JP3023476B2 - 仕切弁の水圧試験方法及び水圧試験装置 - Google Patents

仕切弁の水圧試験方法及び水圧試験装置

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JP3023476B2
JP3023476B2 JP7300243A JP30024395A JP3023476B2 JP 3023476 B2 JP3023476 B2 JP 3023476B2 JP 7300243 A JP7300243 A JP 7300243A JP 30024395 A JP30024395 A JP 30024395A JP 3023476 B2 JP3023476 B2 JP 3023476B2
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秀彦 清家
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、給水管に介装され
て使用すべく製造された大型の仕切弁の水圧試験方法及
び水圧試験装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】給水管に介装されて使用すべく製造され
た大型の仕切弁は、製造完了時に仕切弁の弁箱からの漏
水、及び止水状態における弁座における漏水の有無をチ
ェックする水圧試験が行われている。このような水圧試
験には、日本規格協会(JIS)が作成した規定、及び
日本水道協会検査施工要領(JWWA)等に準拠した所
定の水圧試験がある。これらの水圧試験では、種々の仕
切弁に対応した試験水圧及び水圧保持時間等を含む、弁
箱の耐圧試験及び弁座における漏水試験について各試験
要領の詳細が定められている。
【0003】そして、試験結果により、仕切弁の合格、
不合格の判定に関しては、概ね所定の試験を行ったと
き、仕切弁の各部に異状あるいは漏水又は水のにじみが
あってはならない等、規定されていて、その判定は試験
者の目視観察に委ねられている。また、仕切弁本体であ
る弁箱の耐圧試験では、水圧によって弁の両端部間が伸
びないように適宜の治具によって弁の両端部を固定した
後に、水圧を与えること等が規定されているが、水圧試
験時における仕切弁の傾倒姿勢については規定していな
い。したがって、仕切弁本体の姿勢を統一せずに、水圧
試験が行われている。
【0004】また、このような水圧試験を行う場合は、
作業者が水圧試験機まで仕切弁を持ち運んで水圧試験機
に取り付け、水圧試験終了後は水圧試験機から仕切弁本
体を取り外して持ち運ぶ等、そして、その取付け、取外
し時にはチェーンブロック,ホイスト等を用いて人為的
に行っている。このような仕切弁の重量は数kgから数
100kgまでの範囲にあって重く、しかも、各仕切弁
は全数試験をするよう規定されているため、水圧試験の
自動化が望まれている。一方、この種の仕切弁を半自動
でテストする弁テスト装置は、実公平2−40513号
公報に示されている。
【0005】図6は、その弁テスト装置の上面図、図7
は側面図である。3個の弁1夫々を台板32を介して載
置して水圧テストを行うためのテスト台26が、支持架
台A上に回転軸aを介して反転可能に支持されている。
台板32には、その上面に開口する接続口34が形成さ
れて弁1内へ連通するようになっている。また、前記接
続口34に連通する通路を備えたフランジ部材が設けら
れ、その一方のポートに試験水供給管17がバルブ18
を介して接続され、他方のポートには排出管17′がバ
ルブ19を介して接続されている。
【0006】台板32の接続口34の周りには、接続口
34と同心円状に6つのOリング33が嵌入され、これ
らのOリング33の外側に4つの穴が設けられ夫々の穴
にピストンロッド35が下から上へ貫通している。ピス
トンロッド35は台板32の上に突出するように配設さ
れ、ピストンロッド35の下端に一体に設けられたピス
トンは、台板32の下側の図示しないクランプ用油圧シ
リンダ内に嵌装されている。ピストンロッド35の上端
雄ねじ部に螺合するナット37は、押え金具36の上面
に係合しており、押え金具36と台板32との間に、弁
1のフランジ20を締付け固定し得るようになってい
る。
【0007】また、試験水供給管17は、口金部材16
