JP3023758U - パチンコ機用の見せかけ用玉箱 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】パチンコ島の保有玉の極端な減少を少なくさせ
ることができるとともに、実際には空である玉箱によ
り、獲得した多くの賞玉を有効に見せかけ可能とする。 【解決手段】パチンコ玉（１）を貯溜できる玉箱（Ａ）
または該玉箱（Ａ）と同一形状に形成した模造玉箱
（ａ）の内部には、上面にパチンコ玉の模擬形状面
（２）を有したパチンコ玉群の模造枠体（Ｂ）を嵌装す
るかまたは一体的に形設し、該模造枠体（Ｂ）を有する
玉箱を上下に積み重ね可能にして構成したものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、パチンコ機に対座する遊技者の足元に積み重ねておくことができる パチンコ機用の見せかけ用玉箱に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来は、例えば特開平４−１２２３７９号公報や特開平４−２２３８０号公報 などに見られるように、各パチンコ島には景品玉計数機がそれぞれ設けられたり 、各パチンコ島は所定量のパチンコ玉を保有し続けながらそれぞれ玉管理がなさ れており、また、パチンコ玉獲得の成績が良い遊技者は、獲得したパチンコ玉を 満杯にさせた玉箱を幾つでも積み重ねて足元に置き、遊技を行なっている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、そのように、多くの玉箱を積み重ねて遊技者１人が獲得するパ チンコ玉が余りにも多くなったりして、他にも何人かがそのような状態になって くると、そのパチンコ島が保有するパチンコ玉があまりにも少なくなってきて玉 管理に混乱が生じ、遊技者に迷惑がかかるとともに店側の運用にも支障が生じる ことになったり、また、満杯にした玉箱が多数、積み重ねられると、精算時には 、玉箱の運搬に手間どったり、玉をこぼしたり、他の遊技者や店員に迷惑をかけ ることになってしまう、といった不具合を呈していた。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案の第１の目的とするところは、そのような不具合を解決し、パチンコ島 の保有玉の極端な減少を少なくさせることができるとともに、実際には空である 玉箱により、獲得した多くの賞玉を有効に見せかけ可能とするものであり、その ため、パチンコ玉を貯溜できる玉箱または該玉箱と同一形状に形成した模造玉箱 の内部には、上面にパチンコ玉の模擬形状面を有したパチンコ玉群の模造枠体を 嵌装するかまたは一体的に形設し、該模造枠体を有する玉箱を上下に積み重ね可 能にして構成したものである。

【０００５】 本考案の第２の目的とするところは、あたかもパチンコ玉が貯溜されているよ うに上方から有効に確認可能とするものであり、そのため、玉箱または模造玉箱 を不透明にして、模擬形状面を玉箱の上面からのみ見られるようにして構成した ものである。

【０００６】 本考案の第３の目的とするところは、あたかも、パチンコ玉が貯溜されている ように玉箱の周囲外方から有効に確認可能とするものであり、そのため、玉箱ま たは模造玉箱を透明にして、パチンコ玉群の模造枠体の外周面には玉箱の周囲外 方より透視ができるパチンコ玉の模擬模様面を形成して構成したものである。

【０００７】 本考案の第４の目的とするところは、実際にパチンコ玉が貯溜される玉箱と空 の玉箱とをよく見られることができて運搬も容易となるよう有効に積重ね可能と するものであり、そのため、移動台の上方にはパチンコ玉群の模造枠体を有する 複数の玉箱を積み重ねるとともに、その上方の棚上にはパチンコ玉を貯溜した複 数の玉箱を積み重ねて載置可能にして構成したものである。

【０００８】

【考案の実施の形態】

図１は従来形の玉箱Ａを示し、多量のパチンコ玉１を貯溜できる該玉箱Ａの上 方開口側の周囲には縁部５が形設され、長手方向の両端側には把持部６が形設さ れ、また、一側方の下部には内部に設けられたシャッタ部の外側部７が形設され たものである。

