JP3024782B2 - 電子機器用ケーブル - Google Patents

電子機器用ケーブル

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JP3024782B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、シールド層として従来のスズメッキ軟銅線
編組(以下シールド編組という)とほぼ同等のシールド
効果を有し、しかもそのようなシールド編組を有する従
来例に比較して各段に優れた屈曲特性を発揮し得る新規
な電子機器用ケーブルに関するものである。
[従来の技術] 最近のディジタル電子機器類は、益々高密度実装化さ
れ高精度かつ高感度化しつつあり、電磁的ノイズに対す
る対策が重要な課題となってきている。
上記のような電子機器類に配線される電線・ケーブル
への電磁ノイズ対策として一般に電線外周へのシールド
層の設置がある。そして、このシールド層を形成するた
めに、従来より絶縁心線の外周にスズメッキ軟銅線によ
り編組、銅テープ巻、アルミパイプの被覆、ポリエステ
ルテープなどにアルミまたは銅を蒸着したラミネートテ
ープの巻き付けあるいは縦添え、さらには有機高分子化
合物にカーボンや金属粉末などの導電性付与剤を混和し
た導電性組成物の被覆などが実施されてきた。
とくに、最近は、上記シールド効果と同時に金属ラミ
ネートテープによる湿気の侵入を防止する意味から、第
4図に示すように、ケーブル心線1,1を撚合せた外周に
アルミ/プラスチックラミネートテープ例えばアルミと
ポリエステルテープとをラミネートさせたアルミ/ポリ
エステルテープ2(以下このアルミ/ポリエステルテー
プを代表例にあげ説明する)と前記シールド編組101あ
るいは金属線を横巻してなる横巻シールドとを組合わせ
てなる2層構造のシールド層を形成し、その外周に保護
シース5を設せ、その信頼性とシールド特性の向上を図
る例が多くなった。
[発明が解決しようとする課題] 上述の2重シールド層の形成において、シールド層の
一方としてシールド編組101を用いる場合は、編組形成
のための金属線の交錯運動が複雑であるため編組機の仕
業速度が非常に遅く、しかもこの編組機においてはシー
ルド編組を掛けられる側のコアはその時に既にそれまで
の工程、つまり心線の撚合せやテープ巻きなど比較的高
速度でなされる工程がすべて終了している形で装着され
ねばならないから、各工程間の作業速度に大きい段差が
あること、および編組機への掛け替えのため中間ボビン
取りが必要であることの2つの理由で工程管理面で多大
の非能率を余儀なくされる不都合がある。
またこのシールド編組101をアルミ/ポリエステルテ
ープ2と組み合わせた2重シールド層構成の場合はケー
ブル自体の可撓性が低下する問題がある。
またシールド編組を備えたケーブルの端末において各
心線を個別に取り出す場合は、その端末部分の所要の長
さにわたってシールド編組101を除去する必要があるけ
であるが、この編組は簡単にほどくことができないもの
であるからいちいち特殊なハサミ様の工具によってその
シールド編組を円筒状に切り取る作業が必要であり、こ
のように端末処理が非常に面倒で手間がかかる欠点があ
る。
また、横巻シールドとアミノ/ポリエステルテープを
組合せた構成においては、横巻作業における巻き付け本
数に制限があり、太いケーブルに適用するには無理があ
る上、上記シールド編組に比べるとシールド特性が劣る
という問題がある。
[課題を解決するための手段] 本発明は上述の種々の課題を解決するためになされる
ものであって、複数本のケーブル心線を集合あるいは撚
合せ、その外周にアルミ/プラスチックラミネートテー
プ及び予め金属線を織ることによってテープ状に形成さ
れた金属織りテープを、いずれか一方が内側となるよう
にして横巻きまたは縦添えして2層構造のシールド層を
形成し、その外周に保護シースを設けたものであり、ま
た、その場合において、金属織りテープあるいはアルミ
/プラスチックラミネートテープのいずれか一方または
両方の金属側に接するように接地用のドレンワイヤを挿
入したものであり、あるいは可撓性の一層の向上のため
に、シールド効果に悪影響のない範囲で、金属織りテー
プの縦糸あるいは横糸のいずれか一方または両方の一部
に繊維糸を使用したものである。
[作用] 金属織りテープおよびアルミ/ポリエステルテープの
2重のシールド層は十分な電磁遮蔽作用をする。
横巻きまたは縦添えによって形成されるシールド層は
