JP3025491B1 - 軸受部材 - Google Patents

軸受部材

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JP3025491B1
JP3025491B1 JP11004148A JP414899A JP3025491B1 JP 3025491 B1 JP3025491 B1 JP 3025491B1 JP 11004148 A JP11004148 A JP 11004148A JP 414899 A JP414899 A JP 414899A JP 3025491 B1 JP3025491 B1 JP 3025491B1
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Abstract

【要約】 【課題】 外筒に対する保持器のスライド移動を規制す
ることによって組み立て時におけるボール無限循環路か
らのボールの脱落を防止することができる実用性,作業
性に秀れた軸受部材を提供するものである。 【解決手段】 保持器2は外筒1に対して回り止め状態
に構成され、また、外筒1と保持器2とは一方が他方に
対して長さ方向にスライド移動可能に設定され且つこの
保持器2は、一方向へは自由にスライド移動し他方向へ
は保持器2のボール無限循環路3が外筒1の端部から突
出しても、該ボール無限循環路3が露出しない位置若し
くは露出してもその露出量がボール無限循環路3に配設
されたボール4の脱落が生じない露出量の位置まででス
ライド移動が不能となるように構成されているものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軸受部材に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】外筒
と、負荷部と無負荷部とを有し外筒内に配設される保持
器と、外筒と保持器との間にして該負荷部と無負荷部と
両者を連設するリターン部とで形成されるボール無限循
環路に配設されるボールとから構成されている軸受部材
の場合、保持器が外筒より長い場合には、保持器に被嵌
され且つ外筒に係止されるキャップ体を配設することに
よって外筒内に配設された保持器のスライド移動を阻止
し、保持器が外筒より短い場合には外筒内にして保持器
の端部と当接する位置に抜止リング体を配設することに
よって外筒内に配設された保持器のスライド移動を阻止
する構造となっている。
【0003】この構造の軸受部材は、キャップ体若しく
は抜止リング体を配設する前の状態においては外筒に対
して保持器がスライド移動可能であり、ボール無限循環
路を露出させ、該ボール無限循環路にボールを配設させ
た後(若しくはボール無限循環路にボールを配設しつ
つ)、保持器を外筒に挿入し外筒によって保持器のボー
ル無限循環路を隠蔽することにより、該ボール無限循環
路に配設されたボールの脱落を防止し、最後にキャップ
体若しくは抜止リング体を配設することにより、外筒内
における保持器のスライド移動を阻止するという方法に
よってボール配設作業及び軸受部材の組み立て作業が行
われる(以下、従来例という。)。
【0004】しかし、この従来例には下記の問題点があ
る。
【0005】即ち、ボール無限循環路にボールを配設し
た後に、外筒に対して保持器をスライド移動させて外筒
によって保持器のボール無限循環路を隠蔽する際、外筒
に対して保持器は自由にスライド移動するから、外筒へ
の保持器の挿入量が多すぎると保持器の挿入側と反対側
の外筒端部からボール無限循環路が露出してしまい、該
露出したボール無限循環路から配設されていたボールが
脱落してしまうおそれがある。
【0006】本発明は、上記問題点を解決するもので、
外筒に対する保持器のスライド移動を規制することによ
って組み立て時におけるボール無限循環路からのボール
の脱落を防止することができる実用性,作業性に秀れた
軸受部材を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】添付図面を参照して本発
明の要旨を説明する。
【0008】外筒1と、負荷部と無負荷部とを有し外筒
1内に配設される保持器2と、外筒1と保持器2との間
にして該負荷部と無負荷部と両者を連設するリターン部
とで形成されるボール無限循環路3に配設されるボール
