JP6166003B1 - タイヤチェーン取付具 - Google Patents
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Abstract
Description
(1)タイヤにタイヤチェーンを被せる。
(2)タイヤの裏側に手を伸ばし、内側チェーンの一端に設けられたフックと、他端側のリンクまたはフックとを連結する。
(3)タイヤの外側に位置する外側チェーンの一端に設けられたフックと、他端側のリンクまたはフックとを連結する。
(4)外側チェーンにゴムバンドあるいはスプリングを掛ける。
「(2)タイヤの裏側に手を伸ばし、内側チェーンの一端に設けられたフックと、他端側のリンクまたはフックとを連結する。」
という作業が一番大変である。
本発明は、このようなホイールの開口に着目してなされたもので、ハブとタイヤ装着部との間に開口を有するホイールに装着されたタイヤに対し、該タイヤの内側に沿う内側チェーンと、この内側チェーンの一端に設けられたフックと、このフックに連結される他端側のリンクまたはフックとを有するタイヤチェーンを容易に取り付けることができるタイヤチェーン取付具を提供することを課題としている。
ハブとタイヤ装着部との間に開口を有するホイールに装着されたタイヤに対し、該タイヤの内側に沿う内側チェーンと、この内側チェーンの一端に設けられたフックと、このフックに連結される他端側のリンクまたはフックとを有するタイヤチェーンを取り付けるためのタイヤチェーン取付具であって、
前記ホイールの外側から両端をホイールの開口に通すことができ、かつホイール外側から見た側面視で両端がいずれも、少なくともタイヤ外周に至る長さを有する一本のワイヤーと、
この一本のワイヤーの一端に設けられた先端フックまたは先端リングと、
この一本のワイヤーの他端に設けられた先端フックまたは先端リングと、
前記一本のワイヤーの中間部に設けられた取っ手と、
を備えていることを特徴とする。
タイヤにタイヤチェーンを被せる。
この際、内側チェーンの一端と他端とがタイヤの左右下方に位置するように被せる。
(2)
(2−1)
ワイヤーの両端をホイールの外側から該ホイールの開口に通す。この際、ワイヤー両端がそれぞれタイヤ外周の左右に至るように通す。
これによって、タイヤ外周の左右において、内側チェーン一端のフックおよび他端側のリンク(またはフック)とワイヤー両端の先端フック(または先端リング)とがそれぞれ近づいた状態となるので、ワイヤー両端の先端フック(または先端リング)に内側チェーン一端のフックと他端側のリンク(またはフック)とをそれぞれ引っ掛ける。これらの引っ掛け作業は、従来とは異なり、タイヤ裏側の奥部に手を回して行う必要がなく、タイヤ外周部近くで行うことができるので、容易に行うことができる。
(2−2)
取っ手を持ってワイヤーの中間部を手前に引き、ワイヤー両端の先端フック(または先端リング)と内側チェーン一端のフックおよび他端側のリンク(またはフック)とをホイールの開口からホイール外側(手前側)に引き出す。
(2−3)
ワイヤー両端の先端フック(または先端リング)からそれぞれ内側チェーン一端のフックおよび他端側のリンク(またはフック)を外し、内側チェーン一端のフックと他端側のリンク(またはフック)とを連結し、連結状態のまま両者をホイール内側に落とす。この作業はホイール外側(手前側)で行うので、容易に行うことができる。
(3)
タイヤの外側に位置する外側チェーンの一端に設けられたフックと、他端側のリンクまたはフックとを連結する。(従来と同じ)
(4)
外側チェーンにゴムバンドあるいはスプリングを掛ける。(従来と同じ)
前記取っ手は、前記一本のワイヤーとの連結部と、この連結部の両側に延びる握り部とを有するT字形の取っ手とすることができる。
このように構成すると、ワイヤーをホイールの外側から内側に通す際に、取っ手がワイヤーと共にホイールの開口から内側に落ちてしまいにくくすることができると同時に、ワイヤーを引き出しやすくなる。
前記一本のワイヤーは、前記取っ手に対し、ワイヤーの線方向に相対移動可能な構成とすることができる。
このように構成すると、ホイールの開口に通したワイヤーを線方向に移動させてワイヤー両端がそれぞれタイヤ外周の左右に至るようにしやすくなり、タイヤ外周の左右において、内側チェーン一端のフックおよび他端側のリンク(またはフック)とワイヤー両端の先端フック(または先端リング)とをそれぞれ近づけやすくなる。
このワイヤー2の先端2cに設けられた先端フック3と、
