JP3026234U - タイヤチェーン - Google Patents

タイヤチェーン

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JP3026234U
JP3026234U JP1995014424U JP1442495U JP3026234U JP 3026234 U JP3026234 U JP 3026234U JP 1995014424 U JP1995014424 U JP 1995014424U JP 1442495 U JP1442495 U JP 1442495U JP 3026234 U JP3026234 U JP 3026234U
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Japan
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chain
ring portion
tire
vertical chain
stop
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JP1995014424U
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English (en)
Inventor
正史 市岡
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正史 市岡
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複雑な操作を全く不要とし、だれでもワンタッ
チ操作で着脱可能にするとともに、信頼性及び安全性を
高める。 【解決手段】少なくとも一方の縦チェーン部2xの一端
に、縦チェーン部2xの一部を構成する止リング部5x
を結合し、止リング部5xの長辺の一部に縦チェーン部
2xの他端のリング部6xが出入する切削部7xを設け
るとともに、当該切削部7xに臨む止リング部5xの一
端5xsに、当該止リング部5xの内側に配した開閉片
部8xの一端を回動自在に取付け、かつ開閉片部8xの
他端を切削部7xに臨む止リング部5xの他端5xeに
係止可能に構成するとともに、開閉片部8xを、切削部
7xを閉じる方向に付勢してなるチェーン止部4xを備
える。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は雪道走行する自動車のタイヤに装着してスリップを防止するタイヤチ ェーンに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、自動車のタイヤに装着する汎用的なタイヤチェーンとして、離間した 一対の縦チェーン部と、所定間隔置きに配して各縦チェーン部間を連結する複数 の横チェーン部と、各縦チェーン部の一端と他端を着脱する一対のチェーン止部 とを具備するタイヤチェーンは知られている。
【0003】 図7は従来のタイヤチェーン50の一部を示す。同図中、51は一方の縦チェ ーン部であり、多数のリング部52,52…を一列に連結して構成する。また、 53は当該縦チェーン部51の一端と他端を着脱するチェーン止部であり、この チェーン止部53は、縦チェーン部51の一端に有するリング部52sに回動自 在に設けたフック54と、リング部52sにスライド自在に設けたストッパ55 を備える。
【0004】 これにより、タイヤチェーン50の装着時に、縦チェーン部51の一端と他端 を止着する際は、フック54を縦チェーン部51の他端に有するリング部52e に挿入するとともに、折り返すことによりフック54にリング部52eを引掛け 、さらに、ストッパ55をスライドさせてフック54に係止させる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上述した従来のタイヤチェーン50は、次のような解決すべき課題が 存在した。
【0006】 第一に、着脱手順が複雑となるため、女性やお年寄りはどのように操作してよ いか戸惑うことも多い。特に、タイヤチェーンは年間を通しての使用回数も僅か であり、操作手順を忘れることが多い。
【0007】 第二に、フック54を回動させ、さらに、フック54を特定の位置に維持しつ つストッパ55をスライドさせる必要があるため、着脱操作が極めて面倒となり 、特に、実際の着脱に際しては車体の下方に位置するチェーン止部53を操作す る必要があることから、大きなネックとなる。
