JP2926466B2 - 弁装置 - Google Patents

弁装置

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JP2926466B2
JP2926466B2 JP7110669A JP11066995A JP2926466B2 JP 2926466 B2 JP2926466 B2 JP 2926466B2 JP 7110669 A JP7110669 A JP 7110669A JP 11066995 A JP11066995 A JP 11066995A JP 2926466 B2 JP2926466 B2 JP 2926466B2
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ring
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adjusting
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義朗 佐々木
浩士 加藤
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Taimei Kinzoku Kogyo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、流体の流量の調節又は
遮断の双方に使用する弁装置に関し、特に弁子と弁座の
密着状態を調整可能にする弁の構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、流体の流路に設けられて流量の調
節又は遮断の双方に使用する弁としては、例えば、図8
のような弁が知られている(実公昭58−11975号
公報)。この弁2は、弁本体3と本体カバー8で形成さ
れる空間内に設けられた弁子9が球形状をなし、この球
形状の弁子9の中心軸を通る一方向に連通孔10が穿設
され、弁子9をステム41に取り付けられたハンドル4
2を回動することにより、その連通孔10の向きを変え
て、流路55の流体の流量を調節乃至遮断するものであ
る。
【0003】更に、弁2の弁子9は、弁座11、12に
密着し、弁座11、12は、一方の弁座ホルダー13及
び他方の弁座ホルダー22によって保持されている。そ
して、弁2は、楔面25を有するスラストリング24
と、楔面32を有する調整リング31とを有し、その楔
面25、32は互いにスライド可能になっており、調整
リング31に取り付けられた調整ねじ棒43の回動によ
る調整ねじ44の作用によって調整リング31を流路方
向56と直角の方向57に移動させるので、弁座11は
一方の弁座ホルダー13を介して弁子9に押しつけられ
密着し、流体の漏洩を防止する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような弁2におい
ては、弁子9と弁座11、12との密着状態の調整、即
ち、弁子9と弁座11、12との面圧の上昇によって流
体の漏洩を防止するように構成されている。弁子9が流
体の流れを遮断した全閉状態から、調整リング31を後
退させて面圧を下げハンドル42を操作して弁子9を回
動させる場合、弁座11が弁子9から十分離れず、面圧
が残った状態で弁子9を回動させることになり、弁子9
を回動させる操作トルクが大きくなり、特に弁自体が大
形の場合には、弁子9を回動させる操作トルクとその装
置も大形のものが必要になり、操作が困難で不経済であ
った。
【0005】更に、弁子9と弁座11、12は、材質及
び構造面から種々の工夫が行なわれているが、流路内の
流体に浮動している鉄粉その他の異物が弁子9と弁座1
1、12との間或いはスラストリング24と調整リング
31との楔面25、32に噛み込み、損傷を与え、流体
の漏洩のみならず弁子を回動する操作トルクの増大や弁
使用時の弁子と弁座当接面における面圧の不均等などの
問題があった。
【0006】本発明の目的は、上記従来技術の問題点を
解決し、弁子を回動させる操作トルクが小さく、且つ弁
子と弁座の均等な面圧を長期間に渡って維持すると共
に、スラストリングと調整リングとの楔面に異物を噛み
込む恐れのない経済的な弁装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、ボール状の弁子と、該弁子を挾持する一
対のリング状の弁座と、該一対のリング状の弁座を各々
保持する二つの弁座ホルダーと、該弁座ホルダーの一方
に設けられ流体の流路方向と直角の方向に対して傾斜し
た楔面を持つスラストリングと、該スラストリングの楔
面と同角度で該スラストリングの楔面に当接する楔面を
持ち前記流路方向と直角の方向に進退移動することによ
って前記一方の弁座ホルダーを介して前記弁子と前記弁
座の密着状態を調整する調整リングとを有し、前記流体
の流量の調節又は遮断の双方に使用する弁装置におい
