JP2516936Y2 - パチンコ島台における棚付きランマ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案はパチンコ機等を多数背向設置する島台におい
て、島台上部のランマ下端部に略一体的に棚を設けたこ
とに関するものである。

［従来の技術］ 従来パチンコ遊技場においては、パチンコ機前面の狭
い空間であるお客の足元及びカウンター等に遊技で獲得
した景品球を入れた大型玉箱や客の手荷物等がおかれて
おり、景品球用空箱等の置き場所がなく、島台端部の両
替機設置下部等の通路に山積みにしている為、両替機利
用客の通行の妨げとなると共に、美観上においても入口
付近が雑然としていた。また、パチンコ遊技で大当りが
出る都度、狭い島台間通路を店員が空箱を持ち運ぶのも
大変であった。

［考案が解決しようとする課題］ パチンコ遊技場において、パチンコ遊技者一人の許容
できる空間は、狭く限られた場所でしかないため、手荷
物始め遊技で獲得した景品球の入った球箱を、お客の足
元や前面のカウンターに載置するため、従ってさらに入
賞した際に即必要とする予備用の景品球用空箱等の置場
所がなかった。

本考案は上記した問題点に鑑みなされたもので、その
目的とするところは、遊技場内における、場内面積の有
効利用として、パチンコ機設置島台上部の空間を利用
し、ランマと略一体化した棚を設けることにある。

［問題を解決するための手段］ 上記した目的を達成するために、パチンコ島台上部に
装設されるランマ装置において、前記ランマは、ランマ
下部に棚部を設けた棚付きランマで形成し、 該棚部は、ランマとの角度が島台前面側に傾斜となる
鈍角となるよう形成し、 前記棚部の前面端部に端止部を形成したことを特徴と
したことにある。

［作用］ 図面を参照して本考案の作用を説明する。

第６図はランマ部１と一体形成された棚部２に景品箱
20を載置した略図を示す。図示の如くランマ部１に対し
て棚部20の取付角度が前面傾斜状態で装設されているた
め、景品箱20は前面へ滑り落ちる状態となり、端止部６
によって略停止する。従って遊戯者は遊技をしながら棚
部２から景品箱20が取れる（図面第６図.7図参照）。

第１図に示すパチンコ島台Ａ上方部における、ランマ
部１内部は自動補給装置及び電気配線等重要装置が集中
する箇所であるため日常保守・点検整備の容易性が要求
される。ランマ部１を開口する時は、島台の上部天梁10
に蝶着された蝶番７・7aを基点として、パチンコ島台Ａ
上へ扇状に展開自在に出来るよう装置されている。

また、第４図に示すのは、ランマ部１と棚部２を接続
部25を設け、折りたたみ蝶番8,8aを介して、任意に折り
たたみ自在となっている。第５図に示す状態は、棚部２
をランマ部１へ重ね折り状態に折りたたんだ形状を示
す。尚折りたたみ方式においても、前述の上部天梁10に
開閉自在に蝶着し、ランマ部１内部の各装置の保守・点
検整備の際の迅速な対応ができるように構成されてい
る。また、使用目的に応じて蝶番操作手段により、棚角
度調節も可能である。

第８図は棚部２の後壁部に棚を形成するもので、従来
のランマ部１の装飾板が前面へ円弧状に形成されるため
パチンコ島台Ａの全体的なイメージが曲線となり装飾効
果も倍増する。

［実施例］ 以下、図面を参照して本考案の実施例について説明す
る。

第１図はパチンコ島台Ａを示すもので、パチンコ島台
Ａには、多数のパチンコ機Ｐと台間玉貸機Ｃとが交互に
設置され、各パチンコ機Ｐ上部には、細板部材で形成さ
れる幕板５が形成されている。該幕板５には各パチンコ
機Ｐにそれぞれ対応して呼出ランプが取り付けられ、パ
チンコ機Ｐからトラブルが生じた際、この呼出ランプを
遊技客が操作して店員を呼ぶように設けられている。

また、遊技において特賞となった場合においても、こ
の呼出ランプで点灯、点滅することにより、遊技者への
アピールとしたり、ホールのサービス状況を他の客に誇
示するよう装設されている。

さらに、呼出ランプの上部には装飾を兼ねたランマ部
１が装設されておりこのランマ部１を上部に扇状に開放
し、この箇所に内蔵されている補給器具のメンテナンス
を容易とするよう構成されている。

