JP3026327U - 車両空調装置用の洗浄装置 - Google Patents

車両空調装置用の洗浄装置

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JP3026327U JP1995014655U JP1465595U JP3026327U JP 3026327 U JP3026327 U JP 3026327U JP 1995014655 U JP1995014655 U JP 1995014655U JP 1465595 U JP1465595 U JP 1465595U JP 3026327 U JP3026327 U JP 3026327U
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廉正 赤澤
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】カビや雑菌の発生を防止し、かつ異臭を適確に
抑制して、車室内環境の向上を図ることができる車両空
調装置用熱交換器等の洗浄装置を提供する。 【解決手段】車両空調装置空気流入経路における熱交換
器11上流と送風手段5上流との双方に、洗浄流体aを
噴出するノズル13,14をそれぞれ取付ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、空調風取入れ経路から外気もしくは内気を取入れる車両空調装置 において熱交換器としてのエバポレータ(evaporator、蒸発器)などを洗浄する ような車両空調装置用の洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、上述例のエバポレータを洗浄することで、カビや雑菌の発生を防止し、 かつ異臭を抑制して車室内環境の向上を図る手段としては、例えば特開昭62− 160913号公報に記載の手段がある。 すなわち内部にファンを備えた内外気切替えボックスの次段にクーラハウジン グを連設し、このクーラハウジングの内部にエバポレータが配置された車両空調 装置において、上述のクーラハウジングの一部に洗浄剤噴霧用の噴霧口を開口し 、この噴霧口からハンディタイプかつスプレー方式の洗浄剤収納容器における噴 霧ノズルを差込んで、容器の押圧部を作業者が手指で押圧して、容器内の洗浄剤 をエバポレータのフィンに向けて噴霧すべく構成したものである。
【0003】 しかし、この従来手段にあっては次のような問題点があった。つまり上述の噴 霧口の開口面積を大きく設定すると、上述のファンにより送風される内外気が広 い開口面積の噴霧口から空調風取入れ経路の外部に逃げるため、この噴霧口の開 口面積は必然的に小となり、この結果、上述の噴霧口に洗浄剤収納容器の噴霧ノ ズルを差込んで、エバポレータのフィンに向けて洗浄剤を噴霧する時、上述の噴 霧ノズルを空調風取入れ経路の内奥まで差込むことができないので、洗浄剤はエ バポレータの一部分にしか噴霧されず、充分なカビや雑菌の発生防止、異臭抑制 、車室内環境の向上を図ることができない問題点があり、加えて上述のエバポレ ータの上流に位置するファンについてはその洗浄が全くできない問題点があった 。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
この考案の請求項1記載の考案は、空調風取入れ経路における熱交換器の上流 と送風手段の上流との双方に洗浄流体を噴出するノズルをそれぞれ取付けること で、送風手段上流側のノズルから吹出される洗浄流体で送風手段を、また熱交換 器上流側のノズルから噴出される洗浄流体で熱交換器をそれぞれ確実かつ効果的 に洗浄することができて、充分なカビや雑菌の発生を防止し、かつ異臭を適確に 抑制して、車室内環境の大幅な向上を図ることができる車両空調装置用の洗浄装 置の提供を目的とする。
