JP3021971U - プロジェクション溶接用フィン - Google Patents
プロジェクション溶接用フィンInfo
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- JP3021971U JP3021971U JP1995006825U JP682595U JP3021971U JP 3021971 U JP3021971 U JP 3021971U JP 1995006825 U JP1995006825 U JP 1995006825U JP 682595 U JP682595 U JP 682595U JP 3021971 U JP3021971 U JP 3021971U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 フィン形状が単純であるために加工が簡単で
あるとともに、伝熱管へのセッティングも容易になしえ
るプロジェクション溶接用フィンを提供する。 【構成】 伝熱管2の外表面21に接触し固着される面
11の一部に、伝熱管2の外表面21の曲率半径rと実
質上同一の曲率半径Rの面が形成されてなるフィン1で
ある。そのため、フィン1の伝熱管2へのセッティング
が容易になされ、生産性が向上する。
あるとともに、伝熱管へのセッティングも容易になしえ
るプロジェクション溶接用フィンを提供する。 【構成】 伝熱管2の外表面21に接触し固着される面
11の一部に、伝熱管2の外表面21の曲率半径rと実
質上同一の曲率半径Rの面が形成されてなるフィン1で
ある。そのため、フィン1の伝熱管2へのセッティング
が容易になされ、生産性が向上する。
Description
【0001】
本考案はプロジェクション溶接用フィンに関する。さらに詳しくは、伝熱管へ の固着に適するプロジェクション溶接用フィンに関する。
【0002】
従来より、熱交換器では熱効率を向上させるために、図4に示すように、伝熱 管に平板状のフィンを溶接により設けることがなされている。このフィンを伝熱 管に溶接する方法の一つにプロジェクション溶接がある。このプロジェクション 溶接は、溶接を短時間で容易に行うことができるところから、伝熱管へのフィン の溶接に広く用いられるようになってきている。
【0003】 このプロジェクション溶接においては、フィンの伝熱管への接触面の形状によ りフィンの伝熱管への固着強度が左右されるところから、従来よりこの接触面の 形状に関し種々提案がなされている。例えば実開昭61ー158379号におい ては、図5に示すように、伝熱管2の外表面21にプロジェクション溶接方法に て固着される平板状のフィン1において、伝熱管2の外表面21の曲率半径rよ り大であって、かつ平板フィン1を伝熱管外表面21に接触させたとき平板フィ ン1と伝熱管外表面21との間に0.5mm以下の最大隙間を形成するようにし たことを特徴とするプロジェクション溶接により固着される伝熱管2のフィン形 状が提案されている。あるいは、実開昭61ー204180号においては、図6 に示すように、伝熱管2の外表面21にプロジェクション溶接方法にて固着され る平板状のフィン1において、伝熱管2の外表面21に接する側のフィン端面1 1に切欠を設けて適当数の突起部を設けたことを特徴とするプロジェクション溶 接にて固着される伝熱管2のフィン形状が提案されている。
【0004】 しかしながら、実開昭61ー158379号に提案されているフィン形状では 、溶接の際に、前記隙間となるように調整しなければならず、そのため作業が煩 雑になり、溶接を短時間で容易に行うことができるというプロジェクション溶接 のメリットを損なっているという問題がある。また、実開昭61ー204180 号に提案されているフィン形状では、フィン形状が複雑であるために、フィンの 加工が煩雑になっているという問題がある。
【0005】
本考案はかかる従来技術の課題に鑑みなされたものであって、フィン形状が単 純であるために加工が簡単であるとともに、伝熱管へのセッティングも容易にな しえるプロジェクション溶接用フィンを提供することを目的としている。
【0006】
本考案は、伝熱管の外表面にプロジェクション溶接により固着される平板状の フィンであって、伝熱管の外表面に接触し固着される面の一部に、伝熱管の外表 面の曲率半径と実質上同一の曲率半径の面が形成されてなることを特徴とするプ ロジェクション溶接用フィンに関する。
【0007】 ここで、前記フィンは、例えば打ち抜き加工により作製される。
【0008】
本考案のフィンは、前記のごとく構成されているので、圧接によるプロジェク ション溶接に際して、伝熱管の外表面と接触するフラット部から順次テーパ部の 伝熱管の外表面から遠い部分に向けて局部的に加圧がなされ、そしてその加圧さ れている部分に大電流を集中させることができる。そのため、溶接部の溶着が確 実になされるとともに充分な固着強度が得られる。したがって、フィンと伝熱管 の固着部においても良好な熱伝導がなされる。また、溶接は局部的になされるの で、電力の消費量が少なく、電力容量の小さなプロジェクション溶接機とするこ とができる。
【0009】
【実施例】 以下、添付図面を参照しながら本考案を実施例に基づいて説明するが、本考案 はかかる実施例のみに限定されるものではない。
【0010】 本考案の一実施例にかかわるプロジェクション溶接用フィンを図1に示し、こ のフィン1は、フィン1の伝熱管2との接触面11の形状が伝熱管2の外表面2 1の曲率半径と実質上同一とされているものである。より厳密には、この接触面 11の断面形状は、図2に示すように、伝熱管2の外表面21の曲率半径rと実 質上同一の曲率半径Rを有し、伝熱管2の外表面21に接するフラット12部と 、そのフラット部12の端12aから傾斜して伝熱管2の外表面21から後退し ているテーパ部13とからなっている。そして、かかる形状を有するフィン1は 、例えば、プレスによる平板の打ち抜き加工により作製される。ここで、実質上 同一の曲率半径とは、その面を伝熱管の外表面に当接させた場合に、その面が支 障なく密着状態にできるということを意味する。なお、図2において、このテー パ部13の傾斜は理解の便宜のために誇張されている。
