JP3022579B2 - コーター等の乾燥部における方法および装置 - Google Patents

コーター等の乾燥部における方法および装置

Info

Publication number
JP3022579B2
JP3022579B2 JP2069932A JP6993290A JP3022579B2 JP 3022579 B2 JP3022579 B2 JP 3022579B2 JP 2069932 A JP2069932 A JP 2069932A JP 6993290 A JP6993290 A JP 6993290A JP 3022579 B2 JP3022579 B2 JP 3022579B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder
suction
web
negative pressure
wire
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2069932A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03137288A (ja
Inventor
ヘイッキラ ペルッティ
Original Assignee
バルメット ペーパ マシーナリ インコーポレーテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=8528097&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP3022579(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by バルメット ペーパ マシーナリ インコーポレーテッド filed Critical バルメット ペーパ マシーナリ インコーポレーテッド
Publication of JPH03137288A publication Critical patent/JPH03137288A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3022579B2 publication Critical patent/JP3022579B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F26DRYING
    • F26BDRYING SOLID MATERIALS OR OBJECTS BY REMOVING LIQUID THEREFROM
    • F26B13/00Machines and apparatus for drying fabrics, fibres, yarns, or other materials in long lengths, with progressive movement
    • F26B13/10Arrangements for feeding, heating or supporting materials; Controlling movement, tension or position of materials
    • F26B13/14Rollers, drums, cylinders; Arrangement of drives, supports, bearings, cleaning
    • F26B13/16Rollers, drums, cylinders; Arrangement of drives, supports, bearings, cleaning perforated in combination with hot air blowing or suction devices, e.g. sieve drum dryers
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21FPAPER-MAKING MACHINES; METHODS OF PRODUCING PAPER THEREON
    • D21F5/00Dryer section of machines for making continuous webs of paper
    • D21F5/02Drying on cylinders
    • D21F5/04Drying on cylinders on two or more drying cylinders
    • D21F5/042Drying on cylinders on two or more drying cylinders in combination with suction or blowing devices
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21HPULP COMPOSITIONS; PREPARATION THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASSES D21C OR D21D; IMPREGNATING OR COATING OF PAPER; TREATMENT OF FINISHED PAPER NOT COVERED BY CLASS B31 OR SUBCLASS D21G; PAPER NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D21H25/00After-treatment of paper not provided for in groups D21H17/00 - D21H23/00
    • D21H25/04Physical treatment, e.g. heating, irradiating
    • D21H25/06Physical treatment, e.g. heating, irradiating of impregnated or coated paper