【0005】 この考案の請求項2記載の考案は、上記請求項1記載の考案の目的と併せて、 熱交換器上流側のノズルを内外気切替えボックスとクーラハウジングとの中間部 に取付けることで、ボックスの下流部、クーラハウジングの上流部もしくはこれ らの間に位置する連通ダクト等の既存部材を有効利用してノズルを取付けること ができて、熱交換器を効果的に洗浄することができる車両空調装置用の洗浄装置 の提供を目的とする。
【0006】 この考案の請求項3記載の考案は、上記請求項1もしくは2記載の考案の目的 と併せて、送風手段上流側のノズルを内外気切替え手段の切替え軌跡外における 内外気切替えボックスに取付けることで、内外気切替え手段の切替え動作と何等 干渉しない条件下において既存の内外気切替えボックスを有効利用してノズルを 取付けることができて、送風手段を効果的に洗浄することができると共に、洗浄 流体の送風手段からその下流の熱交換器へ流動噴霧させることも可能となる車両 空調装置用の洗浄装置の提供を目的とする。
【0007】 この考案の請求項4記載の考案は、上記請求項1,2もしくは3記載の考案の 目的と併せて、上記各ノズルに被洗浄物体(熱交換器、送風手段)側に指向する 複数の噴出口を形成することで、上記複数の噴出口から噴出される洗浄流体で熱 交換器、送風手段をより一層効率的に洗浄することができる車両空調装置用の洗 浄装置の提供を目的とする。
【0008】 この考案の請求項5記載の考案は、上記請求項1,2,3もしくは4記載の考 案の目的と併せて、各ノズルを共通の洗浄流体供給通路を介して単一の洗浄流体 供給ポートに連通させることで、洗浄流体供給系の簡略化を図ると共に、単一の 洗浄流体供給ポートからの洗浄流体の供給により同時に送風手段と熱交換器とを 洗浄することができる車両空調装置用の洗浄装置の提供を目的とする。
【0009】 この考案の請求項6記載の考案は、上記請求項1,2,3もしくは4記載の考 案の目的と併せて、上述の各ノズルを独立の洗浄流体供給通路を介してそれぞれ 別々の洗浄流体供給ポートに連通させることで、これら各ポートと対応するノズ ル間の洗浄流体の流通抵抗低減を図って、各ノズルに対して高効率で洗浄流体を 供給することができると共に、洗浄要求に対応して洗浄流体供給ポートを選定す ることができる車両空調装置用の洗浄装置の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この考案の請求項1記載の考案は、空調風取入れ経路から外気もしくは内気を 取入れる車両空調装置において、上記空調風取入れ経路における熱交換器上流と 送風手段上流との双方に、洗浄流体を噴出するノズルをそれぞれ取付けた車両空 調装置用の洗浄装置であることを特徴とする。
【0011】 この考案の請求項2記載の考案は、上記請求項1記載の考案の構成と併せて、 上記熱交換器上流に位置するノズルを、内外気切替えボックスとクーラハウジン グとの中間部に取付けた車両空調装置用の洗浄装置であることを特徴とする。
【0012】 この考案の請求項3記載の考案は、上記請求項1もしくは2記載の考案の構成 と併せて、上記送風手段上流に位置するノズルを、内外気切替え手段の切替え軌 跡外における内外気切替えボックスに取付けた車両空調装置用の洗浄装置である ことを特徴とする。
【0013】 この考案の請求項4記載の考案は、上記請求項1,2もしくは3記載の考案の 構成と併せて、上記各ノズルには熱交換器前面もしくは送風手段に指向する複数 の噴出口がそれぞれ形成された車両空調装置用の洗浄装置であることを特徴とす る。
【0014】 この考案の請求項5記載の考案は、上記請求項1,2,3もしくは4記載の考 案の構成と併せて、上記各ノズルを共通の洗浄流体供給通路を介して単一の洗浄 流体供給ポートに連通させた車両空調装置用の洗浄装置であることを特徴とする 。
【0015】 この考案の請求項6記載の考案は、上記請求項1,2,3もしくは4記載の考 案の構成と併せて、上記各ノズルを独立の洗浄流体供給通路を介してそれぞれ別 々の洗浄流体供給ポートに連通させた車両空調装置用の洗浄装置であることを特 徴とする。
【0016】
【考案の作用及び効果】