て、前記一方の弁座ホルダーは前記スラストリングに固
定され前記調整リングの前記進退移動によって前記流路
方向に前進又は後退移動し、該一方の弁座ホルダーの前
進又は後退移動によって前記弁子と前記弁座は接離する
ものである。
【0008】更に、前記調整リングは、該調整リングの
中心点を通り該調整リングの進退移動方向と直角の方向
の両内側に固定された一対の内側係止片を備え、前記ス
ラストリングは、該スラストリングの中心点を通り前記
一対の内側係止片に対応する両内側に設けられ前記一対
の内側係止片の各々に係止する係止溝を備えたものであ
る。
【0009】更に、上記発明において、前記調整リング
の前記流体の流路方向の移動を規制する移動規制手段を
備えたものである。
【0010】更に、上記いずれかの発明において、前記
スラストリング及び前記調整リングは、前記一方の弁座
ホルダーの外側に設けられ、前記流路と遮断されたもの
である。
【0011】更に、上記いずれかの発明において、前記
スラストリング及び前記調整リングは、前記弁座ホルダ
ーの両方に設けられたものである。
【0012】
【作用】本発明によれば、一方の弁座ホルダーはスラス
トリングに固定され、スラストリングは調整リングの流
路方向と直角の方向への進退移動によって流路方向に前
進又は後退移動し、従って、スラストリングに固定され
た一方の弁座ホルダーの前進又は後退移動によって弁子
と弁座は接離する。弁装置の全閉時においては、弁子と
弁座は均等で適正な面圧で密着し、流体の漏洩を防止す
る。一方、弁装置の全閉時から弁子を回動する際には、
弁子と弁座は離れ、小さい操作トルクによって弁子は回
動される。しかも、弁子と弁座は離れた状態で回動され
るので、弁子と弁座の当接面は損傷を受けず、且つ弁子
と弁座の当接面は均等で適正な面圧となり、長期間に渡
って安定した密着性を維持する。
【0013】更に、調整リングは、この調整リングの中
心点を通り、この調整リングの進退移動方向と直角の方
向の両内側に固定された一対の内側係止片を備え、スラ
ストリングは、このスラストリングの中心点を通り一対
の内側係止片に対応する両内側に設けられ一対の内側係
止片の各々に係止する係止溝を備えたもので、非常に簡
単な機構により、調整リングの流路方向と直角の方向の
進退移動は、スラストリングの流路方向の前進又は後退
移動となって、弁子と弁座は接離される。
【0014】更に、上記発明において、調整リングの流
路方向の移動を規制する移動規制手段を備えたもので、
記発明の作用に加え、調整リングを流路方向と直角の
方向に移動させた際に、調整リングは移動規制手段によ
って流体の流路方向の移動を規制され、スラストリング
と一体に固定された弁座ホルダーの弁座を弁子から確実
に引き離す。
【0015】更に、上記いずれかの発明において、スラ
ストリング及び前記調整リングは、一方の弁座ホルダー
の外側に設けられ、流路と遮断されたもので、上記いず
れかの発明の作用に加え、流路内の流体に浮動している
鉄粉その他の異物がスラストリングと調整リングとの楔
面に噛み込まず損傷を与える恐れがなく、確実に弁子と
弁座を接離する。
【0016】そして、上記いずれかの発明において、ス
ラストリング及び調整リングは、弁座ホルダーの両方に
設けられたもので、上記いずれかの発明の作用に加え、
各々の弁子と弁座はそれぞれ接離し、弁装置の作動が一
層確実になる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図1は、本発明に係る弁装置の一実施例を
示す断面図である。本実施例の弁装置1は、ボール状の
弁子9と、この弁子9を挾持する一対のリング状の弁座
11、12と、この一対のリング状の弁座11、12を
各々保持する二つの弁座ホルダー13、22と、この弁
座ホルダーの内、一方の弁座ホルダー13に設けられ流
体の流路方向56と直角の方向57に対して傾斜した楔
面25を持つスラストリング24とを有する。
【0018】更に、本実施例の弁装置1は、このスラス
トリング24の楔面25と同角度でスラストリング24
の楔面25に当接する楔面32を持ち流路方向と直角の
方向57に進退移動することによって一方の弁座ホルダ
ー13を介して弁子9と弁座11の密着状態を調整する
調整リング31とを有し、流体の流量の調節又は遮断の
双方に使用するものである。
【0019】一方の弁座ホルダー13は、円筒部16と
張出部17を有し、背面18にスラストリング24が当
接し、一方の弁座ホルダー13とスラストリング24と
は、複数個の固定ボルト15によって互いに固定されて
いる。一方の弁座ホルダー13の外側14には、上記ス
ラストリング24及び調整リング31が配置され、一方
の弁座ホルダー13と弁本体4の間はシール材19によ
って、スラストリング24と弁本体4の間はシール材2
9によって、又他方の弁座ホルダー22と弁本体3の間
は、シール材20によって、それぞれ流路の流体をシー
ルしている。
