JP3024662B2 - コイル駆動装置および情報記録装置 - Google Patents

コイル駆動装置および情報記録装置

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JP3024662B2
JP3024662B2 JP4103686A JP10368692A JP3024662B2 JP 3024662 B2 JP3024662 B2 JP 3024662B2 JP 4103686 A JP4103686 A JP 4103686A JP 10368692 A JP10368692 A JP 10368692A JP 3024662 B2 JP3024662 B2 JP 3024662B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば光磁気ディスク
に対して情報の記録を行う際に、磁界を印可する磁気ヘ
ッドに電流を供給する場合に用いて好適なコイル駆動回
および情報記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図12は、光磁気ディスクに情報を記録
する、従来の磁気ヘッド駆動回路の一例の構成を示す回
路図である。スイッチング用のNPNトランジスタ6、
7のベースには、アンドゲート4、5を介して信号が供
給される。図示せぬコアに巻回されているコイル8、9
は、トランジスタ6、7のコレクタを定電圧源Eに接続
している。
【0003】この磁気ヘッド駆動回路は、入力端子1に
入力される信号(DATA)が、アンドゲート4を介し
てトランジスタ6のベースと、インバータ3とアンドゲ
ート5とを介してトランジスタ7のベースにそれぞれ供
給されているので、トランジスタ6と7とは、交互に
(相補的に)オン/オフ駆動されるようになっている。
なお、入力端子2には、記録モード時のみハイレベルに
なる制御信号が供給されている。
【0004】このようにトランジスタ6と7とが交互に
導通状態になるので、入力端子1に入力される変調パル
スデータ(DATA)に対応してコイル8もしくは9の
いずれか一方に電流が流れ、光磁気ディスク(図示せ
ず)にN極もしくはS極の磁界が与えられ、情報を記録
することができる。
【0005】
【発明が解決しようとしている課題】このように従来の
装置は、変調パルスデータに対応した電流がコイル8も
しくは9に流れ、N極またはS極の磁力が光磁気ディス
クに印加されることにより、情報が記録されるが、トラ
ンジスタ6もしくは7が導通状態になるときの立ち上が
り電流は、コイル8もしくは9のインダクタンスに比例
する時定数に対応して立ち上がるため、幅の短い変調パ
ルスデータ(高周波のデータ)の場合、光磁気ディスク
に情報を記録するための十分な磁力を印加することがで
きない課題があった。
【0006】従って、幅の短い変調パルスデータ(高周
波のデータ)でも、光磁気ディスクに十分な磁力が印加
されるようにするには励磁電流を増やす必要があるが、
増やした電流を幅の長い変調パルスデータ(低周波のデ
ータ)に対応して流すと、余分な電流が流れ、コイル
8,9の発熱量が増加し、放熱することが困難になる課
題があった。この熱により温度が上昇すると、コイル
8,9が巻回されているコアの透磁率が低下し、発生磁
界が弱くなり、充分な記録ができなくなる課題があっ
た。光磁気ディスクは磁気ディスクに較べて高速で回転
されるため、磁気ヘッドとの距離も磁気ディスクに対す
る場合より大きくなる。このため供給電流も磁気ディス
クの場合より大きくなり、発熱もその分だけ大きくな
る。
【0007】さらに、その時定数を小さくするには、コ
イル8と9とのインダクタンスを小さくする必要がある
が、コイルの巻き線数を減らしたり、コイルの断面積を
小さくしたりして、コイルのインダクタンスを小さくす
ると、十分な磁力が得られない課題があった。
【0008】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たものであり、高周波のデータにおいても十分な磁力を
発生し、正確に情報の記録ができるようにするものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のコイル
駆動回路は、磁界の変化により情報が記録される記録媒
体に磁力を発生する第1のコイルと、第1のコイルに極
性が反転する励磁電流を流す第1および第2のスイッチ
ング素子と、第1のコイルに設けた中間端子に接続する
第2のコイルと、第1および第2のスイッチング素子に
より第1のコイルに流れる励磁電流をあらかじめ第2の