4とから成る軸受部材であって、保持器2は外筒1に対
して回り止め状態に構成され、また、外筒1と保持器2
とは一方が他方に対して長さ方向にスライド移動可能に
設定され且つこの保持器2は、一方向へは自由にスライ
ド移動し他方向へは保持器2のボール無限循環路3が外
筒1の端部から突出しても、該ボール無限循環路3が露
出しない位置若しくは露出してもその露出量がボール無
限循環路3に配設されたボール4の脱落が生じない露出
量の位置まででスライド移動が不能となるように構成さ
れていることを特徴とする軸受部材に係るものである。
【0009】また、請求項1記載の軸受部材において、
外筒1の内周面には凸部6が設けられ、保持器2には前
記凸部6が嵌合される凹部7が設けられ、この凹部7と
凹部7に嵌合された前記凸部6により、保持器2が一方
向へは自由にスライド移動し他方向へは保持器2のボー
ル無限循環路3が外筒1の端部から突出しても、該ボー
ル無限循環路3が露出しない位置若しくは露出してもそ
の露出量がボール無限循環路3に配設されたボール4の
脱落が生じない露出量の位置まででスライド移動が不能
となるように構成されていることを特徴とする軸受部材
に係るものである。
【0010】また、請求項1記載の軸受部材において、
保持器2の外周面には凸部が設けられ、外筒1には前記
凸部が嵌合される凹部が設けられ、この凹部と凹部に嵌
合された前記凸部により、保持器2が一方向へは自由に
スライド移動し他方向へは保持器2のボール無限循環路
3が外筒1の端部から突出しても、該ボール無限循環路
3が露出しない位置若しくは露出してもその露出量がボ
ール無限循環路3に配設されたボール4の脱落が生じな
い露出量の位置まででスライド移動が不能となるように
構成されていることを特徴とする軸受部材に係るもので
ある。
【0011】また、請求項2記載の軸受部材において、
凹部7は保持器2の端面から長さ方向奥側へ向かって所
定の長さを有する形状に設定されていることを特徴とす
る軸受部材に係るものである。
【0012】また、請求項2,4いずれか1項に記載の
軸受部材において、外筒1は、基筒1'と該基筒1'の少
なくとも一端部に延設される合成樹脂製の筒状延長部材
5とで構成され、該筒状延長部材5の内周面に前記凸部
6が設けられていることを特徴とする軸受部材に係るも
のである。
【0013】また、請求項3記載の軸受部材において、
外筒1は、基筒1'と該基筒1'の少なくとも一端部に延
設される合成樹脂製の筒状延長部材5とで構成され、該
筒状延長部材5の内周面に前記凹部が設けられているこ
とを特徴とする軸受部材に係るものである。
【0014】また、請求項5,6いずれか1項に記載の
軸受部材において、基筒1'の両端部に筒状延長部材5
が設けられていることを特徴とする軸受部材に係るもの
である。
【0015】また、請求項7記載の軸受部材において、
基筒1'に一端に筒状延長部材5を設けた状態におい
て、保持器2の端面と筒状延長部材5の端面とを面一状
態にした際、外筒1から突出する保持器2の突出量は、
ボール無限循環路3が露出し且つこの露出量がボール4
一個を該ボール無限循環路3に挿入し得る露出量となる
ように設定されていることを特徴とする軸受部材に係る
ものである。
【0016】また、請求項1〜8いずれか1項に記載の
軸受部材において、外筒1の前後端部には阻止部材8が
設けられ、この阻止部材8を設けた状態においては前記
保持器2のスライド移動が阻止されるように構成されて
いることを特徴とする軸受部材に係るものである。
【0017】また、請求項9記載の軸受部材において、
外筒1に対する保持器2のスライド移動を阻止する阻止
部材8は、外筒1の端面及び保持器2の端面に当接する
当接部9と、外筒1に被嵌係止する係止部10とを有する
キャップ形状に構成されていることを特徴とする軸受部
材に係るものである。
【0018】
【発明の作用及び効果】外筒1に対して保持器2をスラ
イド移動させる際、保持器2のスライド移動は一方向へ
は自由にスライド移動することができるから、該保持器
2のスライド移動によってボール無限循環路3を露出さ
せ、該ボール無限循環路3にボール4を配設することが
できる。
【0019】ボール無限循環路3にボール4を配設した
後、保持器2を他方向へスライド移動させると、該保持
