JP3024635B2 - ディスクカートリッジ - Google Patents

ディスクカートリッジ

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JP3024635B2
JP3024635B2 JP10207483A JP20748398A JP3024635B2 JP 3024635 B2 JP3024635 B2 JP 3024635B2 JP 10207483 A JP10207483 A JP 10207483A JP 20748398 A JP20748398 A JP 20748398A JP 3024635 B2 JP3024635 B2 JP 3024635B2
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disk
cartridge
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知巳 岡本
究一郎 長井
裕明 小野
淳 井上
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光ディスク、光磁気
ディスク等のディスク状の記録媒体を内包するディスク
カートリッジ関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ディスク状の記録媒体には光ディ
スク等のディスクが用いられている。これらのディスク
は記録面に手の油脂、汚れ等が付着することを防ぐため
にディスクカートリッジに内包されて使用されることが
多い。
【0003】ところで、ディスク状の記録媒体は記録密
度が同一であれば、当然直径が大きいディスクほど記録
容量は大きくなる。しかし、携帯用の記録再生装置、た
とえばビデオカメラ等の記録媒体としてディスク状の記
録媒体を使用する場合、小型のディスクの方が携帯性に
優れているため、小型のディスクを使用することが多
い。このため、携帯用装置のディスクと据置用装置のデ
ィスクでは大きさが異なるものが使用されることがあ
る。このとき携帯用ディスクに使用されるディスクカー
トリッジは当然小型のものが使用される。記録方式が同
一でディスクの形状のみが異なる場合、記録再生装置に
小型のディスクを装着することができれば、大型ディス
ク用の記録再生装置でも記録又は再生することが可能に
なる。よって小型のディスクカートリッジからディスク
のみ取り出し、据置用装置のディスクカートリッジと外
形が同一のディスクカートリッジに入れ替える方法で、
小型のディスクを据置用の記録再生装置で記録再生する
ことが考えられる。
【0004】また光ディスクは記録時は汚れに対し敏感
であるが、再生時は汚れに比較的強いため、一度記録し
たディスクを再度記録せず再生のみ行う場合に限りディ
スクカートリッジからディスクを取り出してディスク単
体で取り扱うという使い方が考えられる。
【0005】このような理由によりディスクカートリッ
ジからディスクを挿脱したいという要求がある。ディス
クカートリッジからディスクを取り出す構造としては、
例えば特開平5−242626公報に示されるようにデ
ィスクカートリッジの一部にディスク挿脱可能部を配置
する方法がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のディスクカート
リッジからディスクを取り出す構造について図11によ
り説明する。ディスクカートリッジ15の図面下部には
ディスク挿脱口20が設けてあり、そこにディスク挿脱
口開閉部材18を配置している。通常、ディスク挿脱口
開閉部材18は係止爪17がディスクカートリッジ15
に配置された係止穴16と係止され、ディスク挿脱口2
0は閉じている。ディスク6を取り出す際は係止爪17
を押し、係止爪17の係止を解除してディスク挿脱口開
閉部材18を支点19まわりに回転し、ディスク挿脱口
20を開けて、ディスク6の挿脱を行う。この場合、取
り出したディスク6は使用者が直接手で取り扱う。
【0007】また、ディスクを直接触れないでディスク
を移動する手段としてディスクホルダを使用して移動す
る移動方法が提案されている。これはディスクカートリ
ッジをカートリッジケース、ディスクホルダを含む部品
で構成し、ディスクカートリッジ間でディスクを移動す
る際はディスクホルダにディスクを保持させ、ディスク
ホルダごとディスクを移動させる方法であり、使用者は
直接ディスクに触れる必要はなくなる。また、ディスク
単体で使用する場合にはカートリッジケースからディス
クホルダを取り出し、その後ディスクホルダからディス
クを取り外して使用する。
【0008】ところで、ディスク、ディスクホルダは表
裏の面積に対し、厚さが薄い構造になっている。このた
めディスクホルダのディスク保持部も当然薄く構成され
ている。このため一度ディスクホルダからディスクを取