コイルに流すプリセット回路とを備えることを特徴とす
る。
【0010】請求項2に記載のコイル駆動回路は、記録
媒体に所定の位置情報が予め記録されているとき、その
位置情報に基づく区間においてプリセット回路を動作さ
せるタイミング回路をさらに備えることを特徴とする。
【0011】請求項3に記載のコイル駆動回路は、第1
のコイルが巻かれる磁性体をさらに備え、磁性体は棒状
で、記録媒体と向かい合う面の断面積が反対側の面の断
面積より小さい磁性体であることを特徴とする。
【0012】請求項4に記載の情報記録装置は、磁界の
変化により情報が記録される記録媒体に磁力を発生する
第1のコイルと、第1のコイルに極性が反転する励磁電
流を流す第1および第2のスイッチング素子と、第1の
コイルに設けた中間端子に接続する第2のコイルと、第
1および第2のスイッチング素子により第1のコイルに
流れる励磁電流をあらかじめ第2のコイルに流すプリセ
ット回路と、第1のコイルが巻かれる磁性体と、記録媒
体が載置される記録媒体載置部とを備えることを特徴と
する。
【0013】
【作用】請求項1に記載のコイル駆動回路においては、
第1のコイルに設けた中間端子に第2のコイルを接続し
たので、第2のコイルから第1のコイルの一端へ流れる
電流の変化、または第2のコイルから第1のコイルの他
の一端へ流れる電流の変化が生じる場合、第2のコイル
に発生する逆起電力により、一方の電流の変化を補うよ
うに、他方の電流が瞬時に増減(変化)する。従って、
瞬時に第1のコイルに電流が流れ、必要とする磁力を得
ることができ、さらに、第2のコイルにあらかじめ電流
を流すので、記録を開始した時点で瞬時に第1のコイル
に電流が流れ、十分な磁力を得ることができる。
【0014】請求項2に記載のコイル駆動回路において
は、サーボ情報記録区間やアドレス記録区間において、
第2のコイルに励磁電流が流される。従って、第1のコ
イルにおける発熱を十分抑制することができる。
【0015】請求項3に記載のコイル駆動回路において
は、磁束を生じる棒状の磁性体の一方の断面積を小さく
したので、小さい断面積から発生する磁束の密度が高く
なり、十分な磁力を得ることができる。
【0016】請求項4に記載の情報記録装置おいては、
第1のコイルを磁性体に巻き付け、かつ、第1のコイル
に設けた中間端子に第2のコイルを接続したので、第2
のコイルから第1のコイルの一端へ流れる電流の変化、
または第2のコイルから第1のコイルの他の一端へ流れ
る電流の変化が生じる場合、第2のコイルに発生する逆
起電力により、一方の電流の変化を補うように、他方の
電流が瞬時に増減(変化)したので、瞬時に第1のコイ
ルに電流が流れ、必要とする磁力を得ることができ、さ
らに、第2のコイルにあらかじめ電流を流すので、記録
を開始した時点で瞬時に第1のコイルに電流が流れ、十
分な磁力を得ることができる。
【0017】
【実施例】図1は、本発明のコイル駆動回路を応用した
磁気ヘッド駆動回路の一実施例の構成を示す回路図であ
る。図12における場合と対応する部分には、同一の符
号を付してある。スイッチング用のNPNトランジスタ
6、7のベースには、アンドゲート4、5を介して信号
が供給される。また、トランジスタ6、7のコレクタと
変調用のコイル8、9の一端とがそれぞれ接続され、コ
イル8,9の他端は中間端子Pにおいて相互に接続され
ている。また、コイル8、9は、図5に示すように、一
方の断面積が他方の断面積より小さくなっている磁性体
31に巻かれている。
【0018】図5に示すコイルの線X1は、図1の線P1
(トランジスタ6のコレクタとコイル8とを接続する
線)に、図5に示すコイルの線X2 は、図1の線P2
(コイル8とコイル9との接続点(中間端子P)と、抵
抗10とを接続する線 )に、図5に示すコイルの線X3
は、図1の線P3(トランジスタ7のコレクタとコイル
9とを接続する線)に対応する。そして、その中間端子
Pは、抵抗10とコイル11とからなる直列回路を介し
て、定電圧源Eに接続されている。
【0019】次に、その動作について説明する。入力端
子1に入力される信号(DATA)が、アンドゲート4
を介してトランジスタ6のベースと、インバータ3およ
びアンドゲート5を介してトランジスタ7のベースに供
給されているので、トランジスタ6と7とは、交互に
(相補的に)導通/開放(オン/オフ)状態になる。な
お、入力端子2には、記録モード時のみハイレベルにな
る制御信号が供給される。
【0020】ここで、例えばトランジスタ6が導通状態
から開放状態になると(トランジスタ6と7とのベース