器2は他方向へは保持器2のボール無限循環路3が外筒
1の端部から突出しても、該ボール無限循環路3が露出
しない位置若しくは露出してもその露出量がボール無限
循環路3に配設されたボール4の脱落が生じない露出量
の位置まででスライド移動が不能となるように構成され
ているから、外筒1に対して保持器2がスライド移動し
過ぎてボール無限循環路3が露出したりすることが防止
され、よって、組み立て作業時におけるボール無限循環
路3に配設されたボール4の脱落を防止することができ
る。
【0020】本発明は上述のように構成したから、外筒
に対する保持器のスライド移動が規制されて組み立て時
におけるボール無限循環路からのボールの脱落を防止す
ることができる実用性,作業性に秀れた軸受部材とな
る。
【0021】
【発明の実施の形態】図面は本発明の一実施例を図示し
たものであり、以下説明する。
【0022】本実施例は、外筒1と、負荷部と無負荷部
とを有し外筒1内に配設される保持器2と、外筒1と保
持器2との間にして該負荷部と無負荷部と両者を連設す
るリターン部とで形成されるボール無限循環路3に配設
されるボール4とから成る軸受部材であって、保持器2
は外筒1に対して回り止め状態に構成され、また、外筒
1と保持器2とは一方が他方に対して長さ方向にスライ
ド移動可能に設定され且つこの保持器2は、一方向へは
自由にスライド移動し他方向へは保持器2のボール無限
循環路3が外筒1の端部から突出しても、ボール無限循
環路3が露出せず該ボール無限循環路3に配設されたボ
ール4の脱落が生じない位置まででスライド移動が不能
となるように構成されているものである。
【0023】外筒1は、金属製の基筒1'と、該基筒1'
の前端部及び後端部に延設される合成樹脂製の筒状延長
部材5とで構成されている。この筒状延長部材5は、外
筒1の前端部若しくは後端部のいずれか一方に延設され
ているだけでも良いが、前端部及び後端部の双方に設け
ることで方向性が無くなり、バランスや体裁が良好とな
る。
【0024】また、基筒1'に一端に筒状延長部材5を
設けた状態において、保持器2の端面と筒状延長部材5
の端面とを面一状態にした際、外筒1から突出する保持
器2の突出量は、ボール無限循環路3が露出し且つこの
露出量がボール4一個を該ボール無限循環路3に挿入し
得る露出量となるように設定されている。
【0025】また、基筒1'に設けられる筒状延長部材
5の内周面には凸部6が設けられ、保持器2には前記凸
部6が嵌合される凹部7が設けられ、この保持器2が一
方向へは自由にスライド移動し他方向へは保持器2のボ
ール無限循環路3が外筒1の端部から突出しても、ボー
ル無限循環路3が露出せず該ボール無限循環路3に配設
されたボール4の脱落が生じない位置まででスライド移
動が不能となるように構成されている。尚、凸部6を基
筒1'の内周面に設けても同様であるが、基筒1'は一般
的に金属製であるため、凸部6の形成は困難であり、よ
って、合成樹脂製の筒状延長部材5に凸部6を形成した
方が生産性が高まる。また、保持器2は一般的に合成樹
脂製であり(本実施例でも合成樹脂製である)、凹部7
(若しくは凸部)の形成は容易である。また、保持器2
に凸部が設けられ、外筒1に凹部が設けられる構造であ
っても本実施例と同様である。
【0026】この凸部6と凹部7とによって保持器2の
スライド移動を一方向へは自由に他方向へは制限する構
成は、凹部7を保持器2の端面から長さ方向奥側へ向か
って所定の長さを有する形状に設定し、該凹部7の終端
部(保持器2の奥側端部)に形成される段部11を、該段
部11に凸部6が当接した際、前記外筒1がボール無限循
環路3に配設されたボール4の脱落を防止する位置とす
ることにより構成されている。
【0027】外筒1に対する保持器2のスライド移動を
阻止する阻止部材8は、外筒1の端面及び保持器2の端
面に当接する当接部9と、外筒1に被嵌係止する係止部
10とを有するキャップ形状に構成されている。尚、本実
施例の場合、外筒1は、基筒1'の端部に筒状延長部材
5が設けられた構成であるので、阻止部材8の当接部9
は筒状延長部材5の端面と保持器2の端面とに当接し、
また、係止部10は筒状延長部材5に被嵌係止する。ま
た、当接部9を外筒1の一部及び保持器2の一部に当接
するか係止する構成としても同様である。
