で被覆したもので ある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記の課題を解決するためになされたものであって、釜１の上と下の 外周に断面がＬ型の鍔２，３をそれぞれ下向きと上向きに設け、この釜１の胴部 １ａの外表面を保温材４で被覆し、その外側に金属板５を巻き付け、金属板５の 上と下の縁５ａ，５ｂを上記鍔２，３の内側に挿入してなる。 また、上記釜１はラーメンスープ煮出し用の大釜である。また上記釜１の上端 には溢流部６を有する上釜７を嵌合し、上記釜１の下部には水位計兼注口となる 透明パイプ８を有する水道栓９を回動すべく設ける。

【０００５】

【作用】

釜１の金属面が露出せず、熱効率が良いと共に熱が発散しないので周囲の環境 を悪くせず、また特に、ラーメンスープ煮出し用の大釜の場合上記釜１の上端に は溢流部６を有する上釜７を嵌合すると、湯気により栄養のある味を逃がすこと がないものである。上記釜１の下部には水位計兼注口となる透明パイプ８を有す る水道栓９を回動すべく設けているので、便利である。

【０００６】

【実施例】

図１は本考案の一実施例を示すもので、ラーメンスープ煮出し用の釜１の上と 下の外周に断面がＬ型の鍔２，３をそれぞれ下向きと上向きに設け、この釜１の 胴部１ａの外表面を例えばガラスウールよりなる保温材４で被覆し、その外側に 金属板５を巻き付け、金属板５の上と下の縁５ａ，５ｂを上記鍔２，３の内側に 挿入する。鍔２の長さは鍔３の長さより長くし、金属板５を嵌めやすくする。ま た上記釜１の上端には溢流部６を有する上釜７の下端７ｂを鍔７ａを支えとして 嵌合し、上記釜１の下部には水位計兼注口となる透明パイプ８を有する水道栓９ を回動すべく設ける。

【０００７】 次にこの装置の動作を説明する。 金属板５の上と下の縁５ａ，５ｂを上記鍔２，３の内側に挿入しているので釜 １の金属面が露出せず、熱効率が良いと共に熱が発散しないので周囲の環境を悪 くしない。上記釜１の上端には溢流部６を有する上釜７を鍔７ａにより嵌合しそ の内部に水を張ると、釜１内で蒸発した湯気は凝結して再び釜１に戻り、その発 散を防止すると共に湯気により栄養のある味を逃がすことがないものである。 上記釜１の下部の水道栓９を回動すると、透明パイプ８が上向きの場合は水位 計となり、下向きの場合は注口となる。

【０００８】

【考案の効果】

以上のように本考案では釜１の上と下の外周に断面がＬ型の鍔２，３をそれぞ れ下向きと上向きに設け、この釜１の胴部１ａの外表面を保温材４で被覆し、そ の外側に金属板５を巻き付け、金属板５の上と下の縁５ａ，５ｂを上記鍔２，３ の内側に挿入しているので、釜１の金属面が露出せず熱効率が良いと共に、熱が 発散しないので周囲の環境を悪くせず、また特にラーメンスープ煮出し用の大釜 の場合、上記釜１の上端には溢流部６を有する上釜７を嵌合すると湯気により栄 養のある味を逃がすことがないものである。 上記釜１の下部には水位計兼注口となる透明パイプ８を有する水道栓９を回動 すべく設けているので、便利である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１実施例の半断面図である。

【符号の説明】

１ 釜 １ａ 釜の胴部 ２，３ 鍔 ４ 保温材 ５ 金属板 ５ａ，５ｂ 金属板の上下縁

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【手続補正書】

【提出日】平成７年２月２０日

【手続補正１】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】図１

【補正方法】変更

【補正内容】

【図１】

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 釜（１）の上と下の外周に断面がＬ型の
   鍔（２，３）をそれぞれ下向きと上向きに設け、この釜
   （１）の胴部（１ａ）の外表面を保温材（４）で被覆
   し、その外側に金属板（５）を巻き付け、金属板（５）
   の上と下の縁（５ａ，５ｂ）を上記鍔（２，３）の内側
   に挿入してなることを特徴とする釜。
2. 【請求項２】 上記釜（１）はラーメンスープ煮出し用
   の大釜である請求項１記載の釜。
3. 【請求項３】 上記釜（１）の上端には溢流部（６）を
   有する上釜（７）を嵌合してなる請求項１記載の釜。
4. 【請求項４】 上記釜（１）の下部には水位計兼注口と
   なる透明パイプ（８）を有する水道栓（９）を回動すべ
   く設けてなる請求項１記載の釜。