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Paper (AREA)
  • Drying Of Solid Materials (AREA)
  • Coating Apparatus (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、ウエブの片側もしくは両側がコーティング
剤もしくはコーティングサイズで処理されるコーターの
乾燥部、または抄紙機の乾燥部で用いられる方法および
装置に関する。特に、本発明は、乾燥シリンダの外側マ
ントルに、乾燥すべきウエブを押し浸けて直接、接触さ
せ、次にワイヤで支持しながらウエブを誘導シリンダ上
に送り、この誘導シリンダ上においてウエブをワイヤの
外側に位置させる。
背景技術 コーティング剤またはコーティングサイズを用いて紙
を仕上げるときにサイジング装置およびコーターを用い
ることはよく知られている。ウエブをこのようにコート
すると、ウエブは湿って、伸びやすくなる。
コーターでは、ウエブがいろいろなシリンダ群を通過
するときに、張力すなわち引張り力がウエブに作用す
る。必要な引張り力を与えるために通常、ウエブをワイ
ヤによりシリンダの表面に押し付ける。このような場
合、通常、シリンダ群の上側または下側のどちらかにお
いてシングルワイヤドロー、ツインワイヤドロー、また
はウノラン(UNO RUN)(商標)ドローが採用される。
シリンダは通常、加熱されるが、まれには冷却されるこ
ともある。何ら乾燥作用もなくウエブを引張ることだけ
を役目とする特別な引張りロール群を用いることも、従
来技術で知られている(第10D図参照)。
コーターの走行速度が上昇するにつれ、従来技術の方
法ではウエブを十分に引張ることがしばしばできない。
これは、コーティングされた紙の空気透過性が低いため
に、ウエブの速度が上昇するにつれて、シリンダと、シ
リンダに入ってくるウエブとの間のニップ内に、ウエブ
がシリンダ面上をスリップし始めるような高い正圧が走
行面によって生じるからである。また、さらに高速度の
とき、ウエブはフラッタも起こし始め、ウノラン(商
標)ドローの場合はウエブはワイヤから離れ始める(10
F図参照)。
上述した問題はまた、抄紙機のマルチシンリンダ乾燥
装置でも生ずる。以下には、本発明を主としてコーター
に適用した場合につき説明するが、本発明の方法および
装置は、抄紙機の乾燥部で使用しても、上述した諸問題
を解決するのに適していることを強調せねばならない。
また抄紙機では、本発明によりウエブのフラッタおよび
ワイヤからのウエブの剥離を減らし、ウエブの通紙も容
易にする。
ウノラン(商標)ドローの場合は、ワイヤと接触する
シリンダを多孔サクションロールとしたシリンダ群(第
10C図参照)を使用する傾向がある。これらのシリンダ
群では、シリンダを、水平に列をなすように(水平ライ
ン状に)、または垂直に積み重なるように(垂直なスタ
ック状に)、またはこれらを組み合わせて配置すること
ができる。
目 的 本発明の目的は、前述した諸問題を除去できる新規な
方法および装置を提供することである。
特に、本発明の目的は、抄紙機またはウエブコーター
の引張り群において、引張り群のウエブ引張り能力を改
良すると同時に、特に高速ウエブでの、典型的には1000
m/分より高い速度でのウエブのフラッタを減らせる方法
および装置を提供することである。
発明の開示 上述した目的および後述の目的を達成するための方法
は主として以下の特徴を有する。すなわち、ウエブが乾
燥シリンダから離れて、この乾燥シリンダから次の誘導
シリンダ上へ走行するときに、乾燥シリンダとワイヤと
の間のポケット空間にかかる負圧によりウエブを吸引し
て、ワイヤと接触させ、誘導シリンダとして、中空面マ
ントルを具備するサクションシリンダを使用し、マント
ルには複数の孔が設けられ、シリンダマントルの内部に
負圧をかけ、ワイヤがサクションシリンダ上で湾曲する
ときに、この負圧によりウエブをワイヤと接触した状態
に保ち、その後、ウエブをポケット空間内にかかる負圧
により吸引し続けてワイヤと接触させる。
他方、上述した目的および後述の目的を達成するため
の装置は主として以下の特徴を有する。すなわち、乾燥
シリンダと誘導シリンダとの間におけるワイヤの直線走
行と、それらの間にある誘導シリンダの自由マントル面
とにより画成されるポケット空間は、隣接する乾燥シリ
ンダの間に配置された壁、ならびにコーターまたは抄紙
機の駆動側およびサービス側に設けられた垂直な端部に
より閉じられて包囲され、誘導シリンダとして、サクシ
ョンシリンダを用い、このサクションシリンダのマント
ルには、複数の透孔が設けられ、少なくともサクション
シリンダ内の内部空間は負圧源と連通している。
ここで、「駆動側」および「サービス側」とは、抄紙
機の機械方向に直交する方向において対向している抄紙
機の両側を意味する。駆動側は裏側とも呼ばれ、抄紙機
の機械的な駆動装置が配置される側をいう。これらの駆
動装置によって例えば、さまざまなロールを回転させ
る。また、サービス側は前側とも呼ばれ、抄紙機におい
て作業を行う側をいい、サービス側には作業用ブリッジ
が設けられており、このブリッジから抄紙機の操作、制
御、整備等が行われる。例えばロール等の装置の取り替
えが行われる。これらの作業のために通常、サービス側
には機械方向に、物が置かれていない空間が用意されて
いる。このような空間は駆動側には不要である。
ウエブは乾燥シリンダから、後続する誘導シリンダに
向かって走行するときに、ポケット空間内に維持される
負圧により引き付けられて引張りワイヤに密着すること
が好ましい。密着すると、誘導シリンダと、誘導シリン
ダに入るワイヤとの間のニップに生成されるエアクッシ
ョンが小さくなるか、もしくは存在しなくなるため、誘
導シリンダと、誘導シリンダに入るウエブ搬送ワイヤと
の間の摩擦接触が改善される。
本発明は、引張り群としてだけ、またはこれに加えて
加熱および(または)冷却ユニットとしても働く、抄紙
機またはコーターの引張り群において用いると有効な方
法および装置を提供する。ウエブが、乾燥シリンダ、引
張りシリンダおよび(または)冷却シリンダと接触しな
いで走行しているときに常に、ウエブは運搬用ワイヤと
密着状態を保つ。
本発明においては、ポケット空間に生成される負圧を
ウエブの幅方向の一部、例えばウエブの幅方向の両端の
区域だけに作用させても良い。
実施例の説明 以下に、本発明の出発点となる従来技術、および従来
技術においてこれまでに生じた問題、ならびに本発明の
いくつかの好適な実施例を、添付図面を参照して詳細に
説明する。
