JP3023661B2 - 弁 - Google Patents
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- JP3023661B2 JP3023661B2 JP8284231A JP28423196A JP3023661B2 JP 3023661 B2 JP3023661 B2 JP 3023661B2 JP 8284231 A JP8284231 A JP 8284231A JP 28423196 A JP28423196 A JP 28423196A JP 3023661 B2 JP3023661 B2 JP 3023661B2
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Description
【発明の属する技術分野】本発明は、流体流路の途中に
設けられる流量調節及び遮断の双方に使用する弁に係
り、特に弁子と弁座とを密着させる弁の構造に関するも
のである。
設けられる流量調節及び遮断の双方に使用する弁に係
り、特に弁子と弁座とを密着させる弁の構造に関するも
のである。
【従来の技術】従来、流体流路の途中に設けられ流量調
節及び遮断の双方に使用する弁としては、例えば特開平
7−139646号公報に開示されているものが知られ
ている。この弁は、第1の弁本体及び第2の弁本体のそ
れぞれに弁座ホルダーが設けられ、それぞれに保持した
リング状の弁座が球形状の弁子に密着している。流体流
路の中心軸を通る一方向に連通孔が穿設され、弁子をス
テムに取り付けられたハンドルを回動することにより、
その連通孔の向きを変えて、流量を調節乃至流体を遮断
するものである。二つの弁座ホルダーのうち、一方の弁
座ホルダーは、くさび機構によって流路方向に移動可能
に支持されている。くさび機構は、調節リングとスラス
トリングとが互いに傾斜した接触面によってスライド可
能になっており、調節ねじ棒の回動による調節ねじと調
節リングのねじとの作用によって調節リングを流体流路
の中心軸に対して直角の方向に移動させることにより、
スラストリングを流体流路の方向に移動させ、更にスラ
ストリングは一方の弁座ホルダーの一端に設けられた張
出部の背面を押圧することにより、弁座と弁子とを密着
させるものである。
節及び遮断の双方に使用する弁としては、例えば特開平
7−139646号公報に開示されているものが知られ
ている。この弁は、第1の弁本体及び第2の弁本体のそ
れぞれに弁座ホルダーが設けられ、それぞれに保持した
リング状の弁座が球形状の弁子に密着している。流体流
路の中心軸を通る一方向に連通孔が穿設され、弁子をス
テムに取り付けられたハンドルを回動することにより、
その連通孔の向きを変えて、流量を調節乃至流体を遮断
するものである。二つの弁座ホルダーのうち、一方の弁
座ホルダーは、くさび機構によって流路方向に移動可能
に支持されている。くさび機構は、調節リングとスラス
トリングとが互いに傾斜した接触面によってスライド可
能になっており、調節ねじ棒の回動による調節ねじと調
節リングのねじとの作用によって調節リングを流体流路
の中心軸に対して直角の方向に移動させることにより、
スラストリングを流体流路の方向に移動させ、更にスラ
ストリングは一方の弁座ホルダーの一端に設けられた張
出部の背面を押圧することにより、弁座と弁子とを密着
させるものである。
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の弁においては、調節リングとスラストリングの傾斜
した接触面の摩擦抵抗が大きく、調節ねじ棒を回動させ
て調節リングを下方に移動する際の力が大きいため、調
節リングが変形したり、或いは調節リングの流体流路の
中心軸の周りの僅かの回動や偏心によって調節リングと
スラストリングの傾斜した接触面における接触が不均一
になり、調節リングからスラストリングへの押圧力も不
均一になり、その結果弁座と弁子との密着の一様性又は
均等性が損なわれる虞れがあった。そして、弁座の傷
み、くさび機構を形成する部材の局部的座屈等の虞れも
あった。更に、調節リングとスラストリングとの間の接