その重ね巻き部分が相対移動することによってケーブル
の可撓性を向上させる。
巻き付けられている内外のシールド層は簡単に巻きほ
どくことができて端末処理を容易にする。
[実施例] 第1図(A)および(B)を参照して本発明の実施例
を説明する。
第1図において、導体1aの周囲に絶縁被覆1bを施して
なるケーブル心線1の複数本は単に集合、あるいは撚り
合わされて集束される。この集束されたケーブル心線1
の周囲にはアルミ/ポリエステルテープ2が適宜の重ね
巻き量をもって横巻き、あるいは縦添えされる。しかし
てこの上に後述する金属織りテープ3が適宜の重ね巻き
量をもって横巻き、または縦添えされる。ここで適宜の
重ね巻き量とういのは、たとえばテープ幅の半分とか、
1/3幅づつ重ねて順次巻き付けることであり、それぞれ1
/2ラップ、1/3ラップと呼ばれる。
さらにこの金属織りテープ3の上に適宜の合成樹脂材
料による押え巻きテープ4が施され、その外周に保護シ
ース5が設けられる。
アルミ/ポリエステルテープ2の横巻き、または縦添
え層はシールド層としての役目と同時に透湿防止層とし
ての役目を有するものでありその設置位置は第1図
(A)に示すように金属織りテープ3の内側に設けても
よいし、反対にその外側に設けてもよい。
また、第1図には図示されていないが接地用のドレン
ワイヤを挿入し、接地をより安定させるようにしてもよ
いのである。
第2図および第3図は、上記のように設置されシール
ド層を形成する金属織りテープ3の2通りの構造例を示
す説明図である。
第2図に示した構造例は、縦糸3aおよび横糸3bともに
例えばスズメッキ軟銅線の如き金属糸を用いて平織した
ものであり、第3図は、縦糸の特に最端縁にたとえばポ
リエステルのような適宜の合成繊維糸3cを織込んだ例を
示すものである。このようにポリエステル繊維糸をシー
ルド特性に影響のない範囲で使用すれば、柔軟性が増
し、糸切れが少くなって製造効率を向上させることが可
能となる。
また、とくに可撓性を重視する場合には、横糸3bとし
てすべて弾性の優れた適宜の合成繊維糸、たとえばポリ
エステル繊維糸を使用してもよく、それによって横巻シ
ールドとほぼ同等の可撓性をもたせることが可能とな
る。
なおこの発明に用いる金属織りテープ3について付言
すれば、その織り方は横糸と縦糸とが1本づつ交錯する
いわゆる平織テープで十分であるが、この他の綾織テー
プなど他の織り方のテープも同等に使用することができ
る。
実施例1 28AWGの一括スズコーティング導体上に、ポリエチレ
ンを厚さ:0.23mm、外径:0.84mmなるように押出被覆して
絶縁心線を形成し、その絶縁心線の撚ピッチが10〜30mm
となるように左撚りに対撚りすると共に、隣接対撚のピ
ッチが異ピッチとなるようにして13ペアを集合した。こ
の集合上にアルミ厚:10μm、ポリエステルテープ厚:12
μm、幅:35mmのアルミ/ポリエステルテープを、アル
ミ面が外側となるようにして1/3〜1/2ラップで巻付け
た。
別途、0.12TA(素線径0.12mmのスズメッキ軟銅線、以
下同じ)を素線とし、縦糸本数190本、横糸本数2本で
かつピッチP=1.5mmとなるようにして平織状とし、幅3
5mmの金属平織テープを製造し、上記アルミ/ポリエス
テルテープの上に1/3〜1/2ラップをもって重ね巻きし、
さらにその上に厚さ12μmのポリエステルテープをもっ
て押え巻きした。この上に、PVCシースをチューブ式に
より厚さ:1.1mmとなるように押出被覆し、仕上り外径約
9.1mmの第1図に示すような本発明のケーブルを製造し
た。
一方、上記に対する比較例としての従来例ケーブルを
得るために、集合までは上記と同じであり、その上に上
記と同じアルミ厚およびポリエステルテープ厚で幅も同
じ35mmのアルミ/ポリエステルテープを、アルミ面が外
側となるようにして1/3〜1/2ラップで巻付け、その上に
上記と同じ0.12TAを素線として用い密度約90%となるよ
うにした編組したシールド編組を施した。この場合の編
組条件は、12本持、16打、ピッチP=38mmである。
さらにこの上にPVCシースをチューブ式で厚さ1.1mmに
押出被覆し、仕上り外径が約9.1mmの第4図に示すよう
な従来例ケーブルを得た。
第5図は、上記のように製造した本発明および従来例
についてシールド効果を測定した結果を示す線図である
が、この図から明らかなように、本発明の場合従来例と
ほぼ同等のシールド効果を発揮し得ることがわかる。
つぎに上記本発明および従来例について、第6図に示
すような試験方法により屈曲試験を行なった。
これは、全心線を直列に接続し、定電圧源により数ボ
ルトの電圧を加えた供試ケーブル10を第7図に示すよう
にチャック11に挟み、おもり12を取付けて図中1−2−
3−4の曲げを1回としてカウントし、初期抵抗値に比
べ抵抗値が20%上昇した時点を断線と判定し、それに至
るまでの屈曲回数を数えるものである。
供試試料はいずれも5本とした。
第1表に本発明の試験結果を、そして第2表に従来例
の試験結果をそれぞれ示した。
第1表および第2表の対比によって歴然としている通
り、本発明ケーブルは従来例ケーブルに比較して極めて
優れた耐屈曲性を示すことがわかる。
[発明の効果] 以上の通り本発明は、アルミ/プラスチックラミネー
トテープと金属織りテープとを組み合わせた2層構造の
シールド層を形成することにより、編組シールドと同等
のシールド効果を発揮する一方、金属織りテープで形成
されるシールド層は編組式のシールド層のように円筒状
に固定化されたものでなく、もともと平らなテープを適
宜の重ね巻き量をもって円筒状に巻き付けただけのもの
であるからそれらの重ね層間で相対移動が可能であり、
このためケーブルのあらゆる方向の屈曲に対しても追従
できる柔軟性があり、屈曲特性を大幅に向上できる。ま
た、金属織りテープは端末処理時にシールド編組のよう
な切断作業が不要で、かつアルミ/プラスチックラミネ
ートテープと同様に巻きほどくだけで済むことから端末
処理が容易となり、端末作業を改善できる。
さらに、ケーブル製造の面からみた場合でも、従来の
編組シールドでは編組シールドを事前に製造しておくこ
とはできず集合撚合せ以降に必ず編組工程が必要であっ
たのに対し、本発明においては金属織りテープを予め別
工程で製造しておき、ケーブル心線の集合撚合せと同一
の製造ラインで2層構造のシールド層の形成作業を行な
うことが可能となり、工程の短縮によるコストダウンあ
るいは短納期化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す説明図であり、(A)
は断面図、(B)は簡略側面図、第2図および第3図は
本発明に用いる金属織りテープを示す平面図、第4図は
従来の編組シールドケーブルの一例を示す断面図、第5
図は本発明ケーブルと従来のそれとのシールド効果の測
定結果を示す線図、第6図は屈曲試験の方法を説明する
説明図である。 1:ケーブル心線、 2:アルミ/ポリエステルテープ、 3:金属平織テープ、 4:ポリエステルテープ、 5:保護シース。
フロントページの続き (72)発明者 水上 徳五郎 東京都千代田区丸の内2丁目1番2号 日立電線株式会社内 (72)発明者 遠藤 勝雄 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日 立電線株式会社日高工場内 (56)参考文献 特開 平3−105806(JP,A) 実開 平4−24226(JP,U) 実開 昭57−140115(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01B 11/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数本のケーブル心線を集合あるいは撚合
    せ、その外周にアルミ/プラスチックラミネートテープ
    及び予め金属線を織ることによってテープ状に形成され
    た金属織りテープを、いずれか一方が内側となるように
    して横巻きまたは縦添えして2層構造のシールド層を形
    成したことを特徴とする電子機器用ケーブル。
  2. 【請求項2】金属織りテープあるいはアルミ/プラスチ
    ックラミネートテープのいずれか一方または両方の金属
    側に接するように接地用ドレンワイヤを挿入してなる請
    求項1記載の電子機器用ケーブル。
  3. 【請求項3】金属織りテープの縦糸あるいは横糸のいず
    れか一方または両方の一部に縦繊糸を使用してなる請求
    項1または2記載の電子機器用ケーブル。
  4. 【請求項4】横糸のみにポリエステル繊維糸を使用して
    なる請求項3記載の電子機器用ケーブル。
  5. 【請求項5】縦糸の最端縁にポリエステル繊維糸を使用
    してなる請求項3記載の電子機器用ケーブル。
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