【0020】スラストリング24と調整リング31は、
流路方向56と直角の方向に対して傾斜したそれぞれの
楔面25、32でスライド可能に当接している。調整リ
ング31は、その上部において調整ねじ棒43の調整ね
じ44に螺合され、調整ねじ棒43は、ジョイント45
に接続されている。尚、調整ねじ棒43は、ブッシュ4
6、47を介して弁本体4及び弁本体4にボルト48a
で固定されたスタンド48に支持されている。調整リン
グ31には、図1の破線で示したように、内側係止片で
ある内ガイドプレート34が固定され、スラストリング
24には、図1の破線で示したように、係止溝であるあ
り溝27が設けられている。
【0021】図2〜4は、上記内ガイドプレート34と
あり溝27の構造を示したもので、図2は図1に示した
弁装置の内、特に調整リング31とスラストリング24
を取り出して示した断面図、図3は図2における I 矢
視図、図4は図2における II-II 線断面図、をそれぞ
れ示す。
【0022】図2、3において、調整リング31は、こ
の調整リング31の中心点33を通り調整リング31の
進退移動する方向と直角の方向58の両内側に固定され
た一対の内ガイドプレート34を備え、スラストリング
24は、このスラストリング24の中心点26を通り一
対の内ガイドプレート34に対応する両内側に設けられ
一対の内ガイドプレート34の各々に係止するあり溝2
7を備える。スラストリング24及び調整リング31
は、前述したように、一方の弁座ホルダー13の外側1
4に設けられ、流路55と遮断されている。尚、図3に
おいて破線の部分31bは、調整リング31のスラスト
リング24への当り面を示し、平行ピン37は省略して
いる。
【0023】次に、図4において、内ガイドプレート3
4は、六角穴付ボルト36と、平行ピン37及びスプリ
ングピン38とによって調整リング31に固定され、内
ガイドプレート34の係止部35は、スラストリング2
4のあり溝27に係止している。図2に示したように、
六角穴付ボルト36、平行ピン37及びスプリングピン
38は、各々二個づつ用いている。
【0024】図5は、図1に示した移動規制手段23の
正面図である。本実施例の移動規制手段23は、弁本体
4に固定されたガイドピン30と、調整リング31の最
下部に設けられたガイド孔31aとから形成され、ガイ
ドピン30は、調整リング31のガイド孔31aに摺動
可能に嵌合している。
【0025】更に、本実施例の弁装置1は、弁本体3及
び弁本体4によって、その外殻が構成され、弁本体3、
4で形成される空間内に弁子9が設けられている。弁本
体3と弁本体4とは、弁本体3に同心円上に植え込まれ
た複数個の植込ボルト5及びナット6とでシール材7を
介して嵌合固定されている。弁子9は、球形状をしてお
り、その中心を貫通する連通孔10が穿設され、その上
部にはステム41、下部には弁子ステイ49が設けら
れ、ステム41はブッシュ51を介して、弁子ステイ4
9と共に弁本体3に回動自在に支持されている。弁子ス
テイ49は、ばね53を介してボルト54で弁本体3に
固定された蓋50によって支えられている。尚、参照番
号52は、Oリングである。
【0026】更に、弁座ホルダー13、22に保持され
た一対のリング状弁座11、12は、弁子9を挾持して
いるが、この一対のリング状弁座11、12は、それぞ
れ弾性の高い材料、例えば合成ゴム、テフロン等が用い
られている。そして、ステム41の回動により、弁子9
の連通孔10を左右の流路55、55に開口させて全開
させたり、流路55、55と直角の方向に向けて全閉し
たりするものである。
【0027】以上の構造を有する本実施例の弁装置1
は、次の様に作用する。即ち、図1において、流路を遮
断する場合は、図示しない操作装置により、ジョイント
45を介して、調整ねじ棒43を回転させることにより
調整ねじ44は回転し、調整ねじ44と螺合する調整リ
ング31は、流路方向と直角の方向57で図1の下方に
移動する。調整リングの楔面32とスラストリングの楔
面25の作用によって調整リング31は、スラストリン
グ24を図1の右方に移動させる。従って、スラストリ
ング24は、弁座ホルダー13の張出部17の背面18
を図1の右方に押圧し、弁座11は弁子9に密着する。
同時に図1の右側の弁座12も反作用により弁子9に密
着する。
【0028】弁座11、12は、弾性の高い材料で出来
ており、且つ弁座ホルダー13、22にそれぞれ保持さ
れているので、弁子9との密着性は更に高まる。弁子9
の回動の反復使用により、弁子9と弁座11、12との
密着力乃至密封性が弱まった時には、ジョイント45を
介して、調整ねじ棒43を更に回転させることにより調
整ねじ44を回転させて、調整リング31を下方に移動
させてスラストリング24を右方に移動させることによ
り、弁子9と弁座11、12との密着度を高めることが
出来ると共に、ジョイント45により調整ねじ棒43の
回転を固定しておくことにより、弁子9と弁座11、1
