JP3022894B2 - 電気カーペットの制御装置 - Google Patents

電気カーペットの制御装置

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JP3022894B2 JP6107202A JP10720294A JP3022894B2 JP 3022894 B2 JP3022894 B2 JP 3022894B2 JP 6107202 A JP6107202 A JP 6107202A JP 10720294 A JP10720294 A JP 10720294A JP 3022894 B2 JP3022894 B2 JP 3022894B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電気カーペットの制御装
置に係り、使用者の在/不在を判断して通電制御を行う
ものに関する。
【0002】
【従来の技術】床面採暖具として使用される電気カーペ
ットは、発熱線と、この発熱線と略並行に温度に応じて
インピーダンスが変化する感熱線を配設し、感熱線のイ
ンピーダンス変化、すなわち電気カーペットの温度変化
に応じて発熱線を通電/非通電に切り換えて設定された
温度になるように制御する。ところで、電気カーペット
を通電状態にしたまま使用者が長時間不在となった場合
の無駄な電力消費を防止するため、通電時間の変化状況
から使用者の不在を判断し、通電率を下げるようにした
ものがある。これは、電気カーペットの通電時間は表面
温度の上昇に応じて徐々に短くなり、反対に非通電時間
が徐々に長くなる、という動作を繰り返し、やがて表面
温度が安定するもので、表面温度の安定した状態が継続
した場合に使用者不在と判断できるからである。ところ
で、通常、電気カーペットは本体の汚れを防ぐためカバ
ーをかけて使用されるが、このカバーの厚さの違いによ
って放熱状態に差が生じるため、表面温度の安定状態が
続いた場合、これが使用者の不在によるものか、それと
も、カバーが厚いため熱が逃げにくく安定状態が継続さ
れたものか判断できない場合がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、電気カ
ーペットの表面温度の安定状態が継続した場合、これが
使用者の不在によるものかカバーが厚いためのものかの
判断ができず、使用者が居るのに不在であると誤認する
という問題がある。本発明の課題は、カバーが厚いため
に電気カーペットが放熱されにくく、表面温度の安定状
態が続いた場合に使用者が居るにも拘わらず不在である
ものと誤認しないようにすることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を解
決するため、発熱線と、温度に応じてインピーダンスが
変化する感熱線と、設定温度に対応する電圧に設定され
た基準電圧と、前記感熱線のインピーダンスから温度を
算出して電圧に変換し、この電圧が前記基準電圧よりも
低い場合に通電、高い場合に非通電の制御信号を出力す
る制御ユニットと、同制御ユニットよりの制御信号に基
づいて前記発熱線を通電/非通電に切換える通電制御部
とからなる電気カーペットの制御装置において、前記制
御ユニットに、前記発熱線の通電時間を計数する通電時
間計数部と、同通電時間計数部よりのデータを記憶する
メモリ部と、前記通電時間計数部よりの新たなデータと
前記メモリ部より読み出した以前のデータとから通電時
間の変化量を算出する演算部と、通電時間の変化量を設
定する設定部と、同設定部による設定値と前記演算部に
よる演算値とを比較する比較部とを設けてなり、同比較
部よりのデータに基づいて使用者の在/不在を判断し、
使用者在の場合は通常の制御信号出力を続行し、使用者
不在の場合は所要の通電率の制御信号を出力するように
して電気カーペットの制御装置を構成した。
【0005】
【作用】以上のように構成したので、本発明による電気
カーペットの制御装置においては、電気カーペットの発
熱線に略並行して配設された感熱線のインピーダンスか
ら電気カーペットの表面温度を検出し、この表面温度が
設定温度よりも低い場合、電気カーペットに配設されて
いる発熱線に通電し、高い場合に通電を遮断する。この
通電時間を通電時間計数部で計数し、計数された通電時
間を通電/非通電のサイクルごとにメモリ部に記憶し、
新たな通電時間データの入力時、この新しいデータをメ
モリ部より読み出した前々回のデータと演算し、通電時
間の変化量を算出する。この値をカバーに厚みに合わせ
て切換えられた設定部よりの値と比較し、設定値よりも
小さい場合に使用者が不在であると判断し、発熱線の通
電率を使用者不在時用に設定されている通電率に低下さ
せ、節電する。
【0006】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明による電気カー
ペットの制御装置の実施例を詳細に説明する。図1は本
発明による電気カーペットの制御装置の一実施例を示す
要部ブロック図である。図の1は感熱線、2は温度検出
部、3は基準電圧、4は制御ユニット、5は通電制御
部、6は発熱線、7は使用するカバーの厚みに応じて設
定を切換える設定部である。制御ユニット4内の8はA
/D変換部、9は通電時間計数部、10はメモリ部、11は
演算部、12は比較部、13は制御部である。
【0007】電気カーペットは、本体内に配設された発
熱線6の通電によって発熱する。感熱線1は、この発熱
線6に略並行に配設され、温度に応じてインピーダンス
が変化する。温度検出部2は、この感熱線1のインピー
ダンスによって表面温度を検出し、アナログの信号を出
力する。温度検出部2よりの信号は制御ユニット4に入
力し、A/D変換部8でディジタル信号に変換され、比
較部12によって基準電圧3と比較される。基準電圧3
は、例えば、使用者により調節された温度目盛に対応す
る、通電を遮断すべき上限温度Tuに対応する電圧と、通
電を再開すべき下限温度Tdに対応する電圧である。前記
比較部12の比較により、温度検出部2よりの値が下限温
度Tdを示す電圧よりも低くなった場合は制御部13から通
電の制御信号を出力し、通電制御部5を介して発熱線6
を通電に制御し、また、前記温度検出部2よりの値が上
限温度Tuを表す電圧に達したとき非通電の制御信号を出
力し、通電制御部5を介して発熱線6の通電を遮断す
る。これにより、図2に示す如く、電気カーペットの表
面温度21は使用者により調節された温度目盛に対応する
上限温度Tu〜下限温度Tdの幅に入るように制御される。
発熱線6で発生した熱は通電/非通電の繰り返しによっ
て電気カーペット本体内に蓄熱され、この蓄熱によって
通電時の表面温度21の立ち上がりが徐々に急峻になり、
通電期間が次第に短縮され、反対に非通電期間の表面温
度21の立ち下がりが徐々に緩やかになり、非通電期間が
次第に長くなる。
【0008】図3に示すフローチャートの如く、通電制
御部5に出力される通電/非通電の制御信号を制御部13
で監視し、監視による信号を通電時間計数部9に入力
し、通電/非通電のサイクル(図2のt3、t4、t5・・)
ごとに通電時間(・・、、、・・)を計数し(ス
テップ1、以降、ST1と略す)、メモリ部10に記録す
る。そして、通電時間計数部9よりの新たなデータ出力
時、このデータを演算部11に入力し、メモリ部10から以
前の通電時間、例えば、前々回の通電時間のデータを読
み出し、新旧2回の通電時間の変化量を算出する(ST
2)。
【0009】演算部11によって算出された通電時間の変
化量(時間値)を比較部12に入力し、カバーの厚みに応
じて切換えられた設定部7よりの設定値(時間値)と比
較し(ST3)、演算部11よりの通電時間の変化量が設定
値以下であった場合(ST4:Yes )、使用者は不在であ
ると判断し(ST5)、使用者不在用に設定されている低
通電率の制御信号を制御部13から出力し、通電制御部5
を介して発熱線6の通電時間の比率を短縮して節電動作
に入り(ST6)、以降、通電時間の変化状況の監視を続
行する(前記ST1に戻る)。また、前記通電時間の変化
量が設定部7による設定値以上であった場合(ST4:N
o)、通電時間の変化が少なく使用者が居るものと判断
し(ST7)、通常の動作を継続しながら(ST8)監視を
続行する(前記ST1に戻る)。
【0010】なお、設定部7には、例えば、カバーの厚
みを「厚い」、「中位」、「薄い」等の3段階に分けて
目盛を設け、スイッチの切換え位置に応じて夫々所要の
時間値を出力するようにする。
【0011】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明による電
気カーペットの制御装置によれば、使用されるカバーの
厚みの違いによって使用者が居るか居ないかの判断を誤
らないようにするもので、使用者の在/不在の判断の精
度を高めることができる。これにより、厚さの違うカバ
ーに取替えても人が居る間は床面が適宜に暖まって快適
さを提供し、人の居ない時間が所定以上続いた場合は自
動的に節電に切換えられる経済性を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電気カーペットの制御装置の一実
施例を示す要部ブロック図である。
【図2】本発明による電気カーペットの制御装置の動作
を説明するための電気カーペットの表面温度と通電期間
/非通電期間との関係を示す図である。
【図3】本発明による電気カーペットの制御装置の動作
を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 感熱線 2 温度検出部 3 基準電圧 4 制御ユニット 5 通電制御部 6 発熱線 7 設定部 9 通電時間計数部 10 メモリ部 11 演算部 12 比較部 13 制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24D 13/02 G05D 23/24 H05B 3/00 365

