JP3022878U - ミニディスク用ケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ミニディスクを容易に出し入れできるように
することと、ミニディスクの枚数が増えた場合にも、簡
単に、整理できるようにすることである。 【解決手段】 １つの底面と、ミニディスク１枚分の厚
さと同等の高さの４つの側面とに囲まれ、上底面を開放
した中箱Ｉと、２つの底面と、２つの側面および背面と
に囲まれ、一側面を開口した外箱Ｏとからなり、外箱の
開口部から、中箱の底面を外箱の底面に沿って引き出し
自在とする。外箱Ｏを樹脂で一体に成形した展開図を組
み立てて形成する。外箱Ｏの両底面の外表面に、他の底
面と着脱可能な連結部を形成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、オーディオ用のミニディスクを収納するケースに関するものである 。

【０００２】

【従来の技術】

ミニディスクを収納するケースとして、図１５、図１６に示すようなものが有 った。 これは、上本体３１と、下本体３３と、マチ部３２とで囲まれた箱型のケース である。開口部３７から上下本体３１、３２は開くことができ、内部は、図１６ に示すようになっている。上本体３１の中には、固定片３４と支持片３６の間に ミニディスクＭＤを２枚収納でき、マチ部３２の支持片３５の間にもミニディス クＭＤを２枚を挟んで収納できる。また、下本体３３にも上本体３１と同様に、 ２枚のミニディスクＭＤを収納でき、ひとつのケースで６枚のミニディスクＭＤ を収納できる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

このようなケースに６枚のミニディスクＭＤが収納されている時、マチ部３２ に収納されているミニディスクＭＤを取り外さなければ、上下本体３１、３３か らミニディスクＭＤを取り出すことは難しい。 また、このようなケースはミニディスクＭＤを６枚だけ収納する時には、大変 便利であるが、もっと多くのミニディスクを収納する場合には、同様のケースを 多数用意して、積み重ねるか、ラックに立てて並べるかする。 しかし、このような両開きのケースなので、重ねたままあるいは立てたまま開 くことはできない。必ず、必要なケースを手にとっててから、開けて、ミニディ スクを出し入れしなければならない。 さらに、立てて並べて置くためには、専用ラックが必要である。 そこで、本案の課題は、ミニディスクを容易に出し入れできるようにすること と、ミニディスクの枚数が増えた場合にも、簡単に、整理できるようにすること である。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本案のミニディスク用ケースは、１つの底面と、ミニディスク１枚分の厚さと 同等の高さの４つの側面とに囲まれ、上底面を開放した中箱と、２つの底面と、 ２つの側面および背面とに囲まれ、一側面を開口した外箱とからなり、外箱の開 口部から、中箱の底面を外箱の底面に沿って引き出し自在とする樹脂製のケース である。 このようにミニディスクを重ねないで収納する、薄い引き出し式のケースであ る。 第２の考案は、上記外箱が、第１の底面と底面の左右両側に垂直に起立した側 面を備えた第１部材と、第１の底面に背面を介して連結した第２の底面を備えた 第２部材と、第１部材に形成した第１結合部材と、第２部材に形成し第１結合部 材と結合可能な第２結合部材とを、樹脂で一体に成形した展開図を組み立てて形 成したことを特徴とする。 第３の考案は、外箱の両底面の外表面に、他の底面と着脱可能な連結部を形成 した。これにより、複数のケースを底面で、連結することができる。

【０００５】

【考案の実施の形態】

図１〜図９示す第１実施例は、外箱Ｏと中箱Ｉとからなる樹脂製ケースである 。収納時は、図１に示す状態であり、中箱Ｉに形成したつまみ２２を摘まんで、 外箱Ｏより引き出すものである。ミニディスクＭＤを２枚収納している状態であ る。 中箱Ｉは、図２に示すように、底面１６と、側面１８〜２１で囲まれ、内部に は、押え部材２３、リブ２４が、形成され、底面１６には、ミニディスクＭＤの 形状に合せたスジ１７が形成されている。側面１８、２０には、切り欠き２６と ストッパ２５が形成されている。側面１８〜２１の高さは、ミニディスクＭＤの 厚さと同等なので、中箱Ｉは、非常に薄い引き出しとなる。 この中箱Ｉに収納するミニディスクＭＤは、図３のように、リブ２４に上に載 るので、底面１６から浮いた状態となり、押え部材２３で押えられる。