【0028】係止部10と筒状延長部材5との係止構造
は、阻止部材8の内周面を筒状延長部材5の外周面に嵌
合する形状に構成し、この阻止部材8の内周面に所定間
隔を置いて係止凹部12を設け、一方、筒状延長部材5の
外周面に前記係止凹部12に係止する係止凸部13を設け、
合成樹脂製故の筒状延長部材5及び阻止部材8の弾性に
より前記係止凹部12を前記係止凸部13位置にまで移動せ
しめて該係止凹部12と係止凸部13との凹凸嵌合によって
係止するように構成している。
【0029】また、図中符号14は筒状延長部材5に設け
られた係止突起で、基筒1'の外周面に繞設された凹条1
5に、合成樹脂製故の筒状延長部材5の弾性によって係
止する構造である。
【0030】また、符号16は軸、17はシール材、18はシ
ール材17を嵌入する為のシール材配設用凹部であり、こ
のシール材配設用凹部18に配設されたシール材17は、前
記阻止部材8の当接部9によって保持される。尚、シー
ル材17は使用用途によって配設されない場合もある。
【0031】また、外筒1は、内周面が軸方向に延びる
断面視略六角形状の凹凸形状に構成され、保持器2の外
周面は、該外筒1の内周面に合致する凹凸形状に構成さ
れ、この凹凸の合致によって外筒1内における保持器2
の回動を阻止する構造に形成されている。尚、外筒1の
内周面と保持器2の外周面とが合致する形状であれば断
面視略六角形状の凹凸形状でなくとも同様である。
【0032】以下、本実施例の組み付け方法について図
6,7に基づいて詳述する。
【0033】基筒1'に保持器2を挿入し、更に該基筒
1'に片側の筒状延長部材5を被嵌係止し、該基筒1'の
筒状延長部材5が設けられていない側から露出している
保持器2のボール無限循環路3にボール4を配設する。
具体的には、ボール4をボール無限循環路3に配設しつ
つ外筒1(片側に筒状延長部材5が設けられた基筒
1')に対して保持器2を挿入していくことで徐々に外
筒1によってボール無限循環路3を隠蔽していく。この
際、前記の通り、ボール無限循環路3が外筒1の端部か
ら突出しても、該ボール無限循環路3に配設されたボー
ル4の脱落が生じない位置まででスライド移動が不能と
なる為、保持器2の挿入側と反対側の外筒側からボール
無限循環路3が露出したり該ボール無限循環路3からボ
ール4が脱落したりしてしまうことが防止される。
【0034】また、この際、最後のボール4一個を配設
する際、例えばボール4二個分以上のボール無限循環路
3が露出していると、前記最後のボール4一個をボール
無限循環路3に配設する際に既に配設されていたボール
4がボール無限循環路3から脱落してしまうことが往々
にしてある。従って、外筒1に対して保持器2を図6中
上方へスライド移動させた状態とし、ボール無限循環路
3がボール4略一個分だけ露出するようにする。この
際、本実施例では、例えば作業台などの平面上に外筒1
を載置して上から保持器2を押し込むと、外筒1の端面
と保持器2の端面とを面一状態となり、簡単にボール無
限循環路3をボール4略一個分だけ露出する状態とする
ことができる。
【0035】尚、ボール無限循環路3へのボール4の配
設作業は、該ボール無限循環路3がボール4略一個分だ
け露出した状態でボール4の配設作業を行っても良い。
また、図示したものは、片側の筒状延長部材5と基筒
1'とを係止しているが、両者を係止しない仮係止状態
でボール4の配設を行っても同様である。また、基筒
1'の前端部若しくは後端部にのみ筒状延長部材5が設
けられる構造の場合、後で筒状延長部材5を設ける側か
らボール無限循環路3を露出させてボール4の配設を行
う。
【0036】続いて、外筒1の端面と保持器2の端面と
が面一の状態(図6)から、保持器2を図7中下方へス
ライド移動させると、保持器2のボール無限循環路3が
外筒1の端部から突出するが、外筒の凸部6が凹部7の
段部11に当接する為、保持器2がスライド移動し過ぎた
りせず、よって、ボール無限循環路3は露出せず保持器
2は該ボール無限循環路3に配設されたボール4の脱落
が生じない位置まででスライド移動が不能となる。この
ように、保持器2がスライド移動し過ぎたりしないの
で、簡単且つ確実にボール無限循環路3に配設されたボ
ール4が脱落しない状態となる。
【0037】続いて、片側に筒状延長部材5が設けられ
ている基筒1'にもう一方の筒状延長部材5を被嵌係止