添付図面は2群に分けることができ、第10A図ないし
第10F図は従来技術およびそこで生じた問題を示し、第
1図ないし第9図は、これらの従来技術と異なるいくつ
かの装置を示す。
先ず、第10A図ないし第10F図につき、本発明の出発点
を構成する従来技術と、この従来技術で生じ本発明によ
り解決される問題点を説明する。
第10A図は、コーター等における従来技術に係わるツ
インワイヤドローを示したものであって、これには蒸気
で加熱される上側シリンダ10と、同様に蒸気により加熱
される下側シリンダ11とが設けられている。この群で
は、上側ワイヤ13と下側ワイヤ14とが使用され、乾燥シ
リンダの間の空間に誘導ロール17が配置されている。ウ
エブWは、2列のシリンダ10と11の間にフラッタおよび
ウエブの破損を受け易い支持されていないドローWpを有
する。乾燥および(または)冷却を行なうべきコーティ
ングされたウエブWは、この開放ドローWpを経て一方の
シリンダ列から他方のシリンダ列へ蛇行しながら走行す
る。この開放ドローWpおよびシリンダ10、11の自由面、
ならびに上側および下側ワイヤ13,14は、それらの間に
ポケット空間Tを画成し、これらのポケット空間Tの換
気が問題であることが知られている。上側および下側ワ
イヤ13、14は案内ロール16により案内される。
第10B図は、従来技術に係わるウノラン(商標)ドロ
ーであって、蒸気で加熱される上側シリンダ10と、同様
に加熱される下側シリンダ11とが存在する。ウエブWの
ドローに際し、1本のワイヤ15が用いられ、これが一方
のシリンダ列から他方のシリンダ列へウエブWを運ぶ。
上側のシリンダ10ではウエブが直接、加熱されたシリン
ダ面上に押し当てられ、効率の良い熱伝達接触が行なわ
れる。他方、下側のシリンダ11では、ウエブはワイヤの
外側に位置し、したがってワイヤ15は、シリンダ11の面
とウエブWの間に位置する。下側シリンダとウエブとの
間の熱伝達効率が低いという問題に加えて、遠心力およ
び他の理由もあって、ウエブWはとくに下側シリンダ11
でワイヤ15から離れやすい。
第10C図は、上側ワイヤドローが採用された従来技術
に係わるシリンダ群を示すが、これは上側ワイヤ13を案
内ロール16と誘導ロール17により案内する。このウエブ
Wも下側シリンダ11に直接、接触するが、下側シリンダ
上で支持されず、これが欠点である。
第10D図は、シングルワイヤドローを有する従来技術
に係わる引張りロール群を示すが、ここではシリンダ1
0、18が専らウエブとワイヤとに対し引張りロールとし
て働く。
第10E図は、従来技術の水平シリンダ群を示すが、こ
こではシングルワイヤドローが採用されている。このよ
うな場合、上側シリンダである乾燥シリンダ10上ではウ
エブが、加熱されたシリンダ面と直接、接触するように
なる。入口ニップNinにおいて空気が矢印Lの方向に押
され、ウエブWとシリンダ10の間にはいる。これにより
区域RにおいてウエブWとシリンダ10の面との間に空気
クッションが誘起され、この結果、ウエブを運ぶワイヤ
と、シリンダ10の表面との間の付着が悪くなり、熱伝達
効率が低下する。下側シリンダ11の区域Sでは、ウエブ
Wはワイヤ15から離れようとし、ウエブのフラッタおよ
びしわを生ずる。
第10F図には、従来技術に係わるシリンダ群の一部が
示されており、これは2個の乾燥シリンダ10a,10bと1
個のサクションシリンダ20とを有する。この構造は、垂
直スタック群の一部であるが、同じ原理が伝統的な水平
群にも等しくよく当てはまる。点AでウエブWが乾燥シ
リンダ10aから離れる時、ウエブはシリンダ10aの面10′
に追従しようとし、これによりウエブWとワイヤ15との
間に袋Pが形成される。ウエブWがサクションシリンダ
20に到着すると、遠心力がウエブWを引っぱり、サクシ
ョンシリンダ20からウエブWを離そうとし、これまたウ
エブWをワイヤ15から離す原因となる。サクションシリ
ンダ20のサクションゾーン22a内にブロア21で負圧をか
けることにより、これ(矢印I)を防ぐ試みがなされて
いる。
サクションシリンダ20を単独で使用する場合は、サク
ションシリンダの内部にシーリングラビリンス22を設け
て、吸引作用を、ウエブWで覆われるゾーン20aのみに
制限する必要がある。このサクションシリンダ20の単独
使用、またはサクションシリンダ20を、ポケット空間T
に位置する放出ブロー手段と組み合わせて使用すること
は、従来技術で知られており、今日一般に使用されてい
る技術である。
以下に、第1図ないし第9図につき、上述の問題を解
決できる装置を説明する。
第1図では、引張りシリンダ、冷却シリンダおよび
(または)乾燥シリンダであるシリンダ10を用いる。こ
れは、互いに垂直方向に積まれた垂直スタックの形をと
り、ワイヤ15により行なわれるシングルワイヤドローの
形をとる。ワイヤ15は案内ロール16により案内される。
第1図では、多孔マントル31を具備するサクションシリ
ンダ30を用いる。空気がこれらのサクションシリンダ30
のマントル31の内部32から排気され、これは、ブロワ34
により生ずる負圧を利用して吸気管33を介して吸気ダク
ト33a(これ自体は既知である)により2個の軸ジャー
ナルを経て行なうと、最も好適である。第3A図および第
3B図には、サクションシリンダ30のマントル31について
2個の選択的な構造が示されている。マントル31は吸引
孔31bを備え、これらの孔が、第3A図に示すように、断
面が長方形の溝31a内に開いている。溝31aは、シリンダ
マントルの周りに規則的な間隔を置いて走っている。第
3B図では、対応する溝31Cが示されているが、これは中
心に向って狭くなっている。溝31a,31cにより、シリン
ダ30のマントルの吸引区域を拡大する。この結果、ワイ
ヤ15が、ワイヤの外側面上にウエブを乗せながら、サク
ションシリンダ30上を走行するときに、ウエブWがしわ
になることなくワイヤ15に良好に引張り接触することが
できる。サクションシリンダ30の内部では、ラビリンス
または他のシールは必要ではない。
シリンダ10と30の間のポケット空間Tは、部屋状の構
造物40によって囲まれている。具体的には、平板状の端
板35が、ポケット空間Tの横方向の端部に、すなわちコ
ーターもしくは抄紙機のサービス側と駆動側とに設けら
れる。図2によると、各々の端板35は、1対の長い直線
状のエッジを有し、このエッジは、ウエブ搬送ワイヤ15
の直線走行部分から小さなギャップ間距離d1だけ離れた
ところに位置している。サクションシリンダ30の曲線と
形状が一致する湾曲したエッジ36は、サクションシリン
ダ30のマントルから小さなギャップ間距離d2だけ離れた
ところに位置している。
