JP3023991B2 - 建築物の浮揚システム - Google Patents

建築物の浮揚システム

Info

Publication number
JP3023991B2
JP3023991B2 JP8522358A JP52235896A JP3023991B2 JP 3023991 B2 JP3023991 B2 JP 3023991B2 JP 8522358 A JP8522358 A JP 8522358A JP 52235896 A JP52235896 A JP 52235896A JP 3023991 B2 JP3023991 B2 JP 3023991B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
building
basement
levitation system
resistant basement
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP8522358A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10506972A (ja
Inventor
カーリンスキー、ハーマン
アックリー、レイモンド
Original Assignee
カーリンスキー、ハーマン
アックリー、レイモンド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by カーリンスキー、ハーマン, アックリー、レイモンド filed Critical カーリンスキー、ハーマン
Publication of JPH10506972A publication Critical patent/JPH10506972A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3023991B2 publication Critical patent/JP3023991B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02DFOUNDATIONS; EXCAVATIONS; EMBANKMENTS; UNDERGROUND OR UNDERWATER STRUCTURES
    • E02D27/00Foundations as substructures
    • E02D27/32Foundations for special purposes
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
    • B63BSHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; EQUIPMENT FOR SHIPPING 
    • B63B35/00Vessels or similar floating structures specially adapted for specific purposes and not otherwise provided for
    • B63B35/44Floating buildings, stores, drilling platforms, or workshops, e.g. carrying water-oil separating devices
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02DFOUNDATIONS; EXCAVATIONS; EMBANKMENTS; UNDERGROUND OR UNDERWATER STRUCTURES
    • E02D35/00Straightening, lifting, or lowering of foundation structures or of constructions erected on foundations
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02DFOUNDATIONS; EXCAVATIONS; EMBANKMENTS; UNDERGROUND OR UNDERWATER STRUCTURES
    • E02D5/00Bulkheads, piles, or other structural elements specially adapted to foundation engineering
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E04BUILDING
    • E04HBUILDINGS OR LIKE STRUCTURES FOR PARTICULAR PURPOSES; SWIMMING OR SPLASH BATHS OR POOLS; MASTS; FENCING; TENTS OR CANOPIES, IN GENERAL
    • E04H9/00Buildings, groups of buildings or shelters adapted to withstand or provide protection against abnormal external influences, e.g. war-like action, earthquake or extreme climate
    • E04H9/14Buildings, groups of buildings or shelters adapted to withstand or provide protection against abnormal external influences, e.g. war-like action, earthquake or extreme climate against other dangerous influences, e.g. tornadoes, floods
    • E04H9/145Floods
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
    • B63BSHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; EQUIPMENT FOR SHIPPING 
    • B63B35/00Vessels or similar floating structures specially adapted for specific purposes and not otherwise provided for
    • B63B35/44Floating buildings, stores, drilling platforms, or workshops, e.g. carrying water-oil separating devices
    • B63B2035/4426Stationary floating buildings for human use, e.g. floating dwellings or floating restaurants
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A30/00Adapting or protecting infrastructure or their operation
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A50/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Civil Engineering (AREA)
  • Architecture (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Paleontology (AREA)
  • Mining & Mineral Resources (AREA)
  • General Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Emergency Management (AREA)
  • Business, Economics & Management (AREA)
  • Ocean & Marine Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 発明の分野 本発明は、氾濫原地域に位置する建築物のための浮き
システムに関する。特に、本発明は、案内柱に沿って浮
く地階部を備えた建築物に関するものである。
発明の背景 ビーチや水路に近い不動産は、居住目的、商目的の双
方において魅力あるものである。ウォーターフロントや
水の近くにある建物には、その美しさや、そのレクリエ
ーションから農業に至るまでの様々な用途性から、通
常、高い需要がある。たとえば、観光やレクレーション