り外した後、再度ディスクホルダに使用者が取り付ける
作業は、薄いディスクを薄いディスクホルダの保持部に
保持させなければならず面倒であった。
【0009】本発明ではディスクをディスクホルダから
取り外して使用するシステムにおいて、ディスクを直接
ディスクホルダに取り付ける作業を省くことを可能とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、ディスクホルダをカートリッジケースから取り外す
ときは、ディスク保持部材がディスクを保持して、ディ
スクホルダとともにカートリッジケースからディスクを
取り外し、またカートリッジケースにディスクを戻すと
きにはディスクホルダにディスクを保持させた状態でデ
ィスクホルダをカートリッジケースに装着できまた、
カートリッジケースにディスクを挿入した後ディスクホ
ルダをカートリッジケースに装着できる構成にする。
【0011】また、カートリッジケースの内部幅寸法を
W1とし、ディスクをカートリッジケースに挿入した
後、ディスクホルダを装着するとき装着中にディスクホ
ルダがカートリッジケース内で変形して成す最大幅寸法
をW2としたとき、W1>W2となるように構成する。
さらには、最大幅寸法W2が記録媒体の直径とディスク
保持部材の端部の幅を足し合わせた値となるように構成
する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例を図1〜図
10により説明する。図1は本発明の1実施例のディス
クカートリッジの外観と構造について説明した図であ
る。図1(a)はディスクカートリッジ1の外観を示
し、図1(b)はディスクカートリッジ1の内部の構造
を示している。ディスクカートリッジ1の外形はカート
リッジケース2とディスクホルダ3により形成されてい
る。カートリッジケース2には記録/再生装置が記録/
再生するためにディスク6にアクセスする開口部が設け
てある。ディスクカートリッジ1が記録/再生装置外に
あるときはディスク6に塵芥等が付着するのを防ぐため
にシャッタ21が開口部を覆っており、シャッタ21は
シャッタバネ9a、9bにより開口部を閉じる方向に付
勢されている。
【0013】シャッタ21が配置された位置と反対の
分にはカートリッジケース2に対して取り外し可能なデ
ィスクホルダ3が配置されている。ディスクホルダ3は
係止爪4a、4bがカートリッジケース2に設けられた
係止穴5a、5bに係止されており、ディスクホルダ3
を取り外すときには係止爪4a、4bを係止穴5a、5
bからはずして係止を解除して行なう。ディスクホルダ
3にはディスク6を保持するディスク保持端部7a、7
bおよびディスク保持部8が設けられている。ディスク
ホルダ3がカートリッジケース2に装着された状態では
カートリッジケース2内部に接触し、ディスク6の保持
を解除する方向にディスク保持端部7a、7bは移動し
ている。
【0014】図2は本実施例のカートリッジケース2か
らディスクホルダ3を取り外した図である。ディスクホ
ルダ3を取り外すと、ディスクホルダ3に設けられたデ
ィスク保持端部7a、7bがディスク6側に移動し、デ
ィスク6も共に取出す事が出来る。このとき、ディスク
6は点線で示したディスク保持端部7a、7bおよびデ
ィスク保持部8の3点により保持されている。この場
合、ディスク6に使用者が直接触れないので手の油脂等
を付着させることはない。
【0015】ディスクホルダ3を介して取り出したディ
スクを他の装置で使用する様子について図3により説明
する。図3はディスクカートリッジ1に内包されたディ
スク6を別のシステムで使用するときの様子を示したも
のである。Aの矢印は、サイズが大きいディスクカート
リッジにディスク6を移動する様子を示している。大型
ディスクカートリッジ11のディスク挿脱口開閉部材1
2を開口し、この部分からディスク6を保持したディス
クホルダ3を挿入し、ディスク挿脱口開閉部材12を閉
じることで移動は終了する。大型ディスクカートリッジ
11にディスク6を移動させることにより大型ディスク
カートリッジ11を使用する装置でディスク6を使用す
ることが出来る。このディスクの移動はディスク6をデ
ィスクホルダ3によって保持された状態で行ない、ディ
スクホルダ3も含めて大型ディスクカートリッジ11に
移動させるため使用者はディスクホルダ3部分を持って
取り扱えばよく、ディスク6の汚損の危険がなくなる。
【0016】またBの矢印はディスク単体で使用するデ
ィスクプレイヤ13でディスク6を使用する場合を示し
ている。この場合カートリッジケース2からディスクホ
ルダ3を取り外した後、ディスクホルダ3からディスク
6を取り外し、ディスク6単体をディスクプレイヤ13
で使用する。
【0017】図4により大型ディスクカートリッジ11
からカートリッジケース2へディスク6を移動する様子
を説明する。このときカートリッジケース2から大型デ
ィスクカートリッジ11にディスク6を移動した順序と
逆の順序でディスクを移動させる。つまり、大型ディス
クカートリッジ11のディスク挿脱口開閉部材12を開
口し、ディスク6を保持したディスクホルダ3を取出
す。このディスクを保持したディスクホルダ3をカート
リッジケース2に再度装着することで移動は完了する。
【0018】図5、図6、図7によりディスクプレイヤ
13で使用したディスク6をカートリッジケース2に移
動する様子を説明する。本発明ではディスク6をディス
クプレイヤ13に移動した順序とは異なる順序でカート
リッジケース2にディスク6を移動する。ディスクプレ
イヤ13から取出されたディスク6はディスク単体状態
である。このディスク6を図5、図6に示すようにまず
カートリッジケース6に直接挿入する。この後カートリ
ッジケース2にディスクを保持していない状態のディス
クホルダ3を装着し、ディスク移動は完了する。ディス
ク6が挿入された状態のカートリッジケース2にディス
クホルダ3を挿入する状態を図7に示す。ディスク保持
端部7a、7bはディスクホルダ3が装着されるときデ
ィスク6の外周に沿って外側に開きながらカートリッジ
ケース2内部に進行する。このためディスク6がカート
リッジケース2の内に挿入された状態でもディスクホル
ダ3を装着出来る。
【0019】図8により本発明を構成するカートリッジ
ケース2の内部寸法とディスクホルダおよびディスク寸
法の関係について説明する。カートリッジケース2から
ディスク6を取出す方向と垂直方向でかつ、ディスク6
平面と平行な方向のカートリッジケース2内部の幅をW
1とする。これに対しディスクホルダ3がカートリッジ
ケース2にディスク6が挿入された状態で装着するとき
にカートリッジケース2内でディスクホルダ3が変形し
てなる最大幅をW2とする。ここで、W1とW2の関係
をW1>W2となるようにカートリッジケース2、ディ
スクホルダ3の寸法を決定する。本実施例において、カ
ートリッジケース2内部でディスクホルダ3が変形して
なす最大幅は図8に示すようにディスク保持端部7a、
7bがディスク6の中心を通る直線上を通過するときで
あり、このときの幅W2はディスク6直径とディスク保
持端部7a、7bの幅を足し合わせた値となる。なお、
このときのディスク保持端部7a、7bの幅は図9に示
すようにディスクを直接受けている面からディスク保持
端部の外側までの距離W3を差している。図9はディス
ク保持端部7aの詳細を示した図であり、図9(a)は
ディスク保持端部7aの拡大図、図9(b)はX方向か
ら見た矢視図である。またディスク保持端部7bはディ
スク保持端部7aと対称な形状であるためここではディ
スク保持端部7aで説明する。ディスク保持端部7aは
ディスク6の保持性を高めるため中心付近が凹形状にな
っている。このため本実施例でのディスク保持端部7a
の実効的な幅はディスク6を実際に受けている凹部の底
面からディスク保持端部7aの外側までの距離W3とな
る。よってカートリッジケース2の内部幅W1をディス
ク6直径とディスク保持端部7aの幅W3とディスク保
持端部7bの幅W3の合計よりも大きくすることでディ
スクホルダ3はディスク6が挿入された状態のカートリ
ッジケース2に装着することが出来る。
【0020】ディスクプレイヤ13からディスク6をデ
ィスクカートリッジ1に移動する場合、前記実施例によ
らず、ディスクプレイヤ13に装着した逆の順序で移動
させることも出来る。つまりディスクプレイヤ13から
取出したディスク6をまずディスクホルダ3に保持さ
せ、それからあらためて、ディスクホルダ3をカートリ
ッジケース2に装着する方法である。本発明はこの方法
を禁止するわけではない。
【0021】しかし、ディスク6、ディスクホルダ3は
表裏の面積に対し、厚さが薄い構造になっており、また
ディスクホルダのディスク保持部8も当然薄く構成され
ている。このため図10に示すように一度ディスクホル
ダからディスクを取り外すと再度ディスクホルダに使用
者が取り付ける際は、薄いディスクを薄いディスクホル
ダの保持部に保持させなければならず面倒である。本発
明ではディスク単体の場合、直接カートリッジケース2
に挿入させるため、ディスクホルダ3に直接ディスク6
を保持させる作業を省略出来る。
【0022】
【発明の効果】上記の構成により、ディスクをディスク
ホルダから取り外して使用するシステムにおいて、ディ
スクを直接ディスクホルダの保持部に保持させる作業を
省く事が出来、ディスクカートリッジの取り扱いが簡単
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例を示す図で、ディスクカート
リッジの外観と構造を示した図である。
【図2】本発明の1実施例を示す図で、ディスクカート
リッジからディスクホルダを取り外した状態を示した図
である。
【図3】本発明の1実施例を示す図で、ディスクカート
リッジからディスクホルダを取り外し、他の装置に装着
する様子を示した図である。
【図4】本発明の1実施例を示す図で、大型ディスクカ
ートリッジからカートリッジケースにディスクホルダを
移動する様子を示した図である。
【図5】本発明の1実施例を示す図で、ディスクプレイ
ヤからカートリッジケースにディスクを移動する様子を
示した図である。
【図6】本発明の1実施例を示す図で、カートリッジケ
ースにディスクが挿入された状態でディスクホルダを装
着する様子を示した図である。
【図7】本発明の1実施例を示す図で、カートリッジケ
ースにディスクが挿入された状態でディスクホルダを装
着する様子を示した図である。
【図8】本発明の1実施例を示す図で、カートリッジケ
ース内部寸法幅とディスク、ディスクホルダの大きさの
関係を説明した図である。
【図9】ディスクホルダのディスク保持部の形状を詳細
に示した図である。
【図10】ディスクホルダにディスクを装着する様子を
示した図である。
【図11】従来のディスクカートリッジで、ディスク交
換用のディスク挿脱口を有したディスクカートリッジを
説明した図である。
【符号の説明】
1…ディスクカートリッジ、 2…カートリッジケース、 3…ディスクホルダ、 4a、4b…係止爪、 5a、5b…係止穴、 6…ディスク、 7a、7b…ディスク保持端部、 8a、8b…ディスク保持部、 9a、9b…シャッタバネ、 10…シャッタスライダ、 11…大型ディスクカートリッジ、 12…ディスク挿脱口開閉部材、 13…ディスクプレイヤ、 14…ディスク挿入口、 15…従来ディスクカートリッジ、 16…係止穴、 17…係止爪、 18…ディスク挿脱口開閉部材、 19…支点、 20…ディスク挿脱口、 21…シャッタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小野 裕明 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株 式会社日立製作所マルチメディアシステ ム開発本部内 (72)発明者 井上 淳 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株 式会社日立製作所マルチメディアシステ ム開発本部内 (56)参考文献 特開 平10−188516(JP,A) 特開 平11−86487(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 23/03 G11B 23/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク状の記録媒体を内包したディスク
    カートリッジで、 前記ディスクカートリッジはカートリッジケース、ディ
    スクホルダを有し、 前記ディスクホルダは前記カートリッジケースより取り
    外し可能であり、 前記ディスクホルダはディスク保持部材を有し、 ディスク保持部材は記録媒体の中心よりカートリッジケ
    ース内奥側の記録媒体外周部を保持する弾性で変形可能
    な1対のディスク保持端部を備え、 前記ディスクホルダを前記カートリッジケースから取り
    外すときは、前記ディスク保持部材が前記記録媒体を保
    持し、前記ディスクホルダとともに前記カートリッジケ
    ースから前記記録媒体を取り外し、 前記ディスクホルダを前記カートリッジケースから取り
    外した状態において、前記記録媒体を該ディスクホルダ
    から取り外すことが可能であり、 前記カートリッジケースに前記記録媒体を挿入した後、
    前記ディスクホルダを前記カートリッジケースに装着で
    きることを特徴とするディスクカートリッジ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のディスクカートリッジにお
    いて、 前記記録媒体を前記ディスクカートリッジから取出す方
    向と垂直方向でかつ、前記記録媒体平面と平行な方向で
    ある前記カートリッジケースの内部幅の寸法をW1と
    し、 前記記録媒体を前記カートリッジケースに挿入し
    た後、前記ディスクホルダを装着するとき、装着中に前
    記ディスクホルダが前記カートリッジケース内で変形し
    て成す最大幅寸法をW2としたとき、 W1>W2となることを特徴とするディスクカートリッ
    ジ。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の最大幅寸法W2が前記記録
    媒体の直径と前記ディスク保持部材の端部の幅を足し合
    わせた値となることを特徴とするディスクカートリッ
    ジ。
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