JP3025313B2 - 静電容量の変化を利用したセンサの製造方法 - Google Patents

静電容量の変化を利用したセンサの製造方法

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JP3025313B2 JP2416188A JP41618890A JP3025313B2 JP 3025313 B2 JP3025313 B2 JP 3025313B2 JP 2416188 A JP2416188 A JP 2416188A JP 41618890 A JP41618890 A JP 41618890A JP 3025313 B2 JP3025313 B2 JP 3025313B2
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    • G01PMEASURING LINEAR OR ANGULAR SPEED, ACCELERATION, DECELERATION, OR SHOCK; INDICATING PRESENCE, ABSENCE, OR DIRECTION, OF MOVEMENT
    • G01P15/00Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration
    • G01P15/02Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses
    • G01P15/08Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values
    • G01P2015/0805Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values being provided with a particular type of spring-mass-system for defining the displacement of a seismic mass due to an external acceleration
    • G01P2015/0822Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values being provided with a particular type of spring-mass-system for defining the displacement of a seismic mass due to an external acceleration for defining out-of-plane movement of the mass
    • G01P2015/084Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values being provided with a particular type of spring-mass-system for defining the displacement of a seismic mass due to an external acceleration for defining out-of-plane movement of the mass the mass being suspended at more than one of its sides, e.g. membrane-type suspension, so as to permit multi-axis movement of the mass

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は静電容量の変化を利用し
たセンサの製造方法、特に、対向する2枚の基板のそれ
ぞれに形成された一対の電極間の静電容量の変化に基づ
いて、力、加速度、磁気といった物理量を検出しうるセ
ンサを、大量生産するのに適した方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車産業や機械産業などでは、力、加
速度、磁気といった物理量を正確に検出できる検出装置
の需要が高まっている。特に、二次元あるいは三次元の
各成分ごとにこれらの物理量を検出しうる小型の装置が
望まれている。このような需要に応えるため、特願平2
−274299号明細書には、静電容量の変化を利用し
た新規なセンサが提案されている。このセンサは、力、
加速度、磁気などの物理量を二次元あるいは三次元の各
成分ごとに検出することができ、しかも製造コストが比
較的安価であるという特徴をもっている。
【0003】このセンサの基本となる構成要素は、装置
筐体に固定される固定部と、外部からの力が伝達される
作用部と、固定部と作用部との間に形成され可撓性をも
った可撓部と、の3つの各部を有する可撓基板と、この
可撓基板に対向するように装置筐体に固定された固定基
板と、可撓基板の固定基板に対する対向面に形成された
変位電極と、固定基板の可撓基板に対する対向面に形成
された固定電極と、である。外部からの力が作用部に加
わると可撓基板が撓み、変位電極と固定電極との間の距
離が変わることになる。したがって、両電極間の静電容
量が変化する。この静電容量の変化は、外部から加えら
れた力に依存したものであり、静電容量の変化を検出す
ることにより力の検出が可能になる。作用部に重錘体を
接続しておけば、この重錘体に作用する加速度を検出す
る加速度センサとして用いることができ、作用部に磁性
