JP3022339B2 - マルチプライヤ - Google Patents

マルチプライヤ

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JP3022339B2
JP3022339B2 JP8257763A JP25776396A JP3022339B2 JP 3022339 B2 JP3022339 B2 JP 3022339B2 JP 8257763 A JP8257763 A JP 8257763A JP 25776396 A JP25776396 A JP 25776396A JP 3022339 B2 JP3022339 B2 JP 3022339B2
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    • G06GANALOGUE COMPUTERS
    • G06G7/00Devices in which the computing operation is performed by varying electric or magnetic quantities
    • G06G7/12Arrangements for performing computing operations, e.g. operational amplifiers
    • G06G7/16Arrangements for performing computing operations, e.g. operational amplifiers for multiplication or division
    • G06G7/164Arrangements for performing computing operations, e.g. operational amplifiers for multiplication or division using means for evaluating powers, e.g. quarter square multiplier

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  • Amplifiers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は2つのアナログ信号
を乗算するマルチプライヤに関し、特に半導体集積回路
上に形成して好適とされるマルチプライヤに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の2入力信号電圧を乗算す
るクォータスクェアマルチプライヤとして、例えば本発
明者による文献(K.Kimura, "A Unified Analysis of F
our-Quadrant Analog Multipliers Consisting of Emit
ter and Source-Coupled Transistors Operable on Low
Supply Voltage," IEICE Trans. Electron., vol. E76
-C, no. 5, pp. 714-737, May 1993.)等の記載が参照
される。
【0003】はじめに、バイポーラトランジスタ・モデ
ルを説明する。トランジスタのコレクタ電流とベース−
エミッタ間電圧の関数は指数則に従うものとすれば、次
式(1)で示される。
【0004】
【数1】
【0005】ここで、ISは飽和電流、VTは熱電圧であ
り、VT=kT/qと表される。ただし、qは単位電子
電荷、kはボルツマン定数、Tは絶対温度である。
【0006】上式(1)は、ベース−エミッタ間電圧V
BEが600mV前後のトランジスタが通常動作時には指
数部exp(VBE/VT)は10乗程度の値になり、
「−1」は無視できる。したがって、次式(2)で表さ
れる。
【0007】
【数2】
【0008】ところで、図12にブロック図にて示すよ
うに、クォータスクェアマルチプライヤは、乗算される
第1の入力信号電圧(Vx)と第2の入力信号電圧(V
y)の和が入力される第1の2乗回路101と、第1の
入力信号電圧(Vx)と第2の入力信号電圧(Vy)の差
が入力される第2の2乗回路102の出力が減算回路1
05にて減算されて出力(VOUT)となる。この回路の
動作原理は、古くから知られており、次式(3)で示さ
れる恒等式で示される。
【0009】
【数3】
【0010】図13に、従来のクォータスクェアマルチ
プライヤを構成する2乗回路の回路構成を示す。
【0011】図13を参照すると、2乗回路は、エミッ
タが共通接続されて定電流源I0に接続されてなるトラ
ンジスタQ1、Q2からなる第1の差動対と、エミッタ
が共通接続されて定電流源I0に接続されてなるトラン
ジスタQ3、Q4からなる第2の差動対を備え、第1及