各々の端板35の湾曲したエッジ36は、直接状のエッジ
38と交差して、先細状の領域37(図2)を形成してい
る。先細状の領域37は、ワイヤ15とサクションシリンダ
30との間のニップ空間に、できるだけ深く伸びている。
ポケット空間Tを囲んでいる部屋状の構造物40は、さ
らに、壁39を有する。壁39は、シリンダ10の間の空間に
位置しており、図8に最もよく示すように、機械方向に
直交する方向に伸びている。シール部39a,39bは、壁39
の横方向端部のそれぞれに調整可能に取り付けられてお
り、シリンダ10上を走行するワイヤ15から小さなギャッ
プR1だけ離れて配置されている。ギャップR1間の距離は
d3で示される。このようにポケット空間Tは実質的に、
ウエブ搬送ワイヤ15の直線走行部と、ポケット室40とに
より囲まれている。ポケット室40は、2個の端板35と、
サクションロール30のフリー領域またはオープン領域
と、壁39と、シール部39a,39bとを有する。なお、サク
ションシリンダ30のフリー領域とは、ウエブ搬送ワイヤ
15によって覆われていない、マントルの領域を指す。
室40の端板35はファストカップリングおよび(また
は)ねじ接続により開けられるようにし、洗浄と手入れ
が容易になるようにすると好適である。端板35および壁
39の構造については、第8図の斜視図をも参照する。室
40の端板35のエッジ36および38に、例えばフェルトやゴ
ムなどの弾性を有する材料からなる弾性シールを設けて
もよい。これらのシールはワイヤ15と接触する必要はな
いが、間隙d1、d2、d3が典型的には5〜15mmのオーダと
なるようにする。壁39のシール部39aおよび39bは調整可
能なように配置することができ、したがって間隔d3の大
きさは適当に選べる。この結果、ポケット室40内(矢印
A1)に送られる空気量を調整できるようになる。
サクションシリンダ30の内部32にかかる負圧P0および
室40の内部にかかる負圧P01を両者を別々に調整できる
ようにすると好適であるが、しかし、負圧P0は、いつも
負圧P01より高くしなければならない。シリンダから排
気される空気の量を増すことによりサクションシリンダ
30の内部32の負圧P0を高くすることができる。室40内の
負圧P01は、(矢印A1に示すように)室40内に送るべき
空気の量を減らすことにより高くすることができる。
第1図、第2図および第3図に示すように、ブロワ34
を用いてサクションシリンダ30の内部かダクト33,33aを
介して空気を排気すると、ポケット室40の内部からサク
ションシリンダ30の内部34へ空気が矢印A2で示すように
流れる。このようにして、ブロワ34が生成する吸引によ
りサクションシリンダ30の内部32と、ポケット室40の内
部との両方において負圧が維持される。これらの負圧P0
およびP01により、ウエブWが乾燥シリンダと接触して
いない部分の全長にわたって、ウエブWはワイヤ15と簡
単かつ効果的に接触状態に保たれ、効果的な乾燥ができ
る接触を行う。
サクションシリンダ30のマントル31における孔の数と
大きさは、孔31b内での空気の速度が、例えば約30〜50m
/秒などの適当な値になるように選ぶ。このような場
合、サクションシリンダ30内にかかる負圧は室40内より
も約450〜1250パスカルだけ高い。周囲から(矢印A1に
沿って)ポケット室40内に流れ込む空気が通過する領域
は、そこでの空気の速度が15〜35m/秒のオーダであるよ
うに選ぶ。この場合、ポケット空間Tを囲む室40内にか
かる負圧は、約100〜600パスカルである。
第4図は、他の構造を示すが、ここでは室40内の内部
ポケット空間T内に開いているサクションシリンダ30の
多孔マントル31が一部カバー板41により閉じられて封止
され、カバー板41の縁部41aおよび41bが、サクションシ
リンダ30の外面から小さな間隙をおいて配置されてい
る。このような場合、絞られた空気流A3が室40の内部か
らシリンダ30の内部32内に流入する。
第5図には同様の構造が示さているが、ここではシリ
ンダ30内に、閉じた部屋42が配置され、その縁にシール
リブ42aおよび42bがあり、これらのリブがシリンダ30の
マントル31と対向し、閉じたセクタを形成している。こ
のような場合、限られた吸引流A4が室40の内部からシリ
ンダ30の内部32に流れる。セクタの大きさを適当に選択
することにより、流れA4と圧力レベルP0およびP01とを
互いに適当な割合にすることができる。
第6図にはどうような例が示されているが、ここで
は、実質的に、シリンダ30のマントル31の自由セクタa
の全体がシール装置42,42a,42bにより閉じられており、
室40の内部に吸引ダクト43aが設けられている。この吸
引ダクトは調整ダンパ43bおよびダクト43という中間物
を介してブロワ44に連結されている。このブロワの吸引
側はまた、ダクト33内の調整ダンパ33bおよび吸引ダク
ト33aといった中間物を介してシリンダ30の内部32に通
じている。ブロワ44ならびに調整ダンパ33bおよび43b,
さらに必要とあらば、流れA1の量を調整することによ
り、圧力レベルP0およびP1を、これらのレベルおよびこ
れらの相互の割合が、既述の諸問題を解決するという目
的に照らして適当であるように調整できる。
第7図は、本発明の一実施例を示すが、ここでは室40
内の負圧のレベルが、ブローボックス45からの放出ブロ
ーイングEにより維持されている。第7図によれば、サ
クションシリンダ30のオープンセクタaが、シール42,4
2a,42bにより実質的に完全に閉じられている。ダクト33
によって吸引ダクト34に連結されたブロワ34を用いて、
シリンダ30の内部32に、適当なレベルの負圧P0が得られ
る。一方、2個のシリンダ10の間の壁39の位置に、もし
くは壁39の代わりにブローボックス45を配置することに
より、ポケット空間T内に負圧P01を与える。ブローボ
ックス45のノズル46はギャップ空間R2に面している。ダ
クト49によってブローボックス45に連結されたブロワ48
を用いて、放出ブローイングEを、シリンダ10および引
張りワイヤ15の運動方向と反対の方向に、放出ノズル46
からギャップ空間R2に向けて吹き出す。このブローイン
グEによって、矢印A5の方向にポケット空間Tの内部か
ら外へ空気が放出される。ブローボックス45の、放出ノ
ズル46がある側とは反対の側においては、弾性シーリン
グリブ47が設けられ、ブローボックス45内への漏れ流A0
をできるだけ小さくするようにする。室40は、例えば、
端板35と、ウエブ搬送ワイヤ15と、ブローボックス45と
シーリングウエブ47とから構成される。他の点では、第
