JP3023277U - トイレットペーパーホルダー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目 的】 本考案は、回動自在の一対のロールペーパ
ー支持軸を持つトイレットペーパーホルダーの回動方向
を、人間の運動方向に近づけ、使用にあたり製品そのも
のに係る負荷を小さくし、従来の製品よりも、より使い
やすくするとともに、ロールペーパー支持軸を内側方向
に高くなるように付勢させることにより、製品の耐久性
の向上を図る事を目的としている。 【構 成】 回動自在の一対のロールペーパー支持軸の
回動方向を垂直方向より背板側に傾斜角をつけ、また腕
部より内側に倒れて付勢されている状態では、水平方向
より上向きに傾斜角をつけて付勢されるトイレットペー
パーホルダーである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、回動自在な一対のペーパー支持軸を有する、トイレットペーパー ホルダーに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、回動自在な一対のペーパー支持軸を有する、トイレットペーパー ホルダーはあった。 従来、この種のトイレットペーパーホルダーとしては実公昭５７−３８０７ ７号公報のものがある。 従来よりあるトイレットペーパーホルダーを説明すると、その一対のペーパ ー支持軸は垂直に回動するように出来ている。 また、この一対のペーパー支持軸は弾性体により腕部の内側に倒れた状態で 付勢されているが、このペーパー支持軸は水平状態に付勢されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

このように一対のペーパー支持軸が垂直に回動する構造は、ペーパーをセット する時の人間の手の動きと一致してはいない。また、この一対のペーパー支持 軸が水平状態で付勢されると、トイレットペーパーをセットする時に、ペーパ ー支持軸にかかる力が大きくなる上、トイレットペーパーをセットした状態で は、トイレットペーパーの芯との接触部分が多く、トイレットペーパーを巻き 取る時の摩擦抵抗が大きいという欠点があった。 本考案は、以上の欠点を除いて、この一対のペーパー支持軸の回動方向を人 間の手の動きに近づけるとともに、ペーパー支持軸の先端を上方向に傾斜した 状態で付勢させることにより、トイレットペーパーをよりセットし易くすると ともに、トイレットペーパーがセットされた状態においては、ペーパー支持軸 とトイレットペーパーの芯との接触部分を少なくし、それによりペーパー支持 軸とトイレットペーパーの芯との摩擦を少なくして、ペーパー支持軸の負担を 軽くすることを目的としたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するための本考案の構成を以下に説明すると、 背板１の両側前方へ腕部２ａ，２ｂを設け、この腕部の前方寄りに支持軸取 り付け穴３ａ，３ｂを設け、この支持軸取り付け穴３ａ，３ｂに支持軸４ａ， ４ｂを、内側方向に高くなるように傾斜させ、更に後方に傾倒させて設け、上 部にカバー５を設けたことを特徴とするトイレットペーパーホルダーである。

【０００５】

【作 用】

本考案は、以上のような構造であるから、これを使用するときは、 トイレットペーパーを持って、下から押し上げるようにしてペーパーホルダー にセットする。通常、トイレットペーパーホルダーは、トイレで用を足してい る状態では、肩よりも下の方の壁に取り付けられている。この位置関係におい てトイレットペーパーをセットする時の手は、肩を支点として動くので、垂直 方向よりはペーパーホルダーの背板１側に向かって押し上げることになり、そ の手の動きの方向とペーパーの支持軸４ａ，４ｂの回動する方向がより近くな るのである。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 第１図は本考案にかかるトイレットペーパーホルダーの斜視図、第２図は同 第１図の正面図、第３図は第２図のＡ−Ａ断面図である。 図中１は壁面にビス等で止めて取り付けられる背板、２ａ，２Ｂは同背板の 右端及び左端から前方に突出して連設される左右対象形の腕部である側板、３ ａ，３Ｂは同一対の腕部である側板２の対向面側に設けた支持軸取り付け穴、 ４ａ，４ｂは取り付けられたペーパー支持軸、５は腕部である側板２ａ，２ｂ に両端を支持されて回動可能なカバーである。 このペーパー支持軸４ａ，４ｂは、腕部である側板２ａ，２ｂに設けた支持 軸取り付け穴３ａ，３ｂに、ホルダー本体の内側にコイルバネ等の弾性体によ り倒れた状態で付勢されているが、ペーパー支持軸４ａ，４ｂの先端が上方向 に傾斜して保持されるように、ペーパー支持軸の可動軸部をペーパー支持軸の ストッパー６ａ，６ｂより低い位置に設ける。 又、トイレットペーパー着脱時において、ペーパー支持軸４ａ，４ｂは腕部 である側板２ａ，２ｂに設けた支持軸取り付け穴３ａ，３ｂに収まる様に回動 する。 この腕部である側板２ａ，２ｂの内側に付勢されているペーパー支持軸４ａ ，４ｂは、回動する角度を垂直方向より背板１の方向に傾斜させて回動するよ うにペーパー支持軸４ａ，４ｂの可動軸を傾斜させてある。 以上のような構造により、ペーパー支持軸４ａ，４ｂの回動範囲も小さくな り、それにより、トイレットペーパー着脱時にコイルバネ等の弾性体にかかる 負荷を小さく出来、結果としてトイレットペーパー着脱による反復疲労を抑制 することにもなるのである。

【０００７】

【考案の効果】

本考案のトイレットペーパーホルダーは、一対のペーパー支持軸４ａ，４ｂ の回動方向を、人間の手の運動方向に近づけてあるので、より使いやすくなる のである また、ペーパー支持軸４ａ，４ｂが上向き方向に傾斜して保持されている為 、トイレットペーパーを着脱する時に、コイルバネ等弾性体にかかる負荷を小 さくできるので、製品の耐久性の向上も可能となる。 そして、このペーパー支持軸４ａ，４ｂが上向き方向に傾斜して保持されて いる為、セットされたトイレットペーパーの芯７とペーパー支持軸４ａ，４ｂ の接触面積を小さくすることが出来るので、トイレットペーパーを巻き取る時 の摩擦抵抗を小さくでき、より小さな力で巻き取ることが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のトイレットペーパーホルダーの斜視図

【図２】本考案のトイレットペーパーホルダーの正面図

【図３】本考案のトイレットペーパーホルダーのＡ−Ａ
断面図

【図４】本考案のトイレットペーパーホルダーの使用例
正面図

【符号の説明】

１は本考案の背板 ２は本考案の腕部 ３は本考案の支持軸取り付け穴 ４は本考案のペーパー支持軸 ５は本考案のカバー ６は本考案のペーパー支持軸のストッパー ７はトイレットペーパーの芯

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】背板の両側前方へ腕部を設け、この腕部の
   前方寄りに支持軸取り付け穴を設け、この支持軸取り付
   け穴に支持軸を、内側方向に高くなるように傾斜させ、
   更に後方に傾倒させて設け、上部にカバーを設けたこと
   を特徴とするトイレットペーパーホルダー。