JP3025751U - ラック式走行装置 - Google Patents

ラック式走行装置

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Abstract

(57)【要約】 【目的】軌道上を走行する運搬車両あるいは作業車両の
走行装置に関し、傾斜軌道においても車輪が空回りする
ことがなく、曲線軌道においてもスムースに走行でき、
しかも軌道と走行車輪に直接設置することができ、ラッ
ク専用の軌道や駆動専用のピニオンなどを設ける必要が
ない、安価でかつ、信頼性の高いラック式走行装置を実
現することを目的とする。 【構成】レールなどの軌道上を駆動車輪(1)が転動し
て走行する走行装置において、軌道に丸棒状のピン
(4)を進行方向に対して直角に固着し、車輪(1)に
該ピン(4)に係合するように、ラックギア(2)が設
けられていることを特徴とするラック式走行装置であ
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、軌道上を走行する運搬車両あるいは作業車両の走行装置に関し、特 に傾斜軌道や曲線軌道に適したラック式の走行装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
軌道上を走行する走行車両は、鉄道やモノレールなどが代表的であるが、山野 の木材運搬や農園などの収穫物運搬車両などの運搬用車両や天井クレーンや作業 台車などの作業車両など多くの分野で幅広く活用されている。
【0003】 これらの走行車両が走行する軌道が傾斜している場合には、ラック式の走行装 置が設けられる。すなわち、軌道に沿って、歯が設けられたラックを設置し、車 輪に該ラックとかみ合うようにピニオンを設ける。例えば、特開平60−183 255号に記載のように(図7(1))、T型レール30の上面を転動する走行 車輪31と、下側より上方へ押し付けるように設けられる2個の誘導車輪32、 32と、レール30の両面にラック33を設置し、両側より、ラック33を挟む ようにピニオン34が設けられたものなどが発明されている。
【0004】 ラック33とピニオン34によるかみ合わせにより、走行車両が前進、後進す るため、車輪31が空回りして滑ることがなくなるので、傾斜軌道においても、 確実に走行することができる。
【0005】 しかし、上記の走行車両の場合には、ラック33とピニオン34のかみ合わせ を的確に設定しなければならず、加工および設置の精度が要求され、高度な技術 が必要なため高価になってしまう。また、かみ合わせの関係から曲線軌道には使 用することは困難である。
【0006】 曲線軌道にも適応できるものも考案されている。例えば、実開平6−2741 7号(図7(2))では、駆動軸35にローラピニオン36を設け、レール37 に沿って、該ローラピニオン36が係合するように、複数の固定爪38を配置し たものである。ローラピニオン36のローラ36aと固定爪38とのかみ合い部 分にはクリアランスCが大きくとれるため、曲線軌道でも走行が可能となり、し かも傾斜軌道においては、車輪39が空回りすることはない。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような走行車両の場合には、ローラピニオン36は、駆 動機構とすることはできるが、重量負荷をかけることはできないため、車両重量 がかかる走行車輪39とは別々に設けなければならない。また、走行車輪39と ローラピニオン36を同軸に設けても良いが、かみ合いの関係からローラピニオ ン36のローラ数は少なくとも8ピン以上は必要なため、該ローラピニオン36 の直径は比較的大きくなり、小型の走行車両などには向かない。さらに走行車輪 用レール37の他に、ローラピニオン36用の固定爪38を設置するためのレー ル40も必要となる。
【0008】 本考案は、このような従来の問題点に鑑みてなされたもので、傾斜軌道におい ても車輪が空回りすることがなく、曲線軌道においてもスムースに走行でき、し かも軌道と走行車輪に直接設置することができ、ラック専用の軌道や駆動専用の ピニオンなどを設ける必要がない、安価でかつ、信頼性の高いラック式走行装置 を実現するためになされたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1は、図1に例示するように、レールなどの軌道上を駆動車輪1が転動 して走行する走行装置において、軌道に丸棒状のピン4を進行方向に対して直角 に固着し、車輪7に該ピン4に係合するように、ラックギア2が設けられている ラック式走行装置である。
