JP3024813B2 - 非中性液を溶媒とする無機スラリーの処理方法 - Google Patents
非中性液を溶媒とする無機スラリーの処理方法Info
- Publication number
- JP3024813B2 JP3024813B2 JP3081558A JP8155891A JP3024813B2 JP 3024813 B2 JP3024813 B2 JP 3024813B2 JP 3081558 A JP3081558 A JP 3081558A JP 8155891 A JP8155891 A JP 8155891A JP 3024813 B2 JP3024813 B2 JP 3024813B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- solvent
- filter
- inorganic
- inorganic slurry
- slurry
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
Description
機スラリーの処理方法に関する。
には、製造過程において酸性液またはアルカリ性液を溶
媒とする無機スラリーの状態を呈することがあり、最終
的には同無機スラリーから無機物質を分離するとともに
分離された無機物質に乾燥処理等を行って有効な無機物
質として精製される。しかして、無機スラリーからの無
機物質の分離手段としては一般にフィルタプレス、遠心
分離等の分離手段が採用されていて、その後分離された
無機物質はスプレードライヤ等による乾燥処理が施され
る。
機スラリーにおいては無機物質の分離工程、分離された
無機物質の乾燥工程等における各種の処理装置に酸性ま
たはアルカリ性に対する耐蝕性が要求されることにな
り、分離工程およびその後の処理工程での装置が高価な
ものとなっている。従って、本発明の目的はかかる問題
に対処することにある。
ルカリ性液を溶媒とする無機スラリーの処理方法であ
り、同無機スラリーを濾過器内へ循環供給して同濾過器
内に収容したフィルタの濾過膜のー側に沿って流動さ
せ、この間前記無機スラリーの溶媒を同濾過膜の両側の
圧力差により同濾過膜のー側から他側へ透過させて流出
させるとともに、循環する無機スラリー中に前記濾過器
から流出する溶媒の流出量に対応する量の中性液を添加
することを特徴とするものである。
機スラリーを濾過器に循環供給中に酸性またはアルカリ
性溶媒が中性溶媒に置換されるとともに、この間スラリ
ー中の無機物質は中性液により十分に洗浄される。この
ため、当該処理方法によれば非中性溶媒の中性溶媒への
置換が確実であるとともに分離後の無機物質は中性を呈
しているため、無機物質の分離装置およびその後の処理
装置には酸性またはアルカリ性に対する耐蝕性は要求さ
れない。また、当該処理方法によれば、無機スラリーの
循環供給中の中性液の添加量を調整することにより無機
スラリーを濃縮することができ、かかる手段を採用すれ
ばその後の分離処理の際の処理液量を著しく低減するこ
とができて、処理時間の短縮を図ることができる。
の無機スラリーを被処理原液とし、図1に示すクロスフ
ロー濾過装置を使用してダイアフィルトレーション法に
よるクロスフロー濾過方法を利用して、本発明に係る処
理方法を下記の条件に基づいて実施した。なお、当該処
理装置においては、原液タンク11、循環ポンプ12お
よび濾過器13が互いに直列的に接続されて循環経路を
構成しており、また原液タンク11には濾過器13から
流出する濾液量に相当する分の中性液が順次添加される
構成になっている。
型フィルタで、径4mmの貫通孔を19個有する長さ1000mm
のもの、濾過面積0.24m2 循環流速:5m/sec 濾過差圧:2kg/cm2 循環供給液の温度:30℃ 添加液:純水pH=7、原液に対して26倍添加
率および溶媒のpHの経時的変化を測定した。なお、添加
倍率とは原液量に対する純水の添加量の累積値を意味す
る。得られた結果を図2に示す。かかる結果から明かな
ように、使用した原液においては原液に対して約26倍
の純水を添加することにより、またこの間の時間が12
5分間で溶媒が強酸性液から中性液に確実に置換されて
いることが判明した。したがって、当該処理方法を採用
すれば、スラリー中の無機物質は純水により十分に洗浄
されて中性を呈し、その後の処理装置には酸性に対する
耐蝕性が要求されることはない。なお、同図のグラフに
おいて、黒○印は添加倍率を示し、かつ白○印はpHを
示している。
の始期に所定時間純水を添加することなく原液を循環供
給してスラリーを2倍に濃縮し、かつ処理過程の終期に
も所定時間純水を添加することなく循環供給してスラリ
ーをさらに2倍、原液に対して4倍に濃縮した。従っ
て、その後の無機物質の分離工程でのスラリーの量を低
減することができ、分離工程での処理装置の小型化およ
び処理時間の短縮を図ることができる。また、当該処理
方法においては、使用する無機スラリーの性状によつて
は処理終了時の無機スラリーの濃度をさらに濃縮するこ
とができ、その後の無機物質の分離工程を一層有利にす
ることができる。
ロスフロー濾過装置の概略構成図である。
を示すグラフである。
Claims (1)
- 【請求項1】酸性液またはアルカリ性液を溶媒とする無
機スラリーの処理方法であり、同無機スラリーを濾過器
内へ循環供給して同濾過器内に収容したフィルタの濾過
膜のー側に沿って流動させ、この間前記無機スラリーの
溶媒を同濾過膜の両側の圧力差により同濾過膜のー側か
ら他側へ透過させて流出させるとともに、循環する無機
スラリー中に前記濾過器から流出する溶媒の流出量に対
応する量の中性液を添加することを特徴とする非中性液
を溶媒とする無機スラリーの処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3081558A JP3024813B2 (ja) | 1991-03-20 | 1991-03-20 | 非中性液を溶媒とする無機スラリーの処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3081558A JP3024813B2 (ja) | 1991-03-20 | 1991-03-20 | 非中性液を溶媒とする無機スラリーの処理方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04293523A JPH04293523A (ja) | 1992-10-19 |
