JP3025702B2 - ロック検出回路 - Google Patents
ロック検出回路Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アップダウンカウンタ
の計数値がロックしたことを検出するロック検出回路に
関するもので、例えばチャンネル間のアンバランスを解
消する為のバランス調整回路に配置されるアップダウン
カウンタに用いて好適なロック検出回路に関する。
の計数値がロックしたことを検出するロック検出回路に
関するもので、例えばチャンネル間のアンバランスを解
消する為のバランス調整回路に配置されるアップダウン
カウンタに用いて好適なロック検出回路に関する。
【0002】
【従来の技術】アップダウンカウンタの計数値がロック
するのに際して、所定の値を中心に計数値が上下に変化
することでロック状態となっている、と判別する場合が
ある。図2は、そのようなアップダウンカウンタを備え
たステレオ装置のバランス調整回路を示すものである。
左右ステレオ信号を、それぞれ異なるチャンネルを用い
て伝送するステレオ装置においては、各チャンネルを構
成する回路や素子のバラツキ等により、アンバランスを
生じる場合がある。例えば、アナウンサの声は、左右ス
ピーカの中央に定位しなければならないが、前述の如く
チャンネル間にアンバランスが生じると、左又は右に片
寄った位置に定位し、聴感を損なう。
するのに際して、所定の値を中心に計数値が上下に変化
することでロック状態となっている、と判別する場合が
ある。図2は、そのようなアップダウンカウンタを備え
たステレオ装置のバランス調整回路を示すものである。
左右ステレオ信号を、それぞれ異なるチャンネルを用い
て伝送するステレオ装置においては、各チャンネルを構
成する回路や素子のバラツキ等により、アンバランスを
生じる場合がある。例えば、アナウンサの声は、左右ス
ピーカの中央に定位しなければならないが、前述の如く
チャンネル間にアンバランスが生じると、左又は右に片
寄った位置に定位し、聴感を損なう。
【0003】その為、従来から、左右チャンネルのバラ
ンスを取る為のバランス調整回路が提案され、使用に供
されて来た。図2において、(13)は左ステレオ信号
が印加される左入力端子、(14)は右ステレオ信号が
印加される右入力端子、(15)は左ステレオ信号が導
出される左出力端子、(16)は右ステレオ信号が導出
される右出力端子、(17)は左伝送路(チャンネル)
に挿入された左減衰回路、(18)は右伝送路(チャン
ネル)に挿入された右減衰回路、(19)は左右出力端
子(15)及び(16)にそれぞれ得られる左右ステレ
オ信号のレベル比に応じた信号を発生する信号発生回
路、(20)は該信号発生回路(19)の出力信号レベ
ルに応じて調整期間を定めるタイミング信号を発生する
タイミング信号発生回路、(21)は前記信号発生回路
(19)の出力信号レベルに応じて調整の方向を定める
方向信号を発生する方向信号発生回路、(22)は前記
タイミング信号に応じて発振を開始する発振回路、(2
3)は前記方向信号に応じてアップ信号又はダウン信号
を発生するアップダウン回路、(24)は前記発振回路
(22)の出力信号をクロックとし、前記アップダウン
回路(23)の出力信号に応じた方向の計数を行なうア
ップダウン型の計数回路、(25)は該計数回路(2
4)の計数値をデコードするデコーダ、(26a)は前
記発振回路(22)の出力信号とアップダウン回路(2
3)の出力信号とに応じて調整の完了(計数回路(2
4)のロック状態)を検出する完了検出回路、及び(2
6b)は該完了検出回路(26a)の出力信号に応じて
タイミング信号の発生を制御する制御回路である。
ンスを取る為のバランス調整回路が提案され、使用に供
されて来た。図2において、(13)は左ステレオ信号
が印加される左入力端子、(14)は右ステレオ信号が
印加される右入力端子、(15)は左ステレオ信号が導
出される左出力端子、(16)は右ステレオ信号が導出
される右出力端子、(17)は左伝送路(チャンネル)
に挿入された左減衰回路、(18)は右伝送路(チャン
ネル)に挿入された右減衰回路、(19)は左右出力端
子(15)及び(16)にそれぞれ得られる左右ステレ