触面の摩擦力が大きいために、調節ねじ棒の駆動トルク
が大きくなり、その分駆動装置が大きくなると共に、調
節リング及びスラストリングの強度を増すため、その肉
厚と巾を大きくせねばならず、その結果くさび機構が大
きくなり、弁自体が大型化する虞れがあった。又、くさ
び機構を形成する調節リングとスラストリングは傾斜面
を有しており、製作に当たっては、例えば鍛造、鋳物、
圧延材等で製作した断面矩形のリングを斜めに切断して
切削する等の方法により行なっていたので、加工が困難
であり、且つ材料削り代が大きく、コストアップになる
虞れがあった。上記従来の弁は、二つの弁座の一方を可
動として、弁の開閉の際にはこの一方の弁座を弁子から
離して、軽くボールを回動出来るようにしたものである
が、構造的に複雑なものとなり、コストも高い。本発明
の課題は、構造が簡便で小型であり、且つ製作が容易で
経済的な、弁子と弁座との間に長期に渡って均等、安定
した密着性を与える弁を提供することである。
来の弁においては、調節リングとスラストリングの傾斜
した接触面の摩擦抵抗が大きく、調節ねじ棒を回動させ
て調節リングを下方に移動する際の力が大きいため、調
節リングが変形したり、或いは調節リングの流体流路の
中心軸の周りの僅かの回動や偏心によって調節リングと
スラストリングの傾斜した接触面における接触が不均一
になり、調節リングからスラストリングへの押圧力も不
均一になり、その結果弁座と弁子との密着の一様性又は
均等性が損なわれる虞れがあった。そして、弁座の傷
み、くさび機構を形成する部材の局部的座屈等の虞れも
あった。更に、調節リングとスラストリングとの間の接
触面の摩擦力が大きいために、調節ねじ棒の駆動トルク
が大きくなり、その分駆動装置が大きくなると共に、調
節リング及びスラストリングの強度を増すため、その肉
厚と巾を大きくせねばならず、その結果くさび機構が大
きくなり、弁自体が大型化する虞れがあった。又、くさ
び機構を形成する調節リングとスラストリングは傾斜面
を有しており、製作に当たっては、例えば鍛造、鋳物、
圧延材等で製作した断面矩形のリングを斜めに切断して
切削する等の方法により行なっていたので、加工が困難
であり、且つ材料削り代が大きく、コストアップになる
虞れがあった。上記従来の弁は、二つの弁座の一方を可
動として、弁の開閉の際にはこの一方の弁座を弁子から
離して、軽くボールを回動出来るようにしたものである
が、構造的に複雑なものとなり、コストも高い。本発明
の課題は、構造が簡便で小型であり、且つ製作が容易で
経済的な、弁子と弁座との間に長期に渡って均等、安定
した密着性を与える弁を提供することである。
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、流路の途中に設けられ流量
を調節又は遮断の双方に使用する弁の弁子と、該弁子を
挾持する一対のリング状弁座と、該一対のリング状弁座
を各々保持すると共に少なくとも一方は前記流路の一部
を形成する円筒部を有し、該円筒部の一端縁に設けられ
背面が流路方向に直角な鍔状の張出部を有する一対の弁
座ホルダーと、該一方の弁座ホルダーの円筒部の外側に
設けられたリング状の調整リングと、該調整リングを所
定の方向に移動させることにより前記一方の弁座ホルダ
ーの張出部の背面を押圧して前記一対のリング状弁座と
前記弁子とを密着させる移動調整手段とを有する弁にお
いて、前記調整リングの前記一方の弁座ホルダーの張出
部側の側面は流路方向に直角であって、前記移動調整手
段は、前記調整リングの側面及び前記一方の弁座ホルダ
ーの張出部の背面の円周方向の複数個所に設けられた対
の溝穴と、該溝穴に両端の各々が嵌入して回動可能な縦
長状の駒部材とを備え、前記調整リングを弁の流路方向
の中心軸の周りに回動させることにより前記調整リング
の前記一方の弁座ホルダーの張出部側の側面と前記一方
の弁座ホルダーの張出部の背面との間を拡開させるもの
である。移動調整手段が調整リングの一方の弁座ホルダ
ーの張出部側の側面と一方の弁座ホルダーの張出部の背
面との間を拡開するものは、構造が簡便であり、弁子と
