JP3021940U - 自動採貝装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 貝類の採貝作業、選別作業を自動的で至極簡
易で著しく高能率で円滑になし得る自動採貝装置を提供
する。 【構 成】キタビラ車に構成した機枠の支柱から前部方
向に羽根板を取付けしたチエンコンベヤーとたて線器と
を油圧シリンダーで角度調節自在に取付け、チエンコン
ベヤーの先端方向に羽根車を装設し、たて線器の下部に
滑落板を設け、支柱から後方にたて線器を上下振動自在
にして取付け、下端位置にシュートを設け、チエンコン
ベヤーと羽根車とを無端帯で連動回転させる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、各種貝の養殖場及び一般の採貝などにおいて各種貝を自動的に採貝 し、さらに連続的に自動選別作業をなす採貝装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の採貝作業は、金属製の掻カゴを人力をもつて引又は船で引きながら土砂 類と一諸に採貝し、人力水洗して選別し、或はクマ手状などのほり器をもつて採 貝をなしていたものであるが、常に人動力をもつてなすことにより、採貝作業は 著しく重労働的でしかも非能率的であつた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案が解決しようとする課題は、従来のこれらの問題点を解消し、円滑な掘 さく採貝と土砂類と貝類との選別及び貝類の大小別の選別作業を自動的になすよ うにした自動採貝装置を提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

キャタビラ車の機枠の支柱から前方へたて線器とチエコンベヤーとを上下に位 置させて下り傾斜に取付け、たて線器の先端は刃板となし、チエンコンベヤーに 羽根板を取付して先端面がたて線器に接摺りするようになし、チエンコンベヤー の先端方向に羽根車を装設し、チエンコンベヤーとたて線器とを上下角度調節を 油圧シリンダーでなし、たて線器の上端下方位置から後方へたて線器を傾斜設し 、その下端下面からシュートを連設し、前方のたて線器の下方に土砂類の滑落板 を張設し、チエンコベヤーと羽根車とに無端チエンを掛け廻させ、後部のたて線 器にチエンコンベヤーの軸端からクランク機構を構成して連結し、機枠の周側に 作業台を設けて成る自動採貝装置。

【０００５】

【作用】 この考案では、前方向に設けたたて線器の先端で土砂類及び貝を同時に掘さく 採取するとともに、チエンコンベヤーの先端位置に装設した羽根車によつて土砂 貝類を連続してかき込し、これを回動中のチエンコンベヤーの各羽根板で順次す くい受け、たて線器の上面を上方に移送しながら土砂類をたて線器の各目状のす き間から落下させ、貝類をさらに移送して端面から後方のたて線器へ落送し、ク ランク機構によつて上下方向に振動しているたて線器より、貝類は落送されなが ら稚貝及び貝がら類をすき間から落下させ、連続的に選別してシュートから収容 用容器へ落入収容するもので、キヤタビラ車の前進移動によつて前記した作業を 連続的で自動的になし得るものである、また、周側に設けた作業台に作業者が乗 つて混入している棒片、異貝類等を除去することにより、採貝選別作業を一層円 滑で高能率になし、労力を著しく軽減することを可能としている。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案の実施例について説明する。 図１〜図３に示す実施例は、土砂類、貝類を同時に掘さく採取し、移送しなが ら分離選別し、さらにに後方のたて線器で貝類を完全に選別するようになしたこ とを特徴とする実施例で、図４〜図５は選別用のたて線器の構造図である。 図１は、実施例の一部を除去した側面図、図２は、実施例の平面図、図３は、 採貝、選別作業の実施例図、図４は、前部のたて線器の平面図、図５は、後部た て線器の平面図である。

【０００７】 図中、１はキヤタビラ車、２はキヤタビラ車に構成した機枠、３は支柱、４は たて方向にすき間を形成した前部のたて線器、５は掘さく板、６はチエンコンベ ヤー、７はチエンコンベヤーに取付けした羽根板、８は羽根車、９は油圧シリン ダー、１０は後部のたて線器、１１はシュート、１８は土砂の滑落板、１３はエ ン等の無端帯、１４は作業台、１５は土砂及び貝類、１６は貝類、１７は海底で ある。