オ信号のレベル比に応じた信号を発生する信号発生回
路、(20)は該信号発生回路(19)の出力信号レベ
ルに応じて調整期間を定めるタイミング信号を発生する
タイミング信号発生回路、(21)は前記信号発生回路
(19)の出力信号レベルに応じて調整の方向を定める
方向信号を発生する方向信号発生回路、(22)は前記
タイミング信号に応じて発振を開始する発振回路、(2
3)は前記方向信号に応じてアップ信号又はダウン信号
を発生するアップダウン回路、(24)は前記発振回路
(22)の出力信号をクロックとし、前記アップダウン
回路(23)の出力信号に応じた方向の計数を行なうア
ップダウン型の計数回路、(25)は該計数回路(2
4)の計数値をデコードするデコーダ、(26a)は前
記発振回路(22)の出力信号とアップダウン回路(2
3)の出力信号とに応じて調整の完了(計数回路(2
4)のロック状態)を検出する完了検出回路、及び(2
6b)は該完了検出回路(26a)の出力信号に応じて
タイミング信号の発生を制御する制御回路である。
【0004】いま、説明を簡単にする為、左右入力端子
(13)及び(14)に印加される信号を3種類、すな
わち左ステレオ信号のみの状態、右ステレオ信号のみの
状態、左右ステレオ信号が略同レベルで印加される状態
(モノラル信号と称す)に限定する。
(13)及び(14)に印加される信号を3種類、すな
わち左ステレオ信号のみの状態、右ステレオ信号のみの
状態、左右ステレオ信号が略同レベルで印加される状態
(モノラル信号と称す)に限定する。
【0005】左入力端子(13)に左ステレオ信号
(L)のみが印加される第1の状態においては、左右ス
テレオ信号の比(L/R)に応じた出力信号を発生する
信号発生回路(19)の出力信号が十分大となる。タイ
ミング信号発生回路(20)は、前記信号発生回路(1
9)の出力信号レベルを判別し、該出力信号レベルが所
定範囲内の時出力「H」を、所定範囲外の時出力「L」
を発生する。その為、前記第1の状態のとき、タイミン
グ信号発生回路(20)から「L」の出力信号が発生
し、発振回路(22)は動作を開始しない。従って、計
数回路(24)が計数を行なわず、左右減衰回路(1
7)及び(18)も不動作の状態を保つ。
(L)のみが印加される第1の状態においては、左右ス
テレオ信号の比(L/R)に応じた出力信号を発生する
信号発生回路(19)の出力信号が十分大となる。タイ
ミング信号発生回路(20)は、前記信号発生回路(1
9)の出力信号レベルを判別し、該出力信号レベルが所
定範囲内の時出力「H」を、所定範囲外の時出力「L」
を発生する。その為、前記第1の状態のとき、タイミン
グ信号発生回路(20)から「L」の出力信号が発生
し、発振回路(22)は動作を開始しない。従って、計
数回路(24)が計数を行なわず、左右減衰回路(1
7)及び(18)も不動作の状態を保つ。
【0006】右入力端子(14)に右ステレオ信号
(R)のみが印加される第2の状態においては、信号発
生回路(19)の出力信号が十分小になる。従って、こ
の場合も、発振回路(22)が発振を開始せず、計数回
路(24)、左右減衰回路(17)及び(18)も動作
しない。
(R)のみが印加される第2の状態においては、信号発
生回路(19)の出力信号が十分小になる。従って、こ
の場合も、発振回路(22)が発振を開始せず、計数回
路(24)、左右減衰回路(17)及び(18)も動作
しない。
【0007】左右入力端子(13)及び(14)に略等
しいレベルの左右ステレオ信号が印加される第3の状態
においては、信号発生回路(19)の出力信号が所定範
囲内となり、タイミング信号発生回路(20)の出力信
号が「H」になる。その為、発振回路(22)が発振を
開始する。一方、方向信号発生回路(21)は、所定の
基準電圧Vrefを備え、信号発生回路(19)の出力
信号レベルV1と前記基準電圧Vrefとを比較する。
そしてV1>Vrefとなる場合、出力「H」を、V1
<Vrefとなる場合、出力「L」を発生する。アップ
ダウン回路(23)は前記方向信号発生回路(21)の
出力「H」に応じてアップ信号を、出力「L」に応じて
ダウン信号を発生する。いま、方向信号発生回路(2
1)の出力が「H」であるとすれば、アップダウン回路
(23)からアップ信号が発生し、計数回路(24)は