【０００６】 外箱Ｏは、図１および図４に示すように、底面３と底面４と、側面５、６と背 面７とで囲まれ開口部８を持つ。両底面３、４には、中箱のつまみ２２をつまみ 易いように切り欠き１１が形成されている。また、底面３には、第１連結部とし ての連結凸部１３が形成され、底面４にはこの連結凸部１３を嵌合する第２連結 部としての連結凹部１４が形成されている。 このような外箱Ｏは、図５に示すように展開される。ただし、左右対称なので 、半分は省略している。 展開図は、第１の底面３と底面３の左右両側に垂直に起立した側面５ａを備え た第１部材１と、底面３に背面７を介して連結した第２の底面４を備えた第２部 材２とからなる。そして、第２部材の底面４にも左右両側に垂直に形成した側面 ５ｂと、第１部材１の側面５ａの内壁に形成した突起状の第１結合部材９と、こ れに結合する側面５ｂに形成した角孔である第２結合部材１０とを、樹脂で一体 に成形したものである。この展開図を組み立てて外箱Ｏを形成する。

【０００７】 図５の展開図を折り線１２に沿って折り、底面４を底面３の上に平行に位置さ せ、第１結合部９と第２結合部１０とを結合させ、側面５ａと側面５ｂを重ねて 側面５とする。図６は、外箱Ｏの組立途中の、第１、第２結合部材９、１０の様 子を示し、図７は、連結部分を示す断面図である。 この考案のケースは、中箱Ｉが、ミニディスクＭＤの厚さと同等なので、これ を収納する外箱Ｏも薄く、開口部８の開口面積は小さい。このため、内部に冷却 水を循環させるスペースが取れず、でき上りの外箱Ｏの形状を金型を用いて形成 するのは、非常に困難である。このため、図５のように、展開図を形成してから 、外箱Ｏを組み立てることにすれば、薄い引き出し式ケースも容易に形成できる のである。

【０００８】 このようにして、形成したケースを図９に示すように積み重ねることができる 。この時、外箱Ｏの底面３、４に形成された連結凸部１３と、連結凹部１４とを 連結させると、単にケースを積み重ねたものとは違って、一体化するので、複数 段の引き出しを備えた、ミニディスク用ケースとなる。連結部は図８に示すよう になっていて、底面４の連結凹部１４に、上に載せるケースの底面３の連結凸部 １３を嵌合することによって、連結される。このように、ミニディスクの数に合 わせて、必要な数のケースを連結することができれば、多数のケースが散らばっ たりせず、きちんと整理することができる。あるいは、初めから大きなラックを 用意する必要も無くなる。 上記のような連結部は、底面上の何処に形成してもかまわないが、本実施例の ように四隅に形成すると、連結凸部が足としての機能も兼ねることになる。 なお、図９のように連結したケースを底面３、４を垂直に立てて置くこともで きる。

【０００９】 中箱Ｉは、外箱Ｏから引き出すと、ストッパ２５が、外箱Ｏの開口部８の両脇 部分に当たって、それ以上引き出すことができない。また、中箱Ｉは、外箱Ｏの 奥に形成されたリブ１５に突き当たって止まるまで押し込むと、外箱Ｏの開口部 ８は中箱Ｉの側面２１によって塞がれるので、ケースの中に、埃が入らない。 ミニディスクＭＤの出し入れは、つまみ２２によって、中箱Ｉ図１のように引 き出した状態で行う。複数のケースを連結した状態で、どの段からもミニディス クＭＤを取り出したり、入れたりできる。この際、実施例のように中箱Ｉの側面 １８、２０に切り欠き２６を形成しておけば、そこから指を入れることができ、 ミニディスクＭＤを取り出し易い。 図１０、図１１に示す第２実施例は、第１部材１を、底面３と、側面５と、側 面５に隣接する筒状の第１結合部材２５とで形成し、第２部材２を、底面４と、 突起状の第２結合部材２６とで、形成した以外は、第１実施例と同様である。 第２結合部材２６を第１結合部材２５に嵌合して、外箱Ｏを形成するものであ る。

