JP3025753B2 - 車両用収納ボックス装置 - Google Patents

車両用収納ボックス装置

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JP3025753B2
JP3025753B2 JP8078811A JP7881196A JP3025753B2 JP 3025753 B2 JP3025753 B2 JP 3025753B2 JP 8078811 A JP8078811 A JP 8078811A JP 7881196 A JP7881196 A JP 7881196A JP 3025753 B2 JP3025753 B2 JP 3025753B2
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哲也 阿部
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Kojima Industries Corp
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Araco Corp
Kojima Industries Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両用収納ボッ
クスに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図6と図7に示すように、車両用
収納ボックス、主としてコンソ−ルボックスにおいて、
ボックス本体102 の収納室103 の開口部後側には蓋体11
1 が開閉可能に装着され、その蓋体111 は、後方に開口
する格納室112 を有して薄箱状に形成されている。前記
蓋体111 の格納室112 には物入れ器としてのカップホル
ダ131 が引出し可能に格納される。そして、カップホル
ダ131 を使用するときには、閉じ状態にある蓋体111 に
対し、カップホルダ131 が後方に引出され使用位置に配
置されることで、そのカップホルダ131 の本体部分をな
すホルダ本体132 が略水平状をなし、該ホルダ本体132
に組付けられたカップ受け部材136 が下向きに回動し
て、その受け部が略水平状をなす。ここで、ホルダ本体
132 のカップ挿入孔133 よりカップ類が挿入され、その
カップ類の底面がカップ受け部材136 のカップ受け部に
受承されることで、カップ類が保持されるようになって
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記従来の
ものにおいて、カップホルダ131 が使用位置に引出され
た状態のもとで蓋体111 を開き方向へ回動すると、カッ
プホルダ131 が傾き、同カップホルダ131 に保持された
カップ類が脱落したり、カップ類の内容物が流出する不
具合が生じる。また、カップホルダ131 がボックス本体
102 の後側面に衝突して破損される場合もある。このよ
うなことから、カップホルダ131 が使用位置に配置され
た状態では蓋体111 を開くことができず、ボックス本体
102 の収納室103 に対する物品の出入れができなくな
り、不便であった。この発明の目的は、前記従来の問題
点に鑑み、カップホルダ等の物入れ器が使用位置に配置
された状態で蓋体を開閉動作したとしても、その物入れ
器に保持された物品が脱落したり、あるいは、物入れ器
がボックス本体に衝突する不具合を解消することができ
る車両用収納ボックス装置を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1の発明に係る車両用収納ボックス装置は、
上方に開口する収納室を有するボックス本体と、該ボッ
クス本体の開口部一側に開閉回動可能に装着された蓋体
と、を備え、前記蓋体には格納室が開閉可能に形成さ
れ、前記蓋体と前記ボックス本体との間には、同蓋体の
格納室に出入れ可能に格納される格納位置と、同ボック
ス本体の開口部の一側から張出される使用位置とに配置
切替えされる物入れ器が配設され、前記物入れ器が使用
位置に配置された状態にあるときでも、その物入れ器に
干渉することなく前記蓋体が開閉動作されるように構成
されている。
【0005】また、請求項2の発明に係る車両用収納ボ
ックス装置は、請求項1に記載の車両用収納ボックス装
置において、蓋体は、ボックス本体の開口部一側に開閉
回動可能に装着された内蓋体と、同内蓋体との間に格納
室を開閉可能に構成する外蓋体と、を備えている。
【0006】請求項3の発明に係る車両用収納ボックス
装置は、請求項1に記載の車両用収納ボックス装置にお
いて、物入れ器は、ボックス本体の開口部一側に対し、
蓋体の回動中心と同一中心線上に回動可能に装着され、
前記物入れ器が回動操作されることで、格納位置と使用
位置とに配置切替えされる構成にしてある。
【0007】したがって、物入れ器を使用しないときに
は、同物入れ器が蓋体の格納室内に格納される。物入れ
器を使用するときには、蓋体の格納室から物入れ器が出
され、その物入れ器がボックス本体の開口部の一側から
張出されて使用位置に配置される。前記物入れ器が使用
位置に配置された状態において、蓋体は、前記物入れ器
に干渉することなく開閉動作されるため、物入れ器は使
用位置に配置保持される。このため、物入れ器に保持さ
れた物品が脱落したり、あるいは物入れ器がボックス本
体に衝突する不具合を解消することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)この発明の実施の形態1を図1〜図3
にしたがって説明する。図1と図2において、車両用収
納ボックス(主として前席の中間部に配設されるコンソ
−ルボックス)1は、ボックス本体2と蓋体11とを主体
として構成されている。ボックス本体2は、上方に開口
する収納室3を有する箱形状に形成され、そのボックス
本体2の開口部の後側上面には、軸4を中心として蓋体
11が開閉回動可能に装着されている。前記蓋体11の内部
には格納室12が開閉可能に構成されている。
【0009】また、この実施の形態1において、蓋体11
は、その格納室12を開閉するために内蓋体13と可動の外
蓋体22によって構成され、その内蓋体13の後端部がボッ
クス本体2の開口部の後側上面に軸4を中心として開閉
回動可能に装着されている。さらに、前記内蓋体13の上
面の前半部には、前後の支持片14,15が突設されてお
り、これら支持片14,15には、前後で対をなすリンクア
−ム18,19が、その各下端部においてピン16,17によっ
てそれぞれ軸着されている。前記対のリンクア−ム18,
19の上端部には、外蓋体22の下面に突設された前後の支
持片23,24がピン20,21によって軸着されている。そし
て、内蓋体13,外蓋体22及び前後のリンクア−ム18,19
によって四節のリンク機構が構成され、内蓋体13に対し
外蓋体22が図2に示すように閉じられた状態からリンク
ア−ム18,19を反時計方向にそれぞれ回動させながら前
方に移動されることで、図3に示すように、格納室12の
後半部が解放されるようになっている。
【0010】前記内蓋体13の支持片15とリンクア−ム19
との間にはタ−ンオ−バスプリング25が張設されてお
り、そのタ−ンオ−バスプリング25の弾発力に基づいて
内蓋体13に対し外蓋体22が図2に示す閉じ位置と、図3
に示す開き位置との二位置に付勢されるようになってい
る。また、ボックス本体2の開口部の前側上面と外蓋体
22の前端部下面との間には、外蓋体22を閉じ位置に係脱
可能にロックする閉止手段26が組付けられている。この
実施の形態1において、前記閉止手段26は、一対の磁石
27,28、又は磁石と鉄板によって構成されている。
【0011】前記蓋体11とボックス本体2との間には、
物入れ器としてのカップホルダ31が配設されている。前
記カップホルダ31は、蓋体11の格納室12に出入可能に格
納される格納位置と、ボックス本体2の開口部の後側に
張出される使用位置とに配置切替え可能とされ、同カッ
プホルダ31が前記使用位置に配置された状態にあるとき
でも、そのカップホルダ31に干渉することなく蓋体11が
開閉動作されるようになっている。
【0012】すなわち、この実施の形態1において、前
記カップホルダ31の本体部分をなすホルダプレ−ト32
は、その一端寄り部分において、前記蓋体11の軸4と同
一中心線の軸又は軸4と同軸上に回動可能に装着されて
いる。さらに、図1に示すように、ホルダプレ−ト32の
一端寄りには、同ホルダプレ−ト32が略水平状をなす使
用位置に配置されたときに、ボックス本体2の上端部後
側面に当接してホルダプレ−ト32を略水平状に保持する
ためのストッパ面34が形成されている。
【0013】また、ホルダプレ−ト32にはカップ類が上
方から差込まれるカップ挿入孔33が貫設され、同ホルダ
プレ−ト32の下面には、カップ類30の底面を受承するカ
ップ受け部35を備えたカップ受け部材36が、その上端部
において、ピン37を中心として回動可能に組付けられて
いる。さらに、カップ受け部材36の上端面には、ホルダ
プレ−ト32の下面に接離可能に当接するストッパ面38が
形成されており、ホルダプレ−ト32が略水平状をなす使
用位置に配置されたときは、カップ受け部材36のストッ
パ面38がホルダプレ−ト32の下面に当接してこれ以上の
カップ受け部材36の回動を阻止することで、同カップ受
け部材36のカップ受け部35が水平状態に保持されるよう
になっている。
【0014】この実施の形態1は、上述したように構成
される。したがって、図2に示すように、蓋体11の格納
室12に格納されたカップホルダ31を使用する場合、ま
ず、図3に示すように、内蓋体13に対し外蓋体22が前方
に移動されて開き位置に配置されることで、格納室12が
開放される。次に、カップホルダ31のホルダプレ−ト32
を軸4を中心として時計方向に略180 °回動し、使用位
置に配置することで、同ホルダプレ−ト32がボックス本
体2の開口部の後方に略水平状に張出される。さらに、
カップ受け部材36は自重によってピン37を中心として時
計方向へ回動され、その上端のストッパ面38がホルダプ
レ−ト32の下面に当接して保持される。
【0015】ここで、ホルダプレ−ト32のカップ挿入孔
33に対し、その上方からカップ類30が差込まれ、そのカ
ップ類30の底面がカップ受け部材36のカップ受け部35に
受承されることで、カップ類30が安定よく保持される。
図1に示すように、前記カップホルダ31が使用位置に配
置された状態において、閉じ位置にある蓋体(内蓋体13
及び外蓋体22)11は、軸4を中心としかつ前記カップホ
ルダ31に干渉することなく、開放位置まで開放される。
このため、カップホルダ31が使用位置に配置された状態
にあるときでも、蓋体11を開閉動作してボックス本体2
の収納室3に対し物品の出入れを容易に行うことがで
き、使い勝手にすぐれる。