2の面圧を均等適正に長期間保つことが出来る。
【0029】流路55の遮断状態から、弁子9をステム
41を介して回動させる場合は、先ず、調整ねじ棒43
を回転させることにより調整ねじ44を回転させて、調
整リング31を上方に移動させると、調整リング31に
固定されている内ガイドプレート34も上昇するが、図
4に示すように、内ガイドプレート34の係止部35の
内側面35aは、スラストリング24の係止部28の内
側面28aに当接し、図2、3に示したあり溝27に沿
って上昇するので、スラストリング24を強制的に後
退、即ち図の左方に移動させ、弁子9と弁座11とを引
き離す。
【0030】この際、調整リング31は、弁本体4に固
定されたガイドピン30に摺動可能に嵌合しているの
で、調整リング31が上方に移動されても、調整リング
31は流体の流路方向56への移動を規制され、スラス
トリング24を強制的に後退させる。
【0031】従って、弁装置の全閉時においては、弁子
9と弁座11は均等適正な面圧で密着し、流体の漏洩を
防止する。一方、弁装置の全閉時から弁子9を回動させ
る際には、弁子9と弁座11は離れ、小さい操作トルク
によって弁子9は回動する。しかも、弁子9と弁座11
が離れた状態で弁子9が回動されるので、弁子9と弁座
11の当接面は損傷を受けず、当接面は均等適正な面圧
となり、長期間に渡って安定した密着性を維持する。更
に、非常に簡単な機構により、調整リング31の進退移
動は、スラストリング24の前進又は後退移動になり、
弁子9と弁座11は接離される。尚、弁子9と弁座12
は、弁子9と弁座11の接離に伴って、略弁子9と弁座
11の面圧に等しく作用する。
【0032】更に、スラストリング24及び調整リング
31は、弁座ホルダー13の外側14に位置しているの
で、流路の流体と絶縁され、流路55の流体中に混ざっ
て浮動している鉄粉等の異物は、シール材19、20、
弁座11、12及びシール材29によって阻止され、ス
ラストリング24及び調整リング31の設けられた側に
侵入し、噛み込む恐れがない。
【0033】本実施例の弁装置1によれば、一方の弁座
ホルダー13が比較的縦長の円筒で、シール119、1
9間の距離が長いため軸心が高い精度で保たれる。従っ
て弁子9に対する弁座11の偏荷重が無くなり、弁子9
と弁座11、12の球当接面の面圧を均等に保つことが
出来、弁座11、12の長期寿命を保持するのに有効で
ある。
【0034】又、従来このような種類の弁装置において
は、組付時に面圧微調整のために弁子と弁座の寸法合わ
せ部材を追加したり、分解組立を繰り返す必要が生じた
りしていたが、本実施例の弁装置1ではスラストリング
24と調整リング31の楔面によって、組み付けた後に
面圧調整が出来、従って、製造面の作業性、品質管理、
工程管理はもとより原価低減の点で大いなる利益が得ら
れる。
【0035】更に、本実施例の弁装置1は、長期間使用
することによって流路内異物による損傷或いは経年変化
等のために漏洩が発生した場合、現場において弁装置1
に設けられた調整ねじ棒43を増し締めすることによっ
て漏洩を防止することが出来る。
【0036】又、上記実施例による弁装置1において、
ジョイント45を長くすることにより、弁本体を土中の
任意深さ位置に直に埋設して、ジョイント45を地上よ
り操作するようにすることもできる。
【0037】更に、上記実施例においては、スラストリ
ング24及び調整リング31は、一方の弁座ホルダー1
3に設けられたものであるが、他方の弁座ホルダー22
の側にも上記と同様の構造のスラストリング及び調整リ
ングを設けることにより、弁子9を回動する際に、弁子
と弁座の当接面を左右二個所とも離すことにより、確実
に弁子9を回動するトルクを小さくする。
【0038】図6、7は、移動規制手段23の他の実施
例を示し、図6は図3と同じ方向から見た矢視図、図7
は図4と同じ方向から見た断面図である。本実施例の移
動規制手段23は、調整リング31及び内ガイドプレー
ト34に六角穴付ボルト36及び平行ピン37を介して
固定された外側係止片である外ガイドプレート39と、
弁本体4に設けられた外溝4aとから形成され、調整リ
ング31の他方の当り面31cと外ガイドプレート39
の当り面39aとによって外溝4a内に保持され、調整
リング31の引き上げ移動に対して調整リング31の流
体の流路方向56の移動を規制する。
【0039】尚、図6、7において、各々図3、4と同
じ構造、作用部分には同じ参照番号を付けてその説明を
省略する。又、図6において、平行ピン37は省略して
いる。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、一方の弁座ホルダーは
スラストリングに固定され、スラストリングは調整リン
グの上方への移動によって流路方向で後退されるので、
弁子と弁座は確実に離れ、小さい操作トルクで弁子は回
動可能になり、しかも、弁子と弁座の当接面は弁子の回