のための大きな施設は、しばしば水路の近くに建てられ
る。さらに、水路に近接することは、船積みや輸送の利
便性などの、さまざまな利点がある。また、最も肥沃な
農業地帯は、水路の近くにあることが、非常に多い。
水の自然美や様々な用途のために、居住目的、商目的
の建築物がウォーターフロントの近くに建築されること
になる。この傾向は、特に、人口が増加し不動産の全て
が開発対象であると考えられているために、減速する兆
候がない。しかし、水路の近くや低地は、建物が居住不
可能なものになったり、内部に損傷を与えたりするの
で、人々を退去させたりビジネスを混乱させたりするよ
うな、洪水に見舞われる傾向にある。
氾濫原地域では、図1に示すように、従来の建築物10
0は、持ち上げた基礎105の上に建てられている。固定さ
れた支柱110は、地盤面レベル125から所定の高さ120に
建物115を、恒久的に持ち上げるために用いられてい
る。これによって、洪水は、建物115自体を浸水するこ
となく、構造物115の下を通過する。このような伝統的
な氾濫原の建築構造は、本質的に、岸を基礎とした波止
場(shore−based dock)の建築構造であり、変わるこ
となく文明初期から用いられてきたものである。
固定された支柱110は、しばしば見苦しい支柱110を隠
し、且つ持ち上げられた建物115を持ち上げられたもの
でない構造物に似せるために、装飾的な幅木130で覆わ
れることもある。しかしながら、建築物が恒久的に地盤
面高さから持ち上げられているために、訪問者や住人
は、持ち上げられた建物115に辿りつくために、たくさ
んの階段135を用いなければならない。これは、一般の
人のみならず、衰弱した人や身体障害の人や車椅子を使
用する人にとって、非常に不便である。
乾燥地の地盤面レベルに建築物を建築する他の技術が
提案されている。このような技術の一つは、以下ではWi
nstonとして参照する、コロラド州、イーグルウッドの
発明者Paul K.WinstonによるUS特許NO.5,347,949に記載
されている。Winstonは、図2に示すような、氾濫原地
域に用いる、プレハブモジュラーハウジングユニット20
0を開示している。
図2は、氾濫した水205の上に浮いているWinstonのハ
ウジングユニット200を示している。このハウジングユ
ニット200は、プラスチックのライナー220の中に詰めら
れたフォーム215からなる浮き部材210を用いている。浮
き部材210は、従来の床梁システムに取り付けられた外
辺部の木製梁からなる基礎225の下に取り付けられてい
る。
ハウジングユニット200は、一連の伸長可能な支柱230
が一連の木製の杭240の組み合わせによって、建築地に
定着している。木製の杭240は、乾燥地盤の固定された
基礎として設けられている。
Winstonのハウジングユニット200は、本質的に、浮き
部材210の上にハウジングユニット200が浮いた、浮き船
に似た装置である。Winstonのハウジングユニット200に
は、幾つかの難点がある。伸長可能な望遠鏡のような支
柱230は、引っ込んだ位置においても露出する。時間が
たつと、伸長可能な望遠鏡支柱230の露出部分は腐食す
る。これは、望遠鏡支柱230の伸長を阻害する。浸水と
望遠鏡支柱230の伸長によって、さらなる腐食が起き
る。ショック緩衝効果をもたらすために、水は、伸長し
た望遠鏡支柱230でさえ満たす。これは、グリースを洗
い流し、さらに腐食を加速する。
さらに、Winstonのハウジングユニット200は、それが
浮かんだときには安定せず、慎重に負荷のバランスをと
ることが必要となる。ハウジングユニット200の重い部
分には、より大きいフォームの浮き部材210が必要とな
る。ハウジングユニット200中の負荷の分散のために、
家を家具備え付けのものにしてしまう。負荷の移動を補
うために、ハウジングユニット200の各コーナーに空気
袋250が必要となる。この空気袋250は、安定した水平な
浮きのために、適正な量の空気で満たされなければなら
ない。これは、コンプレッサーと、水平な浮きを達成す
るために何度も各空気袋に対して一様で微妙なチューニ
ング(すなわち、繰り返し、膨らましたり、縮めたりす
ること)を施すことと、が必要になるため、複雑であ
り、非効率的であり、時間がかかる。たとえば、第1の
空気袋を膨らませると、しばしば、残りの3つの空気袋
250の空気を再調整することが必要となり、そうする
と、今度は、第1の空気袋をさらに再調整することが必
要となったりする。
さらに、洪水の水によって引き起こされる吸引力のた
めに、浮き船のようなWinstonのハウジングユニット200
は浮かばなくなるかもしれない。浸水や他の関連事情に
より、氾濫原地域に近い、Winstonのハウジングユニッ
ト200や従来の建築物は、地盤面高さの下に伸びる地階
部を持たない。洪水原地域に近い従来の建築物には欠け
ているが、地階部をもつことは、建築物部の望ましい特
性である。したがって、本発明の目的は、従来技術の不
利益を解消することである。より詳細には、本発明の目
的は、伸長する柱を用いずに浮く家を提供し、これによ
り柱の油差しや伸長の失敗を排除することである。ま
た、本発明の他の目的は、浮き部材と、これらのバラン
スをとる必要を排除することである。また、さらに、本
発明の他の目的は、浮かんだ耐水の地階部を提供するこ
とである。
発明の概要 本発明は、洪水に伴い浮揚する耐水性地階部を備え
た、建築物の浮揚システムを提供することにより、これ
らの目的を達成する。建築構造物は、耐水性地階部の上
に据え付けられる。複数の案内柱が、耐水性地階部の垂
直な移動を案内する(たとえば、洪水に伴う上昇、降
下)。たとえば、案内柱は、耐水性地階部のコーナーの
側に位置するケーソンに埋め込まれた鉄製のH型鋼であ
る。
一つの実施形態においては、耐水性地階部に取り付け
られたローラを有する。ローラは、ゴムでよく、耐水性
地階部の垂直移動の間、案内柱にそって回転する。案内
柱の一端は、耐水性地階部の下まで延びたケーソンに囲
まれている。案内柱の他の端は、建築物の壁の中に囲ま
れている。
耐水性地階部は、耐水性地階部の床と壁を形成する一
度のセメント注入によって単一のコンクリート塊として
建築される。または、2度のセメント注入を用いてもよ
い。最初のセメント注入は、床を形成する。床のセメン
トが固まった後、第2のセメント注入で壁を形成する。
この場合、床と壁は、対応するキー溝を備え、これによ
り、床と壁の間の耐水性のある連結を実現する。
他の実施形態では、たとえば、洪水が引いた後に、耐
水性地階部を上昇した位置に保持するラチェットを、各
案内柱にそって備える。ラチェットは、上方には自由に
固定歯を通過することができるが、下降方向には固定歯
とかみ合う可動歯を有する。これによって、耐水性地階
部は、洪水に伴い上昇するが、洪水が引いた後は下降が
妨げられる。
耐水性地階部を降下させるために、可動歯は、一端が
可動歯に取り付けられ、他端が耐水性地階部の壁の穴を
通ってハンドルで終端されている編み縄によって、後方
に引き込まれる。可動歯は、ハンドルを引っ張り、地階
部の壁の内面に取り付けられた突出部材に引掛けること
により、凹んだ位置にロックされるようにしてもよい、 浮揚可能建築物は、さらに、持ち上げのための持ち上
げロッドを備えている。洪水が引き、浮揚可能建築物は
上昇状態を維持し(ラチェットの固定歯と可動歯のかみ
合いによって)ているときに、浮揚可能建築物は、持ち
上げロッドにより持ち上げられる。これによって、浮揚
可能建築物が下降できるように、可動歯を引き込み、ラ
チェットの固定歯とのかみ合いを解除することができ
る。
持ち上げロッドは、地階部の壁の中に埋め込まれ、地
階部の床の中に延びる地階部プレートで終端する下方部
分を有する。持ち上げロッドの上方部分は、建築物の壁
の中に配置され、建築物の屋根を貫いて延び、トッププ
レートで終端されている。トッププレートは、たとえ
ば、浮揚可能建築物を持ち上げるのに用いられるクレー
ンのフックを受け入れる穴を有している。持ち上げ棒
は、鉄製であってよく、トッププレートに沿って屋根を
貫いて延びる上方部分は、亜鉛メッキしてもよい。
さらに他の実施形態において、浮揚システムは、さら
に、洪水の上昇によって、耐水性地階部の床の下に作り
出される真空を破壊する、真空破壊システムを備える。
耐水性地階部の床の上に配置される真空破壊システム
は、たとえば、圧縮CO2コンテナを有するCO2真空破壊シ
ステムである。コンテナは、パイプに連結したバルブに
順番に連結している。パイプは、地階部の床下にのび、
バルブが開かれると、圧縮CO2が地階部の床下に送ら
れ、真空を破壊する。
さらに、浮揚システムは、耐水性地階部の中に配置さ
れた、ポンプ、真水タンク、下水タンク、発電機を備え
たバックアップユーティリティシステムを備える。バッ
クアップユーティリティシステムは、浮場可能建築物の
外部から来る主ユーティリティシステムの接続を断った
後、浮揚可能建築物の既存のユーティリティコネクショ
ンに接続される。
