JP3026497U - 溝付きフランジを有する容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 容器のフランジ(2) にアルミニウム箔等の蓋
(6) を熱圧着してシ−ルした時の空気の逃げをよくしシ
−ル不良が解消され、，かつフランジから蓋を剥すとき
蓋が剥れやすくする。 【解決方法】 容器本体(1) のフランジ(2) の上面の中
心部に溝(4) を設け、かつフランジ内側のＲ(3) とフラ
ンジ外側のＲ(5) を緩やかに鈍角化してフランジのシ−
ル面を小さくする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は乳飲料、雑貨、固形物等を収容する種々な材質の蓋のシ−ル性を良く した溝付きフランジを備えた容器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、乳飲料、雑貨、固形物等を収容する容器はフランジ上面に溝がなく、フ ランジの垂直面並びに水平面に対する内側及び外側のＲが共に小さい。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の容器、例えばプラスチック性容器のフランジ(2) にアルミ箔等の蓋(6) を熱圧着によってシ−ルした場合、内部の空気の逃げが良くないためシ−ル面と フランジ面との間に気泡が存在してシ−ル性が不良になる。またフランジ(2) か ら蓋(6) を剥す場合、シ−ルの面積が広いため剥れにくい。本考案は上記の欠点 を解消することを目的とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は容器のフランジ(2) の上面の中心部に溝(4) を設け、更にフランジ内 側のＲ部(3) とフランジ外側のＲ部(5) との角度を共に鈍角化して蓋のシ−ル性 を良くしたことを特徴とする溝付きフランジを有する容器に関するものである。 本考案の容器の材質は合成樹脂、金属が使用されるが、特にポリエチレン、ポリ プロピレン、ポリスチレン等の合成樹脂製の容器が好適である。

【０００５】

【考案の実施の形態】

本考案の容器として前記したようにポリエチレン又はポリスチレン製の容器を 使用し、フランジ部(2) の上面中心部に溝(4) を設け、更にフランジ(2) の外側 (5) 及びフランジの内側(3) のＲをそれぞれ普通の容器のＲよりも大きく、容器 の垂直、水平面の肉厚に対して緩やかに鈍角化して大きくしたものである。フラ ンジ部(2) にアルミ箔の蓋(6) を熱圧着することによって蓋をする。容器の内容 物を取出す場合は蓋(6) の端を手で摘み、容易に剥すことができる。

【０００６】

【実施例】

次に図面によって本考案を説明する。 〔図２〕に示すようにフランジ(2) の上面の中心部に溝(4) を設け、フランジ(2 ) の内側のＲ(3) と外側のＲ(5) をフランジ(2) の肉厚に応じて可能な限り鈍角 化して従来の容器よりもＲを大きくする。前記したように収容する物質にもよる が、例えば液体の場合は容器の材質としてはポリエチレン、ポリプロピレン又は ポリスチレン等を使用すると好適である。 〔図３〕は本考案の容器にアルミ箔の熱圧着した蓋(6) を一部剥したところを示 したものである。

【０００７】

【考案の効果】

(1) フランジの内側と外側とのＲを大きくすることによって、 (イ) シ−ル時に空気の逃げがよくなり、シ−ル不良が解消された。 (ロ) 容器の内容物を子供が容器から直接食べるときフランジに口を付けてもケ ガをしない。 (2) フランジの真中に溝を設けることにより、 (イ) シ−ル面が小さくなりアルミ箔などの剥れがよくなった。 (ロ) 溝に空気が逃げるためシ−ル不良が解消された。 (ハ) 一輪のシ−ルが二輪のシ−ルとなるためシ−ル不良が解消された。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の容器の一実施例の斜視図。

【図２】本考案のフランジの要部断面図。

【図３】本考案の使用状態を示す斜視図。

【符号の説明】

１．容器の本体 ２．フランジ ３．フランジ内側のＲ部 ４．フランジの溝 ５．フランジ外側のＲ部 ６．蓋

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 容器の本体(1) の上面蓋部（容器のこの
   部分をフランジという）の上面の中心部に溝(4) を設
   け、更にフランジ内側のＲ部(3) とフランジ外側のＲ部
   (5) との角度を共に鈍角化して蓋のシ−ル性を良くした
   ことを特徴とする溝付きフランジを有する容器。