には、それぞれ逆相の信号が供給されるので、このとき
トランジスタ7は、開放状態から導通状態になる)、ト
ランジスタ6のコレクタ電流は流れなくなる。そして、
コイル11に流れるトランジスタ6の抵抗10により制
限(設定)されていたコレクタ電流も流れなくなる。し
かし、コイル11は、コイル11を流れる電流が変化す
ると、その変化を打ち消すような逆起電力を発生する。
即ち、コイル11を流れるトランジスタ6のコレクタ電
流が減少する向きは方向A(図中矢印Aで示す)である
から、コイル11は、方向B(図中矢印Bで示す)の向
きに逆起電力を発生する。この逆起電力により、コイル
11はそこに流れる電流を一定に流そうとするので、ト
ランジスタ6が導通状態から開放状態になると、開放状
態のトランジスタ7が、瞬時に導通状態になる。
【0021】このことはトランジスタ6が開放状態から
導通状態になり、トランジスタ7が導通状態から開放状
態になる場合においても同様である。
【0022】以上のように、トランジスタ6、7の状態
(導通状態または開放状態)が瞬時に切り換わるので、
コイル8および9に流れる電流も瞬時に切り換えること
ができ、光磁気ディスクに、高周波の情報を記録するた
めの十分な磁力を供給することができる。
【0023】なお、電流の変化を打ち消す方向に逆起電
力を発生するコイル11と同様に、コイル8は、そこに
流れる電流が方向Aの向きに変化するので方向Bの向き
に逆起電力を発生し、コイル9は、そこに流れる電流が
方向Bの向きに変化するので方向Aの向きに逆起電力を
発生する。しかし、コイル11のインダクタンスLは、
コイル8のインダクタンスL1またはコイル9のインダ
クタンスL2よりも十分大きいので、コイル8または9
の逆起電力は、コイル11の逆起電力に対して殆んど無
視することができる。
【0024】従って、コイル8,9として、例えば図8
のインダクタンスおよび抵抗の周波数特性のグラフに示
すようなインダクタンスの小さいコイルを用いるのでは
なく、図7のインダクタンスおよび抵抗の周波数特性の
グラフに示すようなインダクタンスの大きいコイルを用
いるようにして、強い磁力が得られるようにした場合、
コイル8および9の時定数も大きくなるが、さらに大き
いインダクタンスを有するコイル11を用いることによ
り、その時定数の影響を軽減することができる。
【0025】図2(b)は、図1の点P(中間端子)の
電圧とコイル8もしくは9に流れる電流を示すグラフで
ある。図2(b)と、図1の回路において、コイル11
がない場合における同様の特性を示す図2(a)と比較
すると、コイル11がある場合(図2(b))において
は、電圧EDのグラフの振幅が大きく、コイル11の逆
起電力による電圧が生じて いるのがわかる。また、電
流iのグラフは、アイパターンが開き、瞬時に電流の変
化(オン/オフ動作)が生じていることがわかる。
【0026】次に、図3は、本発明のコイル駆動回路を
応用した磁気ヘッド駆動回路の第2実施例の構成を示す
回路図である。図1における場合と対応する部分には、
同一の符号を付してある。この実施例においては、図1
の第1の実施例のコイル8、コイル9および抵抗10の
接続点(中間端子P)に、エミッタが接地されているス
イッチング用のNPNトランジスタ22のコレクタが接
続されている。その他の構成は図1における場合と同様
である。
【0027】次に、図4のタイミングチャートを参照し
てその動作を説明する。このような構成の磁気ヘッド駆
動回路において、光磁気ディスクに情報の記録を開始す
る場合、コイル11と抵抗10との直列回路の持つ時定
数(L/R)より、十分大きい幅のパルス(プリセット
信号)(図4(c))を、入力端子21よりトランジス
タ22のベースに、記録が実際に開始される前にあらか
じめ供給する。すると、トランジスタ22は、導通状態
になり、定電圧源Eからコイル11と抵抗10との直列
回路を介して、トランジスタ22に電流が流れる。そし
て、トランジスタ22は、そのベースに印加されるプリ
セット信号により、その直列回路の持つ時定数(L/
R)より十分長い時間、コイル11に電流を流してか
ら、開放状態になる。
【0028】このように、コイル11に電流を流してか
ら、入力端子1から記録信号(DATA)(図4
(b))を入力するとともに、入力端子2から記録を許
可する信号(ON/OFFのON)(図4(a))を入
力することにより、情報の記録開始直後から光磁気ディ
スクに、情報を記録するために必要とする充分な磁力を
与えることができる。
【0029】図1または図3の磁気ヘッド駆動回路のコ
イル8,9および磁性体31からなる磁気ヘッドの構成
が図5に示されている。光磁気ディスクに対抗して、そ
こに磁力を発生する面の断面積(S2)が、反対側の面
の断面積(S1)より小さい棒状の磁性体31におい
て、断面積の大きい部分にコイルが巻かれている。
【0030】磁性体31の断面積が大きい部分で発生す
る磁束と、断面積の小さい部分における磁束とは同一量
なので、断面積が小さい部分においては、磁束の密度が
大きくなり、強い磁力を得ることができる。
【0031】また、このような磁気ヘッドを図6に示す
ように、磁性体31を光磁気ディスクと水平な方向に曲
げて構成すれば、装置を小型化(薄型化)することがで
きる。
【0032】図9は、本発明の磁気ヘッド駆動回路の第
3の実施例を示している。この実施例においては、コイ
ル8を駆動するNPNトランジスタ6のベースと、コイ
ル9との間にダンプ用の抵抗31が接続されている。同
様にコイル9を駆動するNPNトランジスタ7のベース
と、コイル8の間にダンプ用の抵抗32が接続されてい
る。また、中間端子PとNPNトランジスタ22のコレ
クタとの間に電流調整用の抵抗33が接続されている。
【0033】抵抗31,32を設けることにより、コイ
ル8,9の特性を高周波領域および低周波領域において
均一化することができる。また、抵抗33を所定の値に
調整することにより、コイル8,9に電流が流れていな
い場合におけるコイル11に流れる電流を必要最小限の
値に調整することができ、消費電力を低減し、また異常
電流が流れることにより素子が破壊されること等を防止
することができる。
【0034】さらに、入力端子21にはタイミング回路
36より記録媒体の所定の区間に対応するタイミング信
号が供給されるようになされている。光学ヘッド34は
光磁気ディスク61(図10)より再生した信号を、タ
イミング回路36に出力するようになっている。
【0035】図10は光学ヘッド34の構成例を示して
いる。固定光学系40はレーザダイオード41、レーザ
ダイオード41より出射されたレーザ光を平行光にする
コリメートレンズ42、レーザダイオード41より出射
され光磁気ディスク61に向かうレーザ光と、光磁気デ
ィスク61により反射されたレーザ光とを分離するビー
ムスプリッタ43、レーザ光を分割するウォラストンプ
リズム44、中間レンズ45、マルチレンズ46および
フォトディテクタ47により構成されている。
【0036】また、可動光学系50はアーム53を有
し、その下側にはホルダ52を介して対物レンズ51が
保持されており、その上側にはホルダ56に磁気ヘッド
54とギヤップセンサ55が保持されている。対物レン
ズ51はホルダ52に内蔵されているアクチュエータ
(図示せず)により、フォーカス方向(図中上下方向)
に移動自在とされている。また。磁気ヘッド54とギャ
ップセンサ55もホルダ56に内蔵されているアクチュ
エータ(図示せず)により、図中上下方向に移動自在と
されている。このアーム53はリニアモータ57によ
り、光磁気ディスク61の半径方向に移動自在となって
いる。
【0037】図9に示したコイル8と9を駆動するNP
Nトランジスタ6と7は、コイル8と9から離間して配
置すると、その間の配線が長くなり、誘導成分が大きく
なるため、できるだけ近接して配置することが好まし
い。従って、NPNトランジスタ6,7はコイル8,9
およびコイル11とともに、磁気ヘッド54内に配置さ
れる。これに対して、プリセット用のNPNトランジス
タ22は例えばアーム53の端面53aなど、磁気ヘッ
ド54から十分熱的に離間した位置に配置することがで
きる。このようにすることにより、NPNトランジスタ
22により発生する熱が磁気ヘッド54に与える影響を
軽減することができる。
【0038】次にその動作について説明する。レーザダ
イオード41より出射されたレーザ光はコリメートレン
ズ42により平行光とされ、ビームスプリッタ43の面
43aを透過してホルダ52に入射される。ホルダ52
は内部に立上げミラーを有し、レーザ光はそこで反射さ
れて対物レンズ51に入射される。対物レンズ51は入
射されたレーザ光を光磁気ディスク61上に集束照射す
る。
【0039】光磁気ディスク61により反射されたレー
ザ光は対物レンズ51、立上げミラーを介してビームス
プリッタ43に入射される。このレーザ光はビームスプ
リッタ43の面43aで反射され、さらに面43bで反
射されてウォラストンプリズム44に入射される。ウォ
ラストンプリズム44は入射されたレーザ光を3本の平
行ビームに分割する。この3本のレーザ光は中間レンズ
45により集光され、マルチレンズ46を介してホトデ
ィテクタ47に照射される。マルチレンズ46はレーザ
光に非点収差を与える。ホトディテクタ47は所定の数
に分割されており、各領域の出力を演算することによ
り、フォーカスエラー信号およびRF信号が生成され
る。
【0040】光学ヘッド34が出力するRF信号は検出
回路35に入力される。検出回路35は入力される信号
から所定のクロック信号を検出し、その検出信号をタイ
ミング回路36に出力する。
【0041】すなわち光磁気ディスク61には、所定の
周期でサーボバイト区間とデータ記録区間とが設けられ
ている。サーボバイト区間には、データの記録または再
生の基準となるクロック信号を生成するためのクロック
ピットやトラッキングサーボをかけるためのウォブルド
ピット等が、プリピットとして予め形成されている。そ
して、それに続く記録区間には使用者が必要に応じて磁
界変調方式により所定のデータを記録再生することがで
きるようになっている。
【0042】タイミング回路36はこのサーボバイト区
間に対応してハイレベルとなり、データを記録する区間
に対応してローレベルとなる制御信号(図11(a))
を発生し、入力端子21からNPNトランジスタ22の
ベースに供給する。これによりサーボバイト区間におい
て、NPNトランジスタ22がオンし、記録区間におい
てオフする。その結果サーボバイト区間においてコイル
11、抵抗33、NPNトランジスタ22の経路で励磁
電流が流れることになる。このときコイル8,9には電
流が流れないため、コイル8,9およびNPNトランジ
スタ6,7が冷却されることになる。そして記録区間に
おいては、NPNトランジスタ22がオフし、NPNト
ランジスタ6または7が記録電流(図11(b))に対
応して相補的にオンするため、コイル8,9およびNP
Nトランジスタ6,7が発熱する。この発熱動作は次の
サーボバイト区間において中止されることになる。
【0043】例えばサーボバイト区間の比率を20パー
セント、記録区間の比率を80パーセントとすれば、磁
気ヘッド54での消費電力は電流の2乗に比例するた
め、平均で64パーセントに低減することができる。そ
の結果、その分だけ発熱量も少なくなることになる。
【0044】このように、この実施例によれば、サーボ
バイト区間が到来する度に、記録区間における熱が放熱
されるようになされるため、磁気ヘッド54が異常に高
温になるようなことが効果的に防止される。またコイル
11に予め電流を流しておくため、磁気ヘッド54によ
り高周波の信号を供給し、これを光磁気ディスク61に
確実に記録することができるのは図3において説明した
場合と同様である。
【0045】尚、この実施例はサンプルサーボ方式のデ
ィスクのみならず、コンティニアスサーボ方式のディス
クにおいても応用することが可能である。すなわち、コ
ンティニアスサーボ方式のディスクにおいても、例えば
アドレス等が所定の位置に周期的に予め記録されてい
る。記録モードにおいて、このような所定の情報が予め
記録されている区間(このような区間においては、記録
モード時であっても再生動作が行なわれる)が到来する
毎にNPNトランジスタ22をオンするようにすればよ
い。
【0046】このように記録モード中であっても、所定
の区間(再生動作すべき区間)においてはコイル8,9
への電流の供給を停止し、コイル11に流れる電流をN
PNトランジスタ22に流すようにすれば、記録モード
中、コイル11に常に電流を流しておくことができ、高
周波データの確実な記録が可能になる。しかも、磁気ヘ
ッド54における発熱を効果的に抑制することができ
る。
【0047】
【発明の効果】請求項1に記載のコイル駆動回路におい
ては、第1のコイルに設けた中間端子に第2のコイルを
接続したので、第2のコイルから第1のコイルの一端へ
流れる電流の変化、または第2のコイルから第1のコイ
ルの他の一端へ流れる電流の変化が生じる場合、第2の
コイルに発生する逆起電力により、一方の電流の変化を
補うように、他方の電流が瞬時に増減(変化)する。従
って、瞬時に第1のコイルに電流が流れ、必要とする磁
力を得ることができ、さらに、第2のコイルにあらかじ
め電流を流すので、記録を開始した時点で瞬時に第1の
コイルに電流が流れ、十分な磁力を得ることができる。
【0048】請求項2に記載のコイル駆動回路において
は、サーボ情報記録区間やアドレス記録区間において、
第2のコイルに励磁電流が流される。従って、第1のコ
イルにおける発熱を十分抑制することができる。
【0049】請求項3に記載のコイル駆動回路において
は、磁束を生じる棒状の磁性体の一方の断面積を小さく
したので、小さい断面積から発生する磁束の密度が高く