発振回路(22)の出力信号をクロックとし、アップ信
号に応じてアップ方向の計数を行なう。また、方向信号
発生回路(21)の出力が「L」であるとすれば、アッ
プダウン回路(23)からダウン信号が発生し、計数回
路(24)はダウン方向の計数を行なう。デコーダ(2
5)は計数回路(24)の計数値を順次デコードし、左
右減衰回路(17)及び(18)を駆動する。従って、
信号発生回路(19)の出力信号レベルが、基準電圧V
refよりも大なる所定範囲内にある時、計数回路(2
4)がアップ方向の計数を行ない、デコーダ(25)の
出力に応じて、右減衰回路(17)の減衰量が増大し、
右減衰回路(18)の減衰量が減少し、左右ステレオ信
号(L)及び(R)のレベルを等しくさせる。また、信
号発生回路(19)の出力信号レベルが、基準電圧Vr
efよりも小なる所定範囲にある時、計数回路(24)
がダウン方向の計数を行ない、デコーダ(25)の出力
に応じて、左減衰回路(17)の減衰量が減少し、右減
衰回路(18)の減衰量が増大し、左右ステレオ信号
(L)及び(R)のレベルを等しくさせる。
しいレベルの左右ステレオ信号が印加される第3の状態
においては、信号発生回路(19)の出力信号が所定範
囲内となり、タイミング信号発生回路(20)の出力信
号が「H」になる。その為、発振回路(22)が発振を
開始する。一方、方向信号発生回路(21)は、所定の
基準電圧Vrefを備え、信号発生回路(19)の出力
信号レベルV1と前記基準電圧Vrefとを比較する。
そしてV1>Vrefとなる場合、出力「H」を、V1
<Vrefとなる場合、出力「L」を発生する。アップ
ダウン回路(23)は前記方向信号発生回路(21)の
出力「H」に応じてアップ信号を、出力「L」に応じて
ダウン信号を発生する。いま、方向信号発生回路(2
1)の出力が「H」であるとすれば、アップダウン回路
(23)からアップ信号が発生し、計数回路(24)は
発振回路(22)の出力信号をクロックとし、アップ信
号に応じてアップ方向の計数を行なう。また、方向信号
発生回路(21)の出力が「L」であるとすれば、アッ
プダウン回路(23)からダウン信号が発生し、計数回
路(24)はダウン方向の計数を行なう。デコーダ(2
5)は計数回路(24)の計数値を順次デコードし、左
右減衰回路(17)及び(18)を駆動する。従って、
信号発生回路(19)の出力信号レベルが、基準電圧V
refよりも大なる所定範囲内にある時、計数回路(2
4)がアップ方向の計数を行ない、デコーダ(25)の
出力に応じて、右減衰回路(17)の減衰量が増大し、
右減衰回路(18)の減衰量が減少し、左右ステレオ信
号(L)及び(R)のレベルを等しくさせる。また、信
号発生回路(19)の出力信号レベルが、基準電圧Vr
efよりも小なる所定範囲にある時、計数回路(24)
がダウン方向の計数を行ない、デコーダ(25)の出力
に応じて、左減衰回路(17)の減衰量が減少し、右減
衰回路(18)の減衰量が増大し、左右ステレオ信号
(L)及び(R)のレベルを等しくさせる。
【0008】調整が完了すると、信号発生回路(19)
の出力信号は、基準電圧Vrefよりも少許大なる信号
と少許小なる信号とを交互に発生する。その為、方向信
号発生回路(21)は、アップ信号とダウン信号とを交
互に発生し、計数回路(24)は、アップ方向の計数と
ダウン方向の計数とを交互に繰り返す。調整の完了を検
出する完了検出回路(26a)は、この状態を検出し、
完了信号を発生する。
の出力信号は、基準電圧Vrefよりも少許大なる信号
と少許小なる信号とを交互に発生する。その為、方向信
号発生回路(21)は、アップ信号とダウン信号とを交
互に発生し、計数回路(24)は、アップ方向の計数と
ダウン方向の計数とを交互に繰り返す。調整の完了を検
出する完了検出回路(26a)は、この状態を検出し、
完了信号を発生する。
【0009】制御回路(26b)は、前記完了信号に応
じて、タイミング信号の発生を強制的に禁止する。その
為、発振回路(22)の発振が停止し、計数回路(2
4)の計数も停止し、デコーダ(25)、左右減衰回路
(17)及び(18)が完了時の状態を保つ。
じて、タイミング信号の発生を強制的に禁止する。その