端的には、建築物の浮揚システムは、ローラとラチェ
ットを備えた耐水性地階部を有している。耐水性地階部
は、コーナーの近くに配置された案内柱にそって垂直に
移動する。各案内柱の一端は、耐水性地階部の下方に延
びるケーソンに囲まれている。案内柱の第2の端は、建
築物の壁に囲まれている。
このような浮揚可能家は、シンプルであり、信頼性が
あり、安定している。維持や油差しが必要な伸長する柱
を排除したので、メンテンナスの手間は大幅に減る。固
定案内柱を備えたことは、浮揚システムを単純化するだ
けでなく、浮いているときの安定化を実現することであ
り、したがって、他の特別な、負荷のバランス化もしく
は浮揚安定のための部材は必要ない。この案内柱によっ
て付加された安定性は、竜巻に対する保護も提供する。
耐水性地階部は、また、抗竜巻コンクリートシェルター
も提供する。
さらに、アルキメデスの原理に従って、耐水性地階部
ははしけのように浮くので、浮き部材は必要ない。浮揚
可能建築物は、浮揚可能家の重さより重い水に追い出さ
れるので、浮くことになる。
従来の浮揚システムと異なり、本発明の浮揚システム
は、耐水性浮揚地階部を提供する。地階部は、洪水の恐
れから、洪水原地域に位置する従来の建築物でしばしば
排除されてきたが、これを備えることは建築物にとって
好ましい性質である。さらに、耐水性地階部と、その上
に支持された構造物は、見苦しい支柱を備えない従来の
構造物に似ている。本発明の浮揚可能建築物は、恒久的
に持ち上がっているのではない。このため、階段や傾斜
は、最小化でき、虚弱な人でも、快適にアクセスでき
る。
図面の簡単な説明 図1は、氾濫原地域に建築された従来の持ち上げ型建
築物の斜視図である。
図2は、浮き船に似た従来の浮揚家屋の断面図であ
る。
図3は、本発明の浮揚可能家屋の、正面のケーソンと
案内柱を示した、正面図である。
図4は、より詳細に、本発明の浮揚可能家屋のケーソ
ンと案内柱を示している。
図5は、本発明の浮揚可能家屋の一部断面図である。
図6は、本発明の浮揚可能家屋のラチェットとローラ
と案内柱とケーソンの一部断面図である。
図7A〜7Cは、ローラとラチェットをより詳細に示して
いる。
図8は、本発明の浮揚可能家屋の屋根の上に延びるト
ッププレートと持ち上げロッドの斜視図である。
図9は、本発明の浮揚可能家屋の持ち上げロッドの一
部断面図である。
図10は、本発明の真空破壊システムと耐水性地階部の
断面図である。
図11は、真空破壊システムの他の実施例の断面図であ
る。
図12は、本発明の耐水性地階部の断面図である。
図13A〜13Bは、対応するキー溝を持った耐水性地階部
の壁と床の断面図である。
図14は、本発明のバックアップユーティリティシステ
ムを示した、耐水性地階部の斜視図である。
好適な実施形態の詳細な説明 本発明の実施形態に従い、図3に、従来の家の外観を
もつ、浮揚可能な家300を示す。この浮揚可能な家300
は、その上の家構造物305を支える、耐水性地階部(後
述する)を備えている。この家構造物305は、建築現場
で建設されるものであっても、建築現場で組み立てられ
るプレハブのモジュラーデザインのものであってもよ
い。この浮揚可能な家300は、氾濫原地域に建設され、
洪水中は増水する水面上に浮かぶ。この浮揚可能な家30
0は、居住用浮揚可能家の他、浮揚可能商用ビルなどの
浮揚可能建築物も含む本発明の一例の例証として用いて
いる。
案内柱310は、浮揚可能家屋300の各コーナーの近くに
位置するケーソン(caisson)315に埋め込まれている。
案内柱310は、浮揚可能家屋300まで、そのサイディング
320と内壁の間を延びている。サイディング320は、たと
えば、6インチの木製ラップサイディングである。
浮揚可能家屋300は、浮揚可能家屋300が垂直に移動す
るとき、たとえば、洪水に伴って、浮揚可能家300が上
昇、下降するときに、案内柱310に沿って転がるローラ
(図6の610)を備えている。図3は、浮揚可能家屋300
の正面のコーナーの付近に配置された二つの案内柱310
を表している。案内柱310は、ケーソン315中に定着され
ている。たとえば、ケーソン315は、モールドとして機
能し、時間がたつと分解する耐水性のボール紙で作られ
た円筒形のソーナ(sona)チューブに、セメントを注入
して作成したコンクリートケーソンである。
ケーソン315は、既存の地盤面レベル325から始まり、
浮揚可能家300のサイズ/重さと、土の密度が規定する
距離330分地下に伸びている。好ましくは、距離330は、
少なくとも既存の地盤面レベル325より8フィート下と
なるようにする。土と家のサイズの具体値によって、ま
た、ケーソン315と案内柱310のサイズを規定する。図4
を参照し、ケーソン315の直径335は、案内柱310の幅の
広い部分345の寸法340の2倍であることが望ましい。幅
広い部分345は、二つの幅狭い部分350の間に存在する。
たとえば、案内柱310は、4インチ×8インチのH型鉄
鋼であり、ケーソン315の直径335は、案内柱310の幅8
インチの2倍である16インチである。
図3に戻り、浮揚可能家屋300の正面部には、浮揚可
能家屋300から仕上げ面360を設けるために、埋め戻し材
355で勾配がつけられる。これは、水、たとえば、雨水
を、浮揚可能家屋300の正面部から遠ざける。この埋め
戻し材335は、砂、土、砂利、その他の適当な材料でよ
い。
案内柱310は、ケーソン315から、上方に突出してい
る。案内柱310は、浮揚可能家屋300の正面に位置してお
り、埋め戻し材355に囲まれた露出部365を有している。
正面の二つのケーソン315と仕上げ面360との間の、この
露出部365は、腐食を防ぐために亜鉛メッキされてい
る。都合の良いことに、図5に示すように、浮揚可能家
屋300の後部のコーナー510の付近に位置する案内柱310
には、露出部がない。
浮揚可能家屋300は、従来の家屋に似ている。浮揚可
能家屋300は、従来の家屋にある様々な設備を備えてい
る。たとえば、図5の浮揚可能家屋300の一部断面図に
は、浮揚可能家屋家300の正面部515に、浮揚可能家屋30
0から傾斜する傾斜面512が示されている。傾斜面512の
一端517は、ガレージフロア520と同じ高さとなってい
る。たとえば、浮揚可能家屋300は、鉄または木製の手
すり526、528に囲まれたフロントボーチ522、バックポ
ーチ524を備える。木製の円柱530は、フロントポーチ52
2の片持ち梁のデッキ532から、ポーチの屋根534まで延
びている。
図5は、また、はしけ(バージ)と同様の方法で浮か
ぶ、耐水性地階部540の一部断面図を表している。浮く
ときには、浮揚可能家屋300は、浮揚可能家屋300の重さ
より重い水体を排除する。したがって、アルキメデスの
原理に従って、浮揚可能家屋300は浮くことになる。図
6に、浮揚可能家屋300の正面部515の詳細を示す。
図6は、耐水性地階部540のコンクリート壁615に取り
付けられた円筒形のローラ610を表している。このロー
ラ610は、案内柱310に沿って回転する。ローラ610は、
案内柱310の幅の広い部分425(図4)に沿って回転す
る。
ローラ610の下には、(概略を示した)ラチェット620
が、案内柱310と耐水性地階部540の壁615の間に配置さ
れている。ラチェット620は、耐水性地階部540が、洪水
による水位上昇に伴い、自由に、案内柱310に沿って上
昇できるようになっている。しかし、ラチェット620
は、洪水による水位の低下の際には、耐水性地階部540
が下降することを妨げる。洪水の水位が下がった後も耐
水性地階部540を上昇させたままで保つことは、耐水性
地階部540を下ろす前に、敷地に集まった残骸物を掃除
し、敷地を適正なものに準備するために、望ましいこと
である。
浮揚可能家屋300の各コーナーの付近で、案内柱310
が、耐水性地階部540とその上に支持された家構造物305
の双方に沿って延びている。案内柱310は、既存の地盤
面325の下にあるケーソン315から延びている。土堰355
は、浮揚可能家300の正面部で、仕上げ面360を仕上げる
ために用いられている。
ケーソン315から浮揚可能家屋300の根太625まで、案
内柱310は、浮揚可能家屋300のコーナー付近で、耐水性
地階部540の壁615の外側に延びている。仕上げ面360の
上方で、案内柱310は、家構造物305の内側に延びてい
る。仕上げ面360と根太625の間では、案内柱310は、耐
水性地階部540のコンクリート壁615と浮揚可能家屋300
の外壁630との間にある。浮揚可能家屋300の根太625
は、耐水性地階部540のコンクリート壁615に支持されて
いる。
浮揚可能家屋300の根太625の上方では、案内柱310
は、浮揚可能家屋300の外壁630と内壁635との間にあ
る。たとえば、案内柱635は、浮揚可能家屋300の内壁63
5と耐水性地階部540の壁615とからおおよそ3インチ離
れている。
図7A〜7Cは、ローラ610とラチェット620の詳細を示し
たものである。ローラ610は、耐水性地階部540の壁615
の外面710に取り付けられている。ラチェット620は、二
つの部分715,720を有する。第1の部分715は、案内柱31
0に取り付けられており、第2の部分720は、壁615の外
面710に取り付けられている。各案内柱310は、耐水性地
階部540の各コーナーの付近に配置されており、これに
対応する耐水性地階部の壁615には、それぞれローラ610
とラチェット620が設けられている。
ローラ610は、案内柱310の幅の広い部分345に沿って
回転する。ローラ640は、複数のボルト、二つのJ−フ
ック又は一つのU字型のJ−フック725を用いて、耐水
性地階部540の壁615の中に、固定もしくはボルト止めす
るようにしてもよい。ローラ610は、ゴム、テフロン、
ハードプラスチィック、ゴム引きした金属などであって
よい。たとえば、ローラ610は、図7A〜7Cに示すよう
に、ラチェット620の上方に設けられる。或いは、ロー
ラ610は、ラチェット620の近傍に、配置してもよい。こ
れにより、ラチェット620の第1の部分715を、案内柱31
0のずっと上まで延ばすことができ、より高い位置で耐
水性地階部540がロックされた状態を維持できるように
なる。ラチェット620は、洪水が引いた後もしくは耐水
性地階部540が油圧ジャッキまたはクレーンで持ち上げ
られた後に、耐水性地階部540を持ち上げられた位置に
維持する。ラチェット620の第1の部分715は、たとえ
ば、図7Bに示すように、ボルト730でボルト止めされ
て、案内柱310に取り付けられている。第1の部分715
は、セグメント740で分離された固定歯735を有する。ラ
チェット620の第2の部分720は、ボルトで壁615の外面7
10に取り付けられた、たとえば、ボルト止めされたボデ
ィ745を有している。さらに、第2の部分720は、可動歯
755を有し、これは、可動歯755の上部に配置されたヒン
ジ757を介してボディ745に取り付けられている。固定歯
735は、第2の部分720の可動歯755と噛み合い、耐水性
地階部540の降下を防ぐ。
第2の部分720の可動歯755は、可動歯755の後ろ762に
取り付けられ、バネ付勢されたロッド760で前方に押さ
れている。可動歯755の面764,766と、第1の部分715の
固定歯735の面768,770とは、相互に相補的であり、耐水
性地階部540を上昇させるが、降下させないようになっ
ている。好ましくは、可動歯755の面764は、案内柱310
に向かって下向きに傾斜しており、固定歯735の面768
は、コンクリート壁615に向かって上向きに傾斜してい
るのがよい。これにより、固定歯735の面768と可動歯75
5の面764とが噛み合ったときに、耐水性地階部540の降
下を防ぐように、より良いく固定される。
浮揚可能家屋300の操作は次の通りである。洪水が起
こると、耐水性地階部540が上昇するにつれ、ローラ610
は、案内柱310に沿って回転する。耐水性地階部540が上
昇すると、可動歯755は、固定歯735に対して上方にスラ
イドすることにより、壁615の方向に向かって後方に押
される。可能歯755が、固定歯735の一つの上に達する
と、バネで付勢されたロッド760が可動歯755を案内柱31
0に向かって前方に押し出す。これによって、可動歯755
が、固定歯735の上に突き出され、耐水性地階部540の降
下を防ぐ。
耐水性地階部540の降下を可能とするために、可動歯7
55は、図7Cに示すように、手動で引き込むことができ、
引き込んだ位置でロックできる。たとえば、金属であっ
てもよい編み縄775は、バネ付勢されたロッド760に一端
が取り付けられている。
編み縄755の他端は、壁615の穴777を通って耐水性地
階部540中に入り、ハンドル780で終端している、或い
は、可動歯755に直接編み縄775を取り付けることによ
り、バネ付勢されたロッド760を不要としてもよい。こ
の場合、バネは、ロッド760の周りに巻かれる代わり
に、壁615の外面710と可動歯755との間にある、編み縄7
55の一部分の周囲にコイル状に巻かれる。編み縄775の
周りに巻かれたものか、ロッド760の周りに巻かれたも
のかに関わらず、バネの直径は、ロッド760と編み縄75
が通る穴777の直径より大きくする。これにより、バネ
を、壁615の外面710と可動歯755の間に維持することが
できる。または、バネに加えて、可動歯755のヒンジ757
を、案内柱310に向かう前方に押されるように、バネ付
勢してもよい。
可動歯755は、ハンドル780を引くことにより後ろ方向
に引き込まれる。可動歯755を引っ込んだ位置にロック
するためには、図7Cに示すように、壁615の内面790に取
り付けられた突出部785にハンドル780を引掛ける。
さらに、可動歯755の側面の穴794に安全ピン792を挿
入するようにしてもよい。穴を有する固定板(図示せ
ず)が、可動歯755の他方の面に配置されている。挿入
した安全ピン792は、固定板の穴に入り、これにより可
動歯755を引っ込んだ位置でロックする。可動歯755が引
っ込んだ位置にあると、耐水性地階部540は、自由に案
内柱310を滑り落ちることができる。
可動歯755は、二つの固定歯735の間のセグメント764
に沿った位置にあるときに、簡単に後ろに引き込むこと
ができる。しかし、可動歯755が、耐水性地階部540の重
みを支え、その降下を防ぎながら、固定歯735の上に支
えられているとき、可動歯755を引き込むのは、ほとん
ど不可能である。したがって、浮揚可能家屋300の重み
を支持しているときに可動歯755を後ろに引き込むため
には、浮揚可能家屋300を持ち上げることが必要にな
る。これは、図7Cに示す後退した位置まで引き込めるよ
う、可動歯755から浮揚可能家屋300の重量を除くことで
ある。浮揚可能家屋300は、油圧床ジャッキを用いて、
車を持ち上げるのと同様に持ち上げることができる。こ
れは、簡単でコスト効果が高いので、浮揚可能家屋300
を持ち上げる第1の方法である。固定歯735中の可動歯7
55の噛み合いを解除するためには、浮揚可能家300を、
おおよそ、1/4インチだけ持ち上げればよい。浮揚可能
家屋300を持ち上げる第2の方法を用いることもでき
る。この場合、浮揚可能家屋300は、図8〜9に示すよ
うに、持ち上げロッドに連結したトッププレート810に
フックを掛けたクレーンを用いるようにしてよい。
図8は、屋根820のすぐ上で、例えば、溶接で持ち上
げロッド815に取り付けられた、トッププレート810を表
している。トッププレート810は、浮揚可能家屋300を持
ち上げるために、クレーンのフックを掛けられるよう、
貫通した孔825を有している。たとえば、孔825は、直径
3インチであり、トッププレートは幅6インチ、長さ11
インチ、厚さ3/4インチ(6インチ×11インチ×3/4イン
チ)の鉄製の板である。トッププレート810は、屋根820
の傾斜とマッチするように、下側に傾斜する端面830を
備えてもよい。トッププレート810の上部835は、鋭利な
エッジを排除するためにカーブさせてもよい。
すなわち、持ち上げロッド815は、直径、1と3/4(1
3/4インチ)インチの鉄製である。屋根820の上の持ち
上げロッド815の露出した端840と、トッププレート810
は、腐食をさけるために亜鉛メッキする。持ち上げロッ
ド815は、浮揚可能家屋300のコーナー付近に配置してよ
い。浮揚可能家屋300の形状や大きさに応じて、家のコ
ーナーの間に、追加的な持ち上げロッド815を追加する
ようにしてもよい。たとえば、30フィート×60フィート
の家には、8本の持ち上げロッド815を用いる。
図9は、屋根820の上に延びる持ち上げ棒815とトップ
プレート810を有した、浮揚可能家屋300の断面図であ
る。たとえば、持ち上げ棒815は、二つのセクション905
と910からなる。第1のセクション905は、耐水性地階部
540の壁615の中にある。第1のセクション905の一方の
端920は、地階部プレート930に、たとえば溶接によっ
て、取り付けられている。たとえば、地階部プレート93
0は、トッププレート810と同様の、6インチ×11インチ
×3/4インチの大きさの鉄製である。地階部プレート930
は、持ち上げロッド815の第1のセクション905の端920
に垂直に取り付けられており、耐水性地階部540の床935
の中に延びている。持ち上げロッド815の第1のセクシ
ョン905と取り付けられた地階部プレート930は、耐水性
地階部540のコンクリートの壁615と床935に埋め込まれ
ている。これは、持ち上げロッド815の第1のセクショ
ン905と取り付けられた地階部プレート930とを、耐水性
地階部540のモールドの中に置き、モールドの中にセメ
ントを注入し、耐水性地階部540を形成することにより
実現できる。
持ち上げロッド815の第1のセクション905の、第2の
端940は、耐水性地階部540の壁615から根太625の間に貫
通し突き出ている。連結部材950は、持ち上げロッド815
の第1のセクション905の貫通した端940と、持ち上げロ
ッド815の第2のセクション910の貫通した端955とを連
結する。第2のセクション910は、浮揚可能家300の壁
(外壁630と内壁635の間)の、壁間柱960、たとえば、
2インチ×6インチの柱の間を延び、屋根820を横切
り、トッププレート810で終端する。これにより、地階
部プレート930、トッププレート810、持ち上げロッド81
5は、浮揚可能家屋300を持ち上げる手段を提供する。
図5に戻り、耐水性地階部540を建築する前に、敷地
は次のように準備される。耐水性地階部540が注入され
るエリア970では、まず、数インチの土を取り除く。そ
の後、エリア970の残る土975は、よく圧縮され、3イン
チから4インチの支え石(shoulder stones)980で形成
され、圧縮した多孔性の地盤材で覆われる。支え石980
は、耐水性地階部540の床935下の水の滞積を防止し、支
え石980間の通気を確保する。これは、床935の下のぬか
るみと真空化を防ぐ。
支え石980が、通気を確保するので、これは、耐水性
地階部540の浮上を妨げるかもしれない洪水の引き込み
効果を防止する。耐水性地階部540の床935の下に、洪水
によってぬかるみや真空が生じる場合には、真空破壊シ
ステム985を備える。真空破壊システム985は、起こった
洪水によって、床935の下に生成される真空を破壊し、
耐水性地階部540を押し上げる力を提供する。
図10に、真空破壊システム985の詳細を示す。真空破
壊システム985は、耐水性地階部540の床935上に配置さ
れたコンテナ1010を有する。すなわち、コンテナ1010
は、圧縮CO2を内蔵している。土の性質や浮揚可能家屋3
00のサイズに応じて、一つ以上のコンテナ1010を用い
る。図10には、2つのコンテナ1010を示した。各コンテ
ナ1010は、一連のパイプ1020に接続したバルブ1015を有
する。パイプ1020は、連結部材1025で連結している。
パイプ1020は、コンテナ1010を横切って下り、床935
に沿って進み、壁615の内面710を登り、壁615を越え
て、壁615の外面790を下る。または、コンテナ1010は、
壁615の付近に配置される。これによって、床935にそっ
て、壁615までパイプ1020を延ばす必要がなくなる。
壁615の外面1030の底部で、パイプ1020は、保持スカ
ート部1040の中の穴1035を通過する。保持スカート部10
40は、床935の下に位置する壁615の一部分である。こう
して、パイプ1020は、床935の下を進み、床935と土975
の間に配置された支え右980の中へ延びる。支え石980の
中に配置されたパイプ1020は、ノズル1050で終端する。
洪水が起き、引き込み効果が耐水性地階部540に生
じ、その上昇を妨げたときには、コンテナ1010のバルブ
1050が開かれ、圧縮CO2を解放する。解放された圧縮CO2
は、洪水の吸引を中和し、耐水性地階部540を持ち上げ
る力を提供する。これにより、耐水性地階部540は、洪
水水位と共に、浮き上がり上昇する。
図11は、パイプ1010が浮揚可能地階部540の床935の穴
1110を通過する、真空破壊システム985の他の実施形態
を示したものである。穴1110は、地階部540が浮かんで
いるときに、洪水の水が漏出しないように、封止され耐
水となっている。穴1110は、床935の漏水可能性のある
ポイントとなるかもしれないので、図10の真空破壊シス
テム985のほうがより好ましい。
図12に示す耐水性地階部540は、セメントのはしけと
同様の手法で建設することができる。乾いた建設地で
は、耐水性地階部540を、たとえば3500psiセメントなど
の、標準的なセメントを用いて作ることができる。湿っ
た場所で建設するには、空気ではなく化学的に乾燥する
水硬性のセメントを用いる。
耐水性地階部540は、セメントの一度の注入もしく
は、2回の注入で建築することができる。耐水性地階部
540を単一注入で建設する場合には、予め作成した形状
部分が、耐水性地階部540の壁615のモールドを形成する
ように、相互に組み合わせられる。支え石980の好まし
くは6インチ上に、プラスチックシートが、床のモール
ドを形成するために広げられる。プラスチックシート
は、耐水性地階部540の床935のなめらかな上面1210を作
りだす。
次に、プラスチックシートと圧縮された支え石980の
間の床モールドと壁モールドに、セメントを注入する。
この結果、一度の注入で、6インチの床935と周りの壁6
15を形成することができる。床935の厚さ6インチと同
様に、壁615の厚さも6インチとする。
しかし、耐水性地階部540の上に建築する家構造物の
大きさや土の特性に応じて、床935と壁615の厚さを異な
るように、建設するようにしてもよい。同様に、土と負
荷の詳細に応じて、モールドの中にワイヤメッシュもし
くは支柱を配置し、その後に、セメントを注入するよう
にしてもよい。これにより、補強コンクリートで作られ
た壁615と床935を持つ耐水性地階部540が製造される。
この単一注入処理の結果、単一のコンクリート塊からな
る耐水性地階部540が得られる。
一方、図13A〜Bは、セメントの2度注入により形成
した耐水性地階部540を表している。はじめに、耐水性
地階部540の床935を、床935の境界部のキー溝1310と共
に形成する。キー溝1310は、壁615の対応するキー溝と
かみ合い、床935と壁935の耐水性連結を実現する。床モ
ールドを作るために、はじめに床用部分が形成される。
V字型形状もしくは方形形状(1320、図13B)を持つキ
ー溝1310は、床モールドのフレームの近くで、2インチ
×4インチのスタッドもしくはV字型の長材を、床用部
分の周辺部の周囲に配置することにより形成する。
V字型長材の上端(或いは2インチ×4インチのスタ
ッドの上端)は、床935の上面1210にそろえる。これ
は、床935の上半分に、キー溝1310を位置させる。その
後、セメントが注入される。セメントが乾き、フレーム
とV字型形状の長材(或いは2インチ×4インチのスタ
ッド)を取り除くと、図13A〜Bに示すように、周辺部
にキー溝1010を持つ床935が残る。
次に、壁のフレームを作って壁モールドとし、セメン
トをその中に注入し、耐水性地階部540の壁615を形成す
る。注入された壁のセメントは、床935のキー溝1310を
満たす。本質的に、これにより、床935のキー溝1310と
かみ合うキー溝を持った壁615が形成され、床935と壁61
5の耐水性の連結が実現される。壁615の内側710は、キ
ー溝1310を覆う床935の上まで延びている。壁615の外側
790は、少なくとも4インチ、床の下面1330より下方に
延びており、保持スカート部1040を形成している。保持
スカート部1040は、床935の下に配置された3インチか
ら4インチの厚さの支え石を、取り囲み、これを保持し
ている。
図14に示すバックアップユーティリティシステムは、
洪水の期間が長期に渡っても、洪水1045の上に浮かんで
いる間、浮揚可能家屋300で、自活できるようにする。
図14は、洪水1405の上に浮かんだ浮揚可能家屋300を鳥
瞰した切り欠き図である。水位1410は、耐水性地階部54
0の壁615の下部を取り囲む保持スカート部1040と、ガレ
ージフロア1420との間にある。
バックアップユーティリティシステムは、耐水性地階
部540中に配置し、ポンプ1430、1000ガロンの真水のタ
ンク1435、100ガロンの化学処理された下水タンク144
0、200lbsのプロパンタンクに接続したプロパン発電器1
445を備えるようにすることが好ましい。緊急用備品と
食料は、貯蔵室1450に蓄える。洪水1405が増し耐水性地
階部540を上昇させると、主ユーティリティライン、た
とえば、電気や、ガスや、水道などは、手動で接続を解
除し、適正に、ふたをする。
たとえば、主ユーティリティラインは、簡単に接続を
断ったり再接続するための、安全迅速連結器を備えてい
る。一方、迅速連結器は、耐水性地階部540の上昇によ
って加えられる、分離させる張力がかかると、自分で接
続を断ち、シールするように、自動化してもよい。主ラ
インと下水ラインの迅速連結器は、簡単に操作でき、特
定の量までは耐水性地階部540の動きを接続を断たずに
許容するように、あるフレキシビリティを持たせるよう
にしてもよい。下水の迅速連結器は、消防車の、消火栓
をつなげるための、迅速接続/非接続連結器と同様であ
る。
まとめると、以上説明してきたように建築物の浮揚シ
ステムは、各コーナーに配置されたラチェットと壁ロー
ラをもつ耐水性地階部を有する。洪水が起こると、耐水
性地階部は、そのローラを回転しながら、ケーソンに埋
め込まれた案内柱を昇る。ブーストシステムは、洪水に
よる吸引効果を消すために備えられる。
ラチェットは、洪水に伴い耐水性地階部を上昇させる
が、洪水が引いたときには、下降しないようにする。持
ち上げロッドも、また、家を持ち上げるために備えら
れ、たとえば、ラチェットのかみ合いを解除し、耐水性
地階部を降下させるために備えられる。
耐水性地階部は、一度のセメントの注入で形成された
単一のコンクリート塊であってよい。または、二度のセ
メントの注入が行われ、一度のセメント注入は耐水性地
階部の床のために、第2のセメント注入は壁のために行
われる。この場合、床と壁は対応するキー溝を備え、こ
れにより、良好な整合と密閉性を実現する。浮揚可能家
は、主ユーティリティの安全かつ簡単な接続解除のため
に、迅速接続解除連結器を備える。自活のために、浮揚
可能家は、バックアップユーティリティを備える。
浮揚可能家屋は、信頼性があり、安定し、建設が簡単
である。浮揚可能家屋は、固定された案内柱の間に拘束
され、それに沿ってスライドするので、竜巻にも抗する
ことができる。耐水性地階部は、また、竜巻に対しても
安全なコンクリートシェルターでもある。案内柱の間に
拘束された浮揚可能家屋は、特に、上昇し、浮いている
ときには、望遠鏡状に院長可能な柱の上の家よりも、は
るかに安定している。案内柱の間に拘束されるはしけの
ような浮揚家は、水平に浮かぶ。これは、水平化システ
ムや負荷分散の移動などの必要性を排除する。案内柱を
隠れるようにしたので、メンテナンスの手間はとても少
なくてすみ、また、望遠鏡状柱で必要であった定期的な
油差しの必要が無くなる。
露出する部分を少なくし、露出した部分には亜鉛メッ
キを施したので、鉄製の案内柱と持ち上げロッドの腐食
処理は最小化される。本発明の浮揚可能家屋は、他の特
別な、安定化要素や、補強用スチールロッドや、複雑な
建設技術を必要としない。さらに、耐水性部地階部の壁
があるため、他の、地面と家構造物の間のスカート部
や、カバーリングが不要となる。
さらに、浮揚可能家屋は、通常の家に似ている。浮揚
可能家屋は、洪水原地域の高い基礎上に家を建てる必要
を排除し、地階部や家が浸水する恐れのない好ましい地
階部を提供する。さらに、耐水性地階部は、既存の家の
隣に建築することができ、その耐水性地階部の上に、既
存の家屋を移動し、設置することができる。これにより
既存の普通の家を浮揚可能家屋に改築することができ
る。
特定の実施形態を参照しながら、本発明を説明した
が、これは、例示だけを目的としたものであり、これに
よって本発明の思想や範囲を制限して解釈してはならな
い。当業者であれば、以下のクレームの思想や範囲から
離れることなく、この他の多くの実施形態を得ることが
できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 カーリンスキー、ハーマン アメリカ合衆国、ニューヨーク州 11797、ウッドベリー、イーグル チェ イス 95 (72)発明者 アックリー、レイモンド アメリカ合衆国、ニューヨーク州 10981、シュガー ローフ 番地なし、 ピー オー ボックス 49 (56)参考文献 実公 昭57−23606(JP,Y2) 米国特許2715756(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02D 27/04 E02D 29/00 E04H 9/14

Claims (27)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建築物の浮揚システムであって、 建築構造物が上部に搭載される耐水性地階部であって、
    前記建築構造物の基礎を構成する壁と床とを備えた耐水
    性地階部と、 前記耐水性地階部の垂直方向の移動を案内する、複数の
    案内柱と、を有し、 前記耐水性地階部と建築構造物は、洪水水位の上昇によ
    って浮揚することを特徴とする建築物の浮揚システム。
  2. 【請求項2】請求項1記載の浮揚システムであって、 前記耐水性地階部に取り付けられたローラを有し、当該
    ローラは、前記耐水性地階部が垂直に移動する際に、前
    記案内柱に沿って回転することを特徴とする建築物の浮
    揚システム。
  3. 【請求項3】請求項2記載の浮揚システムであって、 前記ローラはゴム製であることを特徴とする建築物の浮
    揚システム。
  4. 【請求項4】請求項1記載の浮揚システムであって、 前記耐水性地階部は、当該耐水性地階部の前記壁と前記
    床を形成する、単一のコンクリート塊からなることを特
    徴とする建築物の浮揚システム。
  5. 【請求項5】請求項1記載の浮揚システムであって、 前記床は、前記壁の第2のキー溝に整合する第2のキー
    溝を有し、前記床と前記壁の連結は耐水性となることを
    特徴とする建築物の浮揚システム。
  6. 【請求項6】請求項1記載の浮揚システムであって、 前記案内柱は、前記耐水性地階部のコーナー付近に位置
    することを特徴とする建築物の浮揚システム。
  7. 【請求項7】請求項1記載の浮揚システムであって、 前記案内柱は、鉄製のH型鋼であることを特徴とする建
    築物の浮揚システム。
  8. 【請求項8】建築物の浮揚システムであって、 建築構造物が搭載される耐水性地階部であって、壁と床
    とを備えた耐水性地階部と、 前記耐水性地階部の垂直方向の移動を案内する、複数の
    案内柱と、を有し、 前記耐水性地階部と建築構造物は、洪水水位の上昇によ
    って浮揚し 前記浮揚システムは、前記耐水性地階部付近に配置され
    たラチェットを有し、当該ラチェットは、洪水が引いた
    後に、前記耐水性地階部が降下することを妨げることを
    特徴とする建築物の浮揚システム。
  9. 【請求項9】請求項8記載の浮揚システムであって、 複数のローラを有し、前記ローラは、それぞれ、前記耐
    水性地階部のコーナ付近で、前記壁に取り付けられてい
    ることを特徴とする建築物の浮揚システム。
  10. 【請求項10】請求項8記載の浮揚システムであって、 前記ローラは、それぞれ、前記ラチェットの上方に配置
    されていることを特徴とする建築物の浮揚システム。
  11. 【請求項11】請求項8記載の浮揚システムであって、 前記ローラは、それぞれ、前記ラチェットに隣接して配
    置されていることを特徴とする建築物の浮揚システム。
  12. 【請求項12】請求項8記載の浮揚システムであって、 前記ラチェットは、前記案内柱に連結した第1の部分で
    あって、セグメントで分離された複数の固定歯を有する
    第1の部分と、前記壁の一部の外面に連結された第2の
    部分とを有し、 前記壁の前記一部は、前記第1の部分と対向する部分で
    あって、前記第2の部分は、前記外面に連結したボディ
    部と、上端が前記ボディ部に回動可能に連結した可動歯
    と、 前記可動歯と前記ボディ部の間に配置されたばねとを備
    え、 前記ばねは、前記可動歯を、前記第1の部分に向かって
    付勢することを特徴とする建築物の浮揚システム。
  13. 【請求項13】請求項12記載の浮揚システムであって、 ロープと、 ハンドルと、 前記壁の内面から突出した突出部とを備え、 前記ばねは、前記ロープの周りに巻かれており、前記ロ
    ープは、前記可動歯に取り付けられた第1の端と、前記
    壁の穴を通り抜けた第2の端を有し、前記第2の端は前
    記壁の内面上に位置し、前記ハンドルで終端され、前記
    可動歯は、ハンドルを引き、ハンドルを前記突出部に掛
    合することにより、後方に引き込まれ、引っ込んだ位置
    にロックされることを特徴とする建築物の浮揚システ
    ム。
  14. 【請求項14】請求項12記載の浮揚システムであって、 前記可動歯に取り付けられた第1の端を有し、前記ばね
    が、その周りに巻かれたロッドと、 前記ロッドの第2の端に、第1の端が取り付けられたロ
    ープと、 ハンドルと、 前記前記壁の内面から突出した突出部とを備え、 前記ロープは、前記壁の穴を通り抜けた第2の端を有
    し、前記第2の端は前記壁の内面上に位置し、前記ハン
    ドルで終端され、前記可動歯は、ハンドルを引き、ハン
    ドルを前記突出部に掛合することにより、後方に引き込
    まれ、引っ込んだ位置にロックされることを特徴とする
    建築物の浮揚システム。
  15. 【請求項15】請求項12記載の浮揚システムであって、 前記ラチェットは、安全ピンを備え、前記可動歯は、当
    該可動歯が引っ込んだ位置を維持するように、前記安全
    ピンを受け入れる穴を備えることを特徴とする建築物の
    浮揚システム。
  16. 【請求項16】請求項1記載の浮揚システムであって、 建築物を持ち上げるための複数の持ち上げロッドを有
    し、各持ち上げロッドは、前記壁の一つに埋め込まれた
    下方部分と、前記建築物の壁の中に配置された上方部分
    を有し、前記下方部分は、前記床の中に配置されたベー
    スプレートで終端され、前記上方部分は、建築物の屋根
    を突き抜け、トッププレートで終端されており、前記ト
    ッププレートは、持ち上げ機械のフックを受け入れるこ
    とを特徴とする建築物の浮揚システム。
  17. 【請求項17】請求項1記載の浮揚システムであって、 複数のケーソンを有し、各ケーソンは、前記耐水性地階
    部の下方で、前記案内柱の下部を封じ囲んでいることを
    特徴とする建築物の浮揚システム。
  18. 【請求項18】請求項1記載の浮揚システムであって、 前記案内柱の上方部分は、前記建築物の壁に封じ囲まれ
    ていることを特徴とする建築物の浮揚システム。
  19. 【請求項19】請求項1記載の浮揚システムであって、 洪水水位が上昇したときに前記耐水性地階部の前記床の
    下に生成される真空を破壊する、真空破壊システムを有
    し、前記真空破壊システムは、前記床の上に配置されて
    いることを特徴とする建築物の浮揚システム。
  20. 【請求項20】請求項19記載の浮揚システムであって、 前記真空破壊システムは、CO2真空破壊システムであ
    り、当該真空破壊システムは、 圧縮CO2を内蔵したコンテナと、 前記コンテナに連結したバルブと、 一端を前記バルブに連結し、第2の端を、前記床の下に
    配置したパイプを有し、前記バルブが解放されると、前
    記圧縮CO2は、前記パイプの第2の端から放出され、前
    記真空を破壊することを特徴とする建築物の浮揚システ
    ム。
  21. 【請求項21】請求項20記載の浮揚システムであって、 前記真空破壊システムは、前記パイプの第2の端に連結
    したノズルを有することを特徴とする建築物の浮揚シス
    テム。
  22. 【請求項22】請求項1記載の浮揚システムであって、 前記耐水性地階部の中に配置されたバックアップユーテ
    ィリティシステムを有し、 当該バックアップユーティリティーシステムは、ポンプ
    と、真水タンクと、下水タンクと、発電機を有し、前記
    バックアップユーティリティシステムは、前記建築物の
    外部から来る主ユーティリティシステムの接続を断った
    後、建築物の既存のユーティリティコネクションに接続
    されることを特徴とする建築物の浮揚システム。
  23. 【請求項23】建築物の浮揚システムであって、 建築構造物が上部に搭載される耐水性地階部と、 前記耐水性地階部の垂直方向の移動を案内する、複数の
    案内柱と、 前記耐水性地階部が垂直に移動する際に、前記案内柱に
    沿って回転する、前記耐水性地階部の壁に取り付けられ
    た、複数のローラとを有し、 前記耐水性地階部は、洪水水位の上昇によって浮揚する
    ことを特徴とする建築物の浮揚システム。
  24. 【請求項24】建築物の浮揚システムであって、 建築構造物が上部に搭載される耐水性地階部を有し、前
    記耐水性地階部と搭載された建築構造物は、洪水水位の
    上昇によって浮揚し、 前記浮揚システムは、前記耐水性地階部の垂直方向の移
    動を案内する、複数の案内柱と、 それぞれが一つの案内柱と前記耐水性地階部の壁と間に
    配置され、前記耐水性地階部の降下を妨げる、複数のラ
    チェット、を有することを特徴とする建築物の浮揚シス
    テム。
  25. 【請求項25】建築物の浮揚システムであって、 建築構造物が上部に搭載される、壁と床とを備えた耐水
    性地階部と、 前記浮揚システムは、前記耐水性地階部の垂直方向の移
    動を案内する複数の案内柱とを有し、前記耐水性地階部
    と搭載された建築構造物は、洪水水位の上昇によって浮
    揚し、 前記浮揚システムは、前記建築物を持ち上げるための複
    数の持ち上げロッドを有し、各持ち上げロッドは、前記
    壁の一つに埋め込まれた下方部分と、前記建築構造物の
    壁の中に配置された上方部分を有し、前記下方部分は、
    前記床の中に配置されたベースプレートで終端され、前
    記上方部分は、建築物の屋根を突き抜け、トッププレー
    トで終端されており、前記トッププレートは、持ち上げ
    機械のフックを受け入れることを特徴とする建築物の浮
    揚システム。
  26. 【請求項26】建築物の浮揚システムであって、 建築構造物が上部に搭載される、壁と床とを備えた耐水
    性地階部と、 前記耐水性地階部の垂直方向の移動を案内する複数の案
    内柱と、を有し、 前記耐水性地階部と搭載された建築構造物は、洪水水位
    の上昇によって浮揚し、 前記浮揚システムは、洪水水位が上昇したときに前記耐
    水性地階部の床の下に生成される真空を破壊する、真空
    破壊システムを有し、前記真空破壊システムは、前記床
    の上に配置されていることを特徴とする建築物の浮揚シ
    ステム。
  27. 【請求項27】建築物の浮揚システムであって、 建築構造物が上部に搭載され耐水性地階部であって、前
    記建築構造物の基礎を構成する壁と床とを備えた耐水性
    地下部と、 前記耐水性地階部の垂直方向の移動を案内する、複数の
    案内柱とを有し、 前記耐水性地階部と搭載された建築構造物は、洪水水位
    の上昇によって浮揚し、 前記浮揚システムは、前記耐水性地階部の中に配置され
    たバックアップユーティリティシステムを有し、当該バ
    ックアップユーティリティーシステムは、ポンプと、真
    水のタンクと、下水タンクと、発電機を有し、前記バッ
    クアップユーティリティシステムは、前記建築物の外部
    から来る主ユーティリティシステムの接続を断った後、
    建築物の既存のユーティリティコネクションに接続され
    ることを特徴とする建築物の浮揚システム。
JP8522358A 1995-01-19 1996-01-17 建築物の浮揚システム Expired - Lifetime JP3023991B2 (ja)

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US08/374,867 1995-01-19
US08/374,867 US5647693A (en) 1995-01-19 1995-01-19 Flotation system for buildings
US374,867 1995-01-19
PCT/US1996/000600 WO1996022426A1 (en) 1995-01-19 1996-01-17 Flotation system for buildings

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10506972A JPH10506972A (ja) 1998-07-07
JP3023991B2 true JP3023991B2 (ja) 2000-03-21

Family

ID=23478510

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8522358A Expired - Lifetime JP3023991B2 (ja) 1995-01-19 1996-01-17 建築物の浮揚システム

Country Status (7)

Country Link
US (1) US5647693A (ja)
EP (1) EP0832328A4 (ja)
JP (1) JP3023991B2 (ja)
KR (1) KR19980701503A (ja)
AU (1) AU697706B2 (ja)
CA (1) CA2210789A1 (ja)
WO (1) WO1996022426A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5725464B1 (ja) * 2014-02-10 2015-05-27 有限会社山橋建設 水害時浮上建築物及びその建築方法

Families Citing this family (34)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5904446A (en) * 1995-01-19 1999-05-18 Carlinsky; Herman Flotation system for buildings
US6050207A (en) * 1998-02-09 2000-04-18 Mays; Vance H. Description and operation of a flood control device for most any object
EP1616784B1 (en) * 2004-07-15 2008-03-12 Hein Douwinus Voskamp Floatable construction
NL1029533C2 (nl) * 2004-07-15 2006-01-18 Hein Douwinus Voskamp Drijfbare constructie.
FR2876347B1 (fr) * 2004-10-13 2007-05-11 Gerard Sol Maison flottante
US7921604B2 (en) * 2006-01-04 2011-04-12 Siaosi Kaihau Lino Storm proof aluma-foam housing unit
US7607864B2 (en) * 2006-01-17 2009-10-27 Stephen Michael Kenady Buoyant building foundation
US8011159B1 (en) * 2007-08-31 2011-09-06 Nasser Saebi Method of providing a floating house
US20110132250A1 (en) * 2008-05-09 2011-06-09 Nelson Carl R Floating Buildings
GB0808459D0 (en) * 2008-05-09 2008-06-18 Ngm Sustainable Developments L Floating buildings
US8066451B2 (en) * 2009-01-22 2011-11-29 Ewers James J Flood/wind resistant building
US20110011324A1 (en) * 2009-07-20 2011-01-20 Johnny Jones Floatable vessel
KR100988628B1 (ko) * 2009-11-30 2010-10-18 주식회사 송암아이템 물에 뜨는 편의시설
US8813431B2 (en) * 2010-03-31 2014-08-26 Delta Flow Systems, Inc. Liquid-resistant control systems enclosure and associated methods
CZ303118B6 (cs) * 2010-09-20 2012-04-11 Domoja Spol. S.R.O. Zarízení k ochrane staveb proti záplavám a povodním
GB2499011B (en) * 2012-02-02 2014-01-01 Lizzano Ltd Floatable constructions
CZ304254B6 (cs) * 2012-05-20 2014-01-29 Eismann Dřevostavba do povodňových a záplavových oblastí se systémem protipovodňové ochrany
US8777519B1 (en) 2013-03-15 2014-07-15 Arx Pax, LLC Methods and apparatus of building construction resisting earthquake and flood damage
US9238920B1 (en) 2013-03-15 2016-01-19 Flood Lift System Corporation Liftable structure system
JP6065274B2 (ja) * 2013-04-04 2017-01-25 株式会社 ▲高▼▲橋▼監理 垂直に立てられたポールを有するガイドタワー式の津波対応浮上式小部屋
US20150121778A1 (en) * 2013-09-06 2015-05-07 F. Jeffrey Rawding Method and system of raising an existing house in a flood or storm surge
GB2537364B (en) * 2015-04-13 2021-02-17 Larkfleet Ltd Elevatable building
US10975538B2 (en) 2016-06-13 2021-04-13 Rsa Protective Technologies, Llc Method and system for a retractable floodwall system
ES2845001T3 (es) * 2016-06-13 2021-07-23 Rsa Protective Tech Llc Método y sistema para un sistema de muro de contención retráctil
US10081962B1 (en) * 2017-10-25 2018-09-25 Douglas Sluss Buoying structure and method
US10704279B2 (en) * 2018-01-23 2020-07-07 Doka Gmbh Support post
US10538295B2 (en) * 2018-04-24 2020-01-21 Spherical Block LLC Floating base
CN108916555B (zh) * 2018-07-02 2020-04-03 宿州滋原科技咨询有限公司 一种信息技术服务设备
FR3095221B1 (fr) * 2019-04-17 2021-05-21 Joaquim Abrantes Construction pour assurer la mobilité d’un bâtiment en cas d’inondation
US20220120108A1 (en) * 2020-10-19 2022-04-21 Kevin Harris Flood Hinge
US11746495B2 (en) * 2020-11-20 2023-09-05 Kevin R. NEPRUD Floating foundation
US20220325549A1 (en) * 2021-04-13 2022-10-13 Victor Paul Farmer Maintaining water barrier above rising water
US11834801B2 (en) * 2021-04-22 2023-12-05 Adelinda Lynn Ware Building structure inside and above a swimming pool or man-made lagoon pool
CN113216213B (zh) * 2021-05-25 2022-02-08 国厦建设有限公司 一种地下室防水基坑结构及施工方法

Family Cites Families (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2189486A (en) * 1938-05-07 1940-02-06 D Amico Andre Building structure with self-contained raising and lowering mechanism
US2399656A (en) * 1944-12-07 1946-05-07 Edward R Armstrong Float
US2429381A (en) * 1945-03-20 1947-10-21 Carlisle V Watson Floating house structure
US2715756A (en) * 1952-11-05 1955-08-23 Carver Richard William Floatable, flood resistant building
US2939291A (en) * 1955-06-06 1960-06-07 California Research Corp Anchoring system for floating drill structure
US3088287A (en) * 1960-08-22 1963-05-07 Vivion C Berry Automatically adjustable mooring structure for vessels
US3050947A (en) * 1960-09-09 1962-08-28 John E Burton Self-operating floating dock for varying level waters
US3166037A (en) * 1962-06-20 1965-01-19 Roger H Otis Flotation and structural units and building structures
SE354630B (ja) * 1968-05-17 1973-03-19 Hydro Betong Ab
US3779192A (en) * 1971-08-09 1973-12-18 P Gonzalez Modular concrete floatation unit
US4070979A (en) * 1977-03-22 1978-01-31 Otis Roger W Floating dry storage facility for small boats
US4219078A (en) * 1978-12-04 1980-08-26 Uop Inc. Heat transfer surface for nucleate boiling
NZ203151A (en) * 1982-02-19 1985-02-28 Gen Signal Corp Aerator-mixer floating platform with vertical sliding columns
GB2155881A (en) * 1984-02-27 1985-10-02 Ocean Land Engineering Limited Temporary mooring point structure
DE8436853U1 (de) * 1984-12-17 1985-05-09 M.A.N. Maschinenfabrik Augsburg-Nürnberg AG, 4200 Oberhausen Schwimmdock mit Auftriebskästen
SE461046B (sv) * 1988-04-22 1989-12-18 Bertil Grip Brygga
FR2644749A1 (fr) * 1989-01-06 1990-09-28 Cesson Georges Dispositif pour realiser des maisons flottantes avec postes d'amarrage d'embarcations
US5083404A (en) * 1990-10-19 1992-01-28 Schulte Henry E Earthquake support for structure having bottom beams
US5125769A (en) * 1991-01-16 1992-06-30 Kyu Lee Floatable structure
US5147148A (en) * 1991-05-02 1992-09-15 Conoco Inc. Heave-restrained platform and drilling system
FR2692908B1 (fr) * 1992-06-24 1994-10-07 Agronomique Inst Nat Rech Procédé de cofermentation du glucose et du xylose en éthanol par culture mixte de microorganismes.
US5347949A (en) * 1993-11-08 1994-09-20 Winston Paul K Landlocked floating house

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5725464B1 (ja) * 2014-02-10 2015-05-27 有限会社山橋建設 水害時浮上建築物及びその建築方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP0832328A4 (en) 2003-01-29
AU4700696A (en) 1996-08-07
CA2210789A1 (en) 1996-07-25
AU697706B2 (en) 1998-10-15
US5647693A (en) 1997-07-15
WO1996022426A1 (en) 1996-07-25
KR19980701503A (ko) 1998-05-15
EP0832328A1 (en) 1998-04-01
JPH10506972A (ja) 1998-07-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3023991B2 (ja) 建築物の浮揚システム
US5904446A (en) Flotation system for buildings
JP2002504198A (ja) 建物の浮揚装置
US8066451B2 (en) Flood/wind resistant building
US6260312B1 (en) Prefabricated emergency shelter
US4365451A (en) Poured adobe building construction and method of forming same
EP1730026A2 (en) Building over the water, group of buildings, their maneuvering methods and their hosting sites
AU2013201855A1 (en) Transportable building
GB2357094A (en) Buoyant building for flood protection
CN114351645A (zh) 一种河道防汛墙结构及其施工方法
JPH0892936A (ja) 岸壁改修方法及び同方法に用いる可搬擁壁
CN106193086A (zh) 一种新型抗震建筑及其建造方法
RU59650U1 (ru) Сейсмостойкое малоэтажное здание, сооружение
CN219137701U (zh) 一种斜拉框架梁与基坑内支撑体系二合一结构
CN109296243B (zh) 一种改进型的防地震建筑物
NL1016132C2 (nl) Werkwijze voor het bouwen van een ondergrondse ruimte en platform en vakwerkdeel hiervoor.
JP2565817B2 (ja) 水中建造物
JP2021130985A (ja) 住宅の浮上構造
CN117189946A (zh) 一种多样式综合管网模块化防护施工方法
JPH0742711B2 (ja) 埋立地盤における建築物支持構造および建築物構築工法
JPH05195691A (ja) 水中トンネル
JP2005220592A (ja) 軟弱地盤地下貯留施設、及びその構築方法
CA2884211A1 (en) Barrier system for flood protection