【０００８】 図１〜図３に示す実施例では、キタビラ車１を作業によつて操作しながら前進 させることにより、前部のたて線器４の先端に設けた掘さく板５により土砂及び 貝類を供に掘り上げ、これを回転中の羽根車８の各羽根板で順次掻き込み、チエ ンコンベヤーの各羽根板７によつて土砂貝類をすくい受けして移送し、たて線器 ４の各すき間から土砂類は順次落下し、下方の滑落板１２を経由して海底へ落下 排除されるもので、貝類はたて線器４の上端から後部のたて線器１０へ落送し、 貝類はクランク機構によつて上下振動するたて線器でさらに選別され、土砂類、 貝がら及び稚貝はたて線器のすき間から順次落下し、完全選別された貝類はたて 線器の下端面からシュートを経由して容器へ落入収容容するもので、採貝から選 別収容までの作業を完全自動化することが出来る。

【０００９】 チエンコンベヤーの各羽根板７の先端面がたて線器の表面に接摺りしながら移 送することで、土砂類の分離排除を確実になし、貝類の選別作業を円滑になすも のである。

【００１０】 機枠の周側に設けた作業台に作業者が乗つて貝類に混入している棒片、異貝、 その他の混入物を除去することで選別を完全となし、貝の商品価値を高むること が出来る。

【００１１】 海底の土砂質によつてチエンコンベヤー６及びたて線器４は該チエンコンベー の機枠に取付けした油圧シリンダー９で上下方向へ作動させ、適合した角度に調 節することにより、自動採貝作業を円滑で確実になし得るものである。

【００１２】

【考案の効果】

以上の様に、本考案によれば、キヤタビラ車の前進方向にたて線器とチエンコ ンベヤーと羽根車とを傾斜角度に装設し、油圧シリンダーで角度調節自在となし 、チエンコンベヤーの各羽根板の先端面はたて線器の表面に接摺り移動するよう になし、土砂貝類の混合物を斜め上方へ移送しつつ分離選別し、土砂類はすき間 から落下させ、貝類を後方のたて線器でさらに選別し、シュートから容器内へ落 送収容するもので、困難を伴う採貝作業を至極容易になすとともに、採貝から選 別、収容までの作業を完全自動化するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例の一部を除去した側面図

【図２】実施例の平面図である。

【図３】採貝作業の実施例図である。

【図４】実施例の前部たて線器である。

【図５】実施例の後部たて線器の平面図である。

【符号の説明】

１キヤタビラ車 ２機 枠 ３支柱柱 ４たて線器 ５掘さく板 ６チエンコンベヤー ７羽根板 ８羽根車 ９油圧ラリンダー １０たて線器 １１シュート １２滑落板 １３無端帯 １４作業台 １５土砂貝類 １６貝類 １７海底

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 キヤタビラ車の上面に機枠を構成し機枠
   の支柱から前方へ選別用のたて線器を下り傾斜に装設
   し、その先端には刃板を付設し、さらに支柱の上端から
   たて線器と同方向へチエンコンベヤーを装設し、チエン
   コンベヤーには羽根板を横断方向に取付け、各羽根の先
   端はたて線器の表面に接摺りするようになし、チエンコ
   ンベヤーの先端位置に羽根車を連設し、チエンコンベヤ
   ーとたて線器とを油圧シリンダーによつて角度調節自在
   となし、たて線器の上端下面位置の支柱から後方へたて
   線器を下り傾斜に装設し、前記たて線器の下端下方位置
   にシュートを連設させ、前方のたて線器の下面位置に土
   砂類の滑落板を取り付け、チエンコンベヤーと羽根車と
   をチエンなどの無端帯を掛けさせ、後部のたて線器の上
   端側の軸端にチエンコンベヤーの軸端からクランク機構
   を連結させ、機枠の周側位置に作業台を設けたことを特
   徴とする自動採貝装置。