JP3022285B2 - 熱処理歪みの少ない肌焼用鋼 - Google Patents

熱処理歪みの少ない肌焼用鋼

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JP3022285B2
JP3022285B2 JP7290137A JP29013795A JP3022285B2 JP 3022285 B2 JP3022285 B2 JP 3022285B2 JP 7290137 A JP7290137 A JP 7290137A JP 29013795 A JP29013795 A JP 29013795A JP 3022285 B2 JP3022285 B2 JP 3022285B2
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真一 安木
義武 松島
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浸炭焼入れ処理も
しくは浸炭・窒化焼入れ処理により肌焼きの行なわれる
機械部品用素材として用いられる肌焼用鋼の改質技術に
関し、特に耐摩耗性および耐疲労特性を高め、自動車な
どの歯車、シャフト、等速ジョイント等の機械部品とし
て優れた性能を有する鋼製部品製造用の肌焼用鋼に関す
るものである。尚本明細書では、代表例として歯車への
適用を主体にして説明するが、本発明に係る肌焼用鋼の
用途はもとより歯車に限定されるものではなく、浸炭焼
入れや浸炭窒化焼入れなどの表面硬化処理が施される鋼
材であって、特に熱処理後の歪量低減が要求される全て
の機械部品として広く活用することができる。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車や自動2輪車等を始めとす
る様々の輸送機械などから放出される排ガスによる大気
汚染は大きな社会問題となっており、こうした問題を軽
減すると共に燃費低減を図るための車体軽量化対策の一
環として、歯車やシャフト等の機械部品の小型軽量化が
進められており、それに伴ってそれらの部品に対する耐
摩耗性や高疲労強度化の要求は一段と高まっている。
【0003】ところで、歯車等の耐摩耗性や耐疲労性を
改善するための手段としては、従来より浸炭焼入れや浸
炭窒化焼入れ等の表面硬化処理法が採用されているが、
それら表面硬化処理部品の寸法精度を高めて作動時の円
滑性や静粛性を向上させる意味から、熱処理歪みを極力
少なくすることも重要な課題とされている。
【0004】熱処理歪みの低減対策としては、例えば浸
炭拡散後に200℃程度の硝酸塩あるいは亜硝酸塩中で
冷却・保持した後に空冷するマルクエンチ法、鋼材の成
分組成を適正に調整すると共に、最適の浸炭処理条件を
採用することによって熱処理歪みを低減する方法(特開
平2−298250号公報)、更には鋼中のCやMn量
によって臨界冷却速度を制御し、熱処理後の低歪化を図
る方法(特開昭61−210154号公報)等が提案さ
れている。しかしながらこれらの方法では、最近の需要
者の厳しい要求を満足し得る程度の低歪化は達成できな
い。
【0005】また特開平5−14853号公報には、他
の歪量低減対策として浸炭冷却・再加熱焼入れ処理を施
し、熱処理歪みの低減と曲げ疲労強度の向上を図る方法
も提案されているが、この方法では、再加熱焼入れに伴
う生産性の低下や熱処理コストの上昇が避けられない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の様な事
情に着目してなされたものであって、その目的は、浸炭
焼入れ処理あるいは浸炭窒化焼入れ処理等の表面硬化処
理による熱処理歪が少なく、寸法精度の高い肌焼き機械
部品を確実に与え得る様な肌焼用鋼を提供しようとする
ものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すること
のできた本発明に係る熱処理歪みの少ない肌焼用鋼と
は、 C :0.03〜0.40% Mn:2.0%以下(0%を含まない) Si:2.0%以下(0%を含まない) Al:0.015〜0.06% N :0.005〜0.03% P :0.030%以下(0%を含む) 残部:Feおよび不可避的不純物 よりなる鋼材であって、該鋼材を用いて成形された部品
を表面硬化処理した後に行なわれる焼入れ開始温度をT
Aとしたとき、T1,T2およびHeq1が下記式の関係を満
たす様に成分調整されたものであるところに要旨が存在
する。 T1≦TA≦T2……(A1) T1=788-117×[C]+29×[Si]-14×[Mn] T2=900-387×[C]+63×[Si]-18×[Mn] Heq1=[C]+0.12×[Si]+0.13×[Mn]≧0.33 (式中、[元素]は鋼材中の各元素の含有量[質量%]
を表わす)
【0008】本発明においては、上記以外の成分とし
て、Mo:1.5%以下(0%を含まない)、V:1.
