JP3024982U - 角型パイプ外装ヒーター - Google Patents

角型パイプ外装ヒーター

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JP3024982U
JP3024982U JP1995011282U JP1128295U JP3024982U JP 3024982 U JP3024982 U JP 3024982U JP 1995011282 U JP1995011282 U JP 1995011282U JP 1128295 U JP1128295 U JP 1128295U JP 3024982 U JP3024982 U JP 3024982U
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pipe
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heater
heated
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JP1995011282U
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Inventor
外一 松尾
春道 中西
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石原ヒーター製造株式会社
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(57)【要約】 【課題】 被加熱物との大なる接触面積を確保しつつヒ
ーターの配列本数を小にし得、配線の煩雑さを回避し得
る角型パイプ外装ヒーターを提供する。 【解決手段】 厚み寸法に比べて幅寸法が大とされた厚
肉の角型パイプからなる外装パイプ6に、電熱線ととも
に耐熱絶縁粉末を密実状態で充填し、外装パイプ6をコ
ーナー部を外してその少なくとも一面にプレス加工を施
して圧縮成型し、その後、被加熱面の曲面に沿うように
外装パイプ6を幅方向に曲げ加工する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、外装パイプに電熱線が内蔵されると共に耐熱絶縁粉末が充填され た角型パイプ外装ヒーターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のパイプ外装ヒーターは、固体、気体、液体等の種々の加熱手段として 用いられている。このパイプ外装ヒーターを、被加熱物としてのごみ焼却処理用 の電気集塵機に使用した例について説明する。この電気集塵機においては、含塵 ガス中のダストに電荷を与え、集塵極に付着したダストをホッパーに落下させて 捕集するようにしているが、このホッパーの壁面に水分を含んだダストが付着し 、ホッパー出口から下方へ落下しなくなる。これを防止するために、ホッパーの 壁面にダスト乾燥用のヒーターを貼り付けることが一般的に行われている。これ 以外に、流体タンクの壁面にヒーターを貼り付けて保温する使用方法もあった。
【0003】 ところで、上記電気集塵機等において使用されるヒーターとしては、断面丸形 のシーズヒーターなどが使用されているのが一般的であるが、断面丸形の場合、 被加熱物であるホッパーとの接触面積が少なくなり、熱伝導効率が悪くなる。そ のため、本出願人が先に提示した角型パイプ外装ヒーター(実開平7ー3049 4号)を使用して、接触面積を大にした状態で被加熱物であるホッパー等の壁面 に貼り付けていた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上記角型パイプ外装ヒーターであっても直線状のヒーターであるた め、同一面積を加熱する場合、複数本のヒーターを平行に配列するため、ヒータ ー本数が多くなり、かつヒーター端部における電線コードとの接続作業も煩雑と なるといった難点があった。
【0005】 また、ヒーター端部での放熱が大きく、ヒーターの中央部に比べて端部では所 望の設定温度に至らず、設定温度よりも低い温度で保温されることになる。従っ て、直線状のヒーターを使用して縦方向に複数本配列した場合、ヒーター端部に おける被加熱物の加温状態を所望温度に維持するため、ヒーター端部において、 横方向にさらにもう1本ヒーターを配列する場合がある。さらに、タンク等に連 通する流出入口においては、流出入口の周囲にヒーターを配列する場合が多く、 この場合においても、直線状のヒーターでは2本〜4本のヒーターを配列するこ とになる。このような配列構造では、ヒーター本数が多くなり、配線が複雑にな るばかりか、縦方向のヒーターと横方向のヒーターとの継ぎ目部分の加熱あるい は保温に難点があった。