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発熱線と、温度に応じてインピーダンス
    が変化する感熱線と、設定温度に対応する電圧に設定さ
    れた基準電圧と、前記感熱線のインピーダンスから温度
    を算出して電圧に変換し、この電圧が前記基準電圧より
    も低い場合に通電、高い場合に非通電の制御信号を出力
    する制御ユニットと、同制御ユニットよりの制御信号に
    基づいて前記発熱線を通電/非通電に切換える通電制御
    部とからなる電気カーペットの制御装置において、前記
    制御ユニットに、前記発熱線の通電時間を計数する通電
    時間計数部と、同通電時間計数部よりのデータを記憶す
    るメモリ部と、前記通電時間計数部よりの新たなデータ
    と前記メモリ部より読み出した以前のデータとから通電
    時間の変化量を算出する演算部と、通電時間の変化量を
    設定する設定部と、同設定部による設定値と前記演算部
    による演算値とを比較する比較部とを設けてなり、同比
    較部よりのデータに基づいて使用者の在/不在を判断
    し、使用者在の場合は通常の制御信号出力を続行し、使
    用者不在の場合は所要の通電率の制御信号を出力するよ
    うにして構成したことを特徴とする電気カーペットの制
    御装置。
  2. 【請求項2】 前記演算部にて、前記通電時間計数部よ
    りの新たなデータと前記メモリ部より読み出した前々回
    のデータとから通電時間の変化量を算出するようにして
    なる請求項1記載の電気カーペットの制御装置。
  3. 【請求項3】 前記設定部に、電気カーペットのカバー
    の厚みを複数に分類し、各分類に対応させて通電時間の
    変化量を設定するようにして構成した請求項1または請
    求項2記載の電気カーペットの制御装置。
  4. 【請求項4】 前記設定部は、通電時間の変化量の設定
    値をスイッチにより切換えるようにして構成した請求項
    3記載の電気カーペットの制御装置。
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