動によって損傷を受けず、長期間に渡って安定した密着
性を維持し、弁子と弁座は均等で適正な面圧状態で密着
し流体の漏洩を防止する。
【0041】更に、調整リングは、一対の内側係止片を
備え、スラストリングは、この一対の内側係止片の各々
に係止する係止溝を備えたもので、非常に簡単な機構に
より、調整リングの流路方向と直角の方向の進退移動
は、スラストリングに固定された一方の弁座ホルダーの
前進又は後退移動となって、弁子と弁座は確実に接離さ
れる。
【0042】更に、上記発明において、調整リングの流
体の流路方向の移動を規制する移動規制手段を備えたも
ので、上記発明の効果に加え、スラストリングと一体に
固定された一方の弁座ホルダーの弁座を弁子から一層確
実に引き離す。
【0043】更に、上記いずれかの発明において、スラ
ストリング及び調整リングは、一方の弁座ホルダーの外
側に設けられ、流路と遮断されたもので、上記いずれか
の発明の効果に加え、流路内の流体に浮動している鉄粉
その他の異物がスラストリングと調整リングとの楔面に
噛み込まず損傷を与える恐れが少なく、確実に弁子と弁
座を接離する。
【0044】そして、上記いずれかの発明において、ス
ラストリング及び調整リングは、弁座ホルダーの両方に
設けられたもので、上記いずれかの発明の効果に加え、
各々の弁子と弁座はそれぞれ接離し、弁装置の作動が一
層確実になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る弁装置の一実施例を示す断面図で
ある。
【図2】図1に示した弁装置の内、特に調整リングとス
ラストリングを取り出して示した断面図である。
【図3】図2における I 矢視図である。
【図4】図2における II−II 線断面図である。
【図5】図1に示した移動規制手段の正面図である。
【図6】移動規制手段の他の実施例を示し、図3と同じ
方向から見た矢視図である。
【図7】図6に示した移動規制手段を示し、図4と同じ
方向から見た断面図である。
【図8】従来技術に係る弁の断面図である。
【符号の説明】
1 弁装置 9 弁子 11、12 弁座 13 一方の弁座ホルダー 14 外側 22 他方の弁座ホルダー 23 移規制手段 24 スラストリング 25 楔面 26 中心点 27 あり溝(係止溝) 31 調整リング 32 楔面 33 中心点 34 内ガイドプレート(内側係止片) 55 流路 56 流路方向 57 流路方向と直角の方向 58 進退移動方向と直角の方向

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボール状の弁子と、該弁子を挾持する一
    対のリング状の弁座と、該一対のリング状の弁座を各々
    保持する二つの弁座ホルダーと、該弁座ホルダーの一方
    に設けられ流体の流路方向と直角の方向に対して傾斜し
    た楔面を持つスラストリングと、該スラストリングの楔
    面と同角度で該スラストリングの楔面に当接する楔面を
    持ち前記流路方向と直角の方向に進退移動することによ
    って前記一方の弁座ホルダーを介して前記弁子と前記弁
    座の密着状態を調整する調整リングとを有し、前記流体
    の流量の調節又は遮断の双方に使用する弁装置におい
    て、前記一方の弁座ホルダーは前記スラストリングに
    固定され前記調整リングの前記進退移動によって前記流
    路方向に前進又は後退移動し、該一方の弁座ホルダーの
    前進又は後退移動によって前記弁子と前記弁座は接離
    し、前記調整リングは、該調整リングの中心点を通り該
    調整リングの進退移動方向と直角の方向の両内側に固定
    された一対の内側係止片を備え、前記スラストリング
    は、該スラストリングの中心点を通り前記一対の内側係
    止片に対応する両内側に設けられ前記一対の内側係止片
    の各々に係止する係止溝を備えたものであることを特徴
    とする弁装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記調整リングの前
    記流体の流路方向の移動を規制する移動規制手段を備え
    たものであることを特徴とする弁装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、前記スラスト
    リング及び前記調整リングは、前記一方の弁座ホルダー
    の外側に設けられ、前記流路と遮断されたものであるこ
    とを特徴とする弁装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至のいずれかにおいて、前
    記スラストリング及び前記調整リングは、前記弁座ホル
    ダーの両方に設けられたものであることを特徴とする弁
    装置。
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