を介して給水用高圧ホース15に接続され、高圧ホース
15は水圧ポンプ13の吐出口14に連結されている。
水圧ポンプ13は、その吐出口14の手前に圧力計PM
を備え、水圧ポンプ13の吸水口は、工業用水管11で
給水された工業用水タンク12に接続されている。排出
管17′は口金部材16′を介して排水管21に接続さ
れ、排水管21は工業用水タンク12に導かれている。
【0008】更に、油圧系統は油圧ポンプ22の吐出口
23には、油圧管24の一端が接続され、油圧管24の
端部は接続口金部材25aを介して手動切換弁25及び
シリンダ切換弁27に接続されている。手動切換弁25
を経由する油路はテスト台26を反転させるべくラック
ピニオン方式によるテスト台回転機構を構成する油圧シ
リンダ39に接続されており、シリンダ切換弁27は油
圧管28を介して油圧管29に接続されている。そして
油圧管29は3つの台板32に夫々4つづつ装着された
油圧シリンダの各ポートに、図示しない分岐路でつなが
っており、各分岐点の手前にはバルブ30が介装されて
いる。
【0009】なお、油圧関係の各部に蓄えられた油を排
出するための接続口金部材25bには、油戻し管31が
接続され、この油戻し管31は油圧ポンプ22のための
油溜に接続されて回収した油を再使用できるようになっ
ている。
【0010】次にこの弁テスト装置による弁のテスト動
作を説明する。先ず、テストすべき弁1を、その内部を
接続口34に連通するように、弁1の一方のフランジ2
0を下にして台板32上に載せ、弁1の他方のフランジ
20′には盲板を取付ける。そしてフランジ20を押え
金具36により緩く拘束した後、油圧ポンプ22を作動
させ、シリンダ切換弁27の操作により油圧シリンダの
ポートに油を送り、油圧を与えることによって、より強
固にフランジ20を固定し、同時に安全ナットを締付け
る。このような手順により3個の弁1を夫々装着した
後、手動切換弁25を操作して油圧シリンダ39を作動
させることにより、テスト台26全体を回転軸aの周り
に180°回転させる。
【0011】そしてバルブ18,19を開放しておいて
から、水圧ポンプ13を作動させ、給水用高圧ホース1
5及び試験水供給路17を通じてポートに水を送り込
む。ポートに送り込まれた水の多くは接続口34を通じ
て弁1の内部に入り込む。このようにして弁1内に水が
満たされると、水圧ポンプ13によって給水される水は
全てポートから排出管17′を経て排水管21により工
業用水タンク12に戻される。
【0012】このような水の戻りを目視して、全ての弁
1内に水が満たされたことを確認した後、再び油圧ポン
プ22の作動と、手動切換弁25の操作とにより、テス
ト台26を180°反転させ、各弁1をテスト台26上
に載置された状態に戻す。そして、排出管17′に設け
られた各バルブ19を閉じた後、水圧ポンプ13を作動
させ各弁1に水圧を与えて、試験水の漏洩の有無をテス
トする。弁1のテストを終了した後は、水圧ポンプ13
を停止させて、弁1内の圧力を低下させた後、バルブ1
9を開放し、盲板フランジ38を取り外して、弁1内の
水を流出させる。ついで、油圧シリンダに与えられてい
る油圧を解放し、弁1を取り外す。このようにして、こ
の弁テスト装置では複数の弁1を同時にテストでき、大
きさが異なる弁であっても、複数のOリング33を台板
32に装着することにより対処できるようになってい
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近は圧力
を高精度に検出して電気信号に変換する圧力変換器が存
在する。そこで、この圧力変換器を用いて仕切弁内の水
圧を計測し、計測した水圧変化から仕切弁の漏水の有無
を目視によらずに判定する水圧試験方法が考えられてい
る。しかし、仕切弁の内部は構造が複雑であって、空気
溜まり部が多数存在する。そのため、仕切弁内に注水し
て水圧を高めた場合には仕切弁内の空気は多数の空気溜
まり部に押し込められた状態となり、そのような空気溜
まりの空気と給水した水とが共存している状態の水圧を
圧力変換器の出力に基づいて計測することになる。
【0014】そのため、仕切弁内の残留空気の容積が大
きい場合には、漏水が生じていても圧縮されている残留
空気により撹乱され、ある種のアキュムレータ効果によ
って、水圧の変化が生じない状態が起きる。即ち、圧力