び第2の差動対のコレクタは交叉接続され、トランジス
タQ1、Q4のベースには入力信号電圧Viが入力さ
れ、トランジスタQ3、Q2のベースは、トランジスタ
Q1、Q4のベース電位からオフセット電圧VK下がっ
た電位が入力され、トランジスタQ1、Q4の接続点、
及びトランジスタQ2、Q3の接続点にそれぞれ流れる
電流(IC1+IC4,IC2+IC3)の差が差動出力電流I
SQとして取り出される。すなわち、第1の差動対Q1、
Q2のベース端子間には差動電圧Vi+VKが印加さ
れ、第2の差動対Q3、Q4のベース端子間には差動電
圧Vi−VKが印加される。
【0012】オフセット電圧(VK)が印加された2対
の差動対が交叉接続されてなる2乗回路の差動出力電流
ΔISQは、次式(4)で与えられ、次式(5)として表
せる。
【0013】
【数4】
【0014】ただし、αFはトランジスタの直流電流増
幅率である。また、I0が差動対の共通エミッタに接続
される定電流源I0の定電流値である。なお、上式
(4)は、共通エミッタが定電流源I0に接続され差動
入力信号電圧ΔVをベース入力とする差動対の差動出力
電流ΔICが、ΔIC=αF0tanh(ΔV/2VT
として表わされることによる。
【0015】図14に、オフセット電圧(VK)をパラ
メータにして入出力の伝達特性の計算値を示す。図中、
横軸は入力信号電圧Vi、縦軸は差動出力電流ΔISQ
示している。
【0016】図13に示す2乗回路が最大の入力電圧範
囲を持つ条件は、d4(ΔISQ)/dVi4vi=0より、
VK=VTln{cosh-1(5)}=2.3VT(常温
で約58mV)と求まる。
【0017】図15に、オフセット電圧(VK)をパラ
メータにして、図14に示した2乗回路のトランスコン
ダクタンス特性(=d(ΔISQ)/dVi)の計算値を
示す。放物線を微分すると直線になる。すなわち、図1
3に示した入出力伝達特性から、そのトランスコンダク
タンスは図15に示すようなものとなる。
【0018】図15から判るように、オフセット電圧V
K=2.3VT(常温で約58mV)では、|Vi|<2
Tの範囲内で、ほぼ2乗特性となっていることがわか
る。したがって、こうして得られる2乗回路を用いて図
13に示すクォータスクェアマルチプライヤを構成する
ことで線形性の優れたマルチプライヤが得られる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】アナログ信号処理にお
いては、マルチプライヤは欠くことのできないファンク
ション・ブロックである。また、図13に示したよう
に、整合型差動対にオフセット電圧を加算して2乗回路
を実現するという回路方式では、実質的には入力信号電
圧が3つに増えたことに相当し、用いられる加算回路や
減算回路の数が増えて回路規模も回路電流も増えてしま
う。また、こうした乗算回路にも低電圧動作の要求が高
まってきている。
【0020】したがって、本発明は、上記問題点に鑑み
てなされたものであって、その目的は、アナログ信号処
理においてはとりわけ重要なマルチプライヤを、簡単な
回路構成で実現する、ことにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明のマルチプライヤは、第1と第2のトランジ
スタからなる第1の差動対、第3と第4のトランジスタ
からなる第2の差動対、第5と第6のトランジスタから
なる第3の差動対、第7と第8のトランジスタからなる
第4の差動対、の4つの差動対の出力が並列接続されて
なり、前記第1のトランジスタには第1の入力信号電圧
(Vx)と第2の入力信号電圧(Vy)と直流電圧(V
K)の和電圧が印加され、前記第2のトランジスタには
零電圧が印加され、前記第3のトランジスタには直流電
圧(VK)が印加され、前記第4のトランジスタには第
1の入力信号電圧(Vx)と第2の入力信号電圧(Vy)
の和電圧が印加され、前記第5のトランジスタには第2
の入力信号電圧(Vy)が印加され、前記第6のトラン
ジスタには第2の入力信号電圧(Vy)と直流電圧(V
K)の和電圧が印加され、前記第7のトランジスタには
第1の入力信号電圧(Vx)が印加され、前記第8のト
ランジスタには第2の入力信号電圧(Vy)と直流電圧
(VK)の和電圧が印加されることを特徴とする。
【0022】本発明の実施の形態について図面を参照し
て以下に説明する。本発明は、その好ましい実施の形態
において、図1を参照して、第1及び第2のトランジス
タQ1、Q2からなる第1の差動対、第3及び第4のト
ランジスタQ3、Q4からなる第2の差動対と、第5及
び第6のトランジスタQ5、Q6からなる第3の差動
対、第7及び第8のトランジスタQ7、Q8からなる第
4の差動対、の4つの差動対の出力が並列接続されて構
成される。
【0023】第1のトランジスタQ1のベースには第1
