JP3023055B2 - 流動層炉からの熱回収装置 - Google Patents

流動層炉からの熱回収装置

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JP3023055B2
JP3023055B2 JP6210532A JP21053294A JP3023055B2 JP 3023055 B2 JP3023055 B2 JP 3023055B2 JP 6210532 A JP6210532 A JP 6210532A JP 21053294 A JP21053294 A JP 21053294A JP 3023055 B2 JP3023055 B2 JP 3023055B2
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香津雄 堤
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利紀 村岡
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、流動層炉の流動媒体か
ら効率よく熱回収する方法を実施する装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来から、炉本体内の下部に風箱を有
し、この風箱の上側に空気分散板を介して流動層を形成
し、この流動層内にごみを投入して焼却し、流動層内に
水を供給して冷却するようにした流動層炉が良く知られ
ている(例えば、特開平4−39509号公報の第2図
参照)。
【0003】また、従来の流動層炉においては、図5に
示すように、流動層炉10内の流動層12の側方の耐火
材14内に水冷壁16を設けて熱回収を図っている。1
8は空気分散板、20は風箱である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来
は、流動層内の熱収支が入熱過多であるので、流動層内
に水を供給して冷却しているが、ガス量が多くなる等の
問題がある。また、従来は、図5に示すように、空気流
により流動する流動媒体による摩耗を低減するために、
水冷壁を耐火材内に設けているので、流動媒体の保有す
る熱を有効に回収することができない。
【0005】本発明は上記の諸点に鑑みなされたもの
で、本発明の目的は、流動層の形状を変形して流動層内
に移動層部が形成されるようにし、この移動層部に伝熱
管を設けることにより、伝熱効率を大きくして効率的に
熱回収を図ることができるとともに、伝熱管の摩耗を低
減できるようにした装置を提供することにある。また、
本発明の他の目的は、流動層から抜き出した流動媒体か
ら収熱することにより、熱収支を改善し、効率よく熱回
収を図るようにした装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の流動層炉からの熱回収装置は、炉本体内
の下部に風箱を有し、この風箱の上側にガス分散板を介
して流動層を形成し、この流動層に流動媒体排出管を接
続した流動層炉において、風箱の上側に隣接する流動層
が下方から上方に向かって広がるように、炉本体下部の
炉壁に傾斜部を設け、傾斜部近傍での空気流速が遅くな
るようにして、この傾斜部の周辺部に移動層が形成され
るようにし、この移動層内に前記傾斜部に沿った伝熱管
を設けたことを特徴としている。この装置において、流
動媒体排出管に、流動媒体の保有している熱を回収して
熱収支の改善を図るための熱交換器を設けて、冷却され
た流動媒体が流動層に戻されるようにすることが好まし
い。
【0007】
【実施例】1は、流動層から抜き出した流動媒体から
収熱する構成の流動層炉からの熱回収装置の一例を示し
ている。10は流動層炉で、炉本体11内の下部に風箱
20を有し、この風箱20の上側にガス分散板18を介
して流動層12を形成し、この流動層12に流動媒体排
出管22を接続している。24はフリーボード、26は
ごみ等の燃料を供給する燃料供給管である。
【0008】さらに、流動媒体排出管22に、冷却器等
の熱交換器28を設け、抜き出された流動媒体から収熱
するように構成される。つぎに1における作用につい
て説明する。通常、流動媒体は550〜750℃であ
り、抜き出された流動媒体を熱交換器28で、水又は空
気と間接的に熱交換させ、流動媒体を150〜250℃
に冷却した後、不燃物、灰等を分離して流動媒体を流動
層12へ戻す。このため、従来のように、流動層に注水
しなくても流動層温度を一定温度範囲内に制御すること
ができ、排ガス量も少なくなる。加熱された熱水は蒸気
発生部へ送られ、また、加熱された熱空気は燃焼部へ送
られる。なお、抜き出した550〜750℃の流動媒体
を、放熱のみで冷却する場合は、450〜650℃に冷
却した状態で、流動層へ戻している。このため、流動層