この考案の請求項1記載の考案によれば、上述の空調風取入れ経路における熱 交換器上流と送風手段上流との双方に洗浄流体を噴出するノズルをそれぞれ取付 けたので、送風手段上流側のノズルから噴出される洗浄流体を送風手段に良好に 噴霧することができ、また熱交換器上流側のノズルから噴出される洗浄流体を熱 交換器前面の良好に噴霧することができ、熱交換器と送風手段との両者をそれぞ れ確実かつ効果的に洗浄することができる。 この結果、充分なカビや雑菌の発生を防止し、かつ異臭を適確に抑制して、車 室内環境の大幅な向上を図ることができる効果がある。
【0017】 この考案の請求項2記載の考案によれば、上記請求項1記載の考案の効果と併 せて、熱交換器上流側のノズルを内外気切替えボックスとクーラハウジングとの 中間部に取付けたので、ボックスの下流部、クーラハウジングの上流部もしくは これら両者間に位置する連通ダクト等の既存部材を有効利用してノズルを取付け ることができ、上述の熱交換器を効果的に洗浄することができる効果がある。
【0018】 この考案の請求項3記載の考案によれば、上記請求項1もしくは2記載の考案 の効果と併せて、送風手段上流側のノズルを内外気切替え手段の切替え軌跡外に おける内外気切替えボックスに取付けたので、上述の内外気切替え手段の切替え 動作と何等干渉しない条件を確保しつつ、既存の内外気切替えボックスを有効利 用してノズルを取付けることができて、送風手段を効果的に洗浄することができ ると共に、洗浄流体を送風手段からその下流の熱交換器へ流動噴霧させることも 可能となる効果がある。
【0019】 この考案の請求項4記載の考案によれば、上記請求項1,2もしくは3記載の 考案の効果と併せて、上述の各ノズルには熱交換器前面もしくは送風手段に指向 する複数の噴出口をそれぞれ形成したので、上記複数の噴出口からその指向方向 に向けて噴出される洗浄流体で熱交換器、送風手段をより一層効率的に洗浄する ことができる効果がある。
【0020】 この考案の請求項5記載の考案によれば、上記請求項1,2,3もしくは4記 載の考案の効果と併せて、各ノズルを共通の洗浄流体供給通路を介して単一の洗 浄流体供給ポートに連通させたので、各ノズルに対する洗浄流体供給系の簡略化 を図ることができると共に、単一の洗浄流体供給ポートからの洗浄流体の供給に より送風手段と熱交換器とを同時に洗浄することができる効果がある。
【0021】 この考案の請求項6記載の考案によれば、上記請求項1,2,3もしくは4記 載の考案の効果と併せて、上述の各ノズルを独立の洗浄流体供給通路を介してそ れぞれ別々の洗浄流体供給ポートに連通させたので、共通の洗浄流体供給通路に よる構成と比較して、これら各ポートと対応するノズル間の洗浄流体の流通抵抗 低減を図ることができて、各ノズルに対して高効率で洗浄流体を供給することが できると共に、洗浄要求に対応して洗浄流体供給ポートを選定することができる 効果がある。
【0022】
【実施例】
この考案の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。 図面は車両空調装置用の洗浄装置を示し、まず車両空調装置の構成について述 べると、図1において、外気取入口1および内気取入口2を有する内外気切替え ボックス3を設け、この内外気切替えボックス3内にはブロアモータ4にて駆動 される送風手段としてのファン5を配設すると共に、空調風の取入れを選択する 内外気切替え手段として内外気切替えドア6を設けている。
【0023】 このように構成したブロアユニット7の次段には、連通ダクト8を介してクー ラユニット9を配設している。このクーラユニット9はクーラハウジング10内 に熱交換器としてのエバポレータ11を設けている。またエバポレータ11の下 流部位直下におけるクーラハウジング10にはドレンポート10aが形成されて いる。 上述のエバポレータ11は冷凍サイクルに接続された蒸発器で、周囲より熱を 奪う作用を奏する。