を高精度に検出する圧力変換器を用いても、仕切弁の漏
水の有無を高精度に判定できないという問題がある。ま
た、実公平2−40513号公報に示されている弁テス
ト装置では弁のテストを行うに際し、テストすべき弁を
テスト台上に作業者が上げ下ろし、及び弁の固定,試験
等の作業をする必要があり、作業者は重労働を強いられ
るという問題がある。
【0015】本発明は斯かる問題に鑑み、仕切弁の漏水
の有無を目視によらずに正確に判定でき、しかも作業者
に重労働を強いることなく、仕切弁の漏水の有無に基づ
く仕切弁の合否の判定ができる仕切弁の水圧試験方法及
び水圧試験装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】第1発明に係る仕切弁の
水圧試験方法は、仕切弁に水圧を与えて、その漏水の有
無を試験する仕切弁の水圧試験方法において、前記仕切
弁を、その内部の残留空気が溜まる位置に残留空気排出
用パッド材を配置する工程と、仕切弁の内部の流路を中
心として所定角度回動させる工程と、仕切弁内に給水し
て仕切弁内の残留空気の容積を減じる工程と、残留空気
の容積を減じた後に仕切弁内の水圧を所定値に保持する
工程とを含んで、仕切弁の漏水の有無を試験することを
特徴とする。
【0017】
【0018】
【0019】本発明では、残留空気が溜まる位置に残留
空気排出用パッド材が配置された仕切弁Vを、図5に示
すようにその内部の流路中心Qを中心にして仕切弁Vの
底部VB が上側に位置するように所定角度αだけ回動さ
せた後に、仕切弁Vに給水すると、仕切弁V内の水位が
上昇するにともない仕切弁V内の空気が押し上げられて
仕切弁Vの上側に位置している開口縁まで押し上げられ
た空気は外部へ排出される。そして、残留空気が溜まる
位置には残留空気排出用パッド材が配置されているた
め、仕切弁Vに漏水が生じると直ちに水圧が低下する。
これにより、仕切弁の漏水を高精度に検出できる。
【0020】
【0021】第2発明に係る仕切弁の水圧試験装置は、
仕切弁に水圧を与えて、その漏水の有無を試験する仕切
弁の水圧試験装置において、水圧試験すべき仕切弁を一
方向へ搬送する第1コンベアと、該第1コンベア上の仕
切弁が前記一方向へ搬入され、その搬入側端及び搬出側
端が上下位置となるように回動が可能な回動テーブル
と、該回動テーブルに載置された仕切弁を前記一方向へ
搬出する第2コンベアと、前記回動テーブルにその入側
及び出側が前記搬入側端及び搬出側端の間の両側となる
ように載置された仕切弁の入側に接合して仕切弁内に給
水する第1シールヘッドと、前記仕切弁の出側に接合し
て仕切弁内に給水する第2シールヘッドと、仕切弁に第
1シールヘッド及び第2シールヘッドを接合した状態
で、仕切弁を、その内部の流路を中心に所定角度回動さ
せる回動手段と、仕切弁内の水圧を検出する圧力検出手
段とを備え、該圧力検出手段による検出結果に基づい
て、仕切弁の漏水の有無を試験すべく構成してあること
を特徴とする。
【0022】第4発明では、第1コンベアにより仕切弁
を回動テーブルに移す。回動テーブル上の仕切弁の入側
に第1シールヘッドを、出側に第2シールヘッドを接合
する。第1,第2シールヘッドを接合した状態で仕切弁
をその流路を中心に所定角度回動させて傾倒させ、その
状態で仕切弁に給水し、水圧を所定値に保持して、圧力
計測手段により水圧変化を検出する。これにより、仕切
弁内の水圧は、漏水により直ちに低下し水圧の低下に基
づいて仕切弁の合否を判定できる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下本発明をその実施の形態を示
す図面により詳述する。図1は本発明に係る仕切弁の水
圧試験方法を実施するための水圧試験装置の模式的側面
図、図2はテスト台の正面図である。仕切弁の水圧試験
を行うためのテスト台40の一側側方には第1コンベア
たる搬入用コンベア41が配設されており、テスト台4
0の他側方には第2コンベアたる搬出用コンベア42が
配設されている。搬入用コンベア41の長さ方向、テス
ト台40、及び搬出用コンベア42の長さ方向は同一線
上に位置決めされており、コンベア41,42のコンベ
アベルトの移動方向は矢符で示すように同方向(一方
向)に選定されている。
【0024】テスト台40は、矢符で示すコンベアベル