の温度を所定温度まで下げることができず、依然として
注水を必要とする。
【0009】以下、本発明を実施例に基づいてさらに詳
細に説明するが、本発明は下記実施例に何ら限定される
ものではなく、適宜変更して実施することが可能なもの
である。 実施例 図2は本発明の流動層炉からの熱回収装置の実施例を
示している。10は流動層炉で、炉本体11内の下部に
風箱20を有し、この風箱20の上側にガス分散板18
を介して流動層12を形成し、この流動層12に流動媒
体排出管(図示略)を接続している。そして、風箱20
の上側に隣接する流動層が下方から上方に向かって広が
るように、炉本体下部の炉壁に傾斜部30を設けて、こ
の傾斜部30の周辺部に移動層32が形成されるように
し、この移動層32内に傾斜部30に沿った伝熱管(水
冷管)34を設けている。
【0010】つぎに実施例における作用について説明
する。炉本体11の下部が傾斜部30により絞られてい
るので、風箱20に供給された空気は空気分散板18か
ら矢印の方向に吹き上げられ、矢印の部分の空気流速が
速くなる。このため、この部分では流動層となり、傾斜
部30の近傍では空気流速が遅くなるので、この部分で
は移動層32となる。したがって、図3に示すように、
伝熱管34を耐火材14の内面の傾斜部30に沿わせて
設けることにより、伝熱管34の摩耗を抑制することが
できるとともに、伝熱効率を大きくし、効率的な熱回収
を図ることができる。なお、伝熱管を傾斜部30に沿わ
せて設ける代わりに、伝熱管を移動層32内に傾斜部3
0から離して設けることも可能である。
【0011】実施例 本実施例は、図4に示すように、流動媒体排出管22
に、流動媒体の保有している熱を回収するための冷却器
等の熱交換器28を設けたものである。他の構成及び作
用は1及び実施例の場合と同様である。
【0012】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されているの
で、つぎのような効果を奏する。(1 ) 流動層内に傾斜部を設けて移動層部を形成させ
ので、この移動層部内に前記傾斜部に沿った伝熱管を
設けることにより、伝熱管の摩耗を低減するとともに、
伝熱効率を大きくして効率的な熱回収を行うことができ
る。(2) 流動媒体排出管に熱交換器を設ける場合は、流
動層から抜き出した流動媒体から収熱するので、熱収支
を改善し、効率よく熱回収を図ることができる。また、
収熱により冷却された流動媒体を流動層に循環すること
により、従来のように流動層に注水しなくても、流動層
温度を一定温度範囲内に制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】流動層から抜き出した流動媒体から収熱する構
の流動層炉からの熱回収装置の一例を示す概略構成図
である。
【図2】本発明の流動層炉からの熱回収装置の実施例
を示す概略構成図である。
【図3】図2に示す装置に耐火材を表示した装置の概略
構成図である。
【図4】本発明の装置の他の実施例を示す概略構成図で
ある。
【図5】従来の流動層炉の概略構成図である。
【符号の説明】
10 流動層炉 11 炉本体 12 流動層 14 耐火材 18 ガス分散板 20 風箱 22 流動媒体排出管 28 熱交換器 30 傾斜部 32 移動層 34 伝熱管
フロントページの続き (72)発明者 村岡 利紀 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工 業株式会社 明石工場内 (56)参考文献 特開 昭55−49137(JP,A) 特開 平5−223232(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F23G 5/30 F23G 5/46 F23C 11/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炉本体内の下部に風箱を有し、この風箱
    の上側にガス分散板を介して流動層を形成し、この流動
    層に流動媒体排出管を接続した流動層炉において、 風箱の上側に隣接する流動層が下方から上方に向かって
    広がるように、炉本体下部の炉壁に傾斜部を設け、傾斜
    部近傍での空気流速が遅くなるようにして、この傾斜部
    の周辺部に移動層が形成されるようにし、この移動層内
    に前記傾斜部に沿った伝熱管を設けたことを特徴とする
    移動層炉からの熱回収装置。
  2. 【請求項2】 流動媒体排出管に、流動媒体の保有して
    いる熱を回収して熱収支の改善を図るための熱交換器を
    設けて、冷却された流動媒体が流動層に戻されるように
    した請求項記載の流動層炉からの熱回収装置。
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