7図に示す構造は、上述した構造と同様である。
第8図には、室40の構造が示されている。室40は閉じ
ており、コーターのサービス側と駆動側の両方に垂直な
端板35を有する。そして、2個のシリンダ10の間の間隙
内のこれらの端板の間には、横方向に伸びている壁39を
有する。第8図にはまた、吸引ダクト33aも示されてい
る。さらに特筆すべきことは、サクションシリンダ30の
マントル31内の孔31bがワイヤ15およびウエブWの走行
する幅にわたってしか延在せず、したがって室40の壁35
の外側に位置するシリンダ30の端部区域30aは中実であ
り、孔を設けていないことである。
要約すると、強調すべきことは、本発明の1つの本質
的特徴は、ワイヤ15とウエブが乾燥シリンダ10を離れて
サクションシリンダへと真直ぐに走行する状態に移った
後に、閉じたポケット空間T内にかかる負圧がウエブW
を引きつけて、乾燥兼引張りワイヤ15に効果的に引張り
接触させることである。サクションシリンダ30上では、
このサクションシリンダ30の内部にかかる負圧により乾
燥兼引張りワイヤ15とシリンダ30の面31との間に効果的
な引張り接触が生ずる。また、ウエブは、乾燥兼引張り
ワイヤ15と緊密に引張り接触した状態に保てる。ウエブ
Wとワイヤ15との間の良好な引張り接触はさらに、ウエ
ブWとワイヤ15とがサクションシリンダ30から次の乾燥
シリンダ10へ移る時でも、ポケット空間T内の真空によ
り保たれる。本発明を適用する場合、サクションシリン
ダ30は明らかに、駆動ギアを備え引張力をワイヤ15に伝
達する駆動装置部材であることが望ましい。
サクションシリンダの、負圧がかかる中空面どりされ
たマントル31によって、引張り部材として働くサクショ
ンシリンダ30とワイヤ15との間に空気クッションが形成
されることが防止される。既述のいくつかの場合では、
ポケット空間Tからサクションシリンダ内部への空気流
を絞ることにより、サクションシリンダ30とワイヤ15の
間の入口ニップNinにおける吸引を強めて入口ニップNin
から効果的に空気を吸い出す。入口ニップNinにおける
吸引は、矢印A3およびA4によって第4図および第5図に
示されている。
特定の実施例と計算例 第2図に示した構造と同様の構造を有する場合におい
ては、サクションシリンダ30は多孔ロールであって、空
気はその両端の一方または双方から吸引される。シリン
ダにおける孔の数と大きさは、空気がポケット空間Tか
ら出てシリンダ30内に入る時、孔31bにおいて、ある大
きさの圧力損が生ずるように選んである。かなり高い負
圧P0=500〜1000パスカルをシリンダ30の内部32に保つ
とともに、P01=100〜150パスカルというこれより低い
負圧をポケット空間T内で保つことができる。室40は、
必要に応じて曲がる弾性材料(例えば、ゴム、プラスチ
ック、フェルトまたはそれらの均等物)によりシリンダ
30およびワイヤ15に対してシールされる。シーリング面
と運動面との間に間隙があり、その幅は約5〜15mmとす
ると、最も好適である。空気が周囲からポケット空間T
内に、そしてさらにポケット空間Tからシリンダ30内に
流れる時、ポケット空間T内には低い方の負圧が維持さ
れ、シリンダ30内には高い方の負圧が維持される。ま
た、これらの負圧は両方とも調整可能である。シリンダ
30内の内部32の負圧P0は、吸引される空気の量を変える
ことにより調整できる。ポケット空間T内の負圧P01
も、例えば、シール39aおよび(または)39bとシリンダ
10との間の距離を変えることにより調整できる。ポケッ
ト空間Tの両端板35は両方とも開放でき、これにより洗
浄と手入れが簡単に行なえる。ポケット空間Tはワイヤ
15の側にあるので、裁断された紙がポケット空間Tの中
に、非常に簡単にはいるということはない。
本例は、以下の数値を用いて計算した。
−ウエブ速度C=1500m/分=25m/秒 −乾燥物重量Mk=単位平方メートル当り81gの乾燥固
形物 −ウエブ湿度u=10% −湿気重量Mm=90g/m2 −サクションシリンダ30の直径D=1100mm −サクションシリンダ30のマントル31内の孔の百分率
f=1.0% −空気密度r=1.0kg/m3 遠心力により生じ、ウエブWに引張ってシリンダ30か
ら離す圧力(第1図)はP2=90/1000x25x25/0.55パスカ
ル=102パスカルである。吸引圧力は500パスカルとする
のが望ましく、これによりサクションシリンダ30の周上
で必要な負圧はP1=500+102パスカル=602パスカルと
なる。
シリンダ30内で空気が回転するから、シリンダ30の中
心での負圧はP0=P1+1.0x25x25パスカル=1227パスカ
ルである。シリンダ30の吸引開口では、負圧はP0とP1の
間のどこかの値をとる。ポケット空間T内の望ましい負
圧は100パスカルであり、この場合、サクションシリン
ダの孔31bの両端間の圧力差はdp=602−100パスカル=5
02パスカルである。
このような場合、孔31b内での流速は、W=(2x502/
1.0)0.5=31.7m/秒である。
サクションシリンダ30のマントル31の約50%がポケッ
ト空間Tに向かって開いている場合は、幅1m当りの吸引
空気の量は、V/B=3.14x1.1x0.5x0.01x31.7=0.55m3/m/
秒=1972m3/m時間である。
ポケット空間T内で100パスカルの負圧が望ましい場
合は、周囲からポケットへの空気の速度は14.1/秒であ
る。このような場合、幅1m当りの必要な流れの領域は、
A=0.55/14.1=0.0039m2である。
両端板35の比率が約1/3であると計算できる場合は、
シーリングとシリンダ30との間の間隙はd2=0.039/3=1
3mmである。
ポケット空間T内の負圧を変えることが望ましい場合
には、シーリングとシリンダ30との間の間隙を変えるこ
とができ、またはなんらかの他の方法で空気をポケット
空間T内に入れることができる。シリンダ30内の負圧を
変えたい場合は、シリンダからの吸引を増減できる。
以上、本発明の好適な実施例を説明してきたが、そこ
では室40がウエブの幅全体にわたって存在している。し
かし本発明の範囲は、負圧が、例えばウエブの幅方向の
一部にのみあるような応用をも含むものである。例え
ば、ウエブの横方向の両端の区域にのみ真空があるよう
にできる。このときは、それぞれの区域に、真空室40を
設ける。このような場合、サクションシリンダは、ウエ
ブWの両端の区域内にだけ多孔区域を有していてもよ
い。本発明においては、ウエブWの幅全体にわたって延
在する真空室40が隔壁を備えることとしてもよい。ま
た、サクションシリンダ30のマントル31の、ある領域に