の入力信号電圧(Vx)と第2の入力信号電圧(Vy)と
直流電圧(VK)の和電圧が抵抗加算回路(不図示)を
介して印加され、第2のトランジスタQ2のベースには
零電圧が印加され、第3のトランジスタQ3のベースに
は直流電圧(VK)が抵抗加算回路を介して印加され、
第4のトランジスタQ4のベースには第1の入力信号電
圧(Vx)と第2の入力信号電圧(Vy)の和電圧が抵抗
加算回路を介して印加される。
【0024】そして、第5のトランジスタQ5のベース
には第2の入力信号電圧(Vy)が抵抗加算回路を介し
て印加され、第6のトランジスタQ6のベースには第2
の入力信号電圧(Vy)と直流電圧(VK)の和電圧が抵
抗加算回路を介して印加され、第7のトランジスタのベ
ースには第1の入力信号電圧(Vx)が抵抗加算回路を
介して印加され、第8のトランジスタQ8のベースには
第2の入力信号電圧(Vy)と直流電圧(VK)の和電圧
が抵抗加算回路を介して印加される。
【0025】このように、2対の差動対にオフセット電
圧を加算することで2乗回路が構成できる。また、第1
の入力信号電圧(Vx)と第2の入力信号電圧(Vy)の
和が入力される第1の2乗回路の出力と、第1の入力信
号電圧(Vx)と第2の入力信号電圧(Vy)の差が入力
される第2の2乗回路の出力と、を減算することで、ク
ォータスクェアマルチプライヤが実現できる。
【0026】また、差動対においては、減算項(−)は
入力端子を替えることで加算項(+)に変えることがで
きる。すなわち、加算項(+)だけの入力は簡単な抵抗
加算回路で実現できる。このため、4対の差動対と抵抗
加算回路あるいは抵抗分圧回路でクォータスクェアマル
チプライヤが実現できる。
【0027】
【実施例】上記した本発明の実施の形態について更に詳
細に説明すべく、本発明の実施例について図面を参照し
て以下に説明する。
【0028】図1に、本発明の一実施例に係るクォータ
スクェアマルチプライヤの回路図を示す。図1を参照し
て、コレクタが交叉接続されてなる第1及び第2の差動
対Q1、Q2、及びQ3、Q4は、第1の2乗回路、を
構成し、コレクタが交叉接続されてなる第3及び第4の
差動対Q5、Q6、及びQ7、Q8は、第2の2乗回路
を構成している。そしてこれらの差動対の交叉接続点
(すなわちトランジスタQ1、Q3、及びQ5、Q7の
コレクタの接続点、トランジスタQ2、Q4、及びQ
6、Q8のコレクタの接続点)はそれぞれ共通接続され
負荷抵抗RLを介して電源VCCに接続されている。第1
の差動対のトランジスタQ1のベースには電圧Vx+Vy
+VKが、トランジスタQ2のベースには零電位がそれ
ぞれ印加され、第2の差動対のトランジスタQ4のベー
スには電圧Vx+Vyが、トランジスタQ3のベースには
電圧VKがそれぞれ印加され、第3の差動対のトランジ
スタQ5のベースには電圧Vyが、トランジスタQ6の
ベースには電圧Vx+Vyがそれぞれ印加され、第4の差
動対のトランジスタQ7のベースには電圧Vxが、トラ
ンジスタQ8のベースには電圧Vy+VKがそれぞれ印加
される。
【0029】クォータスクェアマルチプライヤの差動出
力電流ΔIは、それぞれの差動対への差動入力信号電圧
を差動入力端子間の差電圧をとって表わされ、すなわち
第1の2乗回路の差動出力電流ISQ1及び第2の2乗回
路の差動出力電流ISQ2として、上式(4)、(5)を
用いて、このISQ1とISQ2の差から、次式(6)が得ら
れ、従って次式(7)のように表される。
【0030】
【数5】
【0031】ここで、VK=2.3VT(VK=3VTln
{cosh-1(5)}の場合には、次式(8)と表され
る。
【0032】
【数6】
【0033】図2に、上式(8)を用いてVK=2.3
Tの場合の伝達特性の計算値をVyをパラメータにして
示す。入力信号電圧Vxが2VT以下では乗算器特性を持
つことがわかる。
【0034】さらに、図3に、上式(8)を入力信号電
圧Vxで微分して、VK=2.3VTの場合のトランスコ
ンダクタンス特性の計算値をVyをパラメータにして示
す。
【0035】本実施例に係るクォータスクェアマルチプ
ライヤは、図1に示されるように、全ての入力信号電圧
が、+項(加算演算)のみで印加される。したがって、
入力加算回路は抵抗を用いて実現できる。
【0036】図4に、l、m、nの3本1組の抵抗組を
用いた抵抗加算回路を示す。第1の入力信号電圧Vx
は、B端子からA端子に印加され、第2の入力信号電圧
Vyは、D端子からC端子に印加され、直流電圧VKは、
F端子からE端子に印加されている。l、m、nの3本
1組の抵抗組は、抵抗lについてはAまたはB端子から
それぞれのトランジスタのベースに接続されており第1
の入力信号電圧Vxの加算にかかわり、抵抗mについて
はCまたはD端子からそれぞれのトランジスタのベース
に接続されており第2の入力信号電圧Vyの加算にかか