本考案の棚付きランマ30は、ランマ部１に棚部２を形
成するもので以下詳細に説明する。

まずランマ部１から詳述すれば、枠組３の形成は一例
として、パチンコ機Ｐ複数台（本実施例は２台で説明す
るが限定しない）の巾と、島台の上部天梁10から幕板５
の巾で長方形の枠組３でパチンコ島台Ａ上部を覆うよう
に囲設形成し、該枠組３の上部両端部に蝶番7,7aを設
け、ランマ部１が上方に開閉自在となるよう島台の上部
天梁10に蝶着する。

このように形成された枠組３に、デザインを施した化
粧板４を嵌合しランマ部１を形成する。

つぎに、棚部２を第２図に基づいて説明する。前述し
たランマ部１の横幅長さと同一で、適宜な棚板巾で棚部
２を形成し、該棚部２の前面端部に端止部６を突設す
る。棚部２がランマ部１に対して傾斜状となっても棚部
２の物が落下しないようになっている。棚面形状におい
て、本実施例では棒状で説明したが限定するものでな
く、板状・網状と種々設計変更出来ることは言及するま
でもない（第２図参照）。

第６図は、前記のように各々形成されたランマ部１と
棚部２からなる棚付きランマ30に、景品箱20を載置した
状態図を示す。棚部２の前端部に装置した端止部６によ
って景品箱20は滑り落ちることなく係止する。

また、第２図のようにランマ部１に対して棚部２の取
付勾配を前面傾斜となるよう鈍角で形成することで遊技
客は遊技している状態で棚の景品箱20がとれるようにな
っている。

上記のように形成された棚付きランマ30をパチンコ島
台Ａの上部天梁10に蝶番7,7a（図示では２箇所で説明す
るが限定するものでない）で開閉自在に蝶着する。

第４図に示すのは、第２の実施例を示し、ランマ部１
と棚部２の接続部25に折りたたみ用蝶番8,8aを装着して
棚部２の角度を用途に応じて自在に変更できるよう装設
する。

例えばランマ部１の箇所に内蔵されている補給機器の
整備点検の際は、棚部２をランマ部１側に折曲し、さら
にランマ部１の上面に装着されている蝶番7,7aにより島
台Ａ上部へ折曲することで簡単にランマ部１が開口する
（第４図．第５図参照）。

第８図は第３の実施例を示し、略半円形の箱状に形成
した枠体の上部半分を円弧状に切欠前面中間部に棚部２
を設け、さらに後部壁に適宜棚を形成する。上記した第
２実施例、第３実施例においても取付手段及び棚の形状
は第１実施例と同一とするものである。

実用新案登録請求の範囲において、各種設計変更して
使用出来ることは言及するまでもない。

［考案の効果］ 以上の説明で明らかなように、狭い遊技場の島台間に
おいて、他の機器に支障しない位置にランマ一体型棚が
装設でき、場内面積の有効利用の上で効果は大きくま
た、棚部前面端部に端止部を設けた傾斜状の棚付きラン
マとしたことで、呼出スイッチの操作も支障しない上呼
出スイッチと一体的に設ける特賞表示ランプの点灯表示
の妨げにならない。尚、お客が遊技体勢のままで棚面上
の空箱等が取れるというサービスが提供できると共に、
ランマ部の下方に傾斜状に棚部をつけることで、ランマ
のデザイン装飾構図を損わず玉箱等を載置した際、箱面
が化粧板面に直接ふれることがないので化粧板に傷がつ
かない等の効果があり、また、ランマ部、棚部を折り畳
み自在に形成したことによりランマ内部の保守、点検を
容易とする効果は多大である。

【図面の簡単な説明】

第１図……パチンコ機島台の全体略図。 第２図……棚付ランマ全体略図。 第３図……棚構成部の他の実施例。 第４図……棚を蝶着した実施例図。 第５図……第４図の棚を折りたたんで状態図。 第６図……棚の利用状態を示す一例図。 第７図……第６図側面図。 第８図……他の実施例第２案例図。 １……ランマ部、２……棚部、３……枠組、４……化粧
板、５……幕板、６……端止部、７・7a……蝶番、８・
8a……折りたたみ蝶番、10……上部天梁、20……景品
箱、30……棚付きランマ、Ａ……パチンコ島台、Ｐ……
パチンコ機。

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】パチンコ島台上部に装設されるランマにお
   いて、 前記ランマは、ランマ下部に棚部を設けた棚付きランマ
   で形成し、 該棚部は、ランマとの角度が島台前面側に傾斜となる鈍
   角となるよう形成し、 前記棚部の前面端部に端止部を形成したことを特徴とし
   たパチンコ島台における棚付きランマ。