JP3024630U - 量り売り機構 - Google Patents
量り売り機構Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 被販売物の品質が販売中、劣化、変質化する
のを防止し、長時間にわたって、品質面、衛生面で問題
ない状態で、安定的に小分け販売できるようにする。 【解決手段】 被販売物を収納する大型容器1と、この
大型容器1に取り付ける蛇口5から被販売物が注入され
る持参容器4と、この持参容器4に小分けした被販売物
の金銭出納用のレジスター7とを備える。上記の大型容
器1を、蒸気によって内部を殺菌処理自在に形成した金
属製密封容器で構成する。
のを防止し、長時間にわたって、品質面、衛生面で問題
ない状態で、安定的に小分け販売できるようにする。 【解決手段】 被販売物を収納する大型容器1と、この
大型容器1に取り付ける蛇口5から被販売物が注入され
る持参容器4と、この持参容器4に小分けした被販売物
の金銭出納用のレジスター7とを備える。上記の大型容
器1を、蒸気によって内部を殺菌処理自在に形成した金
属製密封容器で構成する。
Description
【0001】
本案は、量り売り機構に関し、更に詳しくは例えばビール、日本酒、ワイン等 の醸造酒の小分け販売に、特に適するよう形成した量り売り機構に関するもので ある。
【0002】
従来、量り売りは、日本酒等の被販売物を収納した樽等の大型容器を、小売店 がメーカー等から仕入れ、客が持参する一升瓶等の持参容器に、枡や秤を用いて 小分け販売するものとして知られている。
【0003】
ところで例えば日本酒等の醸造酒は、空気に触れると変質し、酸化し易いとい う性質がある。又この種の醸造酒は、空気中の埃、細菌、かび等で品質が劣化し 、不衛生になり易い。 しかるに従来の日本酒などの量り売りシステムでは、被販売物を収納する容器 として例えば樽が使用されているのが通例であった。 従って従来は、特に販売中における密封状態が不十分不完全であったから、完 売まで時間がかかると、被販売物が醸造酒の場合は品質の劣化を招き易く、長時 間にわたって安定的に量り売りすることができなかった。 その結果この種の販売形態が、個別容器販売に比べ、格段に安価な値段で商品 を提供できるメリットがあるにもかかわらず、今日、日本酒等の販売形態は個別 容器販売が主流を占めているのが実情である。
【0004】 本案は、このような従来の実情に鑑み、提案されたものである。 従って本案の技術的課題は、被販売物の品質が販売中、劣化、変質化するのを 防止でき、長時間にわたって品質面、衛生面で問題ない状態で安定的に販売でき るよう形成した量り売り機構を提供することにある。
【0005】
本案は、上記の課題を解決するために次のような技術的手段を採る。 即ち本案は、被販売物を収納する大型容器1と、この大型容器1に取り付けら れる蛇口5から被販売物が注入される持参容器4と、この持参容器4に小分けさ れた被販売物の金銭出納用のレジスター7とを備え、上記の大型容器1が、蒸気 によって内部が殺菌処理自在に形成された金属製密封容器でなることを特徴とす る。
【0006】 この場合本案は、被販売物として特にビールの小分け販売が可能になるよう、 被販売物を空気と非接触状態で持参容器4に充填する注入機構6を備えてなるの が好ましい。
【0007】 又本案では、持参容器4に小分けされた被販売物の販売価格を表示する電子は かり8を備えてなるのが好ましい。
【0008】 更に本案機構は、例えばポリエチレンテレフタレート製の透明容器(以下、ペ ットボトルという)等の持参容器4を洗浄する洗浄装置9を備えてなるのが好ま しい。 又本案は、持参容器4を殺菌する殺菌装置10を備えてなるのが良い。
【0009】
以下、本案の実施の形態を添付図面に従って説明する。 1は、被販売物を収納する大型容器である。被販売物としては、例えば日本酒 、ワイン、ビール等の醸造酒がある。
【0010】 上記の大型容器1は、蒸気によって内部が殺菌処理自在に形成された金属製密 封容器でなる。この容器1としては、ステンレス鋼製容器が好ましい。1aは、 この容器1の蓋である。1bは、この蓋1aに形成された連結継手である。容器 1は、図2に示されるように、蒸気の流通管2が連結継手1bに取り付けられ、 蒸気供給源3から送られる蒸気が流通管2、連結継手1bを介して内部に供給さ れ、殺菌処理されるよう形成されている。1cは、フォークリフトの荷受け用の 腕杆が挿し込まれる平行一対状の角管である。この角管1cは、支持脚部1dに 水平状に設けられている。1eは、被販売物の排出口である。又この容器1は、 段積みできるよう、上縁1fが蓋1aの位置より高く形成されている。
【0011】 又4は、大型容器1に取り付けられる蛇口5から被販売物が注入される持参容 器である。この持参容器4としては、例えば一升瓶、1リットル入りのペットボ トル等があるが、容量が区切りの良い数値に設定されたものには限られず、その 他例えばビール瓶等でも良い。
【0012】 蛇口5は、例えばステンレス材で形成され、大型容器1が小売店に搬入された 後、排出口1eに取り付けられる。 この場合本案は、図3〜図5に示される如く、特にビール、生ビールの販売が 可能になるよう、被販売物を空気と非接触状態で持参容器4に充填する注入機構 6を備えてなるのが好ましい。
【0013】 注入機構6は、持参容器4を昇降動作させるリフト装置61と、このリフト装 置61で上昇された持参容器4の口縁が密着される口当て部62と、この口当て 部62を介して持参容器4内に炭酸ガス又は窒素ガス等を供給するガスボンベ6 3とを備えて形成されている。
【0014】 上記のリフト装置61は、持参容器4を載置するプレート61aと、このプレ ート61aを昇降動作させるシリンダ61bとでなり、このシリンダ61bは図 4に示されるように例えば基枠61cの水平杆61dにロッドを上にして垂直状 に取り付けられている。この場合、水平杆61dが基枠61cに沿って上下動自 在に形成され、高さ調節を行なえるよう形成されると良い。
【0015】 上記の口当て部62は、プレート61aに対向する、基枠61cの上部枠61 eの位置に設けられている。又この口当て部62は、蛇口5のひねり又は切換え 等の操作で流路が開閉するよう形成された被販売物の注入路62aと、炭酸ガス 等の流入路62b(図5参照)と、この流入路62bを介して持参容器4内に充 填されたガスの排気路62cとを備えてなる。 注入路62aは、持参容器4内に被販売物を導き易いよう、適宜長さに選定さ れた管で形成されると良い。又流入路62b、排気路62cは、ガスの流入や排 気が容易になるよう、持参容器4内の瓶口付近に下端が配置されるパイプ62b 1 、62c1 を備えて形成されると良い。尚62dは、口当て部62の下面に設 けられたパッキンである。
【0016】 又上記のガスボンベ63は、図4に示されるように基枠61cに付設され、基 枠61cと共に移動自在に形成されると良い。尚このように被販売物がビールの 場合は、持参容器4としては瓶が好ましい。
【0017】 7(図1参照)は、持参容器4に小分けされた被販売物の金銭出納用のレジス ターである。このレジスター7としては、図6に示されるように、販売条件を予 め設定する設定部7aと、この設定部7aの販売条件に基づいて入力部7bから 入力する販売数量に対応する販売価格を計算処理する制御部7cと、この制御部 7cからの信号により販売価格をデジタル表示する表示器7dとを備えてなる電 子式レジスターがある。なおこの種のレジスター7による場合は、例えば被販売 物の容量、販売価格、又被販売物が日本酒等の場合はアルコール度数等の販売情 報を予め設定でき、店舗内に設置したコンピューターとつないで情報の収集、蓄 積、分析等を行なうポスシステム(point of sales syste m)を構築できる。
【0018】 又8は、持参容器4に小分けされた被販売物の販売価格を表示する電子はかり である。この電子はかり8は、持参容器4の風袋重量引きを行なえるよう風袋を 登録する為のプリセットキーボード8aと、販売価格の表示部8bとを備えてな る。
【0019】 9はペットボトル等の持参容器4を洗浄する為の洗浄装置、10は持参容器4 を殺菌する為の殺菌装置である。洗浄装置9は、図7に示されるように、例えば 持参容器4の瓶口4aに当圧させる操作杆9aと、この操作杆9aの動作で噴出 口9bが開閉制御されるノズル9cとを備えてなる。この洗浄装置9で持参容器 4を洗浄する場合は、図示されるように、逆さにした持参容器4内にノズル9c を挿し入れ、瓶口4aに操作杆9aを当圧させてノズル9cの噴出口9bを開口 させ、ノズル9cから洗浄水を噴出させて行なう。 又殺菌装置10としては、図8に示されるように、例えばエタノール溶液入り の手動式スプレーや、その他紫外線の照射源を備えた殺菌装置がある。
【0020】 次に本案の作用を説明する。 例えば店員は、大型容器1の蛇口5から被販売物としての例えば日本酒を、客 が持参した持参容器4に求める量だけ注入する。 そして代金授受は、レジスター7を用いて行なう。この場合、販売価格の算出 を電子はかり8で行なうと良い。又持参容器4の洗浄、消毒が必要であれば、事 前に洗浄装置9、殺菌装置10を使用して洗浄殺菌処理を施す。 又大型容器1が空になったときは、排出口1eから蛇口5を取り外し、大型容 器1が複数の場合は段積みしてメーカーに返送する。
【0021】 そして本案が注入機構6を備えてなる場合は、先ず店員は持参容器4としての 瓶をリフト装置61のプレート61aに載置する。次にシリンダ61bを駆動さ せてプレート61aを上昇させ、持参容器4の口縁を口当て部62のパッキン6 2dに密着させる。 その後、持参容器4内に炭酸ガスをガスボンベ63から注入し充填する。そし てこの炭酸ガスを排気路62cから抜きながら、蛇口5を操作してビールを注入 路62aを介して持参容器4内に充填する。充填後は、シリンダ61bのロッド を下降させ、持参容器4を口当て部62から引き離す。そして例えば持参容器4 としての瓶を軽く叩いて泡を起こし、その後、持参容器4の口をバネ付きのキャ ップで密閉する。
【0022】
以上説明したように本案は、大型容器が蒸気によって内部が殺菌処理自在に形 成された金属製密封容器でなるから、空になった大型容器の内部を容易に殺菌処 理でき、又大型容器の密封性が高い。 従ってこれによれば、被販売物が空気との接触によって酸化、変質化する事態 を防止でき、長時間にわたって品質面、衛生面で問題なく小分け販売できる。
【0023】 又請求項2記載の如く、被販売物を空気と非接触状態で持参容器に充填する注 入機構を備えてなる場合は、ビールの小分け販売が可能になるという利点がある 。
【0024】 又請求項3記載の如く、持参容器に小分けされた被販売物の販売価格を表示す る電子はかりを備えてなる場合は、販売価格を迅速に算出でき、サービスの向上 に役立つ。
【0025】 更に請求項4記載の如く、持参容器を洗浄する洗浄装置を備えてなる場合は、 持参容器の洗浄状態が不十分の場合でも、購買時に容器を簡単に洗浄できる。
【0026】 更に又請求項5記載の場合は、持参容器を殺菌装置で殺菌した上で小分け販売 できるから、これによれば衛生上一層好ましい状態での販売が可能になる。
【図1】本案機構の実施の形態を示す構成図である。
【図2】本案機構の要部構成図である。
【図3】本案機構の他の形態を示す構成図である。
【図4】図3の本案機構の要部正面図である。
【図5】図3の本案機構の使用状態時の一部を切欠した
要部断面図である。
要部断面図である。
【図6】レジスターの構成を説明する流れ図である。
【図7】洗浄装置の使用状態を示す要部斜視図である。
【図8】殺菌装置を示す側面図である。
1 大型容器 4 持参容器 5 蛇口 6 注入機構 7 レジスター 8 電子はかり 9 洗浄装置 10 殺菌装置
Claims (5)
- 【請求項1】 被販売物を収納する大型容器と、この大
型容器に取り付けられる蛇口から被販売物が注入される
持参容器と、この持参容器に小分けされた被販売物の金
銭出納用のレジスターとを備え、上記の大型容器が、蒸
気によって内部が殺菌処理自在に形成された金属製密封
容器でなることを特徴とする量り売り機構。 - 【請求項2】 被販売物を空気と非接触状態で持参容器
に充填する注入機構を備えてなることを特徴とする請求
項1記載の量り売り機構。 - 【請求項3】 持参容器に小分けされた被販売物の販売
価格を表示する電子はかりを備えてなることを特徴とす
る請求項1又は2記載の量り売り機構。 - 【請求項4】 持参容器を洗浄する洗浄装置を備えてな
ることを特徴とする請求項1、2又は3記載の量り売り
機構。 - 【請求項5】 持参容器を殺菌する殺菌装置を備えてな
ることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の量り
売り機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1995012931U JP3024630U (ja) | 1995-11-13 | 1995-11-13 | 量り売り機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1995012931U JP3024630U (ja) | 1995-11-13 | 1995-11-13 | 量り売り機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3024630U true JP3024630U (ja) | 1996-05-31 |
Family
ID=43159860
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1995012931U Expired - Lifetime JP3024630U (ja) | 1995-11-13 | 1995-11-13 | 量り売り機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3024630U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019049821A (ja) * | 2017-09-08 | 2019-03-28 | 株式会社寺岡精工 | 商品販売データ処理装置、商品販売データ処理システム及びプログラム |
JP2020101347A (ja) * | 2018-12-25 | 2020-07-02 | 株式会社ノーリツ | 貯湯ユニットの排水栓 |
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JPS649196A (en) * | 1987-06-23 | 1989-01-12 | Toyo Seikan Kaisha Ltd | Method of filling liquid content |
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-
1995
- 1995-11-13 JP JP1995012931U patent/JP3024630U/ja not_active Expired - Lifetime
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