【0010】 例えば、図1に示すように、走行車両の走行車輪1にラックギア2を同軸に固 着し、箱型レール3の側面に対して垂直に、丸棒上のピン4の一端を一定間隔に 固着したものでも良い。
【0011】 該ラックギア2は、レール3に固着したピン4に係合して、前進、後退ができ 、駆動軸5に取り付けられるものならばいずれでも良い。図のように、円板の外 周部に該ピン4が係止するように、切欠部1aを形成したものでも良い。該ピン 4は、丸棒状で硬い材質のものが良い。また、レール3は、図2に示すように、 パイプ状のレール3aでも良く、固着されるピン4の先端部をピン連結バー6で 連結固定したものでも良い。
【0012】 請求項2は、図3に例示するように、レールなどの軌道上を駆動車輪7が転動 して走行する走行装置において、車輪7の外周中央部に丸棒状のピン8を該外周 面に垂直に固着し、軌道に該ピン8が係合するように、係合穴9が設けられてい るラック式走行装置である。
【0013】 該ピン8は、車輪7のレール10との接触面に垂直に固着され、レール10に 穿設された係合穴9に係合するように設けられるものならばいずれでも良い。例 えば、車輪7のレール10との接触面にピン9を固着する穴をあけ、ピン9を挿 し込んで固着したものでも良く、図3に示すように、車輪7の中心部に周方向に 溝7aを設け、該溝7aの底部に丸棒状のピン8の一端を溶着したものでも良い 。
【0014】
【作用】
請求項1のように、レールなどの軌道上を駆動車輪1が転動して走行する走行 装置において、軌道に丸棒状のピン4を進行方向に対して直角に固着し、車輪1 に該ピン4に係合するように、ラックギア2が設けられていると、ラックギア2 とピン4とが係合して前進、後退するため、車輪7が空回りすることがなく、傾 斜軌道の走行においても確実に走行することができる。また、軌道面上が滑りや くい状態、例えば、雨で濡れている場合や、油などの滑りやすいものが軌道に付 着しやすい環境でも使用することができる。
【0015】 さらに、走行車輪7が転動する走行レールの他に、ラック専用のラックレール を設ける必要がない。また、走行車輪7に直接ラックギア2を取り付けることが できるので、設置スペースが小さく、設置が容易である。また、かみ合わせはク リアランスC(ラックギア2の歯とピン4との隙間)を大きくしても、十分に駆 動することができるので、ラックピニオン式のような精密加工を必要としない。
【0016】 さらにまた、このクリアランスCが大きくできるため、車輪7の進行方向とレ ール方向が多少異なってもかみ合うことができるので、曲線軌道においてもスム ースに走行することができる。
【0017】 請求項2のように、レールなどの軌道上を駆動車輪7が転動して走行する走行 装置において、車輪7の外周中央部に丸棒状のピン8を該外周面に垂直に固着し 、軌道に該ピン8が係合するように、係合穴9が設けられていると、車輪7に固 着されたピン8と軌道に穿設された係合穴9とが係合して前進、後退するため、 車輪7が空回りすることがなくなり、確実に走行することができる。
【0018】 このため、傾斜軌道においても、車輪7が滑ることはなく、スムースに走行す ることができる。また、ピン8は直接、車輪7に設けられているため、ラック用 の歯車を設ける必要がなく、従来の車輪などに容易に取り付けて使用することが できる。
【0019】 また、ラック専用のレールを設ける必要がなく、係合穴9は、クリアランスC 1を大きくとれるため、曲線軌道においてもスムースに走行することができる。 さらに、特別な加工精度を必要としないため、安価に製作できる。
【0020】
【実施例】
次に本考案によるラック式走行装置が実際上どのように具体化されるかを実施 例で説明する。
【0021】 図1は、本考案によるラック式走行装置の実施例を図であり、(1)は、斜視 図であり、(2)は、レール部のA−A面での垂直断面図であるる。このラック 式走行装置は、2本のレール軌道上を走行する走行車両の走行装置の実施例であ り、駆動車輪にラックギアが同軸状に固着され、レールの側面にピンが設けられ ている。