なり、十分な磁力を得ることができる。
【0050】請求項4に記載の情報記録装置おいては、
第1のコイルを磁性体に巻き付け、かつ、第1のコイル
に設けた中間端子に第2のコイルを接続したので、第2
のコイルから第1のコイルの一端へ流れる電流の変化、
または第2のコイルから第1のコイルの他の一端へ流れ
る電流の変化が生じる場合、第2のコイルに発生する逆
起電力により、一方の電流の変化を補うように、他方の
電流が瞬時に増減(変化)したので、瞬時に第1のコイ
ルに電流が流れ、必要とする磁力を得ることができ、さ
らに、第2のコイルにあらかじめ電流を流すので、記録
を開始した時点で瞬時に第1のコイルに電流が流れ、十
分な磁力を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコイル駆動回路を応用した磁気ヘッド
駆動回路の一実施例の構成を示す回路図である。
【図2】図1のコイル8もしくは9に流れる電流と中間
端子Pにおける電圧の波形図である。
【図3】本発明のコイル駆動回路を応用した磁気ヘッド
駆動回路の第2実施例の構成を示す回路図である。
【図4】図3の入力端子1,2および21に入力される
信号のタイミングチャートである。
【図5】図1または図3の磁気ヘッド駆動回路のコイル
8,9と磁性体31の構成を示す斜視図である。
【図6】図5の磁気ヘッドの磁性体31を屈曲させたコ
イル8,9の構成を示す斜視図である。
【図7】インダクタンスの大きいコイルのインダクタン
スおよび抵抗の周波数特性を示すグラフである。
【図8】インダクタンスの小さいコイルのインダクタン
スおよび抵抗の周波数特性を示すグラフである。
【図9】本発明のコイル駆動回路を応用した磁気ヘッド
駆動回路の第3実施例の構成を示す回路図である。
【図10】図9の光学ヘッド34の構成例を示す斜視図
である。
【図11】図9の実施例の動作を説明するタイミングチ
ャートである。
【図12】従来の磁気ヘッド駆動回路の一例の構成を示
す回路図である。
【符号の説明】
4,5 アンドゲート 6,7 NPNトランジスタ 8,9 コイル 10 抵抗 11 コイル 22 NPNトランジスタ 31 磁性体 34 光学ヘッド 36 タイミング回路 51 対物レンズ 54 磁気ヘッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−198003(JP,A) 特開 昭63−300407(JP,A) 特開 平5−174307(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 5/02,11/105

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁界の変化により情報が記録される記録
    媒体に磁力を発生する第1のコイルと、 前記第1のコイルに極性が反転する励磁電流を流す第1
    および第2のスイッチング素子と、 前記第1のコイルに設けた中間端子に接続する第2のコ
    イルと、前記第1および第2のスイッチング素子により第1のコ
    イルに流れる前記励磁電流をあらかじめ前記第2のコイ
    ルに流すプリセット回路と を備えることを特徴とするコ
    イル駆動回路。
  2. 【請求項2】 前記記録媒体に所定の位置情報が予め記
    録されているとき、その位置情報に基づく区間において
    前記プリセット回路を動作させるタイミング回路をさら
    に備えることを特徴とする請求項1に記載のコイル駆動
    回路。
  3. 【請求項3】 前記第1のコイルが巻かれる磁性体をさ
    らに備え、 前記磁性体は棒状で、前記記録媒体と向かい合う面の断
    面積が反対側の面の断面積より小さい磁性体であること
    を特徴とする請求項1に記載のコイル駆動回路。
  4. 【請求項4】 磁界の変化により情報が記録される記録
    媒体に磁力を発生する第1のコイルと、 前記第1のコイルに極性が反転する励磁電流を流す第1
    および第2のスイッチング素子と、 前記第1のコイルに設けた中間端子に接続する第2のコ
    イルと、 前記第1および第2のスイッチング素子により第1のコ
    イルに流れる前記励磁電流をあらかじめ前記第2のコイ
    ルに流すプリセット回路と、 前記第1のコイルが巻かれる磁性体と、 前記記録媒体が載置される記録媒体載置部とを備えるこ
    とを特徴とする情報記録装置。
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