為、発振回路(22)の発振が停止し、計数回路(2
4)の計数も停止し、デコーダ(25)、左右減衰回路
(17)及び(18)が完了時の状態を保つ。
【0010】従って、図2の回路に依れば左右のバラン
ス調整を行なえるとともに、調整が完了したならば、そ
の状態を継続させることが出来る。又、完了検出回路
(26a)は、計数回路(24)がアップ状態、ダウン
状態を繰り返している、ということに基づいてロック検
出を行なう。
ス調整を行なえるとともに、調整が完了したならば、そ
の状態を継続させることが出来る。又、完了検出回路
(26a)は、計数回路(24)がアップ状態、ダウン
状態を繰り返している、ということに基づいてロック検
出を行なう。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図2の完了
検出回路(26a)としては、アップダウン回路(2
3)の出力が0→1、又は1→0、という状態変化を起
こしたことを検出するものが考えられる。しかしなが
ら、そのような状態変化は、左右のチャンネル間のレベ
ルを逆転させるようなノイズの混入が生ずると一時的に
発生する場合があり、誤判別の原因となる。そこで、状
態変化を複数回、検出した後、初めて判別するものが考
えられる。そのようにすれば単発的なノイズにより誤動
作することがない。ところが、そのようにしても、単発
的なノイズが何回か時間をおいて、発生すると、それに
より状態変化が複数回あった、と判別してしまうので誤
判別が起きてしまうという問題がある。
検出回路(26a)としては、アップダウン回路(2
3)の出力が0→1、又は1→0、という状態変化を起
こしたことを検出するものが考えられる。しかしなが
ら、そのような状態変化は、左右のチャンネル間のレベ
ルを逆転させるようなノイズの混入が生ずると一時的に
発生する場合があり、誤判別の原因となる。そこで、状
態変化を複数回、検出した後、初めて判別するものが考
えられる。そのようにすれば単発的なノイズにより誤動
作することがない。ところが、そのようにしても、単発
的なノイズが何回か時間をおいて、発生すると、それに
より状態変化が複数回あった、と判別してしまうので誤
判別が起きてしまうという問題がある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の点に鑑
み成されたもので、アップダウンカウンタの計数方向に
応じた方向データを発生する方向データ発生回路と、該
方向データ発生回路からの方向データの状態変化を検出
する検出回路と、該検出回路の検出出力を計数する計数
回路と、前記検出回路の検出出力に応じて反転するフリ
ップフロップと、該フリップフロップの出力信号に応じ
て、前記フリップフロップを反転するタイミング信号を
発生するタイミング設定回路と、前記フリップフロップ
の出力信号に応じて前記計数回路の計数完了信号を通過
又は遮断するゲート回路と、から成り、前記アップダウ
ンカウンタのロック状態を検出することを特徴とする。
み成されたもので、アップダウンカウンタの計数方向に
応じた方向データを発生する方向データ発生回路と、該
方向データ発生回路からの方向データの状態変化を検出
する検出回路と、該検出回路の検出出力を計数する計数
回路と、前記検出回路の検出出力に応じて反転するフリ
ップフロップと、該フリップフロップの出力信号に応じ
て、前記フリップフロップを反転するタイミング信号を
発生するタイミング設定回路と、前記フリップフロップ
の出力信号に応じて前記計数回路の計数完了信号を通過
又は遮断するゲート回路と、から成り、前記アップダウ
ンカウンタのロック状態を検出することを特徴とする。
【0013】
【作用】本発明に依れば、アップダウンカウンタがロッ
クしている場合には方向データが連続して状態変化を起
こし、ノイズによりアップダウンカウンタの方向データ
が状態変化を起こしている場合には方向データが散発的
に状態変化を起こすという違いを利用し、ある一定時間
内に状態変化が複数回あるか否かによって判別を行なっ
ている。
クしている場合には方向データが連続して状態変化を起
こし、ノイズによりアップダウンカウンタの方向データ
が状態変化を起こしている場合には方向データが散発的
に状態変化を起こすという違いを利用し、ある一定時間
