JP3025543U - Vリブドベルト用駆動装置 - Google Patents

Vリブドベルト用駆動装置

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JP3025543U
JP3025543U JP1995013995U JP1399595U JP3025543U JP 3025543 U JP3025543 U JP 3025543U JP 1995013995 U JP1995013995 U JP 1995013995U JP 1399595 U JP1399595 U JP 1399595U JP 3025543 U JP3025543 U JP 3025543U
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JP
Japan
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rib
pulley
belt
ribbed belt
running
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Application number
JP1995013995U
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English (en)
Inventor
正彦 川嶋
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Mitsuboshi Belting Ltd
Original Assignee
Mitsuboshi Belting Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベルト走行初期にはくさび効果を持たせてス
リップを押さえ、一定時間走行後はくさび効果をなく
し、一定以上の負荷がかかった時にスリップしやすくす
る駆動装置を提供する。 【解決手段】 一対のリブプーリ10と、一対のリブプ
ーリ間に巻き掛け使用されるVリブドベルト1からなる
ベルト用駆動装置において、該リブプーリ10のプーリ
先端11とVリブドベルトのリブ底6との間隔をb、リ
ブプーリのプーリ底12とVリブドベルトのリブ先端と
の間隔をaとしたとき、走行初期ではa、bが共に0.
2〜0.5mm、一定時間走行後にはa、bがほぼ0と
なるように構成した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、Vリブドベルト用駆動装置に係り、詳しくは動力伝動用Vリブドベ ルトとリブプーリとを組み合わせて使用するVリブドベルト用駆動装置に関する 。
【0002】
【従来の技術】
自動車用として使用されるVベルトは、クランク・オルタネータ・ファン間、 クランク・パワーステアリング間、クランク・クーラー間などにそれぞれ独立し て取付けられ、1台の自動車には複数本のVベルトが使用されている。 近時、Vベルトの長寿命化、車体スペースの節約、車体の軽量化及び燃費節約 など、各方面からの要望もあり、Vベルトの代わりにVリブドベルトを所定の位 置に配設された複数のプーリー間を曲がりくねった状態で懸架した多軸駆動装置 や、Vリブドベルトによる駆動装置が使用されてきている。
【0003】 この駆動装置21に使用されるVリブドベルトとリブプーリは、走行初期にお いては図3に示す如く、ベルト22のリブ先端7とプーリ30のリブ底12との 間に間隔a’を、あるいはベルトのリブ底8とプーリのリブ先端11との間に間 隔b’(但しa’>b’)を設けることによってベルト走行時にベルトとプーリ 間にくさび効果を持たせ、ベルトとプーリ間のグリップ力をアップするように設 計されている。そして、一定時間走行後にあってはベルト22の摩耗により図4 に示す如くa’、b’共に小さくなるが、それでもなおくさび効果を持たせるよ うに設計されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら前述した駆動装置は、小型ディーゼルエンジンのオルタネータ駆 動のように、絶えず大きな回転変動によるスリップが発生する場合、ベルとは無 理にスリップさせられるため早期に摩耗が発生しベルトの張力低下が大きく、固 定テンションは使用出来ないという問題がある。
【0005】 本考案は、上述の如き点に着目し鋭意検討した結果改善にいたったもので、V リブベルトとリブプーリの係合条件を改変することにより、ベルト走行初期には くさび効果を持たせてスリップを押さえ、一定時間走行後はくさび効果をなくし 、一定以上の負荷がかかった時にスリップしやすくする駆動装置を提供すること を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
しかして、上記目的を達成するため本考案の特徴とするところは、一対のリブ プーリと、一対のリブプーリ間に巻き掛け使用されるVリブドベルトからなるベ ルト用駆動装置において、該リブプーリのプーリ先端とVリブドベルトのリブ底 との間隔をb、リブプーリのプーリ底とVリブドベルトのリブ先端との間をaと したとき、走行初期ではa、bが共に0.2〜0.5mm、一定時間走行後には a、bはほぼ0となるように構成したVリブドベルト用駆動装置である。