トの移動方向に対して直交する方向に、架台40aと、
架台40bとを適長離隔し対向させて配設している。架
台40aの上側には後述する前後進用油シリンダ54の
ロッド54aが挿通し回転自在に支持されており、架台
40bの上側には後述する前後進用スクリュー40dが
挿通されて、回転自在に支持されている。架台40a
(40b)の内側面側には、ロッド54a(前後進用ス
クリュー40d)が上部位置を貫通していて、ロッド5
4a(前後進用スクリュー40d)に遊嵌し、ロッド5
4a(前後進用スクリュー40d)と共に回動するアー
ム40e(40f)が配設されている。ロッド54a
(前後進用スクリュー40d)の先端にはシールヘッド
40g(40h)が取付けられている。アーム40eの
下端部とアーム40fの下端部との間には、回動テーブ
ル40iが跨がって取付けられている。
【0025】回動テーブル40iを水平に位置させた場
合には、搬入用コンベア41、搬出用コンベア42の上
面高さ位置と回動テーブル40iの上面高さ位置とが同
一高さになるように回動テーブル40iの高さが選定さ
れている。また回動テーブル40iを水平に位置させた
場合には、搬入用コンベア41と搬出用コンベア42と
の間をつなぐように回動テーブル40iが介装されるよ
うになっている。回動テーブル40iの上面には、コン
ベアベルトの移動方向と直交する向きに軸方向を位置さ
せた複数のローラ40jが適長離隔して並設されてい
る。シールヘッド40g(40h)の先端側は水圧試験
すべき仕切弁Vの給水口Vi (排水口VO)に水密に接
合可能になっている。
【0026】搬入用コンベア41にはパレットPに載置
された水圧試験の待機状態の仕切弁Vが、給水口(入
側)と排水口(出側)とを結ぶ軸線を移動方向と直交さ
せた転倒状態で載置されており、回動テーブル40i上
にはパレットPに載置されて回動テーブル40iに適宜
の固定手段で固定され、水圧試験を可能にした状態の仕
切弁Vが前記同様の転倒状態で載置されており、この仕
切弁Vの給水口(入側)と排水口(出側)とは図1、図
2の如く回動テーブル40iの搬入側端(搬入用コンベ
ア41側端)及び搬出側端(搬出用コンベア42側端)
の間の両側となっている。搬出用コンベア42には、パ
レットPに載置された水圧試験済の仕切弁Vが前記同様
の転倒状態で載置されている。
【0027】図3はシールヘッド周りの模式的構成図で
ある。シールヘッド40g(40h)の先端側には仕切
弁Vの給水口Vi (排水口VO )と接合される給水孔4
0g 1 (排水孔40h1 )が開設されており、給水孔4
0g1 (排水孔40h1 )の開口端面にはO型パッキン
OP1 (OP2 )が配設されており、給水口Vi (排水
口VO )とシールヘッド40g(40h)とを水密に接
合できるようになっている。シールヘッド40gの給水
孔40g1 内は管路を介して、圧力変換器50と空気抜
き弁51と、高圧送水弁52と、満水排水弁53とに連
通している。シールヘッド40の後端部には前後進用油
圧シリンダ54のロッド54aの先端が取付けられてお
り、ロッド54aの進退動作によりシールヘッド40が
前後進するようになっている。シールヘッド40の後端
部にはシールヘッド40gの前後進方向に平行してお
り、後方へ延出させたセンサアーム55の一端が取付け
られている。センサアーム55の後方位置にはセンサア
ーム55により作動するリミットスイッチLS1 が配設
されており、シールヘッド40gが所定距離後進した場
合に、リミットスイッチLS1 が作動するようになって
いる。
【0028】そして、シールヘッド40gは回動可能に
構成されており、シールヘッド40gを回動させた場合
は、圧力変換器50、空気抜き弁51、高圧送水弁5
2、満水排水弁53、前後進用油圧シリンダ54及びセ
ンサアーム55はシールヘッド40gの回動に応じて周
方向へ移動するようになっている。
【0029】シールヘッド40hの排水孔40h1 内は
管路を介して圧力変換器60と、空気抜き弁61と、高
圧送水弁62とに連通している。シールヘッド40hの
後端部には、前後進用スクリュー63の先端部が取付け
られている。前後進用スクリュー63の基端側は、前後
進用スクリュー63を180°の回転角度以内で回動さ
せる回動角変更モータMr の回転軸と連結されている。
前後進用スクリュー63にはリングR1 が螺合されてお