体を接続しておけば、この磁性体に作用する磁気を検出
する磁気センサとして用いることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述したセンサをより
低コストで供給するためには、効率良い大量生産の方法
を採ることが不可欠である。しかしながら、上述のよう
な構造をもったセンサを大量生産するための効率的な方
法は、現時点では知られておらず、量産化が図れない状
態である。特に、加速度センサや磁気センサとして用い
るには、重錘体や磁性体を各ユニットごとに接合する必
要があり、この重錘体や磁性体を所定の自由度をもって
支持するための構造も必要になる。このため、どうして
も生産コストが高くなるという問題があった。
【0005】そこで本発明は、静電容量の変化を利用し
たセンサを、効率良く大量生産することができる製造方
法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】(1) 本願第1の発明
は、第1の基板、第2の基板、第3の基板を用意する段
階と、第1の基板の中心部に作用領域、この作用領域の
周囲に可撓領域、この可撓領域の周囲に固定領域、をそ
れぞれ定義する段階と、第1の基板の第1の面と第3の
基板の第1の面とを対向させた状態で両者を接合した場
合に両者間に空間が形成されるように加工を行う段階
と、第1の基板の第1の面上に、第1の電極層を形成す
る段階と、可撓領域に可撓性をもたせるために、第1の
基板を部分的に除去する加工を行う段階と、第1の基板
の第2の面に、第2の基板の第2の面を接合する段階
と、第2の基板を切断することにより、第1の基板の作
用領域に接合しており第2の基板の一部分から構成され
る作用体と、第1の基板の固定領域に接合しており第2
の基板の一部分から構成される台座と、を形成する段階
と、第3の基板の第1の面上に第2の電極層を形成し、
空間を介して第1の電極層と第2の電極層とが対向する
ように、第3の基板を第1の基板に接合する段階と、を
行い静電容量の変化を利用したセンサを製造するように
したものである。
【0007】(2) 本願第2の発明は、第1の基板、第
2の基板、第3の基板、第4の基板を用意する段階と、
第1の基板の中心部に作用領域、この作用領域の周囲に
可撓領域、この可撓領域の周囲に固定領域、をそれぞれ
定義する段階と、第1の基板の第1の面と第4の基板の
第1の面とを対向させた状態で両者を接合した場合に両
者間に第1の空間が形成されるように加工を行う段階
と、 第2の基板の第1の面と第3の基板の第1の面とを
対向させた状態で両者を接合した場合に両者間に第2の
空間が形成されるように加工を行う段階と、第1の基板
の第1の面上に、第1の電極層を形成する段階と、可撓
領域に可撓性をもたせるために、第1の基板を部分的に
除去する加工を行う段階と、第1の基板の第2の面に、
第2の基板の第2の面を接合する段階と、第2の基板を
切断することにより、第1の基板の作用領域に接合して
おり第2の基板の一部分から構成される作用体と、第1
の基板の固定領域に接合しており第2の基板の一部分か
ら構成される台座と、を形成する段階と、第3の基板の
第1の面を台座に接合し、作用体が第2の空間内で所定
の自由度をもって動きうるようにする段階と、 第4の基
板の第1の面上に第2の電極層を形成し、第1の空間を
介して第1の電極層と第2の電極層とが対向するよう
に、第4の基板を第1の基板に接合する段階と、を行い
静電容量の変化を利用したセンサを製造するようにした
ものである。
【0008】(3) 本願第3の発明は、第1の基板、第
2の基板、第3の基板を用意する段階と、第1の基板上
に複数の単位領域を定義し、各単位領域内において、そ
の中心部に作用領域、この作用領域の周囲に可撓領域、
この可撓領域の周囲に固定領域、をそれぞれ定義する段
階と、第1の基板の第1の面と第3の基板の第1の面と
を対向させた状態で両者を接合した場合に両者間に各単
位領域ごとに空間が形成されるように加工を行う段階
と、第1の基板の第1の面上に、各単位領域ごとに第1
の電極層を形成する段階と、各可撓領域に可撓性をもた
せるために、第1の基板を部分的に除去する加工を行う
段階と、第1の基板の第2の面に、第2の基板の第1の
面を接合する段階と、第2の基板を切断することによ
り、各単位領域において、第1の基板の作用領域に接合
しており第2の基板の一部分から構成される作用体と、
第1の基板の固定領域に接合しており第2の基板の一部
分から構成される台座と、を形成する段階と、第3の基
板の第1の面上に、各単位領域ごとに第2の電極層を形
成し、空間を介して第1の電極層と第2の電極層とが対
向するように、第3の基板を第1の基板に接合する段階
と、第1、第2、および第3の基板を、各単位領域ごと
に切り離し、それぞれ独立したセンサを形成する段階
と、を行い静電容量の変化を利用したセンサを製造する
ようにしたものである。
【0009】(4) 本願第4の発明は、第1の基板、第
2の基板、第3の基板、第4の基板を用意する段階と、
第1の基板上に複数の単位領域を定義し、各単位領域内
において、その中心部に作用領域、この作用領域の周囲
に可撓領域、この可撓領域の周囲に固定領域、をそれぞ
れ定義するとともに、第2の基板上に、第1の基板に対
応した各単位領域を定義する段階と、 第1の基板の第1
の面と第4の基板の第1の面とを対向させた状態で両者
を接合した場合に両者間に各単位領域ごとに第1の空間
が形成されるように加工を行う段階と、 第2の基板の第
1の面と第3の基板の第1の面とを対向させた状態で両
者を接合した場合に両者間に各単位領域ごとに第2の空
間が形成されるように加工を行う段階と、第1の基板の