【0006】 そこで、この考案は、被加熱物との接触面積を大きくすることを前提としつつ 、ヒーターの配列本数を小にし得、配線の煩雑さを回避することができる角型パ イプ外装ヒーターを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本出願人は先に提案した角型パイプ外装ヒーター( 実開平7ー30494号)を基本としてこれに改良を加えた。すなわち、角型パ イプ外装ヒーターにその幅方向に曲げ加工を施し、被加熱物との大なる接触面積 を確保しつつ端子側に折り返すことにより、両端子構造の場合、端子引き出し方 向を片側にすることができ、また片端子構造の場合にはヒーター配列本数の低減 を可能とし、さらに曲げ部がヒーター中央部に位置することになるから、所望の 加温状態が得られるものである。
【0008】 すなわち、この考案に係る角型パイプ外装ヒーターは、厚み寸法に比べて幅寸 法が大とされた厚肉の角型パイプからなる外装パイプに、電熱線とともに耐熱絶 縁粉末を密実状態で充填されたヒーターであって、外装パイプがコーナー部を外 してその少なくとも一面にプレス加工が施こされて圧縮成型され、被加熱面に沿 うように外装パイプが幅方向に曲げ加工されたものである。
【0009】 ここで、外装パイプを厚肉にしたのは、薄肉の場合、耐腐食性に劣るからであ る。この外装パイプは、その材質が炭素鋼の場合には概ね1.2mm〜2.0m m程度、ステンレス鋼の場合には概ね1.0mm〜2.0mm程度の肉厚があれ ば、電気集塵機のホッパーなどの壁面に貼り付けた場合でも耐腐食性に優れてい るので好ましい。また、角型パイプは、継ぎ目なし鋼管(シームレスパイプ)の みならず継ぎ目溶接管であっても、この考案を適用できる。
【0010】 さらに、角型パイプを使用したのは、丸形パイプを使用した場合に比べて被 加熱物との接触面積を大きくするための扁平加工が不要となり、また、角型パイ プの市販品も多く、所望の扁平形状のパイプの入手も容易だからである。
【0011】 また、外装パイプをプレス加工して圧縮成型するのは、主として、内部に充 填した耐熱絶縁粉末をさらに密実状態にして、電熱線の外装パイプ内での動きを 止めるためである。プレス加工を施す面としては、被加熱物との接触面を避けた 方が接触面積を大きくする上では好ましい。従って、プレス面としては被加熱物 との接触面を除いていずれの面であってもよい。また、外装パイプのコーナー部 を除くのは、コーナー部が潰れることによる被加熱物との接触面積の低下を防止 するためである。
【0012】 なお、外装パイプをその幅方向のみならず、厚み方向にも曲げ加工を施せば、 被加熱物に応じて自在に加熱位置を設定できる。上記のように、外装ヒーターは その幅方向及び厚み方向のいずれにも曲げ加工できるから、曲面状の被加熱面で あっても、その曲面に沿って設置することができる。
【0013】
【考案の実施の形態】
以下、この考案の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1はこの考案に 係る角型パイプ外装ヒーターの使用状態を示す図、図2は片端子外装ヒーターの 斜視図、図3はその端部断面図、図4は中央部断面図である。
【0014】 この考案に係る角型パイプ外装ヒーター1は、片端子構造のヒーターであって 、流体貯蔵タンク2の下部截頭円錐面3に取付金具4により貼り付けられるもの であって、図3及び図4のごとく、外装パイプ6に電熱線7と耐熱絶縁粉末8と が内蔵され、そのパイプ開口部9からターミナル端子10が引き出されたもので ある。
【0015】 外装パイプ6は、図4のごとく、厚み寸法aに比べて幅寸法bが大とされた厚 肉の角型シームレスパイプからなるものであって、主に耐熱ステンレス鋼等から 構成される。この外装パイプ6の耐腐食性を考慮すれば、その肉厚は1.0mm 〜2.0mmであることが望ましい。この外装パイプ6の一端部は蓋体11が溶 接固定されて封止されている。なお、外装パイプ6が炭素鋼管の場合には、その 肉厚は1.2mm〜2.0mmであることが望ましい。
【0016】 電熱線7は、図3のごとくコイル状に巻かれ、U字状に外装パイプ6に内蔵さ れ、その両端がパイプ開口部9でターミナル端子10に接続された構造である。 このターミナル端子10は、図2に示すターミナルボックス12の図示しない接 続穴に嵌合接続されている。
【0017】 耐熱絶縁粉末8は、マグネシアなどから構成されており、外装パイプ6に電熱 線7を挿入した後、その空隙部に密実状態で充填される。この耐熱絶縁粉末8の 充填後に、外装パイプ6のパイプ開口部9が耐熱セメント13により封止される 構造とされている。
【0018】 外装パイプ6に施すプレス加工は、被加熱物である錐面と接触する面6aと 対向する面6bに対してコーナー部6cを除いて行われる。勿論、接触する面6 aに対してプレス加工してもよいが、接触面6aを平面上にする方が被加熱物と の接触面積が大となり有利である。
【0019】 また、この外装パイプ6に対して行われる曲げ加工は、専用ベンダー(図示 せず)を用いて、図2のごとく、プレス加工を施したヒーター1に対して幅方向 Aに所望量曲げられ、さらにターミナル端子10側を厚み方向Bで曲げることに より達成される。
【0020】 上記実施の態様では、片端子構造のヒーターについて説明したが、これに限ら ず、両端子構造の外装ヒーターについてもこの考案を適用できるのは勿論である 。図5は両端子構造の外装ヒーターの斜視図、図6はその断面図、図7はそのヒ ーター端部の断面図である。
