JP3025989U - 腰部締め用の伸縮ベルト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 伸縮部分において全体の長さ調整ができる腰
部締め用の伸縮ベルトの提供。 【解決手段】 伸縮ベルト５は、両端にその連結クリッ
プ７，８を取り付け、両連結クリップの間に調整クリッ
プ９が装着してあり、各クリップの構造については、幅
方向に長いほゞ矩形の下部片１５と、その上にベルトを
押さえ止める上部片１７とからなり、下部片の基端にベ
ルトの通孔を設け、先端に食込刃を上向きに形成し、先
端部の両側において上部片を反転可能に軸支してあっ
て、伸縮ベルトを調整クリップの下部片と上部片との間
に通し、基部ベルト１に対する連結クリップ７の取付け
については、その通孔に伸縮ベルトを通して反転させ、
先端を調整クリップの通孔に掛け止め、先部ベルト２に
対する連結クリップ８の取付けについては、その通孔に
通して掛け止める。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、ズボンやスカート等を着用する場合に、それを締めるために使用 する腰部締め用の伸縮ベルトに関する。

【０００２】

【従来の技術】

腰部締め用のベルトは、一般的に皮革または厚い生地等により全長が一体に形 成され、その一端にバックルが取り付けられたもので、ズボン等に通して腰に締 めると、殊に、穴にバックルを掛ける形式の場合であると、締める程度を微妙に 調整することができなく、ずれ落ちないようきつく締めるために、それが腰痛の 原因となる等の問題があることから、一部を伸縮自在とする提案がなされる。

【０００３】 従来、このように一部を伸縮させる手段としては、伸縮しない皮革ベルトとゴ ムが入った伸縮帯片とを縫合せにより交互に連結したもの（実開昭５８−１２８ ９２２号公報）、弾力性を有する全長のベルト本体に、部分的に伸縮しない布を 貼り合わせ、ベルト本体部分のみで伸縮するようにしたもの（実開平１−１４９ ４２５号公報）、等を挙げることができる。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

上記のような従来の腰部締め用の伸縮ベルトによれば、伸縮部分によりきつい 締めを緩和する融通性を有するが、体重に伴うウエストの大きさの変化に対応す るには、バックルの取付け位置を変更する必要性が生じる。その場合に、短くす るときには、普通のベルトと同様に、ベルトの端を切り取る必要があるから、そ の処置を取った以上は、以後仮に体重が増えても再び長くすることができないと いう不都合があった。

【０００５】 この考案は、上記のような実情に鑑みて、伸縮部分において全体の長さ調整が できるために、ウエストの大きさが変わっても、ベルトを切ったりしてバックル の取付け位置を変更する必要がなくなる腰部締め用の伸縮ベルトを提供すること を目的とした。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するために、この考案は、バックルが取り付けられる基部ベ ルトと、バックルに先が掛けられる先部ベルトと、その両方を着脱可能に連結す る伸縮ベルトとの組合せからなり、伸縮ベルトは、両端にその連結クリップを取 り付け、両連結クリップの間に調整クリップが装着してあり、各クリップの構造 については、幅方向に長いほゞ矩形の下部片と、その上にベルトを押さえ止める 上部片とからなり、下部片の基端にベルトの通孔を設け、先端に食込刃を上向き に形成し、先端部の両側において上部片を反転可能に軸支してあって、伸縮ベル トを調整クリップの下部片と上部片との間に通し、基部ベルトに対する連結クリ ップの取付けについては、その通孔に伸縮ベルトを通して反転させ、先端を調整 クリップの通孔に掛け止め、先部ベルトに対する連結クリップの取付けについて は、その通孔に通して掛け止めてある腰部締め用の伸縮ベルトを構成した。

【０００７】

【作 用】

腰部締め用の伸縮ベルトを上記のように構成したから、伸縮ベルトにおいて調 整クリップをスライドさせて止めることにより、長さを調整することができる。

【０００８】 また、基部ベルトと先部ベルトと伸縮ベルトとの組合せによるものであるから 、販売の仕方については、その組によることを原則とするが、伸縮ベルトを単独 で販売し、使用者において普通のバックル付きのベルトを切断加工して使用して 組み立てるようにしても良い。

【０００９】

【実施例】

次に、この考案の実施例を図面に基づいて説明する。

【００１０】 図１ないし図３は一実施例を示し、図４は他の例を示したもので、その腰部締 め用の伸縮ベルトＢは、バックル３が取り付けられる基部ベルト１と、バックル ３に先が掛けられる先部ベルト２とを分割してあって、基部ベルト１と先部ベル ト２の他に、その両方を連結する伸縮ベルト５とを組合せてある。伸縮ベルト５ は、体裁等を考えて、身体の側部に当たる位置となっているが、その位置を特に 問うものではない。

【００１１】 基部ベルト１と先部ベルト２とは、普通のバンドを二つに切って使用した。つ まり、この考案では、伸縮ベルト５に特徴があり、それを単独で販売しても良い 。そうすれば、使用者において、普通のバントを切って同様にして腰部締め用の 伸縮ベルトＢを得ることができる点において、従来のものと大きく異なっている 。

【００１２】 基部ベルト１および先部ベルト２は、それぞれ伸縮不能な皮革製であって、普 通の腰部用のベルトと同じく、基部ベルト１においては、バックル３の裏側に掛 止突起１１を有し、先部ベルト２には、バックル３の突起１１が掛かる止穴１３ が等間隔に穿設される。

【００１３】 伸縮ベルト５は、ゴムを編み込んだ伸縮自在な帯布の両端に連結クリップ７， ８を取り付け、中央部に調整クリップ９を取り付けたもので、各クリップ７，８ ，９は、伸縮ベルト５および基部ベルト１、先部ベルト２よりもやゝ幅広い同一 構造であって、下部片１５とそれに反転可能に軸支される上部片１７とからなっ ている。図４に示すクリップ１０は、これも同一構造であるが、下部片１５の両 側に補助爪１８，１８を設けてある点が異なっている。

【００１４】 各クリップ７，８，９，１０の構造については、二つ合わせとなる下部片１５ と上部片１７とからなり、上部片１７の先端の両側に軸承部１９，１９が設けら れ、下部片１５の先端両側がその軸承部１９，１９に突起で嵌まっている。そこ で、その軸承部１９，１９を中心に上部片１７が反転し、バンドを下部片１５に 押さえ付ける。下部片１５の基端には、ベルトを掛ける通孔２１が設けられ、先 端に上向きにギザギザの食込刃２３が形成されている。そこで、上部片１７の押 さえによりベルト１，２，５が食込刃２３に刺さって固定される。

【００１５】 図４のクリップ１０であると、両側に折り曲げ可能に補助爪１８，１８が立設 してあるので、上部片１７を反転する前に、その補助爪１８，１８を内側に折り 曲げ、屈折した爪先をベルトに食い込ませてから、上部片１７を反転させるので 、食い込みが加重される結果、ベルトの固定がさらに確実となる。なお、爪１８ の食い込みを図３において二点鎖線で示した。

【００１６】 調整クリップ９は、伸縮ベルト５にスライド可能に通してあって、一端の連結 クリップ７は、通孔２１に伸縮ベルト５を通し反転してダブラせ、先端を調整ク リップ９の通孔２１に通し逢着により掛け止めてある。そこで、調整クリップ９ の位置でダブリの長さを変えることによって伸縮ベルト５の長さが調整される。 また、他端の連結クリップ８については、伸縮ベルト５の他端を通孔２１に通し て同じく逢着により止めてある。

【００１７】

【考案の効果】

以上説明したように、この考案によれば、次のような優れた効果がある。

【００１８】 伸縮ベルトにより伸縮性が得られることはもちろん、伸縮ベルトにおいて全体 の長さ調整をできるために、ウエストの大きさが変わっても、ベルトを切ったり してバックルの取付け位置を変更するような不都合がなくなり、また、その調整 が自在であるばかりか、基部ベルトや先部ベルトを外す必要もなく、取扱いが極 めて容易であり、さらに、クリップがベルトの長さ方向に短いために、体裁が良 好であり、また、クリップによる圧迫がなく自由に運動しやすく着用が快適とな り、腰痛等の予防や改善に正に最適である。

【００１９】 使用においては、使用者においてベルトを切断加工して使用しても良く、その 場合に、現在使用している普通のベルトを経済的に再利用できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案による腰部締め用の伸縮ベルトを示す
分解斜視図である。

【図２】同腰部締め用の伸縮ベルトの概略の組立て状態
を示す平面図である。

【図３】図２のＡ−Ａ線矢視の拡大断面図である。

【図４】クリップの他の例を示す斜視図である。

【符号の説明】

Ｂ 腰部締め用の伸縮ベルト １ 基部ベルト ２ 先部ベルト ３ バックル ５ 伸縮ベルト ７，８，９，１０ クリップ １５ 下部片 １７ 上部片 １８ 補助爪

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 バックルが取り付けられる基部ベルト
   と、バックルに先が掛けられる先部ベルトと、その両方
   を着脱可能に連結する伸縮ベルトとの組合せからなり、
   伸縮ベルトは、両端にその連結クリップを取り付け、両
   連結クリップの間に調整クリップが装着してあり、各ク
   リップの構造については、幅方向に長いほゞ矩形の下部
   片と、その上にベルトを押さえ止める上部片とからな
   り、下部片の基端にベルトの通孔を設け、先端に食込刃
   を上向きに形成し、先端部の両側において上部片を反転
   可能に軸支してあって、伸縮ベルトを調整クリップの下
   部片と上部片との間に通し、基部ベルトに対する連結ク
   リップの取付けについては、その通孔に伸縮ベルトを通
   して反転させ、先端を調整クリップの通孔に掛け止め、
   先部ベルトに対する連結クリップの取付けについては、
   その通孔に通して掛け止めてあることを特徴とする腰部
   締め用の伸縮ベルト。