第1の面上に、各単位領域ごとに第1の電極層を形成す
る段階と、可撓領域に可撓性をもたせるために、第1の
基板を部分的に除去する加工を行う段階と、第1の基板
の第2の面に、第2の基板の第2の面を接合する段階
と、第2の基板を切断することにより、各単位領域にお
いて、第1の基板の作用領域に接合しており第2の基板
の一部分から構成される作用体と、第1の基板の固定領
域に接合しており第2の基板の一部分から構成される台
座と、を形成する段階と、第3の基板の第1の面を台座
に接合し、作用体が第2の空間内で所定の自由度をもっ
て動きうるようにする段階と、第4の基板の第1の面上
第2の電極層を形成し、第1の空間を介して第1の電
極層と第2の電極層とが対向するように、第4の基板を
第1の基板に接合する段階と、第1、第2、第3および
第4の基板を、各単位領域ごとに切り離し、それぞれ独
立したセンサを形成する段階と、を行い静電容量の変化
を利用したセンサを製造するようにしたものである。
【0010】
【作 用】本願第1の発明によれば、第2の基板の一部
によって重錘体あるいは磁性体(本願ではこれらの総称
を作用体としている)が形成され、別な一部によって第
1の基板を支えるための台座が形成される。すなわち、
第2の基板を切断することにより、作用体と台座との両
方を形成することができ、効率良いセンサの製造が可能
になる。また、本願第2の発明によれば、更に、作用体
の下方への動きを制限するための制御部材を、別な基板
によって形成することができる。
【0011】本願第3の発明は、上述の第1の発明にお
いて、同一の基板上に複数のセンサユニットを形成する
ようにしたものである。すなわち、各ユニットごとへの
切断工程を行う前に、各単位領域ごとに作用体と台座の
形成が可能になる。このように、各ユニットごとへの切
断工程前に、各基板単位で大半の処理を行うことができ
るため、大量生産に適した効率のよいセンサの製造が可
能になる。また、本願第4の発明によれば、更に、作用
体の下方への動きを制限するための制御部材を、別な基
板によって形成することができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明を図示する実施例に基づいて詳
述する。ここで説明する実施例は、静電容量の変化を利
用した加速度センサに、本発明に係る方法を適用した例
である。
【0013】センサの構造および原理 本発明に係る製造方法について説明する前に、本発明
の適用対象となるセンサの構造およびその原理について
簡単に述べておく。図1は、本発明の適用対象となる加
速度センサの基本構造を示す側断面図である。このセン
サの主たる構成要素は、固定基板10、可撓基板20、
作用体30、そして装置筐体40である。図2に、固定
基板10の下面図を示す。図2の固定基板10をX軸に
沿って切断した断面が図1に示されている。固定基板1
0は、図示のとおり円盤状の基板であり、周囲は装置筐
体40に固定されている。この下面には、同じく円盤状
の固定電極11が形成されている。一方、図3に可撓基
板20の上面図を示す。図3の可撓基板20をX軸に沿
って切断した断面が図1に示されている。可撓基板20
も、図示のとおり円盤状の基板であり、周囲は装置筐体
40に固定されている。この上面には、扇状の変位電極
21〜24および円盤状の変位電極25が図のように形
成されている。作用体30は、その上面が図3に破線で
示されているように、円柱状をしており、可撓基板20
の下面に、同軸接合されている。装置筐体40は、円筒
状をしており、固定基板10および可撓基板20の周囲
を固着支持している。
【0014】固定基板10および可撓基板20は、互い
に平行な位置に所定間隔をおいて配設されている。いず
れも円盤状の基板であるが、固定基板10は剛性が高く
撓みを生じにくい基板であるのに対し、可撓基板20は
可撓性をもち、力が加わると撓みを生じる基板となって
いる。いま、図1に示すように、作用体30の重心に作
用点Pを定義し、この作用点Pを原点とするXYZ三次
元座標系を図のように定義する。すなわち、図1の右方
向にX軸、上方向にZ軸、紙面に対して垂直に紙面裏側
へ向かう方向にY軸、をそれぞれ定義する。ここで、こ
のセンサ全体をたとえば自動車に搭載したとすると、自
動車の走行に基づき作用体30に加速度が加わることに
なる。この加速度により、作用点Pに外力が作用する。
作用点Pに力が作用していない状態では、図1に示すよ
うに、固定電極11と変位電極21〜25とは所定間隔
をおいて平行な状態を保っている。ところが、たとえ
ば、作用点PにX軸方向の力Fxが作用すると、この力
Fxは可撓基板20に対してモーメント力を生じさせ、
図4に示すように、可撓基板20に撓みが生じることに
なる。この撓みにより、変位電極21と固定電極11と
の間隔は大きくなるが、変位電極23と固定電極11と
の間隔は小さくなる。作用点Pに作用した力が逆向きの
−Fxであったとすると、これと逆の関係の撓みが生じ
ることになる。このように力Fxまたは−Fxが作用し
たとき、変位電極21および23に関する静電容量に変
化が表れることになり、これを検出することにより力F
xまたは−Fxを検出することができる。このとき、変
位電極22,24,25のそれぞれと固定電極11との
間隔は、部分的に大きくなったり小さくなったりする
が、全体としては変化しないと考えてよい。一方、Y方
向の力Fyまたは−Fyが作用した場合は、変位電極2
2と固定電極11との間隔、および変位電極24と固定
電極11との間隔、についてのみ同様の変化が生じる。
また、Z軸方向の力Fzが作用した場合は、図5に示す