り、このリングR1 を回転駆動して前後進用スクリュー
63を前後進させる前後進用駆動モータMs を設けてい
る。シールヘッド40hの後端部には、シールヘッド4
0hの前後進方向に平行しており、後方へ延出させたセ
ンサアーム65の一端が取付けられている。センサアー
ム65の後方位置にはセンサアーム65により作動する
リミットスイッチLS2 が配設されており、シールヘッ
ド40hが所定距離後進した場合にリミットスイッチL
2 が作動するようになっている。
【0030】なお、空気抜き弁51,61を連通させて
いる給水孔40g1 ,排水孔40h 1 との連通位置と、
仕切弁Vの底部VB 側とが対応するように、シールヘッ
ド40g,40hの周方向位置が選定されている。これ
により、仕切弁V内に給水した場合に、その水位の上昇
にともない仕切弁V内の空気を円滑に排出させ得るよう
になっている。
【0031】次にこのように構成した仕切弁の水圧試験
装置により、仕切弁の水圧試験をする方法を図1乃至図
3により説明する。水圧試験対象の仕切弁Vは、その給
水口Vi と排水口VO とを結ぶ軸線(流路)を搬入用コ
ンベア41の移動方向と直交させて搬入用コンベア41
により搬送され、テスト台40へ搬入されて、テスト台
40において仕切弁Vの水圧試験をして水圧試験を完了
した仕切弁Vを搬出用コンベア42へ搬出し、搬送用コ
ンベア42から次の適宜の工程へ搬出する。
【0032】さて仕切弁Vを搬入用コンベア41からテ
スト台40へ搬入する場合、回動角変更モータMr を駆
動して回動テーブル40iを水平状態にした後、搬入用
コンベア41を駆動して、搬入用コンベア41上の仕切
弁VをパレットPとともに回動テーブル40i上に搬入
する。仕切弁Vが回動テーブル40i側へ搬出される
と、ローラ40jを駆動して仕切弁Vを移動させ、その
給水口Vi 、排水口Voがシールヘッド40g,40h
と対向する位置に達したときにローラ40jの駆動を停
止して仕切弁Vの移動を停止させる。続いて、前後進用
油圧シリンダ54及び前後進用駆動モータMs を駆動す
る。そうすると、シールヘッド40g,40hがともに
前進して、仕切弁Vの給水口Vi ,排水口Vo に水密に
接合され、水圧試験可能な状態になり、接合されたとき
に前後進用油圧シリンダ54及び前後進用駆動モータM
s の駆動を中止する。ここで図示しないハンドルを操作
して弁体を駆動し仕切弁Vを開いた状態にする。また、
仕切弁V内の残留空気をより低減させるべく、残留空気
が生じる位置に残留空気が滞留しないように残留空気排
出用パッド材(図示せず)を配設する。
【0033】続いて、回動角変更モータMr を駆動し
て、シールヘッド40g,40hとともに回動テーブル
40iを例えば時計回転方向へ30°回動させる。そう
すると仕切弁Vは図1に示す傾倒姿勢となり、その搬入
側端及び搬出側端が上下位置となり、この姿勢で回動を
中止する。次に、空気抜き弁51,61を開放状態にし
た状態で満水排水弁53を閉じ、高圧送水弁52,62
を開くと、給水孔40g1 ,40h1 を介して仕切弁V
内に給水される。給水により仕切弁V内の水位が上昇す
るにともない空気が上方へ押し上げられて空気抜き弁5
1,61から空気が排出され、給水口Vi の開口縁より
下方に残留する空気が全て排出される。そして空気抜き
弁51,61から水が排出されたときに空気抜き弁5
1,61を閉じて、仕切弁V内の水圧を所定値まで高め
る。この水圧は圧力変換器50の検出出力により所定値
に達しているか否かを確認する。このようにして仕切弁
Vを傾倒させた姿勢で仕切弁V内に給水して、所定の水
圧にして所定時間保持する。
【0034】このように所定の水圧にした場合は、仕切
弁V内に前記残留空気排出用パッド材が配置されていな
いとき、図4に示す如く給水口Vi の開口縁より外周側
に位置して形成されている弁座Vc の最上方位置に、僅
かな容積の残留空気Zが生じることになり、残留空気Z
の圧縮量は極めて小さいものになるが、仕切弁V内には
前記残留空気排出用パッド材が配置されているため、前
記残留空気Zをより低減させることができる。このよう
な状態にすることにより、弁箱からの漏水を検出でき、
所謂弁箱耐圧試験ができる。そして仕切弁Vの弁箱から
漏水が生じている場合には、その漏水に応じて直ちに水