内に状態変化が複数回あるか否かによって判別を行なっ
ている。
【0014】
【実施例】図1は、本発明の一実施例を示す回路図で、
(27)はアップダウン回路(図示せず)からの方向信
号(アップダウン信号)をクロック端子(28)からの
クロック信号に同期させて出力する方向データ発生回
路、(29)は前記方向データ発生回路(27)からの
方向データの状態変化を検出する状態変化検出回路、
(30)は該状態変化検出回路(29)の検出出力を計
数する計数回路、(31)は前記検出出力に応じて反転
するRS−FF(RS型フリップフロップ回路)、(3
2)は該RS−FF(31)のQ出力に応じてクロック
信号を計数し、タイミング信号を発生するタイミング設
定回路、及び(33)は前記RS−FF(31)のQ出
力に応じて前記計数完了信号を通過又は遮断するゲート
回路である。
(27)はアップダウン回路(図示せず)からの方向信
号(アップダウン信号)をクロック端子(28)からの
クロック信号に同期させて出力する方向データ発生回
路、(29)は前記方向データ発生回路(27)からの
方向データの状態変化を検出する状態変化検出回路、
(30)は該状態変化検出回路(29)の検出出力を計
数する計数回路、(31)は前記検出出力に応じて反転
するRS−FF(RS型フリップフロップ回路)、(3
2)は該RS−FF(31)のQ出力に応じてクロック
信号を計数し、タイミング信号を発生するタイミング設
定回路、及び(33)は前記RS−FF(31)のQ出
力に応じて前記計数完了信号を通過又は遮断するゲート
回路である。
【0015】クロック信号に同期した方向データ発生回
路(27)の出力信号は、状態変化検出回路(29)で
状態変化が検出される。状態変化としてはダウン信号
(0)からアップ信号(1)への変化でも良いし、その
逆でも良い。今、いずれかの状態変化が生じ、検出出力
が発生したとすると該検出出力は、計数回路(30)で
計数されるとともにRS−FF(31)をセットする。
RS−FF(31)がセットされると、そのQ出力が
「H」レベルとなりゲート回路(33)は、通過可能状
態となる。RS−FF(31)のQ出力は、タイミング
設定回路(32)に印加されタイミング設定回路(3
2)は、クロック信号を計数してタイミング信号を発生
する待機状態となる。
路(27)の出力信号は、状態変化検出回路(29)で
状態変化が検出される。状態変化としてはダウン信号
(0)からアップ信号(1)への変化でも良いし、その
逆でも良い。今、いずれかの状態変化が生じ、検出出力
が発生したとすると該検出出力は、計数回路(30)で
計数されるとともにRS−FF(31)をセットする。
RS−FF(31)がセットされると、そのQ出力が
「H」レベルとなりゲート回路(33)は、通過可能状
態となる。RS−FF(31)のQ出力は、タイミング
設定回路(32)に印加されタイミング設定回路(3
2)は、クロック信号を計数してタイミング信号を発生
する待機状態となる。
【0016】この状態において、今、アップダウンカウ
ンタがロックしており、状態変化が0→1→0→1→0
…と連続発生しているとする。すると、その変化が検出
された後、検出出力が順次計数回路(30)で計数され
ただちに計数完了信号がゲート回路(33)を通過して
出力端子(34)にロック信号として発生する。
ンタがロックしており、状態変化が0→1→0→1→0
…と連続発生しているとする。すると、その変化が検出
された後、検出出力が順次計数回路(30)で計数され
ただちに計数完了信号がゲート回路(33)を通過して
出力端子(34)にロック信号として発生する。
【0017】又、前述の待機状態においてアップダウン
カウンタがノイズで誤動作しており、散発的に状態変化
が発生しているとする。すると、時間をおいて間欠的に
状態変化が計数回路(30)で計数されることになり、
計数完了信号の発生までには時間を要する。その為、待
機状態であったタイミング設定回路(32)からタイミ
ング信号が発生してしまい、計数回路(30)及びRS
−FF(31)をリセットする。その結果、ゲート回路
(33)が遮断状態となるとともに計数回路(30)が
クリヤされるので、ロック状態と判別される事はなく初
期状態に戻ってしまう。