ように、変位電極25と固定電極11との間隔が小さく
なり、逆向きの力−Fzが作用した場合は、この間隔は
大きくなる。ことき、変位電極21〜24と固定電極1
1との間隔も、小さくあるいは大きくなるが、変位電極
25に関する変化が最も顕著である。そこで、この変位
電極25に関する静電容量の変化を検出することにより
力Fzまたは−Fzを検出することができる。
【0015】一般に、容量素子の静電容量Cは、電極面
積をS、電極間隔をd、誘電率をεとすると、 C=εS/d で定まる。したがって、対向する電極間隔が接近すると
静電容量Cは大きくなり、遠ざかると静電容量Cは小さ
くなる。本センサは、この原理を利用し、各電極間の静
電容量の変化を測定し、この測定値に基づいて作用点P
に作用した外力、別言すれば作用した加速度を検出する
ものである。すなわち、X軸方向の加速度は変位電極2
1,23と固定電極11との間の容量変化に基づき、Y
軸方向の加速度は変位電極22,24と固定電極11と
の間の容量変化に基づき、Z軸方向の加速度は変位電極
25と固定電極11との間の容量変化に基づき、それぞ
れ検出が行われる。本発明は、このような原理に基づく
センサの製造方法に関するものである。よって、このよ
うなセンサ自体の具体的な構造や実施例については、前
掲の特願平2−274299号明細書を参照されたい。
【0016】本発明による製造工程I それでは、図1に示すセンサを本発明による方法で製
造する工程について詳述する。本発明による方法の特徴
は、複数のセンサユニットを1枚の基板上に形成してお
き、後にこれを各ユニットごとに切断(ダイシング)す
る点にある。まず、製造工程Iとして、各ユニットごと
のダイシングを行うまでの工程について説明する。はじ
めに、主基板上に複数の単位領域を定義する。主基板
は、後のダイシング工程において各単位領域ごとに別々
に切り離され、それぞれが独立して変位基板として機能
することになる。図6は、主基板100上に形成された
複数の単位領域を示す。ハッチングを施した部分が1つ
の単位領域であり、各単位領域はそれぞれ正方形をして
いる。主基板100として半導体などのウエハを用いる
場合には、このように円盤状の基板の上に多数の単位領
域を形成するのが一般的であるが、ここでは説明の便宜
上、図7に示すように正方形の主基板100の上に4つ
の単位領域を形成する場合を例にとり、以下の説明を続
けることにする。
【0017】図8は、この製造方法の各工程を示す断面
図である。以下、この工程を詳述する。まず、図9に示
すように主基板100を加工する。この実施例では、主
基板100として単結晶シリコン基板を用いているが、
ガラス基板など他の材質の基板を用いてもよい。前述の
ように、この主基板100は説明の便宜上、正方形をし
ており、4つの単位領域に分かれているので、この4つ
の単位領域のそれぞれについて、全く同じ加工が施され
る。図9の(b) は加工後の主基板100の下面図、(a)
はこれを切断線a−aで切断した状態を示す側断面図で
ある。主基板100の上面には、第1の電極層E1が所
定位置に形成される。この第1の電極層E1は、図3に
示す5つの変位電極21〜25に相当するものであり
(図9では、このうちの3つの断面が2ユニット分示さ
れている)、図3に示すような位置に形成される。この
実施例では、単結晶シリコン基板からなる主基板100
の表面に、不純物を拡散することにより、この第1の電
極層E1を形成している。このほか、主基板100上に
アルミニウム層を付着させる方法により第1の電極層E
1を形成してもよい。要するに、導電性をもった層を形
成できる方法であればどのような方法によって第1の電
極層E1を形成してもかまわない。ただ、不純物拡散層
の形成や、アルミニウム層の形成による方法は、従来の
半導体プレーナプロセスの技術をそのまま利用すること
ができる点で好ましい。一方、主基板100の下面に
は、エッチングなどの方法によって溝101を形成し、
その部分の肉厚を薄くして可撓性をもたしている。この
実施例では、溝101は図9の(b) に示すように円形を
している。この溝101の内側が作用部110、外側が
固定部130、そして溝の部分が可撓部120となる。
第1の電極層E1のうち、図3に示す変位電極21〜2
4に相当するものは、ちょうどこの溝の上の可撓部12
0に形成されており、変位電極25に相当するものは、
この溝で囲まれた作用部110に形成されている。図8
の(a) は、この主基板100の加工が終了した状態を示
す。
【0018】さて、続いて図10に示すような補助基板
200を用意する。この補助基板200は、最終的には
その一部分が重錘体を、残りの部分が台座を、それぞれ
構成するものであるから、重錘体および台座に適した材
料を用いるようにする。また、主基板100に対して接
合されるため、主基板100と熱膨脹係数がほぼ等しい
材料を用いた方が好ましい。たとえば、主基板100と
同じシリコン基板や、ガラス基板を用いるのが好まし
い。図10の(b) は加工後の補助基板200の上面図、
(a) はこれを切断線a−aで切断した状態を示す側断面
図である。このように、補助基板200の上面には、縦
横に溝201および202が形成される。溝201は幅
L1をもった深い溝であり、溝202は幅L2をもった
浅い溝である。溝201は、後にこの基板をダイシング
しやすくするためのものである。この溝201を形成す
る位置は、要するに、主基板100の作用部110に対
応する部分210(図の4か所の部分)と、固定部13
0に対応する部分220(その他の部分)と、が分離さ
れるような位置になっていればよい。別言すれば、補助
基板200を主基板100上に重ねて接合し、溝201