【0008】 第三に、ストッパ55は単なるスライドによりフック54に係合させるため、 走行中に、ストッパ55の位置がズレることによりフック54から外れ、この結 果、タイヤチェーン50がタイヤから外れる虞れがあるなど、信頼性及び安全性 に難点がある。
【0009】 本考案はこのような従来の技術に存在する課題を解決したものであり、複雑な 操作を全く不要とし、だれでもワンタッチ操作で着脱できるとともに、極めて容 易かつ迅速に行うことができ、しかも、信頼性及び安全性の高いタイヤチェーン の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段及び実施の形態】
本考案に係るタイヤチェーン1は、離間した一対の縦チェーン部2x,2yと 、所定間隔置きに配して各縦チェーン部2xと2y間を連結する複数の横チェー ン部3a,3b,3c,3d,3e,3f,3gと、各縦チェーン部2x…の一 端と他端を着脱する一対のチェーン止部4x…とを有するタイヤチェーンを構成 するに際して、少なくとも一方の縦チェーン部2xの一端に、当該縦チェーン部 2xの一部を構成する止リング部5xを結合し、止リング部5xの長辺の一部に 縦チェーン部2xの他端のリング部6xが出入する切削部7xを設けるとともに 、当該切削部7xに臨む止リング部5xの一端5xsに、当該止リング部5xの 内側に配した開閉片部8xの一端を回動自在に取付け、かつ開閉片部8xの他端 を切削部7xに臨む止リング部5xの他端5xeに係止可能に構成するとともに 、開閉片部8xを、例えば、スプリング9xにより切削部7xを閉じる方向に付 勢してなるチェーン止部4xを備えることを特徴とする。
【0011】 これにより、装着時には、他端のリング部6xを止リング部5xの切削部7x に押し込めば、当該リング部6xが開閉片部8xを内側に押し開いて止リング部 5xの内側に進入し、当該リング部6xと止リング部5xが連結する。この際、 開閉片部8xは復帰して切削部7xを閉じ、当該リング部6xの抜けが阻止され る。一方、手で開閉片部8xを内側に押し開けば、切削部7xが開放されるため 、止リング部5xからリング部6xを離脱できる。
【0012】 なお、好適な実施の形態により、止リング部5xには縦チェーン部2xの一端 に結合する補助リング部5sを一体に設ける。
【0013】
【実施例】
次に、本考案に係る最適な実施例を挙げ、図面に基づき詳細に説明する。
【0014】 まず、本考案の第一実施例に係るタイヤチェーン1の構成について、図1〜図 5を参照して説明する。
【0015】 タイヤチェーン1は、基本構成として、図5に示す離間した一対の縦チェーン 部2x,2yと、所定間隔置きに配して各縦チェーン部2xと2y間を連結する 複数の横チェーン部3a,3b,3c,3d,3e,3f,3gを備え、各縦チ ェーン部2x…と各横チェーン部3a…は、図1に示す多数の細長のリング部6 ,6,6…を一列に連結して構成する。
【0016】 一方、縦チェーン部2xの一端には、図1に示すように、当該縦チェーン部2 xの一部を構成する止リング部5xを結合する。この場合、止リング部5xの長 手方向の端部に、当該止リング部5xよりも小さい補助リング部5sを一体に形 成し、この補助リング部5sを縦チェーン部2xの一端におけるリング部6に結 合する。
【0017】 また、止リング部5xにおける長辺の一部には、縦チェーン部2xの他端のリ ング部6xが出入する切削部7xを設ける。そして、当該切削部7xに臨む止リ ング部5xの補助リング5s側における一端5xsには、押し潰した偏平の取付 部21を形成し、この取付部21に軸部22を用いて開閉片部8xの一端を回動 自在に取付ける。開閉片部8xは断面コの字形のチャンネル状に形成し、止リン グ部5xの内側に配するとともに、開閉片部8xの先端(他端)は切削部7xに 臨む止リング部5xの他端5xeに係止可能に構成する。
【0018】 さらに、軸部22にはコイルスプリング9xを装着し、コイルスプリング9x の一端は止リング部5xに係止するとともに、他端は開閉片部8xに設けた爪部 23に係止し、開閉片部8x…を、切削部7xを閉じる方向に付勢する。
【0019】 なお、止リング部5xとリング部6xは他の部位とは異なる色、例えば、黄色 等の目立つ色を付すことが望ましい。他方、縦チェーン部2y側も上述した縦チ ェーン部2x側と同様に構成する。