【0024】 上述のクーラユニット9の次段にはヒータコントロールユニット12を連通接 続している。このヒータコントロールユニット12はその内部にヒータコア、エ アミックスドア、ベントドア、デフロスタドア、ヒートドアおよび混合室を有し 、上述の各ドアの切替えにより空調処理された吹出風(冷風および温風)を、デ フロスタ吹出口、ベント吹出口、ヒート吹出口から車室内の必要箇所に吹出すよ うに構成されている。
【0025】 このように構成された車両空調装置において内外気切替えボックス3とクーラ ハウジング10との中間部の一例として前述のエバポレータ11の上流側に位置 する連通ダクト8には、エバポレータ11の前面全域に向けて洗浄流体aを噴出 するノズル13を適宜手段(嵌合手段、ネジ締結手段、接着手段)にて取付けて いる。 また上述のファン5の上流側であって内外気切替えドア6の切替え軌跡αの外 部における内外気切替えボックス3にもファン5の空調風吸込部位に向けて洗浄 流体aを噴出するノズル14を適宜手段(嵌合手段、ネジ締結手段、接着手段) にて取付けている。
【0026】 これらの各ノズル13,14は図2に系統図で示すようにその基部にフランジ 部15およびチューブジョイント部16を有し、このチューブジョイント部16 には締結バンド等の締結部材17を用いて可撓性のチューブ18,19の先端を 取付けている。そして、上述の各可撓性のチューブ18,19を分岐管20に接 続し、この分岐管20の基端側には共通チューブ21を取付けている。
【0027】 この共通チューブ21の基端部はボディ22に取付けられたクリップ部材23 (図5参照)に対して着脱可能に支持されると共に、この共通チューブ21の基 端における単一の洗浄流体供給ポート21aにはその内部にネジ孔を有する口金 部材24を一体的に嵌挿固定して、被洗浄物体の非洗浄時には上述の口金部材2 4をキャップ部材25で閉塞している。なお、26は上述の口金部材24に対し て共通チューブ21基端を締結するのに用いる締結バンド等の締結部材である。 また上述の共通チューブ21基端の支持位置はエンジンルーム内、インストルメ ントパネル下方の何れでもよいが、被洗浄物体としてのファン5およびエバポレ ータ11から可及的近い位置が望ましい。
【0028】 ところで、上述のエバポレータ11上流側のノズル13は図3に示すように、 その上流側面13cを半円形状と成して、ファン5で起風される風に対して可及 的抵抗を付加しないよう構成されると共に、下流側面13dを略フラット状と成 し、この下流側面13dには図2、図3に示す如く、前述のエバポレータ11の 前面全域に向けて指向する多数の噴出口27…を形成している。
【0029】 同様に、上述のファン5上流側のノズル14は図4に示すように、その上流側 面14cを半円形状と成して、ファン5による吸い込まれる風に対して可及的抵 抗を付加しないように構成されると共に、下流側面14dを略フラット状と成し 、この下流側面14dには図2、図4に示す如く、上述のファン5の吸引口全域 に向けて指向する多数の噴出口28…を形成している。
【0030】 一方、図2に示すように封入ガスの封入により上端押圧部材30のスプレーノ ズル31から洗浄流体aを吐出する洗浄流体供給源としての充填容器32を設け 、ファン5およびエバポレータ11の洗浄時には図2に仮想線で示すように上述 の共通チューブ21をクリップ部材23から取外した後に、キャップ部材25を 除去して開口された共通チューブ21の単一の洗浄流体供給ポート21aに上記 スプレーノズル31を挿入して、充填容器32内の洗浄流体aを各要素30,3 1,21a,21,20,18,19を介してエバポレータ11上流およびファ ン5上流の各ノズル13,14に送給すべく構成している。
【0031】 ここで、上述の洗浄流体aとしては液状の洗浄剤、泡状の洗浄液(水、リン酸 、ソフタノール70、プロピレングリコール・モノメチルエーテルMFG等を適 宜量配合したもの)、洗浄水、薬剤、除菌剤、防菌剤、刹菌剤、水道水、蒸留水 の単体もしくは混合体(複合体)を用いることができる一方、上述のハンディタ イプの充填容器32の他に、洗浄流体貯留タンクの吐出部に圧送ポンプを備えた 車外設置タイプの洗浄流体送給装置(図示せず)を洗浄流体供給源として用いる ことができる。
