JP3025260U - 掲示板 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 この考案は加圧成形紙板の四辺に屈曲額縁を
作ることを目的としたものである。 【課題を解決する為の手段】 耐水処理を施した加圧成
形紙板の表裏面に合成樹脂フィルムをラミネートすると
共に、該加圧成形紙板の四辺を屈曲貼着して少なくとも
二重縁の額縁状としたことを特徴とする掲示板。表裏面
にポリエチレンフィルムをラミネートした加圧成形紙板
の周辺裏面に屈曲用の平行したＶ溝を設け、該Ｖ溝に沿
って四辺を屈曲して重ね、重ね当接部を互に貼着し、額
縁状としたことを特徴とする掲示板。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、選挙ポスターを貼付掲示したり、その他の紙類を貼付掲示するの に使用ことを目的とした掲示板に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の掲示板は、合板などの基板に必要な印刷を施し、裏面には木枠を釘打固 定して構成していた。

【０００３】

【考案により解決すべき課題】

前記従来の掲示板は、合板に木枠を固定して構成するので、全体が厚く（例え ば３cm以上位）なるのみならず、木材を多量に使用し、使用後は燃焼するなどに より処理する為に、木材資源の無駄使いとなり、これを保管すれば、保管場所の 容積が大きくなるのみならず、輸送運賃、倉庫代の高騰を招くおそれがあり、単 なる廃棄にも多大の労力、時間が掛かるなどの問題点があった。

【０００４】

【課題を解決する為の手段】

然るにこの考案は、再生紙などを重ね合わせて加圧成形すると共に、四辺部を 屈曲して額縁を構成すると共に、きわめて薄く（例えば１cm位）形成するに拘ら ず必要な強度を有するなど、前記従来の問題点を解決したのである。

【０００５】 即ちこの考案は、木板の一面又は両面に合成樹脂フィルムをラミネートすると 共に、前記木板の縁部を屈曲して二重縁の額縁状としたことを特徴とする掲示板 であり、また耐水処理を施した加圧成形紙板の表裏面に合成樹脂フィルムをラミ ネートすると共に、該加圧成形紙板の四辺を屈曲貼着して少なくとも二重縁の額 縁状としたことを特徴とする掲示板である。次に多数枚の薄紙を耐水処理のもと に重ねて加圧し、加圧成形紙板の表裏面にポリエチレンフィルムをラミネートす ると共に、前記加圧成形紙板の四辺を屈曲して少なくとも二重に重ねて貼着し額 縁状としたことを特徴とする掲示板である。また他の考案は、表裏面にポリエチ レンフィルムをラミネートした加圧成形紙板の周辺裏面に屈曲用の平行したＶ溝 を設け、該Ｖ溝に沿って四辺を屈曲して重ね、重ね当接部を互に貼着し、額縁状 としたことを特徴とする掲示板であり、表裏面にポリエチレンフィルムをラミネ ートした加圧成形紙板の裏面四辺部を三重に重ねて貼着固定し額縁状としたこと を特徴とする掲示板である。更に表裏面にポリエチレンフィルムをラミネートし た加圧成形紙板の裏面四辺部を屈曲し、該屈曲部に補強板を挟んで固定し額縁状 としたことを特徴とする掲示板である。

【０００６】 前記木板としては、合板、集成材、木チップの加圧成形板などがある。また木 板を使用する場合には、二重縁は一辺、二辺、三辺、四周の場合がある。

【０００７】 前記における補強板は、例えば合板、木板、木質ボードなどを用いる。また加 圧成形紙板は釘効きもよく、他物に釘打固定することができる。

【０００８】 前記加圧成形紙板の表裏面には、合成樹脂フィルム（例えばポリエチレンフィ ルム）がラミネートしてあるので、吸湿性がないことは勿論、加圧成形紙板自体 も樹脂処理し、又は合成糊料で添着してあるので、それ自体に耐水性がある。

【０００９】 前記紙板には、薄紙を例えば３０枚以上重ねて加圧成形したものであるから、 引張り、強度が大きいことは勿論、これを二重、三重に重ね合わせた四辺は、き わめて大きな強度を有し、恰も額縁を設けた場合と同様である。