【0020】 次に、第一実施例に係るタイヤチェーン1の使用方法について、各図を参照し て説明する。
【0021】 タイヤチェーン1をタイヤT(図6参照)に装着する際には、まず、自動車を ジャッキ等により持ち上げ、タイヤTと地面間に空間をつくる。タイヤチェーン 1はタイヤTの上に掛けるとともに、タイヤTの周面に沿って巻き付ける。そし て、縦チェーン部2xの止リング部5xにおける切削部7xに、他端のリング部 6xを、図2に示すように押し込めば、リング部6xは開閉片部8xを内側に押 し開いて止リング部5xの内側に進入し、当該リング部6xと止リング部5xは 図1に示すように連結される。この際、開閉片部8xはスプリング9xにより復 帰して切削部7xを閉じ、当該リング部6xの抜けが阻止される。
【0022】 また、縦チェーン部2yも縦チェーン部2x側と同様に装着を行う。そして、 必要に応じて図6に仮想線で示すゴム製の吊バンド31を、縦チェーン部2x( 又は2y)における複数の位置に掛けることにより、タイヤチェーン1を緊張さ せれば装着は終了する。このように、タイヤチェーン1の装着はワンタッチ操作 により、極めて容易かつ迅速に行うことができるとともに、リング部6x…と止 リング部5x…の離脱は確実に阻止される。。
【0023】 他方、タイヤチェーン1をタイヤTから離脱する場合には、縦チェーン部2x 及び2yとも、手で開閉片部8x…を内側に押し開けば、切削部7x…が開放さ れるため、止リング部5x…からリング部6x…を離脱できる。
【0024】 次に、本考案の第二実施例に係るタイヤチェーン1の構成について、図1〜図 5を参照して説明する。
【0025】 第二実施例に係るタイヤチェーン1は、一方の縦チェーン部2xに上述したチ ェーン止部(第一のチェーン止部)4xを設けるも、他方の縦チェーン部2yに は以下に示す第二のチェーン止部4yを設けた点が第一実施例とは異なる。
【0026】 即ち、他方の縦チェーン部2yには、図4に示す第二のチェーン止部4yを設 ける。第二のチェーン止部4yは、縦チェーン部2yにおける一端のリング部5 yに、ワイヤ部材11の一端を固定し、かつワイヤ部材11の他端に、一方の縦 チェーン部2x側に掛止するJ形のフック部12を結合して構成する。この場合 、ワイヤ部材11は多数の金属細線を束ねたフレキシブルな金属ワイヤ11mと 、ゴムリング(又はスプリング等)を利用した弾性ワイヤ11dを結合したもの を用いる。ワイヤ部材11は図4に示すように、縦チェーン部2yにおける他端 のリング部6yに通した後、図6に示すように、タイヤTの表面を幅方向に横切 って、一方の縦チェーン部2x側に至らせ、フック部12を当該縦チェーン部2 x側に掛止する。このため、ワイヤ部材11は、金属ワイヤ11mがタイヤTの 表面に位置し、かつ弾性ワイヤ11dがタイヤTの側面に位置するように、それ ぞれ長さ選定する。
【0027】 次に、第二実施例に係るタイヤチェーン1の使用方法について、各図を参照し て説明する。
【0028】 タイヤチェーン1をタイヤTに装着する際には、第一実施例と同様に、自動車 をジャッキ等により持ち上げ、タイヤTと地面間に空間をつくる。タイヤチェー ン1は、一方の縦チェーン部2xが手前に、他方の縦チェーン部2yが奥に位置 するように、タイヤTの上に掛ける。
【0029】 そして、手前に位置する縦チェーン部2xにおける一端の止リング部5xの切 削部7xに、他端のリング部6xを、図2に示すように押し込めば、リング部6 xは開閉片部8xを内側に押し開いて止リング部5xの内側に進入し、当該リン グ部6xと止リング部5xは図1に示すように連結される。この点は第一実施例 と同様である。
【0030】 次いで、奥に位置する他方の縦チェーン部2yのワイヤ部材11を、図4に示 すように、当該縦チェーン部2yにおける他端のリング部6yに通した後、手前 に引っ張れば、縦チェーン部2yにおける一端のリング部5yと他端のリング部 6yが近接するとともに、ワイヤ部材11はリング部5yとリング部6yに巻付 いて、リング部5yとリング部6yが結合される。また、ワイヤ部材11は図6 に示すように、タイヤTの表面に掛かるとともに幅方向に横切るため、フック部 12を一方の縦チェーン部2xに掛止する。これにより、ワイヤ部材11には弾 性ワイヤ11dを含むため、タイヤチェーン1の弛み止めがなされ、図6中に仮 想線で示す吊バンド31は不要となる。なお、吊バンド31を付ける場合には、 仮想線で示すように、フック部12を吊バンド31に掛けることができるため、 この場合にはワイヤ部材11の弾性ワイヤ11dは不要となる。また、ワイヤ部 材11は他端のリング部6yに通した後、さらに、図4に仮想線で示すように、 一端のリング部5yを通し、この後、手前に引張ってもよし、フック部12はタ イヤTの表面を横切ることなく、一方の縦チェーン部2xに掛けてもよい。