前記ワイヤー2の他端2bに設けられ、ワイヤー2の線方向(図1上下方向)と交差する方向(図2左右方向)に延びる拡張部4bを有する取っ手4とを備えている。
図2に示すように、タイヤ14にタイヤチェーン20を被せる。
この際、内側チェーン21の一端(21f)と他端(21r)とがタイヤ14の左右下方に位置するように被せる。
ワイヤー2の先端2cをホイール10の外側(図2(a)において下側)から該ホイール10の開口13に通す。この際、ワイヤー先端2cがタイヤ14外周の左または右(図示では左)に至るように通す。
これによって、内側チェーン21一端のフック21fとワイヤー先端2cの先端フック3とが近づいた状態となるので、ワイヤー先端2cの先端フック3に内側チェーン21一端のフック21fを引っ掛ける。この引っ掛け作業は、従来とは異なり、タイヤ14裏側の奥部に手を回して行う必要がなく、タイヤ14外周部近くP1で行うことができるので、容易に行うことができる。
ワイヤー2を車輪手前側に引き、ワイヤー先端2cの先端フック3とこれに連結された内側チェーン21一端のフック21fとをホイール10の開口13からホイール10外側に引き出した後、ワイヤー先端2cの先端フック3から内側チェーン21一端のフック21fを外して、図3(a)に示すように、必要に応じて適所(例えば開口13の縁部)に引っ掛けておく。この作業はホイール10外側(手前側)で行うので、容易に行うことができる。
図3(b)に示すように、再びワイヤー2の先端2cをホイール10の外側から該ホイール10の開口13に通す。この際、ワイヤー先端2cがタイヤ14外周の右または左(図では今度は右)に至るように通す。
これによって、内側チェーン21他端側のリング21rとワイヤー先端2cの先端フック3とが近づいた状態となるので、ワイヤー先端2cの先端フック3に内側チェーン21一端のリング21rを引っ掛ける。この引っ掛け作業も、従来とは異なり、タイヤ14裏側の奥部に手を回して行う必要がなく、タイヤ14外周部近くP2で行うことができるので、容易に行うことができる。
ワイヤー2を手前側に引き、ワイヤー先端2cの先端フック3と内側チェーン21一端のリング21rとをホイール10の開口13からホイール10外側に引き出した後、ワイヤー先端2cの先端フック3から内側チェーン21一端のリング21rを外し(図4(a)参照)、このリング21rを、先にホイール10外側に引き出しておいた内側チェーン21一端のフック21fと連結し、連結状態のまま両者を開口13からホイール10内側に落とす。この作業もホイール10外側(手前側)で行うので、容易に行うことができる。
タイヤ14の外側に位置する外側チェーン22の一端に設けられたフック22fと、他端側のリンク22rとを連結する(この点は従来と同じである)。
外側チェーン22にゴムバンド(あるいはスプリング)25を掛ける(この点は従来と同じである)。
なお、上の説明ではダブルタイヤの場合を例にとって説明したが、大型シングルタイヤの場合や、普通車のタイヤに対して利用する場合も同様である。
特にダブルタイヤの場合、従来は、車両を前後方向に多少移動させなければタイヤチェーンを装着することができなかったのに対し、この発明によれば、上記のようにして車両を移動させることなくタイヤチェーンを装着することができる。
ワイヤー53の一端51に設けられた先端フック54と、
ワイヤー53の他端52に設けられた先端リング55と、
ワイヤー53の中間部53mに設けられた取っ手56と、を備えている。
図6に示すように、タイヤ14にタイヤチェーン20を被せる。
この際、内側チェーン21の一端(21f)と他端(21r)とがタイヤ14の左右下方に位置するように被せる。
図6に示すように、ワイヤー53の両端51,52をホイール10の外側から該ホイール10の開口13に通す。この際、ワイヤー53の両端51,52がそれぞれタイヤ14外周14cの左右に至るように通す。
これによって、タイヤ外周の左右において、内側チェーン21一端のフック21fおよび他端側のリンク21rとワイヤー両端の先端フック54および先端リング55とがそれぞれ近づいた状態となるので、ワイヤー53両端の先端フック54および先端リング55に内側チェーン21一端のフック21fと他端側のリンク21rとをそれぞれ引っ掛ける。これらの引っ掛け作業は、従来とは異なり、タイヤ14裏側の奥部に手を回して行う必要がなく、タイヤ14外周部近くP1,P2で行うことができるので、容易に行うことができる。
取っ手56を持ってワイヤー53の中間部53mを手前に引き、ワイヤー53両端の先端フック54および先端リング55と内側チェーン21一端のフック21fおよび他端側のリンク21rとをホイール10の開口13からホイール10外側(手前側)に引き出す(図7(a)参照)。