【0022】 すなわち、レール部は、図1(2)に示すように、箱型レール3の両方の側面 部を貫通して穴を明け、該穴にレール3の幅よりも長い丸棒状のピン4を挿し込 み、レール3の内側には突出させず、外側に突出するように溶接固定する。ピン 4が箱型レール3の両側壁で支持されているため、ピン4が曲りにくくなってい る。
【0023】 ラックギア部は、円板1bの外周部に、ピン4が係合するように半楕円状に切 り欠いて歯1aを形成したものであり、図1(1)に示すように、走行車両の駆 動軸5に取り付けられた車輪1の外側に同軸となるように、該ラックギア2を車 輪1に固着する。図では、ラックギア2を車輪1に固着しているが、ラックギア 2と同様な歯状の突起を有するように、車輪1を一体加工したものでも良い。
【0024】 このラック式走行装置は、駆動車輪1にラックギア2が固定されており、駆動 力が直接、ラックギア2に伝わるようになっているため、ピン4との係合により 確実に走行することができ、荷重は車輪1が支えることになる。荷重を支える車 輪1と駆動するラックギア2が同軸に組み合わせてあるため、最小のスペースで 効果的に駆動することができる。
【0025】 本実施例のラックギア2の歯1aとピン4のクリアランスCは、2mm程度と なっているが、ピン4の直径や間隔などにより、このクリアランスCを大きくす ることができ、かなり急な曲線軌道にも十分に対応することができる。
【0026】 一般にレール上を車輪が走行する場合には、レール面と車輪面の摩擦により走 行するが、レール面が雨などで濡れた場合や、油などが付着した場合には、滑り やすく、傾斜がある場合には、車輪が空回りして走行不能となる場合もある。
【0027】 ラックピニオン式の走行装置が設けられたもの(図7(1))もあるが、かみ 合わせを正確に行なわなければならず、高度な製作技術が要求され、また、曲線 軌道には、かみ合わせの問題があり使用できない。
【0028】 本ラック式走行装置は、ラックギア2とピン4とが係合して走行するため、傾 斜軌道や曲線軌道においても、確実に走行することができる。しかも従来の走行 車両やレールに容易に取り付けることができ、しかも低コストで製作することが できる。
【0029】 図2は、本考案によるラック式走行装置の他の実施例であり、パイプレールに 対して用いた実施例である。(1)は、ラックギア側から見た側面図であり、( 2)は、B−B面での垂直断面図である。
【0030】 このラック式走行装置は、パイプの曲面に合せた湾曲断面を有する走行車輪1c にラックギア2cが同軸状に固着されており、パイプレール3aの側部には、水 平に突出する丸棒状のピン4cが設けられている。各々のピン4cの先端部は、 ピン連結バー6により連結されており、ラックギア2cの駆動による力でピン4 cが曲らないように強化されている。また、2本のパイプレール3a上を2台の 車輪1cが走行する場合には、車軸5cに対して車輪1cが軸方向に一定程度可 動できるように、遊びが設定されていると良い。
【0031】 このラック式走行装置は、パイプをレールに用いており、曲線軌道が製作しや すい。果樹園や農園などの傾斜および曲線軌道が多く、比較的軽量の荷物を運ぶ ための搬送車両の走行装置に適している。ラックギア2cとピン4cとの係合に より車輪1cが滑ることなく確実に走行することができる。特別なラックレール を必要とせず、車輪1cにラックギア2cを固着し、パイプレール3aにピン4 cを固着することにより、簡単に傾斜軌道に適した走行装置を実現できる。駆動 装置は、小型エンジンやモーターあるいは、ケーブルカー方式などでも良い。
【0032】 図3は、本考案によるラック式走行装置のさらに他の実施例であり、(1)は 、斜視図であり、(2)は、C−C面での垂直断面図である。この実施例は、ピ ン8付き車輪7と係合穴9付きパイプレール10を用いた実施例である。該車輪 7の走行面は、パイプレール10の曲面に合わせて湾曲凹面となっており、該凹 面の中心部に全周に渡って溝7aが設けられている。この溝7aに丸棒状のピン 8の一端が溶接固定されている。該ピン8の溶接固定部は溝7aの中となるため 、パイプレール10と車輪7との接触面を溶接により傷つける心配がない。
【0033】 該パイプレール10には、前記のピン8が係合するように、係合穴9が設けら れている。該係合穴9は、ピン8と十分なクリアランスCを設けることができる ため、曲線軌道においてもスムースに走行することができる。また、2本のパイ プレール10上を2台の車輪7が走行する場合には、車軸11に対して車輪7が 軸方向に一定程度可動できるように、遊びが設定されていると良い。