のみ孔を設けてもよい。異なる領域ごとに異なる大きさ
の孔を設けてもよい。これらのサクションシリンダが、
各サクションシリンダを室に分割する隔壁を備えていて
もよい。これらの装置のいずれによっても、負圧のレベ
ルは横方向に調整でき、これによって例えば、負圧のレ
ベルをウエブの中央区域によりウエブWの両端の区域の
方が高いようにすることができる。
第9図は、コーターに本発明に係る方法および装置を
適用した好適な一実施例を示す。このコーターは、抄紙
機に連結されているオン−マシーン装置であるか、また
は別体の仕上げ装置のいずれかである。このコーターは
フレーム部100を備え、フレーム部にロール51,52があ
り、ロール51,52がコーティングニップ50を形成する。
コーティングすべきウエブW0は抄紙機またはロールのい
ずれかからそこに送られる。下側ロール51と協同して、
コーティング剤またはコーティングサイズを塗布する手
段が存在し、これらの手段は、これ以上詳細に説明しな
いが、それはそれら自身既知であるからである。両側ま
たは片側をコーティング剤で処理されたウエブWLは、そ
の結果、湿気を帯び、かつ伸びがちであるが、ロール56
a(これはコーティング剤で処理されたウエブの面を冷
却する)を越えてガス−赤外ドライヤ53内に送り込まれ
る。ドライヤ53の処理区域53Vでは、赤外線で無接触の
ままウエブWLが乾燥され、それからウエブWLは空気支持
ドライヤ55の処理間隙54Vに送り込まれる。ここでウエ
ブWLは無接触状態で空気ジェットにより乾燥される。空
気支持ウエブドライヤ55の後段には案内ロール56bがあ
り、そこからウエブはシリンダ57を越えて案内ロール56
cに送られ、そこからさらに第2の空気支持ウエブドラ
イヤ58へと送られ、その処理間隙58Vを通った後、ウエ
ブは本発明に従ってマルチシリンダドライヤ60により引
張られ、乾燥される。
第9図に示すように、マルチシリンダドライヤ60は、
前述した方法で配置された乾燥シリンダ10と、これらの
乾燥シリンダ同士の間にあるサクションシリンダ30とを
備える。乾燥シリンダは、垂直な列と水平な列とを形成
している。サクションシリンダには本発明に従って負圧
がかけられ、引張りシリンダとして働く。ポケット空間
Tは負圧をかけられて室40内に閉じ込められている。室
40は壁35および39により形成される。乾燥兼引張りワイ
ヤ15は案内ロール16,16Aにより案内される。マルチシリ
ンダドライヤ60の初段の乾燥ドライヤ10は垂直方向に重
ねられ、その後段に、水平列をなす乾燥シリンダ10Aが
続く。後者のシリンダ10A相互の間に、ワイヤ15の案内
ロール16Aが存在する。最後のサクションシリンダ30Aに
も本発明に従って負圧をかけると好適である。最後のシ
リンダ10Aからは、ウエブWoutが乾燥状態で巻取り装置
(図示せず)に送られる。シリンダのドクターに参照番
号59を付してある。
冒頭において、特許請求の範囲を示したが、本発明の
種々の細部は、上記特許請求の範囲で規定される独創的
着想の範囲内で変ることがあり、説明の用のみの前記実
施例と異なることがあり得る。
要約すると第1図等は、ウエブWの片側または両側が
コーティング剤もしくはコーティングサイズで処理され
るコーターの乾燥部または抄紙機の乾燥部で使用される
方法に関する。この方法では、ウエブWを、コーティン
グ剤を散布した後またはプレス部で押圧した後、ドライ
ヤ60の中を通す。ドライヤ60では、乾燥シリンダ10、10
Aが使用され、その外側マントルに、乾燥すべきウエブ
Wが押し付けられて直接、接触する。乾燥シリンダ10、
10Aの間の間隙内で、ウエブは、ワイヤ15により支持さ
れながら誘導シリンダ30を越えて送られる。誘導シリン
ダ30上では、ウエブWは、ワイヤの外側に位置する。乾
燥シリンダ10、10Aから離れて、ワイヤ15が乾燥シリン
ダ10、10Aから次段の誘導シリンダ30に走行するとき
は、ウエブWは、乾燥シリンダ10、10Aとワイヤ15との
間のポケット空間T内にある負圧P01により吸引され、
ワイヤ15と接触する。誘導シリンダ30として、中空面を
有するマントル31を具備するサクションシリンダ30を使
用し、このマントル31には孔30bが設けられている。こ
の方法では、シリンダマントル31の内部32に負圧P0が与
えられる。この負圧P0によりウエブWは、ワイヤ15がサ
クションシリンダ30上で湾曲するときでもワイヤ15と接
触した状態に保たれる。その後、ウエブWは前記ポケッ
ト空間T内にかかる負圧P01により吸引され続え、ワイ
ヤ15に接触している。第1図等はまた、上述した方法を
適用した装置も示す。
【図面の簡単な説明】
第1図は、垂直シリンダ群に、既述の諸問題を解決する
ための方法および装置を適用した場合の既略側面図、 第2図は、第1図に示した方法および装置の詳細図、 第3A図および第3B図は、既述の諸問題を解決するための
方法および装置で採用されるサクションシリンダのマン
トルの軸方向断面図、 第4図は、ポケット空間の境界をなしているサクション
シリンダのフリーセクタもしくはオープンセクタが部分
的にシールされている装置の側面図、 第5図は、サクションシリンダが内側から部分的にシー
ルされる装置の側面図、 第6図は、サクションシリンダのサクションゾーンと、
閉じられたポケット空間の両方の負圧を互いに独立に調
節する装置の側面図、 第7図は、乾燥シリンダの間にあるブローボックスによ
り負圧をポケット空間Tに生成する本発明の一実施例の
側面図、 第8図は、ポケット空間の一方の端部の斜視図、 第9図は、本発明を適用したコーターの図、 第10A図は、従来技術に係わるツインワイヤドローの
図、 第10B図は、従来技術に係わるウノランドロー引きの
図、 第10C図は上側ワイヤドローの図、 第10D図は、ウノランドローで使用される一群の引張り
ロールの図、 第10E図は、水平群が使用される場合のシングルワイヤ
ドローでのウエブの剥離を示す図、 第10F図は、垂直群を使用する場合のシングルワイヤド
ローでのウエブのワイヤからの離脱を示す図である。 主要部分の符号の説明 10……乾燥シリンダ 15……ワイヤ 30……サクションシリンダ W……ウエブ T……ポケット空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−70794(JP,A) 特許2688072(JP,B2) 特表 平1−508065(JP,A) 国際公開90/4065(WO,A1) スウェーデン国特許出願公開8803055 (SE,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D21F 5/00 - 5/18

