JP3026361U - 吸音・防音障壁の集音筒 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸着・防音障板（壁）の集音筒を提供する。 【解決手段】 集音ハウジング、前消音管、後消音管等
の部材からなり、集音ハウジングは一つの円錐形の筒体
で、かつ集音ハウジングの殻壁に多数の大きさが異なる
吸音孔を密に設けており、前消音管の先端は一つの球面
形に形成され、後端は一つの開放面をなし、該前消音管
は集音ハウシングの内部に結合され、かつその管壁と先
端の球面にもそれぞれ多数の大きさが異なる吸音孔が密
設されている。後消音管は一体形成の方式で集音ハウジ
ングの後端に設けられ、後消音管と前消音管の管内は貫
通状態を呈する。該後消音管にも多数の大きさが異なる
吸音孔が設けられ、かつその後端に一つの引っ込んだ円
錐形面が形成されており、集音筒を利用して防音壁に取
付け、集音筒により防音壁の吸着・防音効果を増強でき
るものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は吸音・防音障壁の集音筒に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の防音障壁として金属板で製造された防音板と一種のＲＣ構造の防音壁が 設計・使用されているが、該金属板で製造された防音板は単に金属板上に多数の 小孔を設けて構成したため、製造コストが低い利点があるが、その防音効果は限 定されたものであった。又、ＲＣ構造で構成した防音壁は一つの特殊な構造設計 であり、金属防音板よりも良好な防音効果があるが、その製造コストは甚しく高 く、かつその施工が難かしくて広い敷地を必要とする欠点があり、しかも広汎に 応用することができなかった。又前記の金属板及びＲＣ構造の防音壁の防音効果 について言えば、構造上においてただ騒音を遮蔽する作用だけがあるので、騒音 の反射や回折を阻止できず、騒音に対して吸収・除去する作用もない。そのため 、騒音防止工程において理想的な使用効果は得られない。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、前記の欠点を改善することを目的とし、一種の吸音・防音障壁に取 付けられ、更にその吸音効果を向上可能な集音筒構造を提供する。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的は、一つの円錐形筒体で、該集音筒体は防音壁の前面板に設けられた 組合せ孔に結合され、その殻壁上には多数の大きさが異なる吸音孔が密設されて いる集音ハウジングと、その、先端が一つの円弧面を形成し、後端は一つの開放 面であり、その後端は集音ハウジング内に結合でき、かつその管壁とその先端の 円弧面にも多数の大きさが異なる吸音孔を有する前消音管と、集音ハウジングの 後端に設けられ、かつ前消音管と貫通状態にあり、その上にも多数の大きさが異 なる吸音孔が設けられている後消音管とからなり、 上記の部材の構成により、集音ハウジングによって騒音を収集し、並びに前消 音管と後消音管の配置と管壁上の吸音孔との協働により騒音を多数回の圧縮，膨 張により消減するよう構成された吸音・防音障壁の集音筒により達成される。

【０００５】

【考案の実施の形態】

本考案の目的を達成する技術手段とその構造を添付の図に示された実施例に合 わせて以下に詳細に説明する。 図１に示す如く、本考案は、主に集音ハウジング１と、前消音管２Ａと、後消 音管２Ｂ等の部材からなり、集音ハウジング１（図１と図２を参照）は、一つの 円錐形筒体であり、該集音ハウジング１の先端縁に一つのフランジ１１及びネジ 山１２が設けてあり、このフランジ１１及びネジ山１２により、集音ハウジング １を防音壁３の前面板３Ａの予め設けられた組立孔３１に結合でき、該集音ハウ ジング１の壁上には多数の大きさが異なる吸音孔１３が密設され、異なる周波数 の騒音を吸収できる複周波数吸音面を形成し、かつ、該集音ハウジング１の後端 の内縁に一つの環状凹溝１４が設けられている。

【０００６】 前消音管２Ａ（図１と図２を参照）の先端は、一つの円弧形面２１を形成し、 後端は開放面である。該前消音管２Ａの後端外壁縁には環状突条２２が設けてあ り、該突条２２により、前消音管２Ａを用いて押圧係合方式で前消音管２Ａを集 音ハウジング１内の凹溝１４内に強固に結合できる。該前消音管２Ａの管壁とそ の先端の球面２１にも同じく多数の大きさが異なる吸音孔２３が密設され、周波 数の異なる騒音を吸収できる複周波数吸音面を形成し、かつ前消音管２Ａの先端 の球面２１の設計により、騒音を回折して集音ハウジング１に導入し、順次に吸 収することにより消減し、それにより騒音が再反射して外に出ることを防止でき る。

【０００７】 後消音管２Ｂ（図１と図２を参照）は一体成形の方式で集音ハウジング１の後 端に設けられ、かつ、後消音管２Ｂと前消音管２Ａの管内を連通させ、該後消音 管２Ｂの上にも多数の大きさが異なる吸音孔２４を設けて、各種の異なる周波数 の騒音を吸収できる一つの複周波数吸音面を形成する。該後消音管２Ｂの後端に は一つの引っ込んだ円錐面が形成され、該円錐面２５により、騒音は管体内に導 入されて衝突した後に直ちに屈折して吸音孔２４に吸収される。