カウンタがノイズで誤動作しており、散発的に状態変化
が発生しているとする。すると、時間をおいて間欠的に
状態変化が計数回路(30)で計数されることになり、
計数完了信号の発生までには時間を要する。その為、待
機状態であったタイミング設定回路(32)からタイミ
ング信号が発生してしまい、計数回路(30)及びRS
−FF(31)をリセットする。その結果、ゲート回路
(33)が遮断状態となるとともに計数回路(30)が
クリヤされるので、ロック状態と判別される事はなく初
期状態に戻ってしまう。
【0018】従って、図1の回路に依ればアップダウン
カウンタの正規のロック状態と、ノイズによる誤ったロ
ック状態とを正しく識別することが出来る。
カウンタの正規のロック状態と、ノイズによる誤ったロ
ック状態とを正しく識別することが出来る。
【0019】図3は、図1の具体回路例を示すものであ
る。図3において、状態変化検出回路(29)は第1乃
至第3D−FF(D型フリップフロップ回路)(35)
乃至(37)と、第1アンドゲート(38)とから成
る。計数回路(30)は第4及び第5D−FF(39)
及び(40)と、第2アンドゲート(41)と、第1R
S−FF(42)とから成る。図1のRS−FF(3
1)は第2RS−FF(43)に相当する。図1のゲー
ト回路(33)は第3アンドゲート(44)に相当す
る。タイミング設定回路(32)は、第4アンドゲート
(45)と第6乃至第9D−FF(46)乃至(49)
と、インバータ(50)と、第5アンドゲート(51)
とから成る。
る。図3において、状態変化検出回路(29)は第1乃
至第3D−FF(D型フリップフロップ回路)(35)
乃至(37)と、第1アンドゲート(38)とから成
る。計数回路(30)は第4及び第5D−FF(39)
及び(40)と、第2アンドゲート(41)と、第1R
S−FF(42)とから成る。図1のRS−FF(3
1)は第2RS−FF(43)に相当する。図1のゲー
ト回路(33)は第3アンドゲート(44)に相当す
る。タイミング設定回路(32)は、第4アンドゲート
(45)と第6乃至第9D−FF(46)乃至(49)
と、インバータ(50)と、第5アンドゲート(51)
とから成る。
【0020】図3の方向データ発生回路(27)から図
4(c)の如き、図4(a)及び(b)のクロックに同
期した方向データが発生したとする。該方向データは、
図から明らかなように0と1を繰り返すものであり、正
規のロック状態の場合である。前記方向データは、第1
乃至第3D−FF(35)乃至(37)に順次印加さ
れ、Q1乃至Q3出力は図4(d)乃至(f)の如くな
る。そして、*Q2出力とQ3出力が第1アンドゲート
(38)に印加され、その出力は図4(h)の如くな
る。図4(h)の信号は、状態変化毎に発生するもので
あり、第4及び第5D−FF(39)及び(40)で計
数されそのQ4及びQ5出力は図4(i)及び(j)の
如くなる。そして、Q4出力とQ5出力とが第2アンド
ゲート(41)に印加されその出力は図4(k)の如く
なり第1RS−FF(42)を図4(1)の如く反転さ
せる。図から明らかなように、計数回路(30)は第1
アンドゲート(38)の立ち下がりを4回計数すると図
4(1)の如く計数完了信号を発生する。
4(c)の如き、図4(a)及び(b)のクロックに同
期した方向データが発生したとする。該方向データは、
図から明らかなように0と1を繰り返すものであり、正
規のロック状態の場合である。前記方向データは、第1
乃至第3D−FF(35)乃至(37)に順次印加さ
れ、Q1乃至Q3出力は図4(d)乃至(f)の如くな
る。そして、*Q2出力とQ3出力が第1アンドゲート
(38)に印加され、その出力は図4(h)の如くな
る。図4(h)の信号は、状態変化毎に発生するもので
あり、第4及び第5D−FF(39)及び(40)で計
数されそのQ4及びQ5出力は図4(i)及び(j)の
如くなる。そして、Q4出力とQ5出力とが第2アンド
ゲート(41)に印加されその出力は図4(k)の如く
なり第1RS−FF(42)を図4(1)の如く反転さ
せる。図から明らかなように、計数回路(30)は第1
アンドゲート(38)の立ち下がりを4回計数すると図
4(1)の如く計数完了信号を発生する。