【０００９】 図２は模造玉箱ａを示し、該模造玉箱ａは、従来の前記玉箱Ａと同様に縁部５ 、把持部６、６、傾斜した底部８、シャッタ部の外側部７を有して前記玉箱Ａと 同一形状となるように形設するが、前記玉箱Ａとは外見だけが同じであって内部 のシャッタなどは無く玉箱Ａより軽量でコンパクトな構造にしても良い。

【００１０】 図２に示す模造枠体Ｂは、上面には半球状のパチンコ玉形状を多数、並べたパ チンコ玉群の模擬形状面２を形設され、外周囲には、成形時には図３に示すよう に成形されるが、前記玉箱Ａまたは模造玉箱ａに嵌装されると、図２および図３ に点線で示すように屈曲して玉箱Ａまたは模造玉箱ａの周壁９に内接することが できる周壁部１０を形設されるが、該模造枠体Ｂを前記玉箱Ａまたは模造玉箱ａ の内部に一体的に成形して構成することもできる。

【００１１】 図５に示す模造枠体Ｂは、図２に示す模造枠体Ｂと略同様に構成するが、周壁 部１０を玉箱Ａまたは模造玉箱ａの底部８に接するまで長くして、その周壁部１ ０ａの外周面には図５に示すようにパチンコ玉群を示す模擬模様面３を形成して 構成する。

【００１２】 図７および図８は玉箱を支持する移動台を示し、下部に３〜４個のキャスタ１ １を有する移動台Ｃの上方には四隅から支柱１２、１２、１３、１３を立設する とともに、両支柱１２、１２の途中部からはハンドル杆１４を前方へ延設し、各 支柱１２、１２、１３、１３間の上方位には棚４を架設し、移動台Ｃおよび棚４ の上方には前記玉箱Ａや模造玉箱ａを重ねて前方から出し入れ自在に載置できる ようにして構成するが、前記棚４は上下方向の高さを調節できるようにして架設 しても良い。

【００１３】 したがって、玉箱Ａまたは模造玉箱ａを不透明にした場合には、図２に示す模 造枠体Ｂを玉箱内に嵌装するか一体的に形設しておくと、パチンコ玉の模造形状 面２を玉箱の上方から見ることができることになり、また、玉箱Ａまたは模造玉 箱ａを透明にした場合には図５に示す模造枠体Ｂを玉箱内に嵌装するか一体的に 形設しておくと、パチンコ玉の模擬形状面２を玉箱の上方から見ることができる とともに、パチンコ玉の模擬模様面３を玉箱の周囲外方より透視できることにな って、実際にはパチンコ玉１が貯溜されていないが、あたかも、パチンコ玉が満 杯に貯溜されているような見せかけの玉箱にすることができる。

【００１４】 そのように模造枠体Ｂを内装する模造玉箱ａまたは玉箱Ａは図４および図６に 示すように幾つでも積み重ねて遊技者の足元に置いておくことができるが、その 数が例えば２〜３個と少ない場合には、それらの上方に実際にパチンコ玉１を貯 溜した１〜２個の玉箱Ａを重ねておくことができる。

【００１５】 また、図７に示すように、見せかけの模造玉箱ａを５個、積み重ねて移動台Ｃ 上に載置するとともに、実際にパチンコ玉１を満杯に貯溜した玉箱Ａを３個、積 み重ねて棚４上に載置して、遊技者の足元に置いたり、そのまま、ハンドル杆１ ４を押して、パチンコ島に備えられた景品玉計数機のところに移動させ、計数す るとともにパチンコ玉をパチンコ島に還元させることもできる。

【００１６】 模造玉箱ａの上方に、実際にパチンコ玉１が貯溜された玉箱Ａが１〜２個だけ 積み重ねられて、遊技者の足元に置かれているような場合には、ゲーム終了後に 、その僅かな１〜２個の玉箱Ａは景品玉計数機のところに容易に運ぶことができ る。

【００１７】 そのように、パチンコ玉１を貯溜した玉箱Ａの数が例えば４個と増えてきた場 合には、その玉箱Ａのパチンコ玉１を精算させて見せかけの模造玉箱ａに取り換 えることができることになり、パチンコ島ではそのパチンコ玉の還元により玉管 理が良好に行なわれることになる。