JP3024813B2 true JP3024813B2 (ja) | 2000-03-27 |
Family
ID=13749621
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3081558A Expired - Lifetime JP3024813B2 (ja) | 1991-03-20 | 1991-03-20 | 非中性液を溶媒とする無機スラリーの処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3024813B2 (ja) |
-
1991
- 1991-03-20 JP JP3081558A patent/JP3024813B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04293523A (ja) | 1992-10-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP2485827B1 (de) | Wiederaufbereitungsverfahren und wiederaufbereitungsvorrichtung zur wiederaufbereitung von slurry-abwasser aus einem halbleiterbearbeitungsprozess, insbesondere aus einem chemisch-mechanischen polierprozess | |
DE102011056633B4 (de) | Verfahren zum Reinigen eines Filters | |
JP3218371B2 (ja) | N−メチルモルホリン−n−酸化物、n−メチルモルホリン、および/またはモルホリンの希釈水溶液から水分を分離する方法 | |
JP2873095B2 (ja) | カチオン電着塗装における最終水洗槽廃液の処理方法 | |
DE2219639B2 (de) | Verfahren zur abtrennung einer im wesentlichen aus hochmolekularen verbindungen bestehenden fraktion bei der reinigung von zuckersaft | |
JP3024813B2 (ja) | 非中性液を溶媒とする無機スラリーの処理方法 | |
EP0551245B1 (de) | Verfahren zur Filtration verschmutzter Lauge und Anlage zur Durchführung des Verfahrens | |
JPS6022905A (ja) | 半透膜モジユ−ルの洗浄方法 | |
EP3728696B1 (en) | Method for pickling steel sheets | |
JPS59156402A (ja) | 逆浸透膜による有機物の濃縮方法 | |
JP3622227B2 (ja) | フォトレジスト含有廃液の濃縮方法 | |
DE2452901A1 (de) | Verfahren zur wiederherstellung des trennvermoegens semipermeabler membranen | |
JPH0780259A (ja) | 逆浸透膜および逆浸透膜分離素子の処理方法 | |
JP2615272B2 (ja) | 蛋白質溶液中の蛋白有価物の回収方法 | |
JP4701539B2 (ja) | 糖液の精製装置 | |
JPS58163406A (ja) | 液体の「ろ」過方法 | |
DE19625428C2 (de) | Verfahren und Vorrichtung zur Fest-Flüssig-Trennung | |
JPH0214810A (ja) | 高膨潤性層状シリケートの電解質含有水性懸濁液の処理方法 | |
JPH10235351A (ja) | コロイダルシリカ含有廃水からの水回収方法 | |
US5395636A (en) | Method of pretreating a porous medium | |
JPH04244290A (ja) | 水洗水循環処理方法 | |
DE19730441A1 (de) | Verfahren zum Reinigen von Membranfiltrationseinheiten | |
DE69015174T2 (de) | Membranenherstellung zum Trennen von Gasen und spiralförmig gewickeltes Membranmodul. | |
JPH028706B2 (ja) | ||
JPH05116B2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090121 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090121 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100121 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110121 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120121 Year of fee payment: 12 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120121 Year of fee payment: 12 |