【0016】(実施の形態2)次に、この発明の実施の
形態2を図4にしたがって説明すると、この実施の形態
2においては、物入れ器が菓子類や小物が入れられる容
器41である場合を示すもので、その容器41は、その外周
から延出された取付片42において、軸4と同一中心線
上、又は軸4と同軸上に回動可能に装着されている。
【0017】そして、この実施の形態2においても、容
器41が蓋体11の格納室12に格納される格納位置と、ボッ
クス本体2の開口部の後側に略水平状に張出される使用
位置とに配置切替えされるようになっている。さらに、
容器41の取付片42には、該容器41が使用位置に配置され
たときに、ボックス本体2の上端部後側面に当接して、
容器41を使用位置に保持するストッパ面43が形成されて
いる。また、ボックス本体2及び蓋体11においては実施
の形態1と同様にして構成されるため、同一構成部分に
対し同一符号を付記してその説明は省略する。したがっ
て、この実施の形態1においても、容器が使用位置に配
置された状態にあっても、その容器に干渉することなく
蓋体が開閉動作される。
【0018】なお、前記実施の形態1及び2において
は、蓋体11の格納室12を開閉可能に構成するために、内
蓋体13に対し、対のリンクア−ム18,19を介して前後方
向に移動可能に装着された外蓋体22とによって蓋体11を
構成したが、これに限るものではない。例えば、図5に
示すように、蓋体11が格納室12を有する中空状に形成さ
れ、その蓋体11の上蓋部の一部に開口部が形成され、そ
の開口部の一側縁にヒンジ51によって蓋板11a が開閉可
能に取付けられた構造であってもよい。また、物入れ器
としては、カップホルダ31や小物入れ用容器41に限定す
るものではなく、例えば、灰皿であってもよい。
【0019】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
物入れ器がボックス本体の開口部の一側から張出される
使用位置に配置された状態にあるときでも、その物入れ
器に干渉することなく蓋体を開閉動作することができ、
使い勝手にすぐれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1を示すもので、ボック
ス本体の後側の使用位置にカップホルダが配設された状
態で蓋体が開かれた状態を示す断面図である。
【図2】同じくボックス本体に対し蓋体が閉じられ、そ
の蓋体の格納室にカップホルダが格納された状態を示す
断面図である。
【図3】同じく内蓋体に対し外蓋体が開かれ格納位置の
カップホルダが使用位置に配置された状態を示す断面図
である。
【図4】この発明の実施の形態2を示す断面図である。
【図5】この発明のその他の実施の形態を示す断面図で
ある。
【図6】従来の収納ボックスの蓋体に組付けられたカッ
プホルダが引出された状態を示す説明図である。
【図7】同じく断面図である。
【符号の説明】
2 ボックス本体 3 収納室 11 蓋体 12 格納室 13 内蓋体 22 外蓋体 30 カップ類 31 カップホルダ(物入れ器)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−112642(JP,A) 特開 平9−267851(JP,A) 特開 平7−164946(JP,A) 特開 平8−52049(JP,A) 実開 昭62−27849(JP,U) 実開 平5−40048(JP,U) 実開 昭62−18227(JP,U) 実開 平7−40293(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 5/00 - 7/14 B65D 43/16

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上方に開口する収納室を有するボックス
    本体と、該ボックス本体の開口部一側に開閉回動可能に
    装着された蓋体と、を備え、 前記蓋体には格納室が開閉可能に形成され、前記蓋体と
    前記ボックス本体との間には、同蓋体の格納室に出入れ
    可能に格納される格納位置と、同ボックス本体の開口部
    の一側から張出される使用位置とに配置切替えされる物
    入れ器が配設され、 前記物入れ器が使用位置に配置された状態にあるときで
    も、その物入れ器に干渉することなく前記蓋体が開閉動
    作されるように構成されていることを特徴とする車両用
    収納ボックス装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の車両用収納ボックス装
    置において、蓋体は、ボックス本体の開口部一側に開閉
    回動可能に装着された内蓋体と、同内蓋体との間に格納
    室を開閉可能に構成する外蓋体と、を備えていることを
    特徴とする車両用収納ボックス装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の車両用収納ボックス装
    置において、物入れ器は、ボックス本体の開口部一側に
    対し、蓋体の回動中心と同一中心線上に回動可能に装着
    され、前記物入れ器が回動操作されることで、格納位置
    と使用位置とに配置切替えされる構成にしてあることを
    特徴とする車両用収納ボックス装置。
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