わり、抵抗nについてはEまたはF端子からそれぞれの
トランジスタのベースに接続されており直流電圧VKの
加算にかかわっている。ここで、B、D、Fの各端子電
圧を共通にすると、簡略化できて1組の抵抗を省略でき
る。
【0037】図5に、抵抗加算回路を用いたクォータス
クェアマルチプライヤの回路の構成の一例を示す。図5
を参照して、それぞれの入力信号電圧は1/3に分圧さ
れている。
【0038】この場合のVKの最適値は6.9VTとな
り、常温ではおよそ172mVである。
【0039】図5に示すクォータスクェアマルチプライ
ヤの差動出力電流ΔIは、次式(9)となり、VK=
6.9VT(VK=3VTln{cosh-1(5)}の場
合には次式(10)となる。
【0040】
【数7】
【0041】図6、及び図7に、図5に示すクォータス
クェアマルチプライヤの伝達特性の実測値を示す。トラ
ンジスタ・アレーを用い、電源電圧VCCは1Vとし、そ
れぞれの差動対のテール電流(共通エミッタ電流)はお
よそ25μA、加算回路の抵抗値はすべて1kΩ、負荷
抵抗RLの抵抗値は2.2kΩである。
【0042】実測結果を示す図6においては、オフセッ
ト電圧VKを170mVとした場合に、Vyをパラメータ
にして50mVステップで変えている。また、図7では
第2の入力信号電圧Vyを±100mVとした場合に、
オフセット電圧VKをパラメータにして50mVステッ
プで変えている。オフセット電圧VKが最適値であるVK
=6.9VT(VK=3VTln{cosh-1(5)}を
越えない範囲内では、オフセット電圧VKを第3の入力
信号電圧Vzと見なすと、3つの入力信号電圧を乗算す
るトリプラとなっていることがわかる。
【0043】図8に、抵抗加算回路を用いたクォータス
クェアマルチプライヤの他の回路図を示す。それぞれの
入力信号電圧は1/4に分圧されている。この場合のV
Kの最適値は9.2VTとなり、常温ではおよそ230m
Vである。
【0044】図8に示すクォータスクェアマルチプライ
ヤの差動出力電流ΔIは、次式(11)となり、VK=
9.2VT(VK=4VTln{cosh-1(5)}の場
合には次式(12)となる。
【0045】
【数8】
【0046】図9に、抵抗加算回路を用いたクォータス
クェアマルチプライヤの他の回路図を示す。第1の入力
信号電圧Vxと第2の入力信号電圧Vyはそれぞれ1/4
に分圧され、オフセット電圧VKは1/2に分圧されて
いる。この場合のVKの最適値は4.6VTとなり、常温
ではおよそ115mVである。
【0047】図9に示すクォータスクェアマルチプライ
ヤの差動出力電流ΔIは、次式(13)となり、VK=
4.6VT(VK=2VTln{cosh-1(5)}の場
合には次式(14)となる。
【0048】
【数9】
【0049】図10、及び図11に、図9に示すクォー
タスクェアマルチプライヤの伝達特性の実測値を示す。
トランジスタ・アレーを用い、電源電圧は1Vであり、
それぞれの差動対のテール電流はおよそ25μA、加算
回路の抵抗値はすべて1kΩ、負荷抵抗は2.2kΩで
ある。
【0050】図10ではオフセット電圧VKを115m
Vとした場合に、Vyをパラメータにして50mVステ
ップで変えている。また、図11では、図2の入力信号
電圧Vyを±100mVとした場合に、オフセット電圧
VKをパラメータにして50mVステップで変えてい
る。オフセット電圧VKが最適値であるVK=4.6VT
(VK=2VTln{cosh-1(5)}を越えない範囲
内では、オフセット電圧VKを第3の入力信号電圧Vzと
見なすと、3つの入力信号電圧を乗算するトリプラとな
っている。
【0051】以上、実施例に基づいて抵抗加算回路を用
いたクォータスクェアマルチプライヤを説明したが、抵
抗加算回路を用いることで入力信号電圧が分圧されるた
めに入力電圧範囲が広がり、抵抗加算回路を用いること
でオフセット電圧(直流電圧)を含めたそれぞれの入力
信号電圧の分圧比を任意に設定できる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
下記記載の効果を奏する。
【0053】(1)本発明の第1の効果は、1V程度の
低電圧でも動作可能なクォータスクェアマルチプライヤ
が実現できる、ということである。
【0054】その理由は、本発明においては、トランジ
スタを縦積みしない整合差動対を用いて回路を実現して
いるからである。
【0055】(2)本発明の第2の効果は、回路を簡略
化できる、ということである。
【0056】その理由は、本発明においては、4対の整
合差動対と抵抗加算回路を用いてクォータスクェアマル
チプライヤを実現しているからである。
【0057】(3)本発明の第3の効果は、回路電流を
減らすことができるということである。
【0058】その理由は、抵抗加算回路を用いて入力回
路を実現している、ことによる。このように、本発明に