【００１０】 前記掲示板の廃材は、軽量で取扱いが容易であるばかりでなく、製紙工場で溶 解すれば、ダンボール材などの紙板に再生することができるので、廃材による二 次公害を生じるおそれはない。

【００１１】

【考案の実施形態】

この考案は、耐水処理した加圧成形紙板の裏面に各屈曲辺の内側に屈曲用のＶ 溝を設け、前記Ｖ溝で各屈曲辺を屈曲して二重又は三重縁としたものである。

【００１２】 前記は、耐水処理した加圧成形紙板の辺部のみを用いたが必要に応じ、辺部に 合板を挟み込み補強することもできる。

【００１３】

【実施例１】 耐水処理した加圧成形芯板１ａの表裏面にポリエチレンフィルム２、３をラミ ネートして加圧成形紙板１を作る（図３、４）。次に加圧成形紙板１の四隅をカ ット４、４し、各四辺の屈曲辺６、６ａ、６ｂ、６ｃと平行に、屈曲部用のＶ溝 ５、５ａを夫々設ける（図３、５）。前記実施例において、屈曲辺６を先づ矢示 ７のように直立（図６）させ、ついで矢示８のように９０度回動して二重縁（図 ７）とすれば、額縁１３を有するこの考案の掲示板９ができる（図１）。

【００１４】 前記における掲示板９は、図２のように四辺に６、６ａ、６ｂ、６ｃよりなる 額縁を有する。図１、２中１０は、裏面に設置した補強板、１１はポスター用の 区画である。

【００１５】

【実施例２】 耐水処理した加圧成形芯板１ａの表裏面にポリエチレンフィルム２、３をラミ ネートして加圧成形紙板１を作る。次に加圧成形紙板１の裏面四辺に、屈曲辺６ と平行に、屈曲部用のＶ溝５、５ａを夫々平行に設けると共に、前記屈曲辺６と ほぼ同一幅の中間辺１２をおいて、屈曲部用のＶ溝５ｂ、５ｃを中間辺１４を介 在して設ける。前記実施例において、図８（ａ）の状態から矢示７のように屈曲 辺６を直立させ、更に矢示８のように屈曲辺６を前記中間辺１２に重ねる（図８ ）。次に矢示１５のように前記屈曲辺６等を直立させ、更に矢示１６のように屈 曲辺６等を回動させると、この考案の実施例の額縁１７が出来る。前記実施例に おいては、縁部が三重になり、きわめて強度の大きい掲示板９ができ上がる。

【００１６】

【実施例３】 加圧成形紙板１の辺部に屈曲辺６をおいて、屈曲部用のＶ溝５、５ａを、中間 辺１８を介して設ける。前記実施例において、図１２中矢示１９のように屈曲辺 ６を直立させ、ついで矢示２０のように屈曲辺６を重ねるように屈曲させ、前記 屈曲辺６と、加圧成形紙板１の本体との間に補強板２１（例えば合板）を介装し て貼着固定すれば、この考案の額縁２２が出来る。

【００１７】

【実施例４】 図１４、１５の実施例は、加圧成形紙板１の四隅に夫々Ｌ状の切欠部２３、２ ３ａ、２３ｂ、２３ｃを設けると共に、屈曲辺２４、２４ａ、２４ｂ、２４ｃの 屈曲部へＶ溝５、５ａを設けたものである。前記屈曲辺２４、２４ａ、２４ｂ、 ２４ｃを１８０度回動して重ねると、この実施例の額縁２６付の掲示板２５が出 来る。前記実施例の屈曲辺２４、２４ｂは屈曲辺２４ａ、２４ｃの内側に位置す る。

【００１８】 図１６、１７の実施例は、加圧成形紙板１の四隅に短辺側の屈曲辺２４、２４ ｂを短かく、長辺側の屈曲辺２４ａ、２４ｃを長く切込むようにＬ状の切欠部２ ３、２３ａ、２３ｂ、２３ｃを設け、各屈曲辺２４、２４ａ、２４ｂ、２４ｃの 基部に屈曲部用のＶ溝５、５ａを設け、前記実施例のように各屈曲辺２４、２４ ａ、２４ｂ、２４ｃを折り込めば、図１７の額縁２６付の掲示板２５ができる。 この実施例においては、一方の屈曲辺２４、２４ｂが、他方の屈曲辺２４ａ、２ ４ｃの両端まで伸びている点が、前記実施例と異なる。