【0031】 他方、タイヤチェーン1をタイヤTから離脱する場合、他方の縦チェーン部2 yにおけるチェーン止部4yは装着時と逆の手順で操作すればよく、また、一方 の縦チェーン部2xにおけるチェーン止部4xは第一実施例と同様に操作すれば よい。
【0032】 以上、実施例について詳細に説明したが、本考案はこのような実施例に限定さ れるものではない。例えば、縦チェーン部及び横チェーン部は多数のリング部を 連結したものを例示したが、連続したワイヤ材を用いたものでもよい。その他、 細部の構成,形状,数量,素材等において、本考案の精神を逸脱しない範囲で任 意に変更できる。
【0033】
【考案の効果】
このように、本考案に係るタイヤチェーンは、少なくとも一方の縦チェーン部 の一端に、縦チェーン部の一部を構成する止リング部を結合し、止リング部の長 辺の一部に縦チェーン部の他端のリング部が出入する切削部を設けるとともに、 切削部に臨む止リング部の一端に、止リング部の内側に配した開閉片部の一端を 回動自在に取付け、かつ開閉片部の他端を切削部に臨む止リング部の他端に係止 可能に構成するとともに、開閉片部を、切削部を閉じる方向に付勢してなるチェ ーン止部を備えるため、次のような顕著な効果を奏する。
【0034】 複雑な操作は全く不要となり、着脱操作を極めて容易かつ迅速に行うこと ができる。特に、女性やお年寄りをはじめ、だれでもワンタッチで着脱すること ができる。
【0035】 走行中にチェーンが外れるなどの弊害を確実に防止でき、信頼性の高いタ イヤチェーンを提供できるとともに、チェーンの普及、さらには道路交通の安全 性向上にも大きく寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第一実施例に係るタイヤチェーンに備
えるチェーン止部の側面図、
【図2】同タイヤチェーンに備えるチェーン止部の一部
断面拡大側面図、
【図3】同タイヤチェーンに備えるチェーン止部の拡大
平面図、
【図4】本考案の第二実施例に係るタイヤチェーンに備
えるチェーン止部の斜視図、
【図5】同タイヤチェーンの全体構成図、
【図6】同タイヤチェーンをタイヤに装着した状態の側
面図、
【図7】従来の技術に係るタイヤチェーンに備えるチェ
ーン止部の斜視図、
【符号の説明】
1 タイヤチェーン 2x… 縦チェーン部 3a… 横チェーン部 4x チェーン止部 5x 止リング部 5xs 止リング部の一端 5xe 止リング部の他端 5s 補助リング部 6x リング部 7x 切削部 8x 開閉片部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 離間した一対の縦チェーン部と、所定間
    隔置きに配して各縦チェーン部間を連結する複数の横チ
    ェーン部と、各縦チェーン部の一端と他端を着脱する一
    対のチェーン止部とを有するタイヤチェーンにおいて、
    少なくとも一方の縦チェーン部の一端に、当該縦チェー
    ン部の一部を構成する止リング部を結合し、当該止リン
    グ部の長辺の一部に前記縦チェーン部の他端のリング部
    が出入する切削部を設けるとともに、当該切削部に臨む
    止リング部の一端に、当該止リング部の内側に配した開
    閉片部の一端を回動自在に取付け、かつ当該開閉片部の
    他端を前記切削部に臨む止リング部の他端に係止可能に
    構成するとともに、前記開閉片部を、前記切削部を閉じ
    る方向に付勢してなるチェーン止部を備えることを特徴
    とするタイヤチェーン。
  2. 【請求項2】 前記止リング部は前記縦チェーン部の一
    端に結合する補助リング部を一体に有することを特徴と
    する請求項1記載のタイヤチェーン。
JP1995014424U 1995-12-22 1995-12-22 タイヤチェーン Expired - Lifetime JP3026234U (ja)

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