に沿って補助基板200のみを切断した場合に、補助基
板200が重錘体(部分210)と台座(部分220)
とに分離するようにすればよい。また、溝202は、切
断後の重錘体の上方向への変位に関する自由度を与える
ためのものである。このような補助基板200が用意で
きたら、これを図8の(b) に示すように、主基板100
に接合する。この接合は、接着剤による接着でもかまわ
ないが、確実な接合を行うために、材料どうしを直接接
合できる陽極接合を用いるのが好ましい。すなわち、両
者間に電圧を印加し、両者の温度を上げ、加圧しながら
接合するのである。
【0019】続いて、図8の(c) に示すように、補助基
板200を溝201に沿ってダイシングブレードで切断
する。切断路203は、溝201とは逆側(図の下方)
に形成される。これにより、部分210(重錘体とな
る)と部分220(台座となる)とが、完全に切り離さ
れることになる。図10の(b)に示すように、部分21
0(重錘体)は4か所に位置するが、これが図9の(b)
に示す作用部110のみに接合された状態となる。ま
た、それ以外の部分220(台座)は、図9の(b) に示
す固定部130のみに接合された状態となる。なお、可
撓部120は補助基板200からは浮いた状態になって
いるため、いずれの部分とも接合されない。このよう
に、補助基板200をダイシングすることにより、重錘
体210と台座220とを同時に形成することができ
る。ここで、台座220は固定部130を支える台座と
しての機能を果たすだけでなく、重錘体210の横方向
の変位が許容範囲を越えないように制御する制御部材と
しての機能も果たす。この許容範囲は、切断路203の
幅によって決定されることになる(切断路203の幅よ
りも溝201の幅が小さい場合は、溝201の幅によっ
て決定される)。なお、ここで行ったダイシング工程
は、補助基板200のみに対するダイシング工程であ
り、主基板100はまだ1枚の状態である。
【0020】次に、図11に示すような制御基板300
を用意する。この制御基板300は、重錘体210の下
方向の変位を許容範囲に制御するためのものである。材
質としては、補助基板200と同様に、シリコン基板あ
るいはガラス基板を用いればよい。この制御基板300
の上面には、4つの単位領域のそれぞれについて、全く
同じ加工が施される。図11の(b) は加工後の制御基板
300の上面図、(a) はこれを切断線a−aで切断した
状態を示す側断面図である。上面には、4か所に正方形
の溝301が形成されている。この溝301は、重錘体
210の変位の下方向の自由度を制御するためのもので
あり、自由度は溝301の深さによって決定されること
になる。この制御基板300を、図8の(d) に示すよう
に、補助基板200に接合する。この接合にも、陽極接
合を用いるのが好ましい。
【0021】次に、図12に示すような副基板400を
用意する。この副基板400は、第2の電極層E2を支
持するためのものである。材質としては、主基板100
と同様に、シリコン基板あるいはガラス基板を用いれば
よい。この副基板400の下面には、4つの単位領域の
それぞれについて、全く同じ加工が施される。図12の
(b) は加工後の副基板400の下面図、(a) はこれを切
断線a−aで切断した状態を示す側断面図である。下面
には、4か所に正方形の溝401が形成されており、こ
の溝401の底面に、それぞれ第2の電極層E2が形成
されている。この第2の電極層E2は、図3に示す固定
電極11に相当するものであり、図3に示すような位
置、すなわち変位電極21〜25に対向する位置に形成
される。この実施例では、単結晶シリコン基板からなる
副基板400の表面に、エッチングなどの方法により溝
401を形成した後、この溝401の底面にアルミニウ
ム層を付着させる方法により第2の電極層E2を形成し
ている。もちろん、第1の電極層E1と同様に不純物拡
散の方法により、この第2の電極層E2を形成してもか
まわない。要するに、導電性をもった層を形成できる方
法であればどのような方法によって第2の電極層E2を
形成してもかまわない。ただ、不純物拡散層の形成や、
アルミニウム層の形成による方法は、従来の半導体プレ
ーナプロセスの技術をそのまま利用することができる点
で好ましい。溝401の形成や第2の電極層E2の形成
は、半導体プロセスで用いられるマイクロマシーニング
技術を利用することにより、きわめて高い精度で行うこ
とができる。この副基板400のもう1つの特徴は、横
幅が他の基板に比べて少し短くなっており、中央には縦
に長い溝402が形成されている点である。これは、後
述するように、ワイヤボンディングのための便宜を図る
ための工夫である。この副基板400を、図13の(a)
に示すように、主基板100に接合する。この接合に
も、陽極接合を用いるのが好ましい。このようにして、
第1の電極層E1と第2の電極層E2とが、図の上下で
対向することになる。両電極間距離は、できるだけ狭く
した方が静電容量を増やし高感度の測定を行う上で好ま
しい。前述したマイクロマシーニング技術を利用すれ
ば、両電極間距離を数μm程度にすることが可能であ
る。
【0022】この後、図13の(b) に示すように、溝4
02の上方を切断路403によって切除する。更に、図
13の(c) に示すように、各単位領域を切断路510に
沿って切断すれば、図7に示す4つの単位領域がそれぞ
れ分離され、センサ中枢部500が完成する。完成した
センサ中枢部500の斜視図を図14に示す。副基板4
00の横幅を短くし、縦に長い溝402を形成しておい
たのは、この図14に示すように、ボンディングパッド
501を露出させるために他ならない。
【0023】本発明による製造工程II 続いて、各基板をダイシングした後の工程について説
明する。図14に示すようなセンサ中枢部500が得ら
れたら、これを図15の側断面図に示すように、パッケ
ージ600の内部に収容する。すなわち、センサ中枢部
500の底部を、パッケージ600の内部に接着すれば
よい。パッケージ600には、実装用のリード610が
取り付けられており、ボンディングパッド501とリー
ド610の内側端とが、ボンディングワイヤ620によ
ってボンディングされる。この後、パッケージ600に
蓋630を被せて封止すれば、加速度センサが完成す
る。
【0024】このように、基板単位の製造工程(前述の
製造工程I)に比べて、ダイシング後の各ユニット単位
の製造工程(上述した製造工程II)は非常に簡単であ
る。すなわち、本発明によれば、製造工程のほとんどを
基板単位で行うことができ、大量生産に適した効率よい
製造が可能になる。
【0025】他の実施例 以上、本発明を図示する一実施例について述べたが、
本発明はこの実施例のみに限定されるものではなく、種
々の態様で実施することができる。以下に、別な態様に
よる実施例を例示する。
【0026】(1) 上述の実施例では、制御基板300
を接合しているが、本発明の基本思想は、補助基板20
0によって重錘体と台座とを形成する点にある。したが
って、制御基板300を接合する工程は必ずしも必要な
工程ではない。たとえば、重錘体210の底面を削るな
どして、台座220の厚みより重錘体210の厚みを若
干小さくしておけば、台座220の底面を直接パッケー
ジ600の内部底面に接合してもかまわない。重錘体2
10の厚みが若干小さいため、加速度が作用しない状態
では、重錘体210をパッケージ600の内部底面から
浮いた状態に維持できる。本願特許請求の範囲第1項に
記載された第1の発明は、この基本思想についての発明
であり、制御基板の接合は構成要素にはなっていない。
同第2項に記載された第2の発明は、第1の発明に更に
制御基板300を接合する工程を加えたものである。
【0027】(2) 上述の実施例では、加速度センサを
製造する方法を説明したが、磁気センサを製造する場合
も全く同様の工程を行うことができる。ただし、加速度
センサの場合は、作用部に力を作用させる作用体が重錘
体210であったのに対し、磁気センサの場合、作用体
を磁性体としなければならない。したがって、補助基板
200の材質としては磁性材料を用いることになる。
【0028】(3) 図10に示す補助基板200では、
予め溝201を形成している。この溝201は、後の工
程で補助基板200を切断する作業を容易にするための
ものであり、必ずしも必要なものではない。後に補助基
板200をうまく切断することができれば、溝201は
不要である。
【0029】(4) 図11に示す制御基板300では、
正方形の溝301を各単位領域ごとに形成したが、代わ
りに図17に示すような単位領域にまたがって形成され
た細長い溝302を有する制御基板300′を用いても
かまわない。
【0030】(5) 上述の実施例は、図14に示すよう
に、ボンディングパッド501と各電極層(図14には
示されていない)との電気的接続は、主基板内部の拡散
層によって行われている。ところが、図16に示すセン
サ中枢部500′のように、基板上にアルミニウムなど
からなる配線層502を形成して両者の電気的接続を行
うタイプのものでは、この配線層502のための間隙5
03を確保する必要がある。この場合は、図12に示す
副基板400の代わりに、図18に示すような溝404
を有する副基板400′を用いるようにすればよい。
【0031】(6) 前述したように、上述の実施例では
説明の便宜上、図7に示す正方形の基板を用いて4組の
センサ中枢部を製造する例を述べたが、実際には図6に
示すような円盤状のウエハを用いてより多数のセンサ中
枢部が製造できる。もちろん1枚の基板(ウエハ)によ
り1組のセンサ中枢部のみを製造してもかまわない。
【0032】(7) 上述の実施例では、重錘体210の
周囲の空間は空気で満たされているが、この空間にシリ
コンオイルなどを封入すると、衝撃や振動の吸収効果が
得られ、耐衝撃性、耐振動性が向上する。
【0033】(8) 静電容量の変化を信号として取り出
すには、一般に、容量素子に接続された発振回路、この
発振回路の出力を増幅する増幅回路、そして増幅された
信号の周波数を計数する計数回路などが必要となるが、
主基板100を半導体基板で構成すれば、これらの回路
を主基板100上に形成することもできる。
【0034】(9) 図2および図3に示すように、ここ
で述べた実施例では、固定基板10側に1枚の固定電極
11を、変位基板20側に5枚の変位電極21〜25を
形成しているが、逆に、固定基板10側に5枚の固定電
極を、変位基板20側に1枚の変位電極を、それぞれ形
成してもよい。
【0035】(10) また、上述の実施例では、対向する
電極の一方を1枚の電極層、もう一方を5枚の電極層、
でそれぞれ形成している。この場合、検出回路の構成
上、1枚の電極層を共通電極として用いることになる。
これに対し、双方ともに5枚の電極層を形成するように
してもかまわない。この場合、5組の完全に独立した容
量素子が構成されることになり、より自由度をもった検
出処理が可能になる。
【0036】(11) 上述の実施例では、図3に示すよう
な形態で5枚の変位電極21〜25を配し、三次元方向
の加速度を検出しているが、変位電極25を用いずにZ
軸方向の加速度成分の検出も可能である。すなわち、変
位電極21〜24の4枚だけを用いて三次元方向の加速
度検出を行うこともできる(詳細は、特願平2−274
299号明細書参照)。しかしながら、他軸成分の干渉
を抑制した精度良い測定を行う場合には、図3に示すよ
うな5枚の電極配置が理想的である。別言すれば、Z軸
方向成分の検出を、中央に配した電極25で行い、X軸
あるいはY軸方向成分の検出を、その周囲に配した電極
21〜24で行うのが好ましい。X軸あるいはY軸方向
成分の力が作用した場合、電極25の変位に比べて電極
21〜24の変位が顕著であることが図4から理解でき
よう(電極25は中央に配置されているため、全体とし
てみれば変位していないと考えることができる)。した
がって、X軸あるいはY軸方向成分の検出には、電極2
1〜24を用いるのが適当である。また、Z軸方向成分
の力が作用した場合、電極21〜24の変位に比べて電
極25の変位が顕著であることが図5から理解できよ
う。したがって、Z軸方向成分の検出には、電極25を
用いるのが適用である。
【0037】
【発明の効果】以上のとおり本発明によれば、基板単位
で作用体(重錘体あるいは磁性体)と台座とを形成し、
また、必要な電極層の形成も基板単位で行うようにした
ため、静電容量の変化を利用したセンサを効率良く大量
生産することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の適用対象となる加速度センサの基本構
造を示す側断面図である。
【図2】図1に示すセンサの固定基板10の下面図であ
る。図2の固定基板10をX軸に沿って切断した断面が
図1に示されている。
【図3】図1に示すセンサの可撓基板20の上面図であ
る。図3の可撓基板20をX軸に沿って切断した断面が
図1に示されている。
【図4】図1に示すセンサの作用点PにX軸方向の力F
xが作用したときの、センサの撓み状態を示す側断面図
である。
【図5】図1に示すセンサの作用点PにZ軸方向の力F
zが作用したときの、センサの撓み状態を示す側断面図
である。
【図6】本発明による製造方法により、基板に単位領域
を定義した状態を示す図である。
【図7】説明の便宜上、より単純な単位領域を定義した
状態を示す図である。
【図8】本発明の一実施例に係る加速度センサ中枢部の
製造方法の前段階を示す工程図である。
【図9】図8に示す方法に用いる主基板の側断面および
下面を示す図である。
【図10】図8に示す方法に用いる補助基板の側断面図
および下面を示す図である。
【図11】図8に示す方法に用いる制御基板の側断面図
および下面を示す図である。
【図12】図8に示す方法に用いる副基板の側断面図お
よび下面を示す図である。
【図13】本発明の一実施例に係る加速度センサ中枢部
の製造方法の後段階を示す工程図である。
【図14】図13に示す方法で製造された加速度センサ
中枢部を示す斜視図である。
【図15】図14に示す加速度センサ中枢部をパッケー
ジに収容した状態を示す側断面図である。
【図16】本発明の別な実施例に係る方法で製造された
加速度センサ中枢部を示す斜視図である。
【図17】本発明の別な実施例に係る方法に用いる制御
基板の側断面図および上面を示す図である。
【図18】本発明の別な実施例に係る方法に用いる副基
板の側断面図および下面を示す図である。
【符号の説明】
10…固定基板 11…固定電極 20…可撓基板 21〜25…変位電極 30…作用体 100…主基板 101…溝 110…作用部 120…可撓部 130…固定部 200…補助基板 201,202…溝 203…切断路 210…重錘体 220…台座 300,300′…制御基板 301,302…溝 400,400′…副基板 401,402…溝 403…切断路 404…溝 500,500′…センサ中枢部 501…ボンディングパッド 502…配線層 503…配線層用間隙 510…切断路 600…パッケージ 610…リード 620…ボンディングワイヤ 630…蓋 E1…第1の電極層 E2…第2の電極層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01L 1/14 G01L 5/16 G01L 13/06 G01P 15/125 H01L 29/84

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の基板、第2の基板、第3の基板を
    用意する段階と、 前記 第1の基板の中心部に作用領域、この作用領域の周
    囲に可撓領域、この可撓領域の周囲に固定領域、をそれ
    ぞれ定義する段階と、前記第1の基板の第1の面と前記第3の基板の第1の面
    とを対向させた状態で両者を接合した場合に両者間に空
    間が形成されるように加工を行う段階と、 前記第1の基板の前記第1の面上に、第1の電極層を形
    成する段階と、 前記可撓領域に可撓性をもたせるために、前記第1の基
    板を部分的に除去する加工を行う段階と、 前記第1の基板の第2の面に、前記第2の基板の第1の
    面を接合する段階と、 前記第2の基板を切断することにより、前記第1の基板
    の前記作用領域に接合しており前記第2の基板の一部分
    から構成される作用体と、前記第1の基板の前記固定領
    域に接合しており前記第2の基板の一部分から構成され
    る台座と、を形成する段階と、前記第3の基板の前記第1の面上に 第2の電極層を形成
    し、前記空間を介して前記第1の電極層と前記第2の電
    極層とが対向するように、前記第3の基板を前記第1の
    基板に接合する段階と、 を有することを特徴とする静電容量の変化を利用したセ
    ンサの製造方法。
  2. 【請求項2】 第1の基板、第2の基板、第3の基板、
    第4の基板を用意する段階と、 前記 第1の基板の中心部に作用領域、この作用領域の周
    囲に可撓領域、この可撓領域の周囲に固定領域、をそれ
    ぞれ定義する段階と、前記第1の基板の第1の面と前記第4の基板の第1の面
    とを対向させた状態で両者を接合した場合に両者間に第
    1の空間が形成されるように加工を行う段階と、 前記第2の基板の第1の面と前記第3の基板の第1の面
    とを対向させた状態で両者を接合した場合に両者間に第
    2の空間が形成されるように加工を行う段階と、 前記第1の基板の前記第1の面上に、第1の電極層を形
    成する段階と、 前記可撓領域に可撓性をもたせるために、前記第1の基
    板を部分的に除去する加工を行う段階と、 前記第1の基板の第2の面に、前記第2の基板の第2の
    を接合する段階と、 前記第2の基板を切断することにより、前記第1の基板
    の前記作用領域に接合しており前記第2の基板の一部分
    から構成される作用体と、前記第1の基板の前記固定領
    域に接合しており前記第2の基板の一部分から構成され
    る台座と、を形成する段階と、前記第3の基板の前記第1の面を前記台座に接合し、
    記作用体が前記第2の空間内で所定の自由度をもって動
    きうるようにする段階と、 前記第4の基板の前記第1の面上に 第2の電極層を形成
    し、前記第1の空間を介して前記第1の電極層と前記第
    2の電極層とが対向するように、前記第4の基板を前記
    第1の基板に接合する段階と、 を有することを特徴とする静電容量の変化を利用したセ
    ンサの製造方法。
  3. 【請求項3】 第1の基板、第2の基板、第3の基板を
    用意する段階と、 前記 第1の基板上に複数の単位領域を定義し、各単位領
    域内において、その中心部に作用領域、この作用領域の
    周囲に可撓領域、この可撓領域の周囲に固定領域、をそ
    れぞれ定義する段階と、前記第1の基板の第1の面と前記第3の基板の第1の面
    とを対向させた状態で両者を接合した場合に両者間に各
    単位領域ごとに空間が形成されるように加工を行う段階
    と、 前記第1の基板の前記第1の面上に、各単位領域ごとに
    第1の電極層を形成する段階と、 前記各可撓領域に可撓性をもたせるために、前記第1の
    基板を部分的に除去する加工を行う段階と、 前記第1の基板の第2の面に、前記第2の基板の第1の
    面を接合する段階と、 前記第2の基板を切断することにより、各単位領域にお
    いて、前記第1の基板の前記作用領域に接合しており前
    記第2の基板の一部分から構成される作用体と、前記第
    1の基板の前記固定領域に接合しており前記第2の基板
    の一部分から構成される台座と、を形成する段階と、前記第3の基板の前記第1の面上に、各単位領域ごとに
    第2の電極層を形成し、前記空間を介して前記第1の電
    極層と前記第2の電極層とが対向するように、前記第3
    の基板を前記第1の基板に接合する段階と、 前記第1、第2、および第3の基板を、各単位領域ごと
    に切り離し、それぞれ独立したセンサを形成する段階
    と、 を有することを特徴とする静電容量の変化を利用したセ
    ンサの製造方法。
  4. 【請求項4】 第1の基板、第2の基板、第3の基板、
    第4の基板を用意する段階と、 前記 第1の基板上に複数の単位領域を定義し、各単位領
    域内において、その中心部に作用領域、この作用領域の
    周囲に可撓領域、この可撓領域の周囲に固定領域、をそ
    れぞれ定義するとともに、前記第2の基板上に、前記第
    1の基板に対応した各単位領域を定義する段階と、 前記第1の基板の第1の面と前記第4の基板の第1の面
    とを対向させた状態で両者を接合した場合に両者間に各
    単位領域ごとに第1の空間が形成されるように加工を行
    う段階と、 前記第2の基板の第1の面と前記第3の基板の第1の面
    とを対向させた状態で両者を接合した場合に両者間に各
    単位領域ごとに第2の空間が形成されるように加工を行
    う段階と、 前記第1の基板の前記第1の面上に、各単位領域ごとに
    第1の電極層を形成する段階と、 前記可撓領域に可撓性をもたせるために、前記第1の基
    板を部分的に除去する加工を行う段階と、 前記第1の基板の第2の面に、前記第2の基板の第2の
    を接合する段階と、 前記第2の基板を切断することにより、各単位領域にお
    いて、前記第1の基板の前記作用領域に接合しており前
    記第2の基板の一部分から構成される作用体と、前記第
    1の基板の前記固定領域に接合しており前記第2の基板
    の一部分から構成される台座と、を形成する段階と、前記第3の基板の前記第1の面を前記台座に接合し、
    記作用体が前記第2の空間内で所定の自由度をもって動
    きうるようにする段階と、 前記第4の基板の前記第1の面上に 第2の電極層を形成
    し、前記第1の空間を介して前記第1の電極層と前記第
    2の電極層とが対向するように、前記第4の基板を前記
    第1の基板に接合する段階と、 前記第1、第2、第3および第4の基板を、各単位領域
    ごとに切り離し、それぞれ独立したセンサを形成する段
    階と、 を有することを特徴とする静電容量の変化を利用したセ
    ンサの製造方法。
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