5%以下(0%を含まない)およびNb:1.5%以下
(0%を含まない)よりなる群から選択される少なくと
も一種の元素を含む鋼材であってもよく、この場合は、
該鋼材を用いて成形された部品を表面硬化処理した後に
行なわれる焼入れ開始温度をTBとしたとき、T3,T4
およびHeq2が下記式の関係を満たす様に成分調整した
もの、 T3≦TB≦T4……(A2) T3=788-117×[C]+29×[Si]-14×[Mn] +26×[Mo]-15×[V]+183×[Nb] T4=900-387×[C]+63×[Si]-18×[Mn] +35×[Mo]+60×[V]+31×[Nb] Heq2=[C]+0.12×[Si]+0.13×[Mn]+0.06×[Mo]+0.01×[V] ≧0.33 (式中、[元素]は鋼材中の各元素の含有量[質量%]
を表わす)更には、上記以外の更に他の元素として、C
u:1.0%以下(0%を含まない)、Ni:2.5%
以下(0%を含まない)およびCr:2.0%以下(0
%を含まない)よりなる群から選択される少なくとも一
種の元素を含む鋼材からなり、該鋼材を用いて成形され
た部品を表面硬化処理した後に行なわれる焼入れ開始温
度をTCとしたとき、T5,T6およびHeq3が下記式の関
係を満たす様に成分調整したものがその対象となる。 T5≦TC≦T6……(A3) T5=788-117×[C]+29×[Si]-14×[Mn]-21×[Cu]-24×[Ni] +18×[Cr]+26×[Mo]-15×[V]+183×[Nb] T6=900-387×[C]+63×[Si]-18×[Mn]-17×[Cu]-26×[Ni] +[Cr]+35×[Mo]+60×[V]+31×[Nb] Heq3=[C]+0.12×[Si]+0.13×[Mn]+0.06×[Cu]+0.09×[Ni] +0.01×[Cr]+0.06×[Mo]+0.01×[V]≧0.33 (式中、[元素]は鋼材中の各元素の含有量[質量%]
を表わす)
【0009】更に本発明の上記肌焼用鋼は、結晶粒を微
細化して靭性向上効果を発揮するTiを0.10%以下
(0%を含まない)含有し、更には疲労強度向上元素と
してSbを0.02%以下(0%を含まない)含有する
ものであっても構わない。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明では、肌焼用鋼について表
面硬化処理による熱処理歪みの低減を期して種々研究を
進めた結果、該熱処理歪みの低減には、表面硬化処理後
の芯部、即ち非浸炭層の組織調整が極めて重要であり、
具体的には、表面硬化処理後の芯部組織が初析フェライ
ト面積率で20〜80%の範囲となる様に、肌焼用鋼の
成分組成を調整してやればよいことを知った。そして、
こうした芯部組織の初析フィライト面積率は、肌焼用鋼
中に含まれ表面硬化処理後の芯部組織の変態に影響を及
ぼす元素の含有量と、表面硬化処理後の焼入れ開始温度
によって決まり、肌焼部品を製造する際に採用される表
面硬化処理後の焼入れ開始温度を考慮して、前記変態に
影響を及ぼす元素の含有量を適正に調整してやれば、肌
焼部品としての芯部組織を前述の好ましい初析フェライ
ト面積率範囲に納めることができ、ひいては熱処理歪み
が少なく寸法精度の高い肌焼部品が得られることをつき
とめた。しかも該芯部組織をフェライト+マルテンサイ
ト、フェライト+マルテンサイト+ベイナイト、フェラ
イト+マルテンサイト+パーライト、フェライト+マル
テンサイト+ベイナイト+パーライトなどの2相以上の
複合組織にしてやれば、それにより結晶粒の粗大化が防
止され、熱処理歪みを一層少なくできることを知った。
【0011】そして肌焼鋼部品としての芯部組織の初析
フェライト面積率は、表面硬化処理後の焼入れ開始温度
を踏まえた肌焼用鋼の成分組成(特に表面硬化処理後の
芯部組織の変態に影響を及ぼす元素の含有量)と一定の
相関関係を有しており、該初析フェライト面積率を20
〜80%の範囲に納めるには、前記式(A1 )、(A
2 )または(A3 )の関係を満たす様に、上記焼入れ開
始温度に応じて成分組成を適正に調整しておけばよいの
である。
【0012】即ち、前記式(A1 )〜(A3 )で規定さ
れるT1 ,T3 ,T5 の値は、浸炭もしくは浸炭窒化焼
入れ処理することによって得られる表面硬化処理部品の
芯部組織として初析フェライト面積率を80%以下にす
るための要件となるものであり、一方T2 ,T4 ,T6
の値は、同じく浸炭もしくは浸炭窒化焼入れ処理するこ
とによって得られる表面硬化処理部品の芯部組織として
初析フェライト面積率を20%以上にするための要件と
なるものであり、表面硬化処理後の焼入れ開始温度を踏
まえて肌焼用鋼中に含まれる合金元素、殊に芯部組織の
変態に影響を及ぼす元素の種類や含有量が前記式(A
1 )〜(A3 )の関係を満足する様にそれらの成分組成
を調整しておけば、肌焼鋼部品としての芯部組織を好ま
しい初析フェライト面積率(20〜80%)の範囲に納
めることができ、それにより熱処理歪みを可及的に低減
することが可能となる。
【0013】このとき、芯部組織の初析フェライト面積
率が20%未満になると、後記実施例でも明らかにする
如く熱処理歪み低減効果が不十分となって、本発明で意
図する様な寸法精度の肌焼部品を得ることができず、一
方、芯部の初析フェライト面積率が多くなるほど熱処理
歪は更に少なくなるが、反面芯部硬さが低下して曲げ疲
労強度が低下し、陥没やスポーリングなどが発生し易く
なるので、初析フェライト面積率は80%以下に抑える
必要があり、従って、十分な芯部硬さを確保しつつ熱処
理歪を抑えるための必要上、前記式(A1 )〜(A3
の関係を満たすことが必須の要件となる。
【0014】またこの様な初析フェライト面積率の範囲
では、芯部組織はフェライトとマルテンサイトなどとの
2相組織となって結晶粒の粗大化も抑えられ、これも熱
処理歪みの低減に好結果を及ぼす。
【0015】尚上記では、初析フィエラト面積率の上限
を80%に止め芯部硬さを確保するための要件としてT
1 ,T3 ,T5 の値を設定したが、芯部硬さ不足による
前記陥没やスポーリング等の欠陥を回避するには、肌焼
部品としてHv200以上の芯部硬さを確保することが
必要となる。そこで、こうした芯部硬さを確保するに
は、前記初析フェライト面積率の上限設定に加えて、芯
部硬度への影響因子についても正確に把握しておく必要
がある。こうした観点から、芯部硬さに影響を及ぼす合
金元素の種類と含有量についても研究を重ねたところ、
前述の如くHeq1,Heq2 またはHeq3 の値が0.33
以上となる様に肌焼用鋼の成分組成を調整しておけば、
初析フェライト面積率が80%の芯部組織を有するもの
であっても、Hv200以上の芯部硬さを確保し得るこ
とが確認された。
【0016】かくして本発明によれば、浸炭もしくは浸
炭窒化などの表面硬化処理後の焼入れ開始温度を踏まえ
て、肌焼部品の芯部組織が初析フェライト面積率で20
〜80%の範囲となる様に、その原料素材となる肌焼用
鋼の成分組成を前記式(A1)〜(A3 )の関係を満足
せしめ、かつ前記Heq1 ,Heq2 またはHeq3 の値を
0.33以上として、肌焼部品としての芯部硬さでHv
200以上を確保することにより、熱処理歪みが少なく
て高い寸法精度を有し且つ疲労特性の優れた肌焼部品を
与える肌焼用鋼を得ることが可能となる。
【0017】次に、本発明に係る肌焼用鋼を構成する各
元素の種類や含有率を定めた理由を説明する。C:0.03〜0.40% Cは、機械部品としての芯部強度を確保するうえで欠く
ことのできない元素であり、0.03%未満では十分な
強度が得られなくなる。しかし、過剰に含有させると靭
性が劣化するほか、被削性や冷間鍛造性が低下して加工
性を損なうので0.40%を上限とする。Cのより好ま
しい含有量は0.10〜0.30%の範囲である。
【0018】Si:2.0%以下(0%を含まない) Siは、溶製時に脱酸性元素として有効に作用する他、
変態点を上げて芯部強度を高める作用を有しており、通
常の焼入れ温度(800〜1050℃)でも芯部組織を
2相化して熱処理歪を抑える作用を発揮する。しかしな
がら過剰量含有させると粒界酸化を助長し、曲げ疲労強
度を劣化させるばかりでなく冷間鍛造性や被削性にも悪
影響を及ぼすので、2.0%以下に抑えなければならな
い。また、表面硬化手段としてガス浸炭やガス浸炭窒化
法を採用する場合は、Si量が1.0%を超えると浸炭
または浸炭窒化が阻害されるので、この場合は1.0%
以下に抑えるべきである。尚、表面硬化手段としてプラ
ズマ浸炭やプラズマ浸炭窒化法を採用する場合は、Si
含有量が2.0%までは浸炭または浸炭窒化が阻害され
ることはない。Siのより好ましい含有量は0.15〜
1.0%の範囲である。
【0019】Mn:2.0%以下(0%を含まない) Mnは、脱酸剤として又強度および焼入れ性向上元素と
して有効に作用するが、過度に含有させると、冷間加工
性を悪化させる他、結晶粒界への偏析量増大によって曲
げ疲労特性に悪影響を及ぼす様になるので、2.0%以
下に抑えなければならない。こうした利害得失を考慮し
てMnのより好ましい含有量は0.3〜1.5%の範囲
である。
【0020】Al:0.015〜0.06% Alは鋼材の脱酸材として鋼中に含まれてくる元素であ
り、鋼中のNと結合してAlNを生成し、結晶粒の粗大
化を防止する作用を有している。こうした効果を有効に
発揮させるには0.015%以上含有させなければなら
ないが、その効果は0.06%程度で飽和し、それを超
えると酸素と結合して非金属系介在物となり、衝撃特性
等に悪影響を及ぼす様になるので、0.06%を上限と
定めた。
【0021】N:0.005〜0.03% Nは鋼中でAl,V,Ti,Nb等と結合して窒化物を
生成し、結晶粒の粗大化を抑制する作用を有しており、
その効果は0.005%以上含有させることによって有
効に発揮される。しかし、それらの効果は約0.03%
で飽和し、それ以上に含有させると窒化物が介在物とな
って物性に悪影響を及ぼす様になるので、それ以上の添
加は避けなければならない。
【0022】P:0.030%以下(0%を含む) Pは結晶粒界に偏析して靭性を低下させる有害元素であ
り、こうした障害を回避するには0.030%以下、よ
り好ましくは0.020%以下に抑えなければならな
い。
【0023】本発明で使用する鋼材の残部成分はFeお
よび不可避的不純物であるが、更に他の元素として以下
に示す様な元素を含有させることによってその特性を一
層高めることができる。
【0024】Mo:1.5%以下、V:1.5%以下お
よびNb:1.5%以下よりなる群から選択される少な
くとも一種(それぞれ0%を含まない) これらの元素は、いずれも変態点を高める作用を有して
おり、これらの1種以上を適量含有させることによっ
て、通常の焼入れ温度(800〜1050℃)でも芯部
組織の2相化を可能にする。しかもMoは粒界強度の向
上および不完全焼入れ組織の低減および焼入性の向上に
も有効に作用する。またVとNbは、CやNと結合して
炭窒化物を生成して結晶粒を微細化し靭性の向上にも寄
与する。しかしながら、上記Moの添加効果は1.5%
で飽和するのでそれ以上の含有は経済的に無駄であり、