弁座との間に長期に渡って均等、安定した密着の一様性
又は均等性を与える。その上、移動調整手段は、弁座ホ
ルダーの円筒部の外側に位置し、流路の流体と絶縁さ
れ、直接流体と接触しないので、流体中の浮動している
鉄粉やその他の異物を噛み込む恐れがなく、滑らかな押
圧作用を保つことが出来る。調整リングの一方の弁座ホ
ルダーの張出部側の側面は流路方向に直角であって、移
動調整手段が調整リングの側面及び一方の弁座ホルダー
の張出部の背面の円周方向の複数個所に設けられた対の
溝穴と、該溝穴に両端の各々が嵌入して回動可能な縦長
状の駒部材とを備えたものは、複数の対の溝穴と縦長状
の駒部材との滑り摩擦及び転がり摩擦によって弁座と弁
子とを密着させるので、製作が容易で小型であり経済的
である。更に、移動調整手段を駆動する駆動力が小さ
い。移動調整手段が調整リングを弁の流路方向の中心軸
の周りに回動させることにより移動させるものは、駆動
機構が簡便で作動が確実である。請求項2記載の発明
は、請求項1の弁において、前記移動調整手段は、前記
リング状弁座と前記弁子とを離反させる弾性材を前記一
方の弁座ホルダーと弁本体との間に備えたものである。
移動調整手段がリング状弁座と弁子とを離反させる弾性
材を一方の弁座ホルダーと弁本体との間に設けたもの
は、請求項1の弁の作用に加え、弾性材の弾発力によ
り、確実にリング状弁座と弁子とを離反させるので弁子
を駆動させる駆動力乃至駆動トルクが小さい。
め、請求項1記載の発明は、流路の途中に設けられ流量
を調節又は遮断の双方に使用する弁の弁子と、該弁子を
挾持する一対のリング状弁座と、該一対のリング状弁座
を各々保持すると共に少なくとも一方は前記流路の一部
を形成する円筒部を有し、該円筒部の一端縁に設けられ
背面が流路方向に直角な鍔状の張出部を有する一対の弁
座ホルダーと、該一方の弁座ホルダーの円筒部の外側に
設けられたリング状の調整リングと、該調整リングを所
定の方向に移動させることにより前記一方の弁座ホルダ
ーの張出部の背面を押圧して前記一対のリング状弁座と
前記弁子とを密着させる移動調整手段とを有する弁にお
いて、前記調整リングの前記一方の弁座ホルダーの張出
部側の側面は流路方向に直角であって、前記移動調整手
段は、前記調整リングの側面及び前記一方の弁座ホルダ
ーの張出部の背面の円周方向の複数個所に設けられた対
の溝穴と、該溝穴に両端の各々が嵌入して回動可能な縦
長状の駒部材とを備え、前記調整リングを弁の流路方向
の中心軸の周りに回動させることにより前記調整リング
の前記一方の弁座ホルダーの張出部側の側面と前記一方
の弁座ホルダーの張出部の背面との間を拡開させるもの
である。移動調整手段が調整リングの一方の弁座ホルダ
ーの張出部側の側面と一方の弁座ホルダーの張出部の背
面との間を拡開するものは、構造が簡便であり、弁子と
弁座との間に長期に渡って均等、安定した密着の一様性
又は均等性を与える。その上、移動調整手段は、弁座ホ
ルダーの円筒部の外側に位置し、流路の流体と絶縁さ
れ、直接流体と接触しないので、流体中の浮動している
鉄粉やその他の異物を噛み込む恐れがなく、滑らかな押
圧作用を保つことが出来る。調整リングの一方の弁座ホ
ルダーの張出部側の側面は流路方向に直角であって、移
動調整手段が調整リングの側面及び一方の弁座ホルダー
の張出部の背面の円周方向の複数個所に設けられた対の
溝穴と、該溝穴に両端の各々が嵌入して回動可能な縦長
状の駒部材とを備えたものは、複数の対の溝穴と縦長状
の駒部材との滑り摩擦及び転がり摩擦によって弁座と弁
子とを密着させるので、製作が容易で小型であり経済的
である。更に、移動調整手段を駆動する駆動力が小さ
い。移動調整手段が調整リングを弁の流路方向の中心軸
の周りに回動させることにより移動させるものは、駆動
機構が簡便で作動が確実である。請求項2記載の発明
は、請求項1の弁において、前記移動調整手段は、前記
リング状弁座と前記弁子とを離反させる弾性材を前記一
方の弁座ホルダーと弁本体との間に備えたものである。
移動調整手段がリング状弁座と弁子とを離反させる弾性
材を一方の弁座ホルダーと弁本体との間に設けたもの
は、請求項1の弁の作用に加え、弾性材の弾発力によ