【００１８】

【考案の効果】

このように本考案は、獲得したパチンコ玉（１）を貯溜する玉箱（Ａ）のパチ ンコ玉（１）をパチンコ島に還元し、実際には空である玉箱（Ａ）または模造玉 箱（ａ）に取り換えることができることになって、パチンコ島では従来のように 極端にパチンコ玉が減少して混乱することがなく玉管理が良好に行なわれること になり、また、上面にパチンコ玉の模造形状面（２）を有したパチンコ玉群の構 造枠体（Ｂ）が嵌装されるかまたは一体的に形設されて実際には空である玉箱（ Ａ）または模造玉箱（ａ）により、獲得した多くの賞玉を有効に見せかけること ができることになって、客や店員に見せながら、遊技者は満足な遊技を行なうこ とができることになり、見せかけの玉箱は簡単に形設できることになって好適に 実施できる特徴を有する。

【００１９】 前記玉箱（Ａ）または模造玉箱（ａ）を不透明にして、模擬形状面（２）を玉 箱の上面からのみ見られるようにして構成すると、あたかもパチンコ玉が貯溜さ れているように玉箱の上方から有効に確認できることになる。

【００２０】 前記玉箱（Ａ）または模造玉箱（ａ）を透明にして、パチンコ玉群の模造枠体 （Ｂ）の外周面には玉箱の周囲外方より透視ができるパチンコ玉の模擬模様面（ ３）を形成して構成すると、あたかもパチンコ玉が貯溜されているかのように玉 箱の周囲外方から有効に確認できることになる。

【００２１】 また、玉箱（Ａ）または模造玉箱（ａ）を透明にして、パチンコ玉群の模造枠 体（Ｂ）の外周面には玉箱の周囲外方より透視ができるパチンコ玉の模擬模様面 （３）を形成して構成すると、実際にパチンコ玉が貯溜される玉箱と空の見せか けの玉箱とを良く見ることができて運搬も容易となるよう有効に積重ねておくこ とができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】パチンコ玉を貯溜する玉箱を示した斜視図であ
る。

【図２】模造玉箱を示した側断面図である。

【図３】図２の一部を示した断面図である。

【図４】模造玉箱の積み重ね状態を示した側面図であ
る。

【図５】他の模造玉箱を示した側断面図である。

【図６】模造玉箱の積み重ね状態を示した側面図であ
る。

【図７】玉箱を積み重ねた移動台を示した側面図であ
る。

【図８】図７の上面を示した平面図である。

【符号の説明】

１ パチンコ玉 Ａ 玉箱 ａ 模造玉箱 ２ 模擬形状面 Ｂ 模造枠体 ３ 模擬模様面 Ｃ 移動台 ４ 棚

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】パチンコ玉（１）を貯溜できる玉箱（Ａ）
   または該玉箱（Ａ）と同一形状に形成した模造玉箱
   （ａ）の内部には、上面にパチンコ玉の模擬形状面
   （２）を有したパチンコ玉群の模造枠体（Ｂ）を嵌装す
   るかまたは一体的に形設し、該模造枠体（Ｂ）を有する
   玉箱を上下に積み重ね可能にして構成したことを特徴と
   するパチンコ機用の見せかけ用玉箱。
2. 【請求項２】玉箱（Ａ）または模造玉箱（ａ）を不透明
   にして、模擬形状面（２）を玉箱の上面からのみ見られ
   るようにしてなる請求項１記載のパチンコ機用の見せか
   け用玉箱。
3. 【請求項３】玉箱（Ａ）または模造玉箱（ａ）を透明に
   して、パチンコ玉群の模造枠体（Ｂ）の外周面には玉箱
   の周囲外方より透視ができるパチンコ玉の模擬模様面
   （３）を形成してなる請求項１記載のパチンコ機用の見
   せかけ用玉箱。
4. 【請求項４】移動台（Ｃ）の上方にはパチンコ玉群の模
   造枠体（Ｂ）を有する複数の玉箱を積み重ねるととも
   に、その上方の棚（４）上にはパチンコ玉（１）を貯溜
   した複数の玉箱（Ａ）を積み重ねて載置可能にしてなる
   請求項１または３記載のパチンコ機用の見せかけ用玉
   箱。