Vは過剰量含有させると被削性に悪影響を及ぼすので
1.5%以下に抑えるべきであり、またNbの過剰含有
は加工性の劣化を招くので1.5%以下に抑える必要が
ある。上記各元素の添加効果と障害を加味してより好ま
しい含有量は、夫々0.005〜1.0%の範囲であ
る。
【0025】Cu:1.0%以下、Ni:2.5%以下
およびCr:2.0%以下よりなる群から選択される少
なくとも一種(それぞれ0%を含まない) これらも芯部組織の2相化に寄与する元素であり、更に
Cuは耐食性の向上効果も有している。しかしながらこ
うしたCuの加効果は1.0%で飽和し、それ以上含有
させると熱間加工性を劣化させるので注意しなければな
らない。特にCuを単独添加すると熱間加工性への悪影
響が顕著に現われるので、Cuを添加するときは、後述
するNiの同量程度と併用することが望ましい。またN
iは、焼入れ硬化後の組織を微細化して靭性を高めると
共に加工性の向上にも寄与し、且つ安定した芯部硬さを
与えるのに有効に作用するが、それらの効果は2.5%
で飽和するので、それ以上の含有は経済的に無駄であ
る。Crは、更に焼入性を高めて芯部硬さを高める作用
を有しているが、含有量が多くなり過ぎると粒界への炭
化物の析出によって粒界強度を低下させ靭性に悪影響を
及ぼす様になるので2.0%以下に抑えなければならな
い。これら元素のより好ましい含有量は、Cuは0.3
0〜1.0%、Niは0.20〜2.0% Crは0.
20〜1.5%の範囲である。
【0026】
【0027】Ti:0.10%以下(0%を含まない) TiはNと結合して窒化物を生成して結晶粒を微細化し
靭性の向上に寄与する。こうした効果は0.005%以
上の添加で有効に発揮されるが、多過ぎるとピッチング
寿命や切削性に悪影響が現われてくるので0.1%以下
に抑えなければならない。Tiのより好ましい含有量は
0.005〜0.05%の範囲である。
【0028】Sb:0.02%以下(0%を含まない) Sbは粒界酸化を抑制し曲げ疲労強度を高めるのに有効
な元素であり、その効果は0.001%程度以上含有さ
せることによって有効に発揮される。しかしその効果は
0.02%で飽和するので、それ以上の添加は経済的に
無駄である。
【0029】本発明の肌焼用鋼は、上記成分組成を満足
する鋼材からなり、これを用いて歯車等に成形された部
品に表面硬化処理(浸炭または浸炭窒化焼入れ処理)を
施すことによって、表面硬度が高く耐摩耗性に優れた機
械部品を与えるが、更に歯車などとしての疲労特性を高
めるため、前述の如く表面硬化処理後の芯部組織がフェ
ライト面積率20〜80%で芯部硬さHv200以上を
確保する必要があり、そのための要件として、前述の如
く表面硬化処理後の焼入れ開始温度(TA ,T B ,T
C )を加味して、肌焼用鋼としての成分組成を前記式
(A1 )〜(A3 )の関係を満足せしめ、かつ前記Heq
1 ,Heq2 またはHeq3 の値を0.33以上に調整する
ものである。
【0030】即ち前記式(A1 )〜(A3 )は、表面硬
化処理後に行なわれる焼入れ時の初析フェライト面積率
に与える影響度を、肌焼用鋼中の各含有元素毎に係数化
し、焼入れ後の芯部組織でフェライト面積率20〜80
%を確保して熱処理歪みを可及的に少なくするための要
件として定めたものであり、また前記Heq1 ,Heq2
たはHeq3 の値を0.33以上に定めたのは、前記肌焼
用鋼の含有元素のうち焼入れ性に及ぼす影響度を係数化
し、表面硬化焼入れ後の芯部硬さでHv200以上を確
保するための要件として規定したものである。従って、
肌焼用鋼として前記した個々の元素の含有量と共に上記
関係式を満たす様に成分調整された肌焼用鋼を使用すれ
ば、該肌焼用鋼を所定の形状に成形した後の浸炭もしく