り、確実にリング状弁座と弁子とを離反させるので弁子
を駆動させる駆動力乃至駆動トルクが小さい。
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。尚、以下の図1〜3におい
て、同じ構造、作用部分には同じ参照番号を付けて示
す。図1は、本発明に係る弁の第1実施の形態を示す一
部省略縦断面図である。第1実施の形態の弁1は、流路
の途中に設けられ流量を調節又は遮断の双方に使用する
もので、第1の弁本体2及び第2の弁本体3によって、
その外殻が構成され、第1の弁本体2及び第2の弁本体
3内に弁子4が位置し、弁子4自体の回動により左右の
流路25、25は連通乃至遮断される。第1の弁本体2
と第2の弁本体3とは、第1の弁本体2に同心円状に植
え込まれた複数個の植込ボルト2a及びナット3aとで
シール材2bを介して嵌合固定されている。弁子4は、
球形状をしており、その中心を貫通する連通孔26が穿
設され、その上部にはステム5、下部には弁子ステイ7
が設けられ、ステム5はブッシュ20を介して、弁子ス
テイ7と共に第1の弁本体2に回動自在に支持されてい
る。参照番号21はOリングである。更に、弁子4には
一対のリング状弁座8、9が一方の弁座ホルダー11及
び他方の弁座ホルダー12に挾持、保持され弁子4に密
着している。この一対のリング状弁座8、9は、それぞ
れ弾性の高い材料が用いられている。一方の弁座ホルダ
ー11は流路の一部を形成する円筒部11aを有し、こ
の円筒部11aの一端縁に設けられ背面11dが流路方
向27に直角な鍔状の張出部11bを有する。更に、一
方の弁座ホルダー11の円筒部11aの外側にはリング
状の調整リング13が設けられる。調整リング13の張
出部11bに対面する側面13aは流路方向27に直角
であり、この反対側の側面13eは弁本体に接触、支持
されている。調整リング13は、その断面の外側と内側
は平行に形成されフラットリングに近い形状である。従
って、調整リング13の側面13aと一方の弁座ホルダ
ー11の張出部の背面11dとは平行である。更に、移
動調整手段10は、調整リング13の側面13a及び一
方の弁座ホルダーの張出部の背面11dの円周方向の複
数個所に対の溝穴13b、11f(図2に表示)が設け
られ、この溝穴13b、11fに両端の各々が嵌入して
回動可能な駒部材14が設けられている。駒部材14の
形状は、適度な肉厚を有すると共に縦長状で両端が円形
状である。対の溝穴13b、11f及び駒部材14の数
は、弁の大きさ、流路の流体の種類、温度、圧力等によ
り適宜決定される。第1実施の形態の弁1の移動調整手
段10は、調整リング13を弁の流路方向27の中心軸
28の周りに回動させることにより移動させるものであ
る。調整リング13の外側の一部にウォームホィール1
3cが形成されており、ウォーム13dによって弁の流
路方向27の中心軸28の周りに回動させられる。 図2
は、図1の作用を説明し、(A)は弁座と弁子とが密着
する前の調整リング及び弁座ホルダーと駒部材の関係
図、(B)は弁座と弁子とが密着した後の調整リング及
び弁座ホルダーと駒部材の関係図である。弁座8と弁子
4が緩んだ状態においては、図2(A)に示すように、
駒部材14は斜めの状態に位置し、調整リング13と一
方の弁座ホルダー11は、接触面22で接触している。
調整リング13を中心軸28(図1)の周りに回動させ
ることにより、図2(B)に示す状態となり、調整リン
グ13と一方の弁座ホルダー11との間に、間隙29が
形成され、弁座8と弁子4が密着し、従って弁子4と弁
座9も密着する。移動調整手段10が調整リング13を
弁の流路方向27の中心軸28の周りに回動させること
により移動させるものは、駆動機構が簡便、小型で作動
が確実である。移動調整手段10が調整リング13の側
面及び一方の弁座ホルダー11に設けられた対の溝穴1
1f、13bと、この溝穴11f、13bに嵌入する駒
部材14を介して一対のリング状弁座8、9と弁子4と
を密着させるものは、複数の対の溝穴11f、13bと
縦長状の駒部材14との滑り摩擦及び転がり摩擦によっ