【0034】 この実施例は、走行車両の小型化が容易であり、特に小型搬送台車などで傾斜 および曲線の多い果樹園や山野の搬送経路を搬送するのに適している。
【0035】 図4は、本考案のラック式走行装置を用いた小型搬送装置の実施例であり、図 5は、各車輪の配置を示す底面図である。この実施例は、支柱12に固定された 上下2段のパイプレール13a、13b上を走行するラック式走行装置であり、 小型で安定性が良く、傾斜や曲線軌道を確実にかつ安全に走行できるものである 。
【0036】 上下2段のパイプレール13a、13bは、連結板14により適時間隔にて連 結されており、該連結板14には、ブラケット15と締付け金具16が設けられ ており、該締付け金具16で支柱12の任意の高さに固定できるようになってい る。下部パイプレール13bには、駆動用の走行車輪17bに設けられたピン1 8が係合するように、一定間隔に係合穴19が設けられている。
【0037】 この走行車両は、上部が荷台20となっており、下部は走行装置となっている 。該走行装置には、4台の走行車輪17a、17bと8台の誘導車輪21と小型 エンジン22が設けられている。
【0038】 該走行車輪17a、17bは、各々のパイプレール13a、13bを上下より 挟むように軸支されている。図5に示すように、前方側に上下2台、後方側に上 下2台、合計4台の走行車輪が設けられている。各走行車輪は、パイプの曲面に 合わせて走行面の中央部が湾曲して凹んでいる。また、前方の下段側の走行車輪 17b(駆動用)には、走行面の中央部に垂直に丸棒状のピン18が固着されて いる。このピン18と係合穴19が係合することにより、車輪17bが滑ること なく確実に走行することができる。
【0039】 該誘導車輪21は、前記2段のパイプレール13a、13bを各々、両外側か らガイドするように設けられており、前方および後方合わせて8台が設けられて いる。パイプレール13a、13bの側面をしっかりとガイドするように、ゴム 製車輪などが垂直に軸支されており、走行車両の左右の傾きや振れを防止し、走 行車輪の脱輪を防止することができる。
【0040】 該小型エンジン22は、前方の下段側の走行車輪17bの下部に設けられてお り、チェーンまたはベルト23などにより、駆動力を下段側前方の走行車輪17 bに伝えるようになっている。
【0041】 上記のように構成されていると、走行車輪17bに設けられたピン18とパイ プレール13bに設けられた係合穴19が係合するために、走行車輪17bが空 回りすることがなくなり、傾斜軌道においても確実に走行することができる。
【0042】 また、パイプレールのため、曲げ加工がしやすく、曲線軌道を容易に設置でき 、ピン18と係合穴19とのクリアランスを大きくとれるため、曲線走行もスム ースに行なうことができる。すなわち、図5(2)の底面図(該走行装置を底面 から見た図)に示すように、駆動車輪が前方の走行車輪17bであるため、確実 に駆動することができ、ピン18と係合穴19とのクリアランスを大きくするこ とができるため、曲線部で車輪が多少左右にずれてもピン18と係合穴19は十 分に係合することができる。しかも、左右の誘導車輪21が設けられているため 、軌道修正されるので脱輪することはなく、曲線走行においても安定した走行が できる。
【0043】 また、走行車輪17aと17bが2本のパイプレール13a、13bを挟むよ うに、上下に配置されているため、車輪が浮き上がることはなく、誘導車輪21 により、左右方向の振れを防止しているため、走行装置の重心が低くなり、荷台 の安定性が良く、積載能力も高くなり、車輪の走行安定性が非常に良い。
【0044】 なお、図6に示すように、走行レールと駆動レールを分離して設置しても良い 。(1)は各車輪の配置を示す平面図であり、(2)は、走行装置の垂直断面図 である。この実施例は、荷台24の荷重を支えるために並列に設けられた2本の 走行用パイプレール25、25と、それらの中心に1本の駆動用パイプレール2 6が設けられている。走行車両は、上部が荷台24となり、下部が走行装置とな っている。該走行装置は、1台の駆動車輪27と、8台の走行車輪28と、4台 の誘導車輪29が設けられている。