する。この状態においては、保持器2は、基筒1'の両
端部に設けられた筒状延長部材5の凹部7の長さの分だ
け前後スライド移動可能な状態となるが、この保持器2
の前後スライド移動によってもボール無限循環路3は基
筒1'及び筒状延長部材5によって確実に隠蔽される。
【0038】続いて、外筒1の両端部に阻止部材8を被
嵌係止すると、該阻止部材8によって前記外筒1に対す
る保持器2のスライド移動が完全に阻止されることにな
る。
【0039】本実施例は上述のように構成したから、ボ
ール無限循環路3にボール4を配設した後、保持器2を
他方向へスライド移動させると、該保持器2は外筒1が
ボール無限循環路3に配設されたボール4の脱落を防止
する位置でスライド移動不能となり、保持器2が外筒1
に対してスライド移動し過ぎてボール無限循環路3が露
出したりすることが防止され、よって、組み立て作業時
におけるボール無限循環路3に配設されたボール4の脱
落を防止することができる実用性,作業性に秀れた軸受
部材となる。
【0040】また、保持器2を外筒1に対してスライド
移動させる際、保持器2のスライド移動は一方向へは自
由にスライド移動することができるから、該保持器2の
スライド移動によって外筒1から保持器2のボール無限
循環路3を露出させ、該ボール無限循環路3に簡単にボ
ール4を配設することができる実用性,作業性に秀れた
軸受部材となる。
【0041】また、外筒1の筒状延長部材5と保持器2
とは凹部7と凸部6との凹凸嵌合によってスライド移動
が自由に行えたり制限されたりするから、簡単な構成で
ありながら、確実に組み立て作業時におけるボール無限
循環路3に配設されたボール4の脱落を防止することが
できる、より一層実用性,生産性,作業性に秀れた軸受
部材となる。
【0042】また、保持器2の外筒1に対するスライド
移動を自由に行ったり制限したりする構造や、外筒1と
保持器2とを係止する構造などは合成樹脂製の筒状延長
部材5や保持器2に設けられるから、例えば小さな軸受
部材においても細かい複雑な構造を樹脂一体成形時に簡
単に設けることができる、より一層実用性,生産性に秀
れた軸受部材となる。
【0043】また、保持器2の外筒1に対するスライド
移動は阻止部材8を被嵌係止することによって簡単且つ
完全に阻止されることになる、より一層実用性,生産
性,作業性に秀れた軸受部材となる。
【0044】尚、阻止部材8を筒状延長部材5に一体に
設けたり、阻止部材8を筒状延長部材5に設けずに抜止
リング体などの抜止部材で保持器2のスライド移動を完
全に阻止するように構成しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の説明分解斜視図である。
【図2】本実施例の説明部分断面側面図である。
【図3】本実施例のA−A線の説明部分断面側面図であ
る。
【図4】本実施例のB部の説明拡大断面図である。
【図5】本実施例のC部の説明拡大断面図である。
【図6】本実施例の説明図である。
【図7】本実施例の説明図である。
【符号の説明】
1 外筒 1' 基筒 2 保持器 3 ボール無限循環路 4 ボール 5 筒状延長部材 6 凸部 7 凹部 8 阻止部材 9 当接部 10 係止部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭50−31234(JP,A) 特開 昭52−85661(JP,A) 特開 平2−286909(JP,A) 特開 平10−299768(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16C 29/04 F16C 33/38

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外筒と、負荷部と無負荷部とを有し外筒
    内に配設される保持器と、外筒と保持器との間にして該
    負荷部と無負荷部と両者を連設するリターン部とで形成
    されるボール無限循環路に配設されるボールとから成る
    軸受部材であって、保持器は外筒に対して回り止め状態
    に構成され、また、外筒と保持器とは一方が他方に対し
    て長さ方向にスライド移動可能に設定され且つこの保持
    器は、一方向へは自由にスライド移動し他方向へは保持