て弁座8、9と弁子4とを密着させるので駆動力乃至駆
動トルクが小さく、調整リング13が弁座8を保持する
一方の弁座ホルダー11の張出部背面11dを容易に押
圧し、弁座8、9と弁子4との間の接触面に安定した面
圧を均等に与え、長期に渡って安定した密着の一様性又
は均等性を維持すると共に、構造が簡便で小型である。
更に、調整リング13及び弁座ホルダー11は、従来の
弁のように傾斜面を有する調整リングやスラストリング
を使用せず、通常のストレートリングであるので、それ
ぞれ加工が容易で、精度良く加工が出来、その製作が廉
価で経済的である。その上、移動調整手段10は、弁座
ホルダーの円筒部11aの外側に位置し、流路の流体と
絶縁され、直接流体と接触しないので、流体中の浮動し
ている鉄粉やその他の異物を噛み込む恐れがなく、滑ら
かな押圧作用を保つことが出来る。さらに移動調整手段
10は、リング状弁座8と弁子4とを離反させる弾性材
である皿ばねを一方の弁座ホルダー11と第2の弁本体
3との間に設けたものである。一方の弁座ホルダー11
と第2の弁本体3との間に皿ばねを設けることにより、
弁の遮断を解除する際に皿ばねの弾発力により確実にリ
ング状弁座8と弁子4とを離反させるので弁子の駆動ト
ルクが小さい。図3は、本発明に係る弁の第2実施の形
態を示し、(A)は縦断面図、(B)は斜視図である。
第2実施の形態の弁は、駒部材14を調整リング13と
弁座ホルダー11の外側に設けたものである。駒部材1
4を外側に設けることにより、駒部材14が嵌入する溝
穴13b、11fが外側に位置し、溝穴の加工が容易に
なり、且つ経済的である。尚、13cはウォームホィー
ル、13dはウォームを示す。その他の構造、作用は、
第1実施の形態の弁と同じであるので、その説明を省略
する。
に基づいて詳細に説明する。尚、以下の図1〜3におい
て、同じ構造、作用部分には同じ参照番号を付けて示
す。図1は、本発明に係る弁の第1実施の形態を示す一
部省略縦断面図である。第1実施の形態の弁1は、流路
の途中に設けられ流量を調節又は遮断の双方に使用する
もので、第1の弁本体2及び第2の弁本体3によって、
その外殻が構成され、第1の弁本体2及び第2の弁本体
3内に弁子4が位置し、弁子4自体の回動により左右の
流路25、25は連通乃至遮断される。第1の弁本体2
と第2の弁本体3とは、第1の弁本体2に同心円状に植
え込まれた複数個の植込ボルト2a及びナット3aとで
シール材2bを介して嵌合固定されている。弁子4は、
球形状をしており、その中心を貫通する連通孔26が穿
設され、その上部にはステム5、下部には弁子ステイ7
が設けられ、ステム5はブッシュ20を介して、弁子ス
テイ7と共に第1の弁本体2に回動自在に支持されてい
る。参照番号21はOリングである。更に、弁子4には
一対のリング状弁座8、9が一方の弁座ホルダー11及
び他方の弁座ホルダー12に挾持、保持され弁子4に密
着している。この一対のリング状弁座8、9は、それぞ
れ弾性の高い材料が用いられている。一方の弁座ホルダ
ー11は流路の一部を形成する円筒部11aを有し、こ
の円筒部11aの一端縁に設けられ背面11dが流路方
向27に直角な鍔状の張出部11bを有する。更に、一
方の弁座ホルダー11の円筒部11aの外側にはリング
状の調整リング13が設けられる。調整リング13の張
出部11bに対面する側面13aは流路方向27に直角
であり、この反対側の側面13eは弁本体に接触、支持
されている。調整リング13は、その断面の外側と内側
は平行に形成されフラットリングに近い形状である。従
って、調整リング13の側面13aと一方の弁座ホルダ
ー11の張出部の背面11dとは平行である。更に、移
動調整手段10は、調整リング13の側面13a及び一
方の弁座ホルダーの張出部の背面11dの円周方向の複
数個所に対の溝穴13b、11f(図2に表示)が設け
られ、この溝穴13b、11fに両端の各々が嵌入して
回動可能な駒部材14が設けられている。駒部材14の
形状は、適度な肉厚を有すると共に縦長状で両端が円形
状である。対の溝穴13b、11f及び駒部材14の数
は、弁の大きさ、流路の流体の種類、温度、圧力等によ