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】乾燥すべきウエブを乾燥シリンダの外側マ
    ントルに押し付けて、該乾燥シリンダに直接、接触さ
    せ、 前記ウエブをワイヤで支持しながら直線的に走行させ
    て、前記乾燥シリンダから誘導シリンダ上に送り、 該誘導シリンダ上において前記ウエブを前記ワイヤの外
    側に配置し、 その後、前記ウエブを、前記ワイヤで支持しながら直線
    的に走行させて次の乾燥シリンダに送る、コーターの乾
    燥部または抄紙機の乾燥部における方法において、 前記ウエブが前記乾燥シリンダから離れて、該乾燥シリ
    ンダから次の誘導シリンダ上へ走行するときに、前記乾
    燥シリンダと前記ワイヤとの間のポケット空間にかかる
    負圧により該ウエブを吸引して該ワイヤと接触させ、 前記誘導シリンダとして、中空面マントルを具備するサ
    クションシリンダを使用し、前記マントルには複数の孔
    が設けられ、 前記シリンダマントルの内部に負圧をかけ、前記ワイヤ
    が前記サクションシリンダ上で湾曲するときに、該負圧
    により前記ウエブを前記ワイヤと接触した状態に保ち、 その後、前記ウエブを前記ポケット空間内にかかる負圧
    により吸引し続けて前記ワイヤと接触させ、 前記ポケット空間内にかかる負圧を、ブローボックスの
    放出ブローイングにより発生させ、該ブローイングを、
    前記乾燥シリンダ上を走行する前記ワイヤの走行方向と
    反対方向に向けることを特徴とするコーター等の乾燥部
    における方法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の方法において、前記サク
    ションシリンダの内部に負圧をかけ、該負圧のレベルを
    前記ポケット空間にかかる負圧より実質的に高くするこ
    とを特徴とする方法。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の方法において、前記サク
    ションシリンダの内部に負圧をかけ、該負圧のレベルを
    前記ポケット空間にかかる負圧より約300〜900%高くす
    ることを特徴とする方法。
  4. 【請求項4】請求項1、2または3に記載の方法におい
    て、前記サクションシリンダの端部から該サクションシ
    リンダ内部の空気を吸引することにより、前記ポケット
    空間内に開いている該サクションシリンダのマントルを
    通して該ポケット空間から空気を吸引し、これによっ
    て、該サクションシリンダの内部および該ポケット空間
    に負圧をかけることを特徴とする方法。
  5. 【請求項5】請求項1ないし4のいずれかに記載の方法
    において、前記サクションシリンダの前記ポケット空間
    内に開いているセクタは、完全にまたは部分的に閉じて
    いることを特徴とする方法。
  6. 【請求項6】請求項1ないし5のいずれかに記載の方法
    において、前記負圧は、前記サクションシリンダの内部
    および前記ポケット空間内の両方に種々のダクトを経て
    ブロワにより導入されることを特徴とする方法。
  7. 【請求項7】請求項6に記載の方法において、前記負圧
    は、同一のブロワにより導入されることを特徴とする方
    法。
  8. 【請求項8】乾燥シリンダを有するマルチシリンダドラ
    イヤを備え、これらの乾燥シリンダ相互の間に誘導シリ
    ンダを有し、該乾燥シリンダおよび誘導シリンダ上を乾
    燥および引張りまたはそのいずれか一方用のワイヤが通
    り、乾燥すべきウエブが前記ワイヤにより押圧されて前
    記乾燥シリンダの外側マントルと直接、接触し、該ウエ
    ブは、前記誘導シリンダ上を走行している時に、前記ワ
    イヤの外側面上で湾曲する装置であって、請求項1ない
    し7のいずれかに記載の方法を実施するためのコーター
    の乾燥部または抄紙機の乾燥部における装置において、 前記乾燥シリンダと前記誘導シリンダとの間における前
    記ワイヤの直線走行と、それらの間にある前記誘導シリ
    ンダの自由マントル面とにより画成されるポケット空間
    は、隣接する前記乾燥シリンダの間に配置された壁、な
    らびにコーターまたは抄紙機の駆動側およびサービス側
    に設けられた垂直な端部により閉じられて包囲され、 前記誘導シリンダとして、サクションシリンダを用い、
    該サクションシリンダのマントルには、複数の透孔が設
    けられ、 少なくとも前記サクションシリンダ内の内部空間は負圧
    源と連通しており、 前記ポケット空間内の負圧は、ブローボックスにより発
    生し、該ブローボックスは、前記壁の一部として、もし
    くは前記壁の代わりとして前記乾燥シリンダ相互の間の
    間隙内で前記ポケット空間を閉じ、 前記ブローボックスのブローノズルからは、ブローイン
    グが、該ノズルに面して位置する前記乾燥シリンダおよ
    び前記ワイヤの運動方向と反対の方向に吹かれ、該ブロ
    ーイングは、前記ポケット空間から空気を放出するよう
    に配置されていることを特徴とするコーター等の乾燥部
    における装置。
  9. 【請求項9】請求項8に記載の装置において、 前記サクションシリンダの内部は、一端または両端から
    吸引ダクトにより真空ブロワに連通し、 少なくとも実質的に、前記包囲されたポケット空間に連
    通している前記サクションシリンダの自由マントルを通
    して行われる吸引により、前記ポケット空間の負圧が生
    じることを特徴とする装置。
  10. 【請求項10】請求項8または9に記載の装置におい
    て、前記サクションシリンダのマントルを通る透孔は、
    該マントルの外周を取り巻いている溝内に開口し、該溝
    は、吸引作用を前記シリンダマントルの表面上に展開す
    ることを特徴とする装置。
  11. 【請求項11】請求項8、9または10のいずれかに記載
    の装置において、 前記ポケット空間を閉じている実質的に平坦な前記垂直
    な端部の縁には、前記ワイヤの真直ぐな走行と、前記サ
    クションシリンダの湾曲した前記自由マントルとの間
    に、間隙があり、該間隙は最適には5mmから15mmの範囲
    内であり、 前記乾燥シリンダ相互の間において前記ポケット空間T
    を閉じている前記壁の縁にはシール板が存在することを
    特徴とする装置。
  12. 【請求項12】請求項11に記載の装置において、前記間
    隙は5mmから15mmの範囲内であることを特徴とする装
    置。
  13. 【請求項13】請求項11または12に記載の装置におい
    て、前記シール板は弾性を有することを特徴とする装
    置。
  14. 【請求項14】請求項8ないし13のいずれかに記載の装
    置にいて、 前記サクションシリンダの内部と前記ポケット空間との
    両方は、別々の吸引ダクトおよび吸引管を介して空気ブ
    ロワに連通し、 前記吸引管には調整手段が設けられ、これにより前記空
    間内の負圧のレベルおよびこれらの負圧の割合が調整で
    きることを特徴とする装置。
  15. 【請求項15】請求項14に記載の装置にいて、 前記サクションシリンダの内部と前記ポケット空間との
    両方は、同一の空気ブロワに連通することを特徴とする
    装置。
  16. 【請求項16】請求項8ないし15のいずれかに記載の装
    置において、ウエブの幅方向の異なる部分には異なるレ
    ベルの負圧が加わることを特徴とする装置。
  17. 【請求項17】請求項16に記載の装置において、前記負
    圧はウエブの幅方向の一部にだけ加わることを特徴とす
    る装置。
  18. 【請求項18】請求項17に記載の装置において、前記負
    圧はウエブの幅方向の両端の区域上にだけ加わることを
    特徴とする装置。
JP2069932A 1989-03-21 1990-03-22 コーター等の乾燥部における方法および装置 Expired - Fee Related JP3022579B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
FI891344A FI82850C (fi) 1989-03-21 1989-03-21 Foerfarande och anordning i torkningspartiet av en belaeggningsmaskin eller pappersmaskin.
FI891344 1989-03-21

