JP3024550U - 家具用ヒンジのヒンジアームを固定するための固定プレート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 簡単なヒンジアームの縦方向の調整ができる
タイプの固定プレートを創作する。 【構成】 固定プレートは、翼状延長部の中央線に平行
に、ふたプレート３には楕円ホール、ベースプレート２
にはボアホールがあり、円盤状ヘッドに偏心的に結合し
たシャフト１４が、ふたプレート３とベースプレート２
が分離不可能に一緒に保持され、偏心ヘッド１５が、互
いに平行かつベースプレート２の中央部の中央線にも平
行で、ヘッドの直径に対応する距離であるふたプレート
２の２つの要素間に位置決めされるように、回転可能に
固定される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、支持壁に家具用ヒンジのヒンジアームを固定するための固定プレー トに関し、該固定プレートは、中央部に十字に結合した横方向翼状延長部のある 細長い中央部、及び固定要素のための少なくとも２つのボアホールを持つベース プレートと、少なくとも部分的にベースプレートを覆い、横送り方法で該ベース プレート上でガイドされるふたプレートを備える。

【０００２】

【従来の技術】

ドイツ実用新案89 03 362 により知られるこのタイプの固定プレートでは、ふ たプレートにはベースプレートのタップホールに固定ネジで固定される横方向に 動く楕円ホールがあり、固定ネジを緩めることによって、ふたプレートはベース プレートでヒンジの高さを設定するため横方向に摺動する。縦方向の高さの設定 は、固定ネジを締め直すことにより固定される。ヒンジアームの縦方向の調整は 、固定ネジが固定される前の適切な調整が簡単にもとの状態に戻ってしまうので 、既知の固定プレートでは比較的困難である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従って、本考案の目的は、簡単なヒンジアームの縦方向の調整ができる上述の タイプの固定プレートを創作することである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

この目的は、固定プレートに関する本考案により解決され、固定プレートは、 翼状延長部の中央線に平行に、ふたプレートには楕円ホール、ベースプレートに はボアホールがあり、そこに円盤状ヘッドに偏心的に結合したシャフトが、ふた プレートとベースプレートが分離不可能に一緒に保持され、偏心ヘッドがふたプ レートの２つの要素間に位置決めされ、２つの要素は互いに平行かつベースプレ ートの中央部の中央線にも平行で、その距離はヘッドの直径に対応するように、 回転可能に固定されることを特徴とする。本考案による固定プレートでは、ふた プレートとベースプレートは偏心ヘッドに固定されたシャフトにより一緒に保持 され、縦方向の調節は容易に観察でき、ドライバーのためのスリット又は十字ス リットがあるヘッドを回転することにより連続的な締めを与える方法で実行され る。 好ましくは、ベースプレートの翼状延長部は、ふたプレートの端部の凹部にガ イドされる。 本考案の実施例において、ふたプレートには、その端側で要素により限定され る一端に開口部があり、ベースプレートの一端にある外側に向いたフック状延長 部は開口部に支えられ、その延長部は要素より小さい幅を有する。ガイドを位置 決めするこの方法によって、ベースプレート上のふたプレートのねじれないガイ ドが確保される。

【０００５】 好ましい実施例では、ふたプレートには、ヒンジアームと重なり合っているヒ ンジアームが取り付けられる中央傾斜隆起部があり、傾斜隆起部は端側に開口部 があるその底側に溝状凹部を有する。この溝状凹部に、開口部に接する部分で支 えられるフック状延長部が、外側に向いたフック状部に位置決めされる。開口部 それ自身は、好ましくは、矩形であり、要素は、溝の底部を限定する傾斜隆起部 のふたの内壁より低い。 好ましくは、偏心ヘッドを囲む要素は、傾斜隆起部に溝により形成される。 固定要素は、ボアホールで固定されるドエルを備え、固定プレートは、支持壁又 は本体部に固定するために、前もって穴を開けられたドエルボアホールに押しつ けられ又は打ち込まれる必要がある。 本考案の一例は、以下の図面により詳細に説明される。

【０００６】

【実施例】

固定プレート１は、ベースプレート２、及び前記ベースプレート２を覆うふた プレート３からなる。ベースプレート２は、横方向延長部５、６を十字形に有す る細長い中央部４からなる。翼状延長部５、６から延びる中央部４の長い部分は 、くさび形のようにその端部へ広がる。中央部４の長い部分の端部で、端部から 突出するフック状延長部７が中央部にある。中央部４は、端部領域に、ドエル９ 、１０を備えるシャフト１１、１２が鋲止めされるボアホール８─１、８─２を 有する。ベースプレート２の中央部４の中央線と翼状延長部５、６の交差部では 、ボアホール１３が傾斜隆起部内にあり、そのボアホールに円盤形設計の偏心ヘ ッド１５のシャフト１４が鋲止めされる。 ふたプレート３は、本質的に矩形であり、ベースプレート２の厚さに対応する 高さの取り囲んでいる縁１６がある。ふたプレート３は、その端部の領域に２つ のボアホール１７、１８があり、ボアホールは、ふたプレートにより覆われるベ ースプレートの中央部でドエルのシャフト１１、１２と一直線上にある。ふたプ レートはその取り囲んでいる縁に２つの矩形の凹部を有し、凹部の形状はベース プレート２の矩形翼状延長部５、６の断面形状に対応する。ふたプレート３は、 凹部１９、２０の共通の中央線上に、ボアホール１３に固定された偏心シャフト １４により貫かれる横に走る楕円ホール２１を有し、偏心円盤状ヘッド１５がふ たプレート３上に置かれ、そして、図１及び図２に見られるような方法でふたプ レート３とベースプレート２を一緒に保持する。

【０００７】 ふたプレート３には、その底部にふたプレートの端部の方へ矩形窓状開口部２ ３に到る溝状凹部２２がある。窓状開口部２３は、取り囲んでいる縁１６と続い ている要素２４により限定される。ふたプレートに取り付けられるとき、外側に 突出するフック状部分７が、図１乃至図３に見られる方法で要素２４で支持され る。 ベースプレートの中央部の長さは、縁１６により囲まれるふたプレート３の底 側の凹部の長さと対応する。ふたプレート３の側縁１６の間の距離は、調節量だ けベースプレートの中央部４の幅より大きい。開口部１９、２０の領域で、取り 囲んでいる縁１６には、内側を向いたニッチ２６がある。このニッチ２６の高さ は中央部の端側の幅に対応し、調節量が中央部でニッチに接触し、そして中央部 の長い部分の領域端で取り囲んでいる縁１６に接触することにより限定される。 ふたプレート３には、その上側に傾斜隆起部２８がある。この傾斜隆起部２８ には、中央ベース部２９から始まり、その端部で終わる溝状凹部３０、３１があ る。溝状凹部３０は、円盤偏心ヘッド１５の端部が接触する要素３２、３３によ り横方向で限定される。偏心ヘッド１５には、該ヘッド１５に偏心的に取り付け られたシャフト１４の領域に、ドライバーでの調節のための十字スリットがある 。

【０００８】 傾斜隆起部の中央ベース部２９には、固定ネジ３６が図示されないヒンジアー ムにネジ止めされるタップホールがある。

【図面の簡単な説明】

【図１】固定プレートの平面図を示す。

【図２】図１の固定プレートの中央縦断面図である。

【図３】固定ドエルなしの固定プレートの底面図であ
る。

【図４】ふたプレートの底面図である。

【図５】ふたプレートの側面図である。

【図６】ベースプレートの側面図である。

【図７】図６のベースプレートの平面図である。

【符号の説明】

１ 固定プレート ２ ベースプレート ３ ふたプレート ４ 中央部 ５ 翼状延長部 ６ 翼状延長部 ７ フック状延長部 ８─１ ボアホール ８─２ ボアホール ９ ドエル １０ ドエル １１ シャフト １２ シャフト １３ ボアホール １４ シャフト １５ 偏心ヘッド １６ 縁 １７ ボアホール １８ ボアホール １９ 凹部 ２０ 凹部 ２１ 楕円ホール ２２ 溝状凹部 ２３ 窓状開口部 ２４ 要素 ２６ ニッチ ２８ 傾斜隆起部 ２９ 中央ベース部 ３０ 溝状凹部 ３１ 溝状凹部 ３２ 要素 ３３ 要素 ３４ 十字スリット ３６ 固定ネジ

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【手続補正書】

【提出日】平成７年１１月６日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】請求項５

【補正方法】変更

【補正内容】

【手続補正２】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】請求項６

【補正方法】変更

【補正内容】

【手続補正３】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】請求項７

【補正方法】変更

【補正内容】

Claims (7)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 細長い中央部と、該中央部と十字に連接
   し、固定要素のための少なくとも２つのボアホールがあ
   る横方向翼状延長部を有するベースプレートと、 前記ベースプレートに横滑り方法でガイドされる、少な
   くとも部分的にベースプレートを覆うふたプレートとか
   らなり、 翼状延長部の中央線に平行に、ふたプレートには楕円ホ
   ール、ベースプレートにはボアホールがあり、そこに円
   盤状ヘッドに偏心的に結合したシャフトが、ふたプレー
   トとベースプレートが分離不可能に一緒に保持され、偏
   心ヘッドがふたプレートの２つの要素間に位置決めさ
   れ、２つの要素は互いに平行かつベースプレートの中央
   部の中央線にも平行で、その距離はヘッドの直径に対応
   するように、回転可能に固定されることを特徴とする、
   支持壁に家具用ヒンジのヒンジアームを固定する固定プ
   レート。
2. 【請求項２】 ベースプレートの翼状延長部は、ふたプ
   レートの端部の凹部内でガイドされることを特徴とする
   請求項１に記載の固定プレート。
3. 【請求項３】 ふたプレートには、その端側で要素によ
   り限定される一端に開口部があり、ベースプレートの一
   端にある外側に向いたフック状の延長部は開口部に支え
   られ、その延長部は要素より低い幅を有することを特徴
   とする請求項１又は２に記載の固定プレート。
4. 【請求項４】 ふたプレートには、ヒンジアームと重な
   り合っているヒンジアームが取り付けられる中央傾斜隆
   起部があり、傾斜隆起部は端側に開口部があるその底側
   に溝状凹部を有することを特徴とする請求項１乃至３の
   いずれかに記載の固定プレート。
5. 【請求項５】 偏心ヘッドを囲む要素は、傾斜隆起部の
   溝により形成されることを特徴とする請求項１乃至４の
   いずれかに記載の装置。
6. 【請求項６】 固定要素は、ボアホールに固定されたド
   エルからなることを特徴とする請求項１乃至５のいずれ
   かに記載の装置。
7. 【請求項７】 偏心シャフトを固定するためのボアホー
   ルは、ベースプレートの中央部の中央線と横方向延長部
   との交差部に位置決めされることを特徴とする請求項１
   乃至６のいずれかに記載の装置。