【００１９】

【考案の効果】

この考案によれば、軽量で、十分の強度を有し、かつ薄く、釘打のきく掲示板 を容易に得ることができる効果がある。然して運搬取扱い際して比較的嵩張らず 、廃品は再生できるので廃品公害がないなどの効果もある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の一部を省略した平面図。

【図２】同じく一部を省略した裏面図。

【図３】同じくこの考案の実施例の額縁形成前の裏面
図。

【図４】同じく加圧成形紙板の一部拡大断面図。

【図５】同じく額縁形成部のＶ溝を示す一部拡大正面
図。

【図６】同じく屈曲辺を直立した一部拡大図。

【図７】同じく屈曲辺を１８０度回動して二重に接着し
た一部拡大図。

【図８】（ａ）同じく他の実施例の屈曲辺を直立した一
部拡大図。 （ｂ）同じく屈曲辺を１８０度回動して二重に接着した
一部拡大図。

【図９】同じく二重接着部を直立した一部拡大図。

【図１０】同じく二重接着部を倒して接着した一部拡大
図。

【図１１】同じく他の実施例のＶ溝を設けた一部拡大
図。

【図１２】同じく屈曲辺を直立した一部拡大図。

【図１３】同じく補強材を挟着した一部拡大図。

【図１４】同じく他の実施例の材料板の裏面図。

【図１５】同じく屈曲辺を二重に屈曲した裏面図。

【図１６】同じく他の実施例の材料板の裏面図。

【図１７】同じく屈曲辺を二重に屈曲した裏面図。

【符号の説明】

１ａ 加圧成形芯板 １ 加圧成形紙板 ２、３ ポリエチレンフィルム ４ カット ５、５ａ、５ｂ、５ｃ Ｖ溝 ６、６ａ、６ｂ、６ｃ 屈曲辺 ９、２５ 掲示板 １０、２１ 補強板 １１ ポスター区画 １２、１４、１８ 中間辺 １３、１７、２２、２６ 額縁 ２３、２３ａ、２３ｂ、２３ｃ 切欠部 ２４、２４ａ、２４ｂ、２４ｃ 屈曲辺

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 木板の一面又は両面に合成樹脂フィルム
   をラミネートすると共に、前記木板の縁部を屈曲して二
   重縁の額縁状としたことを特徴とする掲示板。
2. 【請求項２】 耐水処理を施した加圧成形紙板の表裏面
   に合成樹脂フィルムをラミネートすると共に、該加圧成
   形紙板の四辺を屈曲貼着して少なくとも二重縁の額縁状
   としたことを特徴とする掲示板。
3. 【請求項３】 多数枚の薄紙を耐水処理のもとに重ねて
   加圧し、加圧成形紙板の表裏面にポリエチレンフィルム
   をラミネートすると共に、前記加圧成形紙板の四辺を屈
   曲して少なくとも二重に重ねて貼着し額縁状としたこと
   を特徴とする掲示板。
4. 【請求項４】 表裏面にポリエチレンフィルムをラミネ
   ートした加圧成形紙板の周辺裏面に屈曲用の平行したＶ
   溝を設け、該Ｖ溝に沿って四辺を屈曲して重ね、重ね当
   接部を互に貼着し、額縁状としたことを特徴とする掲示
   板。
5. 【請求項５】 表裏面にポリエチレンフィルムをラミネ
   ートした加圧成形紙板の裏面四辺部を三重に重ねて貼着
   固定し額縁状としたことを特徴とする掲示板。
6. 【請求項６】 表裏面にポリエチレンフィルムをラミネ
   ートした加圧成形紙板の裏面四辺部を屈曲し、該屈曲部
   に補強板を挟んで固定し額縁状としたことを特徴とする
   掲示板。