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03137288A JPH03137288A (ja) 1991-06-11
JP3022579B2 true JP3022579B2 (ja) 2000-03-21

Family

ID=8528097

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2069932A Expired - Fee Related JP3022579B2 (ja) 1989-03-21 1990-03-22 コーター等の乾燥部における方法および装置

Country Status (6)

Country Link
US (1) US5163236A (ja)
JP (1) JP3022579B2 (ja)
CA (1) CA2012615C (ja)
DE (1) DE4008804C2 (ja)
FI (1) FI82850C (ja)
SE (1) SE506000C2 (ja)

Families Citing this family (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE4033901A1 (de) * 1990-10-25 1992-04-30 Voith Gmbh J M Anordnung in einer ein-sieb-trockengruppe
DE4141296A1 (de) * 1991-12-14 1993-06-17 Voith Gmbh J M Vorrichtung zur abnahme einer bahn von einem trockenzylinder
US5515619A (en) * 1993-08-06 1996-05-14 J.M. Voith Gmbh Flexibly mounted sealing strips of a vacuum roll for a web dryer
DE4415581C2 (de) * 1994-05-04 1995-12-07 Voith Gmbh J M Papier-Streichvorrichtung
DE4420242A1 (de) * 1994-06-10 1995-01-05 Voith Gmbh J M Einrichtung zur wahlweisen Behandlung einer laufenden Bahn
US5579589A (en) * 1995-05-15 1996-12-03 Voith Sulzer Papermaschinen Gmbh Process and apparatus for drying a fibrous web in a single-felt dryer group under low vacuum
US5535527A (en) * 1995-06-07 1996-07-16 Valmet Corporation Method and arrangement in a multi-cylinder dryer of a paper machine
DE29511089U1 (de) * 1995-07-08 1995-10-19 Voith Sulzer Papiermasch Gmbh Vorrichtung zum Herstellen einer gestrichenen Materialbahn
FI97914C (fi) * 1995-10-23 1997-03-10 Valmet Corp Menetelmä ja laite kuivatusviiran ilman läpäisykyvyn mittaamiseksi
FI105574B (fi) 1997-09-18 2000-09-15 Valmet Corp Menetelmä ja laite paperikoneen kuivatusosan loppupäässä
US6161303A (en) * 1998-10-29 2000-12-19 Voith Sulzer Papiertechnik Patent Gmbh Pressing apparatus having chamber end sealing
FI110625B (fi) * 1999-02-22 2003-02-28 Metso Paper Inc Puhalluslaite paperikoneessa tai vastaavassa
FI120005B (fi) * 2001-03-06 2009-05-29 Metso Paper Inc Sovitelma paperikoneen kuivatusosalla
JP3723158B2 (ja) * 2002-05-30 2005-12-07 三菱重工業株式会社 ドライヤ真空ボックス
DE10238898A1 (de) * 2002-08-24 2004-03-04 Voith Paper Patent Gmbh Auftragswerk
DE10358833A1 (de) * 2003-12-16 2005-07-21 Voith Paper Patent Gmbh Papiermaschine
US20070193057A1 (en) * 2006-01-26 2007-08-23 Girolamo Paul A Rotatable vacuum transfer roll apparatus
US20070180729A1 (en) * 2006-01-26 2007-08-09 Girolamo Paul A Blow box apparatus
FI20065061L (fi) * 2006-01-30 2007-07-31 Metso Paper Inc Menetelmä ja laite kuiturainakoneen, kuten paperi- tai kartonkikoneen kuivatusosassa
FI119029B (fi) * 2006-01-30 2008-06-30 Metso Paper Inc Menetelmä ja laite kuiturainakoneen, kuten paperi- tai kartonkikoneen kuivatusosassa
FI124037B (fi) * 2008-09-03 2014-02-14 Ev Group Oy Laite sekä menetelmä paperin irtoamisen parantamiseksi paperikoneen kuivatussylinteriltä
ES2554661T3 (es) * 2010-02-26 2015-12-22 Japan Tobacco, Inc. Método de producción y dispositivo de producción para papel recubierto
IT202000013927A1 (it) * 2020-06-10 2021-12-10 Tt Italy S P A “rullo di ribaltamento per ribaltare un prodotto alimentare nastriforme”

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4359828A (en) * 1979-11-05 1982-11-23 Weyerhaeuser Company Vacuum box for use in high speed papermaking
DE3132040A1 (de) * 1981-08-13 1983-03-03 J.M. Voith Gmbh, 7920 Heidenheim Trockenzylindergruppe
US4876803A (en) * 1987-02-13 1989-10-31 Beloit Corporation Dryer apparatus for drying a web
US4807371A (en) * 1987-02-13 1989-02-28 Beloit Corporation Apparatus for maintaining the edges of a web in conformity with a dryer felt
US4882854A (en) * 1987-05-26 1989-11-28 Beloit Corporation Guide roll apparatus for a dryer of a paper machine drying section
FI80491C (fi) * 1987-09-02 1990-06-11 Valmet Paper Machinery Inc Foerfarande och torkningsgrupp i maongcylindertorken av en pappersmaskin.
FI83680C (fi) * 1988-03-09 1991-08-12 Valmet Paper Machinery Inc Foerfarande och anordning vid dragningen av banan i en pappersmaskin samt cylinder foer anvaendning vid dragningen av banan.

Also Published As

Publication number Publication date
DE4008804C2 (de) 2001-09-27
SE9000924L (sv) 1990-09-22
CA2012615A1 (en) 1990-09-21
CA2012615C (en) 1998-02-17
DE4008804A1 (de) 1990-09-27
FI82850C (fi) 1991-04-25
FI82850B (fi) 1991-01-15
FI891344A0 (fi) 1989-03-21
SE9000924D0 (sv) 1990-03-15
US5163236A (en) 1992-11-17
FI891344A (fi) 1990-09-22
JPH03137288A (ja) 1991-06-11
SE506000C2 (sv) 1997-11-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3022579B2 (ja) コーター等の乾燥部における方法および装置
EP0620313B1 (en) Drying method and drying module, as well as dryer sections that make use of same, in particular for a high-speed paper machine
US6119362A (en) Arrangements for impingement drying and/or through-drying of a paper or material web
JP3800316B2 (ja) 抄紙機等の乾燥セクションにおける方法及び装置
JP2717830B2 (ja) ウエブの乾燥装置
CA2151642C (en) Method and device for drying or cooling a paper web
US5588223A (en) Restrained paper dryer
KR100391045B1 (ko) 제지 건조 방법 및 제지 기계의 건조 단부
KR0169092B1 (ko) 제지기계의 멀티실린더 건조기에서 건조와이어에 웨브를 부착하는 방법 및 장치
JP3989961B2 (ja) 紙ウェブもしくは同等のウェブ状材料のインピンジ乾燥および/または通し乾燥に関する方法および装置
US6032385A (en) Method for pocket ventilation and sheet support in a papermaking machine dryer section
JPH0227475B2 (ja)
FI80103C (fi) Foerfarande och anordning i cylindertorken av en pappersmaskin, vid vilken ett drag med dubbel vaevnad anvaends.
JP4116253B2 (ja) 抄紙機におけるウエブの導入ストリップの搬送・案内装置
JP2529453Y2 (ja) ウェブの乾燥装置
FI104001B (fi) Kuivatusosa
EP0638159B1 (en) Multi-functional nozzle blow box
KR19980703814A (ko) 건조기부 콘셉트 및 제지/판지 웨브의 건조방법
JPH03887A (ja) 抄紙機の乾燥部において使用するウエブの通紙を補強するための方法および装置
JP3098084B2 (ja) 抄紙機乾燥部の逆転シリンダグループ用ブローおよび空気調整装置
FI87474C (fi) Foerfarande och anordning i en pappersmaskin
US6108936A (en) Method and device for contact-free drying of a paper web or equivalent
US6094838A (en) Curl and profile correction with high velocity hoods
JP2804810B2 (ja) ウェブの支持転向延展装置
JP2004513255A (ja) 抄紙機のヤンキーシリンダー等およびローラー内の構造体

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080114

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090114

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees