JP3024339U - 組み立て式棚 - Google Patents

組み立て式棚

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JP3024339U
JP3024339U JP1995012599U JP1259995U JP3024339U JP 3024339 U JP3024339 U JP 3024339U JP 1995012599 U JP1995012599 U JP 1995012599U JP 1259995 U JP1259995 U JP 1259995U JP 3024339 U JP3024339 U JP 3024339U
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潔 高松
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 美観を損ねることなく、水平方向の荷重に対
する強度が良好な組み立て式棚を提供する。 【解決手段】 相対向する側板部材の所望の高さ位置に
棚部材を取り付ける組み立て式の棚であって、複数の棚
部材をそれぞれ所望の高さ位置に取り付けるための棚部
材取付け手段と、棚部材上の後部にその棚面に対してほ
ぼ鉛直となるように背板部材を取り付ける背板取付け手
段とを有している。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、複数の板部材を自由に組み合わせて構成させる組み立て式の棚であ って、側板の複数の高さ位置に自由に複数の棚部材を取付けることができる組み 立て式棚に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、複数の高さ位置に設けたボルト挿入穴等のような棚板取付け部を備 えた側板に、棚板をボルト等により取付ける構成の組み立て式の棚が知られてい る。
【0003】 一般に、このような棚は、本棚を初めとして、洋服や鞄や置物等の整理棚、オ ーディオラック、テレビ台、机など使用者の使用目的に合わせて多種多様な使い 方ができるので便利である。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
このような組立式棚は、使用者の使用目的に合わせて使用できるという特徴を 生かすために、デザイン、強度等どのようなシュチュエーションにも合うものと する必要がある。特に、棚に載せるものがどのようなものであっても、棚が壊れ ないように、ある程度高い強度を備えさせることが重要である。
【0005】 しかしながら、従来の組み立て式棚は、棚板を側板の側面で保持した構成であ るため、前後方向に対する強度はあるが、左右方向に対する強度には弱いものと なってしまっている。
【0006】 例えば、本やオーディオ、テレビ等のように重いものを長期間載置すると、棚 板の中央領域が撓んでしまったり、棚板と側板との取付け箇所が緩んでしまった り、棚が全体的に斜めに変形して多少の振動で揺れてしまう等の問題が生じる。 更に、最悪の場合になると、棚が潰れたり、棚板と側板との取付け箇所が破損す る等の問題が生じる。
【0007】 そのため、棚の背面側に金属の細長い棒(連結杆)を2つ交差させて側板に取 付けたり、側板と棚板とに取付けるL字形の補助金具などの補強部材を用いて棚 に強度を向上させたものが提案されている。
【0008】 しかしながら、一般的に棚は室内で組み立てたままの形状で使用されるので、 外観自体が装飾性の高いインテリアである為、従来の連結杆やL型金具など補強 部材を使用する構造では、デザイン的に補強部材が浮いてしまい美観を損ねると いう欠点がある。特に、この傾向は木調の棚やブラックの棚などで、金属製部材 が異質となる傾向が顕著である。
【0009】 更に、このような補強部材は、通常は「棚の組み立てセット」に含まれている が、木製以外の部材を準備する製造側においての部材管理が面倒であるという難 点がある。また、棚の組み立てセットとは別途に補強部材を購入することを前提 とすると消費者に対して経済的に負担をかけてしまうという難点もある。
【0010】 そこで本考案は、美観を損ねることなく、水平方向の荷重に対する強度が良好 な組み立て式棚を提供することをその目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成すべく、本考案の組み立て式棚は、相対向する側板部材の所望 の高さ位置に棚部材を取り付ける組み立て式の棚であって、前記棚板の側面部と 、前記側板部材の相対向する面とを対峙させ、前記棚部材を前記側板間の所望の 高さ位置に複数取り付けるための棚部材取付け手段と、前記側板部材に取り付け られる棚部材のそれぞれに対して予め定められた配置関係で背板部材を取り付け る背板取付け手段とを備え、前記背板部材は、相対向する側板部材の間と同じ長 さを持ち、前記取り付けられた棚部材上の後部に、その棚面に対してほぼ鉛直と なるように取り付けられていることを特徴とするものである。 この背板部材の長さは、相対向する側板部材の間と実質的に同じ長さであれば 良い。
【0012】 さらに請求項2記載の考案では、請求項1記載の考案において、前記側板部材 、前記棚板部材、前記背板部材を木製板材で構成し、前記背板部材は、前記棚板 部材と同一形状に形成されており、前記棚部材取付け手段が前記側板部材に設け られた1つの棚部材を取り付けるために必要な数の棚部材取付け孔を1単位とす る複数単位の棚部材取付け孔群と、前記棚部材取付け孔群のうち1単位の棚部材 取付け孔に螺合する螺子部材とを含み、前記背板取付け手段が前記側板部材に設 けられた1つの背板部材を取り付けるために必要な数の背板取付け孔を1単位と する複数単位の背板取付け孔群と、前記背板取付け孔群のうち1単位の背板取付 け孔に螺合する螺子部材とを含み、前記棚部材が取り付けられている棚部材取付 け孔の一段上にある棚部材取付け孔を、前記背板取付け孔として用いることを特 徴とする組み立て式棚を提供する。
【0013】 さらに請求項3記載の考案では、請求項1又は2に記載の考案において、前記 側板部材、前記棚板部材、前記背板部材を木製板材で構成し、前記背板部材は、 前記棚板部材と同一形状に形成されており、前記背板取付け手段は、前記棚板部 材の裏面側から前記背板部材の前記棚面と接する側面に螺合する螺子部材を含む ことを特徴とする組み立て式棚を提供する。
【0014】 本考案は上記のように構成されているので、背板部材が側板間において棚部材 に対して鉛直に配置され、更に、その横幅が側板間の間隔に等しいため、横方向 に対する棚の強度を向上させる、即ち、背板部材が横方向の変形に抵抗し、棚が 斜めにかしいだりする問題を防止する。
【0015】 更に、背板部材により棚上に載置する載置物が棚の後方に落ちるのをも防止す る。加えて、背板はそれぞれの棚板に対して同じ配置関係で配設されるので、棚 全体の美観もまとまりのあるものとなる。これは、請求項2及び3に記載した考 案において特に顕著であり、デザイン並びに強度が優れ、しかも使いやすい木製 の本棚を提供する利点がある。
【0016】
【考案の実施の形態】
図1は、本考案の一構成例の概要を示す説明図である。図1(a)は全体の概 略を示した説明図、図1(b)は側板部材の一部を示した部分拡大図、図1(c )は本構成例の棚の棚部材と背板部材とを棚の後ろ側から示した部分図である。 尚、同じパターンの繰り返しなので同様の構成のものに関しては、同じ符号を付 すと共に、ボルト及びボルト穴に関しては、部分的に符号を省略している。
【0017】 この構成図では、側板部材である長板形状の側板1a〜1d4枚と、棚部材で ある方形状の棚板2a〜2f6枚とを主体としており、4枚の側板1a〜1dの うち2枚を一組(即ち、側板1a、1bと側板1c、1d)として対向配置し、 その間に6枚の棚板2a〜2fをそれぞれ異なる高さ位置に取付けられる構成と なっている。
【0018】 棚板2a〜2fが取り付けられる側板1a〜1dには、その異なる高さ位置の 複数箇所に、棚部材取付け手段を構成する複数の棚板取り付け用の穴5が穿設さ れている。この穴は、図1(b)に示したように1つの棚板を取り付けるために 必要な2つの棚部材取付け孔5a,5bを1単位として、側板1a〜1dの長手 方向(高さ方向)に沿って繰り返しパターン状に設けられている。
【0019】 それぞれの棚板2a〜2fは、棚部材取付け孔5と棚板2a〜2fの側面側に 螺合する螺子部材であるボルト6により側板1a〜1dに固定されるようになっ ている。本構成例の場合、予め二つの棚受桟3がそれぞれの棚板2a〜2fの下 面側で棚板の側面を形成するように一体に設けられており、合計8本のボルト6 がそれぞれに対応する棚部材取付け孔5を介して棚受桟3の側面の8箇所に螺合 して、棚板と側板とを固定するようになっている。
【0020】 ここでは、1つの棚板を固定するために8対の棚部材取付け孔5とボルト6と を用いているが、棚部材取付け孔5とボルト6の数はこれに限定されるものでは なく、棚の強度がさほど必要ではない時は減らしてもよい。また、棚板と棚受桟 とを予め一体化せずに、側板に棚受桟を取付けた後に棚板を載置して固定したり 、棚板が落ちないように棚板を棚受桟に組み合わせる構成としても良い。
【0021】 更に、この組み立て式棚には、最上部の棚板(天板)2fを除いた棚板2a〜 2eの後部に、その棚面に対してほぼ鉛直となるように背板4a〜4eが設けら れるようになっている。この背板4a〜4eは、すべて棚板2a〜2fと同一材 質・同一形状のものであり、ここでは説明のため背板と棚板とを区別して述べて いるが、実際には対向配置された側板の間に設けられたものが棚板で、棚板の棚 面に対してほぼ鉛直となるように設けられたものが背板となる。
【0022】 側板1a〜1dには前述した棚部材取付け孔5とは別に背板取付け手段を構成 する複数の穴が穿設されている。この穴は、1つの背板を取り付けるために必要 な数(本構成例では、1つの側板につき1つ。)の背板取付け孔7を1単位とし て、前述した棚部材取付け孔5のそれぞれに対して予め定められた距離を保つよ うに複数単位で設けられるものである。しかし、本構成例では、棚部材取付け孔 5と背板取付け孔7とを全く別のものと区別せずに、背板取付け孔7として棚部 材取付け孔5の一つを用いられるように共用している。
【0023】 即ち、この構成例では、棚受桟取付穴5を背板の幅よりも狭い間隔で連続的に 複数穿設し、棚受桟を固定するために用いた棚受桟取付穴5よりも一段上に設け られている棚受桟取付穴を背板取付穴7として利用して、それぞれの背板4a〜 4eを取り付けられるようになっている。(勿論、棚受桟取付穴5と、背板取付 穴7とを兼用させずにそれぞれ専用に設けても良い。)
【0024】 また、棚板や背板の取り付けの際に、ボルト6,8,9が棚受桟及び背板端面 に正確に螺合するように、それぞれのボルト6,8,9の螺合予定位置において 、ボルト6,8,9を途中まで簡単に螺合できるように予め位置合わせ穴を形成 しておいても良い。
【0025】 このように調整された部材を用いて棚を組み立てるには、まず一方の側板(例 えば、1a及び1b)の側面に、棚板2a〜2fと一体化されている棚受桟3a 〜3fをそれぞれ所望の高さ位置に棚受桟取付ボルト6で取り付けると共に、背 板4a〜4eとをそれぞれ棚受桟3a〜3eと一体化している棚板2a〜2eの 棚面に対してほぼ鉛直となるように背板取付ボルト8で取り付ける。
【0026】 その後、他方の側板(ここでは、1c及び1d)の側面に、棚受桟3g〜3l と背板4a〜4eとをそれぞれ棚受桟取付ボルト6と背板取付ボルト8とにより 取り付け、更に、図1(c)に示したように、棚板2a〜2eのほぼ中央部分の 裏面側から棚板2a〜2eを貫通して背板4a〜4eの棚面と接触している端面 に螺合する背板固定ボルト9を螺合させれば良い。
【0027】 この背板固定ボルト9は、棚の撓み防止と背板の固定を確実にするために用い られるものであり、背板の固定状態が背板取付ボルト8のみで十分である場合や 重いものを載置しない場合は用いなくても良い。
【0028】 このように本考案の組み立て式棚は、棚板が配置されるごとに背板を設ける構 成としているので、某かの衝撃で棚板の上に載置した物背面側に落ちてしまうの を防げるだけでなく、この背板が横方向に対する補強部材の役割を果たすので、 棚としての強度が向上したものとなる。
【0029】 更に、本考案の組み立て式棚において、背板と棚板とを同じ形状とすることで 、「棚の組み立てセット」として部材を準備する製造側においての部材管理が楽 になるという利点がある。
【0030】 また、背板と棚板とを同じ形状とせずに、背板として装飾性の高いデザインに 成形された板を用いることもできるので、補強部材としての背板が棚の外観を損 ねることがなく逆に棚の装飾性を高めるものとなるという利点を備えている。
【0031】 又、図1で示した構成の棚は、高さのある棚であるので、棚の最上面を形成す る棚板2fには背板を取付けていないが、勿論、この棚板2fにも背板を取付け ても良い。
【0032】 特に、棚自体が低く設計されたものの場合では、棚の最上面を形成する棚板に 物を置くことも考えられるので、棚の最上面を形成する棚板にも背板を取付ける と良い。図2は、このような場合の一構成例を示す部分説明図である。図2(a )に示したように、最上面を形成する棚板22に取付けた背板24を下段の棚板 に設けた背板と同じ長板状とせずに、装飾性の高いデザインに成形した板とすれ ば、インテリア性が高くなるので好ましい。
【0033】 また、図2に示した構成の組み立て式棚は、図2(b)に示したように、背板 取り付け手段として棚板22eの裏面側の二箇所から棚板22eを貫通して背板 24bの棚面と接触している端面に螺合する背板固定ボルト29a,29bを用 い、側板に取り付けられた棚板22eに背板24bがボルトにより固定された構 成となっている。
【0034】 このような構成は、前述した図位置に示したものに比べて背板の取り付け強度 が低くなるが、製造側において側板に背板取り付け用の孔を穿設しなければなら なかったり、組み立て側においてたくさんのボルトを螺合しなければならないな どの手間が省けて好ましい。
【0035】 以上述べた組み立て式棚を構成する部材の種類と数は一例であって、棚の数を 増減させたり、ボルトの螺合位置や数などを変えたり、背板のデザインを変えた りたり等の調整を行ってもかまわない。
【0036】
【考案の効果】
このように本考案は棚自体の強度が高く、かつ、棚の組み立ても簡単な組み立 て式棚を提供することができる。
【0037】 また、本考案の組み立て式棚は、横方向に対する補強部材として棚板と同材質 の背板を用いているため、製造側においての部材管理が容易になるという利点が ある。また、「棚の組み立てセット」とは別に補強金具などの補強部材を購入す る必要がないので、消費者に対しても余分な経済的な負担をかけてしまうことが ないという利点がある。
【0038】 さらに、背板を装飾性の高いデザインにすることもできるので、単に木枠を組 んだだけの場合のように殺風景な印象を与える棚となるのを抑えて、美しい印象 を与える棚とすることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一構成例の概要を示す説明図である。
【図2】本考案の別の構成例の棚の部分説明図である。
【符号の説明】
1a〜1d、21b、21c 側板 2a〜2f、22e、22f 棚板 3a〜3l 棚受桟 4a〜4e、24a、24b 背板 5 棚受桟取付穴 6、26 棚受桟取付ボルト 7 背板取付穴 8 背板取付ボルト 9、29a、29b 背板固定ボルト

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相対向する側板部材の所望の高さ位置に
    棚部材を取り付ける組み立て式の棚であって、 前記棚板の側面部と、前記側板部材の相対向する面とを
    対峙させ、前記棚部材を前記側板間の所望の高さ位置に
    複数取り付けるための棚部材取付け手段と、 前記側板部材に取り付けられる棚部材のそれぞれに対し
    て予め定められた配置関係で背板部材を取り付ける背板
    取付け手段とを備え、 前記背板部材は、相対向する側板部材の間と同じ長さを
    持ち、前記取り付けられた棚部材上の後部にその棚面に
    対してほぼ鉛直となるように取り付けられることを特徴
    とする組み立て式棚。
  2. 【請求項2】 前記側板部材、棚板部材、背板部材を木
    製板材で構成し、 前記背板部材は、前記棚板部材と同一形状に形成されて
    おり、 前記棚部材取付け手段は、前記側板部材に設けられた1
    つの棚部材を取り付けるために必要な数の棚部材取付け
    孔を1単位とする複数単位の棚部材取付け孔群と、前記
    棚部材取付け孔群のうち1単位の棚部材取付け孔に螺合
    する螺子部材とを含み、 前記背板取付け手段は、前記側板部材に設けられた1つ
    の背板部材を取り付けるために必要な数の背板取付け孔
    を1単位とする複数単位の背板取付け孔群と、前記背板
    取付け孔群のうち1単位の背板取付け孔に螺合する螺子
    部材とを含み、 前記棚部材が取り付けられている棚部材取付け孔の一段
    上にある棚部材取付け孔を、前記背板取付け孔として用
    いることを特徴とする請求項1に記載の組み立て式棚。
  3. 【請求項3】 前記側板部材、前記棚板部材、前記背板
    部材を木製板材で構成し、 前記背板部材は、前記棚板部材と同一形状に形成されて
    おり、 前記背板取付け手段は、前記棚板部材の裏面側から前記
    背板部材の前記棚面と接する側面に螺合する螺子部材を
    含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の組み立て
    式棚。
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5315918B2 (ja) * 1975-01-06 1978-05-27

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JPS5315918B2 (ja) * 1975-01-06 1978-05-27

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