【0045】 該走行車輪28は、各々の走行用パイプレール25、25を上下方向から挟む ように設けられ、該誘導車輪29は、左右方向のガイドとなる。また、該駆動車 輪27の外周面の中心部に、等間隔に配置された丸棒状のピン30が固着されて おり、該ピン30に係合するように、駆動用パイプレール26の上部に等間隔に 係合穴31が穿設されている。
【0046】 この実施例は、農産物などの収穫物の搬送などのように、走行レールを比較的 低く設置する場合に適している。また、該走行用レール25、25と駆動用レー ル26は、連結バー32で接続され、一体化されており、固定キャップ部33を 支柱34に被せてボルト35で固定できるようになっている。このため、レール の設置が簡単にできる。
【0047】
【考案の効果】
請求項1のように、軌道に丸棒状のピン4を進行方向に対して直角に固着し、 車輪1に該ピン4に係合するように、ラックギア2が設けられていることにより 、該ピン4とラックギア2が係合して走行するため、車輪1が空回りすることが なくなり、傾斜軌道でも確実に走行することができる。また、また、ピン4とラ ックギア2の歯とのクリアランスCが大きくとれるため、曲線軌道においてもス ムースに走行することができる。さらに、駆動専用のピニオンやラック専用レー ルを設ける必要がなく、ラックギア2の加工は、高精度を必要としないので安価 な走行装置を実現できる。
【0048】 請求項2のように、車輪7の外周中央部に丸棒状のピン8を該外周面に垂直に 固着し、軌道に該ピン8が係合するように、係合穴9が設けられていることによ り、該ピン8と係合穴9とが係合して走行するため、車輪7が空回りすることが なくなり、傾斜軌道でも確実に走行することができる。また、また、ピン8と係 合穴9とのクリアランスCが大きくとれるため、曲線軌道においてもスムースに 走行することができる。さらに、レール10は穿孔加工のみで良く、車輪7にも ピン8を固着するだけで良いので、加工しやすく、小型化が容易であり、しかも 製作コストを大幅に下げることができる。
【0049】 以上のように本考案によると、傾斜軌道においても確実に走行でき、曲線軌道 においてもスムースに走行することができ、しかも専用のラックレールを必要と しない安価で信頼性の高いラック式走行装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案によるラックギアとピンを用いたラック
式走行装置の実施例を示す図である。
【図2】本考案によるラックギアとピンを用いたラック
式走行装置の他の実施例を示す図である。
【図3】本考案によるピンと係合穴を用いたラック式走
行装置の実施例を示す図である。
【図4】本考案によるラック式走行装置を用いた走行車
両の実施例を示す図である。
【図5】本考案によるラック式走行装置を用いた走行車
両の車輪の配置状況を示す平面図である。
【図6】本考案によるラック式走行装置を用いた走行車
両の他の実施例を示す図である。
【図7】従来のラック式走行装置の実施例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1、1c、7、17a、17b、28 走行車輪 2、2c ラックギア 3 箱型レール 4、4c、8、18、30 ピン 5、5c、11 車軸 6 ピン連結バー 7a 溝 9、19、31 係合穴 3a、10、13a、13b パイプレール 12、34 支柱 14 連結板 15 ブラケット 16 締付け金具 20、24 荷台 21、29 誘導車輪 22 小型エンジン 23 ベルト 25 走行レール 26 駆動レール 27 駆動車輪 32 連結バー 33 固定キャップ部 35 ボルト

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レールなどの軌道上を駆動車輪(1)が
    転動して走行する走行装置において、軌道に丸棒状のピ
    ン(4)を進行方向に対して直角に固着し、車輪(1)
    に該ピン(4)に係合するように、ラックギア(2)が
    設けられていることを特徴とするラック式走行装置。
  2. 【請求項2】 レールなどの軌道上を駆動車輪(7)が
    転動して走行する走行装置において、車輪(7)の外周
    中央部に丸棒状のピン(8)を該外周面に垂直に固着
    し、軌道に該ピン(8)が係合するように、係合穴
    (9)が設けられていることを特徴とするラック式走行
    装置。
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