【0032】 なお、図2に示す各要素13,14,17,18,19,20,24,25, 26,32はキット(kit)として取扱い、車両に対して上記各要素が後付け される。
【0033】 このように構成した車両空調装置用の洗浄装置の作用について説明する。 エバポレータ11およびファン5を洗浄する場合、共通チューブ21の基端を クリップ部材23から取外し、共通チューブ21の可撓性を利用して、この共通 チューブ21を操作しやすい位置に導出した後に、その基端のキャップ部材25 を除去する。
【0034】 次に共通チューブ21の基端開口に充填容器32のスプレーノズル31を挿入 するか或は洗浄流体送給装置の圧送ポンプ吐出側を連通接続させて、この共通チ ューブ21の単一の洗浄流体供給ポート21aから上述の洗浄流体aを圧送する と、この洗浄流体aは共通チューブ21の先端部から分岐管20で2つの各可撓 性のチューブ18,19に分流された後、ノズル13,14内に流入して、多数 の噴出口27,28からエバポレータ11の前面全域およびファン5の吸引口全 域に向けて噴出されるので、エバポレータ11の複雑形状のフィン(図示せず) およびファン5における複雑形状のファンブレード(図示せず)の略全体を同時 に洗浄することができ、洗浄処理後の流体はエバポレータ11直下のドレンポー ト10aから排水される。なお、必要に応じて、このドレンポート10aにドレ ンホースを接続して洗浄処理済みの流体を車外に放出してもよい。
【0035】 ここで、上述の噴射口27,28からの洗浄流体aの噴出中にファン5を駆動 すると、ファン5洗浄後の洗浄流体をエバポレータ11側へ流動噴霧させること ができると共に、この洗浄流体と、ノズル13からの洗浄流体aとをエバポレー タ11の複雑形状のフィン等のさらに内奥まで到達させることができて、洗浄効 果のより一層の向上を図ることができる。
【0036】 また洗浄流体aの使用順序は、泡状の洗浄剤、除菌剤もしくは防菌剤等の薬剤 をこの順に用いてもよく、泡状の洗浄剤、洗浄水、薬剤をこの順に用いてもよく 、或は泡状でない液状の洗浄剤、防菌剤をこの順に用いてもよく、さらには洗浄 処理後において前述の共通チューブ21の基端開口からエア、温風、熱風もしく は冷風などを供給してファン5およびエバポレータ11を同時乾燥処理してもよ い。
【0037】 さらに、ノズル13の上流側面13cに少なくとも少数の噴出口(図示せず) を穿設し、エバポレータ11の洗浄および乾燥処理と同時にファン5を洗浄およ び乾燥処理すべく構成してもよい。
【0038】 このように、上述の空調風取入れ経路における熱交換器(エバポレータ11参 照)上流と送風手段(ファン5参照)上流との双方に洗浄流体aを噴出するノズ ル13,14をそれぞれ取付けたので、送風手段(ファン5参照)上流側のノズ ル14から噴出される洗浄流体aを送風手段(ファン5参照)に良好に噴霧する ことができ、また熱交換器(エバポレータ11参照)上流側のノズル13から噴 出される洗浄流体aを熱交換器(エバポレータ11参照)前面の良好に噴霧する ことができ、熱交換器(エバポレータ11参照)と送風手段(ファン5参照)と の両者5,11をそれぞれ確実かつ効果的に洗浄することができる。 この結果、充分なカビや雑菌の発生を防止し、かつ異臭を適確に抑制して、車 室内環境の大幅な向上を図ることができる効果がある。
【0039】 また、熱交換器(エバポレータ11参照)上流側のノズル13を内外気切替え ボックス3とクーラハウジング10との中間部に取付けたので、ボックス3の下 流部、クーラハウジング10の上流部もしくはこれら両者間に位置する連通ダク ト8等の既存部材を有効利用してノズル13を取付けることができ、上述の熱交 換器(エバポレータ11参照)を効果的に洗浄することができる効果がある。