り適宜決定される。第1実施の形態の弁1の移動調整手
段10は、調整リング13を弁の流路方向27の中心軸
28の周りに回動させることにより移動させるものであ
る。調整リング13の外側の一部にウォームホィール1
3cが形成されており、ウォーム13dによって弁の流
路方向27の中心軸28の周りに回動させられる。 図2
は、図1の作用を説明し、(A)は弁座と弁子とが密着
する前の調整リング及び弁座ホルダーと駒部材の関係
図、(B)は弁座と弁子とが密着した後の調整リング及
び弁座ホルダーと駒部材の関係図である。弁座8と弁子
4が緩んだ状態においては、図2(A)に示すように、
駒部材14は斜めの状態に位置し、調整リング13と一
方の弁座ホルダー11は、接触面22で接触している。
調整リング13を中心軸28(図1)の周りに回動させ
ることにより、図2(B)に示す状態となり、調整リン
グ13と一方の弁座ホルダー11との間に、間隙29が
形成され、弁座8と弁子4が密着し、従って弁子4と弁
座9も密着する。移動調整手段10が調整リング13を
弁の流路方向27の中心軸28の周りに回動させること
により移動させるものは、駆動機構が簡便、小型で作動
が確実である。移動調整手段10が調整リング13の側
面及び一方の弁座ホルダー11に設けられた対の溝穴1
1f、13bと、この溝穴11f、13bに嵌入する駒
部材14を介して一対のリング状弁座8、9と弁子4と
を密着させるものは、複数の対の溝穴11f、13bと
縦長状の駒部材14との滑り摩擦及び転がり摩擦によっ
て弁座8、9と弁子4とを密着させるので駆動力乃至駆
動トルクが小さく、調整リング13が弁座8を保持する
一方の弁座ホルダー11の張出部背面11dを容易に押
圧し、弁座8、9と弁子4との間の接触面に安定した面
圧を均等に与え、長期に渡って安定した密着の一様性又
は均等性を維持すると共に、構造が簡便で小型である。
更に、調整リング13及び弁座ホルダー11は、従来の
弁のように傾斜面を有する調整リングやスラストリング
を使用せず、通常のストレートリングであるので、それ
ぞれ加工が容易で、精度良く加工が出来、その製作が廉
価で経済的である。その上、移動調整手段10は、弁座
ホルダーの円筒部11aの外側に位置し、流路の流体と
絶縁され、直接流体と接触しないので、流体中の浮動し
ている鉄粉やその他の異物を噛み込む恐れがなく、滑ら
かな押圧作用を保つことが出来る。さらに移動調整手段
10は、リング状弁座8と弁子4とを離反させる弾性材
である皿ばねを一方の弁座ホルダー11と第2の弁本体
3との間に設けたものである。一方の弁座ホルダー11
と第2の弁本体3との間に皿ばねを設けることにより、
弁の遮断を解除する際に皿ばねの弾発力により確実にリ
ング状弁座8と弁子4とを離反させるので弁子の駆動ト
ルクが小さい。図3は、本発明に係る弁の第2実施の形
態を示し、(A)は縦断面図、(B)は斜視図である。
第2実施の形態の弁は、駒部材14を調整リング13と
弁座ホルダー11の外側に設けたものである。駒部材1
4を外側に設けることにより、駒部材14が嵌入する溝
穴13b、11fが外側に位置し、溝穴の加工が容易に
なり、且つ経済的である。尚、13cはウォームホィー
ル、13dはウォームを示す。その他の構造、作用は、
第1実施の形態の弁と同じであるので、その説明を省略
する。
【発明の効果】本発明の弁によれば、構造が簡便で小型
であり、且つ製作が容易で経済的であり、且つ弁子と弁
座との間に長期に渡って安定した密着の一様性又は均等
性を与える。
であり、且つ製作が容易で経済的であり、且つ弁子と弁
座との間に長期に渡って安定した密着の一様性又は均等
性を与える。
【図1】本発明に係る弁の第1実施の形態を示す一部省
略縦断面図である。
略縦断面図である。
【図2】図1の作用を説明し、(A)は弁座と弁子とが
密着する前の調整リング及び弁座ホルダーと駒部材の関
係図、(B)は弁座と弁子とが密着した後の調整リング
及び弁座ホルダーと駒部材の関係図である。
密着する前の調整リング及び弁座ホルダーと駒部材の関
係図、(B)は弁座と弁子とが密着した後の調整リング
及び弁座ホルダーと駒部材の関係図である。