【0021】 この実施の形態においては、電熱線7は絶縁成型体14によって被覆された 状態で外装パイプ6に内蔵され、耐熱絶縁粉末8が密実状態で充填される。絶縁 成型体14は、複数個の小分割体からなるマグネシア等のセラミック製のものが 使用されており、絶縁状態を保持させたままでの電熱線7の外装パイプ内蔵作業 を容易にしている。
【0022】 パイプ開口部9は、図7のごとく、水密状態に封止してターミナル端子10が 引き出されている。この外装パイプ6も、図5のごとく、コーナー部6cを外し てその少なくとも一面にプレス加工が施こされて圧縮成型され、被加熱面の曲面 に沿うように外装パイプが幅方向に曲げ加工されている。
【0023】 このターミナル端子10の接続方法としては、上記ターミナルボックス12に 接続する以外に図7の(a)及び(b)の態様がある。同図(a)は、ターミナ ル端子10が銅撚り線等の導線19と圧着端子などの接続金具20で接続され、 これらがシリコン収縮チューブ21で被覆され、さらにシリコンゴムキャップ2 2で被覆された例を示す。このシリコンゴムキャップ22内には耐熱防湿封口剤 23が充填密封されている。図7の(b)はターミナル端子10をブースバー2 5の孔に挿入後、両者を溶接した例を示す。
【0024】 なお、上記実施の態様では、2態様を示したが、これに限らず、例えば、絶 縁成型体14を図1ないし図4に示す片端子構造のヒーターに用いてもよいし、 逆に図5ないし図7に示す両端子構造のヒーターに絶縁成型体を用いなくてもよ いことは勿論である。また、ヒーターの端部構造として、ターミナルボックス接 続構造、ゴムモールド構造、ブースバー接続構造のいずれを用いてもよいことは 勿論である。さらに、図1ないし図7に示すヒーターにおいては外装パイプをU 字形あるいはL字形に曲げ加工した例を示したが、これに限らず被加熱物の曲面 に応じて種々の形状に折り曲げることが可能である。
【0025】
【考案の効果】
以上の説明から明らかな通り、この考案によると、角型パイプからなる外装パ イプをその幅方向に曲げ加工したから、被加熱物との大なる接触面積を確保しつ つ端子側に折り返すことにより、両端子構造の場合、端子引き出し方向を片側に することができ、配線の簡略化が可能となり、また片端子構造の場合にはヒータ ー配列本数の低減が可能となる。
【0026】 さらに、耐熱絶縁粉末の密実状態を向上させるためのプレス加工は、外装パイ プの少なくとも被加熱物との接触面には施されていないから、被加熱物との接触 面積を大きくすることができる。
【0027】 また、外装パイプがその厚み方向にも曲げ加工されれば、被加熱物の取付部の 形状に合わせてヒーターを配置でき、特に、曲面状の被加熱面であっても、その 曲面形状に合わせて設置できるといった有利な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係る角型パイプ外装ヒーターの使用
状態を示す図
【図2】片端子外装ヒーターの斜視図
【図3】その端部断面図
【図4】その中央部断面図
【図5】両端子外装ヒーターの斜視図
【図6】その断面図
【図7】(a)は外装ヒーターの端部におけるゴムモー
ルド接続構造を示す断面図、(b)は外装ヒーターの端
部におけるブースバー接続構造を示す断面図
【符号の説明】
A 幅方向 B 厚さ方向 1 ヒーター 2 タンク 3 円錐面 6 外装パイプ 7 電熱線 8 耐熱絶縁粉末

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厚み寸法に比べて幅寸法が大とされた厚
    肉の角型パイプからなる外装パイプに、電熱線とともに
    耐熱絶縁粉末を密実状態で充填された角型パイプ外装ヒ
    ーターにおいて、外装パイプがコーナー部を外してその
    少なくとも一面にプレス加工が施されて圧縮成型され、
    被加熱面に沿うように外装パイプが幅方向に曲げ加工さ
    れたことを特徴とする角型パイプ外装ヒーター。
  2. 【請求項2】 外装パイプの少なくとも被加熱物との接
    触面にはプレス加工が施されていない請求項1記載の角
    型パイプ外装ヒーター。
  3. 【請求項3】 外装パイプがその厚み方向にも曲げ加工
    された請求項1又は2記載の角型パイプ外装ヒーター。
  4. 【請求項4】 曲面状の被加熱面に設置される請求項
    1、2又は3記載の角型パイプ外装ヒーター。
JP1995011282U 1995-10-24 1995-10-24 角型パイプ外装ヒーター Expired - Lifetime JP3024982U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3497465B2 (ja) 2000-12-08 2004-02-16 株式会社サミー シーズヒータ
JP2012074312A (ja) * 2010-09-29 2012-04-12 Mach Kiki Kk フライヤー用リップヒーター

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