【0040】 さらに、送風手段(ファン5参照)上流側のノズル14を内外気切替え手段( 内外気切替えドア6参照)の切替え軌跡α外部における内外気切替えボックス3 に取付けたので、上述の内外気切替え手段(内外気切替えドア6参照)の切替え 動作と何等干渉しない条件を確保しつつ、既存の内外気切替えボックス3を有効 利用してノズル14を取付けることができて、送風手段(ファン5参照)を効果 的に洗浄することができると共に、洗浄流体aを送風手段(ファン5参照)から その下流の熱交換器(エバポレータ11参照)へ流動噴霧させることも可能とな る効果がある。
【0041】 加えて、上述の各ノズル13,14には熱交換器(エバポレータ11参照)前 面もしくは送風手段(ファン5参照)に指向する複数の噴出口27,28をそれ ぞれ形成したので、上記複数の噴出口27,28からその指向方向に向けて噴出 される洗浄流体aで熱交換器(エバポレータ11参照)、送風手段(ファン5参 照)をより一層効率的に洗浄することができる効果がある。
【0042】 しかも、各ノズル13,14を共通の洗浄流体供給通路(共通チューブ21参 照)を介して単一の洗浄流体供給ポート21aに連通させたので、各ノズル13 ,14に対する洗浄流体供給系の簡略化を図ることができると共に、単一の洗浄 流体供給ポート21aからの洗浄流体aの供給により送風手段(ファン5参照) と熱交換器(エバポレータ11参照)とを同時に洗浄することができる効果があ る。
【0043】 図6は車両空調装置用の洗浄装置の他の実施例を示し、先の実施例においては ノズル13を直管パイプ部材にて構成したが、図6に示すこの実施例では各噴出 口27…のエバポレータ11に対する指向性をさらに向上させる目的で、上述の ノズル13を側面から見て逆くの字状に屈曲形成している。
【0044】 このように構成するとクーラハウジング10の上流側開口部が比較的狭い車種 であっても、充分にエバポレータ11全域を洗浄および乾燥処理することができ る効果がある。なお、その他の点については先の実施例とほぼ同様の作用、効果 を奏するので、図6において前図と同一の部分には同一符号を付して、その詳し い説明を省略する。
【0045】 図7、図8は車両空調装置用の洗浄装置のさらに他の実施例を示し、先の各実 施例においては単一の洗浄流体供給ポート21aから共通チューブ21および分 岐管20を介してノズル13,14に洗浄流体aを供給すべく構成したが、この 図7、図8に示す実施例では各ノズル13,14をそれぞれの独立の可撓性のチ ューブ33,34を介してそれぞれ別々の洗浄流体供給ポート33a,34aに 連通させたものである。
【0046】 このように構成すると洗浄流体供給ポート33a,34aとノズル13,14 との間に分岐管20を設ける必要がなくなるので、共通の洗浄流体供給通路によ る構成と比較して、これら各ポート33a,34aと対応するノズル13,14 間の洗浄流体aの流通抵抗低減を図ることができて、各ノズル13,14に対し て高効率で洗浄流体aを供給することができると共に、洗浄要求に対応して洗浄 流体供給ポート33a,34aを選定することができる効果がある。
【0047】 なお、この実施例においてもその他の点については先の実施例とほぼ同様の作 用、効果を奏するので、図7、図8において前図と同一の部分には同一符号を付 して、この詳しい説明を省略する。
【0048】 この考案の構成と、上述の実施例との対応において、 この考案の空調風取入れ経路は、実施例の空気取入口1,2からエバポレータ 11までの経路に対応し、 以下同様に、 熱交換器は、エバポレータ11に対応し、 送風手段は、ファン5に対応し、 内外気切替え手段は、内外気切替えドア6に対応し、 共通の洗浄流体供給通路は、共通チューブ21に対応し、 独立の洗浄流体供給通路は、チューブ33,34に対応するも、 この考案は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