【0021】図5は、第2RS−FF(43)、タイミ
ング設定回路(32)、及び第3アンドゲート(44)
の動作説明をする為の波形図であり、図5(1)は図4
のそれと同一のものである。第1アンドゲート(38)
の図4(h)に示す出力信号は、第2RS−FF(4
3)を図5(m)の如く反転させそのQ2出力を「H」
レベルにしている。その結果、図5(1)の信号は、第
3アンドゲート(44)をそのまま通過し、その出力は
図5(n)の如くなる。
ング設定回路(32)、及び第3アンドゲート(44)
の動作説明をする為の波形図であり、図5(1)は図4
のそれと同一のものである。第1アンドゲート(38)
の図4(h)に示す出力信号は、第2RS−FF(4
3)を図5(m)の如く反転させそのQ2出力を「H」
レベルにしている。その結果、図5(1)の信号は、第
3アンドゲート(44)をそのまま通過し、その出力は
図5(n)の如くなる。
【0022】それ故、ロック状態であると判別する。
【0023】一方、第2RS−FF(43)のQ2出力
が第4アンドゲート(45)に印加されることに伴い、
クロック信号が第4アンドゲート(45)を通過し、そ
の出力は図5(o)の如くなり、更にインバータ(5
0)で反転され図5(p)の如くなる。図5(p)の信
号は、第6乃至第8D−FF(46)乃至(48)で計
数されそのQ出力は、図5(q)乃至(s)の如くなる
ので、第5アンドゲート(51)の出力は図5(t)の
如くなる。図5(t)の信号は、第9D−FF(49)
で正規化され図5(u)の如くなり、第2RS−FF
(43)を反転させる。その為、第3アンドゲート(4
4)が閉じるとともに計数回路(30)がリセットされ
る。又、タイミング設定回路(32)自体もリセットさ
れる。その結果、回路全体が初期化され、再び判別可能
状態となる。
が第4アンドゲート(45)に印加されることに伴い、
クロック信号が第4アンドゲート(45)を通過し、そ
の出力は図5(o)の如くなり、更にインバータ(5
0)で反転され図5(p)の如くなる。図5(p)の信
号は、第6乃至第8D−FF(46)乃至(48)で計
数されそのQ出力は、図5(q)乃至(s)の如くなる
ので、第5アンドゲート(51)の出力は図5(t)の
如くなる。図5(t)の信号は、第9D−FF(49)
で正規化され図5(u)の如くなり、第2RS−FF
(43)を反転させる。その為、第3アンドゲート(4
4)が閉じるとともに計数回路(30)がリセットされ
る。又、タイミング設定回路(32)自体もリセットさ
れる。その結果、回路全体が初期化され、再び判別可能
状態となる。
【0024】次にノイズによる誤ったロック状態につい
て説明する。この場合には、図4(h)に示す第1アン
ドゲート(38)の出力が1回だけの発生となるので、
計数は1回しか行なわれない。 一方、時刻t1で示さ
れる図4(h)の信号の発生に伴い、タイミング発生回
路(32)は前述の場合と同様に動作するので、一定時
間後には、第3アンドゲート(44)を遮断するととも
に計数回路(30)をリセットする。その結果、初期状
態に戻ることになり、ノイズによる誤った計数をクリヤ
することが出来る。
て説明する。この場合には、図4(h)に示す第1アン
ドゲート(38)の出力が1回だけの発生となるので、
計数は1回しか行なわれない。 一方、時刻t1で示さ
れる図4(h)の信号の発生に伴い、タイミング発生回
路(32)は前述の場合と同様に動作するので、一定時
間後には、第3アンドゲート(44)を遮断するととも
に計数回路(30)をリセットする。その結果、初期状
態に戻ることになり、ノイズによる誤った計数をクリヤ
することが出来る。
【0025】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明に依れば、アッ
プダウンカウンタの計数値がロック状態であることを検
出出来るロック検出回路を提供することが出来る。又、
本発明に依れば、状態変移が一定時間内に複数回続くこ
とにより検出しているのでノイズに対して誤動作するこ
となく動作が安定である。そして、デジタル処理によっ
て検出を行なっているので、構成簡単にして正確に動作
することが出来る。
プダウンカウンタの計数値がロック状態であることを検
出出来るロック検出回路を提供することが出来る。又、
本発明に依れば、状態変移が一定時間内に複数回続くこ
とにより検出しているのでノイズに対して誤動作するこ
となく動作が安定である。そして、デジタル処理によっ
て検出を行なっているので、構成簡単にして正確に動作
することが出来る。
【図1】本発明の一実施例を示す回路図である。
【図2】従来のロック検出回路を備えたバランス調整回
路を示す回路図である。
路を示す回路図である。
【図3】図1の具体回路例を示す回路図である。
【図4】図1の動作説明をするための波形図である。
【図5】図1の動作説明をするための波形図である。
(27) 方向データ発生回路 (29) 状態変化検出回路 (30) 計数回路 (31) RS−FF(RS型フリップフロップ回路) (32) タイミング設定回路 (33) ゲート回路
Claims (2)
- 【請求項1】 少なくとも2つのチャンネル間のバラン
スを調整する為であって、それぞれのチャンネルの信号
レベル比に応じて第1タイミング信号を発生するタイミ
ング発生回路と、前記レベル比の大小に応じて方向信号
を発生する方向信号発生回路と、前記第1タイミング信
号により動作する発振回路と、前記発振回路の出力信号
をクロックとし、前記方向信号に応じてアップ方向又は
ダウン方向のカウントを行うアップダウンカウンタと、
前記計数回路の計数値をデコードするデコーダと、前記
チャンネルのそれぞれに配置され、前記デコーダの出力
に応じて信号を減衰する減衰回路とを有するバランス調
整回路において、 前記アップダウンカウンタの計数方向に応じた方向デー
タを発生する方向データ発生回路と、 該方向データ発生回路からの方向データの状態変化を検
出する検出回路と、 該検出回路の検出出力を計数し、所定数を計数すると計
数完了信号を発生する計数回路と、 前記検出回路の検出出力に応じてセットされ、第2タイ
ミング信号に応じてリセットされるフリップフロップ
と、 該フリップフロップのセット状態に応じて一定時間の計
数を開始し、一定時間の計数後前記第2タイミング信号
を発生するタイミング設定回路と、 前記フリップフロップのセット状態に応じて前記計数完
了信号を通過させるゲート回路と、 から成り、前記アップダウンカウンタのロック状態を検
出することを特徴とするロック検出回路。 - 【請求項2】 前記タイミング設定回路からの第2タイ
ミング信号は、前記計数回路にリセット信号として印加
されることを特徴とする請求項1記載のロック検出回
路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2400069A JP3025702B2 (ja) | 1990-12-01 | 1990-12-01 | ロック検出回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2400069A JP3025702B2 (ja) | 1990-12-01 | 1990-12-01 | ロック検出回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04208704A JPH04208704A (ja) | 1992-07-30 |
JP3025702B2 true JP3025702B2 (ja) | 2000-03-27 |
Family
ID=18509985
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2400069A Expired - Fee Related JP3025702B2 (ja) | 1990-12-01 | 1990-12-01 | ロック検出回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3025702B2 (ja) |
-
1990
- 1990-12-01 JP JP2400069A patent/JP3025702B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04208704A (ja) | 1992-07-30 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |