JP3024710U - 眼鏡フレームのヒンジ部構造及びヒンジ部用軸受部材 - Google Patents

眼鏡フレームのヒンジ部構造及びヒンジ部用軸受部材

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JP3024710U JP1995012153U JP1215395U JP3024710U JP 3024710 U JP3024710 U JP 3024710U JP 1995012153 U JP1995012153 U JP 1995012153U JP 1215395 U JP1215395 U JP 1215395U JP 3024710 U JP3024710 U JP 3024710U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 眼鏡フレームのバネヒンジ部の構造におい
て、テンプルの一部を構成する二股状部材の経時的なバ
ネの劣化を抑制してテンプルの開閉を長期的に安定さ
せ、二股状部材が軸受部から外れるのを防止すること。 【解決手段】 所定間隔離してほぼ同軸的に一対の軸挿
入部1a,1aを有する軸受部材1がレンズフレーム2
へ取り付けられ、両端部に開き方向へ曲がった軸部3
0,30を有する弾性金属からなる二股状部材3がテン
プル4の端部へ当該テンプル4に沿って固定され、前記
二股状部材3が前記レンズフレーム2に対して90°前
後起立する範囲で起倒する状態に前記各軸部30,30
が前記各軸挿入部1a,1aへそれぞれ挿入され、前記
二股状部材3の内側には外れ防止部材5が挟み込まれて
いることを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は眼鏡フレームのヒンジ部構造に関するものであり、さらに具体的に は、ネジを使用しないバネヒンジ部構造の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば第3005646号登録実用新案公報には、両端部へ軸挿入孔を形成し た筒状の軸受部材をレンズフレームの側部へ取り付け、両端部へ開き方向へ曲げ 加工された軸部を有する弾性金属からなる二股状部材をテンプルの端部へ固着し 、前記各軸挿入孔へ前記それぞれの軸部を回動可能に挿入したヒンジ部構造が提 案されている。 前記二股状部材は、前記レンズフレームに対して90°前後起立する範囲で起 倒する状態に規制されている。また、二股状部材はそれ自体の弾性により開き方 向へバネ付勢されているので、前記各軸部は所定の外力が加わらない限り軸挿入 孔から離脱しないようになっている。 このバネヒンジ部構造は、ヒンジ部にネジを使用することを要しないので、構 造が簡単になるとともに組み立ても容易になる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
前述した従来のヒンジ部構造によれば、二股状部材に開き方向へバネ付勢が作 用しているので、外力が加わらない限り軸挿入孔から二股状部材の軸部が脱出す ることはないが、以下のような課題があった。 その第1は、二股状部材に対して前記バネ付勢の逆方向、すなわち、二股状部 材が縮む方向へ前記バネ付勢以上の外力が加わると、テンプルに固定されている 二股状部材が前記軸挿入孔から外れることである。 その第2は、経時的に二股状部材のバネ弾性が弱まると、前記ような外れ易さ が顕著になるとともに、バネによる突っ張り力が弱まってテンプルが起立した状 態から容易に倒れ易くなり、テンプルの長期的な安定作動が保障できないことで ある。 その第3は、テンプルが限界まで起立しているときに倒れ方向の逆方向へ外力 が加わると、その外力がテンプルと二股状部材及び軸受部材への曲げ圧力となり 、これらの各部材が変形し易いことである。
【0004】 この考案の目的は、テンプルの一部を構成する二股状部材の経時的なバネの劣 化を防止することができるとともに、二股状部材が軸受部から外れるのを防止す ることができる眼鏡フレームのヒンジ部構造を提供することにある。 この考案の他の目的は、二股状部材のバネ弾性の劣化を抑制することによって 、テンプルを長期的に安定して作動させることができる眼鏡フレームのヒンジ部 構造を提供することにある。 この考案のさらに他の目的は、テンプルが限界まで起立しているときに、その 倒れ方向の逆方向へ外力が加わった場合、その外力を吸収することができる眼鏡 フレームのヒンジ部用軸受部材を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この考案に係る眼鏡フレームのヒンジ部構造は、前記課題を解決するために以 下のように構成している。 すなわち、請求項1の考案によるヒンジ部構造は、所定間隔離してほぼ同軸的 に一対の軸挿入部を有する軸受部材がレンズフレームへ取り付けられ、 両端部に開き方向へ曲がった軸部を有する弾性金属からなる二股状部材がテン プルの端部へ当該テンプルに沿って固定され、 前記二股状部材が前記レンズフレームに対して90°前後起立する範囲で起倒 する状態に前記各軸部が前記各軸挿入部へ挿入され、 前記二股状部材の内側には外れ防止部材が挟み込まれていることを特徴として いる。
【0006】 請求項2の考案によるヒンジ部構造は、請求項1に記載のヒンジ部構造におい て、前記外れ防止部材は前記二股状部材の長さ方向に沿ってスライド可能に挟み 込まれていることを特徴としている。
【0007】 請求項3の考案によるヒンジ部構造は、請求項1又は2に記載のヒンジ部構造 において、前記外れ防止部材が、ウレタン樹脂その他の軟質又は半硬質の合成樹 脂で成形されており、前記二股状部材の各片の対向部分を案内する溝部を有して いることを特徴としている。
【0008】 この考案に係る眼鏡フレームのヒンジ部用軸受部材は、前記課題を解決するた めに以下のように構成している。 請求項請求項4の考案による軸受部材は、請求項1〜3のいずれかに記載の眼 鏡フレームのヒンジ部構造において、前記軸受部材は、基端部へ前記レンズフレ ームへの取付部を有する取付片と、この取付片の基端部へ一体的に形成されてい る弾性片とからなり、前記取付片と弾性片は全体が平面視においてU字状ないし コ字状又はこれらに類似した形状に形成され、前記弾性片の先端部へ前記軸挿入 部が形成されていることを特徴としている。
【0009】 請求項5の考案による軸受部材は、請求項4の軸受部材において、前記軸受部 材がウレタン樹脂その他の半硬質合成樹脂で成形され、前記弾性片は、平面視に おいて前記取付片よりも薄肉に形成されているとともに、前記取付片に対して弓 状に曲がっていることを特徴としている。
【0010】
【考案の実施の形態】
以下図面を参照しながら、この考案による眼鏡フレームのヒンジ部構造の実施 形態を説明する。 第1実施形態 図1〜5には眼鏡フレーム用ヒンジ部構造の第1実施形態が示されている。 金属製の軸受部材1は、アタッチメント10と、このアタッチメント10へ溶 接されて接眼側へ伸びるように曲げられた支持ピン11とを一体に有しており、 前記アタッチメント10の部分がレンズフレーム2の側部へ溶接によって取り付 けられている。
【0011】 軸受部材1は筒状で、眼鏡の使用状態においてほぼ縦方向に沿うように構成さ れており、その上下の端部には、一対の軸挿入部1a,1aが所定間隔離して同 軸的に並ぶ状態に形成されている。 テンプル4の一端部には、先端部が当該テンプル4の前記一端部の方向へ位置 するように、長さ方向に沿って、弾性金属線からなるほぼU字状の二股状部材3 が溶接によって固定されている。
【0012】 前記二股状部材3は、それ自体の弾性によって開き方向へ付勢されており、図 3及び図4で示すように、その先端部には開き方向へ曲げ加工された軸部30, 30が形成されている。 前記軸部30,30を、軸受部材1の軸挿入部1a,1aへそれらの対向端部 側からそれぞれ回動可能に挿入することによって、ヒンジ部が組み立てられてい る。したがって、テンプル4は軸部30を支軸としてヒンジ作動する。
【0013】 この実施形態において、前記軸受部材1の軸挿入部1a,1aの間には、図2 及び図5で示すように、当該軸挿入部1a,1aを中心として、接眼側に沿うス トッパ1cと接眼側から90°前後の角度で開いた方向に沿うストッパ1dとが 形成されている。 前記軸挿入部1a,1aの対向側端部には、前記ストッパ1cと1dとのほぼ 中間部へ位置するように山形の凸部1b,1bがそれぞれ相対するように形成さ れている。 したがって、テンプル4をレンズ側に倒した状態(閉じた状態)から起立(開 いた状態に)させると、二股状部材3が前記ストッパ面1dに突き当たり、テン プル4がそれ以上開かない状態になる。 また、テンプル4を開閉操作(起倒操作)すると、二股状部材3の各片が前述 したそれぞれの凸部1b,1bを越えた時点から、当該テンプル4がそれ自身の 弾性によりスナップ作動する。
【0014】 前記二股状部材3の内側には、その二股状部材3の両端が閉じるのを阻止する 状態に外れ防止部材5が挟み込まれている。 この実施形態における外れ防止部材5は、軟質又は半硬質のウレタン樹脂で成 形されており、図4のように、上下部に有する溝部50,50へ二股状部材3の 各片を案内した状態で、当該二股状部材3の長さ方向へスライドし得るように挟 み込まれている。
【0015】 図1で示すように、テンプル4の耳掛け部40は、テンプル4を保持する保持 部43と円形の皮膚当て45とを両端に有するホリエステル系樹脂その他の合成 樹脂製の弦部42と、一端が前記弦部42の保持部43に保持され、他端が皮膚 当て45の差し込み保持部44に保持された金属線からなる弾性弧状ピン41と から構成されている。 このような構成の耳掛け部40は、弾性弧状ピン41のいずれか一方の端部を 保持部43又は差し込み保持部44から部分的に所定量抜き差し調整して、弾性 弧状ピン41の長さを調節することができるように構成するのが好ましい。この ように構成すれば、皮膚当て45の位置を矢印aの方向に移動調節して、耳掛け 部40の弧の大きさを使用者の好みに応じて調整することができる。
【0016】 第1実施形態のヒンジ部構造によれば、第1に、二股状部材3の内側に外れ防 止部材5が挟み込んであり、その二股状部材3の両端部は、前記外れ防止部材5 によって閉じ方向への変位が阻止されているから、先端が閉じる方向へ外力が加 わっても、軸部30,30は軸挿入部1a,1aから外れることはない。 第2に、前述のように外れ防止部材5の介在によって、二股状部材3の経時的 な弾性の劣化が防止されるため、テンプル4の円滑な開閉作用を長期的に保障す ることがでいる。 第3に、外れ防止部材5を二股状部材3の長さ方向に沿ってスライドさせるこ とによって、二股状部材3の両端部に作用する弾性力を調整し、テンプル4の開 閉作動の堅さを好みに応じて調節することができる。 第4に、外れ防止部材5を二股状部材3の基端側にスライドさせることによっ て、テンプル4とともに二股状部材3を前記軸受部材1から簡単に取り外すこと ができる。 第5に、外れ防止部材5は軟質又は半硬質の合成樹脂製であって若干の膨縮性 (弾性)を有しており、二股状部材3の両端部へその閉じ方向への力が作用(例 えば、前記スナップ作動の際のように)した場合、軸部30,30が軸挿入部1 a,1aから外れない程度に僅かに縮小するから、二股状部材3の弾性の経時的 な劣化をさらによく防止することができる。 第6に、外れ防止部材5には上下部に二股状部材3の両片を対向側を案内する 溝50,50が形成されているので、二股状部材3から外れることはなく、かつ 、前記溝50,50が前記のように外れ防止部材5を二股状部材3に沿ってスラ イドさせるときのガイドとなり、スライド操作をより円滑にすることができる。
【0017】 第2実施形態 図6及び図7には、この考案による他のヒンジ部構造とヒンジ部用軸受部材の 実施形態が示されている。 この実施形態による眼鏡フレームのヒンジ部構造において、軸受部材1は、ポ リアセタ─ル樹脂その他の半硬質の合成樹脂で成形されており、基端部にレンズ フレーム2への取付部14を有する取付片12と、この取付片12の基端部へ一 体的に形成されている弾性片13とから構成されている。
【0018】 前記取付片12と弾性片13とは、全体が平面視においてU字状ないしコ字状 又はこれらに類似した形状に形成されており、前記弾性片13の先端部へ一対の 軸挿入部1a,1aが形成されている。 この実施形態において、弾性片13は、平面視において前記取付片12よりも 薄肉に形成されているとともに、前記取付片12に対して弓状に曲がった状態に 成形されている。
【0019】 この実施形態において、取付片12の基端側に形成されている取付部14は長 方形の穴であり、レンズフレーム2の側部へ溶接によって取り付けられたアタッ チメント10を、前記孔状の取付部14へ差し込むことにより、軸受部材1をレ ンズフレーム2の側部へ取り付けている。
【0020】 図6の軸挿入部1a,1a、図7の二股状部材3及び外れ防止部材5の構成は 、基本的には第1実施形態とほぼ同様であるが、この実施形態では、外れ防止部 材5を含む二股状部材3とテンプル4の端部がアクリル樹脂その他の合成樹脂製 のカバー6で覆われている。 カバー6は、実質的にテンプル4の一部を構成するもので、上型6aと下型6 bとからなり、これらの型6a,6bは、外れ防止部材5を含む二股状部材3と テンプル4の端部とを覆った状態で接着されている。 前述のカバ−6は、この実施形態におけるように型6a,6bに分けて成形し たものを接着するのに代えて、射出成形により一体に成形するのが望ましい。
【0021】 型6a,6bを接着合体させたカバー6には、図7で拡大して示すように、二 股状部材3の基端部の内側に接触する状態にネジ60が側部からねじ込まれ、カ バー6が二股状部材3から外れないようになっている。 カバー6で覆われているテンプル4の端部には長さ方向に沿って長孔46が形 成してあり、この長孔46を前記ネジ60が貫通するように構成されている。 テンプル4は第1実施形態におけるように二股状部材3に溶接されていず、カ バー6に対して抜き差し方向へスライド可能であって、前記ネジ60がストッパ 作用をなしている。 すなわち、テンプル4を図7の状態から矢印bの方向へ引っ張ると、前記長孔 46の長さの範囲内でテンプル4の長さが長くなり、テンプル4を逆方向へ押す とテンプル4の長さが長孔46の長さ範囲内で当該テンプル4の長さが短くなる ので、テンプル4は全体として長さを前記長孔46の長さ範囲内で調節すること ができる。 ただし、二股状部材3が前記カバー6によって覆われているので、外れ防止部 材5は二股状部材3に対してスライドさせることはできない。
【0022】 図7のように、二股状部材3の両端部に形成されている軸部30,30は前記 カバー6の先端部から突出しており、この軸部30,30が第1実施形態の場合 とほぼ同様に図6の軸挿入部1a,1aへそれぞれ回動可能に挿入されている。 カバー6の先端部には、各図のようにストッパ61が突出しており、テンプル 4をレンズ側に倒した状態から最大限に開くと、前記ストッパ61が弾性片13 の先端面に突き当たり、テンプル4はそれ以上開かないようになっている。 なお、軸受部材1にも第1実施形態における軸受部材のストッパ1c,1dに 相当する部分が形成されているが、この実施形態では、軸受部材1が合成樹脂で 成形されていて、ストッパ1c,1dに相当する部分が磨耗し易いので、その磨 耗を防止するために、前述のようにカバー6の先端部へストッパ61を形成した ものである。 その他の構成は、第1実施形態のヒンジ部構造とほぼ同様である。
【0023】 第2実施例のヒンジ部構造とそのヒンジ部用軸受部材によれば、第1に、軸挿 入部1a,1aが弾性片13の先端部に形成されているので、レンズ側に倒した 状態から最大限に開いた状態のテンプル4に対して、使用者の顔の大きさなどに よってさらに開き方向へ力が加わった場合、前記弾性片13が取付片12の方向 へ近づくように撓み、その力を吸収する。したがって、このような場合、テンプ ル4やヒンジ部に無理な力が加わり難いので、経時的にテンプル4やヒンジ部が 劣化するのを防止することができる。 特に、弾性片13が取付片12に対して弓状に曲がった状態に成形されている 場合には、弾性片13の弾性はより柔軟になるので、前述の効果をさらによく奏 することができる。 第2に、軸受部材1は全体が合成樹脂で成形されていて、軸受部分が磨耗し易 いが、カバー6の先端部分にストッパ61が形成されているので、軸受部分の磨 耗を抑制することができる。 第3に、テンプル4の長さを使用者の顔の大きさによって調節することがでい る。したがって、この実施形態のヒンジ部構造は、使用者が頻繁に変わる検眼用 の眼鏡フレームに適する。
【0024】 その他の実施形態 この考案において、二股状部材3は前述の各実施形態におけるように、全体が U字状ないしコ字状に一体的に形成されている必要はなく、実質的に二股状にな っていて、開き方向へ付勢されている構造であれば実施することができる。 外れ防止部材5は、前述の実施形態における構造のものに限らず、二股状部材 3の各片が閉じないようにその内側へ挟み込まれていれば十分である。 第2実施形態において、取付部14とアタッチメント10は、軸受部材1をレ ンズフレーム2へ取り付け可能な構造であれば、前述のような構成以外の構成の ものを採用することができる。 この考案の前記のような実施形態に限定されるものではなく、前記各請求項に 記載されている範囲内において、主要でない一部を変更ないし変形し、他の部材 を付属させて実施する場合も含まれる。
【0025】
【考案の効果】
請求項1の考案に係るヒンジ部構造によれば、第1に、二股状部材3の内側に 外れ防止部材5が挟み込んであり、その二股状部材3の両端部は、前記外れ防止 部材5によって閉じ方向への変位が阻止されているから、前記二股状部材3は、 その先端が閉じる方向へ外力が加わっても、軸受部から外れることはない。 第2に、前述の外れ防止部材5の介在によって、二股状部材3の経時的な弾性 の劣化が防止されるため、テンプル4の円滑な開閉機能を長期的に保障すること がでいる。
【0026】 請求項2の考案に係るヒンジ部構造によれば、請求項1のヒンジ部構造におけ る効果のほかに以下のような効果を奏する。 第1に、外れ防止部材5が二股状部材3に対してスライド可能に挟み込まれて いるので、外れ防止部材5を二股状部材3の長さ方向に沿ってスライドさせるこ とによって、二股状部材3の両端部に作用する弾性力を調整し、テンプル4の開 閉作動の堅さを好みに応じて調節することができる。 第2に、外れ防止部材5を二股状部材3の基端側にスライドさせることによっ て、テンプル4とともに二股状部材3を前記軸受部材1から簡単に取り外すこと ができる。
【0027】 請求項3に考案に係るヒンジ部構造によれば、前述の請求項のヒンジ部構造の 効果のほかに、外れ防止部材5は軟質又は半硬質の合成樹脂製であって若干の膨 縮性(弾性)を有しており、二股状部材3の両端部へその閉じ方向への力が作用 (例えば、前記スナップ作動の際のように)した場合、軸部30,30が軸挿入 部1a,1aから外れない程度に僅かに縮小するから、二股状部材3の弾性の経 時的な劣化をさらによく防止することができるという効果を奏する。 また、外れ防止部材5は、上下部に二股状部材3の両片を対向側を案内する溝 50,50を有しているので、二股状部材3から外れることはなく、かつ、前記 溝50,50が前記のように外れ防止部材5を二股状部材3に沿ってスライドさ せるときのガイドとなり、スライド操作をより円滑にすることができる。
【0028】 請求項4の考案に係るヒンジ部用軸受部材によれば、軸挿入部1a,1aが弾 性片13の先端部に形成されているので、レンズ側に倒した状態から最大限に開 いた状態のテンプル4に対してさらに開き方向へ力が加わった場合、前記弾性片 13が取付片12の方向へ近づくように撓み、その力を吸収する。 したがって、このような場合、テンプル4やヒンジ部に無理な力が加わり難い ので、経時的にテンプル4やヒンジ部が劣化するのを防止することができる。
【0029】 請求項5の考案に係るヒンジ部用軸受部材によれば、全体が半硬質の合成樹脂 によって成形されており、弾性片13が取付片12に対して弓状に曲がった状態 に成形されているので、弾性片13の弾性がより柔軟になり、テンプル4に対す る開き方向への外力をさらによく吸収することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態のヒンジ部構造を示す部分斜視図
である。
【図2】図1のヒンジ部構造の一部破断拡大平面図であ
る。
【図3】図1のヒンジ部構造をレンズ側から見た状態の
拡大側面図である。
【図4】図3の矢印A−Aに沿う切断端面図である。
【図5】図1のヒンジ部構造における軸受部材の部分拡
大斜視図である。
【図6】第2実施形態のヒンジ部構造及び軸受部材の実
施形態を示す部分斜視図である。
【図7】図6のヒンジ部構造において、二股状部材,外
れ防止部材,テンプル及びカバーの組み合わせ状態を示
す部分拡大断面図である。
【符号の説明】
1 軸受部材 1a 軸挿入部 1b 凸部 1c,1b ストッパ 10 アタッチメント 11 支持ピン 12 取付片 13 弾性片 14 取付部 2 レンズフレーム 3 二股状部材 30 軸部 4 テンプル 40 耳掛け部 41 弾性弧状ピン 42 弦部 43 保持部 44 差し込み保持部 45 皮膚当て 46 長孔 5 外れ防止部材 50 溝部 6 カバー 6a,6b 上下の型 60 ネジ 61 ストッパ a,b 矢印

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定間隔離してほぼ同軸的に一対の軸挿
    入部1a,1aを有する軸受部材1がレンズフレーム2
    へ取り付けられ、 両端部に開き方向へ曲がった軸部30,30を有する弾
    性金属からなる二股状部材3がテンプル4の端部へ当該
    テンプル4に沿って固定され、 前記二股状部材3が前記レンズフレーム2に対して90
    °前後起立する範囲で起倒する状態に前記各軸部30,
    30が前記各軸挿入部1a,1aへそれぞれ挿入され、 前記二股状部材3の内側には外れ防止部材5が挟み込ま
    れていることを特徴とする、 眼鏡フレームのヒンジ部構造。
  2. 【請求項2】 前記外れ防止部材5は前記二股状部材3
    の長さ方向に沿ってスライド可能に挟み込まれている、
    請求項1に記載の眼鏡フレ−ムのヒンジ部構造。
  3. 【請求項3】 前記外れ防止部材5は、ウレタン樹脂そ
    の他の軟質又は半硬質の合成樹脂で成形されており、前
    記二股状部材3の各片の対向部分を案内する溝50,5
    0が形成されていることを特徴とする、請求項1又は2
    に記載の眼鏡フレームのヒンジ部構造。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の眼鏡フ
    レームのヒンジ部構造において、前記軸受部材1は、基
    端部へ前記レンズフレーム2への取付部14を有する取
    付片12と、この取付片12の基端部へ一体的に形成さ
    れている弾性片13とからなり、前記取付片12と弾性
    片13は全体が平面視においてU字状ないしコ字状又は
    これらに類似した形状に形成され、前記弾性片13の先
    端部へ前記軸挿入部1a,1aが形成されていることを
    特徴とする、眼鏡フレームのヒンジ部用軸受部材。
  5. 【請求項5】 前記軸受部材1はウレタン樹脂その他の
    半硬質合成樹脂で成形され、前記弾性片13は、平面視
    において前記取付片12よりも薄肉に形成されていると
    ともに、前記取付片12に対して弓状に曲がっている、
    請求項4に記載の眼鏡フレームのヒンジ部用軸受部材。
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