ワイヤー53両端の先端フック54、先端リング55からそれぞれ内側チェーン21一端のフック21fおよび他端側のリンク21rを外し(図7(a)参照)、内側チェーン21一端のフック21fと他端側のリンク21rとを連結し、連結状態のまま両者をホイール10の内側に落とす。この作業はホイール10外側(手前側)で行うので、容易に行うことができる。
図7(b)に示すように、タイヤ14の外側に位置する外側チェーン22の一端に設けられたフック22fと、他端側のリンク22rとを連結する。
図7(b)に示すように、外側チェーン22にゴムバンド(あるいはスプリング)を掛ける(この作業は従来と同じである)。
特に大型車両のダブルタイヤの場合、従来は、車両を前後方向に多少移動させなければタイヤチェーンを装着することができなかったのに対し、この取付具によれば、上記のようにして車両を移動させることなくタイヤチェーンを容易に装着することができる。
このように構成すると、ワイヤー53をホイール10の外側から内側に通す際に、取っ手56がワイヤー53と共にホイール10の開口13から内側に落ちてしまいにくくすることができると同時に、ワイヤー53を引き出しやすくなる(図6参照)。
このように構成すると、ホイール10の開口13に通したワイヤー53を線方向に移動させてワイヤー53の両端がそれぞれタイヤ14外周の左右に至るようにしやすくなり、タイヤ14外周の左右において、内側チェーン21一端のフック21fおよび他端側のリンク21rとワイヤー53両端の先端フック54および先端リング55とをそれぞれ近づけやすくなる(図6参照)。
T字形の取っ手56は、通常の開口13を通りにくく、ワイヤ53を引っ張りやすい寸法であれば良く、例えば握り部56c、56cの全長は10〜20cm程度、連結部56bの長さは3〜7cm程度とする。握り部56cは円柱状とすることが望ましい。
なお、この実施の形態では、ワイヤー53の線方向への移動および引き出し作業を円滑化すべく、連結部56bには、滑車57を設けている。
例えば、
チェーン他端側のリンク21rの代わりにフックが設けられている場合は、ワイヤー先端に設ける先端フック3(54)に代えて先端リングを設けることができる。また、チェーン一端側のフックに代えてリングが設けられている場合には、ワイヤー先端の先端リング55に代えて先端フックを設ける。つまり、ワイヤー先端の先端フックおよび先端リングは、取付対象であるタイヤチェーンの端部がフックかリングかに応じて適宜選定することができる。
2 ワイヤー
2c 先端
3 先端フック
4 取っ手
10 ホイール
11 ハブ
12 タイヤ装着部
13 開口
14 タイヤ
20 タイヤチェーン
21 内側チェーン
21f フック
21r リンク
50 タイヤチェーン取付具
53 ワイヤー
54 先端フック
55 先端リング
56 取っ手
56b 連結部
56c 握り部
Claims (3)
- ハブ(11)とタイヤ装着部(12)との間に開口(13)を有するホイール(10)に装着されたタイヤ(14)に対し、該タイヤ(14)の内側に沿う内側チェーン(21)と、この内側チェーン(21)の一端に設けられたフック(21f)と、このフック(21f)に連結される他端側のリンク(21r)またはフックとを有するタイヤチェーン(20)を取り付けるためのタイヤチェーン取付具であって、
前記ホイール(10)の外側から両端(51,52)をホイール(10)の開口(13)に通すことができ、かつホイール(10)外側から見た側面視で両端(51,52)がいずれも、少なくともタイヤ外周(14c)に至る長さを有する一本のワイヤー(53)と、
この一本のワイヤー(53)の一端(51)に設けられた先端フック(54)または先端リングと、
この一本のワイヤー(53)の他端(52)に設けられた先端フックまたは先端リング(55)と、
前記一本のワイヤー(53)の中間部(53m)に設けられた取っ手(56)と、
を備えていることを特徴とするタイヤチェーン取付具。 - 請求項1において、
前記取っ手は、前記一本のワイヤーとの連結部(56b)と、この連結部(56b)の両側に延びる握り部(56c)とを有するT字形の取っ手であることを特徴とするタイヤチェーン取付具。 - 請求項1または2において、
前記一本のワイヤー(53)は、前記取っ手(56)に対し、ワイヤー(53)の線方向に相対移動可能であることを特徴とするタイヤチェーン取付具。
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