JP3021774B2 - 圧電センサ - Google Patents

圧電センサ

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JP3021774B2
JP3021774B2 JP3131007A JP13100791A JP3021774B2 JP 3021774 B2 JP3021774 B2 JP 3021774B2 JP 3131007 A JP3131007 A JP 3131007A JP 13100791 A JP13100791 A JP 13100791A JP 3021774 B2 JP3021774 B2 JP 3021774B2
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睦之 中川原
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、調理機器の調理室の温
度変化を検出するためなどに用いられる圧電センサに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】調理機器を中心に、食品の調理制御を目
的として調理室の温度変化や蒸気の発生を検知するため
に用いられている圧電センサは、従来、図3に示すよう
な構成であった。
【0003】即ち、平板状の圧電素子11の表面に主電
極12を、裏面には部分的に表面まで延長して折り返し
部13を備えた折り返し電極14を設けており、この圧
電素子11の裏面と金属板15とを、シリコンゴムなど
のゴム弾性を有する接着剤16を用いて貼り合わせてい
た。そして、主電極12及び折り返し電極14の折り返
し部13よりリード線17,18を取り出すとともに、
圧電素子11を、例えばシリコーン糸樹脂などの防湿用
コーティング材19で被覆していた。
【0004】尚、電極材料としては粒径が0.2〜1.
0μmの銀粉をベースとするものを用いていた。これ
は、粒径が大きくなると、銀電極と圧電素子11との接
着強度が弱くなるためで、接着強度が強くなるように粒
径が0.2〜1.0μmと小さな電極材料を用いていた
ものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような圧電センサ
は、100℃以上の高温域で多用されるため、圧電素子
11と金属板15との熱膨張係数の差異により発生する
ズレを、シリコンゴムのようにゴム弾性を有する接着剤
16を用いることで吸収・緩和していたが、このゴム弾
性を有する接着剤16は加圧硬化しても膜厚が50μm
以上と厚く、また電極材料の銀粉粒径が0.2〜1.0
μmであるので焼付後の電極の表面粗度が10μm以下
と小さいため、金属板15と対面する電極との電気的導
通をとることができなかった。そのため温度変化により
生じる焦電電圧を取り出すには、この電極の一部を折り
返した折り返し電極14とし、この折り返し部13にリ
ード線18を設けて取り出すしかなく、このような折り
返し電極14を設ける際に複雑な作業を必要とし、生産
性に欠けるという課題があった。
【0006】そこで本発明は、折り返し電極14を用い
ることなく焦電電圧を取り出すことのできる圧電センサ
を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の圧電センサは、粒径が0.2〜1.0μmの
第一の金属粉を主成分とし、この第一の金属粉よりも融
点が高く粒径が0.5〜20μmの第二の金属粉を混入
してなる電極材料を用いて平板状の圧電素子の両面に第
一の電極及び第二の電極を設けており、上記第一の電極
上と、接着剤を介して第二の電極を貼り合わせたステン
レス板上にそれぞれリード部を設け、更に上記圧電素子
及びリード部をコーティング材にて被覆した構成とする
ものである。
【0008】
【作用】以上のように粒径及び融点の異なる二つの金属
粉を混合した電極材料を用いることにより、圧電素子に
設けた電極とそれを貼り合わせたステンレス板との電気
的導通をとることができ、折り返し電極は不要となって
焦電電圧を容易に取り出すことが可能となる。
【0009】
【実施例】以下に本発明による一実施例について、図面
を用いて説明する。
【0010】図1は、本発明の一実施例による圧電セン
サの断面図である。平板状の圧電素子1の両面に第一の
電極2及び第二の電極3を設けたものを、半田付けの可
能なステンレス板4上に、接着剤5を用いて貼り合わせ
ている。そして、焦電電圧を取り出すためのリード部
6,7を第一の電極2上及びステンレス板4上に半田付
けにて設けており、これら全てを防湿用のコーティング
材8で被覆する構成としている。
【0011】本実施例において電極材料としては、粒径
が0.2〜1.0μmの銀粉を主成分とし、この銀粉に
対して重量比で約10%の粒径0.5〜20μmの例え
ばNiなどの第二の金属粉を加えてなるものである。こ
のような電極材料を用いて圧電素子1上に約700℃で
第一の電極2及び第二の電極3を焼付けた場合、融点の
高い第二の金属粉が焼付け時の温度では結晶化すること
なく金属粉のまま電極内に散在するため、形成された第
一の電極2,第二の電極3の表面粗度は4〜10μmと
粗くなる。そして、この第二の金属粉を加えたことによ
り発生する電極表面の凹凸を利用して直接第二の電極3
とステンレス板4との電気的導通をとることが可能とな
る。
【0012】この時、第二の金属粉の粒径を0.5〜2
0μmとしているのは、0.5μmより粒径が小さい
と、焼付け後の第二の電極3の表面粗度が1.0μm程
度と凹凸が小さくなって、ステンレス板4との導通箇所
が少ない信頼性の低いものとなるためである。また、粒
径が20μmを超えた場合は、逆に表面粗度が10μm
以上と大きくなりすぎて接着剤層が厚くなり、そのため
圧電素子1への熱伝導性が低下し、温度変化によって生
じる焦電電圧が低くなってしまうためである。また、第
二の金属粉は多量に加えすぎると、電極の抵抗値が上が
ってしまい、電極として好ましくないため、第一の金属
粉に対し重量比で5〜10%程度加えることが望まし
い。
【0013】更に本実施例においては、接着剤5として
100℃以上において耐熱性を有するものを使用してお
り接着剤層を薄くすることが可能で、圧電素子1への熱
伝導性が良く、焦電電圧の低下を防ぐことができる。
【0014】また、圧電素子1は、振動などの機械的エ
ネルギーによっても電圧を生じる特性を有しているが、
図2に示すように本実施例の圧電センサは、従来の圧電
センサよりも圧電素子1への、熱伝導性が良いため焦電
電圧が高く、機械的振動などによる誤動作を防止すると
いう効果も得られるものである。
【0015】
【発明の効果】以上のように本発明による圧電センサ
は、主成分とする第一の金属粉に第一の金属粉とは粒径
及び融点の異なる第二の金属粉を加えることで、圧電素
子上に設けた電極とステンレス板との電気的導通をとる
ことが可能となって、折り返し電極を設けることなく焦
電電圧を取り出すことができるという効果を有する。ま
た、第二の金属粉の粒径を0.5〜20μmとすること
で、上記電極とステンレス板との電気的導通の信頼性が
高いものとなる。
【0016】更に本発明において接着剤は100℃以上
においても耐熱性を有するものを使用しており、接着剤
層は薄く、熱伝導性が良く、焦電電圧の高い機械的振動
などによる誤動作のない圧電センサを得ることが可能と
なる効果も有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による圧電センサの断面図
【図2】本発明の一実施例による圧電センサの焦電電圧
特性を示す図
【図3】従来の圧電センサの断面図
【符号の説明】
1 圧電素子 2 第一の電極 3 第二の電極 4 ステンレス板 5 接着剤 6,7 リード部 8 コーティング材

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】粒径が0.2〜1.0μmの第一の金属粉
    を主成分とし、この第一の金属粉よりも融点が高く粒径
    が0.5〜20μmの第二の金属粉を混入してなる電極
    材料を用いて平板状の圧電素子の両面に第一の電極及び
    第二の電極を設けており、上記第一の電極上と、接着剤
    を用いて第二の電極を貼り合わせたステンレス板上にそ
    れぞれリード部を設け、更に上記圧電素子及びリード部
    をコーティング材にて被覆していることを特徴とする圧
    電センサ。
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