    器のボール無限循環路が外筒の端部から突出しても、該
    ボール無限循環路が露出しない位置若しくは露出しても
    その露出量がボール無限循環路に配設されたボールの脱
    落が生じない露出量の位置まででスライド移動が不能と
    なるように構成されていることを特徴とする軸受部材。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の軸受部材において、外筒
    の内周面には凸部が設けられ、保持器には前記凸部が嵌
    合される凹部が設けられ、この凹部と凹部に嵌合された
    前記凸部により、保持器が一方向へは自由にスライド移
    動し他方向へは保持器のボール無限循環路が外筒の端部
    から突出しても、該ボール無限循環路が露出しない位置
    若しくは露出してもその露出量がボール無限循環路に配
    設されたボールの脱落が生じない露出量の位置まででス
    ライド移動が不能となるように構成されていることを特
    徴とする軸受部材。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の軸受部材において、保持
    器の外周面には凸部が設けられ、外筒には前記凸部が嵌
    合される凹部が設けられ、この凹部と凹部に嵌合された
    前記凸部により、保持器が一方向へは自由にスライド移
    動し他方向へは保持器のボール無限循環路が外筒の端部
    から突出しても、該ボール無限循環路が露出しない位置
    若しくは露出してもその露出量がボール無限循環路に配
    設されたボールの脱落が生じない露出量の位置まででス
    ライド移動が不能となるように構成されていることを特
    徴とする軸受部材。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の軸受部材において、凹部
    は保持器の端面から長さ方向奥側へ向かって所定の長さ
    を有する形状に設定されていることを特徴とする軸受部
    材。
  5. 【請求項5】 請求項2,4いずれか1項に記載の軸受
    部材において、外筒は、基筒と該基筒の少なくとも一端
    部に延設される合成樹脂製の筒状延長部材とで構成さ
    れ、該筒状延長部材の内周面に前記凸部が設けられてい
    ることを特徴とする軸受部材。
  6. 【請求項6】 請求項3記載の軸受部材において、外筒
    は、基筒と該基筒の少なくとも一端部に延設される合成
    樹脂製の筒状延長部材とで構成され、該筒状延長部材の
    内周面に前記凹部が設けられていることを特徴とする軸
    受部材。
  7. 【請求項7】 請求項5,6いずれか1項に記載の軸受
    部材において、基筒の両端部に筒状延長部材が設けられ
    ていることを特徴とする軸受部材。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の軸受部材において、基筒
    に一端に筒状延長部材を設けた状態において、保持器の
    端面と筒状延長部材の端面とを面一状態にした際、外筒
    から突出する保持器の突出量は、ボール無限循環路が露
    出し且つこの露出量がボール一個を該ボール無限循環路
    に挿入し得る露出量となるように設定されていることを
    特徴とする軸受部材。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8いずれか1項に記載の軸受
    部材において、外筒の前後端部には阻止部材が設けら
    れ、この阻止部材を設けた状態においては前記保持器の
    スライド移動が阻止されるように構成されていることを
    特徴とする軸受部材。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の軸受部材において、外
    筒に対する保持器のスライド移動を阻止する阻止部材
    は、外筒の端面及び保持器の端面に当接する当接部と、
    外筒に被嵌係止する係止部とを有するキャップ形状に構
    成されていることを特徴とする軸受部材。
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