【００１０】 図１２〜図１４に示す第３実施例は、外箱Ｏの底面３、４に形成した連結凸部 部２９、連結凹部３０の形状が、第１実施例の連結凸部２９、連結凹部３０と異 なる以外は第１実施例と同様である。図１４は、外箱Ｏを上下逆さまに置いて、 底面３を上にした図である。底面３の両脇に長さを持って形成された連結凸部２ ９を、底面４の連結凹部３０に後方からスライドさせながら挿入し、２個の外箱 Ｏを連結することができる。連結部分の断面図は図１５に示すようになり、上下 方向に、引っ張っても外れることがない。 なお、本実施例では、中箱Ｉを引き出し易くするために、つまみ２２と外箱Ｏ の切り欠き１１を形成したが、中箱Ｉの前方側面２１に取っ手のように突出する ものを形成すれば、外箱Ｏに切り欠きを形成する必要はない。

【００１１】

【考案の効果】

本考案のミニディスク用ケースによって、収納するミニディスクの出し入れが 容易になった。 特に、第２の考案のケースは、外箱を一体成形した展開図を組み立てることに よって形成するようにしたので、樹脂製の薄い外箱が、容易に成形できるように なった。 また、第３の考案により、複数のケースを連結することができるので、専用の ラック無しに、多数のミニディスクをきちんと整理して収納することができるよ うになった。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１実施例の全体を表す斜視図である。

【図２】第１実施例の中箱の斜視図である。

【図３】図１のIII-III断面図である。

【図４】第１実施例の外箱の斜視図である。

【図５】図４の展開図である。

【図６】第１実施例の外箱の組み立て説明図である。

【図７】図４のVII-VII断面図である。

【図８】図４のVIII-VIII断面図である。

【図９】第１実施例のケースを連結した状態である。

【図１０】第２実施例の外箱の展開図である。

【図１１】第２実施例の結合部材の結合部分の断面図で
ある。

【図１２】第３実施例の外箱の斜視図である。

【図１３】第３実施例の外箱の斜視図であり、図１２の
状態を裏返した状態である。

【図１４】第３実施例のケースの連結部分の断面図であ
る。

【図１５】従来例の外観図である。

【図１６】従来例のケースを開いた状態の斜視図であ
る。

【符号の説明】

Ｏ 外箱 Ｉ 中箱 ＭＤ ミニディスク １ 第１部材 ２ 第２部材 ３、４ 底面 ５、６ 側面 ７ 背面 ８ 開口部 ９、２７ 第１結合部材 １０、２８ 第２結合部材 １３、２９ 連結凸部 １４、３０ 連結凹部 １６ 底面 １８、１９、２０、２１ 側面

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 １つの底面と、ミニディスク１枚分の厚
   さと同等の高さの４つの側面とに囲まれ、上底面を開放
   した中箱と、２つの底面と、２つの側面および背面とに
   囲まれ、一側面を開口した外箱とからなり、外箱の開口
   部から、中箱の底面を外箱の底面に沿って引き出し自在
   とする樹脂製のミニディスク用ケース。
2. 【請求項２】 外箱が、第１の底面と底面の左右両側に
   垂直に起立した側面を備えた第１部材と、第１の底面に
   背面を介して連結した第２の底面を備えた第２部材と、
   第１部材に形成した第１結合部材と、第２部材に形成し
   第１結合部材と結合可能な第２結合部材とを、樹脂で一
   体に成形した展開図を組み立てて形成したことを特徴と
   する請求項１に記載のミニディスク用ケース。
3. 【請求項３】 外箱の両底面の外表面に、他の底面と着
   脱可能な連結部を形成した請求項１または２に記載のミ
   ニディスク用ケース。