は浸炭窒化焼入れ処理工程で生じる熱処理歪みを可及的
に抑えつつ、優れた表面硬度と芯部硬さを有し曲げ疲労
特性等の卓越した、しかも高い寸法精度の機械部品を得
ることが可能となる。
【0031】尚、表面硬化処理法には一切制限がなく、
従来から知られた例えばガス浸炭(または浸炭窒化)
法、固体浸炭(または浸炭窒化)法、塩浴浸炭(または
浸炭窒化)法、プラズマ浸炭(または浸炭窒化)法、真
空浸炭(または浸炭・窒化)法などを全て採用すること
が可能である。
【0032】また本発明の肌焼用鋼を用いた表面硬化処
理法にも格別の制限はなく、浸炭もしくは浸炭窒化処理
の後、所定の焼入れ開始温度に温度調節してから前述の
焼入れを行なう方法、および浸炭もしくは浸炭窒化処理
の後一旦降温し、その後再加熱して所定の焼入れ開始温
度域まで昇温してから前述の焼入れを行なう方法などを
採用できるが、冷却・再加熱による生産性の低下や熱ロ
スを防止する上で特に好ましいのは前者の方法である。
【0033】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明の構成および作用
効果をより具体的に説明するが、本発明はもとより下記
実施例によって制限を受けるものではなく、前後記の趣
旨に適合し得る範囲で変更を加えて実施することも勿論
可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に含
まれる。
【0034】実施例1 表1,2に示す1〜35の化学組成を有する鋼材を真空
溶解炉で溶製し鋳造した後直径80mmに熱間鍛造し、
長さ200mmに切断してから熱間鍛造により高さ28
mmに据え込み加工し焼きならし処理(850℃×1時
間→空冷)を行なった後、機械加工によって図1に示す
円筒型試験片(n=10個)を作製した。各試験片を使
用し、表3,4および図2に示す条件でガス浸炭焼入れ
・焼戻し処理を行ない、夫々について、芯部硬さおよび
熱処理歪みを測定した。
【0035】熱処理歪みは、図1に示した様に試験片の
円周方向端面の平坦度(端面振れ)を10個の試験片に
ついて測定して求めた。夫々の焼入れ開始温度、各試験
片の成分組成から求められるT1 〜T6 (T1,3,5 およ
びT2,4,6 と表わす)およびHeq1 〜Heq3 (Heq1,
2,3 と表わす)の計算値、並びに端面振れ、芯部硬さ及
び芯部のフェライト面積率を表3,4に併記した。尚フ
ェライト面積率は、倍率400倍の光学顕微鏡を用いて
芯部の断面をランダムに5視野を撮影し、画像解析によ
り5視野の平均値として求めた。
【0036】
【表1】
【0037】
【表2】
【0038】
【表3】
【0039】
【表4】
【0040】表1〜4におけるNo.1〜24は、本発
明の規定要件を全て満足する実施例であり、いずれも端
面振れが少なく且つ芯部硬さは全てHv200以上であ
り、熱処理歪みが少なく芯部硬さの高い肌焼製品を与え
ている。
【0041】これらに対し、 No.25,29は、成分組成は規定要件を満たしてい
るが、焼入れ開始温度TA,B,Cに対してT2,4,6が低過ぎ
るため端面振れが大きく、またがHeq1,2,3が0.33
未満であるため芯部硬さが低く、 No.26,27は、同じく成分組成は規定要件を満た
しているが、焼入れ開始温度に対してT2,4,6が低過ぎ
るため端面触れが大きく、 No.28は、Heq1,2,3が0.33未満であるため芯
部硬さが低く、 No.30は、Si量が規定範囲を超えると共に、Heq
1,2,3が0.33未満であるため芯部硬さが低く、 No.31は、C量が規定範囲を超えると共に、焼入れ
開始温度に対してT2,4,6が低過ぎるため端面振れが大
きく、 No.32、C量が不足すると共に、Heq1,2,3が0.
33未満であるため芯部硬さが低く、 No.33は、成分組成、焼入れ開始温度に対するT
1,3,5、T2,4,6の値およびHeq1,2,3の値は全て適正で
あるが、Si量が1.0%を超えているためガス浸炭法
を適用すると浸炭性が阻害され、表面硬さ不足が確認さ
れた。
【0042】No.34は、成分組成、焼入れ開始温度
に対するT1,3,5、T2,4,6の値およびHeq1,2,3の値は
全て適正であるが、C量がやや多めであるため2相温度
域が狭く、端面振れのばらつきがやや大きく且つその平
均値も大きくなることが確認された。 No.35は、成分組成およびHeq1,2,3の値は適正で
あるが、焼入れ開始温度に対してT1,3,5の値が大き過
ぎるため端面振れが大きい。
【0043】実施例2 表5に示す36〜41の化学組成を有する鋼材を真空溶
解炉で溶製し鋳造した後直径80mmに熱間鍛造し、長
さ200mmに切断してから熱間鍛造により高さ28m
mに据え込み加工し焼きならし処理(850℃×1時間
→空冷)を行なった後、機械加工によって図1に示す円
筒型試験片(n=10個)を作製した。各試験片を使用
し、表6および図3に示す条件でプラズマ浸炭焼入れ・
焼戻し処理を行ない、夫々について、芯部のフェライト
面積率、芯部硬さおよび熱処理歪みを測定した。
【0044】熱処理歪みは、図1に示した様に試験片の
円周方向端面の平坦度(端面振れ)を10個の試験片に
ついて測定して求めた。夫々の焼入れ開始温度、各試験
片の成分組成から求められるT1,3,5 、T2,4,6 および
Heq1,2,3 の計算値、並びに端面振れ、芯部硬さ、芯部
のフェライト面積率を表6に併記した。
【0045】
【表5】
【0046】
【表6】
【0047】表5,6におけるNo.36〜39は、本
発明の規定要件を全て満足する実施例であり、いずれも
端面振れが少なく且つ芯部硬さは全てHv200以上で
あり、熱処理歪みが少なく芯部硬さの高い肌焼製品を与
えている。
【0048】これらに対し、No.40は、成分組成は
適正であるが焼入れ開始温度に対してT2,4,6が低過ぎ
るため端面触れが大きく、またNo.41も成分組成は
適正であるが、焼入れ開始温度に対してT1,3,5が高過
ぎるため端面振れが大きくなっている。
【0049】実施例3 表7に示す如く、前記表1のNo.3,12,14,1
8,26,31と同じ成分組成の鋼材を真空溶解炉で溶
製し鋳造した後直径65mmに熱間鍛造し、焼きならし
処理(850℃×1時間→空冷)を行なった後、ホブ切
り加工によって歯数22、モジュール2、歯幅20mm
の平歯車を作製した(n=10)後、更にシェービング
加工および浸炭焼入れ・焼戻し処理(図2および表8)
を施した。この間の熱処理前後における歯筋誤差の変化
量を測定した。
【0050】結果は表8に示した通りであり、No.
3,12,14,18は、成分組成、焼入れ開始温度に
対するT1,3,5 、T2,4,6 の値、およびHeq1,2,3 の値
が全て規定要件を満たしている為、歯筋誤差の変化量が
少なく且つ芯部硬さもHv200以上の高い値を有する
歯車が得られている。
【0051】これらに対しNo.26は、成分組成は規
定要件を満たしているが、焼入れ開始温度に対するT
2,4,6の値が低過ぎるため歯筋誤差の変化量が大きく、
またNo.31は、C量が多過ぎると共に焼入れ開始温
度に対するT2,4,6の値が小さいため、やはり歯筋誤差
の変化量が大きい。
【0052】
【表7】
【0053】
【表8】
【0054】
【発明の効果】本発明は以上の様に構成されており、鋼
材の化学成分を特定すると共に、浸炭もしくは浸炭窒化
による表面硬化処理後の焼入れ開始温度Tを加味して前
記T1, 3,5 およびT2,4,6 の値を適正に調整すると共
に、Heq1,2,3 の値を0.33以下にコントロールする
ことによって、表面硬化処理後の芯部組織をフェライト
面積率20〜80%に納めて熱処理歪みを可及的に抑制
すると共に、Hv200以上の芯部硬さを確実に与える
肌焼用鋼を提供し得ることになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】熱処理歪み試験に用いた円筒型試験片を示す説
明図である。
【図2】実施例で採用した浸炭焼入れ・焼戻し処理のヒ
ートパターンを示す図である。
【図3】実施例で採用した他の浸炭焼入れ・焼戻し処理
のヒートパターンを示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−3391(JP,A) 特開 平7−258793(JP,A) 特開 平6−73492(JP,A) 特開 平6−25823(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C23C 8/22 C23C 38/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】C :0.03〜0.40%(以下、特記
    しない限り質量%を意味する)、 Mn:2.0%以下(0%を含まない)、 Si:2.0%以下(0%を含まない)、 Al:0.015〜0.06%、 N :0.005〜0.03%、 P :0.030%以下(0%を含む)、 残部:Feおよび不可避的不純物よりなる鋼材であっ
    て、該鋼材を用いて成形された部品を表面硬化処理した
    後に行なわれる焼入れ開始温度をTAとしたとき、T1
    2およびHeq1が下記式の関係を満たす様に成分調整さ
    れたものであることを特徴とする熱処理歪みの少ない肌
    焼用鋼。 T1≦TA≦T21=788-117×[C]+29×[Si]-14×[Mn] T2=900-387×[C]+63×[Si]-18×[Mn] Heq1=[C]+0.12×[Si]+0.13×[Mn]≧0.33 (式中、[元素]は鋼材中の各元素の含有量[質量%]
    を表わす)
  2. 【請求項2】 鋼材が、他の元素として Mo:1.5%以下(0%を含まない)、 V :1.5%以下(0%を含まない)および Nb:1.5%以下(0%を含まない) よりなる群から選択される少なくとも一種の元素を含む
    ものであり、該鋼材を用いて成形された部品を表面硬化
    処理した後に行なわれる焼入れ開始温度をTBとしたと
    き、T3,T4およびHeq2が下記式の関係を満たす様に
    成分調整したものである請求項1に記載の熱処理歪みの
    少ない肌焼用鋼。 T3≦TB≦T43=788-117×[C]+29×[Si]-14×[Mn] +26×[Mo]-15×[V]+183×[Nb] T4=900-387×[C]+63×[Si]-18×[Mn] +35×[Mo]+60×[V]+31×[Nb] Heq2=[C]+0.12×[Si]+0.13×[Mn]+0.06×[Mo]+0.01×[V] ≧0.33 (式中、[元素]は鋼材中の各元素の含有量[質量%]
    を表わす)
  3. 【請求項3】 鋼材が、更に他の元素として Cu:1.0%以下(0%を含まない)、 Ni:2.5%以下(0%を含まない)および Cr:2.0%以下(0%を含まない) よりなる群から選択される少なくとも一種の元素を含む
    ものであり、該鋼材を用いて成形された部品を表面硬化
    処理した後に行なわれる焼入れ開始温度をTCとしたと
    き、T5,T6およびHeq3が下記式の関係を満たす様に
    成分調整したものである請求項1または2に記載の熱処
    理歪みの少ない肌焼用鋼。 T5≦TC≦T65=788-117×[C]+29×[Si]-14×[Mn]-21×[Cu]-24×[Ni] +18×[Cr]+26×[Mo]-15×[V]+183×[Nb] T6=900-387×[C]+63×[Si]-18×[Mn]-17×[Cu]-26×[Ni] +[Cr]+35×[Mo]+60×[V]+31×[Nb] Heq3=[C]+0.12×[Si]+0.13×[Mn]+0.06×[Cu]+0.09×[Ni] +0.01×[Cr]+0.06×[Mo]-0.01×[V]≧0.33 (式中、[元素]は鋼材中の各元素の含有量[質量%]
    を表わす)
  4. 【請求項4】 鋼材が、更に他の元素として、Ti:
    0.10%以下(0%を含まない)を含有するものであ
    る請求項1〜3のいずれかに記載の肌焼用鋼。
  5. 【請求項5】 鋼材が、更に他の元素として、Sb:
    0.02%以下(0%を含まない)を含有するものであ
    る請求項1〜4のいずれかに記載の肌焼用鋼。
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