【0011】 しかして、かかる形状のフィン1の接触面11を伝熱管2の外表面21に当接 すると、前記フラット部12のみが伝熱管2の外表面21に接することとなる。 ついで、かかる状態で、圧接によるプロジェクション溶接を行うと、まず、フラ ット部12と伝熱管2の外表面21間に圧力が集中した状態となる。そして、こ の状態でフィン1と伝熱管2との間に大電流を流すと、その接触部に電流が集中 し、容易に溶融圧接がなされるとともに、加圧によりテーパ部13もフラット部 12に近い方から順次、伝熱管2の外表面21に押しつけられ、その部分に大電 流が流れることにより溶融が進み圧接が行われていく。つまり、フィン1がその フラット部12から順次局部的に加圧通電されるので、プロジェクション溶接を 行うに充分な圧力と電流が容易に得られ、接触面11全域にわたって良好な溶接 が行われる。しかも、フィン1と伝熱管2の外表面21とは局部的に接触するの で、電力消費量が少なくてすむ。ここで、溶融、圧接は、テーパ部13の伝熱管 2の外表面21から最遠部に位置する部分が溶融・固着するまでなされる。
【0012】 以上、本考案を実施例に基づいて説明してきたが、本考案はかかる実施例のみ に限定されるものではなく種々改変が可能である。例えば本実施例においては、 フラット部はフィンの表面側に設けらているが、例えば図3に示すように、フラ ット部を中央に設け、その両端からテーパ部を表面および裏面に向けて形成して もよい。
【0013】
以上詳述したように、本考案によれば、フィンの伝熱管の外表面に接触する面 の一部を、伝熱管の外表面と曲率半径と実質上同一の曲率半径としているので、 フィンの伝熱管へのセッティングが容易となり、プロジェクション溶接の有する 迅速性と相俟って、フィン付伝熱管の生産効率の向上が図られるという優れた効 果が得られる。
【0014】 また、フィンも打ち抜き加工により作製できるので、大量生産が可能となり低 コストが達成されるという優れた効果も得られる。このことにより、一つの熱交 換器を作製する場合、大量のフィンを使用するので、熱交換器の低コスト化が図 られるという効果も得られる。
【図1】本考案の一実施例のフィンを伝熱管に固着した
状態の説明図である。
状態の説明図である。
【図2】同実施例のフィンの長手方向断面図である。
【図3】本考案の他の実施例のフィンの長手方向断面図
である。
である。
【図4】フィンが設けられた伝熱管を用いている熱交換
器の概略図である。
器の概略図である。
【図5】実開昭61ー158379号に提案されている
フィンを伝熱管に当接した状態を示す説明図である。
フィンを伝熱管に当接した状態を示す説明図である。
【図6】実開昭61ー204180号に提案されている
フィンを伝熱管に当接した状態を示す説明図である。
フィンを伝熱管に当接した状態を示す説明図である。
1 フィン 11 接触面 12 フラット部 13 テーパ部 2 伝熱管 21 外表面 R フィンの接触面の曲率半径 r 伝熱管の外表面の曲率半径
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 川上 建一 滋賀県草津市青地町1000番地 川重冷熱工 業株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 伝熱管の外表面にプロジェクション溶接
により固着される平板状のフィンであって、伝熱管の外
表面に接触し固着される面の一部に、伝熱管の外表面の
曲率半径と実質上同一の曲率半径の面が形成されてなる
ことを特徴とするプロジェクション溶接用フィン。 - 【請求項2】 前記フィンが打ち抜き加工により作製さ
れてなることを特徴とする請求項1記載のプロジェクシ
ョン溶接用フィン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1995006825U JP3021971U (ja) | 1995-06-13 | 1995-06-13 | プロジェクション溶接用フィン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1995006825U JP3021971U (ja) | 1995-06-13 | 1995-06-13 | プロジェクション溶接用フィン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3021971U true JP3021971U (ja) | 1996-03-12 |
Family
ID=43157293
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1995006825U Expired - Lifetime JP3021971U (ja) | 1995-06-13 | 1995-06-13 | プロジェクション溶接用フィン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3021971U (ja) |
-
1995
- 1995-06-13 JP JP1995006825U patent/JP3021971U/ja not_active Expired - Lifetime
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