【図3】第2実施の形態を示し、(A)は縦断面図、
(B)は斜視図である。
(B)は斜視図である。
1 弁 2 第1の弁本体(弁本体) 3 第2の弁本体(弁本体) 4 弁子 5 ステム 8、9 弁座 10 移動調整手段 11 弁座ホルダー 11a 円筒部 11b 張出部 11d 背面 13 調整リング 13a 側面 13b 溝穴 14 駒部材 25 流路 26 連通孔 27 流路方向 28 中心軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16K 5/06 F16K 51/00
Claims (2)
- 【請求項1】 流路の途中に設けられ流量を調節又は遮
断の双方に使用する弁の弁子と、該弁子を挾持する一対
のリング状弁座と、該一対のリング状弁座を各々保持す
ると共に少なくとも一方は前記流路の一部を形成する円
筒部を有し、該円筒部の一端縁に設けられ背面が流路方
向に直角な鍔状の張出部を有する一対の弁座ホルダー
と、該一方の弁座ホルダーの円筒部の外側に設けられた
リング状の調整リングと、該調整リングを所定の方向に
移動させることにより前記一方の弁座ホルダーの張出部
の背面を押圧して前記一対のリング状弁座と前記弁子と
を密着させる移動調整手段とを有する弁において、前記
調整リングの前記一方の弁座ホルダーの張出部側の側面
は流路方向に直角であって、前記移動調整手段は、前記
調整リングの側面及び前記一方の弁座ホルダーの張出部
の背面の円周方向の複数個所に設けられた対の溝穴と、
該溝穴に両端の各々が嵌入して回動可能な縦長状の駒部
材とを備え、前記調整リングを弁の流路方向の中心軸の
周りに回動させることにより前記調整リングの前記一方
の弁座ホルダーの張出部側の側面と前記一方の弁座ホル
ダーの張出部の背面との間を拡開させるものであること
を特徴とする弁。 - 【請求項2】 請求項1において、前記移動調整手段
は、前記リング状弁座と前記弁子とを離反させる弾性材
を前記一方の弁座ホルダーと弁本体との間に備えたもの
であることを特徴とする弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8284231A JP3023661B2 (ja) | 1996-10-25 | 1996-10-25 | 弁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8284231A JP3023661B2 (ja) | 1996-10-25 | 1996-10-25 | 弁 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10132099A JPH10132099A (ja) | 1998-05-22 |
JP3023661B2 true JP3023661B2 (ja) | 2000-03-21 |
Family
ID=17675878
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8284231A Expired - Fee Related JP3023661B2 (ja) | 1996-10-25 | 1996-10-25 | 弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3023661B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021158524A1 (en) * | 2020-02-03 | 2021-08-12 | Cameron International Corporation | Ball valve assembly |
-
1996
- 1996-10-25 JP JP8284231A patent/JP3023661B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10132099A (ja) | 1998-05-22 |
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