圧が低下し、圧力変換器50,60がそれを検出する。
したがって、圧力変換器50,60の検出出力により所
定値以上の水圧の低下を検出した場合は、その仕切弁V
の弁箱耐圧の水圧試験を不合格と判定し、また所定値未
満の水圧の低下を検出した場合は合格と判定する。そし
て仕切弁Vの弁箱からの漏水の有無を試験する水圧試験
を終了する。
【0035】次に高圧送水弁62、満水排水弁53を閉
じ、高圧送水弁52を開いて仕切弁V内の水圧を例えば
7kg/cm2 にする。続いて図示しないハンドルを操
作して弁体を駆動し仕切弁Vを閉じる。その後、高圧送
水弁52を閉じ、満水排水弁53を開いて給水孔40g
1 内の水圧を例えば5kg/cm2 にして、満水排水弁
53を閉じる。そうすると給水口Vi と排水口Vo との
間に2kg/cm2 の水圧差が生じる。そしてこのよう
な状態を所定時間保持し、水圧の変化を圧力変換器5
0,60により検出する。
【0036】このような状態にしたことにより、仕切弁
Vの弁体が係入されている弁座Vcから漏水が生じてい
る場合は、漏水が直ちに水圧低下として現れ、弁座漏れ
を試験することができる。したがって、圧力変換器5
0,60の検出出力によって所定値以上の水圧の低下を
検出した場合は、その仕切弁Vの弁座漏れの水圧試験を
不合格と判定し、また所定値未満の水圧の低下を検出し
た場合は合格と判定する。そして、仕切弁Vの弁箱耐圧
及び弁座漏れのいずれについても合格と判定した場合に
は、仕切弁Vの漏水が皆無と見做して合格とし、製造し
た1つの仕切弁Vに対する水圧試験を終了する。
【0037】その後、高圧送水弁52,62をともに閉
じた状態で、図示しないハンドルを操作して仕切弁Vを
開いて満水排水弁53を開き、仕切弁V内の水を排水
し、残水が少なくなったときに空気抜き弁51,61を
ともに開いて排水する。その後、回動角変更モータMr
を駆動して、回動テーブル40iを反時計方向へ30°
回動させて水平状態に復帰させて回動角変更モータMr
の駆動を中止する。その後、油圧シリンダ54及び前後
進用駆動モータMs を駆動してシールヘッド40g,4
0hを仕切弁Vから離反させる。シールヘッド40g,
40hはリミットスイッチLS1 ,LS2 が作動したと
きに、後進動作を中止する。続いて回動テーブル40i
のローラ40jを駆動して水圧試験済の仕切弁Vを搬出
用コンベア42へ移動させ、搬出用コンベア42により
次工程へ搬出する。
【0038】続いて、次に水圧試験すべき仕切弁Vを、
前述したと同様にして回動テーブル40iへ搬入して、
前述した仕切弁Vと同様に水圧試験を行う。これによ
り、人為的な作業をすることなく重量物の仕切弁を自動
的に水圧試験することができる。また漏水による水圧低
下を高精度に検出できて、仕切弁の水圧試験による仕切
弁の合否を正確に判定することができる。
【0039】ここで、仕切弁の代表的な2種、3サイズ
の各仕切弁の許容漏水量に基づいて、水圧試験の合否が
判定できることを確かめた。表1は仮定I及び仮定IIに
基づいて試算した許容漏水量を示す。この漏水量によっ
て生じる仕切弁内の水圧変化は残留空気量によって表2
に示すように求められる。即ち、本発明の水圧試験方法
による残留空気の最大実測値及び仕切弁内容積の実測値
と、試験水圧、水の圧縮率から許容漏水量によって生じ
る圧力変化が求まる。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】例えば、水道用ダクタイル仕切弁の型式2
00Aの場合は、残留空気が有るときにもレート1の許
容漏れは、0.868kg/cm2 の水圧変化を検出で
きればよく、0.1kg/cm2 程度の圧力変化を検出
できる圧力変換器を用いれば仕切弁を正確に合否判定で
きることが判る。表2は許容漏水量によって生じる水圧
変化の算出例を示す。この表2に示すように弁座試験に
おいては残留空気が生じないことになる。
【0043】更に、前述した仮定に基づく漏水量よりも
更に微少の漏水量を検出する場合には残留空気をより低
減させるべく、残留空気が生じる位置に残留空気が滞留
しないように、残留空気排出用パッドを、水圧試験時に
配設するとともに、0.01kg/cm2 の水圧変化を
検出できる圧力変換器60を用いることによって本発明
の有効性を更に発揮できる。因みに、最近の圧力変換器