【0049】 例えば、上記実施例においてはファンの次段に熱交換器が配設されたタイプの 車両空調装置を例示したが、熱交換器の次段にファンが配設されたタイプの車両 空調装置に本考案を適用することも可能であり、また図1、図6にあってはファ ン5の空気吸込側面に対してノズル14を略平行状に取付けたが、このノズル1 4の取付け角度を傾斜状と成してもよいことは勿論であり、さらに、ファン5の 外周面と離間状に対向する位置に上述のノズル14を対向配置させ、ファン5の 回転による遠心力を利用して、ファン5外周部洗浄後に該ファン5の円周方向外 方を介して洗浄後の洗浄流体aを下流側へ流動すべく構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の車両空調装置用の洗浄装置を示す側面
視図。
【図2】図1に示す洗浄装置の要部の系統図。
【図3】熱交換器上流側のノズルの断面図。
【図4】送風手段上流側のノズルの断面図。
【図5】チューブの支持構造を示す平面視図。
【図6】本考案の車両空調装置用の洗浄装置の他の実施
例を示す側面視図。
【図7】同洗浄装置のさらに他の実施例を示す熱交換器
上流側ノズルへの系統図。
【図8】同洗浄装置のさらに他の実施例を示す送風手段
上流側ノズルへの系統図。
【符号の説明】
3…内外気切替えボックス 5…ファン 6…内外気切替えドア 10…クーラハウジング 11…エバポレータ 13,14…ノズル 21…共通チューブ 21a,33a,34a…洗浄流体供給ポート 27,28…噴出口 33,34…チューブ a…洗浄流体 α…切替え軌跡

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】空調風取入れ経路から外気もしくは内気を
    取入れる車両空調装置において、上記空調風取入れ経路
    における熱交換器上流と送風手段上流との双方に、洗浄
    流体を噴出するノズルをそれぞれ取付けた車両空調装置
    用の洗浄装置。
  2. 【請求項2】上記熱交換器上流に位置するノズルを、内
    外気切替えボックスとクーラハウジングとの中間部に取
    付けた請求項1記載の車両空調装置用の洗浄装置。
  3. 【請求項3】上記送風手段上流に位置するノズルを、内
    外気切替え手段の切替え軌跡外における内外気切替えボ
    ックスに取付けた請求項1もしくは2記載の車両空調装
    置用の洗浄装置。
  4. 【請求項4】上記各ノズルには熱交換器前面もしくは送
    風手段に指向する複数の噴出口がそれぞれ形成された請
    求項1,2もしくは3記載の車両空調装置用の洗浄装
    置。
  5. 【請求項5】上記各ノズルを共通の洗浄流体供給通路を
    介して単一の洗浄流体供給ポートに連通させた請求項
    1,2,3もしくは4記載の車両空調装置用の洗浄装
    置。
  6. 【請求項6】上記各ノズルを独立の洗浄流体供給通路を
    介してそれぞれ別々の洗浄流体供給ポートに連通させた
    請求項1.2.3もしくは4記載の車両空調装置用の洗
    浄装置。
JP1995014655U 1995-12-26 1995-12-26 車両空調装置用の洗浄装置 Expired - Lifetime JP3026327U (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013019637A (ja) * 2011-07-13 2013-01-31 M T Syst Kk ドライアイスを用いた洗浄方法及び該方法に使用する装置
JP2017026263A (ja) * 2015-07-27 2017-02-02 福島工業株式会社 冷却装置
JP2017026249A (ja) * 2015-07-24 2017-02-02 福島工業株式会社 冷却装置

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JP2017026249A (ja) * 2015-07-24 2017-02-02 福島工業株式会社 冷却装置
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