【0007】
【実施例】
以下、本考案の具体的内容を添付図面に従って詳細に説明する。 図1は本考案に係る駆動装置1の走行初期におけるベルト2とプーリ10との 係合状態を示す断面図であり、図2は同じく一定時間走行後の具体的には数百k mから数千km走行後のベルトとプーリとの係合状態を示す断面図である。
【0008】 これらの図において、Vリブドベルト2はポリアミド、ポリエステル、ポリイ ミド、アラミド、ガラス繊維などからなる抗張体3を有し、その上部には伸張部 4、その下部には圧縮部5を有し、圧縮部にはベルと長手方向にそって延びるV 形のVリブ6が設けられている。そして、上記Vリブドベルト2に係合するリブ プーリ10は前記ベルト2に係合すべく所定間隔にて、プーリのリブ先端11と リブ底12を有しており、ベルトのリブ6がプーリのリブ先端とリブ底から形成 されるリブ溝13に係合することによって、本考案の駆動装置が構成されている 。
【0009】 ここで本考案の要部は、ベルト2のリブ先端7とプーリ10のリブ底12との 間隔をa、ベルトのリブ底8とプーリのリブ先端11との間隔をbとしたとき、 走行初期においてa、bが共に0.2〜0.5mmの範囲にあり、言い換えれば くさび効果が発生するようにベルトのリブ先端とプーリのリブ底間及びベルトの リブ底とプーリのリブ先端間にそれぞれ空間を設けている。又、一定時間走行後 にはa、bが共にほぼ0mmとなるように、言い換えればくさび効果が発生しな いようにベルトのリブ先端とプーリのリブ底間及びベルトのリブ底とプーリのリ ブ先端間にそれぞれ空間を設けないように構成した点にある。
【0010】 尚、aおよびbが0.2mm未満では、ベルトとプーリ間の摩擦係数が低い状 態のままでプーリのリブ先端又はリブ底と接触するため伝達能力不足になる。 一方、aおよびbが0.5mm以上ではベルトとプーリとの接触面積が少なく なり、これが伝達能力低下につながる。
【0011】 又、図1の係合状態にある駆動装置は回転変動の大きいドライブ用として、摩 擦係数の低い走行初期はくさび効果を持つように設計され、一定時間走行し摩擦 係数がアップした頃にはくさび効果をなくし、一定以上の負荷がかかったときス リップしやすくするためベルト2とプーリ10の係合状態は図2のようになる。
【0012】 即ち、ベルト2のリブ先端7はプーリ10のリブ底12と接触し、あるいはベ ルト2のリブ側面はプーリのリブ側面と接触してa、bは限りなく0に近づいて 、ベルトはリブ側面全面でプーリと接触するようになる。
【0013】
【考案の効果】
本考案は以上のように、ベルト駆動装置におて、走行初期にはくさび効果を持 たせておき、一定時間走行後にベルトのリブ先端とプーリのリブ底およびベルト のリブ底とプーリのリブ先端がそれぞれ接触する構成とすることにより、 1.摩擦係数の低い走行初期は、くさび効果を持たせスリップを押さえる。 2.一定期間走行後、ベルトのリブ底とプーリのリブ先端及びベルトのリブ先端 がプーリのリブ底とがそれぞれ接触し、接触面積を増すが、グリップ力がなくな るため、一定以上の力がかかればスリップにより、力を回避出来る。 3.ベルトは、リブ側面だけでなくリブ先端でプーリと接触するため摩耗による 張力低下が少なくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るVリブドベルト用駆動装置の走行
初期の係合状態を示す断面図である。
【図2】本考案に係るVリブドベルト用駆動装置の一定
時間走行後の係合状態を示す断面図である。
【図3】従来のVリブドベルト用駆動装置の図1相当図
である。
【図4】従来のVリブドベルト用駆動装置の図2相当図
である。
【符号の説明】
1 Vリブドベルト用駆動装置 2 Vリブドベルト 6 Vリブ 7 Vリブドベルトのリブ先端 8 Vリブドベルトのリブ底 10 リブプーリ 11 プーリのリブ先端 12 プーリのリブ底 13 プーリのリブ溝

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対のリブプーリと、一対のリブプーリ間
    に巻き掛け使用されるVリブドベルトからなるベルト用
    駆動装置において、該リブプーリのプーリ先端とVリブ
    ドベルトのリブ底との間隔をb、リブプーリのプーリ底
    とVリブドベルトのリブ先端との間隔をaとしたとき、
    走行初期ではa、bが共に0.2〜0.5mm、一定時
    間走行後にはa、bがほぼ0となるように構成したこと
    を特徴とするVリブドベルト用駆動装置。
JP1995013995U 1995-12-07 1995-12-07 Vリブドベルト用駆動装置 Expired - Lifetime JP3025543U (ja)

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