【０００８】 このように、本考案は、主に集音ハウジング１内に一つの消音管２Ａを設け、 並びに集音ハウジング１の後端に一つの後消音管２Ｂを延在させ、かつ集音ハウ ジング１と、前消音管２Ａと、後消音管２Ｂの壁面とにそれぞれ多数の大きさが 異なる吸音孔１３，２３，２４を設けて構成する。その全体的な構造設計は、集 音ハウジング１により騒音を収集し、並びに前消音管２Ａと後消音管２Ｂを利用 して騒音の多数回の圧縮、膨張を交互に繰り返すことにより騒音を消減せしめ、 かつ前消音管２Ａの先端の球面２１の設計により、騒音を順次に回折して集音ハ ウジング１内に導入して吸収し、更に後消音管２Ｂの後端の円錐面２５の設計に より、騒音を円錐面２５と衝突した時に、直ちに後消音管２Ｂの吸音孔２４に屈 折せしめて吸収し、極めて優れた吸収音効果を提供する。

【０００９】 更に、図３，４を参照するに、本考案は、該集音ハウジング１の先端の内縁に も一つのネジ山１５を設け、更に該集音ハウジング１の先端に一つの擾音マスク ４を螺設しても良い。該擾音マスク４は一つの球面を有する中空ケースである。 該擾音マスク４の底端の外縁にもネジ山４１が設けて擾音マスク４を集音ハウジ ング１の先端にロックすることができ、かつ擾音マスク４の殻壁にも多数の大き さが異なる吸音孔４２が設けられて各種の周波数が異なる騒音を吸収できる一つ の複周波数吸音面を形成する。そして該擾音マスク４の取付けにより、騒音が集 音ハウジング１に入って反射することを防止すると共に、該擾音マスク４の円形 面の設計により、集音ハウジング１を防音壁３の前面板３Ａの上に組立てるとき 、更に前面板３Ａの吸音面積を拡張することができる。

【００１０】 又本考案は前消音管２Ａの先端に一つの中空球体２Ｃ（図５と図６を参照）を 設けられ、該球体２Ｃは集音ハウジング１の外に突設され、かつその球体２Ｃの 上にも多数の大きさが異なる吸音孔２３が設けられ、各種の周波数を吸収できる 一つの複周波数吸音面を形成する。そして該球体２Ｃの配置により、集音ハウジ ング１を防音壁３の前面板３Ａの上に組立てるとき、防音壁３の前面板３Ａの表 面に一つの凹凸面を形成せしめ、該防音壁３の騒音吸収面積を増加し、並びに各 方向から入来する騒音源（図６の矢印ａが示す如く）を広く吸収でき、かつ該球 体２Ｃの設計も騒音源を回折する作用があり、騒音が図６の示す矢印ｂ方向に球 体２Ｃに向かって放射されるとき、球体２Ｃの球形面は球体２Ｃによって吸収さ れていない一部の騒音を集音ハウジング１内に導入して更なる全方向の騒音吸収 を行う。

【００１１】 その他に、本考案は集音ハウジング１の外周に一つの防音筒５（図７と図８に 示す如く）を嵌合することができる。該防音筒５は一つの直筒で、その上端は一 つの開放面で、内縁にネジ山５１を設けてあり、該ネジ山５１によって集音ハウ ジング１のネジ山と螺合できる（該ネジ山５１とネジ山１２の結合方式はその他 の結合方式で代替することができる）。そして防音筒５の底端には一つの組合せ 孔５２が設けされ、該防音筒５が集音ハウジング１の外周に嵌合するとき、該組 合せ孔５２は後消音管２Ｂに貫通され、並びに前消音管２Ａを防音筒５の内部に 隔間されて配置され、そして後消音管２Ｂは防音筒５の底端の外側に延在し、か つ防音筒５の筒壁に多数のすべての大きさが異なる吸音孔５３が多数配置されて いる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の吸音・防音障壁の集音筒の分解図であ
る。

【図２】本考案の吸音・防音障壁の集音筒の実施例を示
す断面図である。

【図３】本考案の吸音・防音障壁の集音筒の他の実施例
の分解図である。

【図４】本考案の吸音・防音障壁の集音筒の他の実施例
の断面図である。

【図５】本考案の吸音・防音障壁の集音筒の更に他の実
施例の斜視図である。

【図６】本考案の吸音・防音障壁の集音筒の更に他の実
施例の断面図である。

【図７】本考案の吸音・防音障壁の集音筒のまた他の実
施例の分解図である。

【図８】本考案の吸音・防音障壁の集音筒のまた他の実
施例の断面図である。

【符号の説明】

１ 集音ハウジング ２Ａ，２Ｂ 消音管 ２Ｃ 球体 ３Ａ 板 ４ 擾音マスク ５ 防音筒 １１ フランジ １２，５１ ネジ山 １３，２３，２４，５３ 吸音孔 １４ 溝 ２１ 球面 ２２ 突条 ２５ 円錐面 ３１ 組立孔 ５２ 組合せ孔

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｅ０４Ｂ 1/86 Ｙ Ｇ１０Ｋ 11/16

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 一つの円錐形筒体で、該集音筒体は防音
   壁の前面板に設けられた組合せ孔に結合され、その殻壁
   上には多数の大きさが異なる吸音孔が密設されている集
   音ハウジングと、その、先端が一つの円弧面を形成し、
   後端は一つの開放面であり、その後端は集音ハウジング
   内に結合でき、かつその管壁とその先端の円弧面にも多
   数の大きさが異なる吸音孔を有する前消音管と、集音ハ
   ウジングの後端に設けられ、かつ前消音管と貫通状態に
   あり、その上にも多数の大きさが異なる吸音孔が設けら
   れている後消音管とからなり、 上記の部材の構成により、集音ハウジングによって騒音
   を収集し、並びに前消音管と後消音管の配置と管壁上の
   吸音孔との協働により騒音を多数回の圧縮，膨張により
   消減するよう構成された吸音・防音障壁の集音筒。