よれば、半導体集積回路上に形成して好適とされる、低
消費電流、低電圧動作可能なクォータスクェアマルチプ
ライヤを簡単な回路で実現可能とし、その実用的価値は
極めて高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のクォータスクェアマルチプ
ライヤの回路構成を示す図である。
【図2】図1に示すクォータスクェアマルチプライヤの
伝達特性を示す図(計算値)である。
【図3】図1に示すクォータスクェアマルチプライヤの
トランスコンダクタンス特性を示す図(計算値)であ
る。
【図4】本発明における抵抗加算回路の一般回路を示す
図である。
【図5】本発明の第2の実施例に係るクォータスクェア
マルチプライヤの回路構成を示す図である。
【図6】図5に示すクォータスクェアマルチプライヤの
伝達特性を示す図(実測値)である。
【図7】図5に示すクォータスクェアマルチプライヤの
伝達特性を示す図(実測値)である。
【図8】本発明の第3の実施例に係るクォータスクェア
マルチプライヤの回路構成を示す図である。
【図9】本発明の第4の実施例に係るクォータスクェア
マルチプライヤの回路構成を示す図である。
【図10】図9に示すクォータスクェアマルチプライヤ
の伝達特性を示す図(実測値)である。
【図11】図9に示すクォータスクェアマルチプライヤ
の伝達の特性を示す図(実測値)である。
【図12】クォータスクェアマルチプライヤの構成を示
すブロック図である。
【図13】従来の2乗回路の回路構成を示す図である。
【図14】図13に示す2乗回路の伝達特性を示す図
(計算値)である。
【図15】図13に示す2乗回路のトランスコンダクタ
ンス特性を示す図(計算値)である。
【符号の説明】
101、102 乗算回路 103 加算回路 104、105 減算回路
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06G 7/163 H03D 7/14

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1と第2のトランジスタからなる第1の
    差動対、第3と第4のトランジスタからなる第2の差動
    対、第5と第6のトランジスタからなる第3の差動対、
    第7と第8のトランジスタからなる第4の差動対、の4
    つの差動対の出力が並列接続されてなり、 前記第1のトランジスタには第1の入力信号電圧(V
    x)と第2の入力信号電圧(Vy)と直流電圧(VK)の
    和電圧が印加され、前記第2のトランジスタには零電圧
    が印加され、 前記第3のトランジスタには直流電圧(VK)が印加さ
    れ、前記第4のトランジスタには第1の入力信号電圧
    (Vx)と第2の入力信号電圧(Vy)の和電圧が印加さ
    れ、 前記第5のトランジスタには第2の入力信号電圧(V
    y)が印加され、前記第6のトランジスタには第2の入
    力信号電圧(Vy)と直流電圧(VK)の和電圧が印加さ
    れ、 前記第7のトランジスタには第1の入力信号電圧(V
    x)が印加され、前記第8のトランジスタには第2の入
    力信号電圧(Vy)と直流電圧(VK)の和電圧が印加さ
    れることを特徴とするマルチプライヤ。
  2. 【請求項2】前記第1、及び第3から第8のトランジス
    タに印加される電圧が、抵抗加算回路又は抵抗分圧回路
    を介して入力されることを特徴とする請求項1記載のマ
    ルチプライヤ。
  3. 【請求項3】前記第1の入力信号電圧(Vx)と前記第
    2の入力信号電圧(Vy)と前記直流電圧(VK)とがい
    ずれも1/3に分圧されて、前記第1、及び第3から第
    8のトランジスタにそれぞれ印加されることを特徴とす
    る請求項2記載のマルチプライヤ。
  4. 【請求項4】前記第1の入力信号電圧(Vx)と前記第
    2の入力信号電圧(Vy)と前記直流電圧(VK)とがい
    ずれも1/4に分圧されて、前記第1、及び第3から第
    8のトランジスタにそれぞれ印加されることを特徴とす
    る請求項2記載のマルチプライヤ。
  5. 【請求項5】前記第1の入力信号電圧(Vx)と前記第
    2の入力信号電圧(Vy)がいずれも1/4に分圧さ
    れ、前記直流電圧(VK)がいずれも1/2に分圧され
    て、前記第1、第3から第8のトランジスタにそれぞれ
    印加されることを特徴とする請求項2記載のマルチプラ
    イヤ。
JP8257763A 1996-09-06 1996-09-06 マルチプライヤ Expired - Lifetime JP3022339B2 (ja)

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