の圧力検出感度は±0.005kg/cm2 程度であ
り、本発明の仕切弁の水圧試験方法を実施する場合に使
用することにより、高精度に仕切弁の合否を判定でき
る。
【0044】
【発明の効果】以上詳述したように本発明に係る仕切弁
の水圧試験方法によれば、水圧試験対象の仕切弁内の残
留空気の容積を最小にできるので、その状態で仕切弁内
の水圧変化を検出して、その検出結果により仕切弁の合
否を判定するから、残留空気の圧縮量が極めて少なく、
漏水による水圧変化を高精度に捉え得て、仕切弁の合
格、不合格を高精度に判定できる。
【0045】また本発明に係る仕切弁の水圧試験装置に
よれば、重量物の仕切弁の持ち運び、及びシールヘッド
に接合する人為的な作業を必要とせず、手作業による煩
わしさを解消でき、水圧試験を自動化できる。しかも、
仕切弁の合否の判定を目視によらないから高精度に判定
できる等、本発明は仕切弁の品質管理に寄与するところ
大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る仕切弁の水圧試験装置の模式的側
面図である。
【図2】テスト台の正面図である。
【図3】シールヘッド周りの模式的構成図である。
【図4】残留空気が生じた状態を示す説明図である。
【図5】残留空気の状態を示す説明図である。
【図6】従来の弁テスト装置の上面図である。
【図7】弁テスト装置の側面図である。
【符号の説明】
40 テスト台 40g,40h シールヘッド 40g1 給水孔 40h1 排水孔 40i 回動テーブル 50 圧力変換器 51 空気抜き弁 52 高圧送水弁 54 前後進用油圧シリンダ 60 圧力変換器 61 空気抜き弁 62 高圧送水弁 64 前後進用スクリュー V 仕切弁(試験対象) Ms 前後進用駆動モータ Mr 回動角変更モータ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−88419(JP,A) 実開 平4−18336(JP,U) 実公 平2−40513(JP,Y2) 実願 平2−59508号(実開 平4− 18336号)の願書に添付した明細書及び 図面の内容を撮影したマイクロフィルム (JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01M 3/04 F16K 37/00 G01N 3/12

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 仕切弁に水圧を与えて、その漏水の有無
    を試験する仕切弁の水圧試験方法において、 前記仕切弁を、その内部の残留空気が溜まる位置に残留
    空気排出用パッド材を配置する工程と、仕切弁の内部の
    流路を中心として所定角度回動させる工程と、仕切弁内
    に給水して仕切弁内の残留空気の容積を減じる工程と、
    残留空気の容積を減じた後に仕切弁内の水圧を所定値に
    保持する工程とを含んで、仕切弁の漏水の有無を試験す
    ることを特徴とする仕切弁の水圧試験方法。
  2. 【請求項2】 仕切弁に水圧を与えて、その漏水の有無
    を試験する仕切弁の水圧試験装置において、 水圧試験すべき仕切弁を一方向へ搬送する第1コンベア
    と、該第1コンベア上の仕切弁が前記一方向へ搬入さ
    れ、その搬入側端及び搬出側端が上下位置となるように
    回動が可能な回動テーブルと、該回動テーブルに載置さ
    れた仕切弁を前記一方向へ搬出する第2コンベアと、前
    記回動テーブルにその入側及び出側が前記搬入側端及び
    搬出側端の間の両側となるように載置された仕切弁の入
    側に接合して仕切弁内に給水する第1シールヘッドと、
    前記仕切弁の出側に接合して仕切弁内に給水する第2シ
    ールヘッドと、仕切弁に第1シールヘッド及び第2シー
    ルヘッドを接合した状態で、仕切弁を、その内部の流路
    を中心に所定角度回動させる回動手段と、仕切弁内の水
    圧を検出する圧力検出手段とを備え、該圧力検出手段に
    よる検出結果に基づいて、仕切弁の漏水の有無を試験す
    